JP3268709B2 - パワーウインドウ駆動制御装置 - Google Patents

パワーウインドウ駆動制御装置

Info

Publication number
JP3268709B2
JP3268709B2 JP21341594A JP21341594A JP3268709B2 JP 3268709 B2 JP3268709 B2 JP 3268709B2 JP 21341594 A JP21341594 A JP 21341594A JP 21341594 A JP21341594 A JP 21341594A JP 3268709 B2 JP3268709 B2 JP 3268709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
switch
reference voltage
switches
power window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21341594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0828138A (ja
Inventor
泰司 西部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP21341594A priority Critical patent/JP3268709B2/ja
Publication of JPH0828138A publication Critical patent/JPH0828138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268709B2 publication Critical patent/JP3268709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの駆動力でドア
ガラスの昇降を行うための駆動回路を備えたパワーウイ
ンドウ装置に用いられ、ドアガラスの上昇動作中に異物
の挟み込みがあった場合に、モータの駆動を停止又は反
転させる挟み込み回避処理を行うようにモータの駆動を
制御するパワーウィンドウ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の運転席側には、車両の窓
ガラスを上下に移動させるパワーウインドウ用のスイッ
チとして、マニュアル(手動)スイッチとオート(自
動)スイッチが併設されている。
【0003】オートスイッチでは、アップ側接点または
ダウン側接点がオンされると、手を離してもモータの駆
動は継続され、全閉または全開まで窓ガラスが移動され
る。例えば、この窓ガラスを全開状態から全閉状態へ移
動する場合、窓ガラスが全閉状態になると、窓枠等によ
りこのような移動が阻止されてモータの駆動電流が変動
する。このモータの駆動電流の変化量を検出し、所定値
を越えたときに窓ガラスの移動が停止したと判別し、モ
ータを停止させている。
【0004】一方、マニュアルスイッチは、窓ガラスの
上下動をマニュアル操作するものであり、乗員が所望の
方向のスイッチを押圧することによって、押圧に応じた
方向へ窓ガラスが移動し、窓ガラスが所望の位置になる
と押圧を解除する。従って、窓ガラスを所定位置に停止
させることができる。
【0005】ここで、窓ガラスを全閉しようとする際
に、窓ガラスの上昇の途中に、異物等が存在する場合に
は、この異物を挟み込み、安全上好ましくない。このた
め、オートスイッチがオンの場合には異物を挟み込んだ
ときの異常電流を検出し、モータの駆動を所定時間反転
させることによって、窓ガラスの上昇途中における安全
性を補償している。
【0006】ところが、異常電流は、モータの駆動開始
時にも発生する。すなわち、突入電流が異常電流として
認識され、上記異物挟み込み防止動作を行うことにな
る。このため、モータの駆動開始から所定期間をブラン
キング期間として、異常電流を検出しないか、或いは基
準値を突入電流に合わせて増加させ、突入電流を異常電
流として誤認することを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パワー
ウィンドウ駆動制御回路がモータの正転、反転を2個の
スイッチによってモータの両端を電源側及びアース側に
交互に接続すると共に基準値の増加を何れか一方のスイ
ッチのオンによって開始する構成であると、両方のスイ
ッチがオンとなった場合にモータが停止されているにも
拘らず、この両方のスイッチのオン状態からブランキン
グ期間が開始されることになる。
【0008】従って、その後何れかのスイッチがオフさ
れてモータの駆動が開始された時点でブランキング期間
が過ぎており、突入電流を異常電流として検出するとい
った不具合がある。
【0009】これを解消するために、スイッチが同時に
オンしないよう回路構成とすればよいが、このような
回路構成は複雑であり、部品点数も増加し、組付作業性
が悪い。また、既存のパワーウィンドウ駆動制御回路を
改良する場合に、既存の回路が全く使用できなくなると
いう問題がある。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、簡単な回路構
成で如何なるモータの駆動開始時であっても、確実にブ
ランキング期間を設けることができ、突入電流を異常電
流と誤認することを防止することができるパワーウィン
ドウ駆動制御装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、車室内に設けられたドアスイッチの操作方向に応じ
て、モータの駆動力でドアガラスの昇降を行うための駆
動回路を備えたパワーウインドウ装置に用いられ、ドア
ガラスの昇降中に前記モータに負荷がかかった場合に、
モータの駆動を停止又は反転させるようにモータの駆動
を制御するパワーウィンドウ駆動制御装置であって、前
記モータを正方向及び逆方向へ回転させるために各々設
けられ、選択的にオン・オフ制御されることにより、前
記モータの両端をそれぞれ電源側とアース側とに交互に
接続可能なモータ駆動用の一対のスイッチと、前記モー
タに流れる電流で微小抵抗間に加わる電圧を、前記何れ
かのスイッチのオン状態で入力される基準電圧と比較す
ることによってモータ負荷を認識するモータ負荷認識手
段と、前記少なくとも一方のスイッチのオン状態から所
定期間の間、前記微小抵抗間に加わる電圧が、基準電圧
を越えないようにこの基準電圧レベルを変化させる基準
電圧レベル変更手段と、前記両方のスイッチのオン状態
から何れか一方がオフされるまで前記基準電圧レベル変
更手段の基準電圧レベルの変更を待機させる待機手段
と、を有している。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、パワーウィン
ドウ駆動制御装置には、一対のスイッチ、すなわちモー
タを正方向に回転させるためのスイッチと、逆方向へ回
転させるためのスイッチが備えられている。車室内に設
けられたドアスイッチの操作によってパワーウィンドウ
駆動制御装置内のスイッチの一方がオンされることによ
って、モータの一端が電源側に他端がアース側に接続さ
れて駆動を開始する。また、スイッチの他方がオンされ
ると、モータの前記一端がアース側に前記他端が電源側
に接続されるため、モータは前記駆動と反対方向に回転
駆動する。このモータの駆動によってドアガラスが上昇
又は下降される。
【0013】ここで、特にドアガラスの上昇時に異物が
挟み込まれたことを検出し、この異物及びドアガラス自
体の保護のため、ドアガラスを所定量反転(下降)させ
ることが実行されている。すなわち、モータの駆動電流
を微小抵抗間の電圧として検出し、基準電圧と比較して
基準電圧を上回る電圧の場合にモータに負荷がかかって
いると認識する。なお、モータ負荷は全閉状態でも起こ
るため、全閉ではないことを認識した時点で、異物挟み
込みを認識するようにしている。
【0014】ここで、モータの駆動開始時では、突入電
流が発生する。この突入電流によって微小抵抗間の電圧
は基準電圧を超えることになるが、本発明では、モータ
駆動開始時から所定期間の間をブランキング期間とし、
基準電圧レベル変更手段で基準電圧を上昇させ、徐々に
通常の基準電圧に戻るように制御したため、検出電圧が
基準電圧を上回ることがない。これにより、突入電流を
異常電流(モータ負荷)と誤認することが防止できる。
このようなブランキング期間の設定には、コンデンサが
最適であり、スイッチのオン時にコンデンサの両端に電
位差を持たせ、充電期間中をブランキング期間とすれば
よい。
【0015】ところで、上記パワーウィンドウ駆動制御
装置内のスイッチが共にオンとなる場合がある。例え
ば、運転席操作スイッチ(ドアスイッチ)の操作で助
手席ドアを閉じようとしているときに、助手席側操作ス
イッチ(ドアスイッチ)の操作で助手席ドアを開けよう
とした場合等である。この場合、モータ両端が電源線側
に接続されるため、モータは駆動しない。
【0016】このような場合、スイッチの両方がオンす
るため、何れか一方のスイッチのオンが成立し、ブラン
キング期間が開始されることになる。しかし、このよう
に両方のスイッチがオンのときに、待機手段で何れか一
方がオフされるまで前記基準電圧レベル変更手段の基準
電圧レベルの変更を待機させるようした。これにより、
スイッチのオンからではなく、如何なる場合でも実際の
モータの駆動開始時から所定期間ブランキング期間を設
けることができ、突入電流を異常電流と誤認することが
防止できる。
【0017】
【実施例】図2に示されるように、ウィンドウレギュレ
ータ部16は所謂ワイヤ式とされており、モータ22の
駆動軸に取付けられた回転板22Aにワイヤが巻き掛け
られている。このワイヤの端部はドアガラス20の下端
部を支持する保持チャンネル24に連結されており、さ
らに、保持チャンネル24はメインガイド26へ上下移
動可能に取り付けられている。これにより、モータ22
が正逆方向に回転すると、この回転駆動力がワイヤを介
して伝達されて、ドアガラス20がガラスガイド18に
沿って上下移動する構成である。なお、ウィンドウレギ
ュレータ部16の構成は、このようなワイヤ式に限ら
ず、Xアーム式のものや、モータ自体がラックに沿って
移動する所謂モータ自走式タイプのものであってもよ
い。
【0018】モータ22によってドアガラス20が上昇
されると、ドアガラス20の周端部がドア12のフレー
ム12A内のゴム製のウェザーストリップ(図示省略)
に嵌合してドアフレーム12Aの開口が閉じられる。ま
た、モータ22の回転駆動によって、ドアガラス20が
下降移動されるとドア12のフレーム12Aの開口が開
かれるようになっている。
【0019】モータ22は、図1に示すオート/マニュ
アルスイッチ34(以下、単にスイッチ34という)に
よって操作される。スイッチ34は、運転席用として
は、例えば、両方向へそれぞれ2段操作可能なものが適
用でき、1段操作のときは操作中にのみドア12のモー
タ22が駆動し(マニュアル操作)、2段操作すること
によってスイッチから手を離してもドアガラス20が所
定の位置に達するまでモータ22が駆動される(オート
操作)。また、助手席等の他のドアに取付けられるスイ
ッチ34としては、両方向へそれぞれ1段操作可能なマ
ニュアル操作のみが適用される。また、モータ22は、
回転板22Aを正逆方向の何れかに回転し、ドアガラス
20を上昇または降下させることができる。
【0020】図1には、本実施例にかかるパワーウイン
ドウ駆動制御回路40が示されている。
【0021】スイッチ34(運転席側ドア及び助手席等
の他のドアを含む)は、コントローラ42に接続されて
おり、このコントローラ42には、上昇用リレーコイル
36と下降用リレーコイル38の両端が図示しないドラ
イバを介して接続されており、スイッチ34の操作状態
に応じて、上昇用リレーコイル36又は下降用リレーコ
イル38を通電するための信号を出力するようになって
いる。
【0022】上昇用リレーコイル36では、通電時に第
1のリレースイッチ44の接触子を第1接点44Aから
第2接点44Bへ切り換えるようになっている。また、
下降用リレーコイル38では、通電時に第2のリレース
イッチ46の接触子を第1接点46Aから第2接点46
Bへ切り換えるようになっている。
【0023】第1及び第2のリレースイッチ44、46
の第1接点44A、46Aはそれぞれ微小抵抗48を介
してアース接地され、第2接点44B、46Bは電源線
35に接続されている。また、コモン端子44C、46
Cはモータ22の両端にそれぞれ接続されている。
【0024】このため、上昇用リレーコイル36が通電
されると、第1のリレースイッチ44が第2接点44B
に切り換わり、モータ22を正転(ドアガラス上昇)さ
せることができる。また、下降用リレーコイル38が通
電されると、第2のリレースイッチ46が第2接点46
Bに切り換わり、モータ22を逆転(ドアガラス下降)
させることができる。
【0025】モータ22の一端と第1のリレースイッチ
44との間及びモータ22の他端と第2のリレースイッ
チ46との間からは、それぞれ分岐線50、52の一端
が接続されている、この分岐線50、52の他端は、コ
ントローラ42の所定の入力端42A、42Bに接続さ
れている。この分岐線50、52はコントローラ42
へ、第1及び第2のリレースイッチ44、46がオン
(第2接点44B、46Bへの切換)されたときにハイ
レベル(1)の信号を供給し、オフのときはローレベル
(0)の信号を供給している。
【0026】コントローラ42には、この分岐線50、
52からの信号の論理和の否定をとる回路(図1では模
式的にNAND回路54で示した)が組み込まれてお
り、その出力信号を出力端42Cに出力するようになっ
ている。すなわち、第1及び第2のリレースイッチ4
4、46が共にオンとされたときのみ出力端42Cから
ローレベルの信号が出力されるようになっている。この
出力端42Cに出力される信号の用途については後述す
る。
【0027】分岐線50、52の途中には、それぞれダ
イオード56、58のアノード側が接続されている。こ
のダイオード56、58のカソード側は結束されて抵抗
60の一端に接続されている。この抵抗60の他端は、
コンデンサ62の一端とツェナーダイオード64のカソ
ード側とに接続されており、このコンデンサ62の他端
とツェナーダイオード64のアノード側とはそれぞれア
ース接地されている。また、前記抵抗60の他端は、抵
抗66、68と直列接続され、抵抗68の他端がアース
接地されている。この直列接続された抵抗66、68の
間には、分岐線70の一端が接続されており、この分岐
線70の他端は、コンパレータ72のマイナス側入力端
に接続されている。このため、通常はツェナーダイオー
ド64の電位(VZD)が基準電圧として、コンパレータ
72のマイナス側入力端に入力されるようになってい
る。
【0028】ここで、前記抵抗60の他端には、コンデ
ンサ74の一端が接続され、このコンデンサ74の他端
は分岐線70に接続されている。このため、コンデンサ
74が充電されていないときに第1又は第2のリレース
イッチ44、46がオンされると、ツェナーダイオード
64の電位(VZD)が直接コンパレータ72のマイナス
側入力端に入力され、徐々にこの電位が抵抗66、68
で分圧された電位に変化することになる。
【0029】一方、コンパレータ72のプラス側入力端
には、前記微小抵抗48間に加わる電位が入力されるよ
うになっており、この電位はモータ22の負荷の度合い
によって変化するようになっている。
【0030】この微小抵抗48間の電位と、前記基準電
圧とを比較することによって、モータ22に負荷(全
閉、全開、異物の挟み込み)がかかったことを認識し、
コンパレータ72の出力端からコントローラ42の入力
端42Dへハイレベルの信号が出力されるようになって
いる。コントローラ42では、例えば、ドアフレーム1
2Aに取付けられた全閉スイッチ等のオン・オフ状態
や、リップル電流からドアガラス20の位置を認識し、
モータ22の負荷の原因を選択し、全閉であれば増し締
め、異物挟み込みであれば所定時間のモータ22の逆転
駆動、全開であれば即停止の各制御を実行する。
【0031】ここで、モータ22の駆動開始時に生じる
突入電流で微小抵抗48間に加わる電位が上昇しても、
前記コンデンサ74によって、モータ22の駆動開始時
から所定時間は基準電圧を通常よりも高くし(前記上昇
される電位よりも高くし)、この電位上昇をモータ22
の負荷と誤認しないようにしている(ブランキング期
間)。
【0032】ここで、本実施例のパワーウィンドウ駆動
制御回路40では、前記ダイオード56、58のカソー
ド側に接続された抵抗60の他端が、トランジスタ76
のエミッタ端子76Eに接続されている。このトランジ
スタ76のベース端子76Bは、前記コントローラ42
の出力端42Cと接続され、コレクタ端子76Cは、コ
ンパレータ72のマイナス側入力端と接続された分岐線
70に接続されている。
【0033】このトランジスタ76は、オン状態のとき
(第1及び第2のリレースイッチ44、46が共にオン
となったとき)にコンパレータ72のマイナス側入力端
に、コンデンサ74が充電されていないときと同等の電
位を加えることができるようになっている。このため、
コンデンサ74の両端が同電位となり、充電されること
はない。
【0034】その後、第1又は第2のリレースイッチ4
4、46の何れか一方がオフされることによって、トラ
ンジスタ76はオフとなり、コンデンサ74の充電がこ
の時点から始まるようになっている。すなわち、このト
ランジスタ76のオン・オフ動作によって、第1及び第
2のリレースイッチ44、46が共にオフ状態から、何
れか一方がオンされたときと同じようにブランキング期
間を設けることができる。
【0035】なお、第1及び第2のリレースイッチ4
4、46が共にオンされる原因としては、運転席側のス
イッチ34で助手席ドアの上昇のための操作を行い、同
時に助手席側のスイッチ34で助手席どドアの下降のた
めの操作を行ったときが挙げられる。
【0036】以下に本実施例の作用を説明する。ドアガ
ラス20を上昇させる場合には、スイッチ34の上昇側
を操作することにより、上昇用リレーコイル36が励磁
される。
【0037】この励磁によって、第1のリレースイッチ
44の接点が第1の接点44Aから第2の接点44Bに
切り換わり、モータ22を正転させることができる。こ
のモータ22の正転により、ドガラス20は上昇を開始
する。
【0038】この上昇操作がマニュアルの場合には乗員
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、上昇用リレーコ
イル36の励磁が解除され、第1のリレースイッチ44
が第1の接点44Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の上昇は停止す
る。また、上昇操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、上昇用リレーコイル36の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は上昇をし
続ける。
【0039】一方、スイッチ34を下降側に操作するこ
とにより、下降用リレーコイル38が励磁され、第2の
リレースイッチ46が切り換わって、モータ22が逆転
するため、ドアガラス20を下降させることができる。
【0040】この下降操作がマニュアルの場合には乗員
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、下降用リレーコ
イル38の励磁が解除され、第2のリレースイッチ46
が第1の接点46Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の下降は停止す
る。また、下降操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、下降用リレーコイル38の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は下降をし
続ける。
【0041】ここで、本実施例では、微小抵抗48間に
加わる電位に基づいて、モータ22の負荷を検出するこ
とができる。
【0042】まず、第1又は第2のリレースイッチ4
4、46の何れかがオンされると、モータ22には突入
電流が生じる。しかし、このオン開始時には、コンデン
サ74が充電されていないため、ツェナーダイオード6
4の電位(VZD)がそのままコンパレータ72のマイナ
ス側入力端子に入力されているため、この突入電流によ
ってモータ22の負荷と誤認することはなく、コンパレ
ータ72の出力端からはローレベルの信号が出力され
る。
【0043】コンデンサ74は徐々に充電され、充電が
完了するとコンパレータ72のマイナス側入力端には、
ツェナーダイオード64の電位(VZD)が抵抗66、6
8によって分圧された電位が入力される。この電位が通
常の基準電圧であり、この電圧を越えるような電位が微
小抵抗48間に加わると、モータ22に異常な負荷がか
かっていると判断され、コンパレータ72はハイレベル
の信号を出力する。
【0044】このモータ22の負荷の要因としては、ド
アガラス20の全開、全閉、異物挟み込みが考えられる
が、全開はモータ22の駆動方向によって判断できる。
一方、全閉か異物挟み込みかは、例えば、ドアフレーム
12Aに取付けられた全閉スイッチのオン・オフ状態を
コントローラ42で判断することにより、判別すること
ができる。また、モータ22にエンコーダを取付けてそ
のパルスを増減することによって、ドアガラス20の位
置を認識したり、モータ22に流れるリップル電流を検
出してパルス波形に変換し、このパルスを増減すること
によってドアガラス20の位置を認識してもよい。
【0045】コントローラ42では、モータ22の負荷
の要因が判別されると、その要因に応じてモータ22の
駆動を制御する。例えば、ドアガラス20の全開の場合
には即駆動を停止する。また、全閉の場合にはごく僅か
な所定時間モータ22の駆動を継続した後停止する。こ
れによって、ドアガラス22の増し締めを行うことがで
きる。
【0046】さらに、異物挟み込みの場合には、モータ
22の所定時間逆転させた後停止させる。これにより、
異物の破損、損傷がなく、ドアガラス20自体の損傷も
防止することができる。
【0047】このように、通常に第1又は第2のリレー
スイッチ44、46が交互に操作(何れか一方がオン)
されていれば問題ないが、例えば、運転席側のスイッチ
で助手席側ドアを閉じるべく操作している途中に、助手
席側のスイッチで助手席側ドアを開けるベク操作する
と、第1及び第2のリレースイッチ44、46が共にオ
ン状態となる。この状態では、モータ22は駆動せずド
アガラス20は停止される。
【0048】次に、何れか一方のスイッチ34の操作を
解除すると、モータ22は操作が継続されている側に駆
動を開始する。このとき、従来では、コンデンサ74が
既に充電が完了している状態となっているため、基準電
圧が通常のままとなり、突入電流をモータ22の負荷と
誤認することがあった。
【0049】しかし、本実施例では、第1及び第2のリ
レースイッチ44、46が共にオンとなったとき、トラ
ンジスタ76をオンさせることによって、コンデンサ7
4の両端を同電位とすることができ、コンデンサ74に
充電させないようにした。これにより、何れか一方のス
イッチ34が解除された時点で、両方のスイッチ34が
オフ状態から一方が操作されたときと同等の条件で基準
電圧を上昇させることができ、突入電流によるモータ2
2の負荷の誤認を防止することができる。
【0050】このように本実施例では、第1及び第2の
リレースイッチ44、46が同時にオンしないような複
雑な回路構成とすることなく、簡単な構成(トランジス
タ76の組付)で、第1及び第2のリレースイッチ4
4、46の同時オン状態からの一方の解除時に生じる突
入電流による、モータ22の負荷の誤認を防止すること
ができる。従って、既存のパワーウィンドウ駆動制御回
路40の改良も簡単に行え、作業性が向上する。
【0051】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るパワーウ
ィンドウ駆動制御装置は、簡単な回路構成で如何なるモ
ータの駆動開始時であっても、確実にブランキング期間
を設けることができ、突入電流を異常電流と誤認するこ
とを防止することができるという効果を得ることがこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るパワーウィンドウ装置の挟み込
み検出回路図である。
【図2】運転席側ドアの内部構造を示す斜視図である。
【図3】モータ電流特性図である。
【符号の説明】
10 パワーウィンドウ駆動制御装置 20 ドアガラス 22 モータ 36 上昇用リレーコイル 38 下降用リレーコイル 40 パワーウインドウ駆動制御回路 42 コントローラ 44 第1のリレースイッチ(スイッチ) 46 第2のリレースイッチ(スイッチ) 48 微小抵抗 74 コンデンサ(基準電圧レベル変更手段) 76 トランジスタ(待機手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に設けられたドアスイッチの操作
    方向に応じて、モータの駆動力でドアガラスの昇降を行
    うための駆動回路を備えたパワーウインドウ装置に用い
    られ、ドアガラスの昇降中に前記モータに負荷がかかっ
    た場合に、モータの駆動を停止又は反転させるようにモ
    ータの駆動を制御するパワーウィンドウ駆動制御装置で
    あって、 前記モータを正方向及び逆方向へ回転させるために各々
    設けられ、選択的にオン・オフ制御されることにより、
    前記モータの両端をそれぞれ電源側とアース側とに交互
    に接続可能なモータ駆動用の一対のスイッチと、 前記モータに流れる電流で微小抵抗間に加わる電圧を、
    前記何れかのスイッチのオン状態で入力される基準電圧
    と比較することによってモータ負荷を認識するモータ負
    荷認識手段と、 前記少なくとも一方のスイッチのオン状態から所定期間
    の間、前記微小抵抗間に加わる電圧が、基準電圧を越え
    ないようにこの基準電圧レベルを変化させる基準電圧レ
    ベル変更手段と、 前記両方のスイッチのオン状態から何れか一方がオフさ
    れるまで前記基準電圧レベル変更手段の基準電圧レベル
    の変更を待機させる待機手段と、 を有するパワーウィンドウ駆動制御装置。
JP21341594A 1994-05-12 1994-09-07 パワーウインドウ駆動制御装置 Expired - Fee Related JP3268709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21341594A JP3268709B2 (ja) 1994-05-12 1994-09-07 パワーウインドウ駆動制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9864294 1994-05-12
JP6-98642 1994-05-12
JP21341594A JP3268709B2 (ja) 1994-05-12 1994-09-07 パワーウインドウ駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0828138A JPH0828138A (ja) 1996-01-30
JP3268709B2 true JP3268709B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=26439775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21341594A Expired - Fee Related JP3268709B2 (ja) 1994-05-12 1994-09-07 パワーウインドウ駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268709B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10119340A1 (de) * 2001-04-20 2002-10-31 Stabilus Gmbh Betätigungssystem für eine Klappe o. dergleichen
JP2017089323A (ja) * 2015-11-16 2017-05-25 日本電産サンキョー株式会社 自動閉装置および自動閉装置ユニット
JP6634351B2 (ja) * 2016-06-27 2020-01-22 アルプスアルパイン株式会社 パワーウィンドウ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0828138A (ja) 1996-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5351439A (en) Power window apparatus having improved safety device
JP3461432B2 (ja) パワーウインド装置
JP3268709B2 (ja) パワーウインドウ駆動制御装置
GB2289351A (en) Power window apparatus having improved safety device
EP2309088A2 (en) Power window switch circuit
JP2854189B2 (ja) パワーウインドの安全装置
AU672615B2 (en) Power window driving controller
JPH07224576A (ja) パワーウインドウ駆動制御装置
JP2963615B2 (ja) 機械接点式切換リレー用タイマ回路
JPS6070983A (ja) 車上電動装備の開閉駆動装置
JP2866789B2 (ja) パワーウィンドウ駆動制御装置
JPH06197591A (ja) モータ駆動制御装置
JP3546641B2 (ja) 車両用パワーウインドウ装置
JP2790763B2 (ja) パワーウィンドウ駆動制御装置
JP3798528B2 (ja) パワーウインドウ装置
JPH09219984A (ja) モータ駆動制御装置
JP3276859B2 (ja) モータ制御装置
JPH11262291A (ja) 車両の窓ガラス昇降装置
JPS6164981A (ja) 窓の開閉制御装置
JP3283081B2 (ja) パワーウィンドウ制御装置
JPH07109866A (ja) 窓・扉開閉制御装置
JP3798525B2 (ja) パワーウインドウ装置
JP2539602Y2 (ja) 窓ガラスの開閉制御装置
JP3313861B2 (ja) パワーウィンドウ駆動制御装置
JP3803468B2 (ja) パワーウインドウ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees