JP3308308B2 - 薄膜elディスプレイ素子及びその製造方法 - Google Patents

薄膜elディスプレイ素子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、計器類のドッ
トマトリックスやキャラクタディスプレイ表示器又はバ
ックライト照明用などの面発光源として使用される薄膜
EL(Electroluminescence) ディスプレイ素子に関す
る。
【0002】
【従来技術】薄膜ELディスプレイ素子は、硫化亜鉛
(ZnS)などの蛍光体に電界をかけたときに発光する現
象を利用したもので自発光型の平面ディスプレイを構成
するものとして注目されている。図5は、従来の薄膜E
Lディスプレイ素子10の典型的な断面構造を示した模
式図である。薄膜ELディスプレイ素子10は、ガラス
基板1上に、透明電極2、第1絶縁層3、発光層4、第
2絶縁層5及び背面電極6が順次積層され形成されてい
る。絶縁性基板であるガラス基板1としては、一般にN
a などのアルカリイオンを含まないノンアルカリガラス
が用いられる。透明電極2及び背面電極6としては、酸
化インジウム(In23)に錫(Sn)をドープしたITO
(Indium Tin Oxide)膜又は酸化亜鉛(ZnO)にガリウ
ム(Ga)、アルミニウム(Al)などをドープしたものが
用いられる。上記ITO膜は光学的に透明な導電膜で、
低抵抗率であることから従来より透明電極用として広く
使用されている。絶縁膜である第1絶縁層3及び第2絶
縁層5としては、五酸化タンタル(Ta25)、窒化珪素
(Si34)、SiO2、Al23 やそれらの混合物もしく
はそれらの複合膜が用いられる。発光層4としては、例
えば、硫化亜鉛(ZnS)を母体材料とし、発光中心とし
てマンガン(Mn)やテルビウム(Tb),酸素(O),フ
ッ素(F)などを添加したものが使用され、その発光層
4に106V/cm以上の電界が印加される。薄膜ELディス
プレイ素子の発光色は硫化亜鉛(ZnS)中の添加物の種
類によって決まり、例えば、発光中心としてマンガン
(Mn)を添加した場合には黄橙色、Tb,O,F を添加し
た場合には緑色の発光が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の構造の薄膜EL
ディスプレイ素子10を作成し、電圧を印加し発光させ
た。図2に従来品として示したように、上記薄膜ELデ
ィスプレイ素子10は 200V以上の電圧を印加した時点
で発光(発光輝度100=1cd/m2以上)を開始し、印加電
圧 364Vのときの発光輝度は約2000cd/m2(1KHz 駆
動)であったここで、発明者らは、この従来品より低い
電圧で高輝度を得る方法について鋭意実験研究を重ね、
以下のような結論に到達した。発光に何ら寄与せず発光
層を流れる電流を制限するための絶縁層が発光層の両側
に存在することにより絶縁層部分での電圧降下が大きく
なり、駆動電圧が高くなっている。即ち、薄膜ELディ
スプレイ素子に印加した電圧が発光層に有効に印加され
ていないということである。尚、従来構造の薄膜ELデ
ィスプレイ素子において、絶縁層での電圧降下を抑える
ために膜厚を薄くすることも考えられる。ところが、絶
縁層は1層あたり所定の厚みを確保しないと絶縁耐圧を
越え絶縁破壊を起こしてしまうのである。又、絶縁膜が
所定の厚みより薄くなると製造工程でピンホールなどが
発生し易くなり信頼性が失われてしまうのである。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、低電圧の
印加で高輝度発光することができる薄膜ELディスプレ
イ素子を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の発明の構成は、絶縁性基板上で積層構造を成
し、少なくとも光取り出し側の材料を光学的に透明とし
た薄膜ELディスプレイ素子であって、積層構造は、光
取り出し側から透明絶縁性基板、透明電極、1層以上の
透明電極側発光層、少なくとも1層から成る絶縁層、1
層以上の背面電極側発光層、背面電極とから成り、背面
電極はパターニング工程により所望の形状に形成され
縁層は少なくとも2層から成り、そのうち透明電極側
発光層に接する層は酸化物でないことを特徴とする。ま
た、第2の発明の構成は、絶縁層を形成する層のうち透
明電極側発光層に接しない層は、透明電極側発光層に接
する層よりも誘電率の大きい材料から成ることを特徴と
する。また、第3の発明の構成は、絶縁性基板上で積層
構造を成し、少なくとも光取り出し側の材料を光学的に
透明とした薄膜ELディスプレイ素子を製造する方法で
あって、透明絶縁性基板の上に、透明電極、1層以上の
透明電極側発光層、少なくとも1層から成り透明電極側
発光層に接する側が非酸化物で構成された絶縁層、1層
以上の背面電極側発光層、背面電極をこれらの順に積層
構造を成すように成膜する工程と、上記積層構造を成膜
後に背面電極を所定形状にパターニングする工程と、を
え、絶縁層を少なくとも2層として、透明電極側発光
層に接する層は非酸化物で構成され、背面電極側発光層
に接する層は酸化物で構成され、酸化物層を成膜する際
には成膜雰囲気が酸素を含む雰囲気であり、背面電極の
パターニングは水を用いるプロセスにて行うことを特徴
とする。
【0006】
【作用及び効果】上記の手段によれば、薄膜ELディス
プレイ素子を構成する絶縁層を実質的に一重(1層)と
できるため絶縁層での電圧降下が少なくなる。又、上記
絶縁層は所定の厚みを確保することができるため絶縁耐
圧を越えて絶縁破壊することを防ぐことができる。これ
により、薄膜ELディスプレイ素子に加えられた電界が
有効に発光層に印加されることとなり、発光層に対する
印加電圧の分圧が高くなり、印加電圧に対する発光輝度
を高くすることが可能となる。また、透明電極側発光層
と絶縁層との界面で剥離を防止しながら、比誘電率の大
きい絶縁層を形成することも可能となる 請求項3に記
載の製造方法によれば、水を用いた背面電極のパターニ
ングの際に、絶縁層の剥離をその非酸化物層にて防止す
ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る薄膜ELディスプレイ素子
100の断面構造を示した模式図である。薄膜ELディ
スプレイ素子100は、絶縁性基板であるガラス基板1
1上に順次、以下の薄膜が積層形成され構成されてい
る。ガラス基板11上には、可視光に対して透明な酸化
物透明電極であるITO透明導電膜から成る透明電極1
2が形成され、その上面には、Tb,O,F が添加された
硫化亜鉛(ZnS)から成る第1発光層13、光学的に透
明なSiNxの化学式で表されるシリコン窒化物から成る
第1絶縁層14a及び五酸化タンタル(Ta25)から成
る第2絶縁層14b、テルビウム(Tb),酸素(O),
フッ素(F)が添加された硫化亜鉛(ZnS)から成る第
2発光層15、アルミニウム(Al)から成る背面電極1
6が形成されている。
【0008】次に、上述の薄膜ELディスプレイ素子1
00の製造方法を以下に述べる。先ず、ガラス基板11
上に透明電極12を真空蒸着法により形成した。具体的
な蒸着材料としては、酸化インジウム(In23)中に酸
化錫(SnO2)をIn 原子に対してSn 原子が5%となる
ように混合し、焼成してぺレット状に成形したものを用
いた。上記ガラス基板11及び上記蒸着材料を電子ビー
ム蒸着装置内にセットし、ガラス基板11を 250℃に保
持したまま真空槽内を3×10-4Pa まで排気した。次
に、 6.7×10-2Pa まで酸素を導入し蒸着速度が0.1〜
0.3nm/secとなるように電子ビームの出力を調整しなが
らITO透明導電膜を 200nm成膜した。このITO透明
導電膜をフォトリソグラフィの手法を用いてパターニン
グすることにより透明電極12とした。
【0009】上記透明電極12上にZnS を母体材料と
し発光中心としてTb,O,F を添加した第1発光層13
をスパッタリングにより形成した。具体的には、上述の
各層が形成されたガラス基板11をスパッタ装置内にセ
ットし、そのガラス基板11を 400℃に保持しその真空
槽内を1×10-3Pa 以下に排気した。その後、Ar ガス
を30cc/min、He ガスを20cc/minの割合で真空槽内に導
入しつつ排気バルブを調整し真空槽内の圧力を 2.4Pa
に設定した。ZnS 中にTb,O,F を添加した焼結ター
ゲットを用い単位面積あたり1.86W/cm2投入しプリスパ
ッタを15分間行った後、50nm/minの堆積速度の条件にて
成膜を行い第1発光層13を 800nm堆積した。この第1
発光層13の成膜後、上記ガラス基板11を 550℃で3
時間の熱処理を行った。
【0010】次に、上記第1発光層13上に、RF(Rad
io Frequency:高周波)マグネトロンスパッタ法にてS
iNxから成る第1絶縁層14a及びTa25 から成る第
2絶縁層14bを形成した。先ず、第1層目の第1絶縁
層14aは以下のようにして形成した。透明電極12が
形成されたガラス基板11をスパッタ装置にセットし 2
00℃に30分間保持した後、その真空槽内を 3.5×10-3
a まで排気した。その後、Arガスを60cc/min、N2
スを 140cc/minの割合で真空槽内に導入しつつ排気バル
ブを調整し真空槽内の圧力を0.75Pa に設定した。ター
ゲットとしてはSi を用い高周波電力をターゲット単位
面積あたり1.55W/cm2投入しプリスパッタを10分間行っ
た後、7.63nm/minの堆積速度の条件にて成膜を行い第1
絶縁層14aを 100nm堆積した。
【0011】次に、第2層目の第2絶縁層14bは以下
のようにして形成した。上記各層が形成されたガラス基
板11をスパッタ装置内にセットし 200℃に30分間保持
した後、その真空槽内を3×10-2Pa まで排気した。そ
の後、Ar ガスを 180cc/min、O2 ガスを20cc/minの割
合で真空槽内に導入しつつ排気バルブを調整し真空槽内
の圧力を1Pa に設定した。ターゲットとしてはTa2
5 から成る焼結ターゲットを用い高周波電力をターゲッ
ト単位面積あたり2.07W/cm2投入しプリスパッタを10分
間行った後、5.76nm/minの堆積速度の条件にて成膜を行
い第2絶縁層14bを 500nm堆積した。
【0012】次に、上記絶縁層14a,14b上に第2
発光層15を形成した。第2発光層15は上記第1発光
層13と同一の方法にて成膜し 800nm堆積した。更に、
上記第2発光層15上にAl を用いた電子ビーム蒸着法
により背面電極16を形成した。蒸着材料としては高純
度の金属アルミニウムを用いた。上記第2絶縁層14b
まで形成されたガラス基板11と蒸着材料とを電子ビー
ム蒸着装置内にセットし、その真空槽内を 6.7×10-4
a 以下まで排気した後、成膜速度が3nm/sec以上となる
ように電子ビームの出力を調整しAl 膜を 300nm堆積し
た。このAl 膜をフォトリソグラフィの手法を用いてパ
ターニングすることにより背面電極16とした。
【0013】本実施例に係る薄膜ELディスプレイ素子
100では絶縁層を14a,14bの2層構造としてい
る。これは以下の理由による。ZnS から成る発光層上
に直接、Ta25 から成る絶縁層膜をスパッタリング法
にて形成する。この時、真空槽内に導入されるO2 ガス
がプラズマ化されることにより発光層と絶縁層との界面
に微量の硫酸亜鉛(ZnSO4)が生成する。この生成され
たZnSO4は、水に対する溶解度が大きいため後工程の
背面電極のパターニングの際に、発光層と絶縁層との界
面で剥離が発生する。この剥離防止のため、上記薄膜E
Lディスプレイ素子100では、ZnS から成る発光層
直上にはその発光層と絶縁層との界面にZnSO4を生成
しないSiNxから成る第1絶縁層を形成し、その上に比
誘電率の大きいTa25 から成る第2絶縁層を形成した
ものである。従って、発光層との界面にZnSO4を生成
しない絶縁層である、例えば、窒化珪素、硫化タンタル
などを用いた場合にはその絶縁層を1層のみとしても何
ら問題はない。又、後工程で水を用いることのないプロ
セス、例えば、ステンレスなどのマスクを用いて特定の
領域にのみ背面電極をスパッタ又は蒸着し形成するよう
なプロセスならば、Ta25 から成る絶縁層の1層でも
良い。このようにして得られた薄膜ELディスプレイ素
子100の透明電極12と背面電極16の間に通電し発
光させたところ絶縁破壊や輝度ムラもなく安定した発光
が観察できた。尚、本発明の薄膜ELディスプレイ素子
においては、従来の積層構造と同様に絶縁性基板上で上
下対称な層構造であるため、電流−電圧特性が上下両方
向共に同じとなる。このため、薄膜ELディスプレイ素
子を駆動する駆動回路は従来どおりの簡単なもので良
い。
【0014】図2は、本発明品の薄膜ELディスプレイ
素子と従来品の薄膜ELディスプレイ素子とにおける印
加電圧と発光輝度との関係を示した特性図である。本発
明品の薄膜ELディスプレイ素子は絶縁層が1層である
ため発光層内の電界強度が発光開始電界強度を越えた時
点からは低い駆動電圧で高輝度が得られている。このた
め、飽和輝度領域(本発明品と従来品との特性曲線が交
差している発光輝度以上の領域)において、本発明品は
従来品と比べ、同じ駆動電圧で高い発光輝度が得られて
いる。
【0015】図3は、本発明に係る薄膜ELディスプレ
イ素子の第2の実施例の断面構造を示した模式図であ
る。本実施例に係る薄膜ELディスプレイ素子200
は、第1の実施例の薄膜ELディスプレイ素子100に
おける第1発光層の発光色と第2発光層の発光色とを変
えた例である。尚、第1の実施例の薄膜ELディスプレ
イ素子100と同じ構成から成る各層には同じ符号を付
してその説明を省略する。ガラス基板11上にはITO
透明導電膜から成る透明電極12が形成されている。そ
の上にはTb,O,F が添加されたZnS から成る第1発
光層13、SiNx化学式で表されるシリコン窒化物から
成る第1絶縁層14a、Al23 が添加されたTa25
から成る第2絶縁層14b、Mn が添加されたZnS か
ら成る第2発光層15′、Al から成る背面電極16が
順次積層され形成されている。
【0016】次に、上述の薄膜ELディスプレイ素子2
00の製造方法を以下に述べる。薄膜ELディスプレイ
素子200の基本的な層構造は、上述の薄膜ELディス
プレイ素子100と同様であり、ガラス基板11上に透
明電極12、第1発光層13、第1絶縁層14a、第2
絶縁層14b、第2発光層15′及び背面電極16が形
成されている。このうち、透明電極12、第1発光層1
3、第1絶縁層14a及び第2絶縁層14bの成膜は第
1の実施例と同様の方法にて形成した。第2発光層1
5′は電子ビーム蒸着法にて形成し 600nm堆積した。具
体的には、ZnS 粉末中に 0.5〜1モル%のMn 粉を混
入しよく混合した後、成型・焼結したペレットを蒸発材
として用いた。第2絶縁層14bまでが形成されたガラ
ス基板11を真空蒸着槽内で 200℃に保持し、その真空
槽内を 1.3×10-3Pa 以下の圧力まで排気した。この
後、堆積速度0.1〜0.5nm/secの条件で電子ビーム蒸着を
行った。次に、上記第2発光層15′上に背面電極16
を形成した。この背面電極16は第1の実施例と同様の
方法にて形成した。尚、第2発光層15′以外の各層の
膜厚は第1の実施例と同一に形成した。
【0017】上記薄膜ELディスプレイ素子200に電
圧を印加することにより第1発光層13からは緑色、第
2発光層15′からは黄橙色の発光色がそれぞれ得られ
る。このため、人間の目にはこれらの混色である黄色に
見える。この黄色の色合いは、緑色の発光輝度と黄橙色
の発光輝度との比で決まる。つまり、緑色発光の第1発
光層13の膜厚と黄橙色発光の第2発光層15′の膜厚
とを替えたものを作成すると、図4に示されたように、
CIE(国際照明委員会)xy色度図の座標上の緑色と
黄橙色を結ぶ線上における任意の発光色を得ることが可
能となる。尚、色合いの変化は、上述の膜厚を替える他
に印加電圧の条件を変化するなどの調整によっても行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る薄膜ELディ
スプレイ素子の断面構造を示した模式図である。
【図2】同実施例に係る薄膜ELディスプレイ素子と従
来の薄膜ELディスプレイ素子とにおける印加電圧と発
光輝度との関係を示した特性図である。
【図3】本発明に係る薄膜ELディスプレイ素子の断面
構造における他の実施例を示した模式図である。
【図4】図3の層構造の薄膜ELディスプレイ素子を発
光させたときの発光スペクトルをCIExy色度図の座
標上にプロットした説明図である。
【図5】従来の薄膜ELディスプレイ素子の断面構造を
示した模式図である。
【符号の説明】
11…ガラス基板(絶縁性基板) 12…透明電極 13…第1発光層 14a…第1絶縁層 14b…第2絶縁層 15…第2発光層 16…背面電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 正 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−157996(JP,A) 特開 昭56−52892(JP,A) 実開 昭60−136100(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上で積層構造を成し、少なく
    とも光取り出し側の材料を光学的に透明とした薄膜EL
    ディスプレイ素子であって、 前記積層構造は、光取り出し側から透明絶縁性基板、透
    明電極、1層以上の透明電極側発光層、少なくとも1層
    から成る絶縁層、1層以上の背面電極側発光層、背面電
    極とから成り、 前記背面電極はパターニング工程により所望の形状に形
    成され、前記絶縁層は少なくとも2層から成り、そのうち前記透
    明電極側発光層に接する層は、酸化物でない ことを特徴
    とする薄膜ELディスプレイ素子。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層を形成する層のうち前記透明
    電極側発光層に接しない層は、前記透明電極側発光層に
    接する層よりも誘電率の大きい材料から成ることを特徴
    とする請求項1に記載の薄膜ELディスプレイ素子。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板上で積層構造を成し、少なく
    とも光取り出し側の材料を光学的に透明とした薄膜EL
    ディスプレイ素子を製造する方法であって、 透明絶縁性基板の上に、透明電極、1層以上の透明電極
    側発光層、少なくとも1層から成り前記透明電極側発光
    層に接する側が非酸化物で構成された絶縁層、1層以上
    の背面電極側発光層、背面電極をこれらの順に積層構造
    を成すように成膜する工程と、 上記積層構造を成膜後に前記背面電極を所定形状にパタ
    ーニングする工程と、を備え、 前記絶縁層を少なくとも2層として、前記透明電極側発
    光層に接する層は非酸化物で構成され、前記背面電極側
    発光層に接する層は酸化物で構成され、前記酸化物層を
    成膜する際には成膜雰囲気が酸素を含む雰囲気であり、
    前記背面電極のパターニングは水を用いるプロセスにて
    行うことを 特徴とする薄膜ELディスプレイ素子の製造
    方法。
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