JP3271232B2 - 偏向ヨーク及び該偏向ヨークを用いたカラー陰極線管装置とディスプレイ装置 - Google Patents

偏向ヨーク及び該偏向ヨークを用いたカラー陰極線管装置とディスプレイ装置

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JP3271232B2
JP3271232B2 JP18412395A JP18412395A JP3271232B2 JP 3271232 B2 JP3271232 B2 JP 3271232B2 JP 18412395 A JP18412395 A JP 18412395A JP 18412395 A JP18412395 A JP 18412395A JP 3271232 B2 JP3271232 B2 JP 3271232B2
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克幸 川上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン配列の多電
子ビームを形成するカラー陰極線管に取り付けて使用す
る偏向ヨーク及び該偏向ヨークを備えたカラー陰極線管
装置とディスプレイ装置に係り、特に、コンバーゼンス
補正手段を備えた偏向ヨークの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバーゼンス補正手段を備えた偏向ヨ
ークとして、例えば、特開平3−82290号公報及び
特開平5−14914号公報に記載されたものがある。
これらの従来の補正手段は、4極磁界成分を発生する一
対の垂直偏向補助コイルを並列もしくは直列に接続し、
各垂直偏向補助コイルに流れる電流を調整する可変抵抗
器とダイオードを設けることにより、画面上下部の縦線
のミスコンバーゼンスを補正するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の補正手
段は、画面上下部の縦線が同方向にずれたミスコンバー
ゼンスを1つの可変抵抗器による正負連続の調整操作に
よって補正することができない。このため、ミスコンバ
ーゼンスが、製造誤差によって画面上下部の縦線がほぼ
0を基準としての正負両方向に変動するように発生する
場合には、このミスコンバーゼンスを1つの可変抵抗器
の調整操作によって補正することができないという問題
がある。
【0004】また、可変抵抗器の抵抗値の変化に対する
画面上下部の縦線のミスコンバーゼンスの補正量の変化
の割合が、可変抵抗器の抵抗値が小さい領域で著しく増
加するので細かな調整を行いにくいという問題があっ
た。
【0005】本発明の第1の目的は、画面上下部の縦線
が同方向にずれたミスコンバーゼンスを1つの可変抵抗
器による連続的な調整操作によって補正することができ
る偏向ヨークと該偏向ヨークを備えたカラー陰極線管装
置及びディスプレイ装置を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、可変抵抗器の抵抗
値の変化量に対する画面上下部の縦線のミスコンバーゼ
ンスの補正量の変化の割合が、可変抵抗器の抵抗値が小
さい領域と大きい領域で変化するのを抑えることによ
り、細かな調整が容易な偏向ヨークと該偏向ヨークを備
えたカラー陰極線管装置及びディスプレイ装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴は、
インライン配列の多電子ビームを発生する電子銃を備え
たカラー陰極線管用の水平偏向コイル及び垂直偏向コイ
ルを備えた偏向ヨークにおいて、この偏向ヨークの前記
電子銃側に垂直偏向補助コイルを設け、該垂直偏向補助
コイルは、4極磁界成分を発生する第1の補助コイルと
該4極磁界成分と逆方向の4極磁界成分を発生する第2
の補助コイルを備え、前記第1の補助コイルと直列に第
1の抵抗器を接続した第1の直列回路と、前記第2の補
助コイルと直列に第2の抵抗器を接続した第2の直列回
路を形成し、前記第1の補助コイルの一端と第2の補助
コイルの一端を互いに接続し、前記第1の抵抗器の一端
と第2の抵抗器の一端を互いに接続して前記2つの直列
回路を並列接続し、該並列接続した回路を前記垂直偏向
コイルと直列に接続すると共に、前記第1の補助コイル
と第1の抵抗器の接続点と前記第2の補助コイルと第2
の抵抗器の接続点の間に、一対のダイオードを同方向に
直列接続してなる第1のダイオードの直列回路と、一対
のダイオードを前記第1のダイオードの直列回路と逆方
向に直列接続してなる第2のダイオードの直列回路を並
列関係に接続し、前記第1の直列回路における一対のダ
イオードの接続点と該第2の直列回路における一対のダ
イオードの接続点の間に可変抵抗器の両端を接続し、該
可変抵抗器の可変端子を前記第1の抵抗器の一端と第2
の抵抗器の一端を互いに接続した点もしくは該接続点よ
りも更に該並列回路の外側の接続点に接続したことにあ
る。
【0008】そして、前記前記第1及び第2の補助コイ
ルは副コアに設けたことを特徴とするまた、前記第1の
補助コイルと第1の抵抗器の接続点もしくは前記第2の
補助コイルと第2の抵抗器の接続点と、前記可変抵抗器
の可変端子の接続点の間に抵抗器を接続したことを特徴
とする。
【0009】また、前記第1の補助コイルと第1の抵抗
器の接続点と前記第2の補助コイルと第2の抵抗器の接
続点の間に第2の可変抵抗器の両端を接続し、該可変抵
抗器の可変端子を抵抗器を介して前記第1の抵抗器と第
2の抵抗器の接続点に接続したことを特徴とする。
【0010】本発明の他の特徴は、インライン配列の多
電子ビームを発生する電子銃を備えたカラー陰極線管用
の水平偏向コイル,垂直偏向コイルを備えた偏向ヨーク
において、この偏向ヨークの前記電子銃側に垂直偏向補
助コイルを設け、該垂直偏向補助コイルは、4極磁界成
分を発生する第1の補助コイルと該4極磁界成分と逆方
向の4極磁界成分を発生する第2の補助コイルを備え、
前記第1の補助コイルと直列に第1の抵抗器を接続した
第1の直列回路と、前記第2の補助コイルと直列に第2
の抵抗器を接続した第2の直列回路を直列接続してなる
第3の直列回路を前記垂直偏向コイルと直列接続すると
共に、該第3の直列回路に対してダイオードブリッジ回
路を並列接続し、更に、前記ダイオードブリッジ回路の
出力端子に可変抵抗器の両端を接続し、該可変抵抗器の
可変端子を前記第1の直列回路と第2の直列回路の接続
点に接続したことにある。
【0011】そして、前記第1及び第2の補助コイルは
副コアに設けたことを特徴とする。
【0012】また、前記第3の直列回路の両端子と、前
記第1の直列回路と前記第2の直列回路の接続点の間の
ダイオードを経由する回路に抵抗器を接続したことを特
徴とする。
【0013】本発明の更に他の特徴は、前述した偏向ヨ
ークを取り付けたカラー陰極線管装置及び該カラー陰極
線管装置を使用したディスプレイ装置にある。
【0014】
【作用】4極磁界成分を発生する第1の補助コイルと第
2の補助コイルに流れる各電流は、ダイオードと1つ可
変抵抗器を介して流れる電流によって差動的に変化する
ので、4極磁界の強さと方向を1つ可変抵抗器の調整に
よって連続的に調整することができる。
【0015】また、可変抵抗器の抵抗値は、4極磁界成
分を発生する第1の補助コイルに対して小さな抵抗値と
して作用する領域では、4極磁界成分を発生する第2の
補助コイルに対しては大きな抵抗値として作用し、4極
磁界成分を発生する第1の補助コイルに対して大きな抵
抗値として作用する領域では、4極磁界成分を発生する
第2の補助コイルに対しては小さな抵抗値として作用す
るために、可変抵抗器の抵抗値の変化に対する画面上下
部の縦線のミスコンバーゼンスの補正の量変化の割合の
変動が少なくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0017】図2は、本発明になる偏向ヨークを備えた
カラー陰極線管装置を示す一部破断側面図である。1は
偏向ヨークで、水平偏向コイル2,垂直偏向コイル3,
主コア4,セパレータ5,副コア6,垂直偏向補助コイ
ル7及び端子カバー8を備える。9は電子銃、10はス
タティック・コンバーゼンス・マグネット、11はカラ
ー陰極線管、12は蛍光面である。
【0018】偏向ヨーク1は、前面に蛍光面12を設け
たカラー陰極線管11のネック部に取り付けられ、この
ネック部の先端部にインライン配列の多電子ビームを形
成する電子銃9が取り付けられている。偏向ヨーク1の
水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3は共にくら形に構
成され、これら水平偏向コイル2と垂直偏向コイル3の
外周には磁性体からなる主コア4が配置されている。ま
た、偏向ヨーク1の電子銃9側には、垂直偏向補助コイ
ル7が巻回された副コア6が設けられている。
【0019】図3は、図2に示した偏向ヨーク1の第1
の実施例の垂直偏向補助コイル7の部分の背面図であ
る。6a,6bは副コア、7a,7cは垂直偏向補助コ
イル7における上側コイル、7b,7dは同下側コイル
である。
【0020】副コア6は、カラー陰極線管11のネック
部を挾んで上下に対向配置されたU字形の2つの副コア
6a,6bからなる。この2つの副コア6a,6bは、
焼結フェライトや珪素鋼板などの軟磁性体によって形成
されている。副コア6aには垂直偏向補助コイル7の一
部を構成する上側コイル7a,7cが一緒に巻き付けら
れ、副コア6bには、同じく、垂直偏向補助コイル7の
他の一部を構成する下側コイル7b,7dが一緒に巻き
付けられている。
【0021】図1は、前述した各コイルに制御電流を供
給するための偏向制御系を示す回路図である。2a,2
bは水平偏向コイル2を構成するコイル、3a,3bは
垂直偏向コイル3を構成する右側及び左側コイル、13
は可変インダクタ、14a〜14hは固定抵抗器、15
a〜15cは可変抵抗器、16aはサーミスタ、18a
〜18dはダイオード、31は水平偏向回路(HD
C)、32は垂直偏向回路(VDC)である。
【0022】各水平偏向コイル2a,2bの一方の端子
は共通にして水平偏向回路31の一方の端子に接続さ
れ、各他方の端子間には可変インダタ13が接続され
る。この可変インダクタ13は中間タップを備え、この
中間タップが水平偏向回路31の他方の端子に接続され
ている。この可変インダクタ13は、中間タップと水平
偏向コイル2a,2bの端子間のインダクタンスを変化
させることにより、水平偏向コイル2a,2bに流れる
電流のバランスを調整するためのものであり、図7
(a)に示す両側の電子ビーム19B,19Rによって
形成される横線23B,23R間のミスコンバーゼンス
を補正するために設けられるものである。
【0023】垂直偏向回路32には、垂直偏向コイル3
の右側コイル3aと、垂直偏向コイル3の左側コイル3
bと、固定抵抗器14cと、固定抵抗器14dと垂直偏
向補助コイル7の上側コイル7aの直列接続回路と固定
抵抗器14eと垂直偏向補助コイル7の下側コイル7b
の直列接続回路を並列接続した回路と、垂直偏向補助コ
イル7の上側コイル7cと、垂直偏向補助コイル7の下
側コイル7dとが、この順に、直列接続されている。
【0024】そして、右側コイル3aと左側コイル3b
の直列接続回路と並列に、固定抵抗器14aと可変抵抗
器15aと固定抵抗器14bの直列接続回路が接続さ
れ、可変抵抗器15aの可変端子が右側コイル3aと左
側コイル3bの接続点に接続されている。従って、右側
コイル3aと左側コイル3bと固定抵抗器14a,14
bと可変抵抗器15aとはブリッジ回路を形成し、可変
抵抗器15aを調整して右側コイル3aと左側コイル3
bに流れる電流のバランスを調整することによって、図
7(b)に示すような両側の電子ビーム19B,19R
によって形成される横線23B,23R間のミスコンバ
ーゼンスを補正することができる。なお、このコンバー
ゼンス調整手段は、必要に応じて設ければよく、省略し
てもよい。
【0025】また、固定抵抗器14cと並列に接続され
たサーミスタ16aと固定抵抗器14fとからなる直列
回路はインピーダンス回路を形成しており、このインピ
ーダンス回路は、抵抗値が負の温度係数となるように構
成される。
【0026】また、直列接続された上側コイル7cと下
側コイル7dの直列回路と並列に可変抵抗器15bが接
続され、この可変抵抗器15bの可変端子は、固定抵抗
器14gを介して前記上側コイル7cと下側コイル7d
の接続点に接続されている。従って、上側コイル7cと
下側コイル7dと固定抵抗器14gと可変抵抗器15b
とはブリッジ回路を形成し、可変抵抗器15bを調整し
て上側コイル7cと下側コイル7dに流れる電流のバラ
ンスを調整することによって、図7(c)に示すような
両側の電子ビーム19B,19Rによって形成される縦
線24B,24R間のミスコンバーゼンスを補正するこ
とができる。
【0027】更に、固定抵抗器14dと上側コイル7a
の接続点と、固定抵抗器14eと下側コイル7bの接続
点の間には、一対のダイオード18a,18bを同方向
に直列接続してなる第1のダイオードの直列回路と、一
対のダイオード18c,18dを前記第1のダイオード
の直列回路と逆方向に直列接続してなる第2のダイオー
ドの直列回路を接続し、該第1の直列回路の一対のダイ
オード18a,18bの接続点と該第2の直列回路の一
対のダイオード18c,18dの接続点の間に可変抵抗
器15cの両端を接続している。そして、この可変抵抗
器15cの可変端子を固定抵抗器14hを介して垂直偏
向補助コイル7の左側コイル7bと固定抵抗器14cの
接続点の間に接続している。
【0028】ここで、可変抵抗器15cの可変端子が中
点にある場合には、上側コイル7aに流れる電流I2と
下側コイル7bに流れる電流I1は等しいため、縦線ミ
スコンバーゼンスは変化しない。しかし、可変抵抗器1
5cの可変端子をダイオード18a,18bの接続点側
に移動すると、図6(a)に示す垂直偏向電流Ivに対
して、上側コイル7aに流れる電流I2と下側コイル7
bに流れる電流I1の差電流(I1−I2)は、図6
(b)に示すような波形となる。
【0029】このため、垂直偏向補助コイル7a〜7d
は、画面の上部を垂直偏向しているときには図4(a)
に示すような磁界20を発生し、画面の下部を垂直偏向
しているときには図4(b)に示すような磁界20を発
生する。そして、各電子ビーム19B,19G,19R
には、図4(a),(b)に示すような偏向力21B,
21G,21Rが作用するために、図5(b)に示す方
向にずれた縦線ミスコンバーゼンスを補正することがで
きる。
【0030】また、前記と逆に可変抵抗器15cの可変
端子をダイオード18c,18dの接続点側に移動する
と、上側コイル7aに流れる電流I2と下側コイル7b
に流れる電流I1の大小関係が前記と逆になり、図5
(a)に示す方向にずれた縦線ミスコンバーゼンスを補
正することができる。
【0031】また、可変抵抗器15cの抵抗値R15c
と縦線ミスコンバーゼンスの補正量Δcの関係は、従来
技術では図8(b)に示すように抵抗値R15cが小さ
いときに補正量Δcの傾斜が増加する特性であるが、こ
の実施例では、ダイオード18a,18bの作用とダイ
オード18c,18dの作用が足し合わされるために、
図8(a)に示すように、抵抗値R15cと縦線ミスコ
ンバーゼンスの補正量Δcの関係は、傾斜がほぼ一様な
特性となる。
【0032】なお、固定抵抗器14c,14fとサーミ
スタ16aにより形成したインピーダンス回路は、抵抗
値が負の温度係数となるように構成してしているため、
温度変化によってダイオード18a〜18dの順方向電
圧が変化しても、ダイオード18a〜18dに加わる電
圧も同時に変化して、補正特性をほぼ一定に保つように
している。
【0033】図9は、本発明の第2の実施例を示す垂直
偏向制御系の回路図である。14i,14jは固定抵抗
器である。図1に示した実施例における構成部品に対応
する部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0034】この第2の実施例が図1に示した第1の実
施例と相違する点は、固定抵抗器14hを省略すると共
に可変抵抗器15cの両端にそれぞれ固定抵抗器14
i,14jを接続した点である。また、可変抵抗器15
bと固定抵抗器14gは、上側コイル7cと下側コイル
7dの直列接続回路から取外し、固定抵抗器14d,1
4eと組してブリッジ回路を形成するように接続した。
【0035】この実施例では、固定抵抗器14i,14
jの抵抗値を互いに異ならせることにより、図5
(a),(b)に示すような縦線ミスコンバーゼンスの
補正範囲を同図(a)の方向の場合と同図(b)の方向
の場合とで異ならせることができるという効果が得られ
る。
【0036】また、この実施例のように可変抵抗器15
bを接続しても、図7(c)に示すような縦線ミスコン
バーゼンスを補正することができる。
【0037】図10は、本発明の第3の実施例を示す垂
直偏向制御系の回路図である。14k,14mは固定抵
抗器である。図1に示した実施例における構成部品と対
応する構成部品には同一符号を付して重複する説明を省
略する。
【0038】この第3の実施例が図1に示した第1の実
施例と大きく異なる点は、上側コイル7aと固定抵抗器
14dを直列接続した第1の直列回路と、下側コイル7
bと固定抵抗器14eを直列接続した第2の直列回路を
直列に接続した点である。また、固定抵抗器14cを省
略し、固定抵抗器14cに並列接続していた固定抵抗器
14fとサーミスタ16aの直列回路を固定抵抗器14
d,14eの直列接続回路と並列に接続したことにあ
る。また、上側コイル7c及び下側コイル7dを省略す
ると共に、固定抵抗器14kと可変抵抗器15bと固定
抵抗器14mを直列接続した回路を、前記第1の直列回
路と第2の直列回路を直列に接続した直列接続回路と並
列関係に接続している。そして、可変抵抗器15bの可
変端子を前記固定抵抗器14d,14eの接続点に接続
している。
【0039】更に、前記第1の直列回路と第2の直列回
路を直列に接続した直列接続回路と並列にダイオード1
8a〜18dにより構成したダイオードブリッジ回路を
接続し、該ダイオードブリッジ回路の出力端子に可変抵
抗器15cの両端を接続し、該可変抵抗器15cの可変
端子と該第1の直列回路と該第2の直列回路の接続点と
を固定抵抗器14hを介して接続している。
【0040】このため、可変抵抗器15cの可変端子を
ダイオード18a,18bの接続点側に移動したときに
は、図6(a)に示す垂直偏向電流Ivに対して、上側
コイル7aに流れる電流I2と下側コイル7bに流れる
電流I1の差電流(I1−I2)は、図6(b)に示す
ような波形となる。
【0041】従って、垂直偏向補助コイル7a〜7d
は、画面の上部を垂直偏向しているときには図4(a)
に示すような磁界20を発生し、画面の下部を垂直偏向
しているときには図4(b)に示すような磁界20を発
生する。これにより、各電子ビーム19B,19G,1
9Rには図4(a),(b)に示すような偏向力21
B,21G,21Rが作用するため、図5(b)に示す
方向にずれた縦線ミスコンバーゼンスを補正することが
できる。
【0042】また、前記と逆に可変抵抗器15cの可変
端子をダイオード18c,18dの接続点側に移動する
と、下側コイル7bに流れる電流I1と上側コイル7a
に流れる電流I2の大小関係が前記と逆になり、図5
(a)に示す方向にずれた縦線ミスコンバーゼンスを補
正することができる。
【0043】また、可変抵抗器15cの抵抗値R15c
と縦線ミスコンバーゼンスの補正量Δcの関係は、この
実施例では、ダイオード18a〜18dの作用が足し合
わされるため、図8(a)に示すように抵抗値R15c
と縦線ミスコンバーゼンスの補正量Δcの関係は、傾斜
がほぼ一様な特性となる。
【0044】なお、固定抵抗器14d,14eに固定抵
抗器14fとサーミスタ16aを接続しているため、第
1の直列回路及び第2の直列回路の抵抗値の温度係数は
負になり、温度変化によってダイオード18a〜18d
の順方向電圧が変化してもダイオード18a〜18dに
加わる電圧も同時に変化し、補正特性をほぼ一定に保つ
ことができる。
【0045】また、この実施例は、上側コイル7cと下
側コイル7dを省略しているが、図9の実施例と同様に
上側コイル7cと下側コイル7dを設ければ、垂直偏向
補助コイルとして必要な同じ強さの磁界を発生する条件
でも、上側コイル7aと下側コイル7bの巻数を少なく
し、インダクタンスを小さくすることができる。
【0046】図11は、以上のように構成されたカラー
陰極線管装置を使用したディスプレイ装置のブロック図
である。
【0047】ビデオ回路30は、ビデオ信号入力端子2
7から入力されるビデオ信号に従って電子銃9を制御す
る。水平偏向回路(HDC)31は、水平同期信号入力
端子28から入力される水平同期信号に従って前記偏向
ヨーク1における水平偏向コイル2を制御する。垂直偏
向回路(VDC)32は、垂直同期信号入力端子29に
入力される垂直同期信号に従って前記偏向ヨーク1にお
ける垂直偏向補助コイル7a〜7dを含む垂直偏向コイ
ル3を制御する。また、高圧回路33は、水平同期信号
を利用して高電圧を発生する。
【0048】このように構成されたディスプレイ装置
は、ミスコンバーゼンスを補正する調整操作を容易に行
うことができる。
【0049】なお、前述した各実施例における垂直偏向
補助コイルは、水平方向の均一磁界成分に4極磁界成分
が重畳された磁界を発生する例を示したが、本発明は、
単に、4極磁界のみを発生するものでも良い。また、1
組の垂直偏向補助コイルを構成するコイルの数及び垂直
偏向補助コイルを設ける副コアの形状は、これらの実施
例に限られるものではなく、左右にコ字形またはE字形
の副コアを備えるものであっても良い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、垂直偏向補助コイルを
構成する第1の4極磁界成分を発生するコイルと該第1
の4極磁界成分に対して逆方向の第2の4極磁界成分を
発生するコイルのそれぞれに流れる電流を、1つの可変
抵抗器を調整することにより差動的に変化させることが
できるようにしているので、画面の上下部の縦線が同方
向にずれたミスコンバーゼンスを正負連続した調整操作
により補正することができる効果がある。
【0051】また、4つのダイオードの補正作用が合成
されるため、可変抵抗器の抵抗値変化に対する画面上下
部の縦線のミスコンバーゼンスの補正量の変化の割合
が、可変抵抗器の抵抗値が小さい場合と大きい場合の差
が小さく、可変抵抗器を用いたコンバーゼンス調整をよ
り細かく行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるカラー陰極線管装置における偏向
制御系の回路図である。
【図2】本発明になる偏向ヨークを備えたカラー陰極線
管装置を示す一部縦断側面図である。
【図3】図2に示した偏向ヨークの第1の実施例の垂直
偏向補助コイル部分を示す背面図である。
【図4】図3に示した垂直偏向補助コイルによる垂直偏
向磁界の変化を示す図である。
【図5】本発明になるカラー陰極線管装置の動作を説明
するためのコンバーゼンス・パターンを示す図である。
【図6】本発明になる偏向ヨークの動作を説明するため
の垂直偏向電流と要部に流れる差電流を示す波形図であ
る。
【図7】本発明になる偏向ヨークの第1の実施例の動作
を説明するためのコンバーゼンス・パターンを示す図で
ある。
【図8】本発明になる偏向ヨークの動作を従来装置と比
較して説明するためのミスコンバーゼンスの補正量の特
性図である。
【図9】本発明になるカラー陰極線管装置の第2の実施
例を示す垂直偏向制御系の回路図である。
【図10】本発明になるカラー陰極線管装置の第3の実
施例を示す垂直偏向制御系の回路図である。
【図11】本発明になるディスプレイ装置のブロック図
である。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2,2a,2b…水平偏向コイル、
3,3a,3b…垂直偏向コイル、4…主コア、6,6
a,6b…副コア、7…垂直偏向補助コイル、7a,7
c…上側コイル、7b,7d…下側コイル、8…端子板
カバー、9…電子銃、10…スタティック・コンバーゼ
ンス・マグネット、11…カラー陰極線管、12…蛍光
面、13…可変インダクタ、14a〜14m…固定抵抗
器、15a〜15c…可変抵抗器、16a…サーミス
タ、18a〜18d…ダイオード、19B,19G,1
9R…電子ビーム、20…垂直偏向磁界、21B,21
G,21R…偏向力、23B,23R…横線、24B,
24R…縦線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 宗一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マルチメディア システム開発本部内 (72)発明者 福間 康二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マルチメディア システム開発本部内 (72)発明者 川上 克幸 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 マルチメディア システム開発本部内 (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300 株式会社 日立 製作所 電子デバイス事業部内 (72)発明者 阿部 昌之 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会 社 日立メディアエレクトロニクス内 (56)参考文献 特開 平5−14914(JP,A) 特開 平7−322276(JP,A) 実開 平2−126485(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/28 H01J 29/76

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インライン配列の多電子ビームを発生する
    電子銃を備えたカラー陰極線管用の水平偏向コイル及び
    垂直偏向コイルを備えた偏向ヨークにおいて、 この偏向ヨークの前記電子銃側に垂直偏向補助コイルを
    設け、 該垂直偏向補助コイルは、4極磁界成分を発生する第1
    の補助コイルと該4極磁界成分と逆方向の4極磁界成分
    を発生する第2の補助コイルを備え、前記第1の補助コ
    イルと直列に第1の抵抗器を接続した第1の直列回路
    と、前記第2の補助コイルと直列に第2の抵抗器を接続
    した第2の直列回路を形成し、前記第1の補助コイルの
    一端と第2の補助コイルの一端を互いに接続し、前記第
    1の抵抗器の一端と第2の抵抗器の一端を互いに接続し
    て前記2つの直列回路を並列接続し、該並列接続した回
    路を前記垂直偏向コイルと直列に接続すると共に、前記
    第1の補助コイルと第1の抵抗器の接続点と前記第2の
    補助コイルと第2の抵抗器の接続点の間に、一対のダイ
    オードを同方向に直列接続してなる第1のダイオードの
    直列回路と、一対のダイオードを前記第1のダイオード
    の直列回路と逆方向に直列接続してなる第2のダイオー
    ドの直列回路を並列関係に接続し、前記第1の直列回路
    における一対のダイオードの接続点と該第2の直列回路
    における一対のダイオードの接続点の間に可変抵抗器の
    両端を接続し、該可変抵抗器の可変端子を前記第1の抵
    抗器の一端と第2の抵抗器の一端を互いに接続した点も
    しくは該接続点よりも更に該並列回路の外側の接続点に
    接続したことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第1及び第2の補
    助コイルは副コアに設けたことを特徴とする偏向ヨー
    ク。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記第1の補助コイル
    と第1の抵抗器の接続点もしくは前記第2の補助コイル
    と第2の抵抗器の接続点と、前記可変抵抗器の可変端子
    の接続点の間に抵抗器を接続したことを特徴とする偏向
    ヨーク。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記第1の補助コイル
    と第1の抵抗器の接続点と前記第2の補助コイルと第2
    の抵抗器の接続点の間に第2の可変抵抗器の両端を接続
    し、該可変抵抗器の可変端子を抵抗器を介して前記第1
    の抵抗器と第2の抵抗器の接続点に接続したことを特徴
    とする偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載された偏
    向ヨークを取り付けたことを特徴とするカラー陰極線管
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載されたカラー陰極線管装置
    を使用したディスプレイ装置。
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