JP3007318B2 - 地下構造物用蓋 - Google Patents

地下構造物用蓋

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裕史 島田
義和 岸本
武夫 大森
譲二 伊藤
勝行 星川
康弘 久保田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋表面に接触する
タイヤ或は靴底等との間の摩擦を増大し、それらの間の
スリップを防止するための凹凸構造を備えた地下構造物
用蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からマンホール蓋の表面には様々な
パターンで模様が形成されているが、さらに摩擦を高め
て2輪車の転倒事故のような問題を起こさないために努
力がなされている。1例として示す実開昭58−422
52号の考案の場合、蓋上面に設けられている従前の凹
凸模様の上に更に凹凸模様を設けている。これにより蓋
寿命の延長を図り、摩擦によって磨かれた凸模様部分の
乱反射効果を期待する。しかし凹凸模様を重ねることは
寿命の延長には適するかもしれない反面、凹凸の段差が
大きくなりショックや騒音を強めたり、泥砂を溜めやす
くすることにもなる。
【0003】他方、実公平3−55642号の考案では
蓋本体の表面に主模様と副模様を突設し、主模様を形成
する主凸部を副模様を形成する副凸部よりも高く形成し
ている。これは歩道にも使用されるが、車道に使用する
場合、主凸部が副凸部の上に突出して2段に滑り止めの
作用をする。故に、主凸部の部分で段差が大きくなる
点、前記の考案と同様であり、従ってショック等が強ま
り、水や泥砂のはけ具合が悪いことにも変わりはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に着
目してなされたものであり、その課題は、スリップ防止
構成を有する地下構造物用蓋において、特に水や泥砂の
はけ具合を良好にすることである。
【0005】また本発明は地下構造物用蓋における凹凸
構造の改良により、蓋に接するタイヤのグリップ効果を
高めることを他の課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、凹凸構造
として円錐面を有する突起を蓋表面に形成し、上記突起
の円錐面の下部から上部へ向かうほぼ螺旋状の凹溝を上
記円錐面に形成するという構成によって解決することが
できる。
【0007】また、螺旋状の凹溝を有する突起に加えて
角錐台形の小突起を前記の突起の間に一定の間隔及び向
きで配置した構成によってタイヤのグリップ効果を高め
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る地下構造物用蓋はそ
の蓋表面とそこに接するタイヤ或は靴底等との間に生じ
る摩擦を増大することによって、蓋表面上におけるタイ
ヤ、靴底等のスリップを防止するためのものであり、そ
の手段として凹凸構造を備えている。
【0009】本発明における凹凸構造として、円錐面1
1を有する突起10が蓋表面に設けられる。円錐面11
を有する突起10は、円錐面11のみによって構成され
た突起、つまり円錐形状のものをはじめとして、円錐面
11が一部分にのみ使われている形状のものを含む。円
錐面11が一部分に使われている形状としては、本発明
に最も適合する円錐台形状が代表的である。
【0010】上記のような突起10の円錐面11には、
その下部から上部へ向かうほぼ螺旋状の凹溝12を形成
する。下部は蓋表面の側であり、上部は円錐の頂点の側
である。凹溝12は螺旋状に、つまり円錐面11に沿っ
て渦を巻くように設けられるので、これによって流れを
上向きに誘導することができる。上から下への流れは重
力によって必ず生じるが、下から上への流れは瞬間的に
終わってしまう。例えば「跳ね」のように。これに対し
て、本発明では、螺旋状の凹溝12を伝わせることによ
って蓋表面に溜り勝ちな水や泥砂を上方へ誘導し、はけ
具合を著しく改善することができる。ここに本発明の一
つの特徴がある。
【0011】このような突起10の例を示すと、図1〜
図3の如くである。例示された突起10は鈍角の直円錐
の頂部を平坦に整形した上面13を有する円錐台形状に
なっている。上面13を除くほぼ全面が円錐面11であ
るその外面に、下部から上部へ向かう周方向の、つまり
螺旋状の、凹溝12が2条、対称に設けられている。1
4は円錐面下部であり、上部より急な傾斜を有する。図
3中、15は地下構造物用蓋の本体であり、16は蓋表
面を示す。螺旋状である凹溝12は、縦の壁面31と横
の底面32とを有する。故に断面において壁面31が垂
直、底面32が水平の場合には両面31、32は直角に
交わる。
【0012】図3に示された蓋部分の構成を基本として
本発明のものは様々な展開が可能である。
【0013】図4は円形のマンホール鉄蓋に本発明を適
用した例である。突起10は、図1〜図3に示した構成
を有するものであり、それが前後左右一定の間隔で整然
と、蓋表面16に配置されている。突起10には2条の
凹溝12があり、その向きは水や泥砂の誘導方向のほか
タイヤのグリップ力等に影響を与える。そこで、図4の
例でも隣接の突起10同士は2条の凹溝12の配置の作
る向きが90度変わる関係となるような位置関係をとっ
ている。この構成によりはけ方向はほぼ4方向となる。
【0014】蓋表面16に配置する突起10はさらに自
動2輪車のタイヤ20に対して最も効果的なグリップ力
が得られるように構成することができる。図5及び図6
は、2個の隣接突起間に自動2輪車のタイヤ20が挟ま
れるように配置された例を示す。この例ではタイヤ20
は突起10の上面13と円錐面11との上角部17、凹
溝12が円錐面11に作る中間部18、円錐面下部14
との境界に形成される下角部19の3箇所の角に横方向
片側で接し、さらに前後方向でもほぼ同様に突起10に
接し、かつ蓋表面16に下端で接する。
【0015】図5からも理解されるように、円錐面11
の傾斜はタイヤ20の形状に適合させて形成する。勿論
タイヤ20の曲面形状は、そのサイズやプロファイルに
よって様々な数値を有している。しかし、地下構造物用
蓋面の滑りが問題になるのは主として自動2輪車や自転
車であり、重大な事故につながる自動2輪車のタイヤ2
0について検討すると、そのタイヤにほぼ適合する突起
10の形態とそうでない形態とを分けることができる。
タイヤ20の形状に適合させる、とは以上のような意味
である。
【0016】蓋本体15の表面16には上記のように突
起10が設けられるが、突起には部分的なものがあって
も良い。これをダッシュをつけて10′と示す。また一
つの蓋表面16に上記とは別種の突起を併設することも
効果がある。
【0017】図6は、前記の突起10の間に一定の間隔
及び向きで小突起21を配置した例を示す。螺旋状の凹
溝12を有する突起10が本発明における主たる役割を
担う主突起であるとすれば、以下に説明する四角錐台形
の小突起21は副次的な役割を担う副突起であるという
ことができる。四角錐台形の小突起21は、平面形状が
正方形であるが、それと向きを45度回転させほぼ菱形
のようにしたものを交互に配置し、各方向から蓋表面1
6に進入してくるタイヤ20に対応可能とすることがで
きる。
【0018】このような小突起21は、突起10間の隙
間でタイヤに良好な摩擦抵抗を与える。と同時にタイヤ
20が例えば図5のように左右突起10、10間にある
ときは、そのタイヤ20の前後に位置する小突起21の
角部22が当たるので、主突起10、10とともにタイ
ヤ20を左右前後から支えるような状態となり、安全性
を高めることががわかる。
【0019】副突起としては上記四角錐台形のもの21
のほか、交叉形の平面形状のものなども効果的である。
その例を図8〜図10に示す。図8の交叉形突起23は
十字型の多角錐台形状を有し(図9(a)(b)参
照)、これを45度回転させほぼX型としたものと交互
に配置し、主突起10間にてタイヤ20への引掛かりを
与える。24は凹角を示す。図9(c)(d)に示した
交叉形突起25はさらに小角錐台形の微小突起26を設
けて2段にしたものであり、他の構成は図8の例と同様
で良い。27、28は各突起23、25の平坦な段面を
示す。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成されかつ作用す
るものであるから、地下構造物用蓋において、スリップ
を防止するための凹凸構造として蓋表面に設けた円錐面
の螺旋状の凹溝によって、蓋表面上に溜まっている水や
泥砂がタイヤの通過に伴なう外力によって上方へ誘導さ
れ、蓋表面から外部へ排出され易くなり、水を溜めず砂
落ちを良好にして蓋表面が水や泥砂で膜状に覆われるの
を防止し、タイヤのスリップ率を著しく低減する。また
円錐面に凹溝を設けた主たる突起に加えて角錐台形等の
小突起を併設することによって蓋表面の摩擦係数を高
め、タイヤや靴底等のグリップ効果を著しく向けさせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下構造物用蓋表面に形成する突
起の1例を示す斜視図。
【図2】同上の平面図。
【図3】同じく側面図。
【図4】本発明に係る地下構造物用蓋の実施例を示す平
面図。
【図5】本発明による突起とタイヤの関係を示す正面断
面説明図。
【図6】本発明に係る地下構造物用蓋表面での突起の配
置例1を示す平面図。
【図7】図6の例の作用を示す側面説明図。
【図8】本発明による突起の配置例2を示す平面図。
【図9】(a)交叉型小突起の平面図。 (b)図9(a)のB−B線断面図。 (c)交叉型小突起の変形例を示す平面図。 (d)図9(c)のD−D線断面図。
【図10】本発明による突起の配置例3を示す平面図。
フロントページの続き (72)発明者 島田 裕史 埼玉県川口市仲町2番19号 長島鋳物株 式会社内 (72)発明者 岸本 義和 兵庫県加古川市加古川町平野24番地の1 D棟302号 (72)発明者 大森 武夫 岡山県津山市小原161番地12号 (72)発明者 伊藤 譲二 岡山県津山市上河原238番地の4 (72)発明者 星川 勝行 兵庫県神戸市北区泉台5丁目1番17号 (72)発明者 久保田 康弘 奈良県奈良市富雄元町1丁目11番53号 (56)参考文献 特開 平9−235748(JP,A) 特開 平10−96224(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋表面に接触するタイヤ或は靴底等との
    間の摩擦を増大し、それらの間のスリップを防止するた
    めの凹凸構造を備えた地下構造物用蓋であって、凹凸構
    造として円錐面を有する突起を蓋表面に形成し、上記突
    起の円錐面の下部から上部へ向かうほぼ螺旋状の凹溝を
    上記円錐面に形成したことを特徴とする地下構造物用
    蓋。
  2. 【請求項2】 突起は略円錐形状を有しており、自動2
    輪車のタイヤの左右が接触可能な間隔で配置されている
    請求項1記載の地下構造物用蓋。
  3. 【請求項3】 突起は円錐台形状を有しており、その上
    面を除くほぼ全面が円錐面である外面に螺旋状の凹溝が
    2条対称に設けられている請求項1記載の地下構造物用
    蓋。
  4. 【請求項4】 突起に加え、角錐台形の小突起を前記の
    突起の間に一定の間隔及び向きで配置した構成を有する
    請求項1記載の地下構造物用蓋。
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