JP3261681B2 - 電磁ポンプの駆動回路 - Google Patents

電磁ポンプの駆動回路

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JP3261681B2
JP3261681B2 JP30843395A JP30843395A JP3261681B2 JP 3261681 B2 JP3261681 B2 JP 3261681B2 JP 30843395 A JP30843395 A JP 30843395A JP 30843395 A JP30843395 A JP 30843395A JP 3261681 B2 JP3261681 B2 JP 3261681B2
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力 内田
務 村松
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寛 野沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として石油燃焼器
具の電磁ポンプに励磁電流を供給する駆動回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の電磁ポンプに於いて
は、図9のように石油燃焼器具内で燃油を油受け皿10
1から燃焼バーナ部102内へ供給するために、電磁ポ
ンプ103のシリンダ内のフリーピストン状のプランジ
ャを、電磁ポンプ103の電磁コイルへ励磁電流を供給
して電磁力を発生して往動させると共に、その電磁コイ
ルへの励磁電流の供給を停止して非励磁にして、往動に
より圧縮されたバネの反発力で復動さることにより、プ
ランジャを往復動させていた。その往復動により、油受
け皿101から燃油を吸入して加圧し、電磁ポンプ10
3の下流側に設けた吐出用逆止弁をその圧力により押し
開きながら、燃油を送油管を経て燃焼バーナ部102内
に吐出して気化後、燃焼させていた。
【0003】そして、この燃焼動作を制御するため、図
9のように石油燃焼器具内にマイコンを備えた基板から
なる制御部104を内蔵していた。この制御部104
は、外部からの交流の商用電源を整流・平滑して非安定
な直流にする電源回路105と、燃焼動作時に送油する
燃料の量を制御するための制御信号を出力する制御回路
106と、電源回路105の非安定な直流を安定化させ
て定電圧化する定電圧回路107と、該制御回路106
の制御信号により回路内のスイッチング素子をスイッチ
ング動作させて、電磁ポンプ103の電磁コイルに定電
圧回路107からの一定電圧の直流をパルス波にして供
給することにより、電磁ポンプ103を駆動させる駆動
回路108が形成されている。
【0004】しかし、この従来の電磁ポンプでは、操作
部109の運転スイッチをオフにすることにより、通常
の駆動状態から停止するが、この時送油管内に残存して
いる燃油の一部が、駆動停止直前の加圧により燃焼バー
ナ部102内に滴下したり、燃焼バーナ部102内の燃
焼熱により送油管の先端が加熱されて高温になり、その
熱で燃油が膨張して燃焼バーナ部102内に滴下したり
することにより、滴下した燃油が気化して未燃ガスとな
り、それが原因で異臭が発生したり、タールが発生して
付着したりする問題があった。
【0005】そこでこの問題を解決するために、まず電
磁ポンプ103に、吐出用逆止弁とプランジャとの間に
吐出用逆止弁を押し上げる突き上げ部材を介装した。
【0006】更に、制御部104内に、定電圧回路10
7からの一定電圧の直流の電圧を、制御回路106から
の信号により自在に変圧する電圧調整回路110と、制
御回路106からの信号により一定時間をカウントする
タイマ111を設け、通常駆動時はプランジャを、通常
駆動時の最上昇位置であり突き上げ部材が吐出用逆止弁
に当接しない上死点と、通常駆動時の最下降位置であり
停止時の静止位置である下死点との間を往復動させてい
た。
【0007】更に、図10のように駆動停止直後に、通
常駆動時のパルス状の励磁電流のレベルHより低レベル
E1の励磁電流を、タイマ111により時間をカウント
することにより、通常駆動時の励磁電流のパルス波のオ
ンタイムtよりかなり長いt1時間供給したり、図11
のように駆動停止直後に電磁ポンプ103の電磁コイル
に供給する励磁電流のレベルを、通常駆動時のパルス状
の励磁電流のレベルHよりかなり低レベルであるe1か
らe2そしてe3と段階的な漸近状に増大させると共
に、タイマ111により時間をカウントすることによ
り、各レベルでの励磁電流を、通常駆動時の励磁電流の
パルス波のオンタイムtより長いt2時間供給してい
た。(特開平6−294377号)
【0008】上記のような制御を駆動停止直後に行うこ
とにより、上死点より上方言い換えれば上死点より下流
側で、吐出用逆止弁を突き上げ部材が押し上げて開成す
る駆動停止直後の最上昇位置である上限点へ向かってプ
ランジャを上死点からゆっくり低速で移動させ、それに
より、燃油を送油管に送らないようにしながら、吐出用
逆止弁を開成して、送油管内に残存している燃油の一部
を電磁ポンプ103内へ逆流させる。
【0009】更に、駆動停止直後に供給する上記の励磁
電流の供給が終了すると、供給時に上限点まで上昇した
プランジャにより圧縮されていたバネの反発力により、
プランジャが上限点から下死点へ急速に移動し、それに
より電磁ポンプのポンプ室内が負圧になって送油管内の
残存している燃油を、吐出用逆止弁が開成している上限
点から上死点の間に吸引して更に逆流させる。それによ
り、駆動停止直後に燃焼バーナ部102内に、送油管内
に残存している燃油が滴下するのを防止して、滴下した
燃油が気化して未燃ガスとなることにより異臭が発生し
たり、タールが発生して付着することを防止していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
電磁ポンプの駆動回路108では、駆動停止直後に通常
駆動時のパルス状の励磁電流のレベルHより低レベルE
1の励磁電流を、通常駆動時の励磁電流のパルス波のオ
ンタイムtよりかなり長いt1時間供給したり、駆動停
止直後に電磁ポンプ103の電磁コイルに供給する励磁
電流のレベルを、通常駆動時のパルス状の励磁電流のレ
ベルHよりかなり低レベルであるe1からe2そしてe
3と段階的な漸近状に増大させて各レベルでの励磁電流
を、通常駆動時の励磁電流のパルス波のオンタイムtよ
り長いt2時間供給するために、一定時間をカウントす
るタイマ111と、定電圧回路107からの直流の電圧
を通常駆動時のレベルHより低レベルに変圧するための
電圧調整回路110が必要となり、その分部品点数が増
加してコストアップしてしまうという欠点があった。
【0011】
【問題点を解決するための手段】この発明はこの点に着
目し上記欠点を解決する為、特にその構成を、供給され
るパルス波の励磁電流により励磁、非励磁を繰り返す電
磁コイル42と、該電磁コイル42の励磁、非励磁によ
り通常駆動時にはシリンダ17内の上死点と下死点間を
往復動し、通常駆動停止直後には上死点を越えて移動す
るプランジャ22と、該プランジャ22の通常駆動時の
往動により加圧された燃油により開成される吐出用逆止
弁36と、通常駆動時には吐出用逆止弁36と当接せ
ず、停止直後に当接して吐出用逆止弁36を開成する突
き上げ部材33とを具備した電磁ポンプに、通常駆動用
のパルス波の励磁電流と該通常駆動用のパルス波より周
波数の高い通常駆動停止直後用のパルス波の励磁電流を
供給する駆動回路に於いて、前記通常駆動停止直後用の
パルス波の励磁電流は、オンタイムT1を一定値大きく
かつオフタイムT2を一定値小さくしてオンタイムT1
とオフタイムT2の比T1/T2を少し大きくしたパル
ス波を所定の供給回数電磁コイル42に供給する動作
を、オンタイムT1が所定値より大きくなるまで、又は
オフタイムT2が所定値より小さくなるまで、又は動作
回数が所定回数に達するまで繰り返し、更に最初の通常
駆動停止直後用のパルス波の励磁電流で、プランジャ2
2を上死点と下死点間に静止させるようにしたものであ
る。
【0012】
【作用】操作部12の運転スイッチをオフにすることに
より、電磁ポンプ8の通常駆動が停止したその直後に、
通常駆動時の励磁電流の周波数に比べて高く、プランジ
ャ22が電磁コイル42の励磁、非励磁に追従できなく
なる周波数であり、更にそのパルス波のオンタイムT1
とオフタイムT2の比であるT1/T2の値が小さいパ
ルス波を一定回数、励磁電流として電磁コイル42に供
給する。それにより、上死点と下死点との間を移動して
いたプランジャ22が、上死点と下死点との間の位置に
静止する。
【0013】更に、上記のパルス波を一定回数電磁コイ
ル42に供給し終わると、次にパルス波のオンタイムT
1とオフタイムT2の比であるT1/T2の値を変更し
て少し大きくしたパルス波を一定回数、励磁電流として
電磁コイル42に供給し、そのパルス波を一定回数電磁
コイル42に供給し終わると、更にパルス波のT1/T
2の値を少し大きくしてそのパルス波を一定回数、励磁
電流として電磁コイル42に供給する動作を所定回数繰
り返す。
【0014】それにより、上死点と下死点との間の位置
に静止していたプランジャ22が、そこから上限点方向
に向かって少しずつゆっくり上昇して上限点に達して静
止し、それに伴って吐出用逆止弁36とプランジャ22
との間に介装した突き上げ部材33が、吐出用逆止弁3
6と当接して徐々に押し上げることにより吐出用逆止弁
36を開成して、燃油を送油管9に送らないようにしな
がら、送油管9内に残存している燃油の一部を電磁ポン
プ8内へ逆流させる。
【0015】そして、前のパルス波よりT1/T2の値
を少し大きくして、そのパルス波を一定回数、励磁電流
として電磁コイル42に供給する動作の繰り返しの変更
回数が所定回数に達したとき、電磁コイル42に励磁電
流を供給するのを停止する。それにより、上限点まで上
昇したプランジャ22により圧縮されていた上バネ32
と、吐出用逆止弁36により圧縮されていた吐出用逆止
弁用バネ37の反発力により、プランジャ22が上限点
から下死点へ急速に移動し、それにより電磁ポンプ8の
ポンプ室30内が負圧になって送油管9内の残存してい
る燃油を吸引して更に逆流させる。
【0016】
【実施例】次にこの発明に係る電磁ポンプを図面に示さ
れた一実施例で説明する。図1は本発明に係る電磁ポン
プが石油ストーブなどの石油燃焼器具に適用された場合
の概略構成図である。1は送風機で、送風量を回転数や
ダンパ2で調整しながら送風管3により燃焼用空気を送
風するものである。4は油受け皿で、石油燃焼器具内の
下部に設けられ、燃油を常に一定量貯蔵しているもので
ある。5はカートリッジ式給油タンクで、石油燃焼器具
から自在に取り出すことができ、石油燃焼器具に装填さ
れると、先端の給油口6が油受け皿4の突起7により開
成されて油受け皿4内に燃油を供給するものである。
【0017】8は電磁ポンプで、油受け皿4内の燃油を
吸引して送風管3内に設けられた送油管9から燃油を供
給するものである。10は燃焼バーナ部で、下部に送油
管9が内蔵された送風管3が接続されて、送油管9の先
端が燃焼バーナ部10内に露出しており、送油管9より
送油される燃油が気化して送風管3より送風される燃焼
用空気と混合した混合気に、点火器(図示せず)により
点火することにより着火して燃焼動作を行うものであ
る。
【0018】11は制御部で、運転スイッチなどの各種
スイッチを操作することにより操作部12より出力され
る操作信号により、送風機1やダンパ2や電磁ポンプ8
や点火器などを動作させて燃焼を制御するものである。
そして、操作部12の運転スイッチがオンされると、運
転開始信号が制御部11へ出力され、それにより制御部
11は送風機1やダンパ2や電磁ポンプ8などに制御信
号を出力して各々動作させる。
【0019】それにより、燃焼用空気が送風機1からダ
ンパ2を通って送風管3から燃焼バーナ部10内へ供給
されると共に、電磁ポンプ8により油受け皿4から燃油
を吸引して送油管9を通って燃焼バーナ部10内へ燃油
を供給する。そして燃焼バーナ部10内で、供給された
燃油がヒータ(図示せず)により加熱された燃焼バーナ
部10の熱により気化して、それが燃焼用空気と混合し
て混合気となり、それを点火器にて点火することにより
着火して燃焼を開始するものである。
【0020】次に制御部11について説明する。図2は
制御部11の概略構成図で、制御部11はマイコンを備
えた基板よりなり、外部からの交流の商用電源を整流・
平滑して非安定な直流にする電源回路13と、該電源回
路13より出力される非安定な直流を一定電圧の安定し
た直流に変換する定電圧回路14と、操作部12からの
操作信号により、送風機1やダンパ2や電磁ポンプ8な
どの動作を制御して燃焼を制御する制御回路15と、該
制御回路15からの制御信号により、定電圧回路14か
ら供給される一定電圧の安定した直流を、パルス波にし
て電磁ポンプ8に出力して電磁ポンプ8を駆動させる
共に、制御回路15からの吸引動作信号により定電圧回
路14から供給される一定電圧の安定した直流を、制御
信号時のパルス波より高い周波数のパルス波をオンタイ
ムT1とオフタイムT2の比T1/T2を徐々に大きく
して供給する駆動回路16が形成されている。
【0021】次に電磁ポンプ8の構造について説明す
る。図3は、本発明に係る電磁ポンプ8の断面図であ
る。17はシリンダで、筒状体の形状をしており、上端
には中心に流路18が貫通形成されている弁座19が固
設され、シリンダ17内部にはシリンダ17内を上下に
往復動する上部プランジャ20と下部プランジャ21か
らなるプランジャ22が設けられている。
【0022】このプランジャ22を構成する下部プラン
ジャ21は、シリンダ17内の略下方に位置し、その形
状は外径がシリンダ17の内径より僅かに小さい筒状体
で、シリンダ17内を円滑に往復動するものである。ま
た、その内部には上端から略中央まで流路23が形成さ
れ、略中央から下端までは該流路23より内径の大きい
吸入用逆止弁収納部24が形成され、該吸入用逆止弁収
納部24の下端には、中心に流路25が貫通形成された
吸入用逆止弁用弁座26が固設され、この吸入用逆止弁
用弁座26の上面側に吸入用逆止弁27が配設される。
【0023】更に、吸入用逆止弁27の上部空間には、
コイルバネからなる吸入用逆止弁用バネ28を配設し、
吸入用逆止弁27を下方の吸入用逆止弁用弁座26側に
付勢している。また、下部プランジャ21の下端とシリ
ンダ17の下端との間までのシリンダ17内の空間に
は、コイルバネからなる下バネ29が配設され、下部プ
ランジャ21を上方に付勢している。
【0024】また、このプランジャ22を構成する上部
プランジャ20は、シリンダ17内の略略中央に位置し
て、シリンダ17上端に固設された弁座19との間にポ
ンプ室30を形成し、その周面軸方向に下部プランジャ
21の流路23に比べて小断面積の流路31を所定数だ
け溝状に穿設された柱状体である。更に、ポンプ室30
内には、コイルバネからなる上バネ32が配設されて上
部プランジャ20を下方向に付勢している。
【0025】更に、この上部プランジャ20には、上方
に向って串状で固形の突き上げ部材33が弁座19の流
路18を貫通可能に突設されており、その突き上げ部材
33の横断面積は流路18に貫通された状態でも流体が
充分通過しうる大きさとなっている。
【0026】34は吐出接手で、シリンダ17の上方に
接続され、その中心は上端から下端に向って貫通されて
おり、その貫通部分の下方は、シリンダ17の上端およ
びシリンダ17上端に固設された弁座19が収納される
弁座収納部35が形成され、その上方には弁座収納部3
5より内径が小さくて、弁座19上端に配設された吐出
用逆止弁36とその上方に配設されて吐出用逆止弁36
を弁座19へ付勢する吐出用逆止弁用バネ37が収納さ
れる吐出用逆止弁収納部38が形成される。
【0027】更に、その上方には、吐出接手34の上端
中心に形成された吐出口39と吐出用逆止弁収納部38
とを連通させる小径の細孔部40が形成されている。
尚、吸入用逆止弁用バネ28と吐出用逆止弁用バネ37
は、いずれも下バネ29と上バネ32に比べて弱いバネ
で、吸入用逆止弁27、吐出用逆止弁36をそれぞれ下
方の吸入用逆止弁用弁座26および弁座19側に付勢
し、これにより吸入用逆止弁27、吐出用逆止弁36が
逆止弁として機能するようになっている。
【0028】41はボビンで、電磁コイル42が巻成さ
れてシリンダ17の軸方向略中心位置に周設され、ま
た、このホビン41の上側鍔部の適所からは、径方向に
むけて2本の端子43を有する台が延設され、この端子
43に電磁コイル42の両端のリード線が接続されてい
る。また、このホビン42とシリンダ17間には、短寸
法の上環状磁路44と、長寸法の下環状磁路45とが所
定の空隙46を設けて介設され、更にこの空隙46はプ
ランジャ22の平衝位置に比べて上方側に設定されてい
る。
【0029】47はヨークで、断面がコ字状で、上環状
磁路44と下環状磁路45とを連接するようにボビン4
1の外方に配設されて磁路回路を形成し、この磁路回路
をシリンダ17に固定すると共に、油受け皿4の上面に
穿設された取付穴に下端面で取り付けられ、それにより
電磁ポンプ8を油受け皿4に立設固定する。48は吸入
管で、シリンダ17の下端側に接続され、その先端には
不純物等を除去するフィルタ等が配設された吸入口49
が形成されている。
【0030】次に、電磁ポンプ8の動作について説明す
る。操作部12の運転スイッチ(図示せず)のオン操作
により運転開始の信号が制御回路14に入力されると、
制御回路14は送風機1やダンパ2を動作させて燃焼バ
ーナ部10に燃焼用空気を送風すると共に、駆動回路1
6に電磁ポンプ8を駆動させるための制御信号を出力す
る。それにより駆動回路16は、定電圧回路14から供
給される一定電圧の安定した直流をパルス波にして、制
御信号に基づいて電磁ポンプ8にそのパルス波を出力し
て電磁ポンプ8を駆動させる。
【0031】本実施例では、この通常駆動時のパルス波
は24Vで、パルス波のパルス幅、つまりパルス波のオ
ンタイムT1が5〜6msecの間で常に一定であり、
パルス波のオフタイムT2が、強燃焼時が約35mse
c、弱燃焼時が約200msecで、制御回路14から
の制御信号によりこの35msecから200msec
の間で変化するものである。これは周波数で表すと約4
Hz〜25Hzの間で変化するパルス波となる。
【0032】そして、そのパルス波が電磁ポンプ8の電
磁コイル42へ励磁電流として供給されると、パルス波
のオンタイムT1中は電磁コイル42が励磁され、それ
によりプランジャ22は、電磁コイル42に発生する磁
束の吸引力により上バネ32に抗して下死点から上死点
に向かって移動する。それにより、ポンプ室30内の燃
油をその燃油の圧力を利用して吐出用逆止弁36を開成
し、その燃油を吐出口39へ送り出す。
【0033】ここで上死点とは、通常駆動時のシリンダ
17内で往復動するプランジャ22のシリンダ17内の
最上昇位置、つまり通常駆動時のプランジャ22のスト
ロークの下流端位置であり、その位置では突き上げ部材
33と吐出用逆止弁36が当接しない位置をいう。ま
た、下死点とは、通常駆動時のシリンダ17内で往復動
するプランジャ22のシリンダ17内の最下降位置、つ
まり通常駆動時のプランジャ22のストロークの上流端
位置をいう。
【0034】そして、プランジャ22は励磁電流のパル
ス波のオンタイムT1により上死点に達し、そのパルス
波がオンタイムT1からオフタイムT2になると、電磁
コイル42には電流が流れないので非励磁となって磁束
が発生しないので、オンタイムT1中に上昇したプラン
ジャ22により圧縮された上バネ32の反発力により、
プランジャ22は上死点から下死点へ急激に移動する。
それにより、ポンプ室30内が負圧になって、吸入用逆
止弁27が吸入用逆止弁用バネ28のバネ力に抗して開
成されて、吸入管48内の燃油をシリンダ17内に吸入
し、更に上部プランジャ20の小断面積の流路31を経
てポンプ室30へ導く。
【0035】そして、プランジャ22が下死点に達して
静止すると、吸入用逆止弁27は閉塞され、プランジャ
22は次のパルス波のオンタイムT1まで下死点で静止
している。このようにプランジャ22は、駆動回路16
より供給されるパルス波の励磁電流により、電磁コイル
42の励磁、非励磁に連動して、上死点と下死点間の往
復動を繰り返すものである。尚、この通常運転中は、突
き上げ部材33が吐出用逆止弁36に当接することな
く、プランジャ22が上下に往復動するものである。
【0036】次に、操作部12の運転スイッチのオフ操
作により運転停止の信号が制御回路15に入力される
と、制御回路15は送風機1やダンパ2を停止させて、
燃焼バーナ部10への燃焼用空気の送風を停止すると共
に、駆動回路16に電磁ポンプ8の通常駆動を停止させ
るための制御信号を出力する。それにより、駆動回路1
6は、24Vで約4Hz〜25Hzの間で変化する通常
駆動時のパルス波の電磁ポンプ8への供給を停止する。
【0037】次に、制御回路15は、駆動回路16に送
油管9内に残存している燃油を吸引するための吸引動作
信号を出力する。それにより、駆動回路16は、送油管
9内の残存燃油を吸引するために停止直後のパルス波の
励磁電流としてまず、電磁コイル42に供給するパルス
波の供給回数nを、n=0として設定し(S1)、次に
1回目のパルス波ということで、n=n+1とする。
(S2)
【0038】そして、通常駆動時と同じ電圧の24V
で、パルス幅つまりパルス波のオンタイムT1が200
μsecで、オフタイムT2が800μsecの、T1
/T2の比が小さいパルス波を1パルス、電磁コイルへ
供給する。(S3) そして、そのパルス波を供給回数n回、連続して供給す
る。本実施例ではそのパルス波の供給回数nを20とし
(S4)、供給回数nが20回未満の時は、nに1を足
して(S2)そのパルス波を1回供給し(S3)、それ
を20回繰り返す。
【0039】この停止直後のパルス波の励磁電流によ
り、プランジャ22は上死点と下死点との間の位置に静
止する。これは通常駆動時のパルス波が5〜25Hzに
対して、高周波例えば300Hz以上のパルス波になっ
てくると、電磁コイル42の励磁、非励磁の繰り返しが
早すぎて、それにプランジャ22の動きが追従できず
に、ある位置で静止してしまうものである。そして、そ
の静止位置は、パルス波の平均値に依存し、パルス波の
周波数の高さや、パルス幅つまりパルス波のオンタイム
T1とオフタイムT2の比を変えることにより調整でき
るものである。
【0040】また、この通常駆動停止直後の最初のパル
ス波の励磁電流で静止するプランジャ22の位置を、上
死点又は上死点と上限点との間の位置にした場合、最初
のパルス波の励磁電流でその位置にプランジャ22が移
動することにより、燃油を僅かとはいえ送り出してしま
う可能性があるため、通常駆動停止直後の最初のパルス
波の励磁電流で上死点と下死点との間の位置に静止さ
せ、その位置から徐々に上昇させて、燃油の送り出しを
防止するものである。
【0041】また、その燃油の送り出しを防止するた
め、通常駆動停止直後、一定時間経過後に前記の最初の
パルス波の励磁電流を供給することにより、一旦プラン
ジャ22を下死点まで移動させて、そこから徐々に上昇
させるようにしてもよい。
【0042】そして、その最初のパルス波の供給回数n
が20回以上になったら、そのパルス波のオフタイムT
2と所定時間とを比較する。(S5) 本実施例では、その所定時間を500μsecに設定し
ており、パルス波のオフタイムT2が500μsecよ
り大きいか比較するものである。
【0043】そして、オフタイムT2が、500μse
cより大きい時、今まで電磁コイル42へ供給していた
パルス波の、オンタイムT1を一定値大きくすると共
に、オフタイムT2を一定値小さくする。(S6) 本実施例では、一定値を4μsecに設定して、オンタ
イムT1=T1+4μsecと一定値大きくし、オフタ
イムT2=T2−4μsecと一定値小さくするもので
ある。
【0044】そして前記のようにオンタイムT1とオフ
タイムT2を変更したパルス波を一定回数連続して供給
するため、(S1)に戻って電磁コイル42に供給する
パルス波の供給回数nを、n=0として再度設定して次
に(S2)へと進み、パルス波のオフタイムT2が50
0μsecより小さくなるまで(S1)から(S6)ま
でのステップを繰り返す。それにより、電磁ポンプ8の
プランジャ22は、電磁コイル42へ供給されるパルス
波が、前記のように変更されて供給されるたびに、燃油
を送油管9に送らない程度の低速で、徐々に上限点に向
かって上昇しては静止するのを繰り返す。
【0045】そして、そのプランジャ22の動作によ
り、上部プランジャ20に上方に向かって突設されてい
る突き上げ部材33が、プランジャ22が上死点を越え
た時点で吐出用逆止弁36と当接して、吐出用逆止弁3
6を徐々に上方に向かって押し上げては静止するのを繰
り返す。それにより、吐出用逆止弁36を開成したまま
の状態にして、送油管9内の残存燃油の一部を電磁ポン
プ8内のシリンダ17に逆流させるものである。
【0046】そして、パルス波のオフタイムT2が50
0μsec以下になると、送油管9内の残存燃油の逆
流、吸引が終了したと判断して、電磁ポンプ8の電磁コ
イル42へのパルス波の供給を停止する。(S7) それにより、プランジャ22は上限点から下死点へ急速
に移動して下降し、ポンプ室30内が急激に負圧にな
る。そのプランジャ22が上限点から上死点まで移動す
る間は、突き上げ部材33によって吐出用逆止弁36は
開成しているので、ポンプ室30内の負圧により送油管
9内の残存燃油を吸引して更に逆流させるものである。
【0047】図6、図7及び図8はその他の実施例で、
図6の場合、通常駆動停止後に電磁ポンプ8の電磁コイ
ル42へ供給する励磁電流のパルス波を、オフタイムT
2は一定のままで、オンタイムT1を徐々に増加させる
もので、それによりパルス波のオンタイムT1とオフタ
イムT2の比であるT1/T2を徐々に大きくするもの
である。そのために、通常駆動停止後に電磁ポンプ8の
電磁コイル42へ供給する励磁電流の最初のパルス波
を、オンタイムT1=100μsecで、オフタイムT
2=400μsecとし(S13)、パルス波のオンタ
イムT1が400μsecより小さいか比較する。(S
15)
【0048】そのオンタイムT1が400μsecより
小さい時、今まで電磁コイル42へ供給していたパルス
波のオフタイムT2はそのままで、オンタイムT1をオ
ンタイムT1=T1+4μsecと一定値大きくして
(S16)、パルス波のオンタイムT1が400μse
c以上になるまでこれを繰り返す。そして、パルス波の
オンタイムT1が400μsec以上になると、送油管
9内の残存燃油の逆流、吸引が終了したと判断して、電
磁ポンプ8の電磁コイル42へのパルス波の供給を停止
するものである。(S17)
【0049】図7は、通常駆動停止後に電磁ポンプ8の
電磁コイル42へ供給する励磁電流のパルス波を、オン
タイムT1は一定で、オフタイムT2を徐々に減少させ
るもので、それによりパルス波のオンタイムT1とオフ
タイムT2の比であるT1/T2を徐々に大きくするも
のである。そのために、通常駆動停止後に電磁ポンプ8
の電磁コイル42へ供給する励磁電流の最初のパルス波
を、オンタイムT1=200μsecで、オフタイムT
2=800μsecとし(S23)、パルス波のオフタ
イムT2が200μsecより小さいか比較する。(S
25)
【0050】そのオフタイムT2が200μsecより
大きい時、今まで電磁コイル42へ供給していたパルス
波のオンタイムT1はそのままで、オフタイムT2をオ
フタイムT2=T2−8μsecと一定値小さくして
(S26)、パルス波のオフタイムT2が、200μs
ec以下になるまでこれを繰り返す。そして、パルス波
のオフタイムT2が、200μsec以下になると、送
油管9内の残存燃油の逆流、吸引が終了したと判断し
て、電磁ポンプ8の電磁コイル42へのパルス波の供給
を停止するものである。(S27)
【0051】図8は、通常駆動停止後に、電磁ポンプ8
の電磁コイル42へ供給する励磁電流のパルス波を徐々
に大きくするそのパルス波の変更回数を、図4、図6、
図7が、オンタイムT1やオフタイムT2をある値と比
較して、オンタイムT1やオフタイムT2が、その値以
上になったり(S15、S25)、その値以下になった
(S5)時、励磁電流の供給を停止することにより設定
するのに対して、最初にパルス波の変更回数を設定し
て、その回数に達したら励磁電流の供給を停止するもの
である。
【0052】つまり、図4の本実施例の場合、まず、あ
る値と比較するオフタイムT2の1回のパルス波の変更
による減少値は−4μsecなので、最初の800μs
ecから励磁電流の供給が停止される500μsecま
で減少するのに、75回変更されることとなる。したが
って、図8では、最初にパルス波の変更回数を75回に
設定して、その回数に達したら励磁電流の供給を停止す
るものである。
【0053】これを図8のフロチャート図に沿って説明
すると、まず、最初にパルス波の変更回数mを、m=0
と設定する。(S31)次に、電磁コイル42に供給す
るパルス波の供給回数nを、n=0として設定し(S3
2)、次に1回目のパルス波ということで、n=n+1
とする。(S33)そして、パルス波のオンタイムT1
が200μsecで、オフタイムT2が800μsec
のパルス波を1パルス、電磁コイル42へ供給する。
(S34)そしてそのパルス波の供給回数nを20とし
(S35)、供給回数nが20回未満の時は、nに1を
足して(S33)そのパルス波を1回供給し(S3
4)、それを20回繰り返して連続供給する。
【0054】そして、連続供給し終わると、パルス波の
変更回数mを、m=m+1と設定し(36)、mが75
より小さいか比較する。(S37) そして、75より小さい時、つまり、パルス波の変更回
数が75回に達していないときは、今まで電磁コイル4
2へ供給していたパルス波のオンタイムT1をT1=T
1+4μsecと一定値大きくし、オフタイムT2=T
2−4μsecと一定値小さくするものである。(S3
8)
【0055】そして、前記のようにオンタイムT1とオ
フタイムT2を変更したパルス波を一定回数連続して供
給するため、(S32)に戻って電磁コイル42に供給
するパルス波の供給回数nを、n=0として再度設定し
て次に(S33)へと進み、パルス波の変更回数が75
回に達するまで、(S32)から(S38)までのステ
ップを繰り返す。そして、パルス波の変更回数が75回
に達すると、送油管9内の残存燃油の逆流、吸引が終了
したと判断して、電磁ポンプ8の電磁コイル42へのパ
ルス波の供給を停止するものである。(S39)
【0056】尚、図6のその他の実施例では、通常駆動
停止後に供給されるパルス波の周波数は徐々に低くな
り、最後のパルス波の周波数が電磁ポンプ8が通常駆動
し始めずに静止している周波数、例えば300Hz以上
に設定することが必要である。また、図7のその他の実
施例では、通常駆動停止後に供給されるパルス波の励磁
電流の周波数は徐々に高くなることとなり、マイコンの
分解能を越えないように最後のパルス波の周波数の高さ
を設定することが必要である。
【0057】つまり、オンタイムT1とオフタイムT2
が前記の範囲内に収まり、そしてパルス波のオンタイム
T1とオフタイムT2の比であるT1/T2を徐々に大
きくするように、通常駆動停止後に電磁ポンプ8の電磁
コイル42へ供給する励磁電流の最初のパルス波のオン
タイムT1とオフタイムT2の大きさや、オンタイムT
1とオフタイムT2を増減する一定値の大きさや、パル
ス波の供給回数nを設定すればよいものである。
【0058】ここで、パルス波のオンタイムT1とオフ
タイムT2の比であるT1/T2を徐々に小さくした場
合は、単位時間当たりの電磁コイル42への通電時間が
段々と短くなり、プランジャ22は上限点へ向かって徐
々に上昇しないものである。
【0059】尚、本実施例では、通常駆動停止後に供給
されるパルス波のオンタイムT1とオフタイムT2の比
であるT1/T2=1、つまりT1=T2になったとこ
ろでパルス波の供給を停止しているが、これに限定され
ず、最終的にプランジャ22が上限点に達すれば、最終
のパルス波のオンタイムT1とオフタイムT2の比T1
/T2は、T1>T2でもT1=T2でもT1<T2で
もよい。
【0060】また、そのパルス波のオンタイムT1とオ
フタイムT2の比であるT1/T2の増加の割合やパル
ス波の供給回数nの設定を変えることにより、プランジ
ャ22の上昇する速さや一回のT1/T2の増加による
プランジャ22の移動量を自由に設定できるものであ
る。
【0061】以上のように、通常駆動停止後に電磁ポン
プ8の電磁コイル42へパルス波のオンタイムT1とオ
フタイムT2の比であるT1/T2を徐々に大きくして
励磁電流を供給することにより、電磁ポンプ8のプラン
ジャ22が、徐々に上限点に向かって上昇しては静止す
るのを繰り返す。それにより、上部プランジャ20に上
方に向かって突設されている突き上げ部材33が、吐出
用逆止弁36と当接して、吐出用逆止弁36を徐々に上
方に向かって押し上げては静止するのを繰り返し、その
動作により、吐出用逆止弁36を開成したままの状態に
して、送油管9内の残存燃油の一部を電磁ポンプ8内の
シリンダ17に逆流させるものである。
【0062】更に、そのパルス波の励磁電流の供給を停
止すると、プランジャ22は上限点から下死点へ急速に
移動して下降し、ポンプ室30内が急激に負圧になり、
プランジャ22が上限点から上死点まで移動する間は、
突き上げ部材33によって吐出用逆止弁36は開成して
いるので、ポンプ室30内の負圧により送油管9内の残
存燃油を吸引して更に逆流させるものである。それによ
り、通常駆動停止直後に燃焼バーナ部10内に、送油管
内に残存している燃油が滴下するのを防止して、滴下し
た燃油が気化して未燃ガスとなることにより異臭が発生
したり、タールが発生して付着することを、部品点数を
増加させずにコストアップすることなく防止できるもの
である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明によれは、供給
されるパルス波の励磁電流により励磁、非励磁を繰り返
す電磁コイル42と、該電磁コイル42の励磁、非励磁
により通常駆動時にはシリンダ17内の上死点と下死点
間を往復動し、通常駆動停止直後には上死点を越えて移
動するプランジャ22と、該プランジャ22の通常駆動
時の往動により加圧された燃油により開成される吐出用
逆止弁36と、通常駆動時には吐出用逆止弁36と当接
せず、停止直後に当接して吐出用逆止弁36を開成する
突き上げ部材33とを具備した電磁ポンプに、通常駆動
用のパルス波の励磁電流と該通常駆動用のパルス波より
周波数の高い通常駆動停止直後用のパルス波の励磁電流
を供給する駆動回路に於いて、前記通常駆動停止直後用
のパルス波の励磁電流は、オンタイムT1を一定値大き
くかつオフタイムT2を一定値小さくしてオンタイムT
1とオフタイムT2の比T1/T2を少し大きくしたパ
ルス波を所定の供給回数電磁コイル42に供給する動作
を、オンタイムT1が所定値より大きくなるまで、又は
オフタイムT2が所定値より小さくなるまで、又は動作
回数が所定回数に達するまで繰り返し、更に最初の通常
駆動停止直後用のパルス波の励磁電流で、プランジャ2
2を上死点と下死点間に静止させるようにしたことによ
り、通常駆動停止直後にプランジャ22を上死点を越え
て上限点まで少しずつゆっくり移動させて突き上げ部材
33により吐出用逆止弁36を開成する動作をさせ、そ
れにより通常駆動停止直後に燃焼バーナ部内に送油管内
に残存している燃油が滴下するのを防止して、滴下した
燃油が気化して未燃ガスになることにより異臭が発生し
たり、タールが発生して付着することを防止できると共
に、通常駆動停止直後にプランジャ22を上死点を越え
て上限点まで少しずつゆっくり移動させて突き上げ部材
33により吐出用逆止弁36を開成する動作を行うため
に回路や部品を増やすことなく、今までの回路構成や部
品のままで行えるので、前記動作を行うためにコストア
ップするのを防止できるものである。更にプランジャ2
2は、最初に上死点と下死点との間に静止されるので、
最初に燃油を僅かとはいえ送り出してしまうという不具
合を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明一実施例を付した石油燃焼器具のブロ
ック図。
【図2】同電磁ポンプと基板との回路図。
【図3】同電磁ポンプの断面図
【図4】同通常駆動停止直後の駆動回路の動作を示すフ
ローチャート図。
【図5】同駆動回路の動作を説明するタイムチャート
図。
【図6】この発明のその他の実施例の動作を示すフロー
チャート図
【図7】同フローチャート図。
【図8】同フローチャート図。
【図9】従来例を付した電磁ポンプと基板との回路図
【図10】従来例の駆動回路の動作を説明するタイムチ
ャート図。
【図11】その他の従来例の駆動回路の動作を説明する
タイムチャート図。
【符号の説明】
16 駆動回路 17 シリンダ 22 プランジャ 33 突き上げ部材 36 吐出用逆止弁 42 電磁コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 義彦 新潟県三条市東新保7番7号 株式会社 コロナ内 (72)発明者 加賀見 隆 新潟県三条市東新保7番7号 株式会社 コロナ内 合議体 審判長 西野 健二 審判官 栗田 雅弘 審判官 清田 栄章

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給されるパルス波の励磁電流により励
    磁、非励磁を繰り返す電磁コイル42と、該電磁コイル
    42の励磁、非励磁により通常駆動時にはシリンダ17
    内の上死点と下死点間を往復動し、通常駆動停止直後に
    は上死点を越えて移動するプランジャ22と、該プラン
    ジャ22の通常駆動時の往動により加圧された燃油によ
    り開成される吐出用逆止弁36と、通常駆動時には吐出
    用逆止弁36と当接せず、停止直後に当接して吐出用逆
    止弁36を開成する突き上げ部材33とを具備した電磁
    ポンプに、通常駆動用のパルス波の励磁電流と該通常駆
    動用のパルス波より周波数の高い通常駆動停止直後用の
    パルス波の励磁電流を供給する駆動回路に於いて、前記
    通常駆動停止直後用のパルス波の励磁電流は、オンタイムT1を一定値大きくかつオフタイムT2を一
    定値小さくしてオンタイムT1とオフタイムT2の比T
    1/T2を少し大きくしたパルス波を所定の供給回数電
    磁コイル42に供給する動作を、オンタイムT1が所定
    値より大きくなるまで、又はオフタイムT2が所定値よ
    り小さくなるまで、又は動作回数が所定回数に達するま
    で繰り返し、更に最初の通常駆動停止直後用のパルス波
    の励磁電流で、プランジャ22を上死点と下死点間に静
    止させるようにした ことを特徴とする電磁ポンプの駆動
    回路。
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