JP3259272B2 - 画像表示制御装置および方法 - Google Patents

画像表示制御装置および方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、例えばコンピュータグラフィック装置に用
いて好適な画像表示制御装置に関する。
[従来の技術] 第3図は、マルチウインドウ表示を行う(所定の背景
(オーバレイ)画像に複数のウインドウ画像を重畳して
表示する)ことができる従来の画像表示制御装置の一例
の構成を示すブロック図である。
オーバレイプレーンメモリ1は画面の背景を構成する
オーバレイ画像データ(基礎データ)を記憶するメモリ
であり、RGBプレーンメモリ5,6は、ウインドウの画像デ
ータを記憶するメモリである。ウインドウIDプレーンメ
モリ4は、ウインドウの設定範囲を示すウインドウIDデ
ータを記憶する。
例えば、第4図(A)に示すように、1つのオーバレ
イ画像に5つのウインドウW1乃至W5の画像を重畳した画
像を表示する場合、オーバレイプレーンメモリ1には、
第4図(C)に示すように、4ビットのオーバレイ画像
(その基礎データ)のみが書き込まれる。このオーバレ
イ画像には、ひし形の図形の他、アイコンその他の表示
の制御に必要な命令情報に関する表示も含まれている。
命令情報に関する表示もウインドウ画像と考えることも
できるが、説明の便宜上、オーバレイプレーンメモリ1
に書き込まれる画像はすべてオーバレイ画像とし、RGB
プレーンメモリ5,6に書き込まれる画像をウインドウ画
像とする。オーバレイプレーンメモリ1のウインドウ部
分は、ウインドウの画像がそのまま表示できるように、
実質的に空白の画像とされている。
RGBプレーンメモリ5には、例えば第4図(D)に示
すように、ウインドウW1,W4,W5に現在表示中の画像デー
タが記憶され、ウインドウW2,W3には、次に表示される
画像データが記憶される。RGBプレーンメモリ6には、
例えば第4図(E)に示すように、ウインドウW2,W3
現在表示中の画像データが記憶され、ウインドウW1,W4,
W5には、次に表示される画像データが記憶される。これ
らの画像データはR,G,Bそれぞれ8ビットとされてい
る。
一方、ウインドウIDプレーンメモリ4においては、第
4図(B)に示すように、ウインドウW1乃至W5のエリア
内には、そのエリアが各ウインドウW1乃至W5のエリアで
あることを示す4ビットのウインドウID1(0001)乃至
5(0101)が記録されている。そしてオーバレイのエリ
アには、ウインドウのエリアでないことを示すID0(000
0)が記録されている。
RGBプレーンメモリ5と6のR,G,B出力は、スイッチ7
R,7G,7Bの各接点に供給されている。オーバレイプレー
ンメモリ1の出力はルックアップテーブル(LUT)2に
入力され、そこで、4ビットの基礎データからR,G,Bそ
れぞれ8ビットの実質的な画像データに変換される。こ
のように、RGBプレーンメモリ5,6の画像データが24ビッ
ト(24プレーン)で構成され、1670万(=224)通りの
色を表示できるようになっているのに対し、オーバレイ
プレーンメモリ1の画像データ(基礎データ)が4ビッ
ト(4プレーン)とされ、16(=24)種類の色しか表現
できないようになっているのは、一般的に、オーバレイ
画像はそれ程多くの色を必要としないので、ビット数を
少なくして、メモリの容量を小さくするためである。
LUT2のR,G,B出力も、スイッチ7R,7G,7Bの各接点に供
給されている。
このスイッチ7(7R,7G,7B)は、LUT3の出力により切
り換えられる。これにより、オーバレイプレーンメモリ
1に書き込まれているオーバレイ画像データ、RGBプレ
ーンメモリ5またはRGBプレーンメモリ6に書き込まれ
ているウインドウ画像データのいずれかが選択され、図
示せぬCRT等に、出力、表示される。
このスイッチ7の切り換えを制御するため、ウインド
ウIDプレーンメモリ4のウインドウIDデータが読み出さ
れ、LUT3に入力される。第4図(B)に示すように、ウ
インドウIDデータは、ウインドウW1乃至W5の範囲に対応
するように配置されている。LUT3はウインドウでない
(オーバレイ画像である)ことを示すIDデータ(実施例
の場合0)が入力されたとき、スイッチ7をLUT2の出力
を選択するように切り換える。またウインドウW1乃至W5
であることを示すウインドウIDデータ(実施例の場合1
乃至5)が入力されたとき、スイッチ7をRGBプレーン
メモリ5または6の出力を選択するように切り換える。
RGBプレーンメモリ5と6のいずれを選択するかはCPU13
がLUT3のテーブルを書き換えることにより制御する。い
まの場合、ウインドウW1,W4,W5のウインドウIDのとき、
RGBプレーンメモリ5の出力が選択されるように、そし
て、ウインドウW2,W3のウインドウIDのとき、RGBプレー
ンメモリ6の出力が選択されるように、スイッチ7が切
り換えられる。
このようにして、スイッチ7の出力により、第4図
(A)に示すようなマルチウインドウ画像が表示され
る。
尚、オーバレイプレーンメモリ1、ウインドウIDプレ
ーンメモリ4、RGBプレーンメモリ5,6の読出アドレス
は、各メモリにアドレスバスを介して入力される読出ア
ドレス発生回路8の出力により制御される。
次に、書込の動作について説明する。
ウインドウIDプレーンメモリ4にはデータバスを介し
て入力されるウインドウIDデータが書き込まれ、オーバ
レイプレーンメモリ1には、データバスを介して入力さ
れるオーバレイ(背景)画像データが書き込まれる。
RGBプレーンメモリ5,6には、データバスを介して入力
されるウインドウ画像データが書き込まれるのである
が、その書き込みは、次のように制御される。
すなわち、例えば、RGBプレーンメモリ5には、第4
図(D)に示すように、ウインドウW1,W4,W5の画像デー
タのみを記録する必要がある。このため、CPU13に制御
され、メモリ選択回路11がRGBプレーンメモリ5を書込
可能状態にする。RGBプレーンメモリ5(RGBプレーンメ
モリ6、オーバレイプレーンメモリ1、ウインドウIDプ
レーンメモリ4も同様)は、表示のための読出専用ポー
トと、CPU13が書込または読出するためのポートの2つ
のポートを有しており、それぞれのポートから同時に動
作が可能となっている。
また、ID発生回路12は、ウインドウW1の画像データを
書き込むとき、ウインドウID1を比較回路10に出力す
る。比較回路10にはまた、第4図(B)に示すウインド
ウIDデータがウインドウIDプレーンメモリ4から入力さ
れる。比較回路10は両入力を画素単位で比較し、両入力
が一致したとき、RGBプレーンメモリ5にその画素(セ
ル)の記録を可能にする信号を出力する。これにより、
RGBプレーンメモリ5のウインドウW1のエリアにその画
像データが書き込まれる。
ウインドウW4,W5のデータを書き込むとき、ID発生回
路12はウインドウID4または5を出力する。これによ
り、ウインドウW4,W5に画像データが記録される。
RGBプレーンメモリ6にウインドウ画像データを書き
込む場合も同様である。
尚、各メモリ1,4,5,6の書込アドレスは、書込アドレ
ス発生回路9の出力により制御される。
ウインドウ画像として3次元グラフィックスを表示す
る場合、さらにZバッファメモリ14、Z比較回路15、Z
値発生回路16、論理回路17、パターン発生回路18が設け
られる。
表示画像の奥行き情報を記憶するZバッファメモリ14
には、最初に最も大きな値が書き込まれる。例えば、Z
バッファメモリ14が各画素に対して16ビットの深さを有
するとき、各画素に対応するデータとして、65535(=2
18−1)がセットされる。Z値発生回路16はCPU13に制
御され、RGBプレーンメモリ5または6に書込む画像の
奥行き情報(Z値)を発生する。Z値が小さい程、手前
の画像、また、大きい程、奥の画像ということになる。
Z比較回路15は画素単位で、Zバッファメモリ14の出力
とZ値発生回路16の出力(Z値)とを比較し、Z値の方
が小さいとき、その画像データがRGBプレーンメモリ5
または6に書き込まれるとともに、そのときのZ値がZ
バッファメモリ14のその画素位置に書き込まれる。Z値
がZバッファメモリ14の値と等しいか、それより大きい
とき、その画素の画像データはRGBプレーンメモリ5ま
たは6に書き込まれない。また、そのときのZ値もZバ
ッファメモリ14には書き込まれない。
RGBプレーンメモリ5,6やZバッファメモリ14にデータ
を上書きすると、新しいデータが残ることになる。従っ
て、上記した動作が繰返されると、より奥の(Z値が大
きい)画像データより、手前の(Z値が小さい)画像デ
ータが残ることになり、結局、奥行きのある画像データ
がRGBプレーンメモリ5,6に書き込まれ、表示されること
になる。
論理回路17は、Z比較回路15の出力と比較回路10の出
力の論理積を演算し、その演算結果に対応してRGBプレ
ーンメモリ5,6に書込制御信号を出力する。従って、ウ
インドウの内部にのみ3次元グラフィックスが描かれる
ことになる。
パターン発生回路18はCPU13に制御され、所定のパタ
ーンに対応した論理1または0のデータを発生する。論
理回路17はパターン発生回路18が出力するこのパターン
のデータを、Z比較回路15の出力とさらに論理積演算す
る。これにより、ウインドウ内で、かつ、パターンで指
定した範囲に3次元グラフィックスが描かれることにな
る。
論理回路17における演算を、論理積ではなく、論理和
にしたり、各出力の所定のものを適宜組み合わせること
により、種々の変化のある表示を行なうことができる。
[発明が解決しようとする課題] 従来の装置はこのように、オーバレイプレーンメモリ
1とウインドウIDプレーンメモリ4とが独立しているた
め、両者への書込と読出のタイミングを一致させない
と、表示が乱れる問題点がある。また、独立に表示でき
るウインドウの数が、ウインドウIDプレーンの数で規定
され(上記例の場合16個(=24))、メモリの利用効率
が悪かった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたもので、表
示の乱れを防止し、より多くのウインドウを表示するこ
とができるようにするものである。
[課題を解決する手段] 本発明の画像表示制御装置は、第1のウインドウ内に
表示するための画像データを格納する第1のメモリと、
第2のウインドウ内に表示するための画像データを格納
し、第1のメモリが表示のために読出が行なわれている
ときには表示のための読出動作が行なわれない第2のメ
モリと、第1のメモリまたは第2のメモリの画像と重畳
されるオーバレイ画像のデータと、ウインドウの範囲を
設定するウインドウデータとを記憶する第3のメモリ
と、第3のメモリから供給されたデータからオーバレイ
画像に関する基礎データを検出して、オーバレイ画像デ
ータに変換すると共に、第3のメモリから供給された基
礎データの検出に用いられたデータと同一のデータから
ウインドウデータを検出して、第1乃至第3のメモリの
出力を選択するデータに変換する変換手段とを具備する
ことを特徴とする。
前記ウインドウの範囲を設定するウインドウデータ
は、表示されるウインドウ内の画像データに対応付けて
規定されたウインドウIDとすることができる。
本発明の画像表示制御方法は、第1のウインドウ内に
表示するための画像データを第1のメモリに格納し、第
2のウインドウ内に表示するための画像データを、第1
のメモリが表示のために読出が行なわれているときには
表示のための読出動作が行なわれない第2のメモリに格
納し、第1のメモリまたは第2のメモリの画像と重畳さ
れるオーバレイ画像のデータと、ウインドウの範囲を設
定するウインドウデータとを第3のメモリに格納し、第
3のメモリから供給されたデータからオーバレイ画像に
関する基礎データを検出して、オーバレイ画像データに
変換すると共に、第3のメモリから供給された基礎デー
タの検出に用いられたデータと同一のデータからウイン
ドウデータを検出して、第1乃至第3のメモリの出力を
選択するデータに変換することを特徴とする。
[作用] 上記の画像表示制御装置および画像表示制御方法にお
いては、第3のメモリに、オーバレイ画像データと、ウ
インドウIDデータの両方が記録される。従って両データ
の書込と読出のタイミングがずれることなく、より多く
のウインドウを表示することが可能になる。
[実施例] 第1図は本発明の画像表示制御装置の一実施例の構成
を示すブロック図であり、第3図における場合と対応す
る部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省
略する。
第1図の実施例においては、第3図の例におけるオー
バレイプレーンメモリ1とウインドウIDプレーンメモリ
4の代わりに、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレ
ーンメモリ21が設けられている。このオーバレイプレー
ン兼ウインドウIDプレーンメモリ21には、アイコン等の
命令に関する画像を含むオーバレイ画像に関するデータ
と、ウインドウの範囲を示すウインドウIDデータとが記
憶される。第3図の例においては、オーバレイプレーン
メモリ1が4プレーン(4ビット)、ウインドウIDプレ
ーンメモリ4が4プレーン(4ビット)設けられている
ので、第3図の例における場合と同一のメモリ容量とす
る場合、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメ
モリ21は8プレーン(8ビット)とされる。そして、オ
ーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ21の出
力が、第3図のLUT2と3にそれぞれ対応するLUT22と23
に供給されるようになっている。LUT22,23は、それぞれ
LUT2,3と、基本的には同一の機能を果たすものである。
すなわち、LUT22は、オーバレイプレーン兼ウインドウI
Dプレーンメモリ21より出力された8ビットのデータの
うち、オーバレイ画像に関する基礎データを検出し、そ
れを最終的なR,G,Bそれぞれ8ビットの画像データに変
換する。LUT23は、オーバレイプレーン兼ウインドウID
プレーンメモリ21より出力された8ビットのデータのう
ち、ウインドウIDデータを検出し、それを2ビットのス
イッチ切替データに変換する。
LUT22と23には、オーバレイプレーン兼ウインドウID
プレーンメモリ21から同一のデータが供給され、それぞ
れにおいて、オーバレイ画像に関する基礎データまたは
ウインドウIDデータとして検出される。従って、共にオ
ーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ21に書
き込まれるオーバレイ画像に関するデータとウインドウ
IDデータは、相互に識別可能な状態のものとされる。
すなわち、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレー
ンメモリ21に書き込まれるデータおよびLUT22,23に書き
込まれている変換テーブルは、第3図のオーバレイプレ
ーンメモリ1とウインドウIDプレーンメモリ4に書き込
まれるデータおよびLUT2,3の変換テーブルとは異なるも
のとなっている。
第1図の実施例のその他の構成は、第3図の例におけ
る場合と同様である。
次に、第2図を参照して、第1図の実施例の動作につ
いて説明する。
いま、例えば、第2図(A)に示したような画像をス
イッチ7から出力し、図示せぬCRT等に表示させるもの
とする。この画像は、第4図(A)における場合と同様
に、ひし形の図形とアイコン等の命令情報を含むオーバ
レイ画像と、5つのウインドウW1乃至W5から構成されて
いる。
RGBプレーンメモリ5には、第2図(C)に示すよう
に現在表示中のウインドウW1,W4,W5の画像データが書き
込まれており、RGBプレーンメモリ6には、第2図
(D)に示すように、現在表示中のウインドウW2,W3
画像データが書き込まれている。また、RGBプレーンメ
モリ5のウインドウW2,W3と、RGBプレーンメモリ6のウ
インドウW1,W4,W5には、次に表示する画像データが書き
込まれる。第2図(C),(D)は、1つの例に過ぎ
ず、ウインドウW1乃至W5のそれぞれは、RGBプレーン5,6
のいずれに書き込むこともできる。
一方、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメ
モリ21には、第2図(B)に示すようなデータが書き込
まれる。すなわち、ウインドウW1乃至W5の位置には、そ
れらのウインドウであることを示すウインドウID1乃至
5が書き込まれており、ウインドウ以外の位置には、オ
ーバレイ画像の基礎データが書き込まれている。
LUT22は、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレー
ンメモリ21より読み出された8ビットのデータから、オ
ーバレイ画像に関する基礎データを検出し、それを所定
の変換テーブルを参照して、R,G,Bそれぞれ8ビットの
オーバレイ画像データに変換する。LUT22より出力され
たR,G,Bデータは、スイッチ7R,7G,7Bの各接点に供給さ
れる。スイッチ7R,7G,7Bの他の接点には、RGBプレーン
メモリ5,6のR,G,Bそれぞれ8ビットのデータが供給され
ている。従って、スイッチ7R,7G,7Bを切り換えることに
より、オーハーレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメ
モリ21、RGBプレーンメモリ5またはRGBプレーンメモリ
6のいずれかのR,G,Bデータが選択され、出力される。
一方、LUT23は、オーバレイプレーン兼ウインドウID
プレーン21より出力された8ビットのデータから、ウイ
ンドウIDデータを検出する。すなわち、8ビット(256
種類)のデータのうち、所定のものが、ウインドウIDデ
ータとして用いられ、その他のデータがオーバレイ画像
データ(基礎データ)として用いられるように、予め規
定される。LUT23はこの8ビットのデータのうちウイン
ドウIDデータを検出すると、それを変換テーブルを参照
して、2ビットのスイッチ切換データに変換する。この
スイッチ切換データに対応してスイッチ7が切り換えら
れる。
いまの場合、スイッチ7は、ウインドウW1,W4,W5のウ
インドウID1(00000001)、4(00000100)、5(00000
101)が検出されたとき、RGBプレーンメモリ5の出力を
選択するように切り換えられ、ウインドウID2(0000001
0)、3(00000011)が検出されたとき、RGBプレーンメ
モリ6の出力を選択するように切り換えられる。また、
ウインドウIDが検出されないとき(オーバレイ画像デー
タであるとき)、スイッチ7はLUT22の出力を選択する
ように切り換えられる。
このようにして、オーバレイ画像データがオーバレイ
プレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ21から、ウイン
ドウW1,W4,W5の画像データがRGBプレーンメモリ5か
ら、ウインドウW2,W3の画像データがRGBプレーンメモリ
6から、それぞれ読み出されるので、第2図(A)に示
すような画像が表示される。
ウインドウW1,W4,W5の表示内容を変更するとき、その
新たな(次に表示する)ウインドウ画像データはRGBプ
レーンメモリ6のウインドウW1,W4,W5に書き込まれる。
また、ウインドウW2,W3の表示内容を変更するとき、そ
の新たなウインドウ画像データはRGBプレーンメモリ5
のウインドウW2,W3に書き込まれる。そして、CPU13によ
り、LUT23に変換テーブルが、ウインドウW1,W4,W5のウ
インドウIDが検出されたときRGBプレーンメモリ6の出
力を選択するように、また、ウインドウW2,W3のウイン
ドウIDが検出されたとき、RGBプレーンメモリ5の出力
を選択するように、変更される。これにより、各ウイン
ドウの表示内容が新たな画像に変更される。
オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ2
1、RGBプレーンメモリ5,6の読出アドレスは、読出アド
レス発生回路8の出力により設定される。
書込動作は基本的に第3図における場合と同様であ
る。
すなわち、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレー
ンメモリ21、RGBプレーンメモリ5,6の書込アドレスがア
ドレスバスを介して書込アドレス発生回路9の出力によ
り指定され、その書込アドレスに、データバスを介して
入力されるデータが書き込まれる。
オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ21
においては、ウインドウの書込アドレスが指定されたと
き、データバスからウインドウIDデータが入力され、オ
ーバレイの書込アドレスが指定されたとき、データバス
からオーバレイ画像データが入力されることになる。
RGBプレーンメモリ5,6の書込時においては、書き込む
べきウインドウのIDデータがID発生回路12から比較回路
10に出力される。比較回路10は、オーバレイプレーン兼
ウインドウIDプレーンメモリ21から読み出されたデータ
とID発生回路12から入力されたデータとを比較する。オ
ーバレイプレーン兼ウインドウIDプレーンメモリ21から
読み出されたデータがオーバレイ画像データであると
き、および、書込対象とされないウインドウのウインド
ウIDデータであるとき、比較回路10は一致出力を発生し
ない。一致出力は書込対象のウインドウIDデータが読み
出されたときにのみ発生される。RGBプレーン5,6は、比
較回路10より一致出力が供給された画素についてのみ、
そのときデータバスを介して入力される画像データを書
き込む。これにより、所定のウインドウにウインドウ画
像データを書き込むことができる。
ID発生回路12が発生するウインドウIDを所定のウイン
ドウへの書込が完了するまで同一とすれば、ウインドウ
毎の書込が行なわれるが、発生するウインドウIDを必要
に応じ変更すれば、異なるウインドウに順次画像データ
を書き込んで行くことも可能である。すなわち、その切
換は、画素毎に設定することができる。
このように、オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレ
ーンメモリを8ビット構成とすることにより、最大256
(=28)個の異なるウインドウを制御することができ
る。この点、従来装置においては、ウインドウIDプレー
ンが4ビットとされていたので、最大16個の異なるウイ
ンドウしか制御することができなかったのと対照的であ
る。
3次元グラフィックスの表示に関する動作は第3図に
おける場合と同様であるので省略する。
[発明の効果] 以上のように、本発明の画像表示制御装置および画像
表示制御方法によれば、オーバレイ画像データとウイン
ドウIDデータとを、共に第3のメモリ上に書き込むよう
にしたので、メモリの利用効率がよくなり、第1および
第2のメモリへのデータの書込制御を、第3のメモリ上
のデータだけで行うことができ、表示を制御するソフト
ウェアが簡略化される。また、オーバレイ画像データと
ウインドウIDデータの書込、読出のタイミングがずれる
ことがなくなるので、表示画像が乱れるようなことが防
止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の画像表示制御装置の一実施例の構成を
示すブロック図、第2図(A)乃至(D)は第1図の実
施例の動作を説明する画像の図、第3図は従来の画像表
示制御装置の一例の構成を示すブロック図、第4図
(A)乃至(E)は第3図の例の動作を説明する画像の
図である。 1……オーバレイプレーンメモリ、2,3,22,23……ルッ
クアップテーブル(LUT)、4……ウインドウIDプレー
ンメモリ、5,6……RGBプレーンメモリ、10……比較回
路、11……メモリ選択回路、12……ID発生回路、13……
CPU、14……Zバッファメモリ、15……Z比較回路、16
……Z値発生回路、17……論理回路、18……パターン発
生回路、21……オーバレイプレーン兼ウインドウIDプレ
ーンメモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高嶋 伸次 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−89086(JP,A) 特開 昭61−59482(JP,A) 特開 昭63−306490(JP,A) 特開 昭62−254185(JP,A) 特開 昭61−238089(JP,A) 特開 昭62−276588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/14 G09G 5/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のウィンドウ内に表示するための画像
    データを格納する第1のメモリと、 第2のウィンドウ内に表示するための画像データを格納
    し、第1のメモリが表示のために読み出しが行われてい
    るときには表示のための読み出し動作が行われない第2
    のメモリと、 前記第1のメモリ又は第2のメモリの画像と重畳される
    オーバレイ画像のデータと、ウィンドウの範囲を設定す
    るウィンドウデータとを記憶する第3のメモリと、 前記第3のメモリから供給されたデータからオーバレイ
    画像に関する基礎データを検出して、オーバレイ画像デ
    ータに変換すると共に、前記第3のメモリから供給され
    た前記基礎データの検出に用いられたデータと同一のデ
    ータから前記ウィンドウデータを検出して、前記第1乃
    至第3のメモリの出力を選択するデータに変換する変換
    手段と を具備することを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 【請求項2】前記ウインドウの範囲を設定するウインド
    ウデータは、表示されるウインドウ内の画像データに対
    応付けて規定されたウインドウIDである ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示制御装置。
  3. 【請求項3】第1のウインドウ内に表示するための画像
    データを第1のメモリに格納し、 第2のウインドウ内に表示するための画像データを、前
    記第1のメモリが表示のために読出が行なわれていると
    きには表示のための読出動作が行なわれない第2のメモ
    リに格納し、 前記第1のメモリまたは第2のメモリの画像と重畳され
    るオーバレイ画像のデータと、ウインドウの範囲を設定
    するウインドウデータとを第3のメモリに格納し、 前記第3のメモリから供給されたデータからオーバレイ
    画像に関する基礎データを検出して、オーバレイ画像デ
    ータに変換すると共に、前記第3のメモリから供給され
    た前記基礎データの検出に用いられたデータと同一のデ
    ータから前記ウインドウデータを検出して、前記第1乃
    至第3のメモリの出力を選択するデータに変換する ことを特徴とする画像表示制御方法。
  4. 【請求項4】前記ウインドウの範囲を設定するウインド
    ウデータは、表示されるウインドウ内の画像データに対
    応付けて規定されたウインドウIDである ことを特徴とする請求項3に記載の画像表示制御方法。
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