JP2963615B2 - 機械接点式切換リレー用タイマ回路 - Google Patents
機械接点式切換リレー用タイマ回路Info
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- JP2963615B2 JP2963615B2 JP6098800A JP9880094A JP2963615B2 JP 2963615 B2 JP2963615 B2 JP 2963615B2 JP 6098800 A JP6098800 A JP 6098800A JP 9880094 A JP9880094 A JP 9880094A JP 2963615 B2 JP2963615 B2 JP 2963615B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ及び抵抗を
組み合わせ、前記コンデンサの充放電時間を利用してタ
イマ回路を構成し、該タイマ回路を機械接点式切換リレ
ーの動作を制御する機械接点式切換リレー用タイマ回路
に関し、特にモータの駆動及び回転方向を械接点式切換
リレーの切換によって制御して、ドアガラスの上昇動作
中に異物の挟み込みがあった場合に、モータの駆動を停
止又は所定時間反転させる挟み込み回避処理を行うパワ
ーウィンドウ駆動制御回路に適用される機械接点式切換
リレー用タイマ回路に関する。
組み合わせ、前記コンデンサの充放電時間を利用してタ
イマ回路を構成し、該タイマ回路を機械接点式切換リレ
ーの動作を制御する機械接点式切換リレー用タイマ回路
に関し、特にモータの駆動及び回転方向を械接点式切換
リレーの切換によって制御して、ドアガラスの上昇動作
中に異物の挟み込みがあった場合に、モータの駆動を停
止又は所定時間反転させる挟み込み回避処理を行うパワ
ーウィンドウ駆動制御回路に適用される機械接点式切換
リレー用タイマ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の運転席側には、車両の窓
ガラスを上下に移動させるパワーウインドウでは、機械
接点式リレーのアップ側接点またはダウン側接点がオン
されると、全閉または全開まで窓ガラスが移動される。
例えば、この窓ガラスを全開状態から全閉状態へ移動す
る場合、窓ガラスが全閉状態になると、窓枠等によりこ
のような移動が阻止されてモータの駆動電流が変動す
る。このモータの駆動電流の変化量を検出し、所定値を
越えたときに窓ガラスの移動が停止したと判別し、モー
タを停止させている。
ガラスを上下に移動させるパワーウインドウでは、機械
接点式リレーのアップ側接点またはダウン側接点がオン
されると、全閉または全開まで窓ガラスが移動される。
例えば、この窓ガラスを全開状態から全閉状態へ移動す
る場合、窓ガラスが全閉状態になると、窓枠等によりこ
のような移動が阻止されてモータの駆動電流が変動す
る。このモータの駆動電流の変化量を検出し、所定値を
越えたときに窓ガラスの移動が停止したと判別し、モー
タを停止させている。
【0003】ここで、窓ガラスを全閉しようとする際
に、窓ガラスの上昇の途中に、異物等が存在する場合に
は、この異物を挟み込み、安全上好ましくない。このた
め、オートスイッチがオンの場合には異物を挟み込んだ
ときの異常電流を検出し、モータの駆動を所定時間反転
させることによって、窓ガラスの上昇途中における安全
性を補償している。
に、窓ガラスの上昇の途中に、異物等が存在する場合に
は、この異物を挟み込み、安全上好ましくない。このた
め、オートスイッチがオンの場合には異物を挟み込んだ
ときの異常電流を検出し、モータの駆動を所定時間反転
させることによって、窓ガラスの上昇途中における安全
性を補償している。
【0004】具体的には、比較器がモータ電流を異常電
流として認識すると、ハイレベルの信号を出力し、この
ハイレベル信号に応じてタイマ回路が作動し、所定時間
マドガラスを下降させるようになっている。タイマ回路
ではコンデンサの充放電を利用して、所定時間を設定し
ている。
流として認識すると、ハイレベルの信号を出力し、この
ハイレベル信号に応じてタイマ回路が作動し、所定時間
マドガラスを下降させるようになっている。タイマ回路
ではコンデンサの充放電を利用して、所定時間を設定し
ている。
【0005】図5に示される如く、従来のタイマ回路T
MCは、ハイレベルの信号がトランジスタTR1のベー
ス端子に入力されると、電源線がコンデンサC1の一端
と導通し、コンデンサC1の充電が開始する。このと
き、コンデンサC1の両端電圧が比較電圧としてコンパ
レータCOMP1に取り込まれ、基準電圧(抵抗R4と
抵抗R5との合成抵抗間の電圧であり、ハイレベル)と
比較され、この基準電圧を越えた時点でコンパレータC
OMP1からハイレベルの信号が出力され、この信号に
応じて機械接点式切換リレー(図示省略)の接点が切り
換えられ、モータが反転するようになっている。この結
果、トランジスタTR2のベース端子への入力信号がロ
ーレベルとなり、コンデンサC1は放電を開始する。
MCは、ハイレベルの信号がトランジスタTR1のベー
ス端子に入力されると、電源線がコンデンサC1の一端
と導通し、コンデンサC1の充電が開始する。このと
き、コンデンサC1の両端電圧が比較電圧としてコンパ
レータCOMP1に取り込まれ、基準電圧(抵抗R4と
抵抗R5との合成抵抗間の電圧であり、ハイレベル)と
比較され、この基準電圧を越えた時点でコンパレータC
OMP1からハイレベルの信号が出力され、この信号に
応じて機械接点式切換リレー(図示省略)の接点が切り
換えられ、モータが反転するようになっている。この結
果、トランジスタTR2のベース端子への入力信号がロ
ーレベルとなり、コンデンサC1は放電を開始する。
【0006】一方、コンパレータCOMP1からハイレ
ベルの信号が出力されると、コンパレータCOMP1の
基準電圧がローレベルとなり(トランジスタTR2のオ
ンにより抵抗R5がキャンセルされ、抵抗R4間の電圧
が基準電圧となる。)、コンパレータCOMP1のハイ
レベル信号はコンデンサC1が放電を開始しても継続さ
れ、放電中にローレベルの基準電圧に達した時点で、コ
ンパレータCOMP1の出力信号がローレベルに切り換
わり、モータの反転動作を終了させる。
ベルの信号が出力されると、コンパレータCOMP1の
基準電圧がローレベルとなり(トランジスタTR2のオ
ンにより抵抗R5がキャンセルされ、抵抗R4間の電圧
が基準電圧となる。)、コンパレータCOMP1のハイ
レベル信号はコンデンサC1が放電を開始しても継続さ
れ、放電中にローレベルの基準電圧に達した時点で、コ
ンパレータCOMP1の出力信号がローレベルに切り換
わり、モータの反転動作を終了させる。
【0007】このような、タイマ回路TMCのタイマ時
間を適正に設定することによって、異物の挟み込みを検
出してから所定時間(所定量)ドアガラスを下降させる
ことができ、異物やドアガラスの損傷を防止することが
できる。
間を適正に設定することによって、異物の挟み込みを検
出してから所定時間(所定量)ドアガラスを下降させる
ことができ、異物やドアガラスの損傷を防止することが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンデ
ンサC1の充電から放電への切換は、機械接点式切換リ
レーの切換に依存しているため、機械的動作遅れによっ
てコンデンサC1の充電から放電への切換えが遅くなる
(図6参照)。この機械的な遅れは数msec程度の範囲で
ばらつきがあり、タイマ回路TMC自体の精度を悪化さ
せ、必要以上にドアガラスを下降させたり、異物挟み込
み動作(反転)の度にドアガラスの下降量が変化する原
因となっている。また、必要以上のドアガラスの下降
は、乗員の操作に反する動作が長くなることにより違和
感を与える。
ンサC1の充電から放電への切換は、機械接点式切換リ
レーの切換に依存しているため、機械的動作遅れによっ
てコンデンサC1の充電から放電への切換えが遅くなる
(図6参照)。この機械的な遅れは数msec程度の範囲で
ばらつきがあり、タイマ回路TMC自体の精度を悪化さ
せ、必要以上にドアガラスを下降させたり、異物挟み込
み動作(反転)の度にドアガラスの下降量が変化する原
因となっている。また、必要以上のドアガラスの下降
は、乗員の操作に反する動作が長くなることにより違和
感を与える。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、機械接点式切
換リレーの接点切換をタイマ回路によって制御する場合
に、このタイマ回路によるタイマ時間の精度を向上する
ことができる機械接点式切換リレー用タイマ回路を得る
ことが目的である。
換リレーの接点切換をタイマ回路によって制御する場合
に、このタイマ回路によるタイマ時間の精度を向上する
ことができる機械接点式切換リレー用タイマ回路を得る
ことが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、コンデンサ及び抵抗を組み合わせ、前記コンデンサ
の充放電時間を利用してタイマ回路を構成し、機械接点
式切換リレーの動作を制御する機械接点式切換リレー用
タイマ回路であって、前記コンデンサへの充電時に増加
し、放電時に減少する電圧を形成する比較電圧形成回路
部と、アッパレベルとロアレベルの2種のしきい値が設
定可能とされ、前記比較電圧が増加傾向のときにはアッ
パレベルと比較し、前記比較電圧が減少傾向のときには
ロアレベルと比較して、前記比較電圧がそれぞれしきい
値を越えているときに前記機械接点式切換リレーの切換
を指示する切換信号を出力する比較器と、前記機械接点
式リレーの接点を切り換えるべき指示信号が入力され、
かつ前記比較器から切換信号が出力されないときに前記
コンデンサに電源電圧を印加して充電を開始させ、前記
切換信号が出力された時点で前記指示信号の入力中に拘
らず前記コンデンサの充電を中止して放電させるスイッ
チ回路部と、を有している。
は、コンデンサ及び抵抗を組み合わせ、前記コンデンサ
の充放電時間を利用してタイマ回路を構成し、機械接点
式切換リレーの動作を制御する機械接点式切換リレー用
タイマ回路であって、前記コンデンサへの充電時に増加
し、放電時に減少する電圧を形成する比較電圧形成回路
部と、アッパレベルとロアレベルの2種のしきい値が設
定可能とされ、前記比較電圧が増加傾向のときにはアッ
パレベルと比較し、前記比較電圧が減少傾向のときには
ロアレベルと比較して、前記比較電圧がそれぞれしきい
値を越えているときに前記機械接点式切換リレーの切換
を指示する切換信号を出力する比較器と、前記機械接点
式リレーの接点を切り換えるべき指示信号が入力され、
かつ前記比較器から切換信号が出力されないときに前記
コンデンサに電源電圧を印加して充電を開始させ、前記
切換信号が出力された時点で前記指示信号の入力中に拘
らず前記コンデンサの充電を中止して放電させるスイッ
チ回路部と、を有している。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、指示信号が入
力されるとスイッチ回路部では、コンデンサに電源電圧
を印加し充電を開始させる。比較電圧形成回路部では、
このコンデンサの充電によって増加する比較電圧を形成
し、比較器へ入力させる。比較器では、比較電圧が増加
傾向にあるときはアッパレベルのしきい値と比較され、
比較電圧がこのアッパレベルのしきい値を超えた時点で
切換信号を出力する。この切換信号を出力によって機械
接点式切換リレーの接点が切り換わり、指示信号の出力
が解除され、この時点でスイッチ回路部はコンデンサへ
の電源電圧の印加を中止する。しかし、この機械設定式
切換リレーの接点切換動作が遅く、切換信号が出力され
てからのタイムラグが生じる(数msec程度)。この時間
は数μsec 〜数msec 単位で処理される電子回路では、
かなりの遅れとなり、その分余分に充電されてしまい、
タイマ時間が狂う原因となっている。
力されるとスイッチ回路部では、コンデンサに電源電圧
を印加し充電を開始させる。比較電圧形成回路部では、
このコンデンサの充電によって増加する比較電圧を形成
し、比較器へ入力させる。比較器では、比較電圧が増加
傾向にあるときはアッパレベルのしきい値と比較され、
比較電圧がこのアッパレベルのしきい値を超えた時点で
切換信号を出力する。この切換信号を出力によって機械
接点式切換リレーの接点が切り換わり、指示信号の出力
が解除され、この時点でスイッチ回路部はコンデンサへ
の電源電圧の印加を中止する。しかし、この機械設定式
切換リレーの接点切換動作が遅く、切換信号が出力され
てからのタイムラグが生じる(数msec程度)。この時間
は数μsec 〜数msec 単位で処理される電子回路では、
かなりの遅れとなり、その分余分に充電されてしまい、
タイマ時間が狂う原因となっている。
【0012】そこで、スイッチ回路部では、切換信号が
出力された時点で、前記機械的動作の遅れで依然として
前記指示信号が入力されていても前記コンデンサの充電
を中止して放電させるようにした。これにより、コンデ
ンサの充電から放電への切換え時期を常に一定の時期
(切換信号出力直後)にすることができ、タイマ時間の
変動を抑制することができる。
出力された時点で、前記機械的動作の遅れで依然として
前記指示信号が入力されていても前記コンデンサの充電
を中止して放電させるようにした。これにより、コンデ
ンサの充電から放電への切換え時期を常に一定の時期
(切換信号出力直後)にすることができ、タイマ時間の
変動を抑制することができる。
【0013】コンデンサが放電を開始すると、比較電圧
が減少傾向となり、比較器ではローレベルのしきい値と
比較する。比較電圧がこのローレベルのしきい値を下回
った時点で、切換信号の出力は解除され、その後コンデ
ンサの全放電によってタイマ回路は初期状態に戻る。
が減少傾向となり、比較器ではローレベルのしきい値と
比較する。比較電圧がこのローレベルのしきい値を下回
った時点で、切換信号の出力は解除され、その後コンデ
ンサの全放電によってタイマ回路は初期状態に戻る。
【0014】
【実施例】図2には、本発明が適用された制御回路を有
する車両のパワーウィンドウ駆動機構が示されている。
する車両のパワーウィンドウ駆動機構が示されている。
【0015】図2に示されるように、ウィンドウレギュ
レータ部16は所謂ワイヤ式とされており、モータ22
の駆動軸に取付けられた回転板22Aにワイヤが巻き掛
けられている。このワイヤの端部はドアガラス20の下
端部を支持する保持チャンネル24に連結されており、
さらに、保持チャンネル24はメインガイド26へ上下
移動可能に取り付けられている。これにより、モータ2
2が正逆方向に回転すると、この回転駆動力がワイヤを
介して伝達されて、ドアガラス20がガラスガイド18
に沿って上下移動する構成である。なお、ウィンドウレ
ギュレータ部16の構成は、このようなワイヤ式に限ら
ず、Xアーム式のものや、モータ自体がラックに沿って
移動する所謂モータ自走式タイプのものであってもよ
い。
レータ部16は所謂ワイヤ式とされており、モータ22
の駆動軸に取付けられた回転板22Aにワイヤが巻き掛
けられている。このワイヤの端部はドアガラス20の下
端部を支持する保持チャンネル24に連結されており、
さらに、保持チャンネル24はメインガイド26へ上下
移動可能に取り付けられている。これにより、モータ2
2が正逆方向に回転すると、この回転駆動力がワイヤを
介して伝達されて、ドアガラス20がガラスガイド18
に沿って上下移動する構成である。なお、ウィンドウレ
ギュレータ部16の構成は、このようなワイヤ式に限ら
ず、Xアーム式のものや、モータ自体がラックに沿って
移動する所謂モータ自走式タイプのものであってもよ
い。
【0016】モータ22によってドアガラス20が上昇
されると、ドアガラス20の周端部がドア12のフレー
ム12A内のゴム製のウェザーストリップ(図示省略)
に嵌合してドアフレーム12Aの開口が閉じられる。ま
た、モータ22の回転駆動によって、ドアガラス20が
下降移動されるとドア12のフレーム12Aの開口が開
かれるようになっている。
されると、ドアガラス20の周端部がドア12のフレー
ム12A内のゴム製のウェザーストリップ(図示省略)
に嵌合してドアフレーム12Aの開口が閉じられる。ま
た、モータ22の回転駆動によって、ドアガラス20が
下降移動されるとドア12のフレーム12Aの開口が開
かれるようになっている。
【0017】モータ22は、図3に示すオート/マニュ
アルスイッチ34(以下、単にスイッチ34という)に
よって操作される。スイッチ34は、運転席用として
は、例えば、両方向へそれぞれ2段操作可能なものが適
用でき、1段操作のときは操作中にのみドア12のモー
タ22が駆動し(マニュアル操作)、2段操作すること
によってスイッチから手を離してもドアガラス20が所
定の位置に達するまでモータ22が駆動される(オート
操作)。また、助手席等の他のドアに取付けられるスイ
ッチ34としては、両方向へそれぞれ1段操作可能なマ
ニュアル操作のみが適用される。また、モータ22は、
回転板22Aを正逆方向の何れかに回転し、ドアガラス
20を上昇または降下させることができる。
アルスイッチ34(以下、単にスイッチ34という)に
よって操作される。スイッチ34は、運転席用として
は、例えば、両方向へそれぞれ2段操作可能なものが適
用でき、1段操作のときは操作中にのみドア12のモー
タ22が駆動し(マニュアル操作)、2段操作すること
によってスイッチから手を離してもドアガラス20が所
定の位置に達するまでモータ22が駆動される(オート
操作)。また、助手席等の他のドアに取付けられるスイ
ッチ34としては、両方向へそれぞれ1段操作可能なマ
ニュアル操作のみが適用される。また、モータ22は、
回転板22Aを正逆方向の何れかに回転し、ドアガラス
20を上昇または降下させることができる。
【0018】図3には、本実施例にかかるパワーウイン
ドウ駆動制御回路40が示されている。
ドウ駆動制御回路40が示されている。
【0019】スイッチ34(運転席側ドア及び助手席等
の他のドアを含む)は、コントローラ42に接続されて
おり、このコントローラ42には、上昇用リレーコイル
36と下降用リレーコイル38の両端が図示しないドラ
イバを介して接続されており、スイッチ34の操作状態
に応じて、上昇用リレーコイル36又は下降用リレーコ
イル38を通電するための信号を出力するようになって
いる。
の他のドアを含む)は、コントローラ42に接続されて
おり、このコントローラ42には、上昇用リレーコイル
36と下降用リレーコイル38の両端が図示しないドラ
イバを介して接続されており、スイッチ34の操作状態
に応じて、上昇用リレーコイル36又は下降用リレーコ
イル38を通電するための信号を出力するようになって
いる。
【0020】上昇用リレーコイル36では、通電時に第
1のリレースイッチ44の接触子を第1接点44Aから
第2接点44Bへ切り換えるようになっている。また、
下降用リレーコイル38では、通電時に第2のリレース
イッチ46の接触子を第1接点46Aから第2接点46
Bへ切り換えるようになっている。
1のリレースイッチ44の接触子を第1接点44Aから
第2接点44Bへ切り換えるようになっている。また、
下降用リレーコイル38では、通電時に第2のリレース
イッチ46の接触子を第1接点46Aから第2接点46
Bへ切り換えるようになっている。
【0021】第1及び第2のリレースイッチ44、46
の第1接点44A、46Aはそれぞれ微小抵抗48を介
してアース接地され、第2接点44B、46Bは電源線
35に接続されている。また、コモン端子44C、44
Cはモータ22の両端にそれぞれ接続されている。
の第1接点44A、46Aはそれぞれ微小抵抗48を介
してアース接地され、第2接点44B、46Bは電源線
35に接続されている。また、コモン端子44C、44
Cはモータ22の両端にそれぞれ接続されている。
【0022】このため、上昇用リレーコイル36が通電
されると、第1のリレースイッチ44が第2接点44B
に切り換わり、モータ22を正転(ドアガラス上昇)さ
せることができる。また、下降用リレーコイル38が通
電されると、第2のリレースイッチ46が第2接点46
Bに切り換わり、モータ22を逆転(ドアガラス下降)
させることができる。
されると、第1のリレースイッチ44が第2接点44B
に切り換わり、モータ22を正転(ドアガラス上昇)さ
せることができる。また、下降用リレーコイル38が通
電されると、第2のリレースイッチ46が第2接点46
Bに切り換わり、モータ22を逆転(ドアガラス下降)
させることができる。
【0023】モータ22の一端と第1のリレースイッチ
44との間及びモータ22の他端と第2のリレースイッ
チ46との間からは、それぞれ分岐線50、52の一端
が接続されている、この分岐線50、52の他端は、そ
れぞれダイオード56、58のアノード側に接続されて
いる。このダイオード56、58のカソード側は結束さ
れて抵抗60の一端に接続されている。この抵抗60の
他端は、コンデンサ62の一端とツェナーダイオード6
4のカソード側とに接続されており、このコンデンサ6
2の他端とツェナーダイオード64のアノード側とはそ
れぞれアース接地されている。また、前記抵抗60の他
端は、抵抗66、68と直列接続され、抵抗68の他端
がアース接地されている。この直列接続された抵抗6
6、68の間には、分岐線70の一端が接続されてお
り、この分岐線70の他端は、コンパレータ72のマイ
ナス側入力端に接続されている。このため、通常はツェ
ナーダイオード64の電位(VZD)が基準電圧として、
コンパレータ72のマイナス側入力端に入力されるよう
になっている。
44との間及びモータ22の他端と第2のリレースイッ
チ46との間からは、それぞれ分岐線50、52の一端
が接続されている、この分岐線50、52の他端は、そ
れぞれダイオード56、58のアノード側に接続されて
いる。このダイオード56、58のカソード側は結束さ
れて抵抗60の一端に接続されている。この抵抗60の
他端は、コンデンサ62の一端とツェナーダイオード6
4のカソード側とに接続されており、このコンデンサ6
2の他端とツェナーダイオード64のアノード側とはそ
れぞれアース接地されている。また、前記抵抗60の他
端は、抵抗66、68と直列接続され、抵抗68の他端
がアース接地されている。この直列接続された抵抗6
6、68の間には、分岐線70の一端が接続されてお
り、この分岐線70の他端は、コンパレータ72のマイ
ナス側入力端に接続されている。このため、通常はツェ
ナーダイオード64の電位(VZD)が基準電圧として、
コンパレータ72のマイナス側入力端に入力されるよう
になっている。
【0024】ここで、前記抵抗60の他端には、コンデ
ンサ74の一端が接続され、このコンデンサ74の他端
は分岐線70に接続されている。このため、コンデンサ
74が充電されていないときに第1又は第2のリレース
イッチ44、46がオンされると、抵抗60と抵抗66
との間の電位が直接コンパレータ72のマイナス側入力
端に入力され、徐々にこの電位がさらに抵抗66、68
で分圧された電位に変化することになる。
ンサ74の一端が接続され、このコンデンサ74の他端
は分岐線70に接続されている。このため、コンデンサ
74が充電されていないときに第1又は第2のリレース
イッチ44、46がオンされると、抵抗60と抵抗66
との間の電位が直接コンパレータ72のマイナス側入力
端に入力され、徐々にこの電位がさらに抵抗66、68
で分圧された電位に変化することになる。
【0025】一方、コンパレータ72のプラス側入力端
には、前記微小抵抗48間に加わる電位が入力されるよ
うになっており、この電位はモータ22の負荷の度合い
によって変化するようになっている。
には、前記微小抵抗48間に加わる電位が入力されるよ
うになっており、この電位はモータ22の負荷の度合い
によって変化するようになっている。
【0026】この微小抵抗48間の電位と、前記基準電
圧とを比較することによって、モータ22に負荷(全
閉、全開、異物の挟み込み)がかかったことを認識し、
コンパレータ72の出力端からタイマ回路200の入力
端200Aへハイレベルの信号が出力されるようになっ
ている。このタイマ回路200の出力端200Bから
は、前記入力端200Aへのハイレベルの信号の入力か
ら所定時間の開いたコントローラ42へハイレベルの信
号を出力するようになっている。なお、タイマ回路20
0の内部構成については、後述する。
圧とを比較することによって、モータ22に負荷(全
閉、全開、異物の挟み込み)がかかったことを認識し、
コンパレータ72の出力端からタイマ回路200の入力
端200Aへハイレベルの信号が出力されるようになっ
ている。このタイマ回路200の出力端200Bから
は、前記入力端200Aへのハイレベルの信号の入力か
ら所定時間の開いたコントローラ42へハイレベルの信
号を出力するようになっている。なお、タイマ回路20
0の内部構成については、後述する。
【0027】コントローラ42では、例えば、ドアフレ
ーム12Aに取付けられた全閉スイッチ等のオン・オフ
状態や、リップル電流からドアガラス20の位置を認識
し、モータ22の負荷の原因を選択し、全閉であれば増
し締め、異物挟み込みであれば所定時間のモータ22の
逆転駆動、全開であれば即停止の各制御を実行する。
ーム12Aに取付けられた全閉スイッチ等のオン・オフ
状態や、リップル電流からドアガラス20の位置を認識
し、モータ22の負荷の原因を選択し、全閉であれば増
し締め、異物挟み込みであれば所定時間のモータ22の
逆転駆動、全開であれば即停止の各制御を実行する。
【0028】この各制御の実行によって、モータ22へ
の負荷が解消され、コンパレータ72からの出力はロー
レベル信号に切り換わる。
の負荷が解消され、コンパレータ72からの出力はロー
レベル信号に切り換わる。
【0029】なお、モータ22の駆動開始時に生じる突
入電流で微小抵抗48間に加わる電位が上昇しても、前
記コンデンサ74によって、モータ22の駆動開始時か
ら所定時間は基準電圧を通常よりも高くし(前記上昇さ
れる電位よりも高くし)、この電位上昇をモータ22の
負荷と誤認しないようにしている(ブランキング期
間)。
入電流で微小抵抗48間に加わる電位が上昇しても、前
記コンデンサ74によって、モータ22の駆動開始時か
ら所定時間は基準電圧を通常よりも高くし(前記上昇さ
れる電位よりも高くし)、この電位上昇をモータ22の
負荷と誤認しないようにしている(ブランキング期
間)。
【0030】図1には、前記タイマ回路200の内部構
成図が示されている。前記入力端200Aは、アンド回
路202の一方の入力端に接続され、このアンド回路2
02の出力端がトランジスタ204のベース端子204
Bに接続されている。このトランジスタ204のコレク
タ端子204Cには、電源線35が接続され、エミッタ
端子204Eは抵抗206の一端に接続されている。
成図が示されている。前記入力端200Aは、アンド回
路202の一方の入力端に接続され、このアンド回路2
02の出力端がトランジスタ204のベース端子204
Bに接続されている。このトランジスタ204のコレク
タ端子204Cには、電源線35が接続され、エミッタ
端子204Eは抵抗206の一端に接続されている。
【0031】抵抗206の他端はコンデンサ208を介
してアース接地されている。この抵抗206とコンデン
サ208との間から延びる分岐線210は、コンパレー
タ212のプラス側入力端子に接続されている。また、
この分岐線210の途中は、抵抗214を介してアース
接地されている。
してアース接地されている。この抵抗206とコンデン
サ208との間から延びる分岐線210は、コンパレー
タ212のプラス側入力端子に接続されている。また、
この分岐線210の途中は、抵抗214を介してアース
接地されている。
【0032】このような回路構成によって、コンパレー
タ212のプラス側入力端子には、前記トランジスタ2
04がオン状態(モータ負荷検出状態)でコンデンサ2
08の充電に応じて徐々に増加する電圧が入力されるよ
うになっている。
タ212のプラス側入力端子には、前記トランジスタ2
04がオン状態(モータ負荷検出状態)でコンデンサ2
08の充電に応じて徐々に増加する電圧が入力されるよ
うになっている。
【0033】コンパレータ212の出力端子は、前述の
如くコントローラ42に入力されており、例えば、ドア
ガラス20の反転動作が開始される。この動作の開始に
応じて、図3のコンンパレータ72からの出力がローレ
ベルとなるため、トランジスタ204がオフとなり(モ
ータ負荷未検出状態)、コンデンサ208は充電を中止
して放電が開始されるようになっている。この放電に応
じて、コンパレータ212の入力端には、減少傾向の電
圧が入力される。
如くコントローラ42に入力されており、例えば、ドア
ガラス20の反転動作が開始される。この動作の開始に
応じて、図3のコンンパレータ72からの出力がローレ
ベルとなるため、トランジスタ204がオフとなり(モ
ータ負荷未検出状態)、コンデンサ208は充電を中止
して放電が開始されるようになっている。この放電に応
じて、コンパレータ212の入力端には、減少傾向の電
圧が入力される。
【0034】一方、前記電源線35は、抵抗216、2
18、220が直列接続されてアース接地されており、
この抵抗216、218との間が前記コンパレータ21
2のマイナス側入力端子に接続されている。また、抵抗
218、220間はトランジスタ222のコレクタ端子
222Cが接続されている。このトランジスタ222の
エミッタ端子222Eはアース接地され、ベース端子2
22Bはコンパレータ212の出力端子に接続されてい
る。このため、コンパレータ212の出力がローレベル
の場合には、トランジスタ222はオフとなり、コンパ
レータ212のマイナス側入力端子には抵抗218、2
20の合成抵抗間の電圧が入力される(高電位)。ま
た、コンパレータ212の出力がハイレベルの場合に
は、トランジスタ222はオンとなり、コンパレータ2
12のマイナス側入力端子には抵抗218間の電圧が入
力される(低電位)。これらの電位はそれぞれしきい値
として適用され、前記プラス側入力端に入力される電位
と比較されるようになっている。
18、220が直列接続されてアース接地されており、
この抵抗216、218との間が前記コンパレータ21
2のマイナス側入力端子に接続されている。また、抵抗
218、220間はトランジスタ222のコレクタ端子
222Cが接続されている。このトランジスタ222の
エミッタ端子222Eはアース接地され、ベース端子2
22Bはコンパレータ212の出力端子に接続されてい
る。このため、コンパレータ212の出力がローレベル
の場合には、トランジスタ222はオフとなり、コンパ
レータ212のマイナス側入力端子には抵抗218、2
20の合成抵抗間の電圧が入力される(高電位)。ま
た、コンパレータ212の出力がハイレベルの場合に
は、トランジスタ222はオンとなり、コンパレータ2
12のマイナス側入力端子には抵抗218間の電圧が入
力される(低電位)。これらの電位はそれぞれしきい値
として適用され、前記プラス側入力端に入力される電位
と比較されるようになっている。
【0035】すなわち、プラス側入力端に入力される電
圧が上昇傾向にあるときは、コンパレータ212の出力
端子からはローレベルの信号が出力されているため、高
電位のしきい値と比較される。しかし、この高電位のし
きい値を超えると、コンパレータ212の出力端子から
ハイレベルの信号が出力されるため、トランジスタ22
2がオンとなり、しきい値が低電位に切り換わる。この
ため、コンパレータ212のハイレベル信号の出力は、
前記コンデンサ208の一定期間の放電中継続される。
この一定期間の放電時間がタイマ時間となり、この時間
中、ドアガラス20の反転動作等が実行される。
圧が上昇傾向にあるときは、コンパレータ212の出力
端子からはローレベルの信号が出力されているため、高
電位のしきい値と比較される。しかし、この高電位のし
きい値を超えると、コンパレータ212の出力端子から
ハイレベルの信号が出力されるため、トランジスタ22
2がオンとなり、しきい値が低電位に切り換わる。この
ため、コンパレータ212のハイレベル信号の出力は、
前記コンデンサ208の一定期間の放電中継続される。
この一定期間の放電時間がタイマ時間となり、この時間
中、ドアガラス20の反転動作等が実行される。
【0036】コンパレータ212の出力端子は、インバ
ータ224を介して、アンド回路202の他方の入力端
に接続されている。このため、コンパレータ212の出
力端子からローレベルの信号が出力されていることが条
件で、前記アンド回路202の入力端からの信号でトラ
ンジスタ204をオンさせると共に、コンパレータ21
2の出力端がハイレベルとなった時点で、コントローラ
42によるドアガラス反転動作に関係なく、アンド回路
202の入力端からのトランジスタ204のオン信号
(ハイレベル信号)の伝達を遮断するようにしている。
ータ224を介して、アンド回路202の他方の入力端
に接続されている。このため、コンパレータ212の出
力端子からローレベルの信号が出力されていることが条
件で、前記アンド回路202の入力端からの信号でトラ
ンジスタ204をオンさせると共に、コンパレータ21
2の出力端がハイレベルとなった時点で、コントローラ
42によるドアガラス反転動作に関係なく、アンド回路
202の入力端からのトランジスタ204のオン信号
(ハイレベル信号)の伝達を遮断するようにしている。
【0037】以下に本実施例の作用を説明する。ドアガ
ラス20を上昇させる場合には、スイッチ34の上昇側
を操作することにより、上昇用リレーコイル36が励磁
される。
ラス20を上昇させる場合には、スイッチ34の上昇側
を操作することにより、上昇用リレーコイル36が励磁
される。
【0038】この励磁によって、第1のリレースイッチ
44の接点が第1の接点44Aから第2の接点44Bに
切り換わり、モータ22を正転させることができる。こ
のモータ22の正転により、ドガラス20は上昇を開始
する。
44の接点が第1の接点44Aから第2の接点44Bに
切り換わり、モータ22を正転させることができる。こ
のモータ22の正転により、ドガラス20は上昇を開始
する。
【0039】この上昇操作がマニュアルの場合には乗員
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、上昇用リレーコ
イル36の励磁が解除され、第1のリレースイッチ44
が第1の接点44Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の上昇は停止す
る。また、上昇操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、上昇用リレーコイル36の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は上昇をし
続ける。
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、上昇用リレーコ
イル36の励磁が解除され、第1のリレースイッチ44
が第1の接点44Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の上昇は停止す
る。また、上昇操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、上昇用リレーコイル36の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は上昇をし
続ける。
【0040】一方、スイッチ34を下降側に操作するこ
とにより、下降用リレーコイル38が励磁され、第2の
リレースイッチ46が切り換わって、モータ22が逆転
するため、ドアガラス20を下降させることができる。
とにより、下降用リレーコイル38が励磁され、第2の
リレースイッチ46が切り換わって、モータ22が逆転
するため、ドアガラス20を下降させることができる。
【0041】この下降操作がマニュアルの場合には乗員
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、下降用リレーコ
イル38の励磁が解除され、第2のリレースイッチ46
が第1の接点46Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の下降は停止す
る。また、下降操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、下降用リレーコイル38の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は下降をし
続ける。
がスイッチ34から手を離すことによって、操作スイッ
チ34は中立位置に自動復帰するため、下降用リレーコ
イル38の励磁が解除され、第2のリレースイッチ46
が第1の接点46Aに切り換わることにより、モータ2
2への通電が解除され、ドアガラス20の下降は停止す
る。また、下降操作がオートの場合には乗員がスイッチ
34から手を離しても、下降用リレーコイル38の励磁
状態は継続され、この結果、ドアガラス20は下降をし
続ける。
【0042】ここで、本実施例では、微小抵抗48間に
加わる電位に基づいて、モータ22の負荷を検出するこ
とができる。
加わる電位に基づいて、モータ22の負荷を検出するこ
とができる。
【0043】まず、第1又は第2のリレースイッチ4
4、46の何れかがオンされると、モータ22には突入
電流が生じる。しかし、このオン開始時には、コンデン
サ74が充電されていないため、抵抗60と抵抗66と
の間の電位がそのままコンパレータ72のマイナス側入
力端子に入力されているため、この突入電流によってモ
ータ22の負荷と誤認することはなく、コンパレータ7
2の出力端からはローレベルの信号が出力される。
4、46の何れかがオンされると、モータ22には突入
電流が生じる。しかし、このオン開始時には、コンデン
サ74が充電されていないため、抵抗60と抵抗66と
の間の電位がそのままコンパレータ72のマイナス側入
力端子に入力されているため、この突入電流によってモ
ータ22の負荷と誤認することはなく、コンパレータ7
2の出力端からはローレベルの信号が出力される。
【0044】コンデンサ74は徐々に充電され、充電が
完了するとコンパレータ72のマイナス側入力端には、
抵抗60、66間の電位がさらに抵抗66、68によっ
て分圧された電位が入力される。この電位が通常の基準
電圧であり、この電圧を越えるような電位が微小抵抗4
8間に加わると、モータ22に異常な負荷がかかってい
ると判断され、コンパレータ72はハイレベルの信号を
出力する。
完了するとコンパレータ72のマイナス側入力端には、
抵抗60、66間の電位がさらに抵抗66、68によっ
て分圧された電位が入力される。この電位が通常の基準
電圧であり、この電圧を越えるような電位が微小抵抗4
8間に加わると、モータ22に異常な負荷がかかってい
ると判断され、コンパレータ72はハイレベルの信号を
出力する。
【0045】このモータ22の負荷の要因としては、ド
アガラス20の全開、全閉、異物挟み込みが考えられる
が、全開はモータ22の駆動方向によって判断できる。
一方、全閉か異物挟み込みかは、例えば、ドアフレーム
12Aに取付けられた全閉スイッチのオン・オフ状態を
コントローラ42で判断することにより、判別すること
ができる。また、モータ22にエンコーダを取付けてそ
のパルスを増減することによって、ドアガラス20の位
置を認識したり、モータ22に流れるリップル電流を検
出してパルス波形に変換し、このパルスを増減すること
によってドアガラス20の位置を認識してもよい。
アガラス20の全開、全閉、異物挟み込みが考えられる
が、全開はモータ22の駆動方向によって判断できる。
一方、全閉か異物挟み込みかは、例えば、ドアフレーム
12Aに取付けられた全閉スイッチのオン・オフ状態を
コントローラ42で判断することにより、判別すること
ができる。また、モータ22にエンコーダを取付けてそ
のパルスを増減することによって、ドアガラス20の位
置を認識したり、モータ22に流れるリップル電流を検
出してパルス波形に変換し、このパルスを増減すること
によってドアガラス20の位置を認識してもよい。
【0046】コンパレータ72からの信号は、タイマ回
路200のアンド回路202の一方の入力端に入力され
る。このアンド回路202の他方の入力端には、インバ
ータ224を介したコンパレータ212の出力信号が入
力されており、通常はハイレベルの信号が入力されてい
るため、前記コンパレータ212からのハイレベルの信
号の出力時にアンド回路202の出力がハイレベルとな
る。
路200のアンド回路202の一方の入力端に入力され
る。このアンド回路202の他方の入力端には、インバ
ータ224を介したコンパレータ212の出力信号が入
力されており、通常はハイレベルの信号が入力されてい
るため、前記コンパレータ212からのハイレベルの信
号の出力時にアンド回路202の出力がハイレベルとな
る。
【0047】これにより、トランジスタ204がオンさ
れ、コンデンサ208の充電が開始される。このとき
の、コンパレータ212のしきい値は、トランジスタ2
22がオフであるので、高電位のしきい値とされてお
り、前記充電に応じて増加する電圧と比較される。
れ、コンデンサ208の充電が開始される。このとき
の、コンパレータ212のしきい値は、トランジスタ2
22がオフであるので、高電位のしきい値とされてお
り、前記充電に応じて増加する電圧と比較される。
【0048】コンパレータ212のプラス側入力端子の
電圧がしきい値を超えると、コンパレータ212の出力
がハイレベルとなり、まず第1に、トランジスタ222
をオンさせる。このトランジスタ222のオンによっ
て、コンパレータ212のマイナス側入力端子には、抵
抗218間の電圧が加わり、しきい値が低電位となる
(図4参照)。これにより、コンパレータ212の出力
は、コンデンサ208が所定時間放電しない限り、ハイ
レベル信号の出力が継続される。
電圧がしきい値を超えると、コンパレータ212の出力
がハイレベルとなり、まず第1に、トランジスタ222
をオンさせる。このトランジスタ222のオンによっ
て、コンパレータ212のマイナス側入力端子には、抵
抗218間の電圧が加わり、しきい値が低電位となる
(図4参照)。これにより、コンパレータ212の出力
は、コンデンサ208が所定時間放電しない限り、ハイ
レベル信号の出力が継続される。
【0049】第2に、コンパレータ212の出力は、コ
ントローラ42へ入力される。コントローラ42では、
モータ22の負荷の要因が判別されると、その要因に応
じてモータ22の駆動を制御する。例えば、ドアガラス
20の全開の場合には即駆動を停止する。また、全閉の
場合にはごく僅かな所定時間モータ22の駆動を継続し
た後停止する。これによって、ドアガラス22の増し締
めを行うことができる。
ントローラ42へ入力される。コントローラ42では、
モータ22の負荷の要因が判別されると、その要因に応
じてモータ22の駆動を制御する。例えば、ドアガラス
20の全開の場合には即駆動を停止する。また、全閉の
場合にはごく僅かな所定時間モータ22の駆動を継続し
た後停止する。これによって、ドアガラス22の増し締
めを行うことができる。
【0050】さらに、異物挟み込みの場合には、モータ
22の所定時間逆転させた後停止させる。これにより、
異物の破損、損傷がなく、ドアガラス20自体の損傷も
防止することができる。
22の所定時間逆転させた後停止させる。これにより、
異物の破損、損傷がなく、ドアガラス20自体の損傷も
防止することができる。
【0051】このような動作を開始した時点でモータ2
2への負荷が解除されるため、タイマ回路200の入力
端200A、すなわち、コンパレータ72の出力がロー
レベルとなり、トランジスタ204がオフとなる。この
結果、コンデンサ208の充電が中止され放電が開始さ
れる。この放電により、コンパレータ212のプラス側
入力端子の電圧が低電位のしきい値をした回るまで、コ
ンパレータ212はハイレベル信号の出力を継続し、前
記反転動作等を実行する。すなわち、コンデンサ208
の放電時間がタイマ時間となり、一定時間負荷解除動作
を行うことができる(図4参照)。
2への負荷が解除されるため、タイマ回路200の入力
端200A、すなわち、コンパレータ72の出力がロー
レベルとなり、トランジスタ204がオフとなる。この
結果、コンデンサ208の充電が中止され放電が開始さ
れる。この放電により、コンパレータ212のプラス側
入力端子の電圧が低電位のしきい値をした回るまで、コ
ンパレータ212はハイレベル信号の出力を継続し、前
記反転動作等を実行する。すなわち、コンデンサ208
の放電時間がタイマ時間となり、一定時間負荷解除動作
を行うことができる(図4参照)。
【0052】ところで、従来のタイマ回路では、コンデ
ンサの充電から放電への切換え、すなわち、トランジス
タのオンからオフへの切換えをパワーウィンドウ駆動制
御回路の第1又は第2のリレースイッチ44、46の機
械的動作に依存していた。ところが、機械的動作の変動
で、コンデンサ208の充電から放電への切換時期がず
れ(図4参照)、充電時間が変動して実質的にタイマ時
間が変動することになる。
ンサの充電から放電への切換え、すなわち、トランジス
タのオンからオフへの切換えをパワーウィンドウ駆動制
御回路の第1又は第2のリレースイッチ44、46の機
械的動作に依存していた。ところが、機械的動作の変動
で、コンデンサ208の充電から放電への切換時期がず
れ(図4参照)、充電時間が変動して実質的にタイマ時
間が変動することになる。
【0053】そこで、本実施例では、第3のコンパレー
タ212の出力信号の用途として、インバータ224を
介してアンド回路202の他方の入力端に入力した。
タ212の出力信号の用途として、インバータ224を
介してアンド回路202の他方の入力端に入力した。
【0054】この結果、第1又は第2のリレーコイル4
4、46の動作に依存せずに、コンパレータ212の出
力がハイレベルとなった時点で、即コンデンサ208の
充電を中止し放電を開始することができる。すなわち、
実際の負荷の解除動作(第1又は第2のリレーコイル4
4、46の切換動作)とは別の回路によって実行するた
め、第1又は第2のリレーコイル44、46の切換動作
に依存することがなく、タイマ時間を正確とすることが
できる。
4、46の動作に依存せずに、コンパレータ212の出
力がハイレベルとなった時点で、即コンデンサ208の
充電を中止し放電を開始することができる。すなわち、
実際の負荷の解除動作(第1又は第2のリレーコイル4
4、46の切換動作)とは別の回路によって実行するた
め、第1又は第2のリレーコイル44、46の切換動作
に依存することがなく、タイマ時間を正確とすることが
できる。
【0055】なお、本実施例では、車両のパワーウィン
ドウ装置に適用される駆動制御化路内に設けられたタイ
マ回路に対して、本発明を適用したが、このような制御
回路に拘らず、機械的動作をするリレースイッチを用い
た回路であれば、何れにも適用可能である。
ドウ装置に適用される駆動制御化路内に設けられたタイ
マ回路に対して、本発明を適用したが、このような制御
回路に拘らず、機械的動作をするリレースイッチを用い
た回路であれば、何れにも適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る機械接点
式切換リレー用タイマ回路は、機械接点式切換リレーの
接点切換をタイマ回路によって制御する場合に、このタ
イマ回路によるタイマ時間の精度を向上することができ
るという優れた効果を得ることがことができる。
式切換リレー用タイマ回路は、機械接点式切換リレーの
接点切換をタイマ回路によって制御する場合に、このタ
イマ回路によるタイマ時間の精度を向上することができ
るという優れた効果を得ることがことができる。
【図1】本実施例に係るタイマ回路図である。
【図2】運転席側ドアの内部構造を示す斜視図である。
【図3】本実施例に係るパワーウィンドウ装置の挟み込
み検出回路図である。
み検出回路図である。
【図4】コンデンサの充放電によるコンパレータに入力
される電圧特性図である。
される電圧特性図である。
【図5】従来のタイマ回路図である。
【図6】従来の コンデンサの充放電によるコンパレー
タに入力される電圧特性図である。
タに入力される電圧特性図である。
40 パワーウインドウ駆動制御回路 42 コントローラ 44 第1のリレースイッチ(スイッチ) 46 第2のリレースイッチ(スイッチ) 48 微小抵抗 74 コンデンサ 200 タイマ回路 202 アンド回路 212 コンパレータ 224 インバータ
Claims (1)
- 【請求項1】 コンデンサ及び抵抗を組み合わせ、前記
コンデンサの充放電時間を利用してタイマ回路を構成
し、機械接点式切換リレーの動作を制御する機械接点式
切換リレー用タイマ回路であって、 前記コンデンサへの充電時に増加し、放電時に減少する
電圧を形成する比較電圧形成回路部と、 アッパレベルとロアレベルの2種のしきい値が設定可能
とされ、前記比較電圧が増加傾向のときにはアッパレベ
ルと比較し、前記比較電圧が減少傾向のときにはロアレ
ベルと比較して、前記比較電圧がそれぞれしきい値を越
えているときに前記機械接点式切換リレーの切換を指示
する切換信号を出力する比較器と、 前記機械接点式リレーの接点を切り換えるべき指示信号
が入力され、かつ前記比較器から切換信号が出力されな
いときに前記コンデンサに電源電圧を印加して充電を開
始させ、前記切換信号が出力された時点で前記指示信号
の入力中に拘らず前記コンデンサの充電を中止して放電
させるスイッチ回路部と、 を有する機械接点式切換リレー用タイマ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6098800A JP2963615B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 機械接点式切換リレー用タイマ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6098800A JP2963615B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 機械接点式切換リレー用タイマ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07305560A JPH07305560A (ja) | 1995-11-21 |
JP2963615B2 true JP2963615B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=14229430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6098800A Expired - Lifetime JP2963615B2 (ja) | 1994-05-12 | 1994-05-12 | 機械接点式切換リレー用タイマ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2963615B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-12 JP JP6098800A patent/JP2963615B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07305560A (ja) | 1995-11-21 |
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