JP3261035B2 - 加熱調理容器 - Google Patents

加熱調理容器

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JP3261035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は炊飯器の内釜、I
H加熱鍋、一般の調理鍋のように、液体の対流を伴う加
熱調理容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱容器としては、鉄、ステン
レス鋼、アルミニウム、銅等の一種類の金属又はこれら
の金属の合金よりなる金属材料を成形したものが一般的
であり、場合によってはIH炊飯ジャーに採用されてい
るように、内面側にアルミニウム層、外面側に磁性ステ
ンレス鋼を用いた積層体金属材料を成形したものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
加熱調理容器は、一種類の金属により成形されたものは
勿論、異種金属の積層体により成形されたものも、容器
内面層は単一金属で形成される。このため、容器底面部
の温度分布は、加熱源の温度分布に直接影響を受けるの
で、加熱源の温度分布がほぼ均一であれば、容器底面部
の温度分布もほぼ均一となり、内容物への加熱は実質的
に均一となるものであった。
【0004】しかし、加熱調理の良好な仕上がりを得る
ためには、内容物を単に均一に加熱するだけでは満足で
きないことがあり、部分的に加熱を強めて内容物の局所
的な対流を促進させるような熱設計が望まれる場合があ
る。この場合に、加熱源(ヒータ、IH用電磁誘導コイ
ル)の配置や加熱の形態を変えて対応することは、構造
上の制限を受けることが多く、細やかな対応ができな
い。
【0005】そこで、この発明は、加熱源によることな
く、加熱容器自体の構造により、温度分布を変化できる
ようにして、熱設計の自由度を高めることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、この発明は少なくとも二層の金属層を積層一体化
してなり、内側の第一層とその次の第二層が熱伝導率の
異なった金属により形成され、その第一層には所要数の
穴が所要のパターンで設けられ、その各穴に第二層の金
属の一部を密に嵌入せしめてなる加熱調理容器におい
て、上記第一層に設ける穴のパターンが、容器底面の周
辺に沿った部分に前後左右に所定の間隔をおいて形成さ
れ、かつ外側の穴の径が内側の穴の径より大きく形成さ
た構成としたものである。
【0007】上記構成によると、加熱源の加熱がほぼ均
一であるとすると、容器内面においては、第一層の金属
と、その穴の部分に露出した第二層の金属との間に温度
差が発生するので、穴の大きさ、密度、配置等により形
成されるパターンを適宜選択して調理容器の温度分布を
設定することができる。
【0008】なお、具体的な金属材料としては前記第一
層としてステンレス鋼、第二層としてアルミニウム又は
アルミニウム合金を採用することができる。
【0009】また、IH加熱用の加熱調理容器として用
いる場合は、前記第二層の外側に磁性金属でなる第三層
を積層一体化した金属材料を成形する。
【0010】
【実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付図面に
基づいて説明する。この実施形態は、IH炊飯ジャー用
の内釜1に適用したものである。この内釜1は、図1に
示すように、保護枠2内に着脱自在に収容される。保護
枠2の底面には電磁誘導コイル3が装着され、またその
一部に取付けた温度センサー4を内釜1に接触させるよ
うにしている。
【0011】上記の内釜1は、図2に示すように、三層
の積層体から成り、その内側の第一層5はSUS304
のようなステンレス鋼、中間の第二層6はアルミニウム
又はアルミニウム合金、外側の第三層7はSUS430
のような磁性ステンレス鋼により形成される。
【0012】第一層5のステンレス鋼の厚さは、0.1
〜0.2mm程度のものであり、所要のパターンで、か
つ所要の密度で所要の大きさの多数の穴8が予め形成さ
れる。上記のパターンの一例を図3(a)に示す。この
パターンは内釜1の底面の周辺に沿った部分に直径10
mmの穴8を中心距離で前後左右に20mm程度の間隔
をおいて千鳥状に形成したものである。
【0013】第二層6は、従来一般にIH炊飯ジャーの
内釜を形成するアルミニウムと同程度の厚さ(約2m
m)に形成される。第一層5と圧接される際にその一部
が塑性変形して、第一層5の穴8に密に嵌入され、第一
層5の内面にフラットな状態で露出する(図3(b)参
照)。
【0014】第三層7も、従来一般にIH炊飯ジャーの
内釜を形成する磁性ステンレス鋼と同程度の厚さ(約
0.5mm)であり、第二層6と圧接される。この第三
層7はIH加熱以外の加熱(例えばヒータ加熱)で調理
する加熱調理容器の場合は省略される。
【0015】上記のごとき構成の内釜1を用いたIH炊
飯ジャーで炊飯すると、内釜1は、電磁誘導コイル3の
作用により通常どおり加熱されるが、前記の穴8を設け
た部分においては、その穴8から露出した第二層6のア
ルミニウムの方が、その周囲の第一層5のステンレス鋼
に比べ熱伝導率が高いため、穴8から露出した第二層6
の部分がその周囲の第一層5の部分より高温になる。
【0016】図3(a)は、一例として内釜1の底面の
外周縁に多数の穴8を設けたものであるが、加熱温度が
均一であるとすると、全部の穴8を含む帯状の部分が他
の部分より相対的に高温になり、この高温部分における
対流が促進される。
【0017】また、細かく見ると、外側の穴8の径が内
側の穴8の径より大きいため、外側の穴8の方がより高
温となり、一層対流が促進される。図3(b)の矢印h
1 、h2 、h3 は、温度の高低をその高さで示すもので
ある。
【0018】その他、前記の穴8を底面の中央部分に集
中的に設けることもでき、また加熱源の温度分布に不均
一がある場合は低温部分に穴8を集中的に設けることも
できる。
【0019】このようにして、穴8のパターンを適宜変
えることにより、対流の生じ方に変化を生じさせ、調理
の仕上がりに影響を与えることができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明の加熱調理容器
は、その内面の第一層に形成した穴に、熱伝導率の異な
った第二層の金属の一部を密に嵌入させたことにより、
その穴の部分とその周辺との間に温度差を生じさせるこ
とができる。その穴のパターンを適宜選定することによ
り、加熱源の配置や加熱の態様とは無関係に、加熱調理
容器側だけで温度分布を変えることができ、熱設計の自
由度が一層増大する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の使用時における部分断面図
【図2】同上の一部分解斜視図
【図3】(a)同上の平面図 (b)同上の一部拡大断面図
【符号の説明】
1 内釜 2 保護枠 3 電磁誘導コイル 4 温度センサー 5 第一層 6 第二層 7 第三層 8 穴
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 36/02 A47J 27/00 103 A47J 27/00 107 H05B 6/12 314

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二層の金属層を積層一体化し
    なり、内側の第一層とその次の第二層が熱伝導率の異
    なった金属により形成され、その第一層には所要数の穴
    が所要のパターンで設けられ、その各穴に第二層の金属
    の一部を密に嵌入せしめてなる加熱調理容器において、
    上記第一層に設ける穴のパターンが、容器底面の周辺に
    沿った部分に前後左右に所定の間隔をおいて形成され、
    かつ外側の穴の径が内側の穴の径より大きく形成された
    ことを特徴とする加熱調理容器。
  2. 【請求項2】 前記第一層がステンレス鋼、第二層がア
    ルミニウム又はアルミニウム合金であることを特徴とす
    る請求項1に記載の加熱調理容器。
  3. 【請求項3】 前記第二層の外側に磁性金属でなる第三
    層が積層一体化されたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の加熱調理容器。
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