JP3431209B2 - パワーウインドウ駆動制御装置 - Google Patents

パワーウインドウ駆動制御装置

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JP3431209B2
JP3431209B2 JP13365093A JP13365093A JP3431209B2 JP 3431209 B2 JP3431209 B2 JP 3431209B2 JP 13365093 A JP13365093 A JP 13365093A JP 13365093 A JP13365093 A JP 13365093A JP 3431209 B2 JP3431209 B2 JP 3431209B2
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泰司 西部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の窓ガラスをモー
タの駆動力によって上下に移動させるパワーウインドウ
駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の運転席側には、車両の窓
ガラスを上下に移動させるパワーウインドウ用のスイッ
チとして、マニュアル(手動)スイッチとオート(自
動)スイッチが併設されている。
【0003】オートスイッチでは、アップ側接点または
ダウン側接点がオンされると、手を離してもモータの駆
動は継続され、全閉または全開まで窓ガラスが移動され
る。例えば、この窓ガラスを全開状態から全閉状態へ移
動する場合、窓ガラスが全閉状態になると、窓枠等によ
りこのような移動が阻止されてモータの駆動電流が変動
する。このモータの駆動電流の変化量を検出し、所定値
を越えたときに窓ガラスの移動が停止したと判別し、モ
ータを停止させている。
【0004】一方、マニュアルスイッチは、窓ガラスの
上下動をマニュアル操作するものであり、乗員が所望の
方向のスイッチを押圧することによって、押圧に応じた
方向へ窓ガラスが移動し、窓ガラスが所望の位置になる
と押圧を解除する。従って、窓ガラスを所定位置に停止
させることができる。
【0005】ここで、窓ガラスを全閉しようとする際
に、窓ガラスの上昇の途中に、異物等が存在する場合に
は、この異物を挟み込み、安全上好ましくない。このた
め、オートスイッチがオンの場合には異物を挟み込んだ
ときの異常電流を検出し、モータの駆動を所定時間反転
させることによって、窓ガラスの上昇途中における安全
性を補償している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マニュ
アルスイッチ及びオートスイッチの何れのスイッチであ
っても、乗員による窓ガラス昇降指示の操作が前提とさ
れているため、乗員が上記何れかのスイッチの操作を継
続している場合には、前記所定時間反転後、直ちに窓ガ
ラスの上昇が再開し、再度異物の挟み込み反転動作を行
うといった、窓ガラスが所定の範囲内で開閉を繰り返す
という問題がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、挟み込み防止
動作を行った後、スイッチによる窓ガラス閉方向動作の
指示が継続中の場合に、この指示を禁止又は遅延させ、
異物の取り除き時間を持たせることができるパワーウイ
ンドウ駆動制御装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両の窓ガラスを開閉移動させる駆動手段と、乗員の操
作中のみ前記窓ガラスの閉方向動作を指示するスイッチ
と、前記スイッチの操作による窓ガラスの閉方向動作中
に異物の挟み込みを検出した場合に前記スイッチの操作
に拘らず窓ガラスを所定量開方向へ動作させる挟み込み
防止手段と、前記挟み込み防止手段の動作終了時に前記
スイッチが操作されている場合に前記窓ガラスの閉方向
動作を禁止する禁止手段と、前記禁止手段で窓ガラスの
閉方向動作が禁止された後、所定時間経過後に前記スイ
ッチの操作が中止された場合、前記窓ガラスの閉方向動
作の禁止を解除する解除手段と、を有している。
【0009】請求項2に記載の発明は、車両の窓ガラス
を開閉移動させる駆動手段と、乗員の操作中のみ前記窓
ガラスの閉方向動作を指示するスイッチと、前記スイッ
チの操作による窓ガラスの閉方向動作中に異物の挟み込
みを検出した場合に前記スイッチの操作に拘らず窓ガラ
スを所定量開方向へ動作させる挟み込み防止手段と、前
記挟み込み防止手段の動作終了時に前記スイッチが操作
されている場合に前記窓ガラスの閉方向動作を禁止する
禁止手段と、前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁
止された後、前記スイッチの操作が中止された場合、当
該スイッチの操作中止時から所定時間経過後に前記禁止
手段による前記窓ガラスの閉方向動作の禁止を解除する
解除手段と、を有している。
【0010】請求項3に記載の発明は、車両の窓ガラス
を開閉移動させる駆動手段と、乗員の操作中のみ前記窓
ガラスの閉方向動作を指示するスイッチと、前記スイッ
チの操作による窓ガラスの閉方向動作中に異物の挟み込
みを検出した場合に前記スイッチの操作に拘らず窓ガラ
スを所定量開方向へ動作させる挟み込み防止手段と、前
記挟み込み防止手段の動作終了時に前記スイッチが操作
されている場合に前記窓ガラスの閉方向動作を禁止する
禁止手段と、前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁
止された後、前記スイッチの操作中止状態が所定時間継
続された場合、前記禁止手段による前記窓ガラスの閉方
動作の禁止を解除する解除手段と、を有している。
【0011】
【作用】請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、
スイッチによって窓ガラスの閉方向動作を指示すると、
駆動手段によって窓ガラスは閉動作する。ここで、窓ガ
ラスと窓フレームとの間で異物等を挟み込むと、挟み込
み防止手段では、これを検出し、窓ガラスを所定量開方
向へ動作させる。これにより、異物の挟み込みを防止す
ることができる。なお、異物の挟み込みを検出する手段
としては、例えば、駆動手段への駆動電流が予め定めら
れたしきい値を超えたか否かによって検出することがで
きる。
【0012】ここで、従来は、前記挟み込み防止手段で
窓ガラスが所定量開方向へ移動された後、スイッチが依
然として操作が継続されていると、窓ガラスは直ちに閉
動作に移行することになる。
【0013】そこで、請求項1に記載の発明では、禁止
手段によって、挟み込み防止手段の動作終了時に前記ス
イッチが操作されている場合には前記駆動手段による窓
ガラスの閉方向動作を禁し、所定時間経過後に前記ス
イッチの操作が中止された場合、前記窓ガラスの閉方向
動作の禁止を解除するようにした。
【0014】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記駆動手段による窓ガラスの閉方向動作を禁止すると共
に、前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁止された
後、前記スイッチの操作が中止された場合、当該スイッ
チの操作中止時から所定時間経過後に前記禁止手段によ
る前記窓ガラスの閉方向動作の禁止を解除するようにし
ている。
【0015】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
前記駆動手段による窓ガラスの閉方向動作を禁止すると
共に、前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁止され
た後、前記スイッチの操作中止状態が所定時間継続され
た場合、前記禁止手段による前記窓ガラスの閉方向動作
の禁止を解除するようにしている。
【0016】このため、請求項1乃至請求項3に記載の
発明では、窓ガラスが所定の範囲内で開閉動作を繰り返
すといった、不安定な動作を防止することができる。ま
た、挟み込み防止動作終了後、例えば異物を取り除く時
間を得ることができる。
【0017】
【実施例】(第1実施例) 図1には、第1実施例に係るパワーウインドウ駆動制御
装置10の概略構成がブロック図として示されている。
【0018】パワーウインドウ駆動用のモータ12の両
端は、各々第1及び第2のリレー回路14、16のコモ
ン端子14A、16Aに接続されている。第1のリレー
回路14は、窓ガラス上昇用とされ、第1接点14Bは
微小抵抗18(約10mΩ)を介して接地されている。
また、第2接点14Cは電源線20に接続されている。
この第1のリレー回路14は第1のコイル22を備えか
つ、第1のコイル22が非励磁の場合には、第1接点1
4Bに切り換わっており、第1のコイル22が励磁され
ると、第2の接点14Cに切り換わるようになってい
る。なお、電源線20には、図示しないイグニッション
スイッチを介して車載されたバッテリーに接続され、イ
グニッションスイッチがオンのときに、電力が供給され
る。
【0019】一方、第2のリレー回路16は、窓ガラス
下降用とされ、第1接点16Bは上記微小抵抗18を介
して接地され,第2接点16Cは電源線20に接続され
ている。この第2のリレー回路16は第2のコイル24
を備えかつ、第2のコイル24が非励磁の場合には、第
1接点16Bに切り換わっており、第2のコイル24が
励磁されると、第2の接点16Cに切り換わるようにな
っている。
【0020】上記第1及び第2のコイル22、24の各
々は、一端が電源線20に接続され、他端がそれぞれ閉
動作回路26、開動作回路28に接続されている。
【0021】この閉動作回路26には、上昇スイッチ3
0を介して電源線20が接続され、開動作回路28に
は、下降スイッチ32を介して電源線20が接続接続さ
れている。従って、上昇スイッチ30をオンすることに
より、閉動作回路26によって第1のコイル22が励磁
され、第1のリレー回路14が第2接点14Cに切り換
わり、モータ12を正転させて窓ガラスを上昇させるこ
とができる。また、下降スイッチ32をオンすることに
より、開動作回路28によって第2のコイル24が励磁
され、第2のリレー回路16が第2接点16Cに切り換
わり、モータ12を逆転させて窓ガラスを下降させるこ
とができる。
【0022】閉動作回路26及び開動作回路28は、そ
れぞれ制御回路34によってその動作(オン、オフ)が
制御されるようになっている。制御回路34には、挟み
込み検出回路36が接続されている。
【0023】この挟み込み検出回路36には、前記微少
抵抗18と接地側端部とからの信号線38が接続されて
おり、モータ12の駆動電流が入力されるようになって
いる。
【0024】挟み込み検出回路36では、この信号線3
8から入力されるモータ12の駆動電流を予め定められ
た所定の電流値と比較し、この所定の電流値を超え、か
つ全閉ではないと判断した時に、制御回路34へ挟み込
み防止動作を指示する信号を出力するようになってい
る。
【0025】制御回路34には、第1のタイマ回路40
が接続されている。この第1のタイマ回路40は、挟み
込み防止動作時間を定める役目を有している。この挟み
込み防止動作とは、挟み込みを検出してから所定時間窓
ガラスを下降させる動作であり、制御回路34では、前
記上昇スイッチ30のオン状態で挟み込みを検出した時
点からこの第1のタイマ回路40で設定された時間、閉
動作回路26により第1のコイル22への励磁を中止
し、開動作回路28により第2のコイル24を励磁す
る。 また、制御回路34には、第2のタイマ回路42
が接続されている。この第2のタイマ回路42は、前記
挟み込み防止動作の終了後、上昇スイッチ30のオン操
作による窓ガラスの上昇を禁止する時間を定めている。
従って、挟み込み防止動作が終了後、上昇スイッチ30
が操作されていても、この第2のタイマ回路42で設定
時間は窓ガラスは上昇せず、異物との間に所定の空間を
開けた状態を維持することができるようになっている。
【0026】図2には、本実施例で適用可能な電気回路
図が示されている。ここで、図1に示すブロック図に対
応する主要部のみの構成を説明する。
【0027】上昇スイッチ30の一端が抵抗R30、R
31を介してトランジスタTr5のベースに接続されて
おり、このトランジスタTr5が閉動作回路26の主要
部を構成している。このトランジスタTr5がオンする
ことによって、第1のコイル22が励磁されることにな
る。
【0028】一方、下降スイッチ32の一端が抵抗R2
9を介してトランジスTr4のベースに接続されてお
り、このトランジスタTr4が開動作回路28の主要部
を構成している。このトランジスタTr4がオンするこ
とによって、第2のコイル24が励磁されることにな
る。
【0029】前記トランジスタTr5のベースは、トラ
ンジスタTr3のコレクタに接続されている。このトラ
ンジスタTr3は制御回路34の一部を構成しており、
通常はオフ状態とされ、挟み込み検出動作時にオンする
ようになっている。このトランジスタTr3は、第1の
コンパレータ44によってオン、オフされるようになっ
ている。この第1のコンパレータ44は前記トランジス
タTr3と共に制御回路34を構成しており、通常(挟
み込みのない状態)は出力端からハイレベルの信号が出
力され、この結果トランジスタTr2がオンとなり、ト
ランジスタTr3のベースへ流れる電流を禁止してい
る。
【0030】第1のコンパレータ44のマイナス側入力
端には、電解コンデンサC03の一端が接続されてい
る。このコンデンサC03は第1のタイマ回路40の主
要部を構成しており、挟み検出時に充電され、検出終了
から所定時間放電し、第1のコンパレータ44の出力端
からローレベルの信号を出力させる役目を有している。
このローレベルの信号の出力により、トランジスタTr
2がオフとなり、トランジスタTr3のベース−エミッ
タ間に電流が流れ、オンさせることができる。このトラ
ンジスタTr3のオンによって、トランジスタTr5が
強制的にオフ状態とされる。
【0031】また、前記第1のコンパレータ44のマイ
ナス側入力端は、第2のコンパレータ46の出力端にも
接続されている。この第2のコンパレータ46は、挟み
込み検出回路36の主要部を構成している。すなわち、
この第2のコンパレータ46のプラス側入力端には、前
記微少抵抗18の接地側端子からの信号線38が接続さ
れており、この電流がマイナス側入力端に入力されるし
きい値を超えた時点で出力端からハイレベルの信号が出
力されるようになっている。この出力端は、前記トラン
ジスタTr4のベースに接続されているおり、挟み込み
を検出すると、第2のコンパレータ46は、トラジスタ
Tr5をオフ、トランジスタTr4をオンさせることが
でき(窓ガラス開動作)、その後は前記コンデンサC0
3によってこの動作が所定時間継続されることになる。
【0032】なお、トランジスタTr3をオンさせる信
号線、すなわち第2のコンパレータ46の出力端及びコ
ンデンサC03は、電解コンデンサC04の一端に接続
されており、このコンデンサC04を充電するようにな
っている。このコンデンサC04は、第2のタイマ回路
42の主要部を構成している。
【0033】ここで、コンデンサC03の放電が終了す
ると、トランジスタTr4がオフとされるが、この時点
でコンデンサC04の放電が開始され、トランジスタT
r54のオフ状態を所定時間維持するようになってい
る。これにより、挟み込み防止動作終了時に上昇スイッ
チ30が継続してオンされていても、この動作はコンデ
ンサC04の放電が終了するまで、キャンセルされるこ
とになる。
【0034】以下に第1実施例の作用を図3のタイムチ
ャートに従い説明する。
【0035】上昇スイッチ30をオンすると(図3の矢
印A)、閉動作回路26では、第1のコイル22を励磁
する。これにより、第1のリレー回路14が第2接点1
4Cに切り換わり、モータ12を正転させて窓ガラスを
上昇させることができる(図3の矢印B)。
【0036】ここで、窓ガラスとドアフレームとの間に
異物があると、窓ガラスはこの異物を挟み、窓ガラスの
上昇に抵抗力が加わる。このため、モータ12の駆動電
流が増加する。挟み込み検出回路36では、この異常電
流を検出し、挟み込みを認識する(図3の矢印C)。
【0037】挟み込み検出回路36で挟み込みを認識す
ると、制御回路34では、閉動作回路26に第1のコイ
ル22を非励磁する信号を出力し、開動作回路28に第
2のコイル24の励磁する信号を出力する。
【0038】これにより、上昇スイッチ30がオンされ
ているのも拘らず、第1のリレー回路14は第1接点1
4Bに切り換わり、第2のリレー回路16は第2接点1
6Cに切り換わる。このため、モータ12は、窓ガラス
上昇時の回転方向から反転して下降させるように駆動さ
れる(図3の矢印D)。
【0039】第1のタイマ回路40では、窓ガラスの下
降が開始され、挟み込み非検出となても、制御回路34
に、閉動作回路26によって第1のコイル22を非励磁
させる信号と、開動作回路28によって第2のコイル2
4を励磁させる信号との出力を継続させる。これによ
り、窓ガラスは所定時間(図3の矢印Eの範囲)下降が
継続された後、挟み込み防止動作が終了する。
【0040】ここで、従来では、この挟み込み防止動作
の終了時点で、上昇スイッチ30がオンされていると、
窓ガラスの上昇が再開し、異物がそのままであると、再
び窓ガラスとドアフレームとで挟み込むことになる。こ
の繰り返し動作は、上昇スイッチ30がオンされている
間中なされるため、窓ガラスは不安定な動きを繰り返し
ていた。
【0041】しかし、本実施例では、第2のタイマ回路
42によって、前記挟み込み防止動作の終了後、第2の
リレー回路の第2の接点16Cへの切換を所定時間(図
3の矢印Fの範囲)保持する。この時間中は、上昇スイ
ッチ30がオンされていても(図3の矢印G)、モータ
12が駆動せず、挟み込み防止動作終了状態(異物と窓
ガラスとの間に空間が生じてる状態)を維持できる。従
って、窓ガラスが不安定な動きをせず、異物を容易に取
り除くことができる。この時間経過後の上昇スイッチ3
0のオフ操作によって(図3の矢印T)、閉動作禁止信
号がオフとされ、次の上昇スイッチ30のオン操作によ
ってモータ12が駆動されて窓ガラスの上昇が再開され
る。
【0042】以下に本発明の他の実施例(第2実施例
び第3実施例)について説明する。この他の実施例の特
徴は、第1実施例で示した挟み込み防止動作終了時に上
昇スイッチ30がオンされている場合の制御にあり、そ
の他は上記第1実施例の同様の制御がなされるため、図
及び図5のタイムチャートを参照し、その動作のみで
説明する。
【0043】(第2実施例) 本第2実施例では、前記第2のタイマ回路42に代えて
第3のタイマ回路を備えており、挟み込み防止動作終了
後、かつ上昇スイッチオフの時点で所定時間を計測す
る。
【0044】図4に示される如く、上昇スイッチ30を
オンすると(図4の矢印A)、閉動作回路26では、第
1のコイル22を励磁する。これにより、第1のリレー
回路14が第2接点14Cに切り換わり、モータ12を
正転させて窓ガラスを上昇させることができる(図4
矢印B)。
【0045】ここで、窓ガラスとドアフレームとの間に
異物があると、窓ガラスはこの異物を挟み、窓ガラスの
上昇に抵抗力が加わる。このため、モータ12の駆動電
流が増加する。挟み込み検出回路36では、この異常電
流を検出し、挟み込みを認識する(図4の矢印C)。
【0046】挟み込み検出回路36で挟み込みを認識す
ると、制御回路34では、閉動作回路26に第1のコイ
ル22を非励磁する信号を出力し、開動作回路28に第
2のコイル24の励磁する信号を出力する。
【0047】これにより、上昇スイッチ30がオンされ
ているのも拘らず、第1のリレー回路14は第1接点1
4Bに切り換わり、第2のリレー回路16は第2接点1
6Cに切り換わる。このため、モータ12は、窓ガラス
上昇時の回転方向から反転して下降させるように駆動さ
れる(図4の矢印D)。
【0048】第1のタイマ回路40では、窓ガラスの下
降が開始され、挟み込み非検出となても、制御回路34
に、閉動作回路26によって第1のコイル22を非励磁
させる信号と、開動作回路28によって第2のコイル2
4を励磁させる信号との出力を継続させる。これによ
り、窓ガラスは所定時間(図4の矢印Eの範囲)下降が
継続された後、挟み込み防止動作が終了する。
【0049】この挟み込み防止動作の終了後、前記上昇
スイッチ30を一端オフすると(図4の矢印L)、第3
のタイマが作動する。この第3のタイマの作動時間中
図4の矢印M)は、上昇スイッチ30がオンされてい
てもモータ12は駆動せず、第3のタイマの作動時間を
終了した後の上昇スイッチ30のオンにより、モータ1
2は閉方向への駆動を開始する。なお、挟み込み防止動
作終了前に上昇スイッチ30をオフし、その後上昇スイ
ッチ30がオンされない場合は、モータ12は駆動しな
い。
【0050】すなわち、挟み込み防止動作終了後の上昇
スイッチ30のオフから第3のタイマが作動するため、
乗員は一旦上昇スイッチ30をオフし、かつ所定時間待
ってオンさせる必要があり、上昇スイッチ30のオン・
オフ操作を頻繁に繰り返しても、窓ガラスが不安定な動
きをすることがない。
【0051】なお、挟み込み防止動作終了前に上昇スイ
ッチ30を一旦オフした場合は(図4の矢印N)、挟み
込み防止動作終了後に第3のタイマが作動する(図4
矢印O)。
【0052】(第3実施例) 本第3実施例では、前記第2のタイマ回路42に代えて
第4のタイマ回路を備えており、挟み込み防止動作終了
後の上昇スイッチ30の連続したオフ時間を計測する。
【0053】図5に示される如く、上昇スイッチ30を
オンすると(図5の矢印A)、閉動作回路26では、第
1のコイル22を励磁する。これにより、第1のリレー
回路14が第2接点14Cに切り換わり、モータ12を
正転させて窓ガラスを上昇させることができる(図5
矢印B)。
【0054】ここで、窓ガラスとドアフレームとの間に
異物があると、窓ガラスはこの異物を挟み、窓ガラスの
上昇に抵抗力が加わる。このため、モータ12の駆動電
流が増加する。挟み込み検出回路36では、この異常電
流を検出し、挟み込みを認識する(図5の矢印C)。
【0055】挟み込み検出回路36で挟み込みを認識す
ると、制御回路34では、閉動作回路26に第1のコイ
ル22を非励磁する信号を出力し、開動作回路28に第
2のコイル24の励磁する信号を出力する。
【0056】これにより、上昇スイッチ30がオンされ
ているのも拘らず、第1のリレー回路14は第1接点
14Bに切り換わり、第2のリレー回路16は第2接点
16Cに切り換わる。このため、モータ12は、窓ガラ
ス上昇時の回転方向から反転して下降させるように駆動
される(図5の矢印D)。
【0057】第1のタイマ回路40では、窓ガラスの下
降が開始され、挟み込み非検出となても、制御回路34
に、閉動作回路26によって第1のコイル22を非励磁
させる信号と、開動作回路28によって第2のコイル2
4を励磁させる信号との出力を継続させる。これによ
り、窓ガラスは所定時間(図5の矢印Eの範囲)下降が
継続された後、挟み込み防止動作が終了する。
【0058】この挟み込み防止動作の終了後、前記上昇
スイッチ30を一旦オフすると(図5の矢印P)、第4
のタイマが作動する。この第4のタイマは上昇スイッチ
30のオフ時間を計測し、しきい値を超えない時点で上
昇スイッチ30が再度オンとなるとリセットされ(図5
の矢印Q)、閉動作禁止信号がオンされたままとなる。
一方、上昇スイッチ30をオフし(図5の矢印R)、そ
のオフ時間がしきい値を超えると(図5の矢印S)、こ
の時点で閉動作禁止信号がオフとなり、モータ12の駆
動される。
【0059】すなわち、挟み込み防止動作終了後に一定
時間以上、上昇スイッチ30がオンされないことがなけ
れば、モータ12を駆動させることができないようし
た。このため、第3実施例と同様に上昇スイッチ30を
頻繁に繰り返しても、窓ガラスが不安定な動きをするこ
とがない。
【0060】なお、上記実施例を組み合わせて適用して
もよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るパワーウ
インドウ駆動制御装置は、挟み込み防止動作を行った
後、スイッチによる窓ガラス閉方向動作の指示が継続中
の場合に、この指示を禁止又は遅延させ、異物の取り除
き時間を持たせることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るパワーウインドウ駆動制御装
置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】第1実施例のパワーウインドウ駆動制御装置の
回路図である。
【図3】第1実施例に係るタイムチャートである。
【図4】第2実施例に係るタイムチャートである。
【図5】第3実施例に係るタイムチャートである。
【符号の説明】
10 パワーウインドウ駆動制御装置 12 モータ 14 第1のリレー回路 16 第2のリレー回路 30 上昇スイッチ 32 下降スイッチ 36 挟み込み検出回路 40 第1のタイマ回路 42 第2のタイマ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 B60J 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓ガラスを開閉移動させる駆動手
    段と、 乗員の操作中のみ前記窓ガラスの閉方向動作を指示する
    スイッチと、 前記スイッチの操作による窓ガラスの閉方向動作中に異
    物の挟み込みを検出した場合に前記スイッチの操作に拘
    らず窓ガラスを所定量開方向へ動作させる挟み込み防止
    手段と、 前記挟み込み防止手段の動作終了時に前記スイッチが操
    作されている場合に前記窓ガラスの閉方向動作を禁止す
    る禁止手段と、前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁止された後、
    所定時間経過後に前記スイッチの操作が中止された場
    合、前記窓ガラスの閉方向動作の禁止を解除する解除手
    段と、 を有するパワーウインドウ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の窓ガラスを開閉移動させる駆動手
    段と、 乗員の操作中のみ前記窓ガラスの閉方向動作を指示する
    スイッチと、 前記スイッチの操作による窓ガラスの閉方向動作中に異
    物の挟み込みを検出した場合に前記スイッチの操作に拘
    らず窓ガラスを所定量開方向へ動作させる挟み込み防止
    手段と、 前記挟み込み防止手段の動作終了時に前記スイッチが操
    作されている場合に前記窓ガラスの閉方向動作を禁止す
    る禁止手段と、 前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁止された後、
    前記スイッチの操作が中止された場合、当該スイッチの
    操作中止時から所定時間経過後に前記禁止手段による前
    記窓ガラスの閉方向動作の禁止を解除する解除手段と、 を有するパワーウインドウ駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 車両の窓ガラスを開閉移動させる駆動手
    段と、 乗員の操作中のみ前記窓ガラスの閉方向動作を指示する
    スイッチと、 前記スイッチの操作による窓ガラスの閉方向動作中に異
    物の挟み込みを検出した場合に前記スイッチの操作に拘
    らず窓ガラスを所定量開方向へ動作させる挟み込み防止
    手段と、 前記挟み込み防止手段の動作終了時に前記スイッチが操
    作されている場合に前記窓ガラスの閉方向動作を禁止す
    る禁止手段と、 前記禁止手段で窓ガラスの閉方向動作が禁止された後、
    前記スイッチの操作中止状態が所定時間継続された場
    合、前記禁止手段による前記窓ガラスの閉方向動作の禁
    止を解除する解除手段と、 を有するパワーウインドウ駆動制御装置。
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