JP3258780B2 - エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス素子とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロルミネッセ
ンス(Electroluminescence)素子(以下、EL素子と記
す)に関し、特に例えば、計器類のバックライト用の面
発光源などに使用される薄膜EL素子に関する。
【0002】
【従来技術】従来、EL素子は、硫化亜鉛(ZnS) などの蛍
光体に電界をかけたときに発光する現象を利用したもの
で自発光型の平面ディスプレイを構成するものとして注
目されている。
【0003】図5は、ディスプレイ用のEL素子の典型的
な断面構造を示した模式図である。EL素子500は、絶
縁性基板であるガラス基板51上に、光学的に透明なIT
O (Indium Tin Oxide)膜から成る第一電極52、五酸化
タンタル(Ta2O5) などから成る第一絶縁層53、発光層
54、第二絶縁層55及びITO 膜から成る第二電極56
を順次積層して形成されている。ITO 膜は、酸化インジ
ウム(In2O3) に錫(Sn)をドープした透明の導電膜で、低
抵抗率であることから従来より透明電極用として広く使
用されている。発光層54としては、例えば、硫化亜鉛
(ZnS) を母体材料とし、発光中心としてマンガン(Mn)や
三フッ化テルビウム(TbF3)を添加したものが使用され
る。薄膜ELディスプレイ素子の発光色は硫化亜鉛中の添
加物の種類によって決まり、例えば、発光中心としてマ
ンガン(Mn)を添加した場合にはオレンジ色、三フッ化テ
ルビウム(TbF3)を添加した場合にはグリーン色の発光が
得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の構造から成るEL
素子500において、同一セグメントから発光する色を
変えようとする場合には次の2種類の方法が考えられ
る。1つは、同一基板上に異なる発光色の発光層を具備
したEL素子を単純に積層するもので、もう1つは異なる
色で単色発光するEL素子をそれぞれ1枚の基板上に形成
して、それを実装工程において重ね合わせる方法であ
る。上記のいずれの場合にも、発光層より光取り出し側
の膜は透明材料にて形成する必要があるため、光取り出
し側に位置するEL素子の電極は第一電極、第二電極共に
透明材料で形成しなければならない。具体的には、特公
平4-359 号公報やSID 93 DIGEST 763 ペ−ジに開示され
ているように第一、第二透明電極共にITO 膜で構成する
か、特開平2-301991号公報に開示されているように第
一、第二透明電極共に酸化亜鉛(ZnO) を主成分とする膜
で構成する方法が提案されているが、その形成工程にお
いて次のような問題点があった。
【0005】即ち、第一透明電極と第二透明電極を同一
材料で構成した場合、第二透明電極をパタ−ニングする
際のウェットエッチング工程において、既にパタ−ニン
グ済みの第一透明電極を破損する可能性がある。具体的
には、第一透明電極の膜厚減少による抵抗上昇や、オ−
バ−エッチングによる断線が起きる。これを回避するた
めには、第一透明電極と第二透明電極の配線パタ−ンを
重複や近接が無いように設計し、かつ第一透明電極上の
保護を完全にする必要があるが、これらの方法は、EL素
子のデバイス設計の自由度を縮小し、非発光部を増加さ
せるとともに製造プロセスが繁雑になる。
【0006】第一透明電極と第二透明電極を選択的にエ
ッチングすることができないため、第二透明電極を成膜
する際、第一透明電極がない領域を選んで形成する必要
がある。従って成膜領域を制限するためのガラス製また
は、金属製成膜マスクを用いいるため、製造プロセスが
繁雑となり、成膜マスク使用による膜厚分布が生じて特
性がばらつく原因となる。
【0007】第二透明電極をウェットエッチング法にて
パタ−ニングする際、そのエッチング液が下層に接触、
浸透することによって、硫化亜鉛などから成る発光層な
どが浸食され剥離する場合がある。例えば、第二電極を
ITO 膜を用いた場合、通常HCl 、FeCl3 などの混合液に
よってエッチングするが、この液によってZnS などを主
原料とする発光層が破損し剥離が生ずるという問題点が
あった。
【0008】以上の問題点により、EL素子の特徴の1つ
である透過型の透明ディスプレイが実用化されていない
のが現状である。本発明は上記の課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするとこころは、高輝
度、高信頼性を有する同一セグメントからの可変色発光
可能なEL素子、および光学的に透明なEL素子を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第一発明の構成は、絶縁性基板上に第一透明電極、第
一絶縁層、発光層、第二絶縁層及び第二透明電極を順次
積層する構造を有し、少なくとも光取り出し側を透明な
材料にて構成したエレクトロルミネッセンス素子であっ
て、前記第一透明電極より後に形成される前記第二透明
電極が、前記第一透明電極および前記発光層より耐酸性
の弱い透明電極材料で形成されていることである。この
関連発明の構成は、前記積層する構造が、複数段あるこ
とであり、また別の構成は、前記第一透明電極より後に
形成される第二透明電極の電極が酸化亜鉛(ZnO) を主成
分とする材料からなり、前記第一透明電極が酸化亜鉛以
外の透明電極材料からなることである。
【0010】また第二発明の構成は、絶縁性基板上に第
一透明電極、第一絶縁層、発光層、第二絶縁層および第
二透明電極の電極を形成、パタ−ニングするエレクトロ
ルミネッセンス素子の製造方法において、前記第二透明
電極のパタ−ニング時に、前記第一透明電極および前記
発光層を殆どエッチングしない酸で、前記第二透明電極
だけをエッチングすることである
【0011】
【作用及び発明の効果】第二透明電極を、第一透明電極
や発光層より耐酸性の弱い材料によって構成することに
よって、第二電極をパタ−ニングする際に第一透明電極
が露出していたとしても、第二透明電極のエッチング液
によって第一透明電極が侵されることはない。また、第
二透明電極を酸化亜鉛(ZnO) を主成分とした材料を用い
ると、そのエッチングは酢酸(CH3COOH) などの弱酸で行
えるため、エッチング時に発光層等の下層が浸食された
り、剥離したりすることがない。従って、この構成にす
ることによって、第二透明電極のパタ−ニング時にエッ
チング液の回り込みを避けるために第一透明電極を絶縁
層などで覆ったり、両電極の間隔を電気的な絶縁を確保
する必要以上に拡げる必要がない。さらに、第二透明電
極を素子全面に成膜した後にエッチングによってパタ−
ニングすることができるため、第二透明電極の成膜時
に、成膜領域を制限するマスクを用いる必要がなくてプ
ロセスが簡便になると共に、マスクのエッジ効果による
電極膜厚の低減を防止できる。また、強酸を使用しない
ので、発光層などの剥離が生じず、発光層などの剥離を
防止するために発光層/第二透明電極間にエッチング液
の侵入防止層を設ける必要が無くなり、発光開始電圧な
どの駆動電圧上昇を避けることができる。また、両透明
電極を容易に形成できるので、透過型のEL素子が実現で
きる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る薄膜EL素子100の縦断面
を示した模式図である。薄膜EL素子100は、絶縁性基
板であるガラス基板11上に順次、以下の薄膜が積層形
成され構成されている。ガラス基板1上には、光学的に
透明なITO から成る第一透明電極(第一電極)1が形成
されている。その上面には、光学的に透明な五酸化タン
タル(Ta2O5) から成る第一絶縁層3、マンガン(Mn)が添
加された硫化亜鉛(ZnS) から成る発光層4、光学的に透
明な五酸化タンタル(Ta2O5) から成る第二絶縁層5、光
学的に透明な酸化亜鉛(ZnO) から成る第二透明電極(第
二電極)6が形成されている。
【0013】次に、上述の薄膜EL素子100の製造方法
を以下に述べる。先ず、ガラス基板1上に第一透明電極
2を成膜する。蒸着材料としては、酸化インジウム(In2
O3)粉末に酸化錫(SnO2)を加えて混合し、ペレット状に
成形したものを用い、成膜装置としては、イオンプレー
ティング装置を用いる。具体的には、ガラス基板1の温
度を 150℃に保持したままイオンプレーティング装置内
を 5×10-3Paまで排気し、その後アルゴン(Ar)ガスを導
入して 6.5×10-1Paに保ち、成膜速度が0.1 〜0.3 nm/s
ecの範囲となるようビーム電力及び高周波電力を調整す
る。この第一透明電極2は、ホトリソグラフィ工程によ
って所定のパタ−ンを形成する。エッチング液は塩酸(H
Cl) と塩化第二鉄(FeCl3) を主成分とするものを利用す
る。
【0014】次に、第一透明電極2上に五酸化タンタル
(Ta2O5) から成る第一絶縁層3をスパッタにより形成す
る。具体的には、ガラス基板1の温度を 200℃に保持
し、スパッタ装置内を 1.0Paに維持し、装置内にアルゴ
ン(Ar)と酸素(O2)の混合ガスを導入(200cc/min)し、1
KWの高周波電力、堆積速度0.2nm/sec の条件で行う。
【0015】上記第一絶縁層3上に硫化亜鉛(ZnS) を母
体材料とし、発光中心としてマンガン(Mn)を添加した硫
化亜鉛:マンガン(ZnS:Mn)発光層4を蒸着により形成す
る。具体的には、ガラス基板1の温度を 120℃に保持
し、スパッタ装置内を 5×10-4Pa以下に維持し、堆積速
度0.1 〜0.3nm/sec の条件で電子ビーム蒸着を行う。
【0016】次に、上記発光層4上に、五酸化タンタル
(Ta2O5) から成る第二絶縁層5を第一絶縁層3と同一の
方法で形成する。さらに酸化亜鉛(ZnO) を主成分とする
材料から成る第二透明電極6を形成する。蒸着材料とし
ては、酸化亜鉛(ZnO) 粉末に酸化ガリウム(Ga2O3) を加
えて混合し、ペレット状に成形したものを用い、成膜装
置として、イオンプレ−ティング装置を用いる。具体的
には、ガラス基板1の温度を 150℃に保持したままイオ
ンプレ−ティング装置内を 5×10-4Paまで排気し、その
後、アルゴン(Ar)ガスを導入して 6.5×10-1Paに保ち、
成膜速度が0.1〜0.3nm/sec の範囲となるようビ−ム電
力及び高周波電力を調整する。その後、ホトリソグラフ
ィ工程によって所定のパタ−ンを形成する。エッチング
液としては、酢酸(CH3COOH) を主成分とするものであ
る。この実施例における各層の膜厚は、第一透明電極20
0nm 、第一、第二絶縁層が500nm 、発光層が600nm 、第
二透明電極が450nm である。
【0017】図2は本発明の効果の1つを説明するもの
で、図2(a) は上記実施例における、第二絶縁層5まで
を形成後のEL素子の構造を模式的に示したものである。
この上に第二透明電極6を形成する際、その材料として
ITO を用いた場合には、図2(b) に示すように第二透明
電極6Iの成膜領域Rを制限する必要がある。すなわ
ち、ITO からなる第一透明電極2と同材質の第二透明電
極6Iが直接(領域Rを越えて第一透明電極2の近傍ま
で)積層された場合には、第二透明電極をパタ−ニング
する際に、そのエッチング液により第一透明電極2もエ
ッチングされるため、第一透明電極2の形状や特性を保
ったまま第二透明電極6Iのみをパタ−ニングすること
はできない。したがって、第二透明電極6Iを成膜する
際には、図2(b) のように、エッチングを領域Rに制限
するするために、第一透明電極2の上部領域より広い領
域Mを、図示しない成膜マスクによって覆う必要があ
る。この成膜マスクは、成膜時に基板上に設置するた
め、取り付け工数がかかるという問題点の他、成膜マス
ク上に積層された電極材料膜が一部剥がれ、パ−ティク
ルの発生を促進することがある。なお、パーティクルは
発光層の耐圧低下の原因ともなる。さらには、成膜マス
クを用いると、成膜マスクの周縁部分近傍においては、
透明電極が十分に積層されず、結果的に透明電極の膜厚
分布が薄くなるため、EL素子の性能や歩留まりが低下し
たり、発光部としては使用できない領域が増加し、設計
の自由度も狭くなる。
【0018】一方、第二透明電極として、酸化亜鉛を用
いた場合には、図2(c) に示すように第一透明電極2上
に、この電極を覆う領域まで第二透明電極6Zが積層さ
れても、パタ−ニング工程において用いるエッチング液
は酸化亜鉛の第二透明電極6Zだけをエッチングし、IT
O からなる第一透明電極2はエッチングすることなく、
図2(d) の構造を得ることができる。したがって、従来
例のように成膜マスクを用いず、しかも第一透明電極に
影響を与えることなく、基板1全面に第二透明電極6Z
を成膜することができ、6Zの成膜一工程だけでよい。
【0019】(第二実施例)図3は、本発明の第二実施
例を示したもので、EL素子200は、同一セグメントか
ら異なる発光色を得るために、第一実施例の構造を2つ
積層した二段重ね構造になっている。図中6の透明電極
までは、第一実施例と同一の形成方法で積層する。第二
透明電極6の上には、五酸化タンタル(Ta2O5) から成る
第三絶縁層7を第一絶縁層3と同一の方法で形成し、第
三絶縁層7上に、緑色発光の発光層8を形成する。具体
的には、高周波マグネトロンスパッタ装置を用い、三フ
ッ化テルビウム(TbF3)を2wt%添加した硫化亜鉛(ZnS)
タ−ゲットを使用する。スパッタ装置内を4Paのガス圧
を有するArとHeとの混合ガス雰囲気に保ち、上記スパッ
タリングタ−ゲット電極に2W/cm2 の高周波電力を供給
してスパッタリングを行い、300 ℃に加熱した基板上に
形成する。さらにその第二発光層8上に、五酸化タンタ
ル(Ta2O5) から成る第四絶縁層9を第一絶縁層3と同一
の方法で形成し、第四絶縁層上に酸化亜鉛(ZnO) を主成
分とする材料から成る第三透明電極10を第二透明電極
6と同一の方法で形成する。この実施例における各層の
膜厚は、第二発光層4は400nm 、第三絶縁層7、第四絶
縁層9ともに500nm 、第三透明電極10は450nm であ
る。
【0020】このEL素子200は、第一透明電極2と第
二透明電極6間に電圧を印加すれば、発光層4が発光し
て黄橙色発光が得られ、第二透明電極6と第三透明電極
10間に電圧を印加すれば第二発光層8が発光して緑色
発光が得られる。さらにEL素子200は全て透明な材料
で構成されているため透過型ディスプレイであり、上記
黄橙色発光と緑色発光を同時に発光させれば、その混色
が得られる。ここで、第二透明電極6及び第三透明電極
10が酸化亜鉛を主成分とする材料から構成されている
ため、両透明電極は酢酸でエッチングすることができ、
パタ−ニング工程で第一透明電極2や発光層4、第二発
光層8を損傷することはない。
【0021】(第三実施例)図4は、本発明の第三実施
例を示したもので、EL素子100は第一実施例と同一構
造、同一製造方法である。一方EL素子300は第二発光
層8以外の層は全て第一実施例と同一構造、同一製造方
法であり、第二発光層8は、三フッ化テルビウム(TbF3)
を添加した硫化亜鉛から成り、構造、製造方法は第二実
施例の第二発光層8と同一で、緑色発光素子である。前
記EL素子100および300は吸湿を防ぐため、両者と
もガラス基板1を接着後に、図4の点線領域内にシリコ
ンオイルを真空注入して組み付けられている。
【0022】第三実施例の場合も第二実施例と同様、全
ての膜が透明な材料で構成されているためEL素子100
だけに電圧を印加すれば黄橙色発光が、EL素子300だ
けに電圧を印加すれば緑色発光が得られる。さらに両者
を同時に発光させれば黄橙色と緑色の中間色が得られ
る。本第三実施例においても、第二透明電極を酸化亜鉛
を主成分とする材料で構成したため、第二透明電極のパ
タ−ニング時に発光層4および8、第一透明電極2が損
傷することはない。
【0023】(第四実施例)以上の第二透明電極6の形
成においては、弱酸によるウエットエッチングで示した
が、第二透明電極6のパタ−ニング方法として、ドライ
エッチング法を用いても良い。具体的には、アルゴンと
酸素の混合ガスを用いて高周波放電によって物理的にエ
ッチングするか、あるいは、反応性ガスを用いて反応性
ドライエッチングを行う。この方法でも、第二透明電極
6のパタ−ニング時に発光層4や第一透明電極2が損傷
することはない。
【0024】本発明は上記の実施例に限定されるもので
はなく、以下のような種々の変形が可能である。 (1) 第一透明電極2は ITOで構成したが、この他に酸化
錫(SnO2)、酸化錫カドミウム(CdSnO4)など、第二透明電
極であるZnO のエッチング液にエッチングされない材
料、すなわち耐酸性の強い材料を用いることができる。 (2) 第一絶縁層3、第二絶縁層5、第三絶縁層7、第四
絶縁層9は五酸化タンタル(Ta2O5) で構成したが、Al2O
3, Si3N4, PbTiO3, Y2O3, HfO2で構成しても良い。 (3) 発光層を3層以上、例えば、RGB(赤、緑、青)をそ
れぞれ発光する3つの発光層を重ねた薄膜ELディスプレ
イ素子ではフルカラー化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るEL素子の縦断面を示
した模式図。
【図2】本発明の効果の1つを説明するためのEL素子の
製造プロセスを示した模式図。
【図3】本発明の第二実施例に係るEL素子の縦断面を示
した模式図。
【図4】本発明の第三実施例に係るEL素子の縦断面を示
した模式図。
【図5】従来のEL素子の縦断面を示した模式図。
【符号の説明】
1 ガラス基板(絶縁性基板) 2 第一透明電極 3 第一絶縁層 4 発光層 5 第二絶縁層 6 第二透明電極(ZnO) 7 第三絶縁層 8 第二発光層 9 第四絶縁層 10 第三透明電極 56 第二透明電極(ITO) 100 薄膜EL素子 200 二段重ね構成の薄膜EL素子 300 二段に形成した薄膜EL素子 500 従来の薄膜EL素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 信衛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−65091(JP,A) 特開 平2−281594(JP,A) 特開 平3−98289(JP,A) 特開 平2−78186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に第一透明電極、第一絶縁
    層、発光層、第二絶縁層及び第二透明電極を順次積層す
    る構造を有し、少なくとも光取り出し側を透明な材料に
    て構成したエレクトロルミネッセンス素子であって、 前記第一透明電極より後に形成される前記第二透明電極
    が、前記第一透明電極および前記発光層より耐酸性の弱
    い透明電極材料で形成されていることを特徴とするエレ
    クトロルミネッセンス素子。
  2. 【請求項2】 前記積層する構造が、複数段あることを
    特徴とする請求項1に記載のエレクトロルミネッセンス
    素子。
  3. 【請求項3】 前記第一透明電極より後に形成される第
    二透明電極の電極が、酸化亜鉛(ZnO) を主成分とする材
    料からなり、 前記第一透明電極が、酸化亜鉛以外の透明電極材料から
    なることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロルミ
    ネッセンス素子。
  4. 【請求項4】 絶縁性基板上に第一透明電極、第一絶縁
    層、発光層、第二絶縁層および第二透明電極の電極を形
    成、パタ−ニングするエレクトロルミネッセンス素子の
    製造方法において、 前記第二透明電極のパタ−ニング時に、前記第一透明電
    極および前記発光層を殆どエッチングしない酸で、前記
    第二透明電極だけをエッチングすることを特徴とするエ
    レクトロルミネッセンス素子の製造方法。
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