JP3528128B2 - 石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置 - Google Patents

石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、石油燃焼給湯機
等に用いられる石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置
は、特許第2959676号公報にも示すように公知で
あり、図示しないが燃料タンクから往路を介して導入さ
れた燃料がポンプで加圧され、戻り式圧力噴霧ノズルに
供給されるが、該ノズル近傍から戻し路が接続され、こ
の戻し路に比例制御弁(流量調整弁と均等)が設けら
れ、その端は前記ポンプの吸入側に接続されて構成され
ているものである。即ち、比例制御弁に印加される電流
値を制御することで、戻し路内を流れる圧力が変化さ
れ、もってノズルからの噴霧量が無段階に変化されるも
のである。
【0003】また、特開平10−253051号公報に
は、流量調整弁Fよりも上流側の戻し油管Rには圧力緩
衝用のアキュムレータALと逆止弁Gとを、前記逆止弁
GがノズルN側になるように構成したものが示されてい
る。この構成からアキュムレータALで脈動燃焼の防止
が、そして逆止弁Gで燃料の液だれの防止が図られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例では、ポン
プPの吸入口が貯油タンクTよりも位置的に上方にあっ
て、プラスヘッドとなっているために、設置または油切
れ試運転初期時においても、ノズルから空気を吸い込む
ことなどなかった。しかし、近年設置場所等の関係か
ら、タンクヘッドがマイナス(規格−2m以内)で使用
されることもあり、その場合に、戻し路を介してノズル
から空気を吸い込んでしまう不都合が起きていた。その
原因は逆止弁を有していても、戻し路側の負荷が貯油タ
ンク内の燃料の吸い上げより小さいためと解される。そ
こで、逆止弁の閉止力を大きくすることが考えられる
が、運転初期、逆に逆止弁の開成を遅らせる結果とな
り、制御遅れを発生させていた。
【0005】この発明は、設置または油切れ試運転初期
時において、油タンクがマイナスヘッドにあっても、ノ
ズルより空気を吸い込まず、油の吸い込み速度、空気の
排出速度を高める石油燃料用バーナの燃料流量制御装置
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る石油燃料
給湯機等に用いられる石油燃焼器用バーナの燃料流量制
御装置は、燃料タンクから往路を介して導入された燃料
をポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給し、
該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料の一
部を戻し路から比例制御弁を介して前記往路であって前
記ポンプの吸入側へ戻すようにした石油燃焼器用バーナ
の燃料流量制御装置において、前記戻り式圧力噴霧ノズ
ルと比例制御弁との間に第1及び第2の逆止弁を前記第
1の逆止弁が前記戻り式圧力噴霧ノズル側となるように
設け、前記第1及び第2の逆止弁は、戻り路の下流に向
かって開成する弁とし、且つ前記第2の逆止弁は第1の
逆止弁よりも弁の開成圧力を大きくしている(請求項
1)。
【0007】このため、戻り路の上流側に設けられた第
1の逆止弁にて燃料の後だれを防止すると共に、第2の
逆止弁にて、タンクヘッドがポンプよりマイナス(規格
では−2m以内)であって、設置又は油切れ試運転初期
時においても、第2の逆止弁の開成抵抗が大きい(閉弁
状態を維持する)ために、戻し路を介してノズルより空
気の吸い込みが防がれ、油タンクより燃料を吸い込んで
往路そして戻り路内に送り出し、吸い込み速度、空気の
排出速度を高めることができる。また、石油燃焼器用バ
ーナの停止時は、たとえマイナスヘッドのみならずプラ
スヘッドの油タンクを有していても、ノズル側に近い第
1の逆止弁がただちに閉じて、第2の逆止弁と共に燃料
の後だれを確実に防ぐものである。
【0008】さらに石油燃焼器用バーナの燃料流量制御
装置は複数のユニットより成っている(請求項)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0010】図1において、この発明の概略の構成図が
示され、油タンク1は、下記する燃料流量制御装置2の
電磁ポンプ13の吸入口23より高い位置にある方が好
ましいが、二点鎖線で示すように、マイナス2mまでの
設置も許され、燃料はこの油タンク1からパイプよりな
る往路3aを通り、該燃料流量制御装置2に供給され
る。このパイプより成る往路3aには、開閉弁4、スト
レーナ5が流れ方向に順次設けられ、最も終端は電磁ポ
ンプ13の吸入口23に接続されている。
【0011】燃料流量制御装置2は、個々のユニットが
結合されて構成され、大別して戻り式圧力噴霧ノズル1
1とノズルホルダ10とノズル本体8とから成るノズル
ユニット12と、電磁ポンプ13と電磁ポンプ本体14
から成る電磁ポンプユニット15と、比例制御弁16と
比例制御弁本体17と比例制御弁ジョイント18より成
る比例制御弁ユニット19との3つのユニットにて構成
されている。この燃料流量制御装置2は、バーナ燃焼室
20のバーナキャップ21にユニットベース22を介し
て取付けられ、バーナ燃焼室20の上方で電磁ポンプユ
ニット15と比例制御弁ユニット19がバーナ燃焼室2
0外に、ノズルユニット12はバーナ燃焼室20内に配
されている。
【0012】この燃料流量制御装置2にあって、電磁ポ
ンプ13の吸入口23は、電磁ポンプ本体14に形成さ
れ、この吸入口23より電磁ポンプユニット15の往路
3bが始められ、吐出口24に至っている。そして、往
路3bはノズルユニット12の往路3cに接続され、こ
の往路3cがノズルユニット12のノズル本体8から始
められ、ノズルホルダ10を通り戻り式圧力噴霧ノズル
11に形成の噴霧口9に至っている。即ち、往路3は3
a,3b,3cの各往路より成っている。
【0013】また、戻し路7aは、戻り式圧力噴霧ノズ
ル11の噴霧口9の手前より始められ、ノズルホルダ1
0を通り、第1の逆止弁97を介してノズル本体8に至
り、それから比例制御弁ユニット19の戻し路7bに入
り、この戻し路7bの第2の逆止弁75、比例制御弁本
体17、比例制御弁16、比例制御弁ジョイント18を
通り前記電磁ポンプ本体14の吸入口23に至ってい
る。即ち、戻し路7も7a,7bの各戻し路より成って
いる。
【0014】図1並びに図2において燃料流量制御装置
2は、前述したごとく、ノズルユニット12と電磁ポン
プユニット15及び比例制御弁ユニット19がバーナ燃
焼室20のバーナキャップ21に取付けられ、該バーナ
燃焼室20の上方でノズルユニット12はその内部に、
電磁ポンプユニット15及び比例制御弁ユニット19は
外部にそれぞれ配されている。
【0015】まず、外部に配され、往路を構成する電磁
ポンプユニット15から説明し、これと並設の戻し路を
構成する比例制御弁ユニット19をその後に説明する。
電磁ポンプユニット15は、電磁ポンプ13を持ってお
り、図上最も上方で吸入弁25と吐出弁26とが水平に
配され、吸入弁25の上流側の吸入口23の右端側は大
径凹部となり、下記する比例制御弁ユニットの接続凹部
31となっている。この比例制御弁ユニット接続凹部3
1にパイプより成る往路3aが継手を介して接続されて
いる。前記吐出弁26の吐出側には、所定圧に調圧する
圧力調整装置39が設けられている。
【0016】電磁ポンプ13は、ボビン30に電線が巻
装された電磁コイル27を有しており、この電磁コイル
27の両側及び上端にコ字形の鉄板29が配されると共
に、下端に磁気プレートが配され、両者で環状磁路が形
成される。そして前記電磁コイル27のボビン30の中
央を貫通して形成の貫通孔に、非磁性材のガイドパイプ
33が嵌挿されている。なお、前記コ字形の鉄板29の
下方の両者は、外方に折曲されて下記するユニットベー
ス22への取付片となっている。
【0017】電磁プランジヤ34は、鉄などの磁性材に
より略円筒状に形成されたもので、上ばね36と下ばね
37によって前記ガイドパイプ33内に形成のプランジ
ヤ作動室38内に摺動自在に支持されている。また、こ
の電磁プランジヤ34に縦方向に縦孔40が形成され、
該縦孔40が上下に分けられたプランジヤ作動室38を
連通している。
【0018】ピストン42は、その下端が前記した電磁
プランジヤ34の上部に固定され、シリンダ43内に挿
入されている。このピストン42は、前記電磁プランジ
ヤ34の往復動に伴って往復動され、ポンプ室45内の
容積の変化を与えて前記した吸入弁25と吐出弁26と
でポンプ作用が行われる。
【0019】詳述すれば、ピストン42が下降してポン
プ室45の容積が増大し、ポンプ室45内の圧力が低く
なると吸入弁25を開いて燃料を吸い込み、またピスト
ン42が上昇してポンプ室の容積が減少し、ポンプ室4
5内の圧力が高くなると吐出弁26を開いて燃料を吐出
するものである。吐出弁26から吐出された燃料は、圧
力調整装置39にて所定圧に調圧され、アキュームレー
タ41で整圧され、前記したプランジヤ作動室38に流
れ込むものである。
【0020】磁気ロッド47は磁性材より成り、前記電
磁プランジヤ34を吸着する作用をし、軸方向に貫通孔
48が形成され、前記ガイドパイプ33の下端に嵌合さ
れると共に、前記下ばね37を支えている。この磁気ロ
ッド47の下端には、電磁弁50が設けられている。こ
の電磁弁50は電磁可動片51とばね52と電磁弁ケー
ス53とより成り、前記電磁コイル27に駆動電流が印
加されると、可動片51がばね52に抗して磁気ロッド
側へ変位し、もって吐出口24が開かれるものである。
【0021】この往路に設けられた電磁弁50の電磁弁
ケース53は、前記鉄板29の下端の取付片よりも下方
へ突出して形成され、下記するユニットベース22に形
成の孔を介してバーナ燃焼室20内に突出され、下記す
るノズルホルダユニット12のノズル本体8に形成の接
続凹部81に嵌挿されている。なお、往路3bは吸入口
23、吸入弁25、吐出弁26、プランジヤ作動室3
8、縦孔40、貫通孔48、電磁弁50、吐出口24よ
り構成される。
【0022】次に、比例制御弁ユニット19を説明する
と、該比例制御弁ユニット19は比例制御弁16を持っ
ており、その上方に比例制御弁ジョイント18を、その
下方に比例制御弁本体17が配されて構成されている。
まず、比例制御弁16は、ボビン60に巻装の電磁コイ
ル55を備え、この電磁コイル55の両側方及び上端に
コ字形の鉄板56が配されると共に、下端に磁気プレー
トが配され、両者で環状磁路が形成される。
【0023】そして、ボビン60の中央を貫通して形成
された貫通孔には、非磁性材のガイドパイプ59が挿入
され、このガイドパイプ59の下端には磁性材の磁気ロ
ッド62が配され、その磁気ロッド62に弁座63が形
成されている。この弁座63は軸方向に貫通孔64を持
ち、この弁座63に着座する下記するように弁体65が
配されている。また、前記ガイドパイプ59の上端に
は、磁性材の押圧部材66が配され、この押圧部材66
は、上ばね67で付勢され、反ばね側に設けられたロッ
ド66aが前記弁体65と接している。
【0024】弁体65は、上方からロッド66aを介し
て上ばね67と下方から下ばね68とで支えられ、電磁
コイル55への矩形波パルス電流値変化により弁体65
への付勢力が変化し、通過する流量が可変される。ちな
みに、電流値が大きくなると、通過する燃料は減少する
いわゆる比例制御弁である。このような構成の比例制御
弁16を制御することで、戻り圧力を調整するものであ
る。
【0025】比例制御弁本体17には、戻し路7bとな
る縦孔71を備え、縦孔71内にはフィルタ72が収納
されていると共に、その下端に第2の逆止弁75が配さ
れ、該第2の逆止弁75は戻し路7の下流に向けて開成
する弁となっている。そして、上端では前記磁気ロッド
62が嵌め込まれる接続部73となり、下端では下記す
るノズルホルダ12のノズル本体8の接続凹部82が嵌
挿される接続凸部74とを有している。なお、戻し路7
bには、前記第2の逆止弁75より下流にアキュームレ
ータ76が接続されている。
【0026】比例制御弁ジョイント18には、戻し路7
bとなる縦孔77と水平孔78とが形成され、縦孔77
は前記ばね67が収容されると共に、開口端に前記ガイ
ドパイプ59が挿入され、比例制御弁16と接続され、
また水平孔78の左端側は外径を縮小した挿入部79と
なっていて、前記した電磁ポンプユニット15の比例制
御弁ユニットの接続凹部31に嵌め込まれている。これ
により、戻し路7bは吸入口23を構成する往路3bに
接続されることになる。なお、戻し路7bを構成する水
平孔78は、前記した吸入口23より低い位置にある。
【0027】ノズルユニット12は、ノズル本体8とノ
ズルホルダ10と戻り式圧力噴霧ノズル11とより構成
され、ノズル本体8は、略逆円錐形をなし、上面には往
路3cとなる接続凹部81が形成され、この接続凹部8
1には前記した電磁弁50の電磁弁ケース53が前記ユ
ニットベース22の穴を介して嵌挿されている。これに
より、往路3bと往路3cとが接続される。
【0028】また、同じく上面には、戻し路7aとなる
接続凹部82が形成され、この接続凹部82には前記ユ
ニットベース22の穴を介して前記した比例制御弁ユニ
ット19の比例制御弁本体17の接続凸部74が嵌挿さ
れている。これにより、戻し路7aと7bとが接続され
る。更に、ノズル本体8内には、往路3cとなる縦孔8
4と戻し路7aとなる縦孔86と水平孔88を持ち、そ
してノズル本体の下面には接続用孔89が形成されてい
る。このような構成のノズル本体8は、3本のねじ91
を介してユニットベース22に取付けられている。即
ち、ノズルユニット12がユニットベース22に取付け
られることになる。
【0029】ノズルホルダ10は円筒状で、内部に縦方
向に往路3cとなる縦孔93と戻し路7aとなる縦孔9
4を有すると共に、上端にノズル本体8の接続用孔89
に挿入の挿入部95が形成され、また下端にノズル11
を取付けるための取付孔117が形成されている。な
お、前記戻し路7aとなる縦孔94と前記ノズル本体8
の縦孔86とにまたがって第1の逆止弁97が設けられ
ている。この第1の逆止弁97は前記した第2の逆止弁
75と同じ方向に開成する弁で、開成圧力は第2の逆止
弁75の方が第1の逆止弁97よりも大きな値となって
いる。
【0030】戻り式圧力噴霧ノズル11は、公知構造を
持つもので、概略は図1に示すように、中心に戻し路7
aとなる縦孔120とそれに並設の往路3cとなる縦孔
121が形成され、両孔は噴霧口9の近くで接続されて
いる。
【0031】バーナ燃焼室20は、上方にウインドボッ
クス124が配され、上部は開口され、それには前述の
ごとくユニットベース22が取付けられている。前記ウ
インドボックス124には、送風機(図示せず)からの
風の送風口が形成され、その送風を整流する整流筒12
6がウインドボックス124内に配されている。整流筒
126内には、前述したノズルホルダ10に取付けられ
たカバー127及びそれに続いて燃焼筒が配されてい
る。
【0032】前述の構成において、燃料流量制御装置2
の駆動は、電磁ポンプ13に所定の駆動パルス電流が印
加されて駆動されると共に、比例制御弁16にも所定の
制御電流が印加される。即ち、電磁ポンプ13には、一
定の駆動パルス電流が印加されて駆動され、定出力を得
る。比例制御弁には、直流定電流に矩形波パルス電流を
重畳せしめたパルス電流が供給され、印加されるパルス
電流が大きくなるにつれて弁体65を弁座63に押圧す
る力が強くなり、又小さくなれば弁体65の弁座63へ
の押圧力は弱くなり、戻り圧力が調圧される。これによ
り、戻り式圧力噴射ノズル11からの噴霧量が変化され
るものである。
【0033】石油燃焼器用バーナの設置時に、油タンク
1が電磁ポンプ13の吸入口23よりも低い位置(マイ
ナスヘッド)に設置される例もある。この場合に往路
3、戻し路7内には燃料が満されていなく空気が入って
おり、電磁ポンプ13の稼働にも、第1の逆止弁97の
みの例では、該第1の逆止弁97が開いて戻り式圧力噴
霧ノズル11から空気を吸い込んでしまう。
【0034】しかし、開弁圧力の大きな第2の逆止弁7
5が有ることから、戻し路7が連通せず、燃料は往路3
aを介して電磁ポンプ13に吸引され、往路3b,3c
を流れ、溜っていた空気を押し出しながら、戻り式圧力
噴霧ノズル11より排出する。そして、戻り路7aにも
燃料が充満することから、第1の逆止弁97のみならず
第2の逆止弁75にも圧力が加わり開弁される。これに
よって、戻り路7の空気も電磁ポンプ13の吸入側へ戻
され、比例制御弁にて圧力制御も可能となって、石油燃
焼器用バーナの定常運転状態となる。
【0035】このような、バーナの設置と同じような条
件となる油切れ運転初期にも上述したような作用効果が
得られるものである。なお、プラスヘッド(電磁ポンプ
13の吸入口23より油タンク1が高い位置)にある場
合には、第1及び第2の逆止弁97,76は共に、後だ
れ防止機能をはたす。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、タン
クヘッドがポンプよりもマイナスであっても、第2の逆
止弁の開成抵抗が大きいために、設置時や油切れ試運転
初期時に戻し路を介して空気の吸い込みが防がれ、油タ
ンクより燃料を吸い込み、ただちに定常運転が可能とな
る。また、2つの逆止弁としたことで、第1の逆止弁を
限りなく戻り式圧力噴霧ノズル側に近づけることを可能
とし、後だれ防止に効果を発揮することができる。しか
も、第1の逆止弁と第2の逆止弁との開弁圧力に差を有
することから、第2の逆止弁のみを、設置時や油切れ試
運転初期時に働かせることができ、油の吸い込み速度、
空気の排出速度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の概略を示す構成図である。
【図2】この発明の縦断面図である。
【符号の説明】
1 油タンク 2 燃料流量制御装置 3 往路 7 戻し路 8 ノズル本体 10 ノズルホルダ 11 戻り式圧力噴霧ノズル 12 ノズルユニット 13 電磁ポンプ 14 電磁ポンプ本体 15 電磁ポンプユニット 16 比例制御弁 17 比例制御弁本体 18 比例制御弁ジョイント 19 比例制御弁ユニット 20 バーナ燃焼室 21 バーナキャップ 22 ユニットベース 25 吸入弁 26 吐出弁 27 電磁コイル 31 流量調整弁ユニットの接続凹部 34 電磁プランジヤ 38 プランジヤ作動室 39 圧力調整装置 42 ピストン 43 シリンダ 50 電磁弁 53 電磁弁ケース 55 電磁コイル 65 弁体 66 押圧部材 75 第2の逆止弁 76 アキュムレータ 97 第1の逆止弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−269860(JP,A) 特開2000−213734(JP,A) 特開 平10−253051(JP,A) 特開 平8−75141(JP,A) 実開 平6−30619(JP,U) 特許2959676(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23D 11/24 - 11/30 F23K 5/04 F23N 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクから往路を介して導入された
    燃料をポンプにて加圧し、戻り式圧力噴霧ノズルに供給
    し、該戻り式圧力噴霧ノズルより噴霧すると共に、燃料
    の一部を戻し路から比例制御弁を介して前記往路であっ
    て前記ポンプの吸入側へ戻すようにした石油燃焼器用バ
    ーナの燃料流量制御装置において、 前記戻り式圧力噴霧ノズルと比例制御弁との間に第1及
    び第2の逆止弁とを、前記第1の逆止弁が前記戻り式圧
    力噴霧ノズル側となるように設け、前記第1及び第2の
    逆止弁は、戻り路の下流に向かって開成する弁とし、且
    つ前記第2の逆止弁は第1の逆止弁よりも弁の開成圧力
    を大きくしたことを特徴とする石油燃焼器用バーナの燃
    料流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記石油燃焼器用バーナの燃料流量制御
    装置は複数のユニットより成ることを特徴とする請求項
    1記載の石油燃焼器用バーナの燃料流量制御装置。
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