JPH07153392A - 偏向ヨーク及びカラー陰極線管装置 - Google Patents

偏向ヨーク及びカラー陰極線管装置

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Publication number
JPH07153392A
JPH07153392A JP29806593A JP29806593A JPH07153392A JP H07153392 A JPH07153392 A JP H07153392A JP 29806593 A JP29806593 A JP 29806593A JP 29806593 A JP29806593 A JP 29806593A JP H07153392 A JPH07153392 A JP H07153392A
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JP
Japan
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coil
deflection
deflection yoke
coil portion
halves
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Pending
Application number
JP29806593A
Other languages
English (en)
Inventor
Noritaka Okuyama
宣隆 奥山
Soichi Sakurai
宗一 桜井
Koji Fukuma
康二 福間
Hiroshi Yoshioka
洋 吉岡
Yoshihiro Obara
良浩 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Media Electronics Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Mizusawa Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陰極線管画面上で縦線ラスタのコンバーゼン
スを変動させることなく横線ラスタのコンバーゼンスを
補正することができる偏向ヨークを提供する。 【構成】 一対のサドル形の垂直偏向コイルの巻線途中
23c,23dから引き出し線を取り出すことにより、
その取り出し位置を境として、内側コイル部分4a−
2,4b−2と外側コイル部分4a−1,4b−1に分
離し、各コイル半体(4a−1,4a−2:4b−1,
4b−2)が並列接続となるように接続し、かつ内側コ
イル部分と外側コイル部分でブリッジ回路を構成し、該
ブリッジ回路の中点間23c,23dに、偏向ヨークの
電子銃側に取り付けた補正コイル5a〜5dと、ダイオ
ード17a〜17dと、からなる回路を接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管内でイ
ンライン配列の多電子ビームを偏向、走査させるための
偏向ヨークに関するものであり、更に詳しくは、コンバ
ーゼンス補正手段を備えた、かかる偏向ヨークに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】コンバーゼンス補正手段を備えた偏向ヨ
ークに関する従来技術としては、テレビジョン学会技術
報告VOL.16,NO.2(’92.1)IDY92
−18の論文(14”カラーディスプレイCRT用低漏
洩磁界SS偏向ヨーク)に記載のものが知られている。
【0003】上記論文では、SS構成(水平コイル、垂
直コイルともにサドル型)を基本とし、VLMF(Ve
ry Low frequency Magnetic
Field)キャンセルコイルと各種ミスコンバーゼ
ンス補正機構を装備することによって、低漏洩磁界、低
ミスコンバーゼンスを実現した14”−90°カラーデ
ィスプレイCRT用偏向ヨークを開発したとしている。
【0004】この偏向ヨークでは、電子ビームをスクリ
ーン中間部に偏向するときと、周辺部に偏向するときで
対角磁界をダイナミックに制御することで、反転トリレ
ンマを補正している。即ち、中間部偏向時には垂直磁界
のバレル歪を強調して、対角磁界のピンクッション歪を
強調させ、周辺部偏向時には垂直磁界のピンクッション
歪を強調して、対角磁界のバレル歪を強調させることに
より、中間部における正のトリレンマと周辺部における
負のトリレンマを同時に除去する方式である。
【0005】上述した原理に基づいた垂直磁界を制御す
る方法として、垂直コイルから中間タップを取り出すこ
とによってひとつのコイルを内側コイル部分と外側コイ
ル部分に2分割する方法を採用し、さらにダイオードの
スイッチング特性を利用して内側コイル部分と外側コイ
ル部分に流れる電流を非線形に制御する独自のダイナミ
ックコントローラを採用することで反転トリレンマ補正
を可能としている。
【0006】図14は、かかる従来の偏向ヨークの垂直
コイル結線図である。同図に見られるように、左右一対
の垂直偏向コイル(A,B)から中間タップ(C1,C
2)を取り出すことによって、一対の内側コイル部分
(B1,B2)と一対の外側コイル部分(A1,A2)
に分割し、一対の内側コイル部分と抵抗(R6)を直列
接続した回路と、一対の外側コイル部分と抵抗(R5)
とダイオード(D1,D2)を直列接続した回路を、並
列接続するものであった。
【0007】そしてこの構成により、横線ラスタのコン
バーゼンスを補正するものであった。更にまた、補正コ
イル(E,F)と抵抗(R10〜R14)とダイオード
(D10,D11)からなる回路を、垂直偏向コイルと
直列に接続することにより、上記横線ラスタのコンバー
ゼンス補正に伴って発生する画面上下の縦線ラスタのミ
スコンバーゼンスを補正するものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、垂直偏向コイルの内側コイル部分と外側コイル部分
に抵抗及びダイオードを接続した回路(UN)と、補正
コイルに抵抗及びダイオードを接続した回路(UP)と
に分かれているため、回路素子(抵抗やダイオード)の
特性変動などにより、両回路の効果を相殺して縦線ラス
タのコンバーゼンス変化を発生させないようにすること
は、正確にはできなかった。また、それぞれの回路で抵
抗損失を生じ、垂直偏向感度を悪化させるという点につ
いては考慮されていなかった。
【0009】本発明は、垂直偏向コイルの電流バランス
の変化と補正コイルに流れる電流を同期させ、縦線ラス
タのコンバーゼンスを変動させることなく横線ラスタの
コンバーゼンスを補正することができる偏向ヨーク及
び、かかる偏向ヨークを備えたカラー陰極線管装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による偏向ヨークでは、一対のコイル半体か
らなるサドル形の垂直偏向コイルを、その中点からそれ
ぞれ引き出し線を取り出すことにより、内側コイル部分
と外側コイル部分に分割し、上記一対のコイル半体を並
列接続し、かつ一対の中点間に、偏向ヨークの電子銃側
に取り付けた補正コイルと電圧に応じて抵抗の変化する
インピーダンス素子からなる回路を接続した。
【0011】
【作用】前記中点間に接続した回路は、垂直偏向コイル
に流れる電流が小さなときには低い電圧が印加されるた
め、抵抗値が大きく、ほとんど電流が流れないため、ほ
とんど作用しない。一方、垂直偏向コイルに流れる電流
が大きなときには、中点間に接続した回路は、抵抗値が
小さく、大きな電流が流れる。この電流によって、垂直
偏向コイルの内側コイル部分又は外側コイル部分の一方
のコイルに流れる電流が、他方のコイルに流れる電流よ
りも大きくなり、垂直偏向コイルの発生する磁界形状が
変化する。
【0012】このため、画面上下部での縦線ラスタ及び
横線ラスタのコンバーゼンスが変化する。同時に、補正
コイルに流れる電流によって、上記画面上下部での縦線
ラスタのコンバーゼンス変化と逆方向のコンバーゼンス
変化を生じる。したがって、全体の効果としては、画面
上下部での縦線ラスタのコンバーゼンス変化は相殺さ
れ、画面上下部での横線ラスタのコンバーゼンス変化の
みを発生することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の第1の実施例としての偏向ヨー
ク1を示す斜視図である。また図2は、本発明の第1の
実施例としての偏向ヨーク1に巻回した垂直偏向コイル
4の正面図である。図3は、本発明の第1の実施例とし
ての偏向ヨーク1に備えたコンバーゼンス補正コイル5
の正面図である。更に図4は、本発明の第1の実施例と
しての偏向ヨーク1に巻回した垂直偏向コイル4側の接
続図である。
【0014】これらの図において、1は偏向ヨーク、2
はカラー陰極線管、3はコア、4(4a−1,4a−
2,4b−1,4b−2)は垂直偏向コイル、5(5
a,5b,5c,5d)は補正コイル、6(6a,6
b)はコンバーゼンスヨーク、7は端子基板カバー、8
a−1,8a−2,8a−3,8a−4,8b−1,8
b−2,8b−3,8b−4は垂直偏向コイルの引き出
し線、である。
【0015】そのほか、9はセパレータ、10は電子
銃、11は補正磁界、12B,12G,12Rは電子ビ
ーム、13B,13Rは偏向力、14は陰極線管内面、
15a,15b,15c,15d,15e,15fは抵
抗器、16は可変抵抗器、17a,17b,17c,1
7dはダイオード、23a,23b,23c,23dは
端子、である。
【0016】さて図2に示すように、垂直偏向コイル4
は、巻き始め端子8a−1,8b−1から巻き終り端子
8a−4,8b−4の間の巻線途中に、引き出し線8a
−2,8a−3,8b−2,8b−3を取り出し、サド
ル形のコイル半体を、外側コイル部分4a−1,4b−
1と内側コイル部分4a−2,4b−2とに分離してい
る。
【0017】また、図1及び図3に示すように、偏向ヨ
ーク1の電子銃10側には、コンバーゼンスヨーク6に
巻線された補正コイル5が、取り付けられている。コン
バーゼンスヨーク6は、一対のコ字形磁性体6a,6b
より構成されている。また、コンバーゼンスヨーク6に
は、補正コイル5a,5b,5c,5dが巻線され、4
極の補正磁界11を発生するように構成されている。
【0018】なお、図3において、14は陰極線管内
面、12B,12G,12Rはそれぞれ青,緑,赤の蛍
光体を光らせるための電子ビーム、13B,13Rはそ
れぞれ12B,12Rの電子ビームに作用する偏向力で
ある。
【0019】また、垂直偏向コイル4側の接続は、図4
に示すように、一方のコイル半体の外側コイル部分4a
−1と内側コイル部分4a−2の間に抵抗器15eを入
れて直列接続した回路と、他方の一方のコイル半体の外
側コイル部分4b−1と内側コイル部分4b−2の間に
抵抗器15fを入れて直列接続した回路とを、並列接続
している。
【0020】そして、一方の外側コイル部分4a−1と
抵抗器15eの接続点と他方の外側コイル部分4b−1
と抵抗器15fの接続点の間に、ダイオードブリッジ1
7a,17b,17c,17dと可変抵抗器16を接続
している。更にまた、ダイオードブリッジ17a,17
b,17c,17dの中点間に、上記補正コイル5a,
5b,5c,5dを接続している。また、各垂直偏向コ
イル4a−1,4a−2,4b−1,4b−2には、そ
れぞれ抵抗器15a,15b,15c,15dが並列に
接続されている。
【0021】本実施例によれば、端子23aから端子2
3bに向かって電流(垂直偏向電流)が流れるとき、端
子23cと端子23dの間に電位差を発生し、端子23
cと端子23dに向かって電流が流れ、補正コイルには
5aから5dに向かって電流が流れる。また、垂直偏向
コイル4a−1,4b−1には、垂直偏向コイル4a−
2,4b−2よりも大きな電流が流れる。この垂直偏向
コイル流れる電流の不均衡によって、図5に示すよう
に、垂直偏向コイル4の発生する垂直偏向磁界22は、
ピンクッション形の方向に変形する(なお図5は、図1
に示す垂直偏向コイル4による磁界分布を示す説明図で
ある)。
【0022】この変化は、ダイオードブリッジ17a,
17b,17c,17dに電流が流れることによって生
じるものであり、垂直偏向電流が大きいときのみ、この
電流が流れるようにすることにより、上記垂直偏向磁界
22の変形に起因して、図6(a)に示す横線ラスタ2
0B,20R及び縦線ラスタ21B,21Rのコンバー
ゼンス変化を発生する(なお図6は、画面上のコンバー
ゼンスパターンを示す説明図である)。
【0023】一方、図4の補正コイル5a,5b,5
c,5dは、図3に示す偏向力13B,13Rを電子ビ
ーム12B,12Rに及ぼすことによって、図6(a)
の縦線ラスタ21B,21Rのコンバーゼンス変化を打
ち消す効果を生じる。この結果、補正コイル5a,5
b,5c,5dの巻数を最適に設定することにより、図
6(b)に示すように、縦線ラスタ21B,21Rのコ
ンバーゼンス変化を発生せず、横線ラスタ20B,20
Rのコンバーゼンス変化のみを発生することができる。
この横線ラスタ20B,20Rのコンバーゼンス変化の
程度は、可変抵抗器16によって調整することができ
る。
【0024】なお、図4の抵抗器15a,15b,15
c,15dは、垂直偏向コイル4a−1,4a−2,4
b−1,4b−2での共振電流に対するダンピングの作
用をするものであり、これらの抵抗器15a,15b,
15c,15dを削除しても、本発明の基本動作には影
響しない。
【0025】図7は、本発明の第2の実施例としての偏
向ヨークにおける補正コイル5の正面図で、図8は、本
発明の第2の実施例としての偏向ヨークの垂直偏向コイ
ル4側の接続図である。
【0026】本実施例では、図7に示すように、コンバ
ーゼンスヨーク6a,6bをU字形に配置した点と、補
正コイル5を第1の組のコイル5a−1,5a−2と、
第2の組のコイル5b−1,5b−2とで構成した点が
異なる。第1の組のコイル5a−1,5a−2は、下に
凸の補正磁界11aを発生し、第2の組のコイル5b−
1,5b−2は、上に凸の補正磁界11bを発生する。
【0027】また、図8に示すように、補正コイル5の
接続は、第1の組のコイル5a−1,5a−2と、第2
の組のコイル5b−1,5b−2にそれぞれ異なる向き
の電流を流すダイオード17a,17bを直列接続した
回路を互いに並列接続し、更に可変抵抗器16を直列接
続して、端子23c,23dに接続している。更にま
た、抵抗器15eと並列に、抵抗器15gとサーミスタ
18aの直列回路を接続し、抵抗器15fと並列に、抵
抗器15hとサーミスタ18bの直列回路を接続してい
る。
【0028】図8において、端子23aから端子23b
に電流が流れるときには、ダイオード17bが導通し、
第2の組の補正コイル5b−1,5b−2に電流が流
れ、補正磁界11bを発生し、図7に示す偏向力13
B,13G,13Rを電子ビーム12B,12G,12
Rに対して生じる。一方、端子23bから端子23aに
電流が流れるときには、ダイオード17bが導通し、第
1の組の補正コイル5a−1,5a−2に電流が流れ、
補正磁界11aを発生する。
【0029】この結果、補正コイル5だけの効果として
は、図9(a)に示すような横線ラスタ20B,20
G,20R及び縦線ラスタ21B,21Rのコンバーゼ
ンス変化を発生する(なお図9は、画面上のコンバーゼ
ンスパターンを示す説明図である)。したがって、垂直
偏向コイル流れる電流の不均衡によって生じる図6
(b)のコンバーゼンス変化との合成により、図9
(b)に示す横線ラスタ20B,20G,20Rのコン
バーゼンス変化を生じる。本実施例では、特に同図に示
すように横線ラスタ20B,20Rの中心と横線ラスタ
20G間のコンバーゼンス変化を生じることができると
いう効果がある。
【0030】また、図8において、抵抗器15g,15
h及びサーミスタ18a,18bは、温度によりダイオ
ード17a,17bに流れる電流の変動を低減する作用
をするもので、抵抗器15g,15h及びサーミスタ1
8a,18bを削除しても、本発明の基本動作には影響
しない。
【0031】図10は、本発明の第3の実施例としての
偏向ヨークの垂直偏向コイル4側の接続図を示す。本実
施例では、先に説明した第2の実施例(図8)の構成に
加えて、抵抗器15e,15fの両端に2組の抵抗から
なるブリッジ回路を接続している。第1の組の抵抗から
なるブリッジ回路は、抵抗器15g,15hと可変抵抗
器16bと、ブリッジ回路の中点間に接続されたダイオ
ード17cより構成されている。
【0032】一方、第2の組の抵抗からなるブリッジ回
路は、抵抗器15g,15hと可変抵抗器16cと、ブ
リッジ回路の中点間に接続されたダイオード17dより
構成されている。また、ダイオード17cとダイオード
17dの極性は、互いに逆極性になるように接続してあ
る。
【0033】端子23aから端子23bに電流が流れ、
画面の上部に偏向される場合には、ダイオード17dが
導通するため、可変抵抗器16cの可動接点と端子23
d間の抵抗を大きく設定しているとすると、右側に位置
する垂直偏向コイルのコイル半体4a−1,4a−2に
流れる電流が、左側に位置する垂直偏向コイルのコイル
半体4b−1,4b−2に流れる電流よりも大きくな
る。
【0034】したがって、図11(a)に示すように、
垂直偏向磁界22が変形し、画面の上部では、図12
(a)に示すような横線ラスタ20B,20Rのコンバ
ーゼンス変化を生じる(なお図11は、図10に示す垂
直偏向コイル4による磁界分布を示す説明図、図12は
画面上のコンバーゼンスパターンを示す説明図であ
る)。
【0035】また、図10において、端子23bから端
子23aに電流が流れ、画面の下部に偏向される場合に
は、ダイオード17cが導通するため、可変抵抗器16
bの可動接点と端子23d間の抵抗を小さく設定してい
るとすると、左側に位置する垂直偏向コイルのコイル半
体4b−1,4b−2に流れる電流が、右側に位置する
垂直偏向コイルのコイル半体4a−1,4a−2に流れ
る電流よりも大きくなる。したがって、図11(b)に
示すように垂直偏向磁界22が変形し、画面の下部で
は、図12(a)に示すような横線ラスタ20B,20
Rのコンバーゼンス変化を生じる。
【0036】以上のように、本実施例では可変抵抗器1
6b,16cを調整することにより、画面上下部で独立
して横線ラスタ20B,20R間の平行状のコンバーゼ
ンス変化を生じることができる。
【0037】図13は、本発明の第4の実施例としての
偏向ヨークにおける垂直偏向コイル4側の接続図を示
す。本実施例は、第3の実施例(図10)と比較して、
1組の抵抗からなるブリッジ回路のみを備え、上記抵抗
からなるブリッジ回路にはダイオードを接続していない
点で異なっている。すなわち、上記抵抗からなるブリッ
ジ回路は、抵抗器15g,15hと可変抵抗器16bの
みで構成している。
【0038】可変抵抗器16bの可動接点と端子23d
間の抵抗を大きく設定しているとすると、電流の流れる
向きに関係なく常に右側に位置する垂直偏向コイルのコ
イル半体4a−1,4a−2に流れる電流が、左側に位
置する垂直偏向コイルのコイル半体4b−1,4b−2
に流れる電流よりも大きくなる。したがって、常に図1
1(a)に示すように垂直偏向磁界22が変形し、図1
2(b)に示すような横線ラスタ20B,20Rのコン
バーゼンス変化を生じる。すなわち、各横線ラスタ20
B,20R間での垂直サイズの誤差に相当するコンバー
ゼンス変化を生じる。
【0039】なお、図10及び図13にそれぞれ示す補
正コイル5a−1,5a−2,5b−1,5b−2の作
用については、図8の場合のそれと同じであるため、説
明を省略した。また、本発明では補正コイル5の構成及
び補正コイル5とダイオード17a,17b,17c,
17dの接続方法の例を示したが、他の構成であっても
垂直偏向コイル4とともにブリッジ回路を構成するもの
であれば、本発明の範囲に含まれる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、下記に記載されるよう
な効果を期待できる。即ち、偏向ヨークに巻回した垂直
偏向コイルにおいて、該偏向コイルを構成する外側コイ
ル部分と内側コイル部分に流れる電流のバランス変化に
同期して、前記偏向ヨークに備えるコンバーゼンス補正
コイルに電流を流すことができるため、画面上で縦線ラ
スタのコンバーゼンスを変動させずに横線ラスタのコン
バーゼンスを変化させることができる。
【0041】更にまた、抵抗からなるブリッジ回路を、
垂直偏向コイルの回路に接続することによって、垂直偏
向コイルを構成する一対のコイル半体に流れる電流のバ
ランスを正確に調整でき、垂直偏向磁界の非対称性に起
因するミスコンバーゼンスを補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての偏向ヨークを示
す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例としての偏向ヨーク1に
巻回した垂直偏向コイル4の正面図である。
【図3】本発明の第1の実施例としての偏向ヨーク1に
備えたコンバーゼンス補正コイル5の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施例としての偏向ヨーク1に
巻回した垂直偏向コイル4側の接続状態を示す回路図で
ある。
【図5】図1に示す垂直偏向コイル4による磁界分布を
示す説明図である。
【図6】画面上のコンバーゼンスパターンを示す説明図
である。
【図7】本発明の第2の実施例としての偏向ヨークにお
ける補正コイル5の正面図である。
【図8】本発明の第2の実施例としての偏向ヨークの垂
直偏向コイル4側の接続状態を示す回路図である。
【図9】画面上のコンバーゼンスパターンを示す説明図
である。
【図10】本発明の第3の実施例としての偏向ヨークの
垂直偏向コイル4側の接続状態を示す回路図である。
【図11】図10の垂直偏向コイル4による磁界分布を
示す説明図である。
【図12】画面上のコンバーゼンスパターンを示す説明
図である。
【図13】本発明の第4の実施例としての偏向ヨークに
おける垂直偏向コイル4側の接続状態を示す回路図であ
る。
【図14】従来の偏向ヨークの垂直コイル結線図であ
る。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2…カラー陰極線管、3…コア、4
(4a−1,4a−2,4b−1,4c−2)…垂直偏
向コイル、5(5a,5b,5c,5d,5a−1,5
a−2,5b−1,5b−2)…補正コイル、6(6
a,6b)…コンバーゼンスヨーク、7…端子基板カバ
ー、8a−1,8a−2,8a−3,8a−4,8b−
1,8b−2,8b−3,8b−4…垂直偏向コイルの
引き出し線、9…セパレータ、10…電子銃、11(1
1a,11b)…補正磁界、12B,12G,12R…
電子ビーム、13B,13G,13R…偏向力、14…
陰極線管内面、15a,15b,15c,15d,15
e,15f,15g,15h…抵抗器、16,16a,
16b,16c…可変抵抗器、17a,17b,17
c,17d…ダイオード、18a,18b…サーミス
タ、19…蛍光面、20B,20G,20R…横線ラス
タ、21B,21R…縦線ラスタ、22…垂直偏向磁
界、23a,23b,23c,23d…端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福間 康二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 吉岡 洋 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 小原 良浩 岩手県水沢市真城字北野1番地 株式会社 日立水沢エレクトロニクス内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管内で、インライン配列の
    多電子ビームを偏向、走査させるための偏向ヨークであ
    って、コアに水平偏向コイル及び垂直偏向コイルを巻回
    して成る前記偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルは、一対のサドル形コイル半体(4
    a−1,4a−2:4b−1,4b−2)で構成され、
    各コイル半体((4a−1,4a−2)又は(4b−
    1,4b−2))は、該コイル半体を構成する巻線の中
    点から引き出し線を取り出すことにより、その中点位置
    (23c,23d)を境とする、巻き始め側の内側コイ
    ル部分(4a−2又は4b−2)と、巻き終わり側の外
    側コイル部分(4a−1又は4b−1)に分け、前記各
    コイル半体((4a−1,4a−2)と(4b−1,4
    b−2))が互いに並列接続となるように接続して、前
    記各コイル半体のそれぞれの内側コイル部分(4a−1
    と4b−1)と外側コイル部分(4a−1と4b−1)
    で四辺を構成するブリッジ回路を形成し、 前記ブリッジ回路の対角頂点である前記中点位置(23
    c,23d)間に、前記偏向ヨークの電子銃側に取り付
    けられてコンバーゼンス補正を行う補正コイル(5a〜
    5d)と、電圧に応じて抵抗の変化する素子(17a〜
    17d)と、からなる回路を接続したことを特徴とする
    偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 カラー陰極線管内で、インライン配列の
    多電子ビームを偏向、走査させるための偏向ヨークであ
    って、コアに水平偏向コイル及び垂直偏向コイルを巻回
    して成る前記偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルは、一対のサドル形コイル半体(4
    a−1,4a−2:4b−1,4b−2)で構成され、
    各コイル半体((4a−1,4a−2)又は(4b−
    1,4b−2))は、該コイル半体を構成する巻線の中
    点から引き出し線を取り出すことにより、その中点位置
    (23c,23d)を境とする、巻き始め側の内側コイ
    ル部分(4a−2又は4b−2)と、巻き終わり側の外
    側コイル部分(4a−1又は4b−1)に分け、前記各
    コイル半体((4a−1,4a−2)と(4b−1,4
    b−2))が互いに並列接続となるように接続して、前
    記各コイル半体のそれぞれの内側コイル部分(4a−1
    と4b−1)と外側コイル部分(4a−1と4b−1)
    で四辺を構成するブリッジ回路を形成し、 前記ブリッジ回路の対角頂点である前記中点位置(23
    c,23d)間に、ダイオードブリッジ回路(17a〜
    17d)を、その一方の対角頂点位置で接続すると共
    に、該ダイオードブリッジ回路の他方の対角頂点位置間
    に、コンバーゼンス補正を行うための、4極磁界を発生
    する補正コイル(5a〜5d)を接続したことを特徴と
    する偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 カラー陰極線管内で、インライン配列の
    多電子ビームを偏向、走査させるための偏向ヨークであ
    って、コアに水平偏向コイル及び垂直偏向コイルを巻回
    して成る前記偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルは、一対のサドル形コイル半体(4
    a−1,4a−2:4b−1,4b−2)で構成され、
    各コイル半体((4a−1,4a−2)又は(4b−
    1,4b−2))は、該コイル半体を構成する巻線の中
    点から引き出し線を取り出すことにより、その中点位置
    (23c,23d)を境とする、巻き始め側の内側コイ
    ル部分(4a−2又は4b−2)と、巻き終わり側の外
    側コイル部分(4a−1又は4b−1)に分け、前記各
    コイル半体((4a−1,4a−2)と(4b−1,4
    b−2))が互いに並列接続となるように接続して、前
    記各コイル半体のそれぞれの内側コイル部分(4a−1
    と4b−1)と外側コイル部分(4a−1と4b−1)
    で四辺を構成するブリッジ回路を形成し、 前記ブリッジ回路の対角頂点である前記中点位置(23
    c,23d)間に、第1の向きの電流を流すダイオード
    (17a)と下に凸の補正磁界を発生する補正コイル部
    分(5a−1,5a−2)とを直列に接続して成る第1
    の直列回路と、第2の向きの電流を流すダイオード(1
    7b)と上に凸の補正磁界を発生する補正コイル部分
    (5b−1,5b−2)とを直列に接続して成る第2の
    直列回路と、の並列接続回路を接続したことを特徴とす
    る偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 カラー陰極線管内で、インライン配列の
    多電子ビームを偏向、走査させるための偏向ヨークであ
    って、コアに水平偏向コイル及び垂直偏向コイルを巻回
    して成る前記偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルは、一対のサドル形コイル半体(4
    a−1,4a−2:4b−1,4b−2)で構成され、
    各コイル半体((4a−1,4a−2)又は(4b−
    1,4b−2))は、該コイル半体を構成する巻線の中
    点から引き出し線を取り出すことにより、その中点位置
    (23c,23d)を境とする、巻き始め側の内側コイ
    ル部分(4a−2又は4b−2)と、巻き終わり側の外
    側コイル部分(4a−1又は4b−1)に分け、 かつ前記一対のコイル半体のうち、一方のコイル半体を
    構成する前記内側コイル部分と外側コイル部分との間に
    第1の抵抗(15e)を、他方のコイル半体を構成する
    前記内側コイル部分と外側コイル部分との間に第2の抵
    抗(15f)を、それぞれ接続し、 前記各コイル半体((4a−1,4a−2)と(4b−
    1,4b−2))が互いに並列接続となるように接続
    し、かつ前記第1の抵抗(15e)と第2の抵抗(15
    f)の両端間に、該第1、第2の抵抗を含めて抵抗ブリ
    ッジを形成する抵抗ブリッジ回路(15g,15h,1
    5f,16b,15e)を接続したことを特徴とする偏
    向ヨーク。
  5. 【請求項5】 カラー陰極線管内で、インライン配列の
    多電子ビームを偏向、走査させるための偏向ヨークであ
    って、コアに水平偏向コイル及び垂直偏向コイルを巻回
    して成る前記偏向ヨークにおいて、 前記垂直偏向コイルは、一対のサドル形コイル半体(4
    a−1,4a−2:4b−1,4b−2)で構成され、
    各コイル半体((4a−1,4a−2)又は(4b−
    1,4b−2))は、該コイル半体を構成する巻線の中
    点から引き出し線を取り出すことにより、その中点位置
    (23c,23d)を境とする、巻き始め側の内側コイ
    ル部分(4a−2又は4b−2)と、巻き終わり側の外
    側コイル部分(4a−1又は4b−1)に分け、 かつ前記一対のコイル半体のうち、一方のコイル半体を
    構成する前記内側コイル部分と外側コイル部分との間に
    第1の抵抗(15e)を、他方のコイル半体を構成する
    前記内側コイル部分と外側コイル部分との間に第2の抵
    抗(15f)を、それぞれ接続し、 前記各コイル半体((4a−1,4a−2)と(4b−
    1,4b−2))が互いに並列接続となるように接続
    し、かつ前記第1の抵抗(15e)と第2の抵抗(15
    f)の両端間に、該第1、第2の抵抗を含めて抵抗ブリ
    ッジを形成する第1の抵抗ブリッジ回路(15g,15
    h,15f,16b,15e)と、該第1、第2の抵抗
    を含めて抵抗ブリッジを形成する第2の抵抗ブリッジ回
    路(15g,15h,15f,16c,15e)と、を
    接続し、 前記第1の抵抗ブリッジ回路の抵抗辺間に第1の向きの
    電流を流す第1のダイオード(17c)を接続し、前記
    第2の抵抗ブリッジ回路の抵抗辺間に前記第1の向きと
    は逆向きに電流を流す第2のダイオード(17d)を接
    続したことを特徴とする偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5に記載の偏
    向ヨークを備えたことを特徴とするカラー陰極線管装
    置。
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