JP3267634B2 - アベルメクチン(Avermectin)化合物の製造 - Google Patents
アベルメクチン(Avermectin)化合物の製造Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H19/00—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
- C07H19/01—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
- C07H17/00—Compounds containing heterocyclic radicals directly attached to hetero atoms of saccharide radicals
- C07H17/04—Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
- C07H17/08—Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
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- A61P33/00—Antiparasitic agents
- A61P33/10—Anthelmintics
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、醗酵により誘導されるアベルメクチン産生
物である一般式(II)のアベルメクチンB2化合物から一
般式(I)のアベルメクチン化合物を調製する新規な改
善された方法に関する。この一般式(I)のアベルメク
チン化合物は、抗寄生虫薬として価値があることが知ら
れている。この方法は、全体の収率の顕著な改善に帰す
る。
物である一般式(II)のアベルメクチンB2化合物から一
般式(I)のアベルメクチン化合物を調製する新規な改
善された方法に関する。この一般式(I)のアベルメク
チン化合物は、抗寄生虫薬として価値があることが知ら
れている。この方法は、全体の収率の顕著な改善に帰す
る。
背景技術 従来技術によれば、抗寄生虫薬として価値があること
が公知である特定の化合物が既に述べられてきた。これ
らの中に含まれるものは、国際特許出願WO 94/15944に
ビショップベルナードフランク(Bishop Bernard Fran
k)等により、およびヨーロッパ特許出願EP 0 379 341
A2にフィッシャー,ミカエルH.(Fisher,Michael H.)
等により述べられ特許請求されているようなアベルメク
チン化合物である。しかしながら、上記の従来法による
最終反応生成物の収率は、常に満足が行くとは限らなか
った。一般式(II)のアベルメクチン化合物を高収率で
一般式(I)のアベルメクチン化合物に変換すること
が、本発明の目的である。
が公知である特定の化合物が既に述べられてきた。これ
らの中に含まれるものは、国際特許出願WO 94/15944に
ビショップベルナードフランク(Bishop Bernard Fran
k)等により、およびヨーロッパ特許出願EP 0 379 341
A2にフィッシャー,ミカエルH.(Fisher,Michael H.)
等により述べられ特許請求されているようなアベルメク
チン化合物である。しかしながら、上記の従来法による
最終反応生成物の収率は、常に満足が行くとは限らなか
った。一般式(II)のアベルメクチン化合物を高収率で
一般式(I)のアベルメクチン化合物に変換すること
が、本発明の目的である。
発明の簡単な説明 本発明は、一般式(I)の化合物: {ここで、R1は、Hまたはヒドロキシイミノ保護基であ
り;R2は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシであ
り;R3は、C1-8アルキル(好ましくはC1-4アルキル)、C
2-8アルケニル(好ましくはC2-5アルケニル)またはC
3-8シクロアルキル(好ましくはシクロヘキシル)であ
り;R4は、H、ハロ、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキ
シである}を調製する方法であって、 (a)一般式(II)の化合物: と酸化剤とを反応させて5−オキソ化合物を形成し; (b)5−オキソ化合物と一般式R1−O−NH2の化合物
(ここで、R1は、Hまたはヒドロキシイミノ保護基であ
る)とを反応させて5−イミノ化合物を形成し; (c)5−イミノ化合物とチオノ炭化剤とを反応させて
4",23−ビスチオノカルボニルエステルを形成し; (d)4",23−ビスチオノカルボニルエステルと脱酸素
剤とを反応させて4",23−ジデオキシ化合物を形成し;
そして (e)4",23−ジデオキシ化合物と酸とを反応させて一
般式(I)の化合物を形成する工程を含む、前記方法を
提供する。
り;R2は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシであ
り;R3は、C1-8アルキル(好ましくはC1-4アルキル)、C
2-8アルケニル(好ましくはC2-5アルケニル)またはC
3-8シクロアルキル(好ましくはシクロヘキシル)であ
り;R4は、H、ハロ、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキ
シである}を調製する方法であって、 (a)一般式(II)の化合物: と酸化剤とを反応させて5−オキソ化合物を形成し; (b)5−オキソ化合物と一般式R1−O−NH2の化合物
(ここで、R1は、Hまたはヒドロキシイミノ保護基であ
る)とを反応させて5−イミノ化合物を形成し; (c)5−イミノ化合物とチオノ炭化剤とを反応させて
4",23−ビスチオノカルボニルエステルを形成し; (d)4",23−ビスチオノカルボニルエステルと脱酸素
剤とを反応させて4",23−ジデオキシ化合物を形成し;
そして (e)4",23−ジデオキシ化合物と酸とを反応させて一
般式(I)の化合物を形成する工程を含む、前記方法を
提供する。
この方法は、R1がHである場合、工程(b)の後、ヒ
ドロキシイミノ基を保護するために、ハロトリフェニル
シラン、tert−ブチルジメチルシラン、ハロトリメチル
シラン、ハロ(ハロメチル)シラン、ハロアリルジメチ
ルシラン、ハロトリエチルシラン、ハロトリイソプロピ
ルシラン、ハロ(3−シアノプロピル)ジメチルシラ
ン、ハロジメチルオクチルシラン、ハロトリベンジルシ
ランまたはハロトリヘキシルシラン等(好ましくはハロ
トリフェニルシラン)、およびトリエチルアミン、トリ
−n−プロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
イミダゾール、ピリジンまたは4−ジメチルアミノピリ
ジンを加えることを更に含む。また、工程(e)の反応
(任意に脱保護処理が続いても良い)は、R1がアリル基
である場合、パラジウム触媒の存在下で行うことができ
る。前に述べたように、本発明のこの方法により製造さ
れる最終生成物は、抗寄生虫薬として有用な化合物であ
る。
ドロキシイミノ基を保護するために、ハロトリフェニル
シラン、tert−ブチルジメチルシラン、ハロトリメチル
シラン、ハロ(ハロメチル)シラン、ハロアリルジメチ
ルシラン、ハロトリエチルシラン、ハロトリイソプロピ
ルシラン、ハロ(3−シアノプロピル)ジメチルシラ
ン、ハロジメチルオクチルシラン、ハロトリベンジルシ
ランまたはハロトリヘキシルシラン等(好ましくはハロ
トリフェニルシラン)、およびトリエチルアミン、トリ
−n−プロピルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
イミダゾール、ピリジンまたは4−ジメチルアミノピリ
ジンを加えることを更に含む。また、工程(e)の反応
(任意に脱保護処理が続いても良い)は、R1がアリル基
である場合、パラジウム触媒の存在下で行うことができ
る。前に述べたように、本発明のこの方法により製造さ
れる最終生成物は、抗寄生虫薬として有用な化合物であ
る。
発明の詳細な説明 本明細書で用いる場合、“C1-8アルキル”とは、1個
から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和した基を
意味し、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピ
ル、n−ブチル、イソ−ブチル、二級−ブチル、三級−
ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられるが、これら
に限定される訳ではない。
から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の飽和した基を
意味し、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピ
ル、n−ブチル、イソ−ブチル、二級−ブチル、三級−
ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられるが、これら
に限定される訳ではない。
本明細書で用いる場合、“C2-8アルケニル”とは、2
個から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の未飽和基を
意味し、1−エテニル、1−プロペニル、2−プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−メチル−1−プ
ロペニル等が挙げられるが、これらに限定される訳では
ない。
個から8個の炭素原子の直鎖または分枝鎖の未飽和基を
意味し、1−エテニル、1−プロペニル、2−プロペニ
ル、1−ブテニル、2−ブテニル、2−メチル−1−プ
ロペニル等が挙げられるが、これらに限定される訳では
ない。
本明細書で用いる場合、“C3-8シクロアルキル”と
は、3個から8個の炭素原子の炭素環式基を意味し、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等が挙げられるが、これらに限定される訳では
ない。
は、3個から8個の炭素原子の炭素環式基を意味し、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロ
ヘキシル等が挙げられるが、これらに限定される訳では
ない。
本明細書で用いる場合、“ハロ”とは、フルオロ、ク
ロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
ロロ、ブロモまたはヨードを意味する。
本明細書で用いる場合、“アリル基”とは、2,3の位
置に炭素−炭素二重結合を有するアルキルまたは置換し
たアルキル基を意味し、アリル、メチルアリル、クロチ
ル、クロロアリル、シンナミル等が挙げられるが、これ
らに限定される訳ではない。
置に炭素−炭素二重結合を有するアルキルまたは置換し
たアルキル基を意味し、アリル、メチルアリル、クロチ
ル、クロロアリル、シンナミル等が挙げられるが、これ
らに限定される訳ではない。
本発明の方法を、下記に詳細に説明する。
工程(a)の反応において、一般式(II)の化合物: は、酸化剤と反応して相当する5−オキソ化合物を形成
する。更に詳しくは、この反応において、化合物(II)
の5の位置の水酸基を、酸化によりオキソ基に変換す
る。一般式(II)の化合物は、醗酵により誘導されるア
ベルメクチン生成物であるアベルメクチンB2化合物であ
る。一般式(II)の化合物は、米国特許第5,089,480号
に記載のATCC31267、31271または31272のようなストレ
プトマイセス・アベルミチリス(Streptomyces avermit
ilis)のアベルメクチン産生菌株の醗酵を通じて単離す
ることができる。一般式(II)の化合物を得る他の方法
としては、デュトン(Dutton)等,Journal of Antibiot
ics,44,357−65(1991)に記載のようなストレプトマイ
セス・アベルミチリスATCC53568の醗酵ブロスからの単
離が挙げられる。
する。更に詳しくは、この反応において、化合物(II)
の5の位置の水酸基を、酸化によりオキソ基に変換す
る。一般式(II)の化合物は、醗酵により誘導されるア
ベルメクチン生成物であるアベルメクチンB2化合物であ
る。一般式(II)の化合物は、米国特許第5,089,480号
に記載のATCC31267、31271または31272のようなストレ
プトマイセス・アベルミチリス(Streptomyces avermit
ilis)のアベルメクチン産生菌株の醗酵を通じて単離す
ることができる。一般式(II)の化合物を得る他の方法
としては、デュトン(Dutton)等,Journal of Antibiot
ics,44,357−65(1991)に記載のようなストレプトマイ
セス・アベルミチリスATCC53568の醗酵ブロスからの単
離が挙げられる。
適切な酸化剤としては、例えば、二酸化マンガン、過
酸化ニッケルまたは二クロロム酸ピリジニウムが挙げら
れる。好ましいものは、二重結合のαの位置の選択的酸
化を考えると二酸化マンガンである。工程(a)で用い
る酸化剤は、処理しようとする一般式(II)の化合物に
対し1から200当量、好ましくは10から70当量の量で用
いることができる。工程(a)の反応は、0から80℃の
温度で10分間から10時間行うことができる。この反応
は、それらに限定される訳ではないが、クロロホルム、
ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
アセトン、アセトニトリル、tert−ブチルメチルエーテ
ル及びその混合物から選ばれる不活性な溶媒中で行うこ
とができる。好ましいのは、ジクロロメタンである。
酸化ニッケルまたは二クロロム酸ピリジニウムが挙げら
れる。好ましいものは、二重結合のαの位置の選択的酸
化を考えると二酸化マンガンである。工程(a)で用い
る酸化剤は、処理しようとする一般式(II)の化合物に
対し1から200当量、好ましくは10から70当量の量で用
いることができる。工程(a)の反応は、0から80℃の
温度で10分間から10時間行うことができる。この反応
は、それらに限定される訳ではないが、クロロホルム、
ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、
アセトン、アセトニトリル、tert−ブチルメチルエーテ
ル及びその混合物から選ばれる不活性な溶媒中で行うこ
とができる。好ましいのは、ジクロロメタンである。
工程(b)の反応において、得られた5−オキソ化合
物は、一般式R1−O−NH2の化合物(ここで、R1は、H
またはヒドロキシイミノ保護基である)と反応して5−
イミノ化合物を形成する。適切なヒドロキシイミノ−保
護基としては、例えば、トリフェニルシリル、tert−ブ
チルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、メチルチ
オメチル、アリル、メチルアリル、クロチル、クロロア
リル、シンナミルまたはアリルオキシカルボニル(好ま
しくは、トリフェニルシリルまたはアリル[CH2=CHCH2
−])が挙げられる。工程(b)で用いるイミノ化剤
(R1−O−NH2)は、処理しようとする5−オキソ化合
物に対し0.5から50当量、好ましくは1から10当量の量
で用いることができる。工程(b)の反応は、−10から
80℃の温度で5分間から20時間行う。この反応は、それ
らに限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、tert−ブチルメチルエーテル、アセトニトリル、イ
ソプロパノール、水及びその混合物から選ばれる不活性
な溶媒中で行うことができる。好ましいのは、メタノー
ル、ジオキサンおよび水の混合物である。
物は、一般式R1−O−NH2の化合物(ここで、R1は、H
またはヒドロキシイミノ保護基である)と反応して5−
イミノ化合物を形成する。適切なヒドロキシイミノ−保
護基としては、例えば、トリフェニルシリル、tert−ブ
チルジメチルシリル、テトラヒドロピラニル、メチルチ
オメチル、アリル、メチルアリル、クロチル、クロロア
リル、シンナミルまたはアリルオキシカルボニル(好ま
しくは、トリフェニルシリルまたはアリル[CH2=CHCH2
−])が挙げられる。工程(b)で用いるイミノ化剤
(R1−O−NH2)は、処理しようとする5−オキソ化合
物に対し0.5から50当量、好ましくは1から10当量の量
で用いることができる。工程(b)の反応は、−10から
80℃の温度で5分間から20時間行う。この反応は、それ
らに限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、tert−ブチルメチルエーテル、アセトニトリル、イ
ソプロパノール、水及びその混合物から選ばれる不活性
な溶媒中で行うことができる。好ましいのは、メタノー
ル、ジオキサンおよび水の混合物である。
工程(c)の反応において、5−イミノ化合物は、チ
オノ炭化剤と反応して4",23−ビスチオノカルボニルエ
ステルを形成する。適切なチオノ炭化剤としては、例え
ば、R5O−C(S)−ハロまたはR5S−C(S)−ハロ
(好ましくは、ハロはクロロである)が挙げられる{こ
こで、R5は、C1-4アルキル、フェニルまたはナフチルで
あり、フェニルまたはナフチルは、C1-4アルキル、C1-4
アルコキシ、ハロ置換したC1-4アルキル、ハロ置換した
C1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノおよびハ
ロから選ばれる1個または2個の置換基で任意に置換さ
れても良い}。好ましいのは、クロロチオノ蟻酸フェニ
ルである。工程(c)で用いるチオノ炭化剤は、処理し
ようとする5−イミノ化合物に対し1から20当量、好ま
しくは2から5当量の量で用いることができる。この反
応は、0から130℃の温度で5分間から10時間、それら
に限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、酢酸エチル及びその混合物から選ばれる不活性な
溶媒中で行う。好ましいのは、トルエンである。
オノ炭化剤と反応して4",23−ビスチオノカルボニルエ
ステルを形成する。適切なチオノ炭化剤としては、例え
ば、R5O−C(S)−ハロまたはR5S−C(S)−ハロ
(好ましくは、ハロはクロロである)が挙げられる{こ
こで、R5は、C1-4アルキル、フェニルまたはナフチルで
あり、フェニルまたはナフチルは、C1-4アルキル、C1-4
アルコキシ、ハロ置換したC1-4アルキル、ハロ置換した
C1-4アルコキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノおよびハ
ロから選ばれる1個または2個の置換基で任意に置換さ
れても良い}。好ましいのは、クロロチオノ蟻酸フェニ
ルである。工程(c)で用いるチオノ炭化剤は、処理し
ようとする5−イミノ化合物に対し1から20当量、好ま
しくは2から5当量の量で用いることができる。この反
応は、0から130℃の温度で5分間から10時間、それら
に限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロメ
タン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、酢酸エチル及びその混合物から選ばれる不活性な
溶媒中で行う。好ましいのは、トルエンである。
工程(d)の反応において、4",23−ビスチオノカル
ボニルエステルは、ラジカル脱酸素剤と反応して4",23
−ジデオキシ化合物を形成する。適切な脱酸素剤として
は、例えば、水素化トリブチル錫、トリス(トリメチル
シリル)シラン、トリエチルシラン、トリプロピルシラ
ン、フェニルシラン、ジフェニルシラン、トリフェニル
シラン、亜燐酸ジアルキルまたは次亜燐酸が挙げられ
る。好ましいのは、トリス(トリメチルシリル)シラン
とラジカル開始剤である。適切なラジカル開始剤として
は、アゾビスイソブチロニトリルが挙げられる。工程
(d)で用いるラジカル脱酸素剤は、処理しようとする
4",23−ビスチオノカルボニルエステルに対し、1から1
0当量、好ましくは2から4当量の量で用いることがで
きる。この反応は、0から140℃の温度で5分間から15
時間、それらに限定される訳ではないが、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド及びその混合物から選ばれる不活性な溶媒中で行う。
好ましいのは、トルエンである。
ボニルエステルは、ラジカル脱酸素剤と反応して4",23
−ジデオキシ化合物を形成する。適切な脱酸素剤として
は、例えば、水素化トリブチル錫、トリス(トリメチル
シリル)シラン、トリエチルシラン、トリプロピルシラ
ン、フェニルシラン、ジフェニルシラン、トリフェニル
シラン、亜燐酸ジアルキルまたは次亜燐酸が挙げられ
る。好ましいのは、トリス(トリメチルシリル)シラン
とラジカル開始剤である。適切なラジカル開始剤として
は、アゾビスイソブチロニトリルが挙げられる。工程
(d)で用いるラジカル脱酸素剤は、処理しようとする
4",23−ビスチオノカルボニルエステルに対し、1から1
0当量、好ましくは2から4当量の量で用いることがで
きる。この反応は、0から140℃の温度で5分間から15
時間、それらに限定される訳ではないが、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド及びその混合物から選ばれる不活性な溶媒中で行う。
好ましいのは、トルエンである。
工程(e)の反応において、4",23−ジデオキシ化合
物は、酸と反応して一般式(I)の化合物を形成する。
適切な酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、HF、HCl、H2SO4、H3PO4およびHCl
O4が挙げられる。好ましいのは、p−トルエンスルホン
酸である。工程(e)で用いる酸は、処理しようとする
4",23−ジデオキシ化合物に対し0.01から20当量、好ま
しくは0.5から5当量の量で用いることができる。この
反応は、0から100℃の温度で5分間から15時間、それ
らに限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセ
トン、酢酸エチル、水及びその混合物から選ばれる不活
性な溶媒中で行う。好ましいのは、メタノールである。
物は、酸と反応して一般式(I)の化合物を形成する。
適切な酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、HF、HCl、H2SO4、H3PO4およびHCl
O4が挙げられる。好ましいのは、p−トルエンスルホン
酸である。工程(e)で用いる酸は、処理しようとする
4",23−ジデオキシ化合物に対し0.01から20当量、好ま
しくは0.5から5当量の量で用いることができる。この
反応は、0から100℃の温度で5分間から15時間、それ
らに限定される訳ではないが、クロロホルム、ジクロロ
メタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセ
トン、酢酸エチル、水及びその混合物から選ばれる不活
性な溶媒中で行う。好ましいのは、メタノールである。
また、工程(e)において、アリル基を脱保護するた
めに脱保護反応をパラジウム触媒の存在下で行う場合、
パラジウム触媒は、アリル化合物と反応する際π−アリ
ル錯体を容易に形成することのできるパラジウム化合物
である。更に適切なパラジウム触媒としては、例えば、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジ
ウム(II)およびジクロロビス(トリイソプロポキシホ
スフィン)パラジウム(II)のようなリガンドを有する
もの又はトリフェニルホスフィンもしくは亜燐酸トリエ
チルと連結した二酢酸パラジウム(II)が挙げられる
(ジロツジ(Jiro Tsuji),“有機合成における遷移金
属",化学同人,1991参照)。脱保護剤として蟻酸を用い
る従来法では、反応は、沸騰ジオキサン中で行う(ヤマ
ダT.(Yamada,T.)等,Tetrahedron Lett.,27,2368(198
6))。しかしながら、本発明の方法では、脱保護は、
本反応システムの高反応速度ゆえに室温で進行する。
めに脱保護反応をパラジウム触媒の存在下で行う場合、
パラジウム触媒は、アリル化合物と反応する際π−アリ
ル錯体を容易に形成することのできるパラジウム化合物
である。更に適切なパラジウム触媒としては、例えば、
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(II)、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジ
ウム(II)およびジクロロビス(トリイソプロポキシホ
スフィン)パラジウム(II)のようなリガンドを有する
もの又はトリフェニルホスフィンもしくは亜燐酸トリエ
チルと連結した二酢酸パラジウム(II)が挙げられる
(ジロツジ(Jiro Tsuji),“有機合成における遷移金
属",化学同人,1991参照)。脱保護剤として蟻酸を用い
る従来法では、反応は、沸騰ジオキサン中で行う(ヤマ
ダT.(Yamada,T.)等,Tetrahedron Lett.,27,2368(198
6))。しかしながら、本発明の方法では、脱保護は、
本反応システムの高反応速度ゆえに室温で進行する。
パラジウム錯体触媒は、脱保護反応を触媒するのに十
分な量で、通常、工程(e)で処理しようとする4",23
−ジデオキシ化合物の0.1から50モルパーセント、好ま
しくは1から10モルパーセントの量で用いることができ
る。
分な量で、通常、工程(e)で処理しようとする4",23
−ジデオキシ化合物の0.1から50モルパーセント、好ま
しくは1から10モルパーセントの量で用いることができ
る。
脱保護反応は、反応に不活性な好適な溶媒中で行う。
適切な溶媒としては、アルコール、例えばメタノール、
エタノール、および水のような水酸基を有する溶媒が挙
げられ;そして非水酸基溶媒としては、例えば、ジクロ
ロメタンおよびクロロホルムのようなハロアルキル化合
物;酢酸メチルおよび酢酸エチルのようなエステル;ジ
エチルエーテルおよびテトラヒドロフランのようなエー
テル;アセトニトリルおよびプロピオニトリルのような
ニトリル;アセトンおよびメチルエチルケトンのような
ケトン;ならびにベンゼンおよびトルエンのような芳香
族炭化水素;並びにその混合物が挙げられる。
適切な溶媒としては、アルコール、例えばメタノール、
エタノール、および水のような水酸基を有する溶媒が挙
げられ;そして非水酸基溶媒としては、例えば、ジクロ
ロメタンおよびクロロホルムのようなハロアルキル化合
物;酢酸メチルおよび酢酸エチルのようなエステル;ジ
エチルエーテルおよびテトラヒドロフランのようなエー
テル;アセトニトリルおよびプロピオニトリルのような
ニトリル;アセトンおよびメチルエチルケトンのような
ケトン;ならびにベンゼンおよびトルエンのような芳香
族炭化水素;並びにその混合物が挙げられる。
脱保護反応は、実質的に中性条件下で行うことができ
る。従って、本発明の方法は、酸性または塩基性条件に
敏感である出発材料および最終化合物を用いる合成に有
用である。
る。従って、本発明の方法は、酸性または塩基性条件に
敏感である出発材料および最終化合物を用いる合成に有
用である。
脱保護反応の条件は、処理しようとする化合物の種
類、脱保護剤、触媒、用いる溶媒等に依存して決定する
ことができる。通常。脱保護反応は、−20℃から100
℃、好ましくは10℃から40℃の温度で、1分間から18時
間、好ましくは5分間から6時間行うことができる。
類、脱保護剤、触媒、用いる溶媒等に依存して決定する
ことができる。通常。脱保護反応は、−20℃から100
℃、好ましくは10℃から40℃の温度で、1分間から18時
間、好ましくは5分間から6時間行うことができる。
一般式(I)の化合物は、抗寄生虫薬として有用であ
り、従って、イヌおよびネコのノミおよびイヌ糸状虫、
ネコの線虫等の治療に用いることができる。
り、従って、イヌおよびネコのノミおよびイヌ糸状虫、
ネコの線虫等の治療に用いることができる。
以下の代表的実施例は、本発明を具体的に説明するも
のであり、本発明の範囲を制限するものではない。
のであり、本発明の範囲を制限するものではない。
実施例 本発明を、以下の実施例により具体的に説明する。し
かしながら、本発明は、これらの実施例の特定の細部に
制限されるものではないことは当然である。負のFAB質
量スペクトル(FABMS)を、JEOL JMS−700により記録し
た。赤外線吸収スペクトル(IR)を、島津赤外分光計
(FTIR−8200PC)により測定した。1Hおよび13C−NMRス
ペクトルを、JEOL NMR分光計(JNM−LA270)により、そ
れぞれ、270MHzおよび67.5MHzで記録した。化学シフト
は、1H−NMRにはテトラメチルシランおよび13C−NMRに
はCHCl3(δ)に相当する百万分率(δ)で表す。
かしながら、本発明は、これらの実施例の特定の細部に
制限されるものではないことは当然である。負のFAB質
量スペクトル(FABMS)を、JEOL JMS−700により記録し
た。赤外線吸収スペクトル(IR)を、島津赤外分光計
(FTIR−8200PC)により測定した。1Hおよび13C−NMRス
ペクトルを、JEOL NMR分光計(JNM−LA270)により、そ
れぞれ、270MHzおよび67.5MHzで記録した。化学シフト
は、1H−NMRにはテトラメチルシランおよび13C−NMRに
はCHCl3(δ)に相当する百万分率(δ)で表す。
実施例1 1−A. 5−オキソ−25−シクロヘキシルアベルメクチ
ンB2 5−オキソ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2
(2.00g、2.18ミリモル)を、塩化メチレン(20ml)に
溶解し、活性化二酸化マンガン(8.0g)を加えた。混合
物を、室温で30分間攪拌し、濾過助剤(3g)を用いて濾
過した。濾過ケーキを、塩化メチレン(20ml)で洗浄し
た。塩化メチレン溶液を合わせ、真空で濃縮して標記化
合物を樹脂様黄色結晶(1.99g)として定量的に得た。
標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペクトルは、J.Agri
c.Food,Chem.,29,881(1981)の5−オキソ−アベルメ
クチンB1aおよび5−オキソ−アベルメクチンB2aの特徴
的シグナルと一致した。1 H−NMRδ6.60(s,1H,3−H),3.42(s,2x3H,4'−OCH3,
4"−OCH3). IR(KBr,cm-1)1720,1680,1455. 1−B. 5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 5−オキソ−25−シクロヘキシル−アベルメクチンB2
(1.92g、2.10ミリモル)を、メタノール(9.6ml)およ
びジオキサン(9.6ml)の混合液に溶解し、塩酸ヒドロ
キシルアミン(451mg、6.49ミリモル)の水溶液(2.0m
l)を加えた。2.5時間後、塩酸ヒドロキシルアミン(50
0mg)の水溶液(2ml)を加え、続いて3.5時間後、塩酸
ヒドロキシルアミン(1.0g)の水溶液(3ml)を加え
た。混合液を室温で5時間攪拌し、水の添加後、酢酸エ
チルで抽出した。酢酸エチル層を、飽和塩(NaCl)水溶
液により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し
た。濾液を真空で濃縮し、残分を、塩化メチレンに溶解
した。析出した白色固形物を、ヘキサンを添加すること
により濾過した。真空で乾燥した後、5−ヒドロキシイ
ミノ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2を得た(1.
90g、97%収率)。
ンB2 5−オキソ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2
(2.00g、2.18ミリモル)を、塩化メチレン(20ml)に
溶解し、活性化二酸化マンガン(8.0g)を加えた。混合
物を、室温で30分間攪拌し、濾過助剤(3g)を用いて濾
過した。濾過ケーキを、塩化メチレン(20ml)で洗浄し
た。塩化メチレン溶液を合わせ、真空で濃縮して標記化
合物を樹脂様黄色結晶(1.99g)として定量的に得た。
標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペクトルは、J.Agri
c.Food,Chem.,29,881(1981)の5−オキソ−アベルメ
クチンB1aおよび5−オキソ−アベルメクチンB2aの特徴
的シグナルと一致した。1 H−NMRδ6.60(s,1H,3−H),3.42(s,2x3H,4'−OCH3,
4"−OCH3). IR(KBr,cm-1)1720,1680,1455. 1−B. 5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2 5−オキソ−25−シクロヘキシル−アベルメクチンB2
(1.92g、2.10ミリモル)を、メタノール(9.6ml)およ
びジオキサン(9.6ml)の混合液に溶解し、塩酸ヒドロ
キシルアミン(451mg、6.49ミリモル)の水溶液(2.0m
l)を加えた。2.5時間後、塩酸ヒドロキシルアミン(50
0mg)の水溶液(2ml)を加え、続いて3.5時間後、塩酸
ヒドロキシルアミン(1.0g)の水溶液(3ml)を加え
た。混合液を室温で5時間攪拌し、水の添加後、酢酸エ
チルで抽出した。酢酸エチル層を、飽和塩(NaCl)水溶
液により洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し
た。濾液を真空で濃縮し、残分を、塩化メチレンに溶解
した。析出した白色固形物を、ヘキサンを添加すること
により濾過した。真空で乾燥した後、5−ヒドロキシイ
ミノ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB2を得た(1.
90g、97%収率)。
この5−ヒドロキシイミノ−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2(1.00g、1.08ミリモル)を、テトラヒド
ロフラン(5.0ml)に溶解し、3−5℃に冷却した。ク
ロロトリフェニルシラン(951mg、3.23ミリモル)およ
びトリエチルアミン(0.60ml、4.30ミリモル)を加え
た。反応溶液を室温に温め、30分間攪拌した後、水を加
えた酢酸エチルで抽出した。濾液を真空で濃縮し、残分
を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、
ヘキサン−酢酸エチル、1:1−2:3である)により精製し
て標記化合物を明るい白色樹脂様結晶(1.09g、85%収
率)として得た。1 H−NMRδ7.75−7.60(m,6H,芳香族),7.48−7.32(m,9
H,芳香族),3.44(s,2x3H,4'−OCH3,4"−OCH3). 負のFABMS m/e 1187(M)-. 1−C. 4",23−ビス(フェノキシチオノカルボニル)
−5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB2 5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB2(1.09g、0.918ミリモ
ル)を、トルエン(11ml)に溶解し、ピリジン(3.3m
l、40.8ミリモル)を加えた。溶液を80℃に加熱し、ク
ロロチオノ蟻酸フェニル(0.635ml、4.59ミリモル)を
滴下した。反応混合液を80℃で50分間攪拌し、3−5℃
に冷却した。水性0.2N塩酸(20ml)を加えた後、混合液
をトルエン(10ml)で抽出した。水層をトルエン(10m
l)で抽出した。トルエン抽出液を合わせ、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液(20ml)および飽和塩(NaCl)水溶液
(20ml)で洗浄した。硫酸ナトリウムによる乾燥および
濾過後、濾液を真空で濃縮し、残分を、シリカゲル上の
クロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチ
ル、7:2である)により精製して標記化合物を明るい白
色樹脂様結晶(1.26g、94%収率)として得た。1 H−NMRδ7.70−7.61(m,6H,芳香族),7.48−7.24(m,1
5H,芳香族),7.15−7.07(m,4H,芳香族),3.46(s,3H,
−OCH3),3.43(s,3H,−OCH3). IR(KBr,cm-1)3480,2931,1716. 負のFABMS m/e 1459(M)-,1201(M−Ph3SiH)-. 1−D. 4"−デオキシ−22,23−ジヒドロ−5−(O−
トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1 4",23−ビス(フェノキシチオノカルボニル)−5−
(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB2(1.26g、0.862ミリモル)
を、トルエン(12.6ml)に溶解した。次いで、水素化ト
リブチル錫(0.93ml、3.46ミリモル)およびアゾビスイ
ソブチロニトリル(142mg、0.865ミリモル)を加えた。
溶液を100℃に加熱し、55分間攪拌し、真空で濃縮した
(3ml)。このように得た残分を、シリカゲル上のクロ
マトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、
4:1−5:2である)により精製して標記化合物を明るい白
色樹脂様結晶(748mg、75%収率)として得た。1 H−NMRδ7.70−7.60(m,6H),7.48−7.30(m,9H),5.9
9−5.91(m,1H),5.85−5.69(m,2H),5.50−5.33(m,2
H),5.00(d,J=8.8Hz,1H),4.88(s,1H),4.81−4.62
(m,2H),4.00−3.52(m,6H),3.50−3.42(m,1H),3.4
2(s,3H),3.36(s,3H),3.25(t,J=8.8Hz,1H),3.11
−3.00(m,1H),2.58−2.46(m,1H),2.38−2.12(m,3
H),2.08−1.90(m,4H),1.85−1.05(m,38H),0.90−
0.70(m,4H).13 C−NMRδ173.2,157.8,155.6,138.6,138.2,135.8,135.
0,133.3,132.7,130.0,127.6,125.3,124.8,121.2,118.4,
99.2,97.4,94.9,81.9,80.2,79.3,78.9,78.5,72.9,72.3,
68.7,68.6,67.3,67.1,64.4,56.6,55.2,46.4,41.1,39.9,
39.1,38.5,36.9,36.2,35.6,34.6,34.1,33.9,31.2,30.6,
28.0,26.9,26.5,25.1,24.7,23.4,21.3,20.1,18.3,17.5,
17.4,15.1 IR(KBr,cm-1)3481,2929,2854,1716. 負のFABMS m/e 1155(M)-,896(M−Ph3SiH)-. 1−E. 22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 4"−デオキシ−22,23−ジヒドロ−5−(O−トリフ
ェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB1(748mg、0.647ミリモル)を、メタノール
(22.5ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸(246m
g、1.29ミリモル)を加えた。室温で60分間攪拌後、ト
リエチルアミン(0.2ml)を加え、真空で濃縮した。濃
縮した残分を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(展
開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、1:1である)により
精製して標記化合物を無色樹脂様結晶(290mg、58%収
率)として得た。標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペ
クトルは、国際特許出願WO 94/15944に開示された方法
により合成した22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミ
ノ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類の特徴
的シグナルと一致した。1 H−NMRδ8.10(s,1H,=N−OH),3.47(s,3H,4'−OC
H3),3.18(t,J=9.1Hz,1H,4'−H). IR(KBr,cm-1)3450,2920,1715. 実施例2 2−A. 5−(O−アリルオキシイミノ)−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB2 実施例1−Aで調製した5−オキソ−25−シクロヘキ
シル−アベルメクチンB2(993mg、1.09ミリモル)を、
メタノール(7.0ml)およびジオキサン(7.0ml)の混合
液に溶解し、次いで、水性塩酸O−アリルヒドロキシル
アミン(597mg、5.44ミリモル)を加えた。室温で17時
間攪拌後、水(20ml)を加え、酢酸エチル(100ml)で
抽出した。酢酸エチル相を、飽和塩(NaCl)水溶液によ
り洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾
液を真空で濃縮して標記化合物を淡黄色樹脂様結晶(99
2mg、94%収率)として得た。1 H−NMRδ6.10−5.70(m,5H),5.45−5.20(m,4H),5.0
4−4.95(m,1H),4.80−4.65(m,4H),4.60(s,1H),3.
95(s,1H),3.90−3.37(m,17H),3.25(t,J=9.1Hz,1
H),3.15(t,J=9.1Hz,1H),2.60−2.20(m,6H),2.03
−1.40(m,22H),1.34−1.15(m,12H),0.96−0.80(m,
4H). IR(KBr,cm-1)3527,2931,1735,1718. 負のFABMS m/e 968(M−H)-. 2−B. 5−(O−アリルオキシイミノ)−4",23−ビ
ス(フェノキシチオノカルボニル)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB2 5−(O−アリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB2(992mg、1.02ミリモル)を、トル
エン(10.7ml)に溶解し、ピリジン(3.7ml、45.7ミリ
モル)を加えた。溶液を70℃に加熱し、クロロチオノ蟻
酸フェニル(0.64ml、4.62ミリモル)を滴下した。80−
85℃で90分間攪拌した後、混合液を室温に冷まし、析出
した黒色油状物質を、トルエン(10ml)で洗浄した。ト
ルエンを合わせ、酢酸エチル(60ml)により希釈した。
酢酸エチル溶液を、水(20ml)、水性1N塩酸(10ml)お
よび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し
た。硫酸マグネシウムによる乾燥および濾過後、濾液を
真空で濃縮し、残分を、シリカゲル上のクロマトグラフ
ィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、60:16であ
る)により精製して標記化合物を明るい赤色樹脂様結晶
(949mg、75%収率)として得た。1 H−NMRδ7.50−7.05(m,10H,芳香族),4.62(s,1H,6−
H),3.48(s,3H,−OCH3),3.43(s,3H,−OCH3). 負のFABMS m/e 1241(M)-. 2−C. 5−(O−アリルオキシイミノ)−4"−デオキ
シ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB1 5−(O−アリルオキシイミノ)−4",23−ビス(フ
ェノキシチオノカルボニル)−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2(949mg、0.764ミリモル)を、トルエン
(25ml)に溶解した。次いで、トリス(トリメチルシリ
ル)シラン(0.71ml、2.36ミリモル)およびアゾビスイ
ソブチロニトリル(125mg、0.761ミリモル)を加えた。
溶液を、80−100℃で50分間攪拌し、次いで、真空で濃
縮した。このようにして得た残分を、シリカゲル上のク
ロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチ
ル、4:1である)により精製して標記化合物を明るい淡
黄色樹脂様結晶(356mg、50%収率)として得た。1 H−NMRδ3.42(s,3H,4'−OCH3),3.37(s,3H,4'−OC
H3),全ての芳香族のシグナルが、消失した。IR(KBr,
cm-1)3481,292,2854,1716,1450.13 C−NMRδ173.3,150.3,138.3,135.0,134.0,132.4,124.
8,114.5,121.3,118.4,117.7,99.2,97.5,94.9,81.9,80.
3,79.4,78.6,78.5,75.9,73.2,72.4,68.7,67.3,67.1,64.
5,56.6,55.2,46.4,41.0,39.9,39.2,38.6.36.9,36.3,35.
7,34.6,34.1,31.2,30.6,28.1,26.8,26.6,24.7,21.4,20.
1,18.3,17.4,15.2. 負のFABMS m/e 937(M)-. 2−D. 5−(O−アリルオキシイミノ)−22,23−ジ
ヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 5−(O−アリルオキシイミノ)−4"−デオキシ−2
2,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1
(356mg、0.379ミリモル)を、メタノール(12ml)に溶
解し、p−トルエンスルホン酸(108mg、0.568ミリモ
ル)を加えた。室温で90分間攪拌後、飽和炭酸水素ナト
リウム溶液(12ml)を加えた。このように、析出した白
色固形物を、濾過し、水により洗浄し、次いで、シリカ
ゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−
酢酸エチル、3:1である)により精製して標記化合物を
無色樹脂様結晶(218mg、73%収率)として得た。1 H−NMRδ6.10−5.90(m,2H),5.82−5.68(m,2H),5.5
0−5.40(m,1H),5.35−5.18(m,2H),4.98(d,J=7.0H
z,1H),4.82(d,J=2.9Hz,1H),4.80−4.62(m,4H),4.
60(s,1H),4.00−3.80(m,4H),3.72−3.50(m,3H),
3.47(s,3H,4'−OCH3),3.39(t,J=2.2Hz,1H),3.16
(t,J=9.2Hz,1H),3.06(d,J=8.1Hz,1H),2.62−2.45
(m,2H),2.40−2.18(m,3H),2.03−1.09(m,31H),0.
91−0.72(m,4H). 負のFABMS m/e 809(M)-. 2−E. 22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 5−(O−アリルオキシイミノ)−22,23−ジヒドロ
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類(218m
g、0.269ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(32mg、0.028ミリモル)およびベン
ゼンスルホン酸(69mg、0.485ミリモル)を、クロロホ
ルム(2.5ml)に加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪
拌した後、トリフェニルホスフィン(72mg、0.274ミリ
モル)を加え、次いで、2時間後にテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(52mg、0.045ミリモ
ル)を加えた。5.5時間攪拌した後、反応溶液を、シリ
カゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン
−酢酸エチル、2:1−1:1である)により精製して標記化
合物を無色樹脂様結晶(175mg、85%収率)として得
た。標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペクトルは、国
際特許出願WO 94/15944に開示された方法により合成し
た22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25−シク
ロヘキシルアベルメクチンB1単糖類の特徴的シグナルと
一致した。1 H−NMRδ8.10(s,1H,=N−OH),3.47(s,3H,4'−OC
H3),3.18(t,J=9.1Hz,1H,4'−H). IR(KBr,cm-1)3450,2920,1715.
ルメクチンB2(1.00g、1.08ミリモル)を、テトラヒド
ロフラン(5.0ml)に溶解し、3−5℃に冷却した。ク
ロロトリフェニルシラン(951mg、3.23ミリモル)およ
びトリエチルアミン(0.60ml、4.30ミリモル)を加え
た。反応溶液を室温に温め、30分間攪拌した後、水を加
えた酢酸エチルで抽出した。濾液を真空で濃縮し、残分
を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、
ヘキサン−酢酸エチル、1:1−2:3である)により精製し
て標記化合物を明るい白色樹脂様結晶(1.09g、85%収
率)として得た。1 H−NMRδ7.75−7.60(m,6H,芳香族),7.48−7.32(m,9
H,芳香族),3.44(s,2x3H,4'−OCH3,4"−OCH3). 負のFABMS m/e 1187(M)-. 1−C. 4",23−ビス(フェノキシチオノカルボニル)
−5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB2 5−(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−
シクロヘキシルアベルメクチンB2(1.09g、0.918ミリモ
ル)を、トルエン(11ml)に溶解し、ピリジン(3.3m
l、40.8ミリモル)を加えた。溶液を80℃に加熱し、ク
ロロチオノ蟻酸フェニル(0.635ml、4.59ミリモル)を
滴下した。反応混合液を80℃で50分間攪拌し、3−5℃
に冷却した。水性0.2N塩酸(20ml)を加えた後、混合液
をトルエン(10ml)で抽出した。水層をトルエン(10m
l)で抽出した。トルエン抽出液を合わせ、飽和炭酸水
素ナトリウム溶液(20ml)および飽和塩(NaCl)水溶液
(20ml)で洗浄した。硫酸ナトリウムによる乾燥および
濾過後、濾液を真空で濃縮し、残分を、シリカゲル上の
クロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチ
ル、7:2である)により精製して標記化合物を明るい白
色樹脂様結晶(1.26g、94%収率)として得た。1 H−NMRδ7.70−7.61(m,6H,芳香族),7.48−7.24(m,1
5H,芳香族),7.15−7.07(m,4H,芳香族),3.46(s,3H,
−OCH3),3.43(s,3H,−OCH3). IR(KBr,cm-1)3480,2931,1716. 負のFABMS m/e 1459(M)-,1201(M−Ph3SiH)-. 1−D. 4"−デオキシ−22,23−ジヒドロ−5−(O−
トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB1 4",23−ビス(フェノキシチオノカルボニル)−5−
(O−トリフェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB2(1.26g、0.862ミリモル)
を、トルエン(12.6ml)に溶解した。次いで、水素化ト
リブチル錫(0.93ml、3.46ミリモル)およびアゾビスイ
ソブチロニトリル(142mg、0.865ミリモル)を加えた。
溶液を100℃に加熱し、55分間攪拌し、真空で濃縮した
(3ml)。このように得た残分を、シリカゲル上のクロ
マトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、
4:1−5:2である)により精製して標記化合物を明るい白
色樹脂様結晶(748mg、75%収率)として得た。1 H−NMRδ7.70−7.60(m,6H),7.48−7.30(m,9H),5.9
9−5.91(m,1H),5.85−5.69(m,2H),5.50−5.33(m,2
H),5.00(d,J=8.8Hz,1H),4.88(s,1H),4.81−4.62
(m,2H),4.00−3.52(m,6H),3.50−3.42(m,1H),3.4
2(s,3H),3.36(s,3H),3.25(t,J=8.8Hz,1H),3.11
−3.00(m,1H),2.58−2.46(m,1H),2.38−2.12(m,3
H),2.08−1.90(m,4H),1.85−1.05(m,38H),0.90−
0.70(m,4H).13 C−NMRδ173.2,157.8,155.6,138.6,138.2,135.8,135.
0,133.3,132.7,130.0,127.6,125.3,124.8,121.2,118.4,
99.2,97.4,94.9,81.9,80.2,79.3,78.9,78.5,72.9,72.3,
68.7,68.6,67.3,67.1,64.4,56.6,55.2,46.4,41.1,39.9,
39.1,38.5,36.9,36.2,35.6,34.6,34.1,33.9,31.2,30.6,
28.0,26.9,26.5,25.1,24.7,23.4,21.3,20.1,18.3,17.5,
17.4,15.1 IR(KBr,cm-1)3481,2929,2854,1716. 負のFABMS m/e 1155(M)-,896(M−Ph3SiH)-. 1−E. 22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 4"−デオキシ−22,23−ジヒドロ−5−(O−トリフ
ェニルシリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB1(748mg、0.647ミリモル)を、メタノール
(22.5ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸(246m
g、1.29ミリモル)を加えた。室温で60分間攪拌後、ト
リエチルアミン(0.2ml)を加え、真空で濃縮した。濃
縮した残分を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(展
開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、1:1である)により
精製して標記化合物を無色樹脂様結晶(290mg、58%収
率)として得た。標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペ
クトルは、国際特許出願WO 94/15944に開示された方法
により合成した22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミ
ノ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類の特徴
的シグナルと一致した。1 H−NMRδ8.10(s,1H,=N−OH),3.47(s,3H,4'−OC
H3),3.18(t,J=9.1Hz,1H,4'−H). IR(KBr,cm-1)3450,2920,1715. 実施例2 2−A. 5−(O−アリルオキシイミノ)−25−シクロ
ヘキシルアベルメクチンB2 実施例1−Aで調製した5−オキソ−25−シクロヘキ
シル−アベルメクチンB2(993mg、1.09ミリモル)を、
メタノール(7.0ml)およびジオキサン(7.0ml)の混合
液に溶解し、次いで、水性塩酸O−アリルヒドロキシル
アミン(597mg、5.44ミリモル)を加えた。室温で17時
間攪拌後、水(20ml)を加え、酢酸エチル(100ml)で
抽出した。酢酸エチル相を、飽和塩(NaCl)水溶液によ
り洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。濾
液を真空で濃縮して標記化合物を淡黄色樹脂様結晶(99
2mg、94%収率)として得た。1 H−NMRδ6.10−5.70(m,5H),5.45−5.20(m,4H),5.0
4−4.95(m,1H),4.80−4.65(m,4H),4.60(s,1H),3.
95(s,1H),3.90−3.37(m,17H),3.25(t,J=9.1Hz,1
H),3.15(t,J=9.1Hz,1H),2.60−2.20(m,6H),2.03
−1.40(m,22H),1.34−1.15(m,12H),0.96−0.80(m,
4H). IR(KBr,cm-1)3527,2931,1735,1718. 負のFABMS m/e 968(M−H)-. 2−B. 5−(O−アリルオキシイミノ)−4",23−ビ
ス(フェノキシチオノカルボニル)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB2 5−(O−アリルオキシイミノ)−25−シクロヘキシ
ルアベルメクチンB2(992mg、1.02ミリモル)を、トル
エン(10.7ml)に溶解し、ピリジン(3.7ml、45.7ミリ
モル)を加えた。溶液を70℃に加熱し、クロロチオノ蟻
酸フェニル(0.64ml、4.62ミリモル)を滴下した。80−
85℃で90分間攪拌した後、混合液を室温に冷まし、析出
した黒色油状物質を、トルエン(10ml)で洗浄した。ト
ルエンを合わせ、酢酸エチル(60ml)により希釈した。
酢酸エチル溶液を、水(20ml)、水性1N塩酸(10ml)お
よび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)で洗浄し
た。硫酸マグネシウムによる乾燥および濾過後、濾液を
真空で濃縮し、残分を、シリカゲル上のクロマトグラフ
ィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチル、60:16であ
る)により精製して標記化合物を明るい赤色樹脂様結晶
(949mg、75%収率)として得た。1 H−NMRδ7.50−7.05(m,10H,芳香族),4.62(s,1H,6−
H),3.48(s,3H,−OCH3),3.43(s,3H,−OCH3). 負のFABMS m/e 1241(M)-. 2−C. 5−(O−アリルオキシイミノ)−4"−デオキ
シ−22,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメク
チンB1 5−(O−アリルオキシイミノ)−4",23−ビス(フ
ェノキシチオノカルボニル)−25−シクロヘキシルアベ
ルメクチンB2(949mg、0.764ミリモル)を、トルエン
(25ml)に溶解した。次いで、トリス(トリメチルシリ
ル)シラン(0.71ml、2.36ミリモル)およびアゾビスイ
ソブチロニトリル(125mg、0.761ミリモル)を加えた。
溶液を、80−100℃で50分間攪拌し、次いで、真空で濃
縮した。このようにして得た残分を、シリカゲル上のク
ロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−酢酸エチ
ル、4:1である)により精製して標記化合物を明るい淡
黄色樹脂様結晶(356mg、50%収率)として得た。1 H−NMRδ3.42(s,3H,4'−OCH3),3.37(s,3H,4'−OC
H3),全ての芳香族のシグナルが、消失した。IR(KBr,
cm-1)3481,292,2854,1716,1450.13 C−NMRδ173.3,150.3,138.3,135.0,134.0,132.4,124.
8,114.5,121.3,118.4,117.7,99.2,97.5,94.9,81.9,80.
3,79.4,78.6,78.5,75.9,73.2,72.4,68.7,67.3,67.1,64.
5,56.6,55.2,46.4,41.0,39.9,39.2,38.6.36.9,36.3,35.
7,34.6,34.1,31.2,30.6,28.1,26.8,26.6,24.7,21.4,20.
1,18.3,17.4,15.2. 負のFABMS m/e 937(M)-. 2−D. 5−(O−アリルオキシイミノ)−22,23−ジ
ヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 5−(O−アリルオキシイミノ)−4"−デオキシ−2
2,23−ジヒドロ−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1
(356mg、0.379ミリモル)を、メタノール(12ml)に溶
解し、p−トルエンスルホン酸(108mg、0.568ミリモ
ル)を加えた。室温で90分間攪拌後、飽和炭酸水素ナト
リウム溶液(12ml)を加えた。このように、析出した白
色固形物を、濾過し、水により洗浄し、次いで、シリカ
ゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン−
酢酸エチル、3:1である)により精製して標記化合物を
無色樹脂様結晶(218mg、73%収率)として得た。1 H−NMRδ6.10−5.90(m,2H),5.82−5.68(m,2H),5.5
0−5.40(m,1H),5.35−5.18(m,2H),4.98(d,J=7.0H
z,1H),4.82(d,J=2.9Hz,1H),4.80−4.62(m,4H),4.
60(s,1H),4.00−3.80(m,4H),3.72−3.50(m,3H),
3.47(s,3H,4'−OCH3),3.39(t,J=2.2Hz,1H),3.16
(t,J=9.2Hz,1H),3.06(d,J=8.1Hz,1H),2.62−2.45
(m,2H),2.40−2.18(m,3H),2.03−1.09(m,31H),0.
91−0.72(m,4H). 負のFABMS m/e 809(M)-. 2−E. 22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25
−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類 5−(O−アリルオキシイミノ)−22,23−ジヒドロ
−25−シクロヘキシルアベルメクチンB1単糖類(218m
g、0.269ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(32mg、0.028ミリモル)およびベン
ゼンスルホン酸(69mg、0.485ミリモル)を、クロロホ
ルム(2.5ml)に加えた。反応混合物を室温で1.5時間攪
拌した後、トリフェニルホスフィン(72mg、0.274ミリ
モル)を加え、次いで、2時間後にテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(52mg、0.045ミリモ
ル)を加えた。5.5時間攪拌した後、反応溶液を、シリ
カゲル上のクロマトグラフィー(展開溶液は、ヘキサン
−酢酸エチル、2:1−1:1である)により精製して標記化
合物を無色樹脂様結晶(175mg、85%収率)として得
た。標記化合物のNMR(核磁気共鳴)スペクトルは、国
際特許出願WO 94/15944に開示された方法により合成し
た22,23−ジヒドロ−5−ヒドロキシイミノ−25−シク
ロヘキシルアベルメクチンB1単糖類の特徴的シグナルと
一致した。1 H−NMRδ8.10(s,1H,=N−OH),3.47(s,3H,4'−OC
H3),3.18(t,J=9.1Hz,1H,4'−H). IR(KBr,cm-1)3450,2920,1715.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−193034(JP,A) 特表 平8−500842(JP,A) 米国特許4328335(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 17/08 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (12)
- 【請求項1】一般式(I)の化合物: {ここで、R1は、Hまたはヒドロキシイミノ保護基であ
り;R2は、H、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシであ
り;R3は、C1-8アルキル、C2-8アルケニルまたはC3-8シ
クロアルキルであり;R4は、H、ハロ、C1-4アルキルま
たはC1-4アルコキシである}を調製する方法であって、 (a)一般式(II)の化合物: と酸化剤とを反応させて5−オキソ化合物を形成し; (b)5−オキソ化合物と一般式R1−O−NH2の化合物
(ここで、R1は、H、トリフェニルシリルまたはアリル
である;更にR1がHである場合、当該工程(b)の後、
ヒドロキシイミノ基を保護するために、ハロトリフェニ
ルシランを加えることを更に含む)とを反応させて5−
イミノ化合物を形成し; (c)5−イミノ化合物とチオノ炭化剤とを反応させて
4",23−ビスチオノカルボニルエステルを形成し; (d)4",23−ビスチオノカルボニルエステルと脱酸素
剤とを反応させて4",23−ジデオキシ化合物を形成し;
そして (e)4",23−ジデオキシ化合物と酸とを反応させて一
般式(I)の化合物を形成する工程を含む、前記方法。 - 【請求項2】R1がアリル基である場合、工程(e)の反
応を、パラジウム触媒の存在下で行う、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項3】工程(a)の酸化剤が、二酸化マンガン、
過酸化ニッケルまたは二クロム酸ピリジニウムである、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項4】工程(a)の反応を、0から80℃の温度で
10分間から10時間行う、請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】工程(b)の反応を、5から80℃の温度で
5分間から20時間行う、請求項1に記載の方法。 - 【請求項6】工程(c)のチオノ炭化剤が、R5O−C
(S)−ハロまたはR5S−C(S)−ハロ{ここで、R5
は、C1-4アルキル、フェニルまたはナフチルであり、フ
ェニルまたはナフチルは、C1-4アルキル、C1-4アルコキ
シ、ハロ置換したC1-4アルキル、ハロ置換したC1-4アル
コキシ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノおよびハロから選
ばれる1個または2個の置換基で任意に置換されても良
い}である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】工程(c)の反応を、0から130℃の温度
で5分間から10時間行う、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】工程(d)のラジカル脱酸素剤が、水素化
トリブチル錫、トリス(トリメチルシリル)シラン、ト
リエチルシラン、トリプロピルシラン、フェニルシラ
ン、ジフェニルシラン、トリフェニルシラン、亜燐酸ジ
アルキルまたは次亜燐酸である、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項9】工程(d)の反応を、0から140℃の温度
で5分間から15時間行う、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】工程(e)の酸が、p−トルエンスルホ
ン酸、ベンゼンスルホン酸、HF、HCl、H2SO4、H3PO4ま
たはHClO4である、請求項1に記載の方法。 - 【請求項11】工程(e)の反応を、0から100℃の温
度で5分間から15時間行う、請求項10に記載の方法。 - 【請求項12】パラジウム触媒が、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)、ジクロロビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロ
ロビス(アセトニトリル)パラジウム(II)、ジクロロ
ビス(トリイソプロポキシホスフィン)パラジウム(I
I)または二酢酸パラジウム(II)である、請求項2に
記載の方法。
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