JP3268879B2 - 多段シリンダ装置 - Google Patents

多段シリンダ装置

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JP3268879B2
JP3268879B2 JP07810893A JP7810893A JP3268879B2 JP 3268879 B2 JP3268879 B2 JP 3268879B2 JP 07810893 A JP07810893 A JP 07810893A JP 7810893 A JP7810893 A JP 7810893A JP 3268879 B2 JP3268879 B2 JP 3268879B2
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富夫 濱
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多段シリンダ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の多段シリンダ装置について図9を
用いて説明する。なお、多段シリンダ装置の一例として
3段シリンダ装置を説明する。3段シリンダ装置100
は、図9に示すように、内部に1つのシリンダ室102
が形成されたシリンダ部104と、そのシリンダ室10
2内にスライド可能に配されたピストン106と、ピス
トン106に取り付けられ、一方の端部がシリンダ部1
04から突出するロッド108とから構成され、第1の
流路110または第2の流路112から流体をピストン
106により二分されたシリンダ室102内に供給する
ことでロッド108が伸縮する2つのシリンダ装置11
4、116を、一方のシリンダ装置114のロッド10
8の先端に他方のシリンダ装置116を固定すること
で、ロッド108のスライド方向へ2つ並べた構造とな
っている。この構造により3段シリンダ装置100は3
段に伸縮し、他方のシリンダ装置116のロッド108
の先端に取り付けられた例えばワーク(不図示)の保持
装置118は、まず各シリンダ装置114、116の各
ロッド108が短縮した状態での第1の位置、次にシリ
ンダ装置114、116の内のいずれか一方のロッド1
08のみが伸長した状態での第2の位置、続いて各シリ
ンダ装置114、116の各ロッド108が伸長した状
態での第3の位置の3つの位置で位置決めがされる。な
お、4段シリンダ装置を構成する場合には、さらにもう
一つシリンダ部を連結すれば可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の多段シリンダ装置では、位置決め位置を増やすた
めには、ロッドの突出方向に複数のシリンダ装置を並設
する必要があり、多段シリンダ装置の全長が長くなる。
また、ロッドの先端に他のシリンダ装置が取り付けられ
たシリンダ装置のロッドやピストンのシリンダ部との当
接部分には、ロッドの突出方向と略直角方向に大きな力
が加わるため、摺動抵抗が大きくなると共に、磨耗等に
より耐久性が低下するという課題が有る。従って、本発
明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするとこ
ろは、ロッドの突出方向の全長が短く、且つ耐久性の高
い多段シリンダ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、内部にシリンダ
室が形成されたシリンダ部と、前記シリンダ室内に配さ
れ、シリンダ室の軸線方向へスライド可能な第1のピス
トンと、該第1のピストンの一方の端面から軸線方向へ
延設され、先端部が前記シリンダ部から突出する出力ロ
ッドと、前記シリンダ室内において、前記第1のピスト
ンに対して一方の側に配され、シリンダ室の軸線方向へ
スライド可能な第2のピストンと、該第2のピストンか
ら軸線方向へ延設されると共に、前記第1のピストンに
挿通された連結ロッドと、前記シリンダ室内において、
前記第1のピストンに対して他方の側に配され、前記連
結ロッドの先端部と連結され、前記第2のピストンと一
体にシリンダ室の軸線方向へ移動可能な規制部材と、該
規制部材と前記第1のピストンとの間、または第1のピ
ストンと前記第2のピストンとの間に配され、常時第1
のピストンと前記第2のピストンを互いに接近する方向
へ付勢する付勢部材と、前記第1のピストンと第2のピ
ストンとの間に形成された第1の空間部と、前記出力ロ
ッド内部に形成され、一端が前記第1の空間部へ連絡さ
れ、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第1の流路
と、前記第2のピストンに対して前記第1の空間部と反
対側であって、第2のピストンと前記シリンダ室内面と
の間に形成された第2の空間部と、前記シリンダ部に形
成され、一端が前記第2の空間部へ連絡され、他端が前
記シリンダ部外部と連絡された第2の流路と、前記第1
のピストンに対して前記第1の空間部と反対側であっ
て、第1のピストンと前記シリンダ室内面との間に形成
された第3の空間部と、前記シリンダ部に形成され、一
端が前記第3の空間部へ連絡され、他端が前記シリンダ
部外部と連絡された第3の流路とを具備することを特徴
とする多段シリンを具備することを特徴とする。
【0005】さらに本発明では、内部にシリンダ室が形
成されたシリンダ部と、前記シリンダ室内に配され、シ
リンダ室の軸線方向へスライド可能な第1のピストン
と、該第1のピストンの一方の端面から軸線方向へ延設
され、先端部が前記シリンダ部から突出する出力ロッド
と、前記シリンダ室内において、前記第1のピストンに
対して一方の側に配され、シリンダ室の軸線方向へスラ
イド可能な第2のピストンと、該第2のピストンから軸
線方向へ延設されると共に、前記第1のピストンに挿通
された連結ロッドと、前記シリンダ室内において、前記
第1のピストンに対して他方の側に配され、前記連結ロ
ッドの先端部と連結され、前記第2のピストンと一体に
シリンダ室の軸線方向へ移動可能な第3のピストンと、
前記第1のピストンと第2のピストンとの間に形成され
た第1の空間部と、前記出力ロッド内部に形成され、
端が前記第1の空間部へ連絡され、他端が前記シリンダ
部外部と連絡された第1の流路と、前記第2のピストン
に対して前記第1の空間部と反対側であって、第2のピ
ストンと前記シリンダ室内面との間に形成された第2の
空間部と、前記シリンダ部に形成され、一端が前記第2
の空間部へ連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡
された第2の流路と、前記第1のピストンと第3のピス
トンとの間に形成された第4の空間部と、前記出力ロッ
ド内部に形成され、一端が前記第4の空間部へ連絡さ
れ、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第4の流路
と、前記第3のピストンに対して前記第4の空間部と反
対側であって、第3のピストンと前記シリンダ室内面と
の間に形成された第5の空間部と、前記シリンダ部に形
成され、一端が前記第5の空間部へ連絡され、他端が前
記シリンダ部外部と連絡された第5の流路とを具備する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】請求項1の構成による多段シリンダ装置は、通
常状態において、第3の流路から第3の空間部内に作動
流体を供給すると第1のピストンが第2のピストンに当
接し、かつ第2のピストンが第1のピストンに対して一
方の側のシリンダ室内壁面と当接する位置で出力ロッド
の第1の位置決めが行える。この状態から第2の流路を
通して第2の空間部内に作動流体を供給すると第2のピ
ストンと一体に連結ロッドを介して規制部材が、また付
勢部材を介して第1のピストンがシリンダ室内を移動
し、規制部材が第1のピストンに対して他方の側のシリ
ンダ室内壁面と当接する位置で出力ロッドの第2の位置
決めが行える。さらに第2の流路から作動流体を供給し
つつ第1の流路を通して第1の空間部内に作動流体を供
給すると、第1のピストンは付勢部材の付勢力に抗して
規制部材方向へ移動し、規制部材と当接する位置で出力
ロッドの第3の位置決めが行える。
【0007】また、請求項2の構成による多段シリンダ
装置では、第4の流路および第5の流路から第4の空間
部および第5の空間部内へ作動流体を供給し、第1のピ
ストンを第2のピストンに当接させ、かつ第2のピスト
ンを第1のピストンに対して一方の側のシリンダ室内壁
面と当接する位置で出力ロッドの第1の位置決めが行え
る。次に第4の流路から作動流体を供給しつつ第2の流
路を通して第2の空間部内へ作動流体を供給すると、第
2のピストンと一体に連結ロッドを介して第3のピスト
ンがシリンダ室内を移動し、第3のピストンが第1のピ
ストンに対して他方の側のシリンダ室内壁面と当接する
位置で出力ロッドの第2の位置決めが行える。続いて第
2の流路から作動流体を供給しつつ第1の流路から第1
の空間部内に作動流体を供給すると第1のピストンが第
3のピストン方向へ移動して第3のピストンと当接する
位置で出力ロッドの第3の位置決めが行える。さらに、
出力ロッドが第1の位置にある状態において、第5の流
路から作動流体を供給しつつ第1の流路を通して第1の
空間部内に作動流体を供給すると第1のピストンが第3
のピストン方向へ移動して第3のピストンと当接する位
置で出力ロッドの第4の位置決めが行える。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る多段シリン
ダ装置の第1実施例の正面断面図である。図2は、図1
の動作を説明するための説明図であり、(a)は出力ロ
ッドが第1の位置に位置決めされた場合、(b)は出力
ロッドが第2の位置に位置決めされた場合、(c)は出
力ロッドが第3の位置に位置決めされた場合を示す。図
3は本発明に係る多段シリンダ装置の第2実施例の正面
断面図である。図4は、図3の動作を説明するための説
明図であり、(a)は各ロッドが第1の位置に位置決め
された場合、(b)は各ロッドが第4の位置に位置決め
された場合、(c)は各ロッドが第2の位置に位置決め
された場合、(d)は各ロッドが第3の位置に位置決め
された場合を示す。図5は本発明に係る多段シリンダ装
置の第3実施例の正面断面図である。図6は本発明に係
る多段シリンダ装置の第4実施例の一部切り欠き正面図
である。図7は、図6の右側面図である。図8は、図6
のE−E断面図である。
【0009】第1実施例について図1および図2を用い
て説明する。なお、第1実施例の多段シリンダ装置は、
3段シリンダ装置に構成されている。まず、図1を用い
て3段シリンダ装置10の構成について説明する。12
はシリンダ部であり、その内部にはシリンダ室14が形
成されている。16は第1のピストンであり、シリンダ
室14内に、シリンダ室14の軸線L方向へスライド可
能に配されている。18は出力ロッドであり、第1のピ
ストン16の両端面(図1中では左端面および右端面)
から軸線L方向に延設され、その両端部はシリンダ部1
2から突出している。出力ロッド18は第1のピストン
16と共に左右方向に移動可能となっている。出力ロッ
ド18は、第1のピストン16の一方の端面からのみ延
設される構造としても良い。出力ロッド18は本実施例
では、その軸線がシリンダ室14の軸線L上となるよう
に延設されているが、シリンダ室14の軸線Lとずれた
位置となるように延設すると、出力ロッド18のシリン
ダ部12に対しての回転を防止可能となる。
【0010】20は第2のピストンであり、シリンダ室
14内において、第1のピストン16に対して一方の側
(図1中においては右側)に配され、シリンダ室14の
軸線L方向へスライド可能となっている。なお、第2の
ピストン20の中央部分には出力ロッド18が挿通され
ている。22は連結ロッドであり、第2のピストン20
から軸線Lと平行に延設され、第1のピストン16に挿
通されて、その先端部は第1のピストン16に対して第
2のピストンと反対側(図1中において左側)に位置し
ている。また本実施例では、2本の連結ロッド22、2
2は、その各軸線がシリンダ室14の軸線Lを中心とし
た同一円周上であって、互いに点対称となる位置に配さ
れているが、これに限定されるものではない。24は規
制部材であり、第1のピストン16に対して他方の側
(図1中においては左側)に配され、連結ロッド22の
先端部と連結され、第2のピストン20と一体にシリン
ダ室14の軸線L方向へ移動可能となっている。なお、
規制部材24の中央部分には出力ロッド18が挿通され
ており、規制部材24の外周面とシリンダ室14内周面
との間には隙間が設けられている。26は付勢部材とし
てのコイルスプリングであり、出力ロッド18に外嵌さ
れて規制部材24と第1のピストン16との間に縮めた
状態で配され、常時第1のピストン16を第2のピスト
ン20と接近する方向(図1中において右方向)へ付勢
している。なお、コイルスプリング26は連結ロッド2
2に外嵌しても良いし、また出力ロッド18や連結ロッ
ド22に外嵌させず、単独で規制部材24と第1のピス
トン16との間に配しても良い。さらにコイルスプリン
グ26を第2のピストン20と第1のピストン16との
間に延ばした状態で配し、常時第1のピストン16を第
2のピストン20と接近する方向(図1中において右方
向)へ付勢するようにしても良い。また、コイルスプリ
ング26に代えて板バネ等を用いても良い。
【0011】28は第1のピストン16と第2のピスト
ン20との間に形成された第1の空間部である。第1の
空間部28は例えば第2のピストン20の左端部に凹部
を設けることで形成されているが、第1のピストン16
の右端部に凹部を設け、形成しても良い。30は第1の
流路であり、出力ロッド18内部に形成され、一端(左
端)が第1の空間部28へ連絡され、他端(右端)がシ
リンダ部12外部と連絡されている。32は第2のピス
トン20とシリンダ室14の右内壁面との間に形成され
た第2の空間部であり、第2の空間部32は第2のピス
トン20に対して第1の空間部28と反対側に位置して
いる。第2の空間部32も第1の空間部28と同様に、
第2のピストン20の右端部またはシリンダ室14の右
内壁面に凹部を設けることで形成されている。34はシ
リンダ部12に形成された第2の流路であり、第2の流
路34は一端が第2の空間部32へ連絡し、他端がシリ
ンダ部12外部と連絡する。36は第1のピストン16
とシリンダ室14の左内壁面との間に形成された第3の
空間部であり、第3の空間部36は第1のピストン16
に対して第1の空間部28と反対側に位置している。3
8はシリンダ部12に形成された第3の流路であり、第
3の流路38は一端が第3の空間部36へ連絡し、他端
がシリンダ部12外部と連絡する。なお、出力ロッド1
8とシリンダ部12、出力ロッド18と第2のピストン
20、連結ロッド22と第1のピストン16、第1のピ
ストン16および第2のピストン20とシリンダ室14
内面との間は気密性を保つため、シール材40が配され
ている。
【0012】次に、動作について図2を用いて説明す
る。なお、作動流体が送り込まれる空間部(図2におい
て三角印を付した空間部)以外の空間部は、各流路を介
して開放されているものとする。まず、第3の流路38
から第3の空間部36内に作動流体を供給し、第1のピ
ストン16の左端面に圧力を加えると、第1のピストン
16は出力ロッド18と共にシリンダ室14内を右方向
に移動する。この際に第2のピストン20も第1のピス
トン16と共に右方向へ移動し、第2のピストン20の
右端面がシリンダ室14の右内壁面と当接して、出力ロ
ッド18が第1の位置Aにて位置決めされる(図2a参
照)。また、第2の流路34を通して第2の空間部32
内に作動流体を送り込み、第2のピストン20の右端面
に圧力を加えると、第2のピストン20は左方向に移動
する。この際に第2のピストン20と共に、連結ロッド
22を介して規制部材24も一体にシリンダ室14内を
左方向へ移動し、またコイルスプリング26を介して第
1のピストン16も左方向へ移動するため出力ロッド1
8も左方向へ移動し、規制部材24がシリンダ室14の
左内壁面と当接して、出力ロッド18が第2の位置Bに
て位置決めされる(図2b参照)。また、第2の流路3
4から作動流体を第2の空間部32内へ供給しつつ第1
の流路30を通して第1の空間部28内に作動流体を供
給すると、第2のピストン20および規制部材24は動
かず、第1のピストン16のみが出力ロッド18と一体
にコイルスプリング26の付勢力に抗して規制部材24
方向へ移動し、第1のピストン16が規制部材24と当
接して、出力ロッド18が第3の位置Cにて位置決めさ
れる(図2c参照)。
【0013】続いて、第2実施例について図3および図
4を用いて説明する。なお、第2実施例の多段シリンダ
装置は4段シリンダ装置に構成されている。また、第1
実施例と同じ構成については同じ符号を付し、説明は省
略する。まず、図3を用いて構成について説明する。出
力ロッド18は第1のピストン16の両端面から軸線方
向へ延設され、両端部がシリンダ部12から突出してい
る。42は第3のピストンであり、シリンダ室14内に
おいて、第1のピストン16に対して他方の側(図3中
において左側)に配されている。また、第3のピストン
42は連結ロッド22の先端部と連結され、第2のピス
トン20と一体にシリンダ室14の軸線方向へ移動可能
である。また、第3のピストン42の中央部分には出力
ロッド18が挿通されている。第1の流路30は第1の
ピストン16に対して右側の出力ロッド18内部に形成
され、一端が第1の空間部28と、他端がシリンダ部1
2外部と連絡されている。
【0014】44は第4の空間部であり、第1のピスト
ン16と第3のピストン42との間に形成されている。
46は第4の流路であり、第1のピストン16に対して
左側の出力ロッド18内部に形成され、一端が第4の空
間部44と、他端がシリンダ部12外部と連絡されてい
る。48は第5の空間部であり、第3のピストン42に
対して第4の空間部44と反対側であって、第3のピス
トン42とシリンダ室14の左内壁面との間に形成され
ている。50は第5の流路であり、シリンダ部12に形
成され、一端が第5の空間部48へ、他端がシリンダ部
12外部と連絡されている。なお、第3のピストン42
と出力ロッド18、および第3のピストン42とシリン
ダ室14内面との間は気密性を保つため、シール材40
が配されている。
【0015】次に、動作について図4を用いて説明す
る。なお、作動流体が送り込まれる空間部(図4におい
て三角印を付した空間部)以外の空間部は、各流路を介
して開放されているものとする。まず、作動流体を、第
5の流路50を通して第5の空間部48内、および第4
の流路46を通して第4の空間部44内に供給すると、
第3のピストン42は連結ロッド22を介して第2のピ
ストン20と一体にシリンダ室14内を右方向へ、第2
のピストン20がシリンダ室14の右内壁面と当接する
まで移動し、また第1のピストン16は第2のピストン
20と第3のピストン42との間を右方向へ移動し、第
2のピストン20と当接する。これにより出力ロッド1
8は上述した第1実施例と同様にして第1の位置Aにて
位置決めされる(図4a参照)。
【0016】また、第4の流路46から作動流体を第4
の空間部44へ供給しつつ第2の流路34を通して第2
の空間部32内へ作動流体を供給すると、第1のピスト
ン16が第2のピストン20と当接した状態で第2のピ
ストン20が連結ロッド22を介して第3のピストン4
2と一体にシリンダ室14内を左方向へ移動し、第3の
ピストン42が第1のピストン16に対して他方の側
(左側)のシリンダ室14内壁面(左内壁面)と当接す
る位置で、出力ロッド18が第2の位置Bにて位置決め
される(図4c参照)。また、第2の流路34から作動
流体を第2の空間部32内へ供給しつつ第1の流路30
から第1の空間部28内に作動流体を供給すると、第3
のピストン42はシリンダ室14の左内壁面と当接し、
且つ第1のピストン16が第3のピストン42と当接し
て、出力ロッド18が第3の位置Cにて位置決めされる
(図4d参照)。また、第5の流路50から作動流体を
第5の空間部48内に供給すると共に、第1の流路30
を通して第1の空間部28内に作動流体を供給すると、
第2のピストン20がシリンダ室14の右内壁面と当接
し、且つ第1のピストン16が第3のピストン42と当
接して、出力ロッド18が第4の位置Dにて位置決めさ
れる(図4b参照)。
【0017】続いて、第3実施例について図5を用いて
説明する。なお、第3実施例の多段シリンダ装置は4段
シリンダ装置に構成され、第2実施例の多段シリンダ装
置の出力ロッド18をシリンダ部12の一方の端面のみ
から突出させたものであるため、第2実施例と同じ構成
については同じ符号を付し、説明は省略する。 まず、構
成について説明する。 出力ロッド18は第1のピストン
16の一方の端面(右端面)から軸線方向へ延設され、
先端部がシリンダ部12から突出している。また、出力
ロッド18は一例として二重パイプ構造に形成され、中
心部分に第4の流路46が、第4の流路46の周りに第
1の流路30が設けられ、第4の流路46は第1のピス
トン16の左端面に開口している。 また、出力ロッド1
8が上記構造であるため、第3のピストン42の中心部
分には出力ロッド18は挿通されていないが、出力ロッ
ド18を第2のピストン20の代わりに第3のピストン
42に挿通し、シリンダ部12の左方向から突出させる
構造としても良い。
【0018】上記構成により、第2実施例の多段シリン
ダ装置と同様の動作が可能となる。 つまり、作動流体
を、第5の流路50を通して第5の空間部48内、およ
び第4の流路46を通して第4の空間部44内に供給す
ると、出力ロッド18は第1の位置Aにて位置決めされ
る(図4a参照)。 また、第4の流路46から作動流体
を第4の空間部44へ供給しつつ第2の流路34を通し
て第2の空間部32内へ作動流体を供給すると、出力ロ
ッド18は第2の位置Bにて位置決めされる(図4c参
照)。 また、第2の流路34から作動流体を第2の空間
部32内へ供給しつつ第1の流路30から第1の空間部
28内に作動流体を供給すると、出力ロッド18は第3
の位置Cにて位置決めされる(図4d参照)。 また、第
5の流路50から作動流体を第5の空間部48内に供給
すると共に、第1の流路30を通して第1の空間部28
内に作動流体を供給すると、出力ロッド18は第4の位
置Dにて位置決めされる(図4b参照)。
【0019】続いて、第4実施例について図6、図7、
および図8を用いて説明する。なお、第4実施例の多段
シリンダ装置は4段シリンダ装置に構成され、第2実施
例の多段シリンダ装置の出力ロッド18を複数本(一例
として2本)とし、各出力ロッドに流路を形成して成る
ものであり、第2実施例と同じ構成については同じ符号
を付し、説明は省略する。まず、構成について説明す
る。出力ロッドは、第1の出力ロッド52と第2の出力
ロッド54の2本で構成され、各出力ロッド52、54
は第1のピストン16に挿通されると共に止め輪56に
て第1のピストン16に固定されて、軸線方向へ延設さ
れ、両端部がシリンダ部12から突出し、各端部は連結
板58で連結されて一体にスライド可能となっている。
また、第1の出力ロッド52内には第1の空間部28と
連絡する第1の流路30が設けられ(図8参照)、第2
の出力ロッド54内にも同様に第4の空間部44と連絡
する第4の流路46が設けられている。なお、第1の流
路30および第4の流路46は、一例として図8に示す
ように右側の連結板58の端面に開口している。さら
に、各出力ロッド52、54は図7に示すように2本の
連結ロッド22、22と共に、シリンダ室14の軸線L
を中心に,十文字状に交互に配されている。
【0020】上記構成により、第2実施例の多段シリン
ダ装置と同様の動作が可能となる。つまり、作動流体
を、第5の流路50を通して第5の空間部48内、およ
び第4の流路46を通して第4の空間部44内に供給す
ると、各出力ロッド52、54は第1の位置Aにて位置
決めされる(図4a参照)。また、第4の流路46から
作動流体を第4の空間部44へ供給しつつ第2の流路3
4を通して第2の空間部32内へ作動流体を供給する
と、各出力ロッド52、54は第2の位置Bにて位置決
めされる(図4c参照)。また、第2の流路34から作
動流体を第2の空間部32内へ供給しつつ第1の流路3
0から第1の空間部28内に作動流体を供給すると、各
出力ロッド52、54は第3の位置Cにて位置決めされ
る(図4d参照)。また、第5の流路50から作動流体
を第5の空間部48内に供給すると共に、第1の流路3
0を通して第1の空間部28内に作動流体を供給する
と、各出力ロッド52、54は第4の位置Dにて位置決
めされる(図4b参照)。さらに、各出力ロッド52、
54を連結ロッド22、22と共に、シリンダ室14の
軸線Lを中心に十文字状に配することで、シリンダ部1
2に対する各出力ロッド52、54の回転を防止できる
と共に、第1実施例〜第3実施例のように、シリンダ室
14の軸線Lを含む同一平面内に出力ロッド18と2本
の連結ロッド22の各軸線が配される場合と比べてシリ
ンダ室14の内径をコンパクトにできる。なお、出力ロ
ッドを2本で構成すれば、軸線Lとの位置関係によら
ず、回転は防止できる。
【0021】上述した構成により、例えば出力ロッドの
先端にワークの把持装置等を取り付ければ、ワークを複
数の位置に正確に位置決めして移動させることができ
る。以上、本発明の好適な実施例について種々述べてき
たが、本発明は上述する実施例に限定されるものではな
く、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得
るのはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】請求項1の構成による多段シリンダ装置
を用いると、シリンダ部を多段に連結する必要がないた
め、多段シリンダ装置を小型化することができると共
に、出力ロッドとシリンダ部との当接部分に加わるスラ
イド方向と直角方向の力を減少でき、摺動抵抗の低減お
よび耐久性の向上が可能となる。また、請求項2の構成
による多段シリンダ装置によれば、シリンダ部のシリン
ダ室に、第1、第2および第3のピストンをスライド自
在に配設し、第1のピストンを貫通する連結ロッドによ
り第2および第3のピストンを連結したので、シリンダ
が1つでよく、シリンダ径を大きくすることなく多段に
でき、小型化が可能であるとともに、摺動抵抗が低減で
き、また耐久性も向上するという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多段シリンダ装置の第1実施例の
正面断面図である。
【図2】図1の動作を説明するための説明図であり、
(a)は出力ロッドが第1の位置に位置決めされた場
合、(b)は出力ロッドが第2の位置に位置決めされた
場合、(c)は出力ロッドが第3の位置に位置決めされ
た場合を示す。
【図3】 本発明に係る多段シリンダ装置の第2実施例の
正面断面図である。
【図4】 図3の動作を説明するための説明図であり、
(a)は各ロッドが第1の位置に位置決めされた場合、
(b)は各ロッドが第4の位置に位置決めされた場合、
(c)は各ロッドが第2の位置に位置決めされた場合、
(d)は各ロッドが第3の位置に位置決めされた場合を
示す。
【図5】 本発明に係る多段シリンダ装置の第3実施例
正面断面図である。
【図6】 本発明に係る多段シリンダ装置の第4実施例の
一部切り欠き正面図である。
【図7】 図6 の右側面図である。
【図8】 図6 のE−E断面図である。
【図9】 従来の多段シリンダ装置の一例を示す正面断面
図である。
【符号の説明】
10 多段シリンダ装置 12 シリンダ部 14 シリンダ室 16 第1のピストン 18 出力ロッド 20 第2のピストン 22 連結ロッド 24 規制部材 26 コイルスプリング 28 第1の空間部 30 第1の流路 32 第2の空間部 34 第2の流路 36 第3の空間部 38 第3の流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にシリンダ室が形成されたシリンダ
    部と、 前記シリンダ室内に配され、シリンダ室の軸線方向へス
    ライド可能な第1のピストンと、 該第1のピストンの一方の端面から軸線方向へ延設さ
    れ、先端部が前記シリンダ部から突出する出力ロッド
    と、 前記シリンダ室内において、前記第1のピストンに対し
    て一方の側に配され、シリンダ室の軸線方向へスライド
    可能な第2のピストンと、 該第2のピストンから軸線方向へ延設されると共に、前
    記第1のピストンに挿通された連結ロッドと、 前記シリンダ室内において、前記第1のピストンに対し
    て他方の側に配され、前記連結ロッドの先端部と連結さ
    れ、前記第2のピストンと一体にシリンダ室の軸線方向
    へ移動可能な規制部材と、 該規制部材と前記第1のピストンとの間、または第1の
    ピストンと前記第2のピストンとの間に配され、常時第
    1のピストンと前記第2のピストンを互いに接近する方
    向へ付勢する付勢部材と、 前記第1のピストンと第2のピストンとの間に形成され
    た第1の空間部と、 前記出力ロッド内部に形成され、一端が前記第1の空間
    部へ連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された
    第1の流路と、 前記第2のピストンに対して前記第1の空間部と反対側
    であって、第2のピストンと前記シリンダ室内面との間
    に形成された第2の空間部と、 前記シリンダ部に形成され、一端が前記第2の空間部へ
    連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第2
    の流路と、 前記第1のピストンに対して前記第1の空間部と反対側
    であって、第1のピストンと前記シリンダ室内面との間
    に形成された第3の空間部と、 前記シリンダ部に形成され、一端が前記第3の空間部へ
    連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第3
    の流路とを具備することを特徴とする多段シリンダ装
    置。
  2. 【請求項2】 内部にシリンダ室が形成されたシリンダ
    部と、 前記シリンダ室内に配され、シリンダ室の軸線方向へス
    ライド可能な第1のピストンと、該第1のピストンの一方の端面から軸線方向へ延設さ
    れ、先端部が前記シリンダ部から突出する出力ロッド
    と、 前記シリンダ室内において、前記第1のピストンに対し
    て一方の側に配され、シリンダ室の軸線方向へスライド
    可能な第2のピストンと、 該第2のピストンから軸線方向へ延設されると共に、前
    記第1のピストンに挿通された連結ロッドと、 前記シリンダ室内において、前記第1のピストンに対し
    て他方の側に配され、前記連結ロッドの先端部と連結さ
    れ、前記第2のピストンと一体にシリンダ室の軸線方向
    へ移動可能な第3のピストンと、 前記第1のピストンと第2のピストンとの間に形成され
    た第1の空間部と、前記出力ロッド内部に形成され、 一端が前記第1の空間
    部へ連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された
    第1の流路と、 前記第2のピストンに対して前記第1の空間部と反対側
    であって、第2のピストンと前記シリンダ室内面との間
    に形成された第2の空間部と、 前記シリンダ部に形成され、一端が前記第2の空間部へ
    連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第2
    の流路と、 前記第1のピストンと第3のピストンとの間に形成され
    た第4の空間部と、前記出力ロッド内部に形成され、 一端が前記第4の空間
    部へ連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された
    第4の流路と、 前記第3のピストンに対して前記第4の空間部と反対側
    であって、第3のピストンと前記シリンダ室内面との間
    に形成された第5の空間部と、 前記シリンダ部に形成され、一端が前記第5の空間部へ
    連絡され、他端が前記シリンダ部外部と連絡された第5
    の流路とを具備することを特徴とする多段シリンダ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101361235B1 (ko) * 2013-07-16 2014-02-11 임성일 이중 구조의 공압실린더 및 이를 포함하는 기계장치

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