JP2000077190A - 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法

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JP2000077190A
JP2000077190A JP10244015A JP24401598A JP2000077190A JP 2000077190 A JP2000077190 A JP 2000077190A JP 10244015 A JP10244015 A JP 10244015A JP 24401598 A JP24401598 A JP 24401598A JP 2000077190 A JP2000077190 A JP 2000077190A
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Yoshihisa Tsuruoka
誠久 鶴岡
Yukio Ogawa
行雄 小川
Tatsuo Fukuda
辰男 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有機EL素子の製造において、正孔注入輸送層と
接触する陽極表面のイオン化ポテンシャルIp を陽極成
膜の段階で必要な値に設定する。 【解決手段】Ar:O2 混合ガス雰囲気でガラス基板2の表
面にITO 膜の陽極3をスパッタ法で形成する。最初の95
nmの第1層6の成膜を、Ar:O2=25sccm:1sccmの条件で行
い、第2層(界面部6)である残りの5nm の層の成膜
を、同じく25sccm:10sccm で行った。陽極3の界面部5
のIp は6.0eV 、抵抗は300 Ωとなった。第1層6のI
p は4.5eV 、抵抗は100 Ωとなった。陽極全体としては
シート抵抗が100 Ω/□以下、Ip :5.5eVとなった。陽
極3の上に、絶縁層7と正孔注入輸送層4と発光層8と
陰極9を順に積層する。ITO の陽極3は、全体としての
抵抗が小さく、かつ正孔注入輸送層4との界面のIp
正孔注入輸送層4に近い。良好なホール注入特性が得ら
れ、従来に比べて非常に高い輝度が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明導電膜の形成
方法に特徴を有する有機エレクトロルミネッセンス素子
と、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の有機エレクトロルミネッセ
ンス素子(有機EL素子)を示す。ガラス製の基板10
0の上には透光性の陽極101が形成されている。この
陽極101は、ITO(Indium Tin Oxide,インジウムと
錫の複合酸化物)や、IDIXOの商品名で呼ばれるイ
ンジウムと亜鉛の複合酸化物等からなる。この陽極10
1の上に、有機化合物からなる正孔輸送層102と、有
機化合物からなる発光層103と、陰極104とが順に
積層されている。陽極101と正孔輸送層102の間に
設けられた絶縁層105は、発光層103のパターンを
区画している。基板100の上には封止パネル106が
封着されており、これらの積層された構造を覆ってい
る。
【0003】ITOやIDIXOからなる陽極101は
真空蒸着、或いはスパッタリング法で形成される。有機
層を成膜する前の陽極101の表面は、UV−O3 或い
はO 2 プラズマ等で表面処理し、清浄にすると同時に正
孔注入がしやすいようにIp(イオン化ポテンシャル)
を大きくすることが良好な素子特性を得る上で重要であ
る。この点については特開平5−347188号、特開
平8−167479号等で開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記有機EL素子にお
いて、ホールの注入特性を良くするためには、陽極10
1のIpと正孔注入輸送層102を構成する材料(ホー
ル注入材料)のIpが近いことが重要である。抵抗値及
び透過率特性の優れた一般的なITOのIpは、基板上
に被着されたままの状態では、一般に4.5eV以下と
なる。
【0005】正孔輸送層材料としては、TPDやd−N
PDが使用できるが、Ipは5.4〜5.5eVであ
る。さらにIpの小さい正孔注入層を、陽極と正孔輸送
層との間に設けた構造も可能である。正孔注入層材料と
してはIpの小さいものが望まれているが、現状では正
孔移動度、Tg等の制約から、CuPcやスターバース
ト系材料が使用されている。これらの材料でもIpは
5.1〜5.3eVであり、表面処理してないITOの
4.5eVとは0.6eV以上の障壁が生じてしまう。
【0006】そこで、ITOの表面をUV−O3 或いは
2 プラズマ等で表面処理して、清浄にすると同時に正
孔注入がしやすいようにIpを大きくする作業が行われ
ている。或いは特開平8−167479号で開示されて
いるように酸化性雰囲気下100〜500℃でアニール
する必要があった。
【0007】このように、従来の有機EL素子の構造・
製法では、Ipを大きくするための表面処理工程がどう
しても必要となり、コストアップとなっていた。
【0008】また、ITOを形成した直後にUV−O3
等によって表面処理しても、大気中に放置すると元に戻
ってしまう。従って、ITOの表面処理は有機層を積層
する直前に行う方がよい。また、ITOの上に有機層を
形成する後工程では、フォトレジストを用いたパターニ
ングを行うため、前工程でITOを表面処理していたと
しても、また汚れてしまう。従って、この点からも、I
TOの表面処理は後工程で絶縁層等を形成した後に行う
方がよい。
【0009】しかしながら、そのようにすると、ITO
の形成後に絶縁層(ポリイミド)や陰極のパターニング
を行うためにレジスト材料を用いたリブを形成した場
合、UV−O3 やO2 プラズマ等の表面処理を行うと、
これらの有機材料がダメージを受けて分解し、膜減りし
たり、ピンホールが生じるなどの不具合が生じてしま
う。
【0010】このように、従来の有機EL素子の構造と
製法によれば、正孔輸送層と接触するITO表面のIp
をコントロールするための十分な表面処理ができないと
いった問題があった。
【0011】本発明は、正孔輸送層と接触する陽極表面
のイオン化ポテンシャルを陽極成膜の段階で必要な値に
設定した有機エレクトロルミネッセンス素子と、そのよ
うな有機エレクトロルミネッセンス素子を製造する方法
を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された有
機エレクトロルミネッセンス素子(1)は、透光性の基
板(2)上に、少なくとも陽極(3)と、有機化合物か
らなる正孔輸送層(4)と、有機化合物からなる発光層
(8)と、陰極(9)とが順に積層されてなる有機エレ
クトロルミネッセンス素子において、前記陽極が可視光
に対して透光性を有するインジウム酸化物からなり、前
記陽極の前記正孔輸送層との界面部(5)が、所要のホ
ール注入特性が達成されるように、前記正孔輸送層と実
質的に同等のイオン化ポテンシャルを有しており、前記
陽極の前記界面部以外の部分(第1層6)のイオン化ポ
テンシャルが前記界面部のイオン化ポテンシャルよりも
小さいことを特徴としている。
【0013】請求項2に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)は、請求項1記載の有機エレクト
ロルミネッセンス素子において、前記陽極(3)の前記
界面部(5)のイオン化ポテンシャルが5.0〜6.0
eVであることを特徴としている。
【0014】請求項3に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)は、請求項1記載の有機エレクト
ロルミネッセンス素子において、前記陽極(3)の前記
界面部(5)のシート抵抗よりも、前記陽極の前記界面
部以外の部分(第1層6)のシート抵抗の方が相対的に
低く、前記陽極の全体としてのシート抵抗が100Ω/
□以下となっていることを特徴としている。
【0015】請求項4に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)の製造方法は、透光性の基板
(2)上にインジウム酸化物からなる陽極(3)を形成
し、前記陽極の上に有機化合物からなる正孔輸送層
(4)を形成する工程を含む有機エレクトロルミネッセ
ンス素子の製造方法において、O2 とArの混合ガス中
において、O2 分圧が相対的に低い第1の状態で前記基
板上にインジウム酸化物の第1層(6)を形成し、次に
2 分圧が相対的に高い第2の状態で前記第1の層の上
にインジウム酸化物の第2層(界面部5)を形成するこ
とを特徴としている。
【0016】請求項5に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)の製造方法は、請求項4記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
前記正孔輸送層(4)との界面部(5)となる第2層の
イオン化ポテンシャルが、所要の正孔注入特性が達成さ
れるように前記正孔輸送層のイオン化ポテンシャルと実
質的に同等であり、前記第1層(6)のイオン化ポテン
シャルが、前記第2層(界面部5)のイオン化ポテンシ
ャルよりも小さいことを特徴としている。
【0017】請求項6に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)の製造方法は、請求項4記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
前記第2層(界面部5)のイオン化ポテンシャルが5.
0〜6.0eVであることを特徴としている。
【0018】請求項7に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)の製造方法は、請求項4記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
前記第1層(6)のシート抵抗が、100Ω/□以下で
あることを特徴としている。
【0019】請求項8に記載された有機エレクトロルミ
ネッセンス素子(1)の製造方法は、請求項4記載の有
機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
前記第2層(界面部5)の厚さが1〜20nmであるこ
とを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】図1を参照して本例の有機EL素
子1とその製造方法について説明する。本例の有機EL
素子1は、可視光に対して透光性を有するインジウム酸
化物からなる陽極3を有している。本例の特徴は、陽極
3のIpを成膜と同時にコントロールする点にある。陽
極3の具体的な材質としては、ITO、IDIXO等が
ある。
【0021】よく洗浄したガラス製の基板2上に、陽極
配線材料として可視域において透明なITO又はIDI
XOをスパッタリング法を用いて形成する。
【0022】ITOのターゲットはIn2 3 :90〜
95wt%+SnO2 :5〜10wt%、IDIXOの
ターゲットはIn2 3 :90wt%+ZnO:10w
t%のものが適当である。成膜パタンの形状は金属マス
クを用いて所要の形状・寸法に形成するか、基板2の全
面に形成する。
【0023】ITOで陽極3を形成する場合は、主にA
rとO2 の混合ガス中にてスパッタリング法で行う。本
発明者等の研究の結果、ここでO2 分圧を適当に変化さ
せることによって、ITO膜のIpを制御できることが
わかった。即ち、O2 分圧を大きくすると膜の抵抗、I
pともに大きくなり、逆にO2 分圧を小さくすると抵
抗、Ipともに小さくなる。
【0024】陽極導体乃至陽極配線としてのITO膜の
抵抗は小さくなければならないが、正孔輸送層4との界
面部5のIpは5.0〜6.0eVに制御する必要があ
る。酸素分圧を小さくすると抵抗は低くなるがIpは
4.5ev以下となり、正孔輸送層4との障壁が大きく
なった。そこで数nm(1〜20nm)の界面部5の成
膜時のみ適当な酸素分圧とすることで、Ipを制御し、
良好な正孔注入特性が得られるようにした。
【0025】この現象は、酸素分圧の条件は異なるもの
の、IDIXOでも同様に発生し、ITOの場合と略同
様な結果を示した。
【0026】以下に良好な結果が得られた成膜条件を具
体的に示す。 RFスパッタ法のRFパワー:1.0W/cm2 Ar:O2 =25sccm:1sccm、膜厚:100
nm、シート抵抗:100Ω/□以下、Ip:4.5e
V Ar:O2 =25sccm:10sccm、膜厚:10
0nm、シート抵抗:300Ω/□以下、Ip:6.0
eV
【0027】そこで、厚さ100nmのITOの陽極3
を形成するにあたり、第1層6の形成を、最初の95n
mをAr:O2 =25sccm:1sccmの条件で行
い、第2層(界面部6)である残りの5nmの層の成膜
を、Ar:O2 =25sccm:10sccmで行っ
た。その結果、全体としてはシート抵抗:100Ω/□
以下、Ip:5.5eVのITO膜が得られた。
【0028】このように、シート抵抗が低く、かつ正孔
輸送層4と接触する界面部5(第2層)のIpが5.0
〜6.0eVに制御された陽極3が得られた。
【0029】図1に示すように、陽極3の上に、発光パ
ターンを区画する絶縁層7を形成する。さらに陽極3及
び絶縁層7の上に、有機化合物からなる正孔輸送層4
と、有機化合物からなる発光層8と、陰極9とを順に積
層する。必要に応じて発光層8と陰極9の間に電子輸送
層を成膜してもよい。(図1には電子輸送層は図示して
いない。)駆動時、陽極3と陰極9の間には直流電源1
0によって直流電圧が印加される。発光層8の発光は、
絶縁層7のマスク越しに基板2を介して基板2の外側か
ら観察される。
【0030】絶縁層7のパタンは、必要に応じて通常の
フォトリソ法を用いて形成するが、ラフなパタンでは、
マスクでパターニングするため、連続して有機層を形成
できる。
【0031】絶縁層7をポリイミド、或いはフォトレジ
スト材料で形成した場合、UV−O 3 或いはO2 プラズ
マ等の表面処理なしでも、陽極3の界面部5(第2層)
のIpは5.0〜6.0eVに制御されているので、製
造された有機EL素子1におけるホールの注入特性に問
題は生じない。
【0032】前記陰極9は、発光層8又は電子輸送層と
の界面で電子注入が容易に行われるように、仕事関数の
小さい材料で形成する。良好な特性が得られるものとし
て、Li、Na、Mg、Ca等の単体、及びその化合
物、或いはAl:Li、Mg:In、Mg:Ag等の各
種合金が使用できる。
【0033】陰極9の形成後、水分を十分取り除いた不
活性ガス中で、基板2の上に封止パネル11を封着し、
これらの積層された構造を封止する。これで有機EL素
子1が完成する。
【0034】本例の有機EL素子1は、ITOの陽極3
を成膜する際に、以上のようなO2分圧の異なる2つの
状態で成膜を行い、正孔輸送層4と接する第2層(界面
部5)についてはイオン化ポテンシャルを大きくして正
孔輸送層4の値に近づけ、それ以外の層(第1層6)に
ついてはイオン化ポテンシャルは小さいが抵抗も小さい
状態にした。これによって、ITOの陽極3は、全体と
しての抵抗が小さく、かつ正孔輸送層4との界面のイオ
ン化ポテンシャルが正孔輸送層4に近く、正孔注入特性
に優れたものとなった。
【0035】このプロセスを導入することによって本例
の有機EL素子1は、陽極3にUV−O3 又はO2 プラ
ズマ等の表面処理を行った有機EL素子1と同等以上の
特性が得られた。
【0036】図2は、前述した例と同様のプロセスでI
TO陽極を形成した有機EL素子における印加電圧と発
光輝度の関係を示すグラフであり、従来例と比較して示
してある。この例では、陽極がITO、正孔輸送層がα
−NPD、発光層がAlq3、陰極がAl:Liであ
る。陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、陰極の多
層構造、または陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光
層、電子注入層、陰極の多層構造とした場合も、同様な
結果が得られる。
【0037】このグラフから、本例のように陽極の正孔
注入輸送層との界面が、正孔注入輸送層と同等のイオン
化ポテンシャルを有していると、それがない従来の有機
EL素子に比べて非常に高い輝度が得られることがわか
る。
【0038】
【発明の効果】本発明では、O2 分圧の異なる2つの状
態で陽極の成膜を行い、正孔輸送層と接する層(界面)
については正孔注入輸送層と同等のイオン化ポテンシャ
ルとし、それ以外の層についてはイオン化ポテンシャル
は小さいが抵抗も小さい状態にした。このため、本発明
によれば次のような効果が得られる。
【0039】1.陽極材料であるITO、IDIXOの
ようなインジウム酸化物の抵抗値と表面のIpを成膜の
段階でコントロールすることにより、UV−O3 又はO
2 プラズマ、酸化性雰囲気下100〜500℃でのアニ
ール等、特別な表面処理を不要にできた。
【0040】2.絶縁層(ポリイミド)や、陰極のパタ
ーニングを行うためにレジスト材料を用いたリブを形成
してある場合でも、特別な表面処理を行うことなく、良
好なホール注入特性が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における効果を示すグラフ
を表示した図である。
【図3】従来の有機EL素子1の断面図である。
【符号の説明】
1 有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素
子) 2 基板 3 陽極 4 正孔輸送層 5 界面部(第2層) 6 第1層 8 発光層 9 陰極
フロントページの続き (72)発明者 福田 辰男 千葉県茂原市大芝629 双葉電子工業株式 会社内 Fターム(参考) 3K007 AB00 CA01 CB00 CB01 DA00 DB03 EB00 FA00 FA01 FA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性の基板上に、少なくとも陽極と、
    有機化合物からなる正孔輸送層と、有機化合物からなる
    発光層と、陰極とが順に積層されてなる有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子において、 前記陽極が可視光に対して透光性を有するインジウム酸
    化物からなり、 前記陽極の前記正孔輸送層との界面部が、所要の正孔注
    入特性が達成されるように、前記正孔注入輸送層と実質
    的に同等のイオン化ポテンシャルを有しており、前記陽
    極の前記界面部以外の部分のイオン化ポテンシャルが前
    記界面部のイオン化ポテンシャルよりも小さいことを特
    徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 【請求項2】 前記陽極の前記界面部のイオン化ポテン
    シャルが5.0〜6.0eVである請求項1記載の有機
    エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 【請求項3】 前記陽極の前記界面部のシート抵抗より
    も、前記陽極の前記界面部以外の部分のシート抵抗の方
    が相対的に低く、前記陽極の全体としてのシート抵抗が
    100Ω/□以下となっていることを特徴とする請求項
    1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 【請求項4】 透光性の基板上にインジウム酸化物から
    なる陽極を形成し、前記陽極の上に有機化合物からなる
    正孔輸送層を形成する工程を含む有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子の製造方法において、 O2 とArの混合ガス中において、O2 分圧が相対的に
    低い第1の状態で前記基板上にインジウム酸化物の第1
    層を形成し、次にO2 分圧が相対的に高い第2の状態で
    前記第1の層の上にインジウム酸化物の第2層を形成す
    ることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記正孔輸送層との界面部となる第2層
    のイオン化ポテンシャルが、所要の正孔注入特性が達成
    されるように前記正孔輸送層のイオン化ポテンシャルと
    実質的に同等であり、 前記第1層のイオン化ポテンシャルが、前記第2層のイ
    オン化ポテンシャルよりも小さい請求項4記載の有機エ
    レクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2層のイオン化ポテンシャルが
    5.0〜6.0eVである請求項4記載の有機エレクト
    ロルミネッセンス素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第1層のシート抵抗が、100Ω/
    □以下である請求項4記載の有機エレクトロルミネッセ
    ンス素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2層の厚さが1〜20nmである
    請求項4記載の有機エレクトロルミネッセンス素子の製
    造方法。
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