JP4251254B2 - 石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置 - Google Patents

石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、石油燃焼給湯機等に用いられる石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置は、特許第2689066号公報にも示すように公知であり、図示しないが燃料タンクから往路を介して導入された燃料がポンプで加圧され、戻り式圧力噴霧ノズルに供給されるが、該ノズル近傍から戻し路が接続され、この戻し路に比例制御弁(流量調整弁と均等)が設けられ、その端は前記ポンプの吸入側に接続されて構成されるものである。即ち、流量調整弁に印加される直流定電流とパルス電流を加算した電流値を制御することで、戻し路内を流れる流量が変化され、もってノズルからの噴霧量が無段階に変化されるものである。
【0003】
このような、石油燃焼給湯機にあって、燃料タンクは戻り式圧力噴霧バーナより高い位置にある場合がほとんどであり、燃料タンクとのヘッド差によりヘッド圧が常時かかっていることから、逆止弁を戻し路に設けていた。しかし、逆止弁を設けることで漏れの防止効果は一応あるが、逆止弁の構造がスプリング付勢式であることから、戻し路の流路抵抗が大きくなり、同流量抵抗分だけ流量調整弁(比例制御弁と均等)による流量調整幅の下限が高くなって、同流量調整弁による流量調整幅が狭くなり、要求熱負荷の下限に対応できないと言う問題があったし、燃料タンクのヘッド差が小さい場合には逆止弁が確実に作動せず、ポンプの駆動が停止中にはノズルから燃料が漏れることがあった。
【0004】
この対策として、特許第2959676号が開発された。即ち、流量調整弁が設けられた戻し路の往路への連結部よりも上流側に電磁弁を設け、該電磁弁の開閉動作をポンプ駆動・停止動作に連動させていた。これにより、電磁弁の閉時には往路と戻し路内の燃料がノズルから漏れることを確実に防止することができる作用効果を奏するものであると述べている。
【0005】
しかしながら、電磁弁の位置は戻し路との連結部よりも上流の往路にあり、燃料タンクからのヘッド圧を阻止する点には充分なる効果を有するが、往路内に溜まった燃料や、戻し路内特に流量調整弁内に溜まった燃料、更には容存の空気が圧力の低下により膨張した場合には燃料がノズル側へ押し出され、逆止弁(圧力低下時では閉止力は弱い)を介してノズルから漏れることがあった。即ち、電磁弁が設けられる位置としては最適な位置とは言い難いものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで当出願人は、ポンプの駆動停止時に戻り式圧力噴霧ノズルよりの燃料の流出を確実に防止する目的のため、流量調整弁のノズル側の戻し路に電磁弁を設けたものを提案し、前述の不都合は解決された。
【0007】
しかし、前記流量調整弁で得られる制御特性は、所望の直流定電流に重畳したパルス波の電流値を変化させて戻り式圧力噴霧ノズルへの噴霧圧力を制御しており、図5の同極の特性線図と同様の特性が得られるものである。そして、流量調整弁の特性、即ち電流量に対する噴霧圧力特性の変化率の変更(緩やか又は急に)は、直流定電流の値を変化させる制御回路を組まなければならなかった。このために、制御回路が複雑化して高価なものとなっていた。
【0008】
そこで、この発明は、流量調整弁の制御特性を変更させずとも複数の噴霧ノズル圧力特性が容易に得られるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決する手段】
この発明に係る石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置は、燃料タンクから往路を介して導入される燃料を該往路の途中に設けられたポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給し、該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料の一部を戻し路から該戻し路の途中に設けられた流量調整弁を介して前記往路であって前記ポンプの吸入側へ戻して成る石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置において、前記流量調整弁のノズル側の戻し路に電磁弁が設けられ、該電磁弁と流量調整弁は共通の磁気ロッドを介して重畳されると共に、共通の外側環状磁路を備え、前記流量調整弁に印加されるパルス電流のパルスと、前記電磁弁に印加される交流の正側又は負側のどちらか一方と重畳を時系列的に選択する選択手段を持つことを特徴とすることにある(請求項1)。そして、選択手段として、電磁弁に印加される交流の位相を180度の位相差を与える手段である(請求項2)。
【0010】
このために、流量調整弁に印加されるパルス電流のパルスと、電磁弁に印加される交流の正側又は負側とが時系列的に重畳することで、例えば正側が重畳すれば流量調整弁に電磁誘導で電流増となり、戻り圧力(噴霧ノズル圧力)特性の変化率を高めに、また負側に重畳すれば流量調整弁に電流減となり、戻り圧力(噴霧ノズル圧力)特性の変化率が低めとなる特性を得ることができる。
【0011】
また、この発明に係る石油燃料流量制御装置は、燃料タンクから往路を介して導入される燃料を該往路の途中に設けられたポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給し、該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料の一部を戻し路から該戻し路の途中に設けられた流量調整弁を介して前記往路であって前記ポンプの吸入側へ戻して成る石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置において、前記流量調整弁のノズル側の戻し路に電磁弁が設けられ、該電磁弁と流量調整弁は共通の磁気ロッドを介して重畳されると共に、共通の外側環状磁路を備え、前記電磁弁の極性を前記流量調整弁の極性と同極又は異極に選択する選択手段を持つことにある(請求項3)。そして、選択手段として、電磁弁に印加されるパルス電流の電磁コイルへの接続方向を切換える手段である(請求項4)。
【0012】
このため、流量調整弁に印加されるパルス電流のパルスと、電磁弁に印加されるパルス電流の電磁コイルへの接続方法を切換えて、前記流量調整弁の極性と電磁弁の極性をどちらかに選択し、同極に選択すれば噴霧ノズル圧力特性の変化率が高めとなり、異極に選択すれば噴霧ノズル圧力特性の変化率が低めとなる特性を得ることが出来るものである。しかも、電磁弁の極性は、該電磁弁の電磁コイル両端子への接続方向を切換えることにより簡単に行われるだけで良いものである。
【0013】
また、外側環状磁路としては、コ字型鉄板と下板より成っているし(請求項5)、また磁気ロッドには該磁気ロッドに接続する磁気プレート付加しても良い(請求項6)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0015】
図1において、この発明の概略の構成図が示され、油タンク1は、下記する燃料流量制御装置2より高い位置にあり、燃料はこの油タンク1からパイプよりなる往路3aを通り、該燃料流量制御装置2に供給される。このパイプより成る往路3aには、開閉弁4、ストレーナ5が流れ方向に順次設けられ、最も終端は電磁ポンプ13の吸入口23に接続されている。
【0016】
燃料流量制御装置2は、個々のユニットが結合されて構成され、大別して戻り式圧力噴霧ノズル11とノズルホルダ10とノズル本体8とから成るノズルユニット12と、電磁ポンプ13と電磁ポンプ本体14から成る電磁ポンプユニット15と、流量調整弁16と電磁弁・流量調整弁本体17と電磁弁44(以下戻し路に設けられた電磁弁という)と流量調整弁ジョイント18より成る流量調整弁ユニット19との3つのユニットにて構成されている。この燃料流量制御装置2は、バーナ燃焼室20のバーナキャップ21にユニットベース22を介して取付けられ、バーナ燃焼室20の上方で電磁ポンプユニット15と流量調整弁ユニット19がバーナ燃焼室20外に、ノズルユニット12はバーナ燃焼室20内に配されている。
【0017】
この燃料流量制御装置2にあって、電磁ポンプ13の吸入口23は、電磁ポンプ本体14に形成され、この吸入口23より電磁ポンプユニット15の往路3bが始められ、吐出口24に至っている。そして、往路3bはノズルユニット12の往路3cに接続され、この往路3cがノズルユニット12のノズル本体8から始められ、ノズルホルダ10を通り戻り式圧力噴霧ノズル11に形成の噴霧口9に至っている。即ち、往路3は3a,3b,3cの各往路より成っている。
【0018】
また、戻し路7aは、戻り式圧力噴霧ノズル11の噴霧口9の手前より始められ、ノズルホルダ10を通り、ノズル本体8に至り、それから流量調整弁ユニット19の戻し路7bに入り、この戻し路7bが流量調整弁本体17、電磁弁44、流量調整弁16、流量調整弁ジョイント18を通り前記電磁ポンプ本体14の吸入口23に至っている。即ち、戻し路7も7a,7bの各戻し路より成っている。
【0019】
図2において燃料流量制御装置2は、前述したごとく、ノズルユニット12と電磁ポンプユニット15及び流量調整弁ユニット19がバーナ燃焼室20のバーナキャップ21に取付けられ、該バーナ燃焼室20の上方でノズルユニット12はその内部に、電磁ポンプユニット15及び流量調整弁ユニット19は外部にそれぞれ配されている。
【0020】
まず、外部に配され、往路を構成する電磁ポンプユニット15から説明し、これと並設の戻し路を構成する流量調整弁ユニット19をその後に説明する。電磁ポンプユニット15は、電磁ポンプ13を持っており、図上最も上方で吸入弁25と吐出弁26とが水平に配され、吸入弁25の上流側の吸入口23の右端側は大径凹部となり、下記する流量調整弁ユニットの接続凹部31となっている。この流量調整弁ユニット接続凹部31にパイプより成る往路3aが接続され、その接続孔は前記吸入弁25より低い位置となっている。
【0021】
電磁ポンプ13は、ボビン30に電線が巻装された電磁コイル27を有しており、この電磁コイル27の両側方向及び上端にコ字形の鉄板29が配されると共に、下端に磁気プレート28が配され、両者で環状磁路が形成される。そして前記電磁コイル27のボビン30の中央を貫通して形成の貫通孔に、非磁性材のガイドパイプ33が嵌挿されている。なお、前記コ字形の鉄板29の下方の両者は、外方に折曲されて下記するユニットベース22への取付片となっている。
【0022】
電磁プランジヤ34は、鉄などの磁性材により略円筒状に形成されたもので、上ばね36と下ばね37によって前記ガイドパイプ33内に形成のプランジヤ作動室38内に摺動自在に支持されている。また、この電磁プランジヤ34に縦方向に縦孔40が形成され、該縦孔40が上下に分けられたプランジヤ作動室38を連通している。
【0023】
ピストン42は、その下端が前記した電磁プランジヤ34の上部に固定され、シリンダ43内に挿入されている。このピストン42は、前記電磁プランジヤ34の往復動に伴って往復動され、ポンプ室45内の容積の変化を与えて前記した吸入弁25と吐出弁26とでポンプ作用が行われる。
【0024】
詳述すれば、ピストン42が下降してポンプ室45の容積が増大し、ポンプ室45内の圧力が低くなると吸入弁25を開いて燃料を吸い込み、またピストン42が上昇してポンプ室の容積が減少し、ポンプ室45内の圧力が高くなると吐出弁26を開いて燃料をを吐出するものである。吐出弁26から吐出された燃料は、圧力調整装置(図示せず)にて所定圧に調圧され、アキュームレータ41で整圧され、前記したプランジヤ作動室38に流れ込むものである。
【0025】
磁気ロッド47は磁性材より成り、軸方向に貫通孔48が形成され、前記ガイドパイプ33の下端に嵌合されると共に、前記下ばね37を支えている。この磁気ロッド47の下端には、電磁弁50(以下往路に設けられた電磁弁という)が設けられている。前記電磁コイル27にパルス電流(商用交流半波整流電流)が印加されると、ばね52に抗して磁気ロッド側へ変位し、もって吐出口24が開かれるものである。
【0026】
この往路に設けられた電磁弁50は、前記磁気プレート28及び鉄板29の下端の取付片よりも下方へ突出して形成され、下記するユニットベース22に形成の孔を介してバーナ燃焼室20内に突出され、下記するノズルホルダユニット12のノズル本体8に形成の接続凹部81に嵌挿されている。なお、往路3bは吸入口23、吸入弁25、吐出弁26、プランジヤ作動室38、縦孔40、貫通孔48、電磁弁50、吐出口24より構成される。
【0027】
次に、流量調整弁ユニット19を説明すると、該流量調整弁ユニット19は、図1、図2のみならず図3、図4にも示すように、流量調整弁16と戻し路に設けられた電磁弁44とを持っており、その上方に流量調整弁ジョイント18を、その下方に流量調整弁本体17が配されて構成されている。まず、流量調整弁16は、ボビン60に巻装の電磁コイル55を備え、この電磁コイル55の両側方及び上端にコ字型の鉄板56が配されると共に、下端に磁気プレート57が配され、磁路が形成される。前記コ字型鉄板56は延設され、下方の電磁コイル49の両側に配されている。
【0028】
そして、ボビン60の中央を貫通して形成された貫通孔には、非磁性材のガイドパイプ59が挿入され、このガイドパイプ59の下端には磁性材の磁気ロッド62の上部側部位62aが配され、その上部側部位62aに弁座63が形成されている。この弁座63は軸方向に貫通孔64を持ち、この貫通孔64を開閉するように弁座63に着座する下記する弁体65が配されている。また、前記ガイドパイプ59の上端には、磁性材の押圧部材66が配され、この押圧部材66は、ばね61で付勢され、反ばね側に設けられたロッド66aが前記弁体65と接している。
【0029】
弁体65は、上からロッド66aを介してばね61と下から下ばね68で支えられ、電磁コイル55への定電流矩形波パルスを重畳した直流電流の電流値変化により弁体65への付勢力が変化し、通過する流量が可変される。ちなみに、電流値が大きくなると、通過する燃料は減少するいわゆる比例制御弁である。69は入力端子である。
【0030】
戻し路に設けられた電磁弁44は、前記流量調整弁16の下方に重畳され、共通の磁気ロッド62の下部側部位62bを中心に持ち、その周囲にボビン46に巻装の電磁コイル49が配置され、この電流コイル49の両側には前記したコ字型鉄板56が、下端に電磁プレート75が配されて、両者で前記流量調整弁16と電磁弁44の共通の外側環状磁路が形成されている。
【0031】
この電磁弁室79は、前記ボビン内に内挿の非磁性体のガイドパイプ54内に設けられ、前記貫通孔64が開口していると共に、反磁気ロッド側に貫通孔80を有する弁座83が配されて画成されており、内部に電磁可動片88が配され、該電磁可動片88がばね93にて付勢され、弁座83に着座されている。そして、電磁弁44の電磁コイル49に通電されると電磁可動片88がばね93に抗して戻し路7bが開かれるものである。なお、98は入力端子である。この電磁弁44の入力端子98には直流が印加されるが、その極性を選択する選択手段(具体的には切換スイッチ)を持っていることで、電磁コイル49の極性を変化させることができる。
【0032】
流量調整弁本体17には、戻し路7bとなる水平孔70と縦孔71を備え、縦孔71内にはフィルタ72が収納されていると共に、上端では前記弁座83が嵌め込まれる接続大径部73となり、下端では下記するノズルホルダ12のノズル本体8の接続凸部82が嵌挿される接続大径部74とを有している。また、戻し路7bの縦孔71には、前記水平孔70を介してアキュームレータ75が接続されている。
【0033】
流量調整弁ジョイント18には、戻し路7bとなる縦孔76と水平孔77とが形成され、縦孔76は前記ばね61が収容されると共に、開口端に前記ガイドパイプ59が挿入され、流量調整弁16と接続され、また水平孔77の左端側は外径を縮小した挿入部78となっていて、前記した電磁ポンプユニット15の流量調整弁ユニットの接続凹部31に嵌め込まれている。これにより、戻し路7bは吸入口23を構成する往路3bに接続されることになる。
【0034】
ガスケット100は、防振性ゴム材から作られ、前記バーナキャップ21の段部86上に載置できるように形成されると共に、その内側に防振ゴム101が配されている。
【0035】
ノズルユニット12は、図1、図2にのみ示され、ノズル本体8とノズルホルダ10と戻り式圧力噴霧ノズル11とより構成され、ノズル本体8は、略逆円錐形をなし、上面には往路3cとなる接続凹部81が形成され、この接続凹部81には前記した電磁弁50の電磁弁ケース53が前記ユニットベース22の穴を介して嵌挿されている。これにより、往路3bと往路3cとが接続される。
【0036】
また、同じく上面には、戻し路7aとなる接続凸部82が形成され、この接続凸部82は前記ユニットベース22の穴を介して前記した流量調整弁ユニット19の流量調整弁本体17の接続大径部74に嵌挿されている。これにより、戻し路7aと7bとが接続される。更に、ノズル本体8内には、往路3cとなる縦孔107と戻し路7aとなる通孔108を持ち、そしてノズル本体の下面には接続用孔112が形成されている。このような構成のノズル本体8は、3本のねじを介してユニットベース22に取付けられて、ノズルユニット12がユニットベース22に取付けられることになる。
【0037】
ノズルホルダ10は円筒状で、内部に縦方向に往路3cとなる縦孔114と戻し路7aとなる縦孔115を有すると共に、上端にノズル本体8の接続用孔112に挿入の挿入部116が形成され、また下端にノズル11を取付けるための取付孔117が形成されている。
【0038】
戻り式圧力噴霧ノズル11は、公知構造を持つもので、概略は図1に示すように、中心に戻し路7aとなる縦孔120とそれに並設の往路3cとなる縦孔121が形成され、両孔は噴霧口9の近くで接続されている。
【0039】
バーナ燃焼室20は、上方にウインドボックス124が配され、上部は開口され、それには前述のごとくバーナキャップ21が取付けられている。前記ウインドボックス124には、送風機(図示せず)からの風の送風口125が形成され、その送風を整流する整流筒126がウインドボックス124内に配されている。整流筒126内には、前述したノズルホルダ10に取付けられたカバー127及びそれに続いて燃焼筒128が配されている。
【0040】
前述の構成において、燃料流量制御装置2の駆動は、電磁ポンプ13に所定のパルス電流(商用交流半波整流電流)が印加されて駆動されると共に、流量調整弁16にも所定の制御パルス電流が印加され、更に戻し路に設けられた電磁弁44にも交流が印加される。即ち、電磁ポンプ13には、一定の駆動パルス電流が印加されて駆動され、定出力を得る。流量調整弁16には、直流定電流とパルス電流を加算したパルス電流が供給され、印加される電流値が大きくなるにつれて弁体65を弁座63に押圧する力が強くなり、又小さくなれば弁体65の弁座63への押圧力は弱くなるものである。戻し路に設けられた電磁弁44には、商用交流電源が供給される。
【0041】
この燃料流量制御装置2にあって、戻し路7は最も下端のノズル11の縦方向の戻し路7aから始まり、その上のノズルホルダ10の縦孔115に接続され、そしてその上にノズル本体8の通孔108に接続され、更に流量調整弁ユニット19の流量調整弁本体17の縦孔71、戻し路に設けられた電磁弁44の電磁弁室79、流量調整弁16のガイドパイプ59、流量調整弁ジョイント18の縦孔76、水平孔77に接続されている。
【0042】
したがって、戻し路7は、一部水平部分を有するが、上下方向に接続され、内部に入った空気の滞留する場所をなくすと共に、戻し路7の最も下流の水平孔77が前記吸入弁25よりも低い位置にあり、そのため混入空気は浮力により低圧側であるが確実に電磁ポンプ13の吸入側に戻すことができるものである。
【0043】
戻し路7に設けられた電磁弁44は、燃料流量制御装置2の停止時に、共に電流の印加が遮断されるから、流量調整弁16内に溜まった燃料や空気が圧力条件や温度条件の変化により圧力の上昇があっても、戻し路を介して戻り式圧力噴霧ノズル11から燃料が漏れることがなくなった。
【0044】
流量調整弁16は、図8に示す2つの実線のような特性線が形成される。即ち、電磁弁44に印加される交流の重畳の正又は負によって惹起される。この説明をする前に、図5に示すように、流量調整弁16と電磁弁44は、磁気ロッド62にて構造的に重畳されると共に、流量調整弁16には入力端子69を介して駆動回路150に接続されている。この駆動回路150では、直流定電流にパルス電流を重畳したパルス電流が作り出され、例えば図6−a又は図7−aの波形となっている。
【0045】
電磁弁44には、入力端子98を介して位相切換器154が接続されており、商用電源(50又は60サイクル)が印加されている。商用電源である交流の正側が前記流量調整弁16のパルスと同期(重畳)すると流量調整弁16の電磁コイル55には、図6−bに示すような波形の電流が誘起され、図6−aに示すパルスと合成され図6−cに示す合成パルスとなる。即ち、合成パルスにおける平均電流は図6−aのパルスの平均電流よりも当然ながら大きくなっている。
【0046】
これに対し、電磁ポンプ44に印加される商用電源である負側が前記流量調整弁16のパルスと同期(重畳)すると流量調整弁16の電磁コイル55には、図7−bに示すような波形の電流が誘起され、図7−aに示すパルスと合成され、図7−cに示す合成パルスとなる。即ち、合成パルス電流における平均電流は、図6−aのパルス平均電流よりも当然ながら小さくなっている。即ち、前記した正側の重畳時には実線の特性線となり、また負側の重畳時には二点鎖線の特性線となり、実線と比べて緩やかな特性を得ることが出来るものである。この結果、例えば夏冬運転モードに分ける使用も可能である。
【0047】
なお、前記電磁弁44のに交流を印加していたが、パルス電流を印加する際には、前記実施の形態例で示した位相切換器に代えて入力端子98,98への接続方向の変更を行って、該電磁弁44の極性を前記流量調整弁16に対して同極にするか又は異極にするかして、流量調整弁16の特性を実線又は二点鎖線のように変更することが出来るものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、流量調整弁に印加されるパルス電流のパルスに、電磁弁に印加の交流の正側又は負側のどちらか一方を重畳したことで、噴霧ノズル圧力特性を変化させることができる。しかも、交流の位相をずらすという簡単な方法により行うことが出来るものである。また、請求項3の発明によれば、流量調整弁の極性に対して電磁弁の極性を同極又は異極に選択することで、噴霧ノズル圧力特性を変化させることができる。しかも、その特性の変更は、電磁弁への直流の接続方向の切換という同じく簡易な方法により行うことが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略を示す構成図である。
【図2】この発明の縦断面図である。
【図3】この発明の流量調整弁ユニットの断面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】この発明の概略の回路図である。
【図6】正側重畳時におけるパルスタイムチャート図である。
【図7】負側重畳時におけるパルスタイムチャート図である。
【図8】正側重畳時と負側重畳時における流量調整弁の駆動電流と戻り圧力(噴霧ノズル圧力)との関係の特性線図である。
【符号の説明】
1 油タンク
2 燃料流量制御装置
3 往路
7 戻し路
8 ノズル本体
10 ノズルホルダ
11 ノズル
12 ノズルユニット
13 電磁ポンプ
14 電磁ポンプ本体
15 電磁ポンプユニット
16 流量調整弁
17 流量調整弁本体
18 流量調整弁ジョイント
19 流量調整弁ユニット
20 バーナ燃焼室
21 バーナキャップ
22 ユニットベース
25 吸入弁
26 吐出弁
27 電磁コイル
31 流量調整弁ユニットの接続凹部
34 電磁プランジヤ
38 プランジヤ作動室
42 ピストン
43 シリンダ
44 戻し路に設けられた電磁弁
50 電磁弁
53 電磁弁ケース
55 電磁コイル
62 磁気ロッド
63 弁座
65 弁体
66 押圧部材
74 接続大径部
79 電磁弁室
81 接続凹部
82 接続凸部

Claims (6)

  1. 燃料タンクから往路を介して導入される燃料を該往路の途中に設けられたポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給し、該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料の一部を戻し路から該戻し路の途中に設けられた流量調整弁を介して前記往路であって前記ポンプの吸入側へ戻して成る石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置において、
    前記流量調整弁のノズル側の戻し路に電磁弁が設けられ、該電磁弁と流量調整弁は共通の磁気ロッドを介して重畳されると共に、共通の外側環状磁路を備え、前記流量調整弁に印加されるパルス電流のパルスと、前記電磁弁に印加される交流の正側又は負側のどちらか一方と重畳を時系列的に選択する選択手段を持つことを特徴とする石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
  2. 選択手段として、電磁弁に印加される交流の位相を180度の位相差を与える手段であることを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
  3. 燃料タンクから往路を介して導入される燃料を該往路の途中に設けられたポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給し、該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料の一部を戻し路から該戻し路の途中に設けられた流量調整弁を介して前記往路であって前記ポンプの吸入側へ戻して成る石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置において、
    前記流量調整弁のノズル側の戻し路に電磁弁が設けられ、該電磁弁と流量調整弁は共通の磁気ロッドを介して重畳されると共に、共通の外側環状磁路を備え、前記電磁弁の極性を前記流量調整弁の極性と同極又は異極に選択する選択手段を持つことを特徴とする石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
  4. 選択手段として、電磁弁に印加されるパルス電流の電磁コイルへの接続方向を切換える手段であることを特徴とする請求項1記載の石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
  5. 外側環状磁路として、コ字型鉄板と該コ字型鉄板の開口側に設けられた磁気プレートとより成ることを特徴とする請求項1又は3記載の石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
  6. 磁気ロッドには、該磁気ロッドに接続する磁気プレートを付加したしたことを特徴とする請求項1又は3記載の石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
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