JPH06125474A - 偏向ヨーク及びそれを備えたカラー陰極線管装置 - Google Patents

偏向ヨーク及びそれを備えたカラー陰極線管装置

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JPH06125474A
JPH06125474A JP27395492A JP27395492A JPH06125474A JP H06125474 A JPH06125474 A JP H06125474A JP 27395492 A JP27395492 A JP 27395492A JP 27395492 A JP27395492 A JP 27395492A JP H06125474 A JPH06125474 A JP H06125474A
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JP
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coil
deflection yoke
deflection
correction
screen
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Application number
JP27395492A
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English (en)
Inventor
Masaki Nakahara
正樹 仲原
Noritaka Okuyama
宣隆 奥山
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Takahisa Mizuta
尊久 水田
Isao Yoshimi
功 吉見
Masayuki Abe
昌之 阿部
Michitaka Osawa
通孝 大沢
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Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 垂直偏向コイル3は第1のコイル部分3b,
3cと第2のコイル部分3a,3dとに分割され、その
分割点に中間タップ26,27を有し、第1のコイル部
分3b,3c同士が接続されている。中間タップ26と
27の間には抵抗器22f、可変抵抗器23e,23
d、ダイオード24e,24f及び補正コイル7c,7
d,7e,7fから成る分流回路が接続され、補正コイ
ルに流す電流を垂直偏向コイル3から分流する電流とし
ている。第1のコイル部分3b,3cの間には、抵抗器
22eとサーミスタ16から成る抵抗回路が接続されて
いる。 【効果】 垂直偏向コイルの結線時の作業性が良く、縦
線のコンバーゼンスを精度良く補正でき、温度変化に対
して安定して横線のミスコンバーゼンスを補正できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン配列の多電
子ビームを形成するカラー陰極線管に取り付けて使用す
る偏向ヨークに関するものであり、更に詳しくは、横線
のコンバーゼンスの調整手段を備える偏向ヨークに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コンバーゼンス調整手段を備えた偏向ヨ
ークに関する従来の技術としては、例えば、テレビジョ
ン学会技術報告VOL.16,NO.2,IDY92−
18に記載されているように、垂直偏向コイルから中間
タップを取り出すことによって一つのコイルを内側コイ
ル部分と外側コイル部分に分離して並列に接続し、ダイ
オードのスイッチング特性を利用して、内側コイル部分
と外側コイル部分に流れる電流を非線形に制御すること
により、インライン配列の多電子ビームの内の両端電子
ビームによって画面に表示される画面上下端の横線のミ
スコンバーゼンス(例えば、反転トリレンマ)を補正
し、更に、2組の補正コイルを並列に接続して成る回路
を、垂直偏向コイルに直列に接続することにより、画面
上下端の横線のミスコンバーゼンスの補正に伴って発生
する画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを補正する
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術で
は、垂直偏向コイルの内側コイル部分と外側コイル部分
を完全に分離して結線する回路構成であるため、極性を
判別して結線する必要があり、結線時の作業性が悪いと
いう問題があった。
【0004】また、画面上下端の縦線のミスコンバーゼ
ンスを、その発生と同時に補正することができないの
で、画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを精度良く
補正することができないという問題もあった。
【0005】更に、温度の上昇に伴ってダイオードの順
方向電圧が減少し、コンバーゼンスの補正量が変化する
点については考慮されていなかった。
【0006】本発明は、上記した問題点を考慮してなさ
れたもので、本発明の第1の目的は、垂直偏向コイルを
完全に分離することなく、画面上下端の横線のミスコン
バーゼンスを補正することができる偏向ヨークを提供す
ることにある。本発明の第2の目的は、画面上下端の縦
線のコンバーゼンスを精度良く補正することができる偏
向ヨークを提供することにある。また、本発明の第3の
目的は、画面上下端の横線のコンバーゼンス補正量の温
度ドリフトを小さく抑えることができる偏向ヨークを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明にかかわる偏向ヨークでは、1対のコ
イル半体で構成される垂直偏向コイルの各コイル半体
を、それぞれ、第1のコイル部分と第2のコイル部分に
分割し、その分割点に中間タップを設け、1対のコイル
半体の第1のコイル部分のコイル端同士を互いに接続す
ると共に、1対のコイル半体の中間タップ同士の間に、
該中間タップ間の電圧に応じてインピーダンスの変化す
る分流回路を1対のコイル半体の第1のコイル部分に対
し並列に接続する構成とした。
【0008】また、上記第2の目的を達成するために、
補正コイルを前記分流回路に接続し、前記補正コイルに
流す補正電流として前記垂直偏向コイルから分流した電
流を使用するようにした。
【0009】更にまた、上記第3の目的を達成するため
に、前記分流回路を、少なくとも互いに極性の異なる1
対のダイオードを並列に接続して成る回路にて構成する
と共に、1対のコイル半体の、接続された前記第1のコ
イル部分のコイル端同士の間に負の温度係数を有する抵
抗回路を接続する構成とした。
【0010】
【作用】上記した第1の目的を達成するための構成によ
り、画面上の上下偏向量に応じて中間タップ間の電圧が
変化し、分流回路のインピーダンスが変化するため、第
1のコイル部分に流れる電流と第2のコイル部分に流れ
る電流の比率を、画面上下端と中間部分とで異ならせる
作用を生じる。このため、両端電子ビームによって映し
出される画面上下端の横線のミスコンバーゼンスを補正
することができる。 また、この構成は第1のコイル部
分と第2のコイル部分を完全に分離する構成ではないた
め、極性を判別して結線する必要性を伴わない。よっ
て、結線時の作業性を向上できる。
【0011】更に、補正コイルを分流回路に接続し、補
正コイルに流す補正電流として前記垂直偏向コイルから
分流した電流を使用するようにした場合は、画面上下端
の横線のミスコンバーゼンスの補正と同時に発生する画
面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを、その発生と同
時に補正することができるので、画面上下端の縦線のコ
ンバーゼンスを精度良く補正することができる。
【0012】更にまた、第1のコイル部分のコイル端同
士の間に負の温度係数を有する抵抗回路を接続する構成
とした場合は、分流回路を構成するダイオードの順方向
電圧の温度に伴う変化に対して、同等の電圧降下の変化
を前記抵抗回路で生じさせる作用がある。このため、温
度変化に対して横線のミスコンバーゼンス補正量を一定
に保つことができ、温度ドリフトを低減できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の第1の実施例としての偏向ヨーク
の接続状態を示す回路図、図2は図1の偏向ヨークをカ
ラー陰極線管に取り付けた状態を示す側面図である。
【0014】図2において、1は偏向ヨーク、2は水平
偏向コイル、3は垂直偏向コイル、4は主磁気コア、5
は絶縁物から成るセパレータ、6は副磁気コア、7は補
正コイル、8は副磁気コア6と補正コイル7で構成され
るコンバーゼンスヨーク、9は電子銃側、10はスタテ
ィック・コンバーゼンス・マグネット、11はカラー陰
極線管、12は電子銃、13は蛍光面である。
【0015】本実施例の偏向ヨーク1の水平偏向コイル
2及び垂直偏向コイル3は、図2に示すように、ともに
サドル形で構成されている。さらに、両偏向コイル2,
3の外周には、磁性体から成る主磁気コア4を配置して
いる。また、偏向ヨーク1の電子銃側には、図3に示す
ようなコンバーゼンスヨーク8を配置している。
【0016】図3は図2におけるコンバーゼンスヨーク
を蛍光面側から見て示した正面図である。
【0017】図3において、副磁気コア6は、4個の放
射状突起部6a〜6dを有するリング状の磁性体ででき
ている。また、補正コイル7は、細かくは7a−1,7
a−2,7b−1,7b−2(7a−1,7a−2を直
列接続して1つの補正コイルとして総称するときは単に
7aと呼び、7b−1,7b−2を直列接続して1つの
補正コイルとして総称するときは単に7bと呼ぶ。な
お、このことは後述する図7においても同様である。)
の各補正コイルから成っている。その他、14R,14
G,14Bはそれぞれ赤色,緑色,青色の蛍光体を光ら
せるための電子ビーム、18,19,20,21は端
子、25は陰極線管内面、34,35は外側向きの偏向
力、15は磁界である。
【0018】一方、図1に示すように、水平偏向回路H
DCには、水平偏向コイル2が可変インダクタ17と共
に接続されている。可変インダクタ17は、水平偏向コ
イル2に流れる電流のバランス調整用として通常設けら
れる手段である。
【0019】また、垂直偏向回路VDCには、抵抗器2
2bの両端に補正コイル7a,7bを接続して成る直列
回路と、垂直偏向コイル3とが直列に接続され、垂直偏
向電流Ivを供給する構成としている。
【0020】ここで、垂直偏向コイル3は、第1のコイ
ル部分3b,3cと第2のコイル部分3a,3dとに分
割されていて、それぞれの分割点に中間タップ26,2
7を有しており、さらに、第1のコイル部分3b,3c
同士が接続されている。
【0021】また、垂直偏向コイル3の中間タップ26
と27の間には、抵抗器22d、可変抵抗器23c及び
ダイオード24c,24dを直列に接続して成る第1の
分流回路が第1のコイル部分3b,3cに対し並列に接
続されている。
【0022】更に、補正コイル7aと抵抗器22bの直
列回路の両端には、矢印Y1の方向の垂直偏向電流Iv
を阻止するダイオード24b、可変抵抗器23b及び抵
抗器22cを直列に接続して成る第2の分流回路が並列
に接続されている。
【0023】更にまた、補正コイル7bと抵抗器22b
の直列回路の両端には、矢印Y1と逆向きの矢印Y2の
方向の垂直偏向電流Ivを阻止するダイオード24a、
可変抵抗器23a及び抵抗器22aを直列に接続して成
る第3の分流回路が並列に接続されている。
【0024】図4は本実施例にかかわる画面上のミスコ
ンバーゼンスパターンを示す説明図であり、図4図
(a)は図3に示す両端電子ビーム14R,14Bによ
って生じる画面上下端の横線のミスコンバーゼンスパタ
ーンを、図4(b)は両端電子ビーム14R,14Bに
よって生じる画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスパ
ターンを、それぞれ示している。
【0025】図4において、28R,28Bはそれぞれ
両端電子ビーム14R,14Bによって生じる横線、2
9,38は両端電子ビーム14R,14Bによって生じ
る横線のミスコンバーゼンス、31R,31Bはそれぞ
れ両端電子ビーム14R,14Bによって生じる縦線、
32,39は両端電子ビーム14R,14Bによって生
じる縦線のミスコンバーゼンスである。
【0026】図5は図1の垂直偏向コイルによる磁界分
布を示す説明図であり、図5(a)は、図1において第
1の分流回路を構成しているダイオード24dが導通す
るまでの範囲における垂直偏向磁界分布を、図5(b)
は、図1において第1の分流回路を構成しているダイオ
ード24dが導通している範囲における垂直偏向磁界分
布を、それぞれ示している。図5において、36はバレ
ル形磁界、37はピンクッション形磁界である。
【0027】図5を用いて、本実施例により、図4
(a)に示した画面上端の横線のミスコンバーゼンス2
9を補正することのできる理由について説明する。本実
施例では、画面の上半面を偏向する場合、つまり、図1
において垂直偏向電流Ivが矢印Y1の方向に流れる場
合、第1の分流回路を構成しているダイオード24dが
導通するまでの範囲における垂直偏向磁界分布は、第1
のコイル部分3b,3cに流れる電流I1が垂直偏向電
流Ivに等しいため、図5(a)に示すようなバレル形
磁界36が強調された形となり、画面上半面における中
間部分の横線は、図4(a)に示すようにコンバーゼン
スが合った状態となる。
【0028】次に、ダイオード24dが導通している範
囲における垂直偏向磁界分布は、第1のコイル部分3
b,3cに流れる電流I1が第1の分流回路に流れる電
流分だけ減少するため、電流I1と垂直偏向電流Ivと
の比率が変わり、図5(b)に示すようなピンクッショ
ン形磁界37が強調された形となり、図4(a)に示す
画面上端の横線のミスコンバーゼンス29が補正でき
る。
【0029】このように垂直偏向コイル3の磁界分布を
ダイナミックに変化させて画面上端の横線のミスコンコ
ンバーゼンス29を補正すると、図4(b)に示す画面
上端の縦線のミスコンバーゼンス32が発生するが、こ
れの補正に関して本実施例の偏向ヨーク1においては、
図1に示す第2、第3の分流回路を接続して対処してい
る。
【0030】つまり、画面の上半面を偏向する場合、図
1において第3の分流回路を構成しているダイオード2
4aの導通により、補正コイル7bに流れる垂直偏向電
流Ivが分流して減少し、補正コイル7bの発生する磁
界は、垂直偏向電流Ivの分流を生じない補正コイル7
aの発生する磁界よりも弱まり、図3に示すように水平
軸付近の磁界15は、上に凸に湾曲した形状となる。こ
の結果、両端電子ビーム14R,14Bは、外側に向か
う偏向力34,35を受け、図4(b)に示す画面上端
の縦線のミスコンバーゼンス32を補正することができ
る。
【0031】一方、画面の下半面を偏向する場合、つま
り、図1において矢印Y2の方向に垂直偏向電流Ivが
流れる場合には、上記と同様の原理で第1の分流回路と
第2の分流回路が動作し、その結果、図4(a)、
(b)に示すように、画面下端の横線のミスコンバーゼ
ンス38と画面下端の縦線のミスコンバーゼンス39を
補正することができる。
【0032】図6は本発明の第2の実施例として偏向ヨ
ークの接続状態を示す回路図、図7は図6の補正コイル
を備えたコンバーゼンスヨークを蛍光面側から見て示し
た正面図である。これら図において、図1及び図3に示
したものと同じ作用をするものには、同じ番号を付して
いる。
【0033】本実施例は、図7に示すように、常に外向
きの偏向力34,35を得るために、補正コイルの発生
する磁界を4極磁界にしている点と、画面上下端の縦線
のミスコンバーゼンスをそれぞれ独立に補正するために
2組の補正コイルを使用してコンバーゼンスヨークを構
成している点が図3と異なっている。
【0034】また、本実施例は、図6に示すように、以
下の点が図1と異なっている。即ち、第1の組の補正コ
イル7c,7d、可変抵抗器23e及びダイオード24
eを直列に接続して第4の分流回路を、第2の組の補正
コイル7e,7f、可変抵抗器23d及びダイオード2
4fを直列に接続して第5の分流回路を、それぞれ構成
し、それら第4及び第5の分流回路を互いに並列に接続
して並列回路を構成すると共に、さらに、その並列回路
及び抵抗器22fを直列に接続して成る直列回路を、垂
直偏向コイル3の中間タップ26と27の間に、第1の
コイル部分3b,3c等に対し並列に接続して、補正コ
イル7(7c,7d,7e,7f)に流す電流を垂直偏
向コイル3から分流する電流としている。
【0035】本実施例では、画面の上半面を偏向する場
合、つまり、図6において垂直偏向電流Ivが矢印Y1
の方向に流れる場合、第5の分流回路を構成しているダ
イオード24fが導通すると、垂直偏向コイル3から分
流する電流が第5の分流回路に流れ、第1のコイル部分
3b,3cに流れる電流I1が第5の分流回路に流れる
電流分だけ減少するため、電流I1と垂直偏向電流Iv
との比率が変わり、図4(a)に示す画面上端の横線の
ミスコンバーゼンス29を補正することができる。
【0036】また、この時、同時に、前述したように図
4(b)に示す画面上端の縦線のミスコンバーゼンス3
2が発生するが、垂直偏向コイル3から分流する電流
が、第5の分流回路を流れることにより、その第5の分
流回路を構成している補正コイル7e,7fにも流れる
ため、図7に示すように両端電子ビーム14R,14B
は外側に向かう偏向力34,35を受けることになり、
図4(b)に示す画面上端の縦線のミスコンバーゼンス
32を、その発生と同時に補正することができる。
【0037】一方、画面の下半面を偏向する場合、つま
り、図6において垂直偏向電流Ivが矢印Y2の方向に
流れる場合も、同様の原理で、図4(a)、(b)に示
すように、画面下端の横線のミスコンバーゼンス38と
画面下端の縦線のミスコンバーゼンス39を補正するこ
とができる。
【0038】以上のように、補正コイル7に流す補正電
流として垂直偏向コイル3からの分流電流を使用する
と、図4(b)に示す画面上下端の縦線のミスコンバー
ゼンスを、その発生と同時に補正することができるた
め、画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを精度良く
補正することができる。
【0039】また、本実施例では、図6に示すように、
垂直偏向コイル3の第1のコイル部分3b,3cの間
に、抵抗回路(22e,16)が接続されている。この
抵抗回路(22e,16)はサーミスタ16を備えてい
るので、第4の分流回路を構成しているダイオード24
e,第5の分流回路を構成しているダイオード24fの
順方向電圧の温度に伴う変化に対して、同等の電圧降下
の変化を、上記抵抗回路(22e,16)で生じさせる
ことができる。このため、温度変化に対して安定して、
画面上下端の横線のミスコンバーゼンスを補正すること
ができる。
【0040】なお、上記抵抗回路は、抵抗器の温度係数
が負となる構成であれば、本実施例に限られるものでは
ない。
【0041】また、以上の各実施例において、副磁気コ
ア6はリング状に構成した例を示したが、これに限らず
他の形状であっても良い。また、垂直偏向コイル3はサ
ドル形で構成した例を示したが、トロイダル形であって
も良い。更にまた、コンバーゼンスヨーク8の構成は、
画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを補正する従来
より知られている構成を使用しても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、以下に記載されるよう
な効果がある。即ち、第1のコイル部分と第2のコイル
部分に分割されその分割点に中間タップを有する1対の
垂直偏向コイルを、完全に分離することなく直列に接続
し、中間タップ同士の間に、中間タップ間の電圧に応じ
てインピーダンスの変化する分流回路を設けることによ
り、垂直偏向コイルの結線時の作業性を向上させること
ができると共に、垂直偏向コイルの第1のコイル部分と
第2のコイル部分に流す電流の比率を画面中間部と端部
とで異ならせることができるため、画面上下端の横線の
ミスコンバーゼンスを補正することができる。
【0043】また、補正コイルを前記分流回路に接続す
ることにより、補正コイルに流す補正電流として垂直偏
向コイルから分流した電流を使用するようにした場合
は、画面上下端の縦線のミスコンバーゼンスを、その発
生と同時に補正することができるため、画面上下端の縦
線のミスコンバーゼンスを精度良く補正することができ
る。
【0044】更に、前記第1のコイル部分のコイル端同
士の間に、負の温度係数を有する抵抗回路を接続するよ
うにした場合は、前記分流回路を構成するダイオードの
順方向電圧の温度に伴う変化に対して、同等の電圧降下
の変化を前記抵抗回路に生じさせることができるため、
温度変化に対して安定して、画面上下端の横線のミスコ
ンバーゼンスを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての偏向ヨークの接
続状態を示す回路図である。
【図2】図1の偏向ヨークをカラー陰極線管に取り付け
た状態を示す側面図である。
【図3】図2におけるコンバーゼンスヨークを蛍光面側
から見て示した正面図である。
【図4】画面上のミスコンバーゼンスパターンを示す説
明図である。
【図5】図1の垂直偏向コイルによる磁界分布を示す説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施例として偏向ヨークの接続
状態を示す回路図である。
【図7】図6の補正コイルを備えたコンバーゼンスヨー
クを蛍光面側から見て示した正面図である。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2…水平偏向コイル、3(3a,3
b,3c,3d)…垂直偏向コイル、4…主磁気コア、
5…セパレータ、6(6a,6b,6c,6d)…副磁
気コア、7(7a,7b,7c,7d,7e,7f)…
補正コイル、8…コンバーゼンスヨーク、9…電子銃
側、10…スタティック・コンバーゼンス・マグネッ
ト、11…陰極線管、12…電子銃、13…蛍光面、1
4R,14G,14B…電子ビーム、15,36,37
…磁界、16…サーミスタ、17…可変インダクタ、1
8,19,20,21,26,27,38,39,4
0,41,42,43,44,45…端子、22a,2
2b,22c,22d,22e,22f…抵抗器、23
a,23b,23c,23d,23e…可変抵抗器、2
4a,24b,24c,24d,24e,24f…ダイ
オード、25…陰極線管内面、28R,28B…横線、
29,30,38…横線ミスコンバーゼンス、31R,
31B…縦線、32,39…縦線ミスコンバーゼンス、
34,35…偏向力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 宗一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 水田 尊久 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 吉見 功 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所茂原工場内 (72)発明者 阿部 昌之 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内 (72)発明者 大沢 通孝 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インライン配列の多電子ビームを形成す
    るカラー陰極線管に取り付けて使用し、水平偏向コイ
    ル、垂直偏向コイル及び主磁気コアを備える偏向ヨーク
    であって、 前記垂直偏向コイルは1対のコイル半体で構成され、各
    コイル半体は、それぞれ、第1のコイル部分と第2のコ
    イル部分に分割され、その分割点に中間タップを有する
    と共に、1対のコイル半体の第1のコイル部分のコイル
    端同士は互いに接続され、1対のコイル半体の中間タッ
    プ同士の間には、該中間タップ間の電圧に応じてインピ
    ーダンスの変化する分流回路が1対のコイル半体の第1
    のコイル部分に対し並列に接続されて成り、前記カラー
    陰極線管の画面上下端の横線のミスコンバーゼンスを補
    正し得るようにしたことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の偏向ヨークにおいて、
    前記画面上下端の横線のミスコンバーゼンスの補正に伴
    って発生する、前記画面上下端の縦線のミスコンバーゼ
    ンスを補正する補正手段を設けたことを特徴とする偏向
    ヨーク。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の偏向ヨークにおいて、
    前記補正手段は、前記主磁気コアの電子銃側に配置され
    た副磁気コアと、該副磁気コアに巻回された補正コイル
    と、を備えたコンバーゼンスヨークから成り、前記補正
    コイルは、前記垂直偏向コイルに接続されて成ることを
    特徴とする偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の偏向ヨークにおいて、
    前記補正手段は、前記主磁気コアの電子銃側に配置され
    た副磁気コアと、該副磁気コアに巻回された補正コイル
    と、を備えたコンバーゼンスヨークから成り、前記補正
    コイルは、前記分流回路に接続されて成ることを特徴と
    する偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の偏向ヨークにおいて、
    前記分流回路は、少なくとも互いに極性の異なる1対の
    ダイオードを並列に接続して成る回路にて構成されると
    共に、1対のコイル半体の、接続された前記第1のコイ
    ル部分のコイル端同士の間には、負の温度係数を有する
    抵抗回路が接続されて成ることを特徴とする偏向ヨー
    ク。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の偏向ヨークにおいて、
    前記抵抗回路は、抵抗器とサーミスタとで構成されてい
    ることを特徴とする偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】 インライン配列の多電子ビームを形成す
    るカラー陰極線管と、該カラー陰極線管に取り付けて使
    用する請求項1乃至6のうちの任意の一つに記載の偏向
    ヨークと、で構成されることを特徴とするカラー陰極線
    管装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5548190A (en) * 1994-09-28 1996-08-20 Hitachi, Ltd. Deflection yoke and cathode-ray tube apparatus comprising the same
KR100326920B1 (ko) * 1999-07-31 2002-03-13 윤종용 프로젝션 텔레비젼 장치의 콘버젼스 구동회로

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5548190A (en) * 1994-09-28 1996-08-20 Hitachi, Ltd. Deflection yoke and cathode-ray tube apparatus comprising the same
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