JP3259407B2 - 自動車用燃料ポンプの駆動装置 - Google Patents

自動車用燃料ポンプの駆動装置

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JP3259407B2
JP3259407B2 JP04309693A JP4309693A JP3259407B2 JP 3259407 B2 JP3259407 B2 JP 3259407B2 JP 04309693 A JP04309693 A JP 04309693A JP 4309693 A JP4309693 A JP 4309693A JP 3259407 B2 JP3259407 B2 JP 3259407B2
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用燃料ポンプの駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図は従来の自動車用燃料ポンプの駆動
装置を示すもので、1はバッテリ、2はフューズ、3は
イグニッションスイッチ、4はポンプ駆動回路で、ポン
プリレー5と、このポンプリレー5と直列に接続した燃
料ポンプ、例えばベーンタイプのモータ駆動式の燃料ポ
ンプ6と、ポンプリレー5を励,消磁するコントロール
ユニット7とを備え、このコントロールユニット7はイ
グニッションスイッチ3を投入すると、ポンプリレー5
の励,消磁を繰り返して、燃料ポンプ6を断続的に駆動
させるようになっている。図中8はスタータスイッチ
9の投入により図外のスタータを回転させるスタータ回
路を示す。この類似構造は、例えば特開昭62−139
963に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃料中にアロマ分が多
い場合、燃料供給系のゴム分が燃料中に溶出して、この
ゴム分が燃料ポンプの内面に付着すたるめ、例えば前述
のベーンタイプの燃料ポンプにあっては、エンジン始動
時にベーンがポンプケーシング内周面あるいはロータの
ベーン収容溝にステイックして作動の円滑性が損なわれ
てしまうおそれがある。
【0004】そこで、本発明はポンプケーシング内周面
に燃料中に溶出したゴム分が付着していても、エンジン
始動時の燃料ポンプの作動を円滑に行わせることができ
る自動車用燃料ポンプの駆動装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】エンジン始動時にコント
ロールユニットを介して燃料ポンプを駆動させるポンプ
駆動回路に、イグニッションスイッチの投入により燃料
ポンプを一旦逆作動させた後に正常作動に復帰させるチ
ャタリング作動手段と、スタータスイッチの投入により
燃料ポンプを逆作動中であっても正常作動させる正常作
動手段と、を設けてある。
【0006】
【作用】エンジン始動に際してイグニッションスイッチ
を投入すると、チャタリング作動手段により燃料ポンプ
は一旦逆作動した後に正常作動し、この逆作動から正常
作動への反転時の衝撃力がポンプ起動力に加味されてポ
ンプのステイックを回避し、ポンプ作動の円滑性が確保
される。また、スタータスイッチを投入すると、正常作
動手段により燃料ポンプを確実に正常作動させることが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。
【0008】図1において、ポンプ駆動回路4はポンプ
リレー5,モータ駆動式のベーンタイプの燃料ポンプ
6,およびコントロールユニット7を備え、イグニッシ
ョンスイッチ3の投入によりコントロールユニット7に
よりポンプリレー5の励,消磁を繰り返して、燃料ポン
プ6を断続的に駆動するようにした基本的構成は前記従
来と同様である。
【0009】ここで、前記ポンプ駆動回路4には、エン
ジン始動時に燃料ポンプ6を一旦逆作動させた後に正常
作動に復帰させるチャタリング作動手段10を設けてあ
る。
【0010】チャタリング作動手段10は、この実施例
にあってはポンプリレー5と燃料ポンプ6との間に介装
されて、2つの正転側接点12a,13aと、2つの逆
転側接点12b,13bとを有する2接点リレー11
と、この2接点リレー11のリレーコイル14のアース
側回路に介装したコンデンサ15とで構成している。
【0011】2接点リレー11は、前記イグニッション
スイッチ3の投入によって、コントロールユニット7に
よりポンプリレー5のリレーコイル5aが励磁されてリ
レー接点5bが投入されると、2接点リレー11のリレ
ーコイル14のコイルインダクタンスとコンデンサ15
の容量とで決まる所定のタイマー時限で逆転側接点12
b,13bを投入して燃料ポンプ6を瞬間的に逆作動、
つまりこの実施例のベーンタイプの燃料ポンプ6にあっ
てはベーンロータを瞬間的に逆転させ、逆転後、直ちに
正転側接点12a,13aを投入して燃料ポンプ6を正
常作動、つまりベーンロータを正転作動させるようにな
っている。
【0012】以上の実施例構造によれば、エンジン始動
に際してイグニッションスイッチ3を投入すると、コン
トロールユニット7によりポンプリレー5のリレーコイ
ル5aが所定時間励磁されてリレー接点5bが投入され
る。
【0013】このリレー接点5bが投入されることによ
り、2接点リレー11のリレーコイル14が励磁されて
逆転側接点12b,13bが投入され、燃料ポンプ6が
一旦瞬間的に逆転作動するが、2接点リレー11の電源
側回路とコンデンサ15とが同電位となることにより、
直ちに正転側接点12a,13aが投入されて燃料ポン
プ6を正転作動に復帰させる。
【0014】このように、エンジン始動時に燃料ポンプ
6が、一旦、瞬間的に逆転作動した後に直ちに正転作動
に復帰することによって、この逆転から正転への反転時
の衝撃力がポンプ起動力に加味されて、ポンプケーシン
グ内周面等に付着,堆積するゴム分による燃料ポンプ6
のステイックを回避することができて、ポンプ作動の円
滑性を確保することができる。
【0015】加えて、この実施例にあっては、チャタリ
ング作動手段10のコンデンサ15を介装したリレーコ
イル14のアース側回路を、スタータスイッチ9により
図外のスタータを作動するスタータ回路8に接続してあ
る。
【0016】従って、エンジン始動に際してイグニッシ
ョンスイッチ3を投入すると、燃料ポンプ6が一旦逆転
作動することは上述した通りであるが、このイグニッシ
ョンスイッチ3の投入に続いてスタータスイッチ9を投
入し、図外のスタータリレーを作動してスタータを回転
させると、スタータ回路8と2接点リレー11の電源側
回路とが同電位となるため、2接点リレー11の正転側
接点12a,13aが直ちに投入されて、スタータ回転
と同時に燃料ポンプ6を確実に正転作動させることがで
きる。
【0017】図は本発明の第実施例を示すもので、
この実施例ではチャタリング作動手段10を、前述の2
接点リレー11と、この2接点リレー11のリレーコイ
ル14にオン・オフ信号を出力するチャタリングコント
ロールユニット16とで構成している。
【0018】チャタリングコントロールユニット16
は、発振回路17と、タイマー回路18と、ドライバー
回路19とで構成されている。
【0019】このチャタリングコントロールユニット1
6の基準ライン20はスタータ回路8に接続されてい
て、エンジン始動時にイグニッションスイッチ3の投入
によりポンプリレー5が励磁されると、発振回路17の
A点、タイマー回路18のトランジスタQ1、およびド
ライバー回路19の出力部Bで、例えば図に示す信号
を出力するが、スタータスイッチ9が投入されて2接点
リレー11の電源側回路とスタータ回路8とが同電位に
なると、タイマー回路18の抵抗RとコンデンサCとで
決まるタイマー時限の間、ドライバー回路19の出力部
Bから2接点リレー11のリレーコイル14に出力され
るオン・オフ信号を解除して、スタータ回転と同時に燃
料ポンプ6を直ちに正転作動させるようになっている。
【0020】従って、この実施例装置によれば、エンジ
ン始動に際してイグニッションスイッチ3を投入する
と、ポンプリレー5が所定時間励磁されると共に、チャ
タリングコントロールユニット16から2接点リレー1
1のリレーコイル14にオン・オフ信号が出力されて、
逆転側接点12b,13bと正転側接点12a,13a
との投入が数回交互に繰り返されて、燃料ポンプ6が逆
転と正転とを数回繰り返す所謂チャタリング作動が行わ
れ、燃料ポンプ6のステイックを回避するが、スタータ
スイッチ9が投入されて図外のスタータが回転すると同
時に、前述のようにチャタリングコントロールユニット
16からのオン・オフ信号が解除されて、燃料ポンプ6
を直ちに確実に正転作動させる。
【0021】図に示す実施例は、前述のチャタリング
コントロールユニット16のドライバー回路19の出力
部Bと、2接点リレー11のリレーコイル14とを接続
する結線に温度センサ21を介装し、この温度センサ2
1により所定の温度条件下では、チャタリングコントロ
ールユニット16の機能を解除するようにしてある。
【0022】これは、例えば夏季のように外気温度が高
い時や、エンジンが暖機状態にある時には、燃料中に含
有したゴム分の粘着による燃料ポンプ6のステイックは
殆ど発生することがない事と、夏季のように外気温度が
高い時にはエンジン始動時に少しでも早く燃料ポンプを
正転させてスタータ時間を短くすることが要求されるこ
とから、温度センサ21によりエンジン冷却水温度やエ
ンジン壁温度,エンジンルーム内温度,外気温度,燃料
温度,あるいは燃料ポンプ壁温度等の何れかを検出し
て、その温度が所定温度以上の時には温度センサ21が
オフ作動して、チャタリングコントロールユニット16
の機能が解除される。
【0023】図に示す実施例は、前述の温度センサ2
1と2接点リレー11のリレーコイル14とを接続する
結線に、これら温度センサ21とリレーコイル14とを
接続して燃料ポンプ6を前述のように自動制御するAU
T0位置と、温度センサ21とリレーコイル14とを切
り離して、燃料ポンプ6を強制的に正転させる正転位置
と、強制的に逆転させる逆転位置とに切換えるマニュア
ルスイッチ22を介装し、機能点検時にこのマニュアル
スイッチ22の操作により燃料ポンプ6を正転又は逆転
できるようにしてある。
【0024】なお、前記実施例では燃料ポンプ6として
モータ駆動式のベーンタイプのものを例に採って説明し
たが、プランジャタイプの燃料ポンプを用いたものにも
適用できることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンジン
始動時にイグニッションスイッチを投入すると、チャタ
リング作動手段により燃料ポンプを一旦逆作動した後に
正常作動させて、所謂チャタリング作動させることがで
きるので、燃料中にゴム分が溶出してこのゴム分がポン
プケーシング内周面に付着しているような場合であって
も、この逆作動から正常作動への反転時の衝撃力がポン
プ起動力に加味されて燃料ポンプのステイックを回避す
ることができ、ポンプ作動の円滑性を確保することがで
きる。加えて、正常作動手段によって、スタータスイッ
チの投入により燃料ポンプを確実かつ迅速に正常作動さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電気回路図。
【図2】本発明の第2実施例を示す電気回路図。
【図3】図2に示した実施例のチャタリングコントロー
ルユニットの信号波形図
【図4】本発明の第3実施例を示す電気回路図
【図5】本発明の第4実施例を示す電気回路図。
【図6】従来の装置を示す電気回路図
【符号の説明】
3…イグニッションスイッチ 4…ポンプ駆動回路 5…ポンプリレー 6…燃料ポンプ 7…コントロールユニット 10…チャタリング作動手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン始動時にコントロールユニット
    を介して燃料ポンプを駆動させるポンプ駆動回路に、
    グニッションスイッチの投入により燃料ポンプを一旦逆
    作動させた後に正常作動に復帰させるチャタリング作動
    手段と、スタータスイッチの投入により燃料ポンプを逆
    作動中であっても正常作動させる正常作動手段と、を設
    けたことを特徴とする自動車用燃料ポンプの駆動装置。
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