JPH11229999A - 高圧燃料ポンプの調量機構 - Google Patents

高圧燃料ポンプの調量機構

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JPH11229999A
JPH11229999A JP10037633A JP3763398A JPH11229999A JP H11229999 A JPH11229999 A JP H11229999A JP 10037633 A JP10037633 A JP 10037633A JP 3763398 A JP3763398 A JP 3763398A JP H11229999 A JPH11229999 A JP H11229999A
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JP
Japan
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fuel
pressure
pump
valve
amount
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JP10037633A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ito
猪頭  敏彦
Akikazu Kojima
昭和 小島
Shigeiku Enomoto
榎本  滋郁
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Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/0011Constructional details; Manufacturing or assembly of elements of fuel systems; Materials therefor
    • F02M37/0023Valves in the fuel supply and return system
    • F02M37/0029Pressure regulator in the low pressure fuel system

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少量域から大量域までの良好な調量制御を低コ
ストで実現することができる高圧燃料ポンプの調量機構
を提供する。 【解決手段】フィードポンプ1からの燃料が、ディーゼ
ルエンジンによって駆動される高圧ポンプ3にて高圧化
してコモンレール4に供給される。コモンレール4には
気筒毎の燃料噴射弁5が接続されている。フィードポン
プ1から高圧ポンプ3への第1の燃料経路において調量
用電磁弁21が配置されるとともに、当該電磁弁21の
下流側圧力にて絞り量が調整される油圧作動式絞り弁2
2が、調量用電磁弁21を迂回する第2の燃料経路に設
けられている。フィードポンプ1から供給して高圧ポン
プ3に吸入される燃料が、第1の燃料経路を通して調量
用電磁弁21によって調量されるとともに第2の燃料経
路を通して油圧作動式絞り弁22によって調量される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高圧燃料ポンプの
調量機構に関し、例えば、ディーゼルエンジンのコモン
レール式燃料噴射システムに適用できるものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンの燃料噴射装置とし
てコモンレール式燃料噴射システムが知られている(特
開平9−209868号公報等)。このコモンレール式
燃料噴射システムに供する高圧燃料ポンプにおいては、
エンジンの要求する燃料量を過不足なくコモンレールに
供給することが求められる。そのための調量機構とし
て、高圧ポンプが吸入する燃料量を絞り弁で制限する、
ということが考えられる。
【0003】その際、第1の方法として、電磁弁によっ
て時間的もしくは面積的に吸入量を制限する、というこ
とが考えられる。ところが、この場合においては、少量
域での制御性は良好となるが、大量域に対応できない、
という問題がある。
【0004】第2の方法として、電磁弁によって制御さ
れる油圧の大きさで開度が決定される油圧作動式絞り弁
によって吸入量を制限するということが考えられる。と
ころが、この場合においては、大量域の制御が可能であ
るが、少量域での制御性が悪いという問題がある。
【0005】第3の方法として、前記第1と第2の方法
を併用するということが考えられる。ところが、この場
合においては、2個の電磁弁が必要となり、コストアッ
プを招くという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、少量域から大量域までの良好な調量制御を低コス
トで実現することができる高圧燃料ポンプの調量機構を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の高圧燃
料ポンプの調量機構は、フィードポンプから高圧ポンプ
への第1の燃料経路において調量用電磁弁を配置すると
ともに、前記調量用電磁弁を迂回する第2の燃料経路に
油圧作動式絞り弁を設けたことを特徴としている。
【0008】このような構成を採用すると、フィードポ
ンプから供給して高圧ポンプに吸入される燃料が、第1
の燃料経路を通して調量用電磁弁によって調量されると
ともに、第2の燃料経路を通して油圧作動式絞り弁によ
って調量される。
【0009】よって、フィードポンプから高圧ポンプに
供給される燃料量が、調量用電磁弁を介して直接、流入
する分と、油圧作動絞り弁を介して流入する分との和と
なる。これにより、簡素な機構で調量のダイナミックレ
ンジを大きくすることができる。
【0010】ここで、請求項2に記載のように、前記調
量用電磁弁の下流側圧力を前記油圧作動式絞り弁の制御
油圧室に導くようにすると、調量用電磁弁の下流側圧力
にて油圧作動式絞り弁の絞り量が調整され、実用上好ま
しいものとなる。
【0011】この際、請求項3に記載のように、前記調
量用電磁弁と油圧作動式絞り弁の制御油圧室の間にオリ
フィスを設けると、油圧脈動を防止することができる。
また、請求項4に記載のように、前記油圧作動式絞り弁
の制御油圧室を用いて第1の燃料経路を構成すると、実
用上好ましいものになる。
【0012】さらに、請求項5に記載のように、前記調
量用電磁弁と高圧ポンプとの間にオリフィスを設ける
と、実用上好ましいものになる。また、請求項6に記載
のように、高圧ポンプはディーゼルエンジンによって駆
動されるものであり、高圧ポンプによる高圧燃料は、デ
ィーゼルエンジンの気筒毎の燃料噴射弁が接続されたコ
モンレールに蓄圧されるものとし、本調量機構を、ディ
ーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムに適
用すると、実用上好ましいものになる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】本実施形態においては、ディーゼルエンジ
ンのコモンレール式燃料噴射システムに具体化してい
る。図1は、コモンレール式燃料噴射システムの全体構
成図である。
【0015】図1において、本システムは、低圧フィー
ドポンプ1と調量機構2と高圧ポンプ3とコモンレール
4と燃料噴射弁5と電子制御ユニット(以下、ECUと
いう)6を備えている。そして、低圧フィードポンプ1
によって燃料タンク(図示略)の燃料が吸い上げられ、
低圧フィードポンプ1から送出された燃料は、調量機構
2を介して高圧ポンプ3に吸入され、高圧ポンプ3によ
り加圧・吐出される。この高圧燃料は、コモンレール4
に蓄圧され、燃料噴射弁5より噴射されエンジンに供給
されるようになっている。
【0016】ここで、低圧フィードポンプ1はディーゼ
ルエンジンによって駆動されるものであり、燃料吐出圧
が0.1〜5MPaである。また、高圧ポンプ3の燃料
吐出圧は20〜200MPaである。
【0017】その高圧ポンプ3は、シリンダ31、プラ
ンジャ32、カム33、吸入逆止弁34、吐出逆止弁3
5、ドライブシャフト36を備えている。詳しくは、ポ
ンプボディ30にシリンダ31が形成され、シリンダ3
1内にプランジャ32が摺動可能に支持されている。ま
た、ドライブシャフト36はディーゼルエンジンの出力
軸と駆動連結され、ドライブシャフト36にはカム33
が偏心した状態で固定されている。プランジャ32の下
面がカム33のカム面(外周面)と接触している。そし
て、ドライブシャフト36の回転に伴うカム33の回転
によりプランジャ32が図の上下方向に摺動する。この
とき、プランジャ32の下動に伴い吸入逆止弁34を介
してシリンダ31内に燃料が導入されるとともに、プラ
ンジャ32の上動に伴いシリンダ31内の燃料が加圧さ
れ、加圧された燃料が吐出逆止弁35を介してコモンレ
ール4に供給される。この際、プランジャ32は吸入さ
れた燃料量に応じて下降し、カム33のリフトに従って
その燃料を加圧・吐出する。
【0018】また、コモンレール4にはディーゼルエン
ジンの各気筒毎の燃料噴射弁5が接続され、コモンレー
ル4内の高圧燃料が各気筒の燃料噴射弁5に分配され
る。コモンレール4にはコモンレール圧センサ41が設
けられ、コモンレール圧センサ41にてコモンレール4
内の燃料圧力Pcが検出される。
【0019】燃料噴射弁5には電磁弁51が設けられ、
電磁弁51の駆動によってノズルニードル弁がリフトし
て燃料噴射弁5から燃料が噴射されるようになってい
る。ECU6はその時のエンジン運転状態に応じた最適
な噴射量および噴射時期になるように燃料噴射弁5の電
磁弁51を制御する。より詳しくは、ECU6はエンジ
ンの回転速度とアクセル開度の信号をもとに最適な噴射
量となるように燃料噴射弁5を制御するとともに、エン
ジンの回転速度と噴射量から最適な噴射時期になるよう
にクランク角センサと気筒判別センサからの信号に基づ
いて燃料噴射弁5を制御する。
【0020】ここで、コモンレール4内の燃料圧力は燃
料噴射に要求される所定の圧力に維持されねばならず、
そのために必要な燃料供給が高圧ポンプ3にて行われね
ばならない。そのために、コモンレール圧センサ41に
てコモンレール4内の圧力Pcが検出され、ECU6に
よって必要な燃料供給量が計算されて調量機構2が制御
される。即ち、調量機構2にて、フィードポンプ1から
高圧ポンプ3への吸入燃料量を制限して調量が行われ
る。
【0021】以下、調量機構2について詳しく説明す
る。調量機構2は、調量用電磁弁21、油圧作動式絞り
弁22、オリフィス23,24を備えている。詳しく
は、低圧フィードポンプ1の吐出側には電磁弁21が接
続され、この電磁弁21には通路L1を通して高圧ポン
プ3が接続されている。通路L1の途中にはオリフィス
24が設けられている。通路L1にてフィードポンプ1
から高圧ポンプ3への第1の燃料経路を構成している。
【0022】電磁弁21は、通常の電磁式2方弁または
リニアソレノイド式の絞り弁よりなる。電磁弁21はE
CU6によってソレノイド電流がデューティ制御され開
度が調整される。この開度に応じて(デューティ比に応
じて)燃料流量が増減する。
【0023】また、低圧フィードポンプ1と電磁弁21
の間のβ点は通路L2にて油圧作動式絞り弁22を通し
て高圧ポンプ3が接続され、油圧作動式絞り弁22にて
調量された燃料が高圧ポンプ3に供給されるようになっ
ている。通路L2にて、前述の通路L1による第1の燃
料経路における電磁弁21を迂回する第2の燃料経路を
構成している。
【0024】油圧作動式絞り弁22において、ボディ2
20内に調量室221が形成されるとともにピストン収
納室222が形成され、両室221,222は連通孔2
23にて連通している。また、調量室221は導通孔2
24にて外部(高圧ポンプ3)と連通している。連通孔
223には弁体225が摺動可能に支持され、弁体22
5の一端部(右端部)が調量室221の弁座226に着
座できるようになっている。ピストン収納室222にお
ける弁体225の他端部(左端部)にはピストン227
が固定されている。ピストン227は弁体225より大
径であり、本例のピストン227は弁体225と一体形
成したものである。ピストン収納室222にはピストン
227を付勢するスプリング228が配置され、スプリ
ング228により弁体225が弁座226に着座する方
向に付勢されている。
【0025】ピストン収納室222においてピストン2
27にて区画された室のうちのスプリング228の無い
制御油圧室229は、ピストン227に油圧を作用させ
る室である。この制御油圧室229は通路L3にて電磁
弁21の吐出側と接続されている。また、通路L3の途
中にはオリフィス23が設けられている。そして、制御
油圧室229にはオリフィス23を介して電磁弁21下
流の油圧が印加され、弁体225と一体のピストン22
7がその油圧を受けて、スプリング228の付勢力に抗
して弁体225を弁座226から離間させ導通孔224
の開口率を増大させるようになっている。つまり、油圧
作動式絞り弁22は電磁弁21の下流側圧力にて絞り量
が調整される。
【0026】このようにして、調量機構2は2つの燃料
経路、即ち、第1の燃料経路として、フィードポンプ1
→電磁弁21→オリフィス24→高圧ポンプ3に至る経
路を有するとともに、第2の燃料経路として、フィード
ポンプ1→油圧作動式絞り弁22の調量室221→高圧
ポンプ3に至る経路を有する。そして、第1の燃料経路
においては、通路L1を経由した電磁弁21によって直
接、調量され、低圧フィードポンプ1の吐出燃料の一部
Q1が電磁弁21、オリフィス24を介して高圧ポンプ
3に供給される。また、第2の燃料経路においては、通
路L2を経由した油圧作動式絞り弁22によって調量さ
れ、低圧フィードポンプ1の吐出燃料の他の一部Q2
が、油圧作動式絞り弁22の調量室221を介して高圧
ポンプ3に供給される。
【0027】なお、オリフィス23の開口面積はオリフ
ィス24の開口面積よりも小さくなっている。また、導
通孔224の全開時の開口面積はオリフィス24の開口
面積より数倍大きくなっている。
【0028】次に、このように構成した高圧燃料ポンプ
の調量機構の作用、つまり、調量機構2によるフィード
ポンプ1から高圧ポンプ3への燃料の調量について説明
する。
【0029】図2には調量機構2による調量特性を示
す。つまり、図2の横軸は電磁弁21の開度であり、電
磁弁21の平均電流値が大きい程、その開度は大きくな
る。図2の縦軸は高圧ポンプ3の吸入量、即ち、低圧フ
ィードポンプ1から調量機構2を介して高圧ポンプ3に
供給される燃料の量である。
【0030】まず、コモンレール圧センサ41によるコ
モンレール圧力Pcが設定値に近く、高圧ポンプ3への
燃料供給量が少ない場合について述べる。図1のECU
6は電磁弁21を小さな開度に制御する。そして、低圧
フィードポンプ1から送出された燃料は、電磁弁21お
よび通路L1を通って高圧ポンプ3に吸入される。ま
た、この場合(図2での所定開度Aよりも開度が小さい
領域では)、電磁弁21の下流かつオリフィス24の上
流での圧力が小さいため、制御油圧室229の圧力が低
く、スプリング228の付勢力に抗してピストン227
を動かすことができない。よって、弁体225が弁座2
26に着座して油圧作動式絞り弁の導通孔224が閉じ
られている。
【0031】このようにして図2での所定開度Aよりも
開度が小さい領域では、第1の燃料経路(フィードポン
プ1→電磁弁21→オリフィス24→高圧ポンプ3)を
通して高圧ポンプ3に燃料が吸入され、図2に示すよう
に、その燃料量Q1は電磁弁21の開度に比例してい
る。その結果、電磁弁21の開度の小さな領域で少ない
吸入量をリニアに制御できる。
【0032】しかし、図2において、電磁弁21の開口
面積がオリフィス24の開口面積を上回る点(図中の所
定開度A)より大きな開度(図の右側)では吸入量は頭
打ちとなる。
【0033】一方、コモンレール圧センサ41によるコ
モンレール圧力Pcが設定値より離れて低く、高圧ポン
プ3への燃料供給量が多い場合においては、ECU6は
電磁弁21を大きな開度に制御する。すると、この場合
(図2での所定開度Aよりも開度が大きい領域では)、
低圧フィードポンプ1から送出された燃料は、電磁弁2
1および通路L1を通して高圧ポンプ3に吸入されると
ともに、電磁弁21の下流側圧力が高くピストン227
の押圧にて弁体225をスプリング228の付勢力に抗
して弁座226から離間させて導通孔224を開口させ
る。よって、低圧フィードポンプ1から送出された燃料
が、通路L2および油圧作動式絞り弁22を通って高圧
ポンプ3に吸入される。その結果、通路L1の燃料量Q
1と通路L2の燃料量Q2の総和(=Q1+Q2)が高
圧ポンプ3に供給される。
【0034】ここで、図2において、第2の燃料経路
(フィードポンプ1→油圧作動式絞り弁22の調量室2
21→高圧ポンプ3)の燃料量Q2は、電磁弁21の開
度が所定開度Aを越えてから急激に立ち上がり、大きな
吸入量を制御できる。また、所定開度Aよりも大きな開
度となる領域で第2の燃料経路での燃料量Q2が大流量
となるのは、導通孔224の全開時の開口面積がオリフ
ィス24の開口面積より数倍大きいからである。
【0035】このようにして、第1の燃料経路と第2の
燃料経路の両方を用いて、少量域から大量域までの良好
な調量制御を実現できる。このように、ディーゼルエン
ジンのコモンレール式燃料噴射システムに供する高圧燃
料ポンプにおいて、低圧フィードポンプ1から高圧ポン
プ3に供給される燃料が、電磁弁21を介して直接流入
する燃料量Q1と、同一の電磁弁21によって制御され
る油圧作動式絞り弁22を介して流入する燃料量Q2と
の和となる。これにより、少流量域の制御性と大流量域
の制御性とを両立し、簡素な機構で調量のダイナミック
レンジを大きくすることができる。
【0036】つまり、電磁弁21で油圧作動式絞り弁2
2を制御すると同時に、該電磁弁21で調量された燃料
を直接、高圧ポンプ3に供給することにより、少量域か
ら大量域までの良好な調量制御を低コストで実現するこ
とができる。
【0037】また、オリフィス23はオリフィス24よ
り開口面積が小さいので、制御油圧室229の油圧が脈
動するのを防止することができる。このように本実施形
態は、下記の特徴を有する。 (イ)フィードポンプ1から高圧ポンプ3への第1の燃
料経路(通路L1)において調量用電磁弁21を配置す
るとともに、調量用電磁弁21を迂回する第2の燃料経
路(通路L2)に油圧作動式絞り弁22を設けたので、
フィードポンプ1から供給して高圧ポンプ3に吸入され
る燃料が、第1の燃料経路を通して調量用電磁弁21に
よって調量されるとともに、第2の燃料経路を通して油
圧作動式絞り弁22によって調量される。
【0038】よって、フィードポンプ1から高圧ポンプ
3に供給される燃料量が、調量用電磁弁21を介して直
接流入する分(=Q1)と、同一の電磁弁21によって
制御される油圧作動絞り弁22を介して流入する分(=
Q2)との和(=Q1+Q2)となり、簡素な機構で調
量のダイナミックレンジを大きくすることができる。
【0039】つまり、調量用電磁弁21で油圧作動式絞
り弁22を制御すると同時に、該電磁弁21で調量され
た燃料を直接、高圧ポンプ3に供給することにより、少
量域から大量域までの良好な調量制御を低コストで実現
することができる。 (ロ)調量用電磁弁21の下流側圧力を油圧作動式絞り
弁22の制御油圧室229に導くようにしたので、調量
用電磁弁21の下流側圧力にて油圧作動式絞り弁22の
絞り量が調整され、実用上好ましいものとなる。(ハ)
調量用電磁弁21と油圧作動式絞り弁22の制御油圧室
229の間にオリフィス23を設けたので、油圧脈動を
防止することができる。 (ニ)調量用電磁弁21と高圧ポンプ3との間にオリフ
ィス24を設けたので、、調量用電磁弁21の下流側圧
力を油圧作動式絞り弁22のパイロット圧とする場合に
おいて好ましいものになる。 (ホ)高圧ポンプ3はディーゼルエンジンによって駆動
されるものであり、高圧ポンプ3による高圧燃料は、デ
ィーゼルエンジンの気筒毎の燃料噴射弁5が接続された
コモンレール4に蓄圧されるものとし、本調量機構を、
ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システム
に適用したので、実用上好ましいものになる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0040】図3には、本実施形態におけるコモンレー
ル式燃料噴射システムの全体構成図を示す。本実施形態
においては、図1と比べて、第2の燃料経路は同じであ
るが、油圧作動式絞り弁22の制御油圧室229を用い
て第1の燃料経路(L1)を構成している。つまり、第
1の燃料経路が、フィードポンプ1→電磁弁21→油圧
作動式絞り弁22の制御油圧室229→オリフィス24
→高圧ポンプ3となっている。この結果、図1のオリフ
ィス23が廃止されている。第1の実施の形態における
オリフィス23はオリフィス24より開口面積が小さ
く、制御油圧室229の油圧脈動を防止する効果がある
ので、図3の本実施の形態の場合には若干その効果を犠
牲にすることになるが簡素化、低コスト化は促進され
る。
【0041】この他の構成については第1の実施の形態
と同じであるので、同一の符号を付すことにより詳細な
説明は省略する。このように本実施形態は、下記の特徴
を有する。 (イ)油圧作動式絞り弁22の制御油圧室229を用い
て第1の燃料経路を構成したので、実用上好ましいもの
になる。
【0042】これまでの説明においては、ディーゼルエ
ンジンのコモンレール式燃料噴射システムに適用した場
合について述べたが、これに限ることなく、他のシステ
ムに適用してもよい。具体的には、例えば、直噴式ガソ
リンエンジンの燃料供給システムにおける高圧ポンプの
調量機構に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態におけるコモンレール式燃
料噴射システムの全体構成図。
【図2】 電磁弁開度に対する高圧ポンプの吸入量を示
す図。
【図3】 第2の実施の形態におけるコモンレール式燃
料噴射システムの全体構成図。
【符号の説明】
1…低圧フィードポンプ、2…調量機構、3…高圧ポン
プ、4…コモンレール、21…調量用電磁弁、22…油
圧作動式絞り弁、23…オリフィス、24…オリフィ
ス、229…制御油圧室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 55/02 350 F02M 55/02 350P 350E 63/00 63/00 R (72)発明者 榎本 滋郁 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードポンプから高圧ポンプへの吸入
    燃料量を制限して調量を行う高圧燃料ポンプの調量機構
    であって、 フィードポンプから高圧ポンプへの第1の燃料経路にお
    いて調量用電磁弁を配置するとともに、前記調量用電磁
    弁を迂回する第2の燃料経路に油圧作動式絞り弁を設け
    たことを特徴とする高圧燃料ポンプの調量機構。
  2. 【請求項2】 前記調量用電磁弁の下流側圧力を前記油
    圧作動式絞り弁の制御油圧室に導くようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の高圧燃料ポンプの調量機構。
  3. 【請求項3】 前記調量用電磁弁と油圧作動式絞り弁の
    制御油圧室の間にオリフィスを設けたことを特徴とする
    請求項2に記載の高圧燃料ポンプの調量機構。
  4. 【請求項4】 前記油圧作動式絞り弁の制御油圧室を用
    いて第1の燃料経路を構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の高圧燃料ポンプの調量機構。
  5. 【請求項5】 前記調量用電磁弁と高圧ポンプとの間に
    オリフィスを設けたことを特徴とする請求項1または4
    に記載の高圧燃料ポンプの調量機構。
  6. 【請求項6】 高圧ポンプはディーゼルエンジンによっ
    て駆動されるものであり、高圧ポンプによる高圧燃料
    は、ディーゼルエンジンの気筒毎の燃料噴射弁が接続さ
    れたコモンレールに蓄圧されるものである請求項1に記
    載の高圧燃料ポンプの調量機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6470857B2 (en) * 2000-06-26 2002-10-29 Denso Corporation Flow amount control device
US6840223B2 (en) 2002-03-20 2005-01-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Armature and armature driving device
JP2014148935A (ja) * 2013-02-01 2014-08-21 Denso Corp 燃料供給装置
IT201700059021A1 (it) * 2017-05-30 2018-11-30 Bosch Gmbh Robert Gruppo di pompaggio per alimentare combustibile, preferibilmente gasolio, ad un motore a combustione interna

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