JP3263653B2 - 地下構造物用蓋 - Google Patents

地下構造物用蓋

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JP3263653B2
JP3263653B2 JP05585798A JP5585798A JP3263653B2 JP 3263653 B2 JP3263653 B2 JP 3263653B2 JP 05585798 A JP05585798 A JP 05585798A JP 5585798 A JP5585798 A JP 5585798A JP 3263653 B2 JP3263653 B2 JP 3263653B2
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昇 蟹江
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株式会社ホクキャスト
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地下構造物用蓋に関
し、特にタイヤのグリップ効果に優れたマンホール蓋に
関する。
【0002】
【従来の技術】歩道や車道に設けられる地下構造物用蓋
は、装飾およびスリップ防止のために表面に凹凸模様が
形成されている。地下構造物用蓋を特にスリップ防止の
観点より改良した技術が開示されている(特開平9−2
35748号公報)。この地下構造物用蓋は、上端面が
受枠の上端面とほぼ一致する高さのそれぞれ独立した複
数の凸部とこれらの凸部を囲むようにする凹部とによっ
て凹凸模様を形成し、該凹部を蓋本体の中央部から外周
に向けて漸次深くなるようにした蓋本体を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
地下構造物用蓋は、蓋本体の中央部には雨水などが溜ま
り難くなるが、蓋本体の外周部付近にはより溜まりやす
くなり、また泥水など粘性の高い物質が堆積するとグリ
ップ効果が低下するという問題がある。特に雨の降り始
めなどには、泥粉と水とが混合して粘性の高い物質とな
りやすくなる。また、外周部付近に溜まった粘性の高い
物質は蓋本体表面より排出することが困難になるという
問題がある。
【0004】本発明は、このような問題に対処するため
になされたもので、表面に堆積する物質によらないで、
グリップ効果を高めることのできる蓋本体を有する地下
構造物用蓋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の地下構造物用蓋
は、受け枠と、該受け枠に嵌合する蓋本体とを備えてな
り、上記蓋本体が、外周に外縁部が形成され、この外縁
部の内側に外縁上端面よりも低い平らな底面を有する凹
部領域と、この凹部領域内に上記外縁上端面よりも突出
した複数の突起部とを有することを特徴とする。
【0006】また、上記突起部が相互に 20 〜 80mm の
ピッチで配列されていることを特徴とする。ここで、ピ
ッチとは突起部中心間の距離をいう。
【0007】凹部領域に形成される突起部は、外縁部の
内側に向かってその高さが上向き勾配を有することを特
徴とする。
【0008】また、凹部領域自体は、外縁部の内側に向
かって下向き勾配を有することを特徴とする。
【0009】路面が雨水で覆われているときの地下構造
物用蓋とタイヤとのコーナリング・フォースは、雨水の
影響として乾燥時の 1/2〜1/3 に減少することが知られ
ている。この主な原因は、タイヤ接地部においてタイヤ
と蓋表面との間に水膜が介在して、相互の粘着性を損な
うためである。したがって、タイヤと蓋表面との間に水
膜が介在しないように地下構造物用蓋の蓋本体表面を形
成すれば、水膜の影響を排除することができる。本発明
はこのような知見に基づきなされたもので、蓋本体の外
縁部内側に外縁上端部の高さよりも低い平底面を有する
凹部領域と、この凹部領域内に外縁上端部の高さよりも
高い独立した複数の突起部とを設けることにより、水膜
の影響を排除することとしたものである。
【0010】また、複数の突起部の配列ピッチと平底面
を有する凹部領域との組合わせにより蓋本体表面の凹部
領域に堆積する泥水など粘性の高い物質を速やかに排出
することができる。これは、タイヤが蓋表面に接地する
と接地面内においてタイヤの局部は、タイヤの断面をみ
た場合、断面円周の頂点方向に強い力が働くためであ
る。すなわち、蓋本体表面の凹部領域が平底面である
と、泥砂などが均一に蓋本体表面に堆積するため、傾斜
領域を有し堆積泥砂などが不均一に溜まる場合に比較し
て、より泥砂などを排除しやすくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の地下構造物用蓋を図1な
いし図3により説明する。図1は地下構造物用蓋の蓋本
体を受枠に嵌合した状態の要部を示す縦断面図、図2は
蓋本体2の平面図、図3は図1における一部拡大断面図
である。上端面を路面のレベルに合わせて地中に設置さ
れる受枠1と、この受枠1にテーパ嵌合されている蓋本
体2とより地下構造物用蓋が構成されている。蓋本体2
は、外周に外縁部3が形成され、この外縁部3の内側に
外縁上端面よりも低い平らな底面を有する凹部領域4
と、この凹部領域4内に外縁上端面よりも突出し、相互
に独立した複数の突起部5とを有している。
【0012】図3に示すように、蓋本体2の凹部領域4
に雨水層6が形成され、その雨水層の表面6aは外縁部
3の外縁上端面となる。本発明において、突起部5の先
端面5aはこの外縁上端面よりも突出する状態で形成さ
れる。突出する程度は、マンホールなどの大きさによっ
ても異なるが、グラウンドマンホールの場合、 1〜4mm
が好ましい。この範囲内であるとタイヤ接地部において
タイヤと蓋本体表面との間に介在する水膜の影響を抑え
ることができ、グリップ性能が向上する。また、この範
囲内であると、歩行者や車輌の進行に対して障害となる
ことはなく、通行の際の安全性が確保される。
【0013】凹部領域4に形成される突起部5は、相互
に独立して複数個設けられる。突起部5の平面形状は、
特に制限ないが、正方形が好ましく、また相互に 20 〜
80mm のピッチで配列されていることが好ましい。より
好ましくは 30 〜 70mm のピッチ配列である。正方形の
一辺の大きさとしては、 10 〜 20mm が好ましく、より
好ましくは 12 〜 16mm である。相互に独立して複数個
設けることにより、連続模様のように水走りがなく、そ
のために雨水が凹部領域4より排出されやすくなる。ま
た、高速で蓋表面に接触するタイヤなどに前方から新し
い水膜が導入されにくい。相互に 20 〜 80mm のピッチ
とすることにより、突起部5が十分粗に配列され、粘性
の高い物質であっても凹部領域4より排除されやすくな
る。さらに、歩行者の靴底にも違和感を与えることな
く、ハイヒールなどによるつまづきの影響を少なくでき
る。
【0014】突起部5の高さH5 は、縦断面台形である
か、あるいは台形の組合わせであることが好ましい。タ
イヤが蓋本体表面に接地するときに発生する力により、
雨水等が排除しやすくなるためである。より好ましい縦
断面形状は、グリップ効果を高められる、図3に示す 2
段形状である。例えば高さH5 が 6mmの場合、上段を2m
m、下段を 4mmに設定することが好ましい。また、平面
形状が正方形である上段の面積は、歩行者の靴底にも違
和感を与えることのない範囲内で小さくすることが好ま
しい。雨水や砂埃を掻き取りやすくするためである。
【0015】また、蓋本体表面中央部における複数の突
起部5の高さH5 は、全体として均一な高さであること
が好ましいが、外縁部3近傍にある突起部の高さは、外
縁部の内側に向かって上向き勾配SU を設けることが好
ましい。上向き勾配を設けることにより、例えば除雪車
などの配土板等を逃げ易くなり、除雪や道路工事が行な
いやすくなる。上向き勾配の値としては、外縁上端面よ
り 5°〜10°の上向き角度となるように設定することが
好ましい。具体的に、例えば内径 600mmのグラウンドマ
ンホールにあっては、外縁部3の外周円より 20mm から
直径方向 15mm の長さで 2mm程度の上向き勾配(上向き
角度として約 7°)を設けることが好ましい。
【0016】凹部領域4は平らな底面を有している。平
らな面とすることにより、タイヤが蓋本体表面に接地す
るときに発生する力により、凹部領域4に溜まる雨水等
を全ての方向へ速やかに排除することができる。また、
雨水等が蓋本体表面全体に均一に溜まることになる。ま
た、晴天時の蒸発も全体としてより速やかになされる。
凹部領域4より雨水等を全ての方向へ排除するために、
外縁部の内側に向かって凹部領域4に同心円状に下向き
勾配SL を設けることが好ましい。下向き勾配を同心円
状とすることにより、全周で雨水や砂埃を排除しやすく
なる。下向き勾配の値としては、外縁上端面より10°〜
30°、好ましくは15°〜25°の下向き角度となるように
設定することが好ましい。具体的に、例えば内径 600mm
のグラウンドマンホールにあっては、外縁部3の外周円
より 20mm から直径方向 10mm の長さで 4mm程度の下向
き勾配(下向き角度として約21°)を設けることが好ま
しい。
【0017】本発明の地下構造物用蓋はグラウンドマン
ホールなどのマンホールに好適に用いることができる。
また、歩行者や車両のスリップが問題となる地下構造物
用蓋に適用することができる。そのような地下構造物用
蓋としては、大型鉄蓋、汚水枡蓋、共同溝用鉄蓋、送電
・配電用鉄蓋、消火栓蓋、制水弁蓋、仕切弁蓋、空気弁
蓋、ガス配管用蓋、量水器蓋等を挙げることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の地下構造物用蓋は、外縁部の内
側に外縁上端面よりも低い平らな底面を有する凹部領域
と、この凹部領域内に外縁上端面よりも突出した複数の
突起部とを有する蓋本体を有するので、凹部領域内の水
膜の影響を排除することができ、また車両のタイヤとの
グリップ性を向上させ、ノンスリップ型の地下構造物用
蓋を得ることができる。
【0019】また、上記突起部が相互に 20 〜 80mm の
ピッチで配列されているので、歩行者に安全で、かつ粘
性の高い汚泥であっても容易に排除することができる。
さらに、外縁部の内側に向かって凹部領域が下向き勾配
を有するので、雨水や汚泥、砂などの排除を地下構造物
用蓋全周にわたって行なうことができる。その結果、車
両のタイヤとのグリップ性がより向上する。
【0020】複数の突起部が外縁部の内側に向かって上
向き勾配を有するので、除雪車や道路工事車への安全性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】地下構造物用蓋の蓋本体を受枠に嵌合した状態
を示す縦断面図である。
【図2】蓋本体の平面図である。
【図3】図1における一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 受枠 2 蓋本体 3 外縁部 4 凹部領域 5 突起部 6 雨水層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−96244(JP,A) 特開 平9−235748(JP,A) 特開 平10−131224(JP,A) 特開 平11−131517(JP,A) 実開 昭50−119246(JP,U) 実開 昭60−27160(JP,U) 実開 平2−109847(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受け枠と、該受け枠に嵌合する蓋本体と
    を備えてなる地下構造物用蓋において、前記蓋本体は、
    外周に外縁部が形成され、この外縁部の内側に外縁上端
    面よりも低い平らな底面を有する凹部領域と、この凹部
    領域内に前記外縁上端面よりも突出し、相互に独立した
    複数の突起部とを有し、 前記突起部が相互に 20 〜 80
    mm のピッチで配列され、前記外縁部の内側に向かって
    前記突起部の高さが上向き勾配を有し、前記外縁部の内
    側に向かって前記凹部領域が同心円状に下向き勾配を有
    することを特徴とする地下構造物用蓋。
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