JP3259458B2 - シリカアルミナ繊維の製造方法 - Google Patents

シリカアルミナ繊維の製造方法

Info

Publication number
JP3259458B2
JP3259458B2 JP20496093A JP20496093A JP3259458B2 JP 3259458 B2 JP3259458 B2 JP 3259458B2 JP 20496093 A JP20496093 A JP 20496093A JP 20496093 A JP20496093 A JP 20496093A JP 3259458 B2 JP3259458 B2 JP 3259458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spinning
silica
carboxylic acid
fiber
aliphatic carboxylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20496093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0754217A (ja
Inventor
博 梅崎
泰行 沖
健 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP20496093A priority Critical patent/JP3259458B2/ja
Priority to EP94112921A priority patent/EP0639542B1/en
Priority to DE69402276T priority patent/DE69402276T2/de
Priority to US08/292,185 priority patent/US5575964A/en
Publication of JPH0754217A publication Critical patent/JPH0754217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3259458B2 publication Critical patent/JP3259458B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/622Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/62227Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products obtaining fibres
    • C04B35/62231Forming processes; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products obtaining fibres based on oxide ceramics
    • C04B35/6224Fibres based on silica
    • C04B35/62245Fibres based on silica rich in aluminium oxide

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリカアルミナ繊維の製
造方法に関する。さらに詳細にはポリアルミノキサンを
原料とし、これに特定量のケイ素を含む化合物と特定の
脂肪族カルボン酸を混合し、該混合物を含む溶液を紡糸
して得られる前駆体繊維を焼成することにより、曳糸
性、紡糸安定性、機械的強度及び耐熱性の優れたシリカ
アルミナ繊維の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来シリカアルミナ繊維の製造方法とし
ては無機塩法、スラリー法、ゾルゲル法、前駆ポリマー
法が知られている。
【0003】無機塩法はアルミニウム塩の水溶液にポリ
エチレンオキシドやPVA等の水溶性高分子を添加し、
更に水溶性ポリシロキサンやシリカゾルを混合し、濃
縮、熟成することで粘調な紡糸原液を得ている。この方
法は粘性を水溶性有機高分子で付与しているため、調液
段階でゲル化してしまい、原液の安定性を欠くという問
題がある。
【0004】スラリー法は微細なアルミナ粒子を結晶成
長抑制剤、バインダー成分、ポリエチレンオキシド等の
有機高分子を添加し、得られる粘調スラリーを紡糸原液
としている。この方法は紡糸原液を構成する固体粒子の
粒度、添加量、分散状態が紡糸性や得られる繊維の機械
的物性に影響を与え、制御が難しい等の問題がある。
【0005】ゾルゲル法はHCOO,CH3 COO等の
イオンとシリカゾルを含むアルミナゾルを濃縮し、粘調
な紡糸原液としている。この方法は濃縮段階で沈澱、濁
りが生じたり、急激に粘度が増大したりするため、濃縮
の制御が難しいという問題がある。
【0006】前駆ポリマー法はポリアルミノキサンにケ
イ素を含む化合物、例えばケイ酸エステルを混合して紡
糸原液を得ている。この方法は紡糸原液の均一性が高
く、有機高分子やバインダーの使用を必須としないため
得られる繊維の機械的強度が高くなるという特徴があ
る。しかしポリアルミノキサンが加水分解を受け易いた
め、紡糸安定性が悪く、得られる繊維強度のばらつきが
大きいという問題がある。
【0007】このような問題を解決すべく、種々の方法
が検討されている。例えば、特公昭51−13768号
公報に於いては、ポリアルミノキサンとケイ素を含む化
合物を混合し、ポリアルミノキサンの濃度が50〜60
重量%に濃縮した紡糸液を紡糸、焼成して繊維を得てい
る。特にこの紡糸液に有機高分子やステアリン酸、パル
ミチン酸等の高級脂肪族カルボン酸を添加することで曳
糸性が向上することが示されている。
【0008】特公昭62−49362号公報には、フェ
ノキシ基を導入したポリメタロキサンは曳糸性が優れて
いることを示している。
【0009】特開昭60−215815号公報は、ポリ
メタロキサンを85重量%以上含有した紡糸液を1〜3
000ポアズに調整して紡糸、焼成する無機質繊維の製
造方法を示しており、この紡糸液に有機高分子を添加す
ることで曳糸性が向上することが示されている。
【0010】特開平2−141417号公報に於いて
は、アルミニウムアルコキシドにアセチルアセトンを反
応させ、次いで水を加え、しかる後酸の存在下で重合さ
せることでポリアルミノキサンを合成し、この紡糸原液
を紡糸、焼成することで短繊維が得られることを示して
いる。
【0011】特開平3−104925号公報に於いて
は、アルミニウムアルコキシドと活性水素を有する化合
物を反応させ、これにシリコンアルコキシドを混合した
ものを加水分解してゾルを形成し、該ゾルを紡糸、水蒸
気処理、焼成することでシリカアルミナ繊維が得られる
ことを示している。特に活性水素を有する化合物として
アルカノールアミン化合物、グリコール化合物、有機
酸、フェノール、チオール、アミン類等はアルミニウム
アルコキシド1モルに対して活性水素のモル数で0.6
〜2.7モルの範囲、β−ジケトン化合物は0.2〜
1.5モルの範囲で使用することにより、アルミニウム
アルコキシドの加水分解速度が調整でき、紡糸操作に適
したゾルが得られることを示している。
【0012】しかし、特開昭51−13768号公報、
特開昭62−49362号公報、特開平2−14141
7号公報及び特開平3−104925号公報に於いては
紡糸液に多量の溶媒が含まれているため、紡糸液の粘度
コントロールが難しく、紡糸が安定して出来にくいこ
と、紡糸中に前駆体繊維同士の固着が発生し、得られる
繊維の機械的強度がばらつくという問題があった。また
紡糸中に飛散する溶媒を回収したり、前駆体繊維より溶
媒を除く乾燥工程が必要であるため、コストが高くつく
という問題があった。
【0013】また特開昭60−215815号公報に
は、有機溶剤の使用を減らし、ポリメタロキサン含有率
を85重量%以上、好ましくは95〜100重量%で紡
糸する方法が開示されているが、該方法に於いては短繊
維の場合には問題がないものの、連続繊維の紡糸に於い
てはポリメタロキサン含量が95重量%を越える場合に
は紡糸安定性が悪く、得られる繊維が黒化したり機械的
強度のばらつきが大きいという問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況下に鑑み、
本発明者等は、短繊維のみならず連続繊維に於いても上
記、従来公知の方法よりも優れた紡糸安定性、機械的強
度、耐熱性、経済性に優れたシリカアルミナ繊維の製造
方法を見いだすべく鋭意検討した結果、ポリアルミノキ
サンと特定量のケイ素を含む化合物に、特定の脂肪族カ
ルボン酸を混合し、該混合物を紡糸温度での未揮発分が
特定量以上の溶液状態で紡糸し、得られる前駆体繊維を
焼成する場合には、上記特性を全て満足するシリカアル
ミナ繊維が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、一般式、
【化2】 (式中、Xはアルキル基、アルコキシ基又は水酸基を示
す)で表される構造単位を有するポリアルミノキサンを
原料とし、これに得られるシリカアルミナ繊維中のシリ
カ含有量が40重量%以下となるような量のケイ素を含
む化合物と、アルミニウム1モルに対して0.03〜
0.4モルの 一般式RCOOH(式中、Rは炭素数2
〜14のアルキル基を示す)で表される脂肪族カルボン
酸を混合し、該混合物を紡糸温度に於いて未揮発分が9
7重量%以上の溶液状態で紡糸して前駆体繊維を得た
後、これを焼成することを特徴とするシリカアルミナ繊
維の製造方法を提供するにある。
【0016】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の特徴は、特定構造単位を有するポリアルミノキサン
に特定量のシリカ含有量を付与せしめる為のケイ素を含
む化合物と、安定剤として上記特定の脂肪族カルボン酸
を混合し、該混合物を紡糸温度に於いて未揮発分が97
重量%以上の溶液状態の紡糸原液とすることにある。
【0017】本発明で用いられる一般式
【化3】 で表されるポリアルミノキサンは特に限定的ではなく、
具体的にはXがメチル、エチル、n−プロピル、iso
−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、tert−
ブチル等のアルキル基、メトキシ、エトキシ、n−プロ
ポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−
ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等の
アルコキシ基等がある。これらのポリアルミノキサンは
前記アルキル基或いはアルコキシ基を有するアルキルア
ルミニウム又はアルコキシアルミニウムをアルミニウム
1モルに対し、0.5〜1.5モルの範囲の水で徐々に
加水分解させることで得られる。
【0018】本発明方法に於いてはポリアルミノキサン
を原料として、これにケイ素を含む化合物及び特定の脂
肪族カルボン酸を混合し、これを紡糸して得られたシリ
カアルミナ前駆体繊維を焼成することによって極めて高
い機械的強度と耐熱性を有する短繊維或いは連続繊維状
のシリカアルミナ繊維の製造が可能である。
【0019】混合するケイ素を含む化合物としては
【化4】 の構造単位を有するポリケイ酸エステル(R1 およびR
2 は有機原子団)が適切なものであるが Rn SiX
4-n の構造分子を有するオルガノシラン(XはOH、
ORなどであり、Rは有機原子団、nは4以下の整
数)、Si(OR)4 の構造を有するケイ酸エステル
(Rは有機原子団)、その他のケイ素を含む化合物を用
いることができる。また混合するケイ素を含む化合物は
上記ポリアルミノキサンに均一に溶解混合するものが曳
糸性が改善されるので望ましいが、溶解せずに分散する
ものであっても使用できる。ケイ素を含む化合物の混合
量は使用するポリアルミノキサンの種類、ケイ素を含む
化合物の種類にもよるが、通常、あまり多くなると得ら
れるシリカアルミナ繊維の耐熱性、機械的強度が低下す
るので、焼成後得られるシリカアルミナ繊維中のシリカ
含有量が40重量%以下、好ましくは約1重量%〜約3
0重量%の範囲に混合する。
【0020】本発明の実施に際し、ポリアルミノキサン
及びケイ素を含む化合物と混合使用する脂肪族カルボン
酸はアルキル基の炭素数2〜14、好ましくは3〜11
のものを必須とする。炭素数が2未満のアルキル基を有
する脂肪族カルボン酸を用いると、紡糸液の曳糸性、紡
糸安定性が悪く、得られるシリカアルミナ繊維の機械的
強度のばらつきが大きくなる。又、炭素数が14より多
いアルキル基を有する脂肪族カルボン酸の場合には、紡
糸液の曳糸性、紡糸安定性は良くなるが、得られるシリ
カアルミナ繊維が黒化したり、機械的強度が低くなる。
【0021】このような脂肪族カルボン酸の具体例とし
ては、n−酪酸、iso−酪酸、吉草酸、ピバル酸、ヘ
キサン酸、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸が挙げられる。特にiso−酪酸、ピバル酸等の
側鎖を有するカルボン酸が紡糸安定性、機械的強度に優
れた繊維を得ることができるのでより好ましい。
【0022】本発明に於いて使用される脂肪族カルボン
酸の量はアルミニウム1モルに対して約0.03〜約
0.4モル、好ましくは約0.05〜約0.3モルにす
る必要がある。脂肪族カルボン酸の量が約0.03モル
より少ない場合には、紡糸原液の紡糸安定性が悪く、得
られるシリカアルミナ連続繊維の機械的強度のばらつき
が大きくなる。又、脂肪族カルボン酸の量が約0.4モ
ルより多い場合には、得られるシリカアルミナ繊維が黒
化したり、機械的強度が低くなる。
【0023】本発明に於いて上記したポリアルミノキサ
ン、ケイ素を含む化合物及び脂肪族カルボン酸は通常公
知の方法で混合した後、加熱され紡糸液として使用され
る。該紡糸液の曳糸性を向上させる目的より紡糸液にポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リメチルメタアクリレート等の有機高分子を添加するこ
とも可能である。しかしながら、紡糸液は紡糸温度に於
いて未揮発分が97重量%以上の溶液状態で紡糸するこ
とが必要である。紡糸時、紡糸温度に於いて該紡糸液中
に揮発分が3重量%を越えて存在する場合には、紡糸液
の粘度コントロールが難しく、紡糸安定性が悪くなる。
又、前駆体繊維同士の固着が多くなり、得られる連続繊
維の機械的強度がばらつき、低くなるので好ましくな
い。
【0024】紡糸液の加熱温度、紡糸温度はポリアルミ
ノキサンの熱安定性の面から約40℃〜約250℃、普
通には約50℃〜約200℃の温度で加熱される。紡糸
に際し、紡糸液の粘度は目的とする繊維径、使用紡糸機
器、ポリメタロキサンの種類、重合度等により一義的で
はないが、通常、加熱により約1ポイズ〜約3000ポ
イズの範囲で実施される。
【0025】加熱により粘度調整された紡糸液は、紡糸
して前駆体繊維とする。紡糸方法としては、ノズル押出
紡糸、遠心紡糸、吹出紡糸など公知の紡糸方法が適用で
きる。紡糸ヘッドとしては、紡糸液滞留部に加熱機構を
有するものが紡糸の安定性から好ましく用いられる。紡
糸に際し前駆体繊維を回転するローラーや高速の空気流
等により延伸することも可能である。また、紡糸に当た
り、紡糸雰囲気や吹き出し空気の温度や湿度を調整する
ことは安定して良好な繊維を得るのに望ましい方法であ
る。
【0026】このようにして紡糸された前駆体繊維は、
次いで必要に応じ、水蒸気処理、熱水処理、酸処理或い
はこれらを組み合わせて前処理した後、焼成される。焼
成方法も特に制限されるものではなく、例えば前駆体繊
維を空気雰囲気中で焼成する、或いは窒素のような不活
性雰囲気或いは真空中で焼成した後酸素雰囲気中で焼成
してもよい。また、得られたシリカアルミナ繊維を水素
のような還元雰囲気中でさらに焼成してもよい。また焼
成工程中、前駆体繊維、或いはシリカアルミナ繊維に張
力をかけて焼成してもよい。前駆体繊維の焼成温度は焼
成方法、前駆体繊維の組成等により一義的ではないが、
通常約900℃〜約1500℃の温度が採用される。こ
のような方法により、焼成繊維径で約5μm〜約20μ
mの連続繊維を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、ポリア
ルミノキサンと特定量のケイ素を含む化合物に特定の脂
肪族カルボン酸を混合し、該混合物を紡糸温度に於いて
未揮発分が97重量%以上の溶液状態で紡糸することに
より、従来、紡糸安定性が悪く得られる繊維の機械的強
度が低く実用化に問題があったシリカアルミナ連続繊維
の製造を、特別な工程を付与することなく可能とし、ま
た紡糸安定性、機械的強度、耐熱性等の物性に優れたシ
リカアルミナ繊維としての提供を可能としたもので、そ
の工業的価値は頗る大なるものである。
【0028】
【実施例】以下実施例により本発明方法をさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例により制限を受ける
ものではない。
【0029】実施例1 iso−プロポキシアルミニウム1モルをイソプロピル
アルコール100mlに溶解し、1モルの水で部分加水
分解を行いポリアルミノキサンを得た。次にこの液に
0.1モルのiso−酪酸及び構造式
【化5】 で与えられるポリケイ酸エチル(商品名;エチルシリケ
ート40、多摩化学工業株式会社製)を焼成後のシリカ
含有量が15重量%となるように混合した。これを該混
合物中の紡糸温度での未揮発分が99重量%以上になる
ように濃縮し、紡糸原液とした。これを120℃に加熱
して粘度300ポイズとしたものを孔径50μm、孔数
6の紡糸口金より押し出したところ、安定して紡糸がで
き、均質な前駆体繊維が得られた。該前駆体繊維を70
℃、相対湿度90%の雰囲気中に60分間放置後、昇温
速度400℃/hrで管状炉にて1200℃迄空気中で
焼成したところ、無色透明なシリカアルミナ連続繊維が
得られた。この繊維の平均直径は10μm、引張強度2
10Kg/mm2 であった。また、この繊維の引張強度が1
00Kg/mm2 以下となる耐熱温度は1200℃であっ
た。
【0030】実施例2〜11 実施例1と同様の方法で得られたポリアルミノキサン溶
液に表1に記載した脂肪族カルボン酸とポリケイ酸エチ
ルを混合した。この混合液の紡糸温度での未揮発分濃度
が表1に記載した値まで濃縮、紡糸原液とし、更に実施
例1と同様の方法で紡糸、水蒸気処理及び焼成を行い、
表1に示したシリカアルミナ連続繊維を得た。
【0031】比較例1〜5 実施例1と同様の方法で得られたポリアルミノキサン溶
液に表1に記載したカルボン酸とポリケイ酸エチルを混
合した。この混合液を紡糸温度での未揮発分濃度が表1
に記載した値まで濃縮、紡糸原液とし、更に実施例1と
同様の方法で紡糸、水蒸気処理及び焼成を行い、表1に
示したシリカアルミナ連続繊維を得た。
【0032】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−91825(JP,A) 特開 昭63−288218(JP,A) 特開 昭60−215815(JP,A) 特公 昭51−13768(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Xはアルキル基、アルコキシ基又は水酸基を示
    す)で表される構造単位を有するポリアルミノキサンを
    原料とし、これに得られるシリカアルミナ繊維中のシリ
    カ含有量が40重量%以下となるような量のケイ素を含
    む化合物と、アルミニウム1モルに対して0.03〜
    0.4モルの 一般式RCOOH(式中、Rは炭素数2
    〜14のアルキル基を示す)で表される脂肪族カルボン
    酸を混合し、該混合物を紡糸温度に於いて未揮発分が9
    7重量%以上の溶液状態で紡糸して前駆体繊維を得た
    後、これを焼成することを特徴とするシリカアルミナ繊
    維の製造方法。
  2. 【請求項2】 脂肪族カルボン酸の炭素数が3〜11で
    あることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルミニウム1モルに対して脂肪族カル
    ボン酸を0.05〜0.3モル混合することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 脂肪族カルボン酸が側鎖を有するカルボ
    ン酸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の製造方法。
JP20496093A 1993-08-19 1993-08-19 シリカアルミナ繊維の製造方法 Expired - Fee Related JP3259458B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20496093A JP3259458B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 シリカアルミナ繊維の製造方法
EP94112921A EP0639542B1 (en) 1993-08-19 1994-08-18 Method for producing silica-alumina fiber
DE69402276T DE69402276T2 (de) 1993-08-19 1994-08-18 Verfahren zur Herstellung von Silicium-Aluminium-Oxid-Fasern
US08/292,185 US5575964A (en) 1993-08-19 1994-08-18 Method for producing silica-alumina fiber

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20496093A JP3259458B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 シリカアルミナ繊維の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0754217A JPH0754217A (ja) 1995-02-28
JP3259458B2 true JP3259458B2 (ja) 2002-02-25

Family

ID=16499160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20496093A Expired - Fee Related JP3259458B2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 シリカアルミナ繊維の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5575964A (ja)
EP (1) EP0639542B1 (ja)
JP (1) JP3259458B2 (ja)
DE (1) DE69402276T2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5894035A (en) * 1997-04-30 1999-04-13 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Method of forming tubular inclusions in single crystal alumina
US6460754B1 (en) * 2000-08-02 2002-10-08 Gen Electric Prevention of braze alloy flow and stopoff material therefor
JP3979494B2 (ja) * 2002-12-04 2007-09-19 サンゴバン・ティーエム株式会社 加熱後に遊離ケイ酸を生成しない生体溶解性無機繊維とその製造方法
US7910514B2 (en) * 2007-08-09 2011-03-22 Nissan Motor Co., Ltd. Inorganic fiber catalyst, production method thereof and catalyst structure
US20110311404A1 (en) * 2010-06-16 2011-12-22 Creedon Matthew J Thermally Stable Inorganic Fibers For Exhaust Gas Treatment Device Insulating Mat
CN108570725B (zh) * 2017-03-08 2019-08-20 中国科学院化学研究所 一种氧化铝连续纤维的熔融纺丝原料、其制备方法及制得的氧化铝连续纤维
CN114773070B (zh) * 2022-04-18 2023-06-27 山东大学 一种以羧酸铝溶胶为前驱体的氧化铝连续纤维的制备方法
CN115504771B (zh) * 2022-09-29 2023-09-05 南方科技大学 一种辐射制冷材料及其制备方法与应用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4101615A (en) * 1973-02-20 1978-07-18 Sumitomo Chemical Company, Limited Process for producing alumina fiber or alumina-silica fiber
US4495121A (en) * 1981-11-30 1985-01-22 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Process for producing inorganic fiber
JPS60215815A (ja) * 1984-04-10 1985-10-29 Sumitomo Chem Co Ltd 無機質繊維の製造方法
JPS6249362A (ja) * 1985-08-28 1987-03-04 Nippon Zeon Co Ltd 電子写真トナ−用樹脂
JP2521081B2 (ja) * 1987-03-05 1996-07-31 住友化学工業株式会社 アルミナ質繊維の製造方法
US5133918A (en) * 1988-07-20 1992-07-28 Jung Hyung J Process for manufacturing a polycrystalline alumina fiber
JPH076091B2 (ja) * 1989-09-12 1995-01-25 株式会社コロイドリサーチ シリカアルミナ繊維の製造方法
WO1992001644A1 (de) * 1990-07-23 1992-02-06 Akzo N.V. Aluminiumoxidfasern sowie verfahren zu deren herstellung
JPH0792540B2 (ja) * 1993-03-24 1995-10-09 株式会社ニコン オートフォーカシングライト装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0639542B1 (en) 1997-03-26
US5575964A (en) 1996-11-19
DE69402276D1 (de) 1997-04-30
DE69402276T2 (de) 1997-10-30
EP0639542A1 (en) 1995-02-22
JPH0754217A (ja) 1995-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0261889B1 (en) Ceramic articles containing silicon carbide
CA1099871A (en) Process for producing polycrystalline oxide fibers
US4883779A (en) Ceramic articles containing silicon carbide
JP3259458B2 (ja) シリカアルミナ繊維の製造方法
CN111971425A (zh) 金属氧化物纤维的制造方法和金属氧化物纤维
US4180409A (en) Thermally stable quartz glass
KR20040035770A (ko) 지르코늄/금속 산화물 섬유
US4927622A (en) Process for producing zirconium based granules
JPH06220722A (ja) 高性能炭素繊維用プレカーサー用油剤組成物及びプレカーサー
US4919871A (en) Forming glass fibers from sol-gel compositions
US4104045A (en) Thermally stable quartz glass
US5112781A (en) Process for producing zirconium based granules and zirconium oxide fibers
JPS643962B2 (ja)
JPH04263615A (ja) アルミノシリケート系粘性ゾルの製造方法
JPH02259112A (ja) SiO↓2とZrO↓2を基材とするセラミックファイバーおよびその製造法
JPH08209454A (ja) シリカアルミナ繊維の製造方法
JPS6158423B2 (ja)
US5053214A (en) Process for producing zirconium based granules
JPH1053923A (ja) アルミナ繊維の製造方法
JPS62184120A (ja) 高強度アルミナ多結晶繊維の製造方法
JPH0813253A (ja) シリカアルミナ繊維の製造方法
JP2845655B2 (ja) 紡糸液および酸化スズファイバーの製造方法
JPH0665763B2 (ja) アルミナ繊維又は膜状物の製造法
JP3078259B2 (ja) 複合酸化スズファイバー及び複合酸化スズ化合物製造用均一溶液
JPH0478732B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees