JP3258112B2 - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP3258112B2
JP3258112B2 JP02294793A JP2294793A JP3258112B2 JP 3258112 B2 JP3258112 B2 JP 3258112B2 JP 02294793 A JP02294793 A JP 02294793A JP 2294793 A JP2294793 A JP 2294793A JP 3258112 B2 JP3258112 B2 JP 3258112B2
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民也 秋本
正教 長山
裕之 谷山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の種類の記録シ
ートを画像形成装置本体側に給紙する給紙装置に係り、
さらに詳しくは、複数のシート収納段を有するシート収
納手段に一個所からシートを補給可能に構成された給紙
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスの省スペースを図るため
操作者の前面から用紙補給が可能ないわゆるフロントロ
ーディング方式の複写機が提案されている。この種の複
写機にあっては給紙段が複数設けられているため、最下
段に用紙を補給しなければならない場合には下腿部を著
しく屈曲させなければならず操作性の点で向上の余地が
ある。また近年業務の国際化により国内に就業する欧米
人が増加している。一般に欧米人は畳に座る習慣がな
く、用紙を補給する際、膝を著しく屈曲する姿勢を取る
ことは、苦しい姿勢となるので非常に嫌がる傾向にあ
る。これは当然欧米各国で使用される場合にも言えるこ
とである。
【0003】また、現在市場で使用されている給紙カセ
ットや給紙トレイなどのシート収容部の形式には、予め
セットされる記録シートのサイズが限定されている形式
のものと、異なる複数のサイズが必要に応じ適宜収容可
能な形式のものに2分される。このうち、異なる複数の
サイズのものを適宜収容可能な形式ものは、サイドフェ
ンスとエンドフェンス、言い換えれば記録シート幅方向
の位置決め部材と、給送方向の位置決め部材をシート収
容部に設け、これらのフェンスをシートサイズに合わせ
てオペレータが手で調整していた。
【0004】このように、従来から各種の給紙装置が提
案され、使用されているが、特に、記録シートの補給に
ついては、複写装置、ファクシミリ、プリンタ、および
印刷装置などの画像形成装置の全般にわたり、給紙手段
に対する記録シートの補給位置に関する操作性が問題に
なっている。すなわち、一般的に従来からの給紙手段、
言い替えれば給紙装置は、システム上、画像形成装置本
体の下部に設けられている場合が多く、異なるサイズの
記録シートが多段に設けられたシート収納段にそれぞれ
収納されたものでは、記録シートの補給時、下段のシー
ト収納段になればなるほど記録シートの補給に際して上
述のように腰を屈めなければならず、非常に苦しい姿勢
を強いられている。これを回避するものとして、例えば
特開昭64−29873号公報に開示されているような
技術が知られている。
【0005】この従来技術は、単一サイズの記録シート
を大量に収納して画像形成装置本体に供給する大容量給
紙装置に関するものであり、記録シートを収納するため
の複数の収納室が設けられ、最上段の収納室にオペレー
タが記録シートを補給可能な構造になっている。この構
造では、各記録シート収納室間に記録シートを載置し、
2枚の左右方向に揺動可能な可動ガイドを設け、この可
動ガイドを給紙部が設けられている最下段の収納室およ
び他の収納室内の記録シート残量に応じて適宜揺動さ
せ、順次上段の収納室から下段の収納室へ記録シートを
自重落下させ、最下段の収納室から記録シートを画像形
成装置、この場合は、ファクシミリに給送するようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
技術は、複数に仕切られたシート収納部間で記録シート
を自重落下させ、給紙部が唯一設けられている最下段の
シート収納部まで記録シートを順次移動させ、比較的高
い位置に記録シート補給位置を設定することができるの
で、シートの補給に伴う操作性を向上させてはいる。し
かし、この方式では、記録シートの自重落下の際の下段
シート収納部上への衝突によって発生する衝撃力、自重
落下時の記録シートへの風圧、および記録シートを載置
している可動ガイド揺動時の記録シートと可動ガイドと
の摩擦力などの外力によって記録シートは落下後バラバ
ラな不揃いな状態となる。このため、この不揃い状態に
よって次段のシート収納部への自重落下障害および給紙
動作時のジャムやスキューなどの給紙不良が生じること
があった。
【0007】また、この従来技術における記録シートの
移動は、可動ガイドの揺動によるものであるが、可動ガ
イドの揺動が記録シートの幅方向(給紙方向に対して垂
直な方向)であるため、可動ガイドの揺動空間が特別に
必要になる。可動ガイドは、2分割構造によって記録シ
ートの幅方向にそれぞれ揺動するが、この特別な揺動空
間は少なくともシート収納部の両側部合わせて、収納さ
れている記録シートの幅半分程度必要となり、装置全体
が略2倍程度の大きさになってしまっていた。さらに可
動ガイド2分割両開きという構造をとっていることか
ら、記録シート載置面中央部に一定量の空間が生じ。こ
れによって最も荷重が集中している記録シート中央部が
陥没状態となり、載置状態でも記録シートのずれが生
じ、用紙の不揃いを招来していた。
【0008】なお、上述の従来技術は単一サイズの記録
シートを大量に収納して画像形成装置本体に供給する大
容量給紙装置を対象に考えられており、記録シートサイ
ズの異なるものには適応できなかった。
【0009】また、オペレータがフェンスを手で操作し
てシートサイズを合わせるものでは、収容するシートの
サイズが異なれば、シート収容部内で既に所定の位置に
設置されたフェンスを移動させてシートサイズに合わせ
て調整しなければならない。従って、オペレータはフェ
ンスの調整とシート補給の2つの動作を行わねばならな
ず、操作が煩わしい上に、手間がかかり、当然生産性も
低下する結果となっていた。
【0010】この発明は、このような従来技術の実状に
鑑みてなされたもので、その第1の目的は、複数段設置
された記録シート収容部へのシート補給操作性を向上さ
せる給紙装置を提供することにある。また、第2の目的
は、簡単な構成で省スペース化に対応できる給紙装置を
提供することにある。また、第3の目的は、オペレータ
による位置決め部材の手動調整の手間を省き、操作性に
優れた給紙装置を提供することにある。また、第4の目
的は、記録シートをシート収容部間で移動させる際に記
録シート載置手段の退避動作の障害とならないエンドフ
ェンスを備えた給紙装置を提供することにある。さら
に、第5の目的は、引き出し可能な記録シート収容段に
対しても簡単な構成で駆動力を選択的に伝達してシート
サイズの調整が可能な給紙装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、垂直方向に並設された複数の記録シー
ト収容段と、記録シート給送方向と略平行な方向に可動
であって、各記録シート収容段に収容された記録シート
の給送方向後端面に当接して記録シートの位置を規制す
る各記録シート収容段に設けられたエンドフェンスと、
このエンドフェンスを記録シート給送方向と略平行な方
向に移動させるエンドフェンス駆動手段と、最上段の記
録シート収容段に対してのみ記録シートの補給を行うこ
とが可能なシート補給手段と、紙無し状態にある記録シ
ート収容段を検出するペーパーエンド検出手段と、この
ペーパーエンド検出手段によって紙無し状態が検出され
たとき、当該紙無し状態が検出された記録シート収容段
に収容されていた記録シートのサイズを検出するサイズ
検出手段と、前記エンドフェンス駆動手段を制御し、サ
イズ検出手段によって検出された記録シートのサイズ
り若干大きなサイズが収容できる位置に前記最上段の記
録シート収容段の前記エンドフェンスを移動させるエン
ドフェンス駆動制御手段と、記録シート収容段に収容さ
れている記録シート束を把持して他の記録シート収容段
に移動させる記録シート把持手段と、紙無しとなった記
録シート収容段の1つ上に位置する記録シート収容段に
前記記録シート把持手段を移動させる駆動手段と、この
駆動手段によって移動させられた記録シート把持手段に
よって把持されたシート束を1つ下の紙無しとなった記
録シート収容手段に移動させる移動制御手段とを備え、
前記移動制御手段によるシート束の移動を、前記シート
補給手段を備えた最上段の記録シート収容段まで繰り返
すことを特徴とする
【0012】この場合、前記エンドフェンス駆動制御手
段は、前記最上段の記録シート収容段のエンドフェンス
を前記位置に一旦セットし、シートセット後、エンドフ
ェンスを検出サイズにフェンスを移動させるように設定
することが望ましい。また、前記最上段の記録シート収
容段を引き出し可能に構成し、前記エンドフェンス駆動
手段を、エンドフェンスを移動させる各段共通の駆動部
と、駆動部からの駆動力を前記最上段の記録シート収容
段のエンドフェンスに伝達する接離自在な接合部を備え
た駆動伝達部とから構成するとよい。
【0013】さらに、前記エンドフェンス駆動手段を、
エンドフェンスを移動させる各段共通の駆動部と、駆動
部からの駆動力を各段のエンドフェンスへ選択的に伝達
する駆動力切り換え部と、記録シート収容段と給紙装置
本体前面部の外装部との間に設けられ、駆動部と駆動力
切り換え部とを連結する駆動伝達部とから構成すること
もできる。
【0014】なお、前記各記録シート収容段には、記録
シート載置領域から退避自在なシート載置手段を設け、
前記シート載置手段上に配されたエンドフェンスは、当
該シート載置手段から上方に離間した位置に片持ち支持
させるとよい。
【0015】
【作用】上記構成によれば、、ペーパエンド検出手段に
よって紙無し状態になった記録シート収容段が検出され
ると、サイズ検出手段は紙無し状態になった記録シート
のサイズを検出し、エンドフェンス駆動手段によって記
録シートの補給ができる位置にエンドフェンスを移動さ
せる。この場合、エンドフェンス駆動制御手段は、シー
トサイズ検出手段によって検出されたシートサイズより
も若干大きなサイズが収容できる位置に一旦エンドフェ
ンスをセットし、シートセット後、エンドフェンスを検
出シートサイズに合った位置に移動させる。
【0016】一方、シート把持移動手段は、記録シート
がなくなった記録シート収容段よりも上に位置にする記
録シート収容段に収容されている記録シートを把持し
て、シートエンドになった記録シート収容段に当該把持
した記録シート束を移動させて収容する。
【0017】最上段の記録シート収容段のエンドフェン
スは、各段共通の駆動部と接合部とからなる駆動伝達部
を介して駆動部からの駆動力が伝達されて所定位置に移
動し、その他の記録シート収容段のエンドフェンスは、
前記駆動部からの駆動力を駆動伝達部を介して駆動力切
り換え部で選択的に切り換えて駆動力が伝達され、所定
位置に移動する。
【0018】なお、記録シートの移動に際しては、シー
ト載置手段が記録シート設置領域から退避し、これによ
って記録シートの上下方向の移動が簡単に行えることに
なる。また、エンドフェンス自体は、このシート載置手
段の上方に離間した位置に片持ち支持され、シートの移
動に際してエンドフェンスが邪魔にならないように揺動
させて記録シートの移動経路から退避する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照し、この発明の実施例につ
いて説明する。
【0020】図1はこの発明の実施例に係る画像形成装
置の全体を示す内部構成図である。まず、この図1を参
照して実施例に係る画像形成装置の全体のシステムにつ
いて説明する。
【0021】図1において、このシステムは、給紙装置
1と画像形成装置2からなり、装置全体のほぼ下半分に
給紙装置1が、また、その上部に画像形成装置2がそれ
ぞれ配されている。画像形成装置2のさらに上部には原
稿自動送り装置3が設けられている。原稿自動送り装置
3の下面に当たる画像形成装置の上端部にはコンタクト
ガラス4が設置されており、原稿自動送り装置3にセッ
トされた原稿は、複写信号が入力されるとコンタクトガ
ラス4上に自動給送される。
【0022】コンタクトガラス4上に給送された原稿
は、画像形成装置2内に設けた画像読取部5により読み
取られ、デジタル信号に変換される。画像書込部6では
上記デジタル信号に基づき、レーザ光が感光体7に照射
される。感光体7は複写信号が入力されると時計回りに
回転し、帯電チャージャ8により均一な電位に帯電さ
れ、画像情報は画像書込部6で前記レーザ光の照射によ
り潜像化され、現像装置9により顕像化される。次い
で、トナーにより顕像化された画像は転写チャージ10
によりシート99上に転写される。一方、感光体7に残
留したトナーはクリーニング装置11により清掃され、
感光体7表面、除電ランプ12により均一に除電され
る。これらの各行程で画像形成の1サイクルが形成され
る。
【0023】シート99は給紙装置1より、レジストロ
ーラ20部に給送され、所定のタイミングで転写部へ給
送される。あるいは、所謂手差しトレイ19からシート
99を給送することもできる。シート99は転写後、搬
送装置13を経て、定着装置14で定着され、排紙部1
5に排出される。なお、これらの画像形成行程は、公知
の電子写真プロセスである。
【0024】給紙装置1の内部には、9段の収納段から
なるシート収納部270が配設されており、その最上段
のみ、装置前側方向に引き出し可能となっている。2〜
9段目のシート収納部270b〜iは各々全く同様の構
成となっており、通常用いられる給紙カセットの機能を
果たす。なお、以下、最上段に対応するものには添字a
を、2段目に対応するものには添字bを、・・・9段目
に対応するものには添字iといったアルファベットを付
して具体的な段数を明確に示す。また、シート収納部2
70は前カバーで一体に覆われており、給紙装置1から
脱着する構造にはなっていない。この各段のシート収納
部270a〜iは、それぞれシート積載トレイ246お
よびエンドフェンス350を備えている。
【0025】このようにシンプルな構成であり、給紙カ
セットを使用しないので当然カセットの脱着を行う必要
もないことから、通常の給紙装置のスペースで給紙カセ
ットタイプの倍以上の給紙段数を確保できる。実施例で
は、1段当たり約250枚のシートを想定しているが、
特に限定されるものではない。また、最大8種類のシー
トサイズに対応できるため、ユーザは所望のサイズがな
いという煩わしさはほとんど味わうことはない。ただ
し、通常使用サイズが限定されている場合が多く、使用
頻度の高いサイズを複数段セットして対応しても良い。
【0026】1段目のシート積載トレイ246は、シー
ト収納部270にシートエンドが発生した場合のシート
補給用トレイであり、通常、シートはセットされていな
い。このシート補給用トレイ246は、機械全体の中間
の高さにあり、シート補給は全てここにセットされ、ユ
ーザーは、腰を屈めることなく作業できる。
【0027】シート収納部270の右側には、給紙ユニ
ット406が、1つだけ設けてあり、それが1〜9段目
まで上下に移動することにより、各トレイのシートを給
送する。通常各トレイ毎に給紙機構を有するため、トレ
イ数が多ければ多いほどコスト及びスペースを必要とす
る不具合があり、それが大幅に改善されている。給紙ユ
ニット406の右側には、搬送ベルト419が1〜9段
目のトレイから給送されるシートに対応するように給送
装置1の下から上まで縦方向全域にわたって張設されて
いる。搬送ベルト419の内側にある帯電チャージャー
420により、搬送ベルト419は帯電し、給紙ユニッ
ト406によりフィードされたシート99を静電吸着
し、自らの回転によりシートを上方に搬送し、画像形成
装置2と給紙装置1の中間部に設けた搬送ガイド板55
部で、シートを分離する。分離されたシート99は一対
の搬送ガイド板55にガイドされ、一対の搬送ローラ5
6により、レジストローラ20部に給送される。
【0028】搬送ベルト419の下方は駆動ローラ41
7により支持され、上方は除電ローラ418により支持
されている。シート99は搬送ベルト419に静電吸着
されているため、除電ローラ418により電荷をアース
に落とし、分離しやすくしている。また、除電ローラ4
18に代えて別途除電チャージャーを設けても良い。シ
ートジャム及びメンテナンス時の対応のために、給紙ユ
ニット406と搬送ベルト419が一体で、給紙装置1
から奥側を支点に右側に開閉可能となっている。給紙ユ
ニット開閉部17が、右側に開いた状態では、シート収
納部270は右側から、給紙ユニット406は左側から
開口状態となっているため手の出し入れが可能となりジ
ャム処理等を行うことができる。
【0029】シートエンド発生時、シート99は、給紙
ユニット406に保持されることにより、各トレイ間を
移動するが(後述)、その際シート積載トレイ246
は、シートの移動の妨げとならないように、左側に退避
する機構が設けられている。このシート積載トレイ24
6は、シート給送方向に折り曲げ自在になっており、シ
ート積載トレイ246が退避する場合、左端より徐々に
トレイ収納部60に折り曲がりながら収納されていく。
【0030】トレイ収容部60は、給紙装置1の左端に
設けられ、シート積載トレイ246が1個分収容できる
縦長のスペースを有している。つまり複数のシート積載
トレイ246が同時にトレイ収容部60に収容されるこ
とはない。このように、シート積載トレイ246の開閉
移動が省スペースにて可能な構成となっており、装置の
小型化及びトレイの多段化に寄与している。
【0031】ここで、シートを各トレイ間を移動させる
ための構成の概略について説明する。1つのトレイに載
置されたシート束を他のトレイに移動させるシート移動
手段は、シート供給手段すなわち給紙ユニット406に
より構成されている。給紙ユニット406には、加圧保
持板468と呼出ローラ436とが設けられ、移動対象
となるシート収納部270(a〜iのいずれか)に加圧
保持板468を下げた状態で対向させ、エンドフェンス
350によりシート束を加圧保持板468上に先端が突
き当たるまで押し出し、次いで、加圧保持板468を上
昇させると、呼出ローラ436との間で所定の圧力で挟
持することができる。この状態で、当該シート収納部2
70(a〜i)のシート積載トレイ246をトレイ収容
部60側に退避させ、給紙ユニット406をすぐ下の収
納段に対向する位置に下げる。その収納段のシート積載
トレイ246を給紙ユニット406側に進出させて、シ
ート束をそのシート積載トレイ246上に乗せ、加圧保
持板468と呼出ローラ436間の挟持力を解除する。
そして、シート積載トレイ246を給紙位置まで後退さ
せる。これを繰り返すことにより、最下段のシート収納
部270iが空になった場合でも、最上段のシート収納
部270aにシートを補給するだけで、空いたシート収
納部270(a〜iのいずれか)にシートの補給が行わ
れることになる。
【0032】また、上記構成により、装置全体として設
置スペースが最小限になるよう工夫されている。つま
り、装置左側は排紙部15も画像形成装置2からほとん
どはみでない構成であるし、給紙装置1も左カバー21
で完全に覆われており、左側にスペースはほとんで必要
としない。また、装置右側については、ジャム処理時等
多少開閉するスペースあるだけでよい。ユーザはシート
セットをはじめ、全ての操作を装置の前側でできるし、
設置場所も余り制約を受けないメリットがある。また、
画像形成装置2は光学系をデジタルに想定しているた
め、画像の縦横変換等の機能を持たせば、転写シートの
セット方向を例えば横に統一するようなこともできる。
本実施例では、シートサイズB4以上縦送り、A4以下
横送りに統一し、トレイにセットされるシートサイズの
種類が増えすぎないようにしているが、これに限定され
るものではない。
【0033】引き続き、シートトレイに関連する構成に
ついて説明する。
【0034】画像形成装置2の下に備えられている給紙
装置1内に複数段有るトレイの第1収納部270aは、
引き出し状に本体から引き出せる引き出しトレイ100
と一体化している。
【0035】引き出しトレイ100の概要を図2の要部
斜視図に示す。
【0036】引き出しトレイ100は、シートの給送方
向に平行な一対の支持部材271とシートの幅方向の支
持部材273,274の各方向2つずつの支持部材から
なる構造体に、シート給送方向に平行な方向に自在に移
動可能なシート積載トレイ246と、その駆動手段24
2(図32)が設けられている。また、支持部材271
は、前カバーも兼ねている。支持部材271の内側に
は、それと平行にシートをセットする際の基準となるシ
ート端面基準壁261aが設けられている。
【0037】支持部材271には、各々、シート積載ト
レイ246aが移動する際にその移動を円滑に行うため
のチャンネル状のガイドレールであるトレイガイド20
9,210(図34)が設けられている。このうち、ト
レイガイド209は前部横方向のガイドであって、トレ
イガイド210は後部横方向のガイドである。
【0038】支持部材274は、引き出しトレイ100
にセットされたシート束94の給紙ユニット406側を
開口状態にしておくためにステー状になっており、取り
付け位置は、給紙ユニット406の移動の妨げにならな
いように、図3の正面図に示すように給紙ユニット40
6の移動スペースの範囲外になるところに位置し、給紙
ユニット406が、最上段のシート収納部270aの給
紙位置にきても、支持部材274と給紙ユニット406
が接触しない位置関係の高さに配してある。このような
位置に支持部材274を配することによって、引き出し
トレイ100を引き出した場合に、引き出しトレイ10
0の上面が全面開口になり、図4の平面図に示すよう
に、セットしようとするシート束94のシート給送方向
に対して前後に空間的余裕ができるので、シート束94
のセットを両手で無理なく行うことが可能になる。
【0039】また、支持部材274の引き出しトレイ1
00の内側には、図5に示すようにサイドフェンス30
0移動用のガイド溝276が設けられている。図5は支
持部材274を引き出しトレイ100の内側より見た様
子を示すものである。
【0040】支持部材273は、引き出しトレイ100
の内側から見た図6に示すように側板状になっており、
シート積載トレイ246が移動する際に通過できるよう
な貫通したシート積載トレイ246の断面より一回り分
だけ大きい溝277と、サイドフェンス300の移動を
ガイドするガイド溝275が設けられている。このガイ
ド溝275は引き出しトレイ100の内側に設けられて
いる。
【0041】支持部材273,274の引き出しトレイ
100の外側上部には、引き出しトレイ100を本体か
ら引き出すための引き出しレール278、279が設け
られており(図2)、これらが本体側に設けられた図示
しない引き出しレールガイドに嵌合させてあり、引き出
しOPEN条件の時は給紙装置1より自在に出し入れが
可能にしてある。
【0042】引き続き、上記のように構成された引き出
しトレイ100の動作について説明する。
【0043】支持部材273の引き出しトレイ100の
外側下部には、図42の要部平面図に示すようにフィラ
ー282が設けられており、本体内に設けられているト
レイ位置検知センサ631と組み合わせ、引き出しトレ
イ100の開閉検知を行っている。フィラー282がセ
ンサ631を切っている場合は、引き出しトレイ100
がCLOSEしている状態であり、切っていない場合
は、OPENしている状態であると制御部600(後述
の図100)は判断する。
【0044】本体制御部600には、後に詳しく説明す
る引き出しトレイ100のLOCK条件、およびLOC
K解除条件があらかじめ設定されており、LOCK条件
に当てはまっている場合は、図41の画像形成装置の全
体を示す斜視図からもわかるように、本体の引き出しト
レイ横に設けられているOPEN/COSEキー283
を押しても、引き出しトレイ100のLOCK機構は解
除されず、引き出すことができない構造になっている。
CLOSE解除条件に当てはまっている場合は、キー2
83を押すとLOCK機構は解除され、引き出しトレイ
100は引き出し可能となる。
【0045】引き出しトレイ100のLOCK機構は、
図7の概略構成図に示すように、支持部材271の上部
に設けられたロック溝284にロックつめ285の先端
が係合してロックを行う。ロックを解除するときは、つ
め285のロック溝284から離れた側の端部に連結さ
れた図示しないソレノイドをONすることによって、つ
め285の先端部をロック溝284から外すことによっ
て行う。
【0046】前述のシート積載トレイ246は、シート
給送方向に移動自在なトレイ形状をしており、シート給
送方向と平行な方向に凹凸が繰り返された言わば蛇腹の
ような形状を呈しており、図10、図11および図12
の要部正面図に示すように、シート給送方向には屈曲可
能で、シート幅方向には屈曲しない構成にしてある。そ
の際、図8の要部正面図に示すようには溝幅x1 がある
程度の大きさを持つと、図10のように上側(溝の開口
側)に屈曲するが、図9のようにx2 を限りなく0に近
づけると、図11に示すようにほとんど上側には屈曲し
ないようになる。ただし、図12に示すように下側(溝
の突出側)には屈曲する。
【0047】図13はシート積載トレイ246の上面図
である。同図において、トレイ上面に形成された凹凸
は、シートを載置する部分と、駆動手段がかみ合う部分
とでピッチが変えてある。図14は図13のA−A線断
面図であり、シートを載置する部分の横断面を示し、図
19は、その部分詳細図である。また、図15は図13
のB−B線断面図であり、駆動手段が噛み合う部分の横
断面を示し、図20は、その部分詳細図である。また、
駆動手段が噛み合う部分は、シート積載トレイ246の
側面図である図18に示すように、シートを載置する部
分よりも一段低くなっており、シートがセットしやすい
ように配慮されている。さらに、図16は図13のC−
C線断面図であり、図17は図13のD−D線断面図の
各々一部を表している。
【0048】シート積載トレイ246は、例えば、板金
にプレス加工を施し、上記のような構造を持たせて構成
する。シート積載トレイ246の給紙ユニット側の先端
には図13に示すように、長方形の切り欠き部255が
設けられており、シート移動の際にシート束94の先端
縁のホールドエリアになり、給紙ユニット406に取り
付けられて加圧従動レバー461と、加圧保持板468
がシート束94の下側に直接入り込めるようになってい
る。また、給紙ユニット406が、シート移動のために
移動する際、給紙位置253に停止しているシート積載
トレイ246上にシートがない場合は、トレイ246が
待機位置252まで後退しなくても、切り欠き部255
を給紙ユニット406の加圧従動レバー461が通り抜
けられるようになっている。
【0049】切り欠き部255の周辺は、トレイ246
の他の部分と比較して、部材自体の強度を上げている。
すなわち、図14からも分かるように当該部分の周辺
は、他の部分と比較して、凹凸の深さを浅くし、このよ
うな構成にすることにより、単純な平板状のときより強
度を上げられるようになる。このような構成にすること
によって、トレイ246が片持ちになる給紙位置253
や、待機位置252にあるときに、多数枚のシートがト
レイ246上に載置されても、トレイ246の先端が撓
むことを防止し、トレイ246の移動動作や、給紙動作
が安定して行われるようにしている。
【0050】図26は、給紙ユニット406側から見た
給紙装置1の断面図である。その複数段のトレイのうち
の1つの、本体正面側の詳細図が図27であり、奥側が
図28である。各々の図に示した通り、シート積載トレ
イ246の給紙ユニット406側の先端には、凸部26
7が設けられており、トレイガイド209,210の各
々に設けられた脱落防止部268,269に当該凸部2
67を嵌め込み、トレイ246上に大きな力が作用した
場合の脱落を防止している。
【0051】シート積載トレイ246のシート載置側の
面には、図21および図22に示すように給紙動作およ
びシート移動動作の妨げにならないような、μ=1以下
の低摩擦係数の弾性シート250が設けられている。こ
のようなシートを設けることによって、シート積載トレ
イ246のシートを載置する面の凹凸をなくすことがで
きる。すなわち、シート揃えを行うサイドフェンス33
0や、エンドフェンス350のシート積載トレイ246
に接する面の形状を、シート積載トレイ246の凹凸と
対応するような形状にする必要がなくなる。この弾性シ
ート250は、図21および図22に示すようにシート
給送方向の上流側と下流側をそれぞれリベット251で
止めることにより固定される。なお、図23は、シート
積載トレイ246に弾性シート250を取り付けた状態
を示す上面図である。弾性シート250を設ける際は、
図24示すように、多少たるませるように配置し、図2
5に示すようにシート積載トレイ246が移動して後端
が屈曲したときに、ちょうど張り付くようにしてある。
【0052】なお、給紙装置1内の複数段あるシート積
載トレイ246は、全て上述してきた構成と同じ構成に
なっており、その複数段設けられたシート収納部270
も、上述の引き出し可能な引き出しトレイ100の内部
と同様な構成になっている。また、各段のシート積載ト
レイ246は、全て、給紙装置1の本体正面側と奥側の
カバーに設けられた1対のトレイガイド209,210
によってガイドされ、給紙方向と平行な方向に移動自在
になっている。
【0053】シート積載トレイ246の上記の実施例以
外の構成としては、図29に示したようなシート積載ト
レイ246のシートを載置する部分を板金にプレス加工
をして、シートの給送方向のみに屈曲自在にしたもの
や、図30に示したように、芯金258にコの字型に成
形した摩擦係数の低い軟質部材259をかぶせて繋ぎ合
わせたもの、または一体に成形された凹凸を持った軟質
部材259をかぶせたもの、さらには、図31に示した
ように、図30の実施例の各凸部にリブ260を設け、
上側には屈曲しないようにしたものなどが挙げられる。
【0054】このように構成されたシート積載トレイ2
46の動作は、シート給送方向に移動自在である。給紙
装置1内に設けられている複数段のシート積載トレイ2
46は、各段とも共通に、シート給送方向と平行に設け
られたトレイガイド209,210によってガイドさ
れ、図32(イ)に示したように、給紙ユニット406
から離れた位置に、その移動のホームポジションを設
け、この位置をシート積載トレイ246の待機位置25
2とし、シート補給口に相当する第1収納部270aの
シート積載トレイ246aが格納されている引き出しト
レイ100のLOCK解除条件の1つに当たるシート積
載トレイ246aの停止位置、およびシート補給を受け
るための位置を待機位置252としている。
【0055】給紙装置1が給紙動作を行う際、選択され
たシートサイズのシートを収納している収納部270の
シート積載トレイ246は、図32(ロ)に示すように
1だけ給紙ユニット406側の給紙位置253に前進
し、給紙動作が開始される。ペーパーエンド時以外の給
紙動作終了時、または、他のシートサイズが選択された
場合は、シート積載トレイ246は再び待機位置252
に移動し、給紙ユニット406の移動に備える。待機位
置252から給紙位置253までの距離l1 は、給紙ユ
ニット406が移動する際に、シート積載トレイ246
が干渉しない距離が設定されている。
【0056】また、シートが移動する際は、図32
(ハ)、(ニ)に示すようにシート積載トレイ246は
給紙ユニット406に対して後退し、シートを載置して
いる面が全面開口するので、シートの下方がフリーにな
り、シートの移動が行えるようになる。トレイ246の
開口量l2 ,l3 は、載置されているシートのサイズに
よって変わるように制御されている。なお、シート移
動、及びその制御とその際のシート積載トレイ246の
移動の詳細については後述する。
【0057】シート積載トレイ246の後端部は、ガイ
ドにより下向きに強制的に屈曲させられており、後退し
たシート積載トレイ246は、機内に垂れ下がるように
されているので、従来の例えば特開昭64−29873
に提案されているようなシート収納部仕切り板開口シス
テムより省スペース化を図ることができる。後退したシ
ート積載トレイ246を機内に垂れ下がらせるときに、
各段のシート積載トレイ246は、図34に示したよう
なガイド210a,210b,210c,210d,2
10e,210f,210g,210h,210i,2
12によって、給紙装置1のシート給送方向下流側にあ
る各段共通のトレイスペースに収納されるように構成さ
れ、省スペース化が図られている。また、上方の数段の
シート積載トレイ246が後退した場合は、その後端部
は、給紙装置1の底面に到達しないが、中断以下のシー
ト積載トレイ246は底面に到達してしまうので、底面
の手前で再び屈曲させ、最下部のトレイ(本実施例では
246i)のトレイガイド209i、210iの下方に
トレイガイド214を設けて、最下部のトレイの下側に
収納スペースを延長している。また、上記の実施例のほ
かに、後退してきたシート積載トレイ246を、シート
積載トレイ246の後端部で巻き取り、収納するように
構成しても良い。
【0058】シート積載トレイ246は、後述する駆動
部を用いて駆動され、移動する。その際、先に述べた待
機位置252をホームポジションとして移動の制御がな
される。なお、各シート積載トレイ246のトレイ待機
位置検知センサ632、トレイ給紙位置検知センサ63
4からなるトレイ位置センサは、図33に示すように最
大シート幅l4 よりも外側に設けられている。したがっ
て、シート移動の妨げになったり、万一シートが脱落し
ても、破壊されることはない。
【0059】シート積載トレイ246は、各段のトレイ
とも、図35の要部斜視図に示すようにシート積載トレ
イ246のシート給送方向下流側の、下方向に屈曲を開
始する部分の下側に位置する図示しない軸の両端に設け
られたプーリ242に、給紙装置1内を上下に自在に移
動できる図37および図38に示した駆動ユニット22
2を介して、本体内に設けられた1つの駆動モータ22
0の出力を、各段のシート積載トレイ246に取り付け
られている2つのプーリ242のうち、本体奥側にある
プーリに伝達することによって行われる。シート積載ト
レイ246の表面の凹凸は、上述のようにシートを載置
する部分と、駆動手段とが噛み合う部分では、そのピッ
チを違えてあり、そのピッチが細かい部分にプーリ24
2が噛み合うように配置されている。なお、符号243
は、プーリ242が軸着されたシート積載トレイ246
の移動軸である。
【0060】上下に自在に移動できる駆動ユニット22
2は、駆動モータ220を駆動源とし、駆動ユニット内
のクラッチの切り替えによって、各段のシート給紙トレ
イ246に設けられたプーリ242の位置までの移動
と、シート積載トレイ246が移動するための駆動を伝
達する機能の両方を切り替えて行っている。
【0061】図37に示すように、給紙装置1の奥側の
ベース201付近に設けられている駆動モータ220の
出力は、モータ出力ギヤ266から、給紙装置1の天板
207付近に設けられたアイドラギヤ257の間に駆動
ベルト221を介して駆動ユニット222の入力ギヤ2
26に伝達している。駆動を伝達された駆動ユニット2
22は、動作を上下方向のみに規制するベース201と
天板207の間で、駆動ユニット222の前後に2本設
けられたガイド219に沿って移動する。なお、この移
動は、図38に示すように、駆動ユニット222とガイ
ドの間に設けられたローラ224を介して行われる。
【0062】駆動ユニット222の内部のギヤ及びクラ
ッチの配置を図36の概略構成図にに示す。
【0063】同図において、駆動を伝達された入力ギヤ
226は、上昇シャフト228に取り付けられている上
昇入力ギヤ227、上昇電磁クラッチ229、ギヤ23
0を介して、上昇ギヤ231を回転させ、ラック218
と噛合しながら、駆動ユニット222を上昇させる。そ
の際、下降電磁クラッチ234はONになっている。移
動させるシート積載トレイ246のプーリ242の位置
に駆動ユニット222が到達すると、上昇電磁クラッチ
229がOFFし、ギヤ230に駆動を伝達しなくなる
ので、上昇ギヤ231の回転は停止する。また、上昇ギ
ヤ231には、ワンウェイクラッチ232が備えられて
おり、下降電磁クラッチ234は、引き続きONの状態
にあるので、下降シャフト233がフリー状態になら
ず、また、上昇ギヤ231は駆動ユニット222の上昇
方向へのみに回転方向が規制させられているので、駆動
ユニット222の上昇は停止する。駆動ユニット222
が移動動作を行っているときは、移動電磁クラッチ23
7はOFFになっており、トレイ246を移動させるた
めの駆動部には、駆動力は伝達されない。
【0064】駆動ユニット222の移動動作が終了する
と、移動電磁クラッチ237がONし、入力ギヤ226
の回転を移動入力ギヤ235を介して、ギヤ238へ伝
達する。そして、ギア238から移動出力ギヤ239へ
駆動力は伝達され、シート積載トレイ246に対して段
数分だけ本体側に設けられている移動ギヤ241に駆動
力が伝達され、これによって移動軸243は回転し、さ
らにシート積載トレイ246の下側に設けられている移
動プーリ242が回転してシート積載トレイ246は移
動する。
【0065】駆動ユニット222側の移動軸243と、
シート積載トレイ246側の移動軸243は、各々図示
しないカップリング部材を具備し、駆動ユニット222
が所望の移動させるシート積載トレイ246の位置に到
達すると、カップリングが行われ、駆動力の伝達が可能
になる。また、カップリングの解除は、駆動ユニット2
22自体が上下の何れかの方向に移動することにより自
動的に行われる。
【0066】図39はシート積載トレイ246の駆動部
分を本体正面側より見た要部正面図、図40はその上面
図である。
【0067】トレイ246の移動動作は、待機位置25
2から給紙位置253への移動動作と、開口位置254
から給紙位置252及び、給紙位置253への移動動作
が同方向であり、給紙位置253から待機位置252へ
の移動動作と、待機位置252及び、給紙位置253か
ら開口位置254(図32)への移動動作が同方向であ
る。
【0068】上記の移動動作方向は、反対向きであり、
この方向の切り替えは、駆動モータ220において正回
転、逆回転の切り替えを行い、出力ギヤ266の回転方
向を切り替えることにより行っている。
【0069】シート積載トレイ246の移動の制御につ
いては、後述の制御の項で詳しく述べるが、構造は、ギ
ヤ239と同一軸状に設けられたエンコーダ244がギ
ヤ239の回転により回転し、その回転量をトレイ駆動
部位置検知センサ635によりカウントすることによっ
て、制御を行う。
【0070】また、シート積載トレイ246の下部には
図33に示すようにフィラー247が設けられており、
トレイ待機位置検知センサ632、トレイ給紙位置検知
センサ634によって、各々の位置を検知して制御が行
われる。
【0071】あるシート収納部270のシート積載トレ
イ246の移動動作が終了すると、駆動ユニット222
は、他の段のシート収納部270のシート積載トレイ2
46の移動動作を実行するため、その駆動部に駆動を伝
達していた移動電磁クラッチ237をOFFし、再び当
該駆動ユニット222自体の移動のため、駆動部に駆動
力を伝達する。これによって駆動ユニット222は移動
する。
【0072】上昇する場合は先述の通りであるが、下降
は、下降電磁クラッチ234をOFFして下降シャフト
233をフリーにし、ワンウェイクラッチ232の上昇
ギヤ231に対するロックを解除することにより実行さ
れる。この際、駆動モータ220は、駆動ユニット22
2が上昇する場合と反対側に回転し、出力ギヤ266を
上昇時と逆回転させている。
【0073】引き続き、シート積載トレイ246の他の
実施例について説明する。図43は他の実施例に係る画
像形成装置の斜視図、図44はその最上段のシート収納
部を示す要部斜視図、図45は最上段のシート収納部の
シート積載トレイ部分を特に示す正面図である。これら
の図において、複数段有るシート収納部270のうち最
上段のシート収納部270aは、給紙装置1′から引出
し自在に設けられている。
【0074】最上段のシート収納部270aは、シート
を載置し、シート給送方向に移動自在なシート積載トレ
イ246と、シート積載トレイ246を移動自在に支持
し、シート収納部270aの構造体をなす一体構造の支
持パイプ750と支持パイプ750に固設され、給紙装
置1′本体内に設置された図示しない駆動源からの駆動
力を受け、シート積載トレイ246を支持パイプ750
上で移動させる移動用プーリ751と、シート積載トレ
イ246上に載置されたシートの側端面を揃え、シート
積載トレイ246から退避自在なサイドフェンス331
と、シートの後端面を備え、シート積載トレイ246か
ら退避自在なエンドフェンス350とから構成されてい
る。
【0075】シート収納部270aの構造体は、図46
の斜視図から分かるように中空円筒部材で一体に構成さ
れているため極めて強度的に頑丈なものとなっている。
すなわち、支持パイプ750は、シート給送方向に平行
状態で延伸し、シート積載トレイ246の両側端面を案
内支持する第1パイプ部750Aおよび第2パイプ部7
50Bと、シート給送方向と直交する方向に平行状態で
延伸し、第1および第2パイプ部750A,750Bに
連続する第3パイプ部750Cおよび第4パイプ部75
0Dとからなり、第1および第2パイプ部750A,7
50Bにはシート積載トレイ246を円滑に移動させる
ガイドレール部752が形成され、また、シート給送方
向に位置する第3パイプ部750Cは、シート収納部間
のシート移動の障害にならない所定の高さまでシート積
載トレイ246面に対して立ち上げ且つオペレータによ
るシートセットの邪魔にならないように所定の長さシー
ト給送方向に延伸する立ち上げ部750Eを有する。従
って、支持パイプ750は、シート積載面領域753お
よびシート給送領域754が全面開口状態にあるためシ
ートが下段のシート収納部270へ移動する際、円滑な
シート移動が実現できる。また、第3パイプ部750C
の両立ち上げ部750Eから形成される空間内には給紙
ユニットが待機する。
【0076】ここで、トレイ構造に係るシートの移動・
セット動作について簡単に触れておく。
【0077】シート収納部270aは、給紙装置本体
1′からオペレータによって引出され、オペレータは、
シートを例えばシート給送方向に対して逆方向からシー
ト積載トレイ246上へ挿入し、サイドフェンス33
1、エンドフェンス350に夫々のシート端面を突き当
ててシート積載トレイ246上にセットする。セット完
了後、オペレータは引出し状態にあるシート収納部27
0aを給紙装置本体1′内へ装填する。装填完了後、シ
ート積載トレイ246は、一旦シート給送方向に移動
し、シート積載トレイ246上にセットされたシートも
シート給送方向に移動する。シート積載トレイ246
は、シート給送方向先端縁が図示しない垂直方向に移動
自在な給紙ユニット406に当接するまで移動し、当接
後停止する。次に、給紙ユニット406がシート先端縁
の所定箇所を挟持し、挟持後、シート積載トレイ246
は、シート給送方向に対して逆方向に退避する。更に、
給紙ユニット406はシート先端縁を挟持した状態のま
ま下段のシート収納部へ向けて下降する。このとき、シ
ート載置面領域753及びシート給送領域754は全面
開口状態にあるのでシートの移動上何等障害になるもの
はなく、円滑に下段のシート収納部270bへシートは
移動させられる。
【0078】引き続き、シートを揃えるための構成につ
いて説明する。
【0079】画像形成装置2の下に備えられている給紙
装置1の開閉自在な引出しトレイ100には、シートセ
ット後に引き出しトレイ100を閉める際に、セットさ
れたシート束94が、その衝撃によってバラバラになる
ことを防止するために、図47の要部斜視図に示すよう
なサイドフェンス300が備えられている。サイドフェ
ンス300は、シート給送方向と平行であり、シャフト
301と一体成型されており、引き出しトレイ100の
引き出し方向と平行なステー(支持部材)274(図4
9)と側板273に各々設けられたガイド溝275(図
48),276(図49)に支持され、手動でセットす
ることができる。引き出しトレイ100のステー274
のガイド溝276と側板(支持部材)273のガイド溝
275には、各々ガイド溝275,276の上側にラッ
ク307,309が設けられており、シャフト301に
取り付けられたピニオン306,308が各々のラック
307,309と噛合し、移動可能になっている。な
お、図48は引き出しトレイ100を引き出し方向の背
後側から見た要部斜視図、図49は同トレイ100を引
き出し方向の全面側からみたよう部斜視図である。
【0080】シート束94のセットは、引き出しトレイ
100の手前側側板(支持部材)271の内側にそれと
平行に設けられたシート端面基準壁261aをセット基
準として、セットするシートエリアからサイドフェンス
300を一旦除外し、シート束94をシート載置用のト
レイ246にセットした後、サイドフェンス300をシ
ート束94に突き当たるところまで移動させることによ
って行う。セットされたサイドフェンス300のロック
は、ギヤ305に取り付けられているワンウェイクラッ
チ304が、図48の矢印b方向にのみ回転を規定する
ため、ギヤ305とガイド溝275から引き出しトレイ
100の内側に突出したピニオン306が噛合している
と、サイドフェンス300は、図48矢印c方向の移動
できなくなるため、引き出しトレイ100を閉める際に
働く力の向きdに対して、ロックされることになる。
【0081】シートセットの際のサイドフェンス300
の移動は、本体手前側にサイドフェンス300を移動さ
せる場合は、取手部310を持って、サイドフェンス3
00を手前側に引くだけで動作するが、本体奥側に移動
させる場合は、シャフト301に設けられた溝302を
介し、クランク形状でその先端にワンウェイクラッチ3
04とギヤ305が取り付けられているつまみ303
を、図48矢印a方向に移動することによって、ピニオ
ン306とつまみ303に結合しているギヤ305の噛
合を解除し、つまみ303を矢印a方向に押したままサ
イドフェンス300を移動させることによって行われ
る。
【0082】シート積載トレイ246の表面には、弾性
シート250が貼られているため表面は平面状である
が、サイドフェンス300の下側端面が単なる平面であ
ると、両者の間に微少な隙間が発生するため、引き出し
トレイ100を閉める際の衝撃によりシート束94が移
動しようとする力をサイドフェンス300で吸収する際
に、その微少隙間を数枚のシートがすり抜ける可能性が
ある。そこで、サイドフェンス300の下方には、支持
軸312を介してサイドフェンス300の長手方向全域
にわたって図50の要部側面図に示すようなつめ313
が設けられている。つめ313は、支持軸312に対し
て揺動自在であり、フリーの状態では、図50矢印L方
向にウエイト部の自重で回転しようとする。
【0083】しかし、図51の要部側面図に示すように
シート積載トレイ246が前進してくると、つめ313
の長手方向端部のテーパー状になっている部分314か
らシート積載トレイ246上に乗り上げ、つめ313の
先端部は、シート積載トレイ246と平行な状態にな
り、上方のシート収納部から移動してきたシート束94
は、その上に載置されることなる。また、シート積載ト
レイ246が退避していく場合は、つめ313のウエイ
ト部の支えがなくなるので、図中のaの方向に回転し、
サイドフェンス300に突き当たるところで静止する。
【0084】引き続き、サイドフェンスの他の実施例に
ついて説明する。
【0085】この他の実施例に係るサイドフェンスは、
図52の要部斜視図、図53の要部正面図、図54の要
部平面図に示すように波型形状に形成されたシート積載
トレイ246のシート収納部270の両側面に設置され
たたレール状の部材に形成されたガイド溝276に支持
されて、当該溝に沿って案内され、図中矢印方向に移動
する。シートの給送方向側端面を揃えるサイドフェンス
331は、複数のシート収納部270のうち給紙装置本
体1に対して引出し自在なる最上段のシート収納部27
0aにのみ設置されている。
【0086】サイドフェンス331は、シート側端面に
当接しシート側端面を揃えるフェンス部332、フェン
ス部332のシート当接面と反対側の面に固定されシー
ト幅方向に延伸する支持バー333、および支持バー3
33をシート幅方向に移動させる駆動モータ部334か
ら構成されている。フェンス部332のトレイ面との接
触部332Aは、波型形状のトレイ面と係合接触する櫛
歯形状に形成されており、フェンス部移動時の移動案内
及びシートがトレイ波型凹部内に進入した場合にも確実
に揃えることができるようになっている。支持バー33
3のフェンス端部と対向する端部側には駆動モータ部3
34のギヤ334Aと係合するラック333Aが形成さ
れており、駆動モータ部334の回転をフェンス部33
2へ伝達する。駆動モータ部334は、駆動モータ部3
34の回転をフェンス部332へ伝達するギヤ334A
を有し、ガイドレール276に対してベース335を介
して固定されている。言い換えれば、サイドフェンス3
31は、シート収納部270に対して一体的に取り付け
られており、シート収納部270が給紙装置本体1に対
して引き出されるとき、サイドフェンス331も同時に
引出される。また、ガイドレール276には、フェンス
部332がトレイ領域外へ退避できるように退避用切欠
き部336が設けられ、トレイ移動時、フェンス部33
2がトレイ領域外へ退避する際、切欠き部336を通っ
て円滑に移動できる。
【0087】以下、上記構成に基づきこの他の実施例に
係るサイドフェンス331の動作について説明する。
【0088】複数のシート収納部270内のいずれかが
ペーパーエンド状態となったとき、ペーパーエンドとな
ったシートサイズ信号が図示しない制御回路(後述)に
入力され、制御回路から駆動モータ部334へ、シート
サイズ信号から判断されたフェンス部332の移動量に
応じた数のパルスが出力され、駆動モータ部334が所
定数回転する。フェンス部332は、駆動モータ部33
4の回転により支持バー333を介して移動し、所定の
位置で待機する。最上段のシート収納部270aは、シ
ート補給の為給紙装置本体1に対して引き出され、シー
トは、既に所定の位置に位置したサイドフェンス331
に合わせてシート収納部270a内にセットされる。セ
ット完了後シート収納部270aは、給紙装置内に装填
され、装填完了後、駆動モータ部334は逆回転し、フ
ェンス部332は、切欠き部336を通ってシート積載
トレイ246領域外へ退避する。
【0089】フェンス部332の移動量に関して更に説
明する。
【0090】給紙装置1が設置された画像形成装置2
は、読み取られた画像情報の回転処理が可能なフルメモ
リを搭載したデジタル機能を有している。A4、B5原
稿の縦(T)セットについては、回転処理による横
(Y)変換が可能なため給紙装置1に収容される主なシ
ートサイズは、A4Y,B5Y,A3T,B4Tに設定
され、シート幅方向長さは、297mm(A4Y,A3
T)と257mm(B5Y,B4T)の2種類である。
また、シートは、装置手前端面基準でセットされ、従っ
て、フェンス部332は、シート積載トレイ246領域
外へ退避した退避位置と、装置手前端面から257mm
の第1セット位置と、装置手前端面から297mmの第
2セット位置との間を移動する。
【0091】次に、エンドフェンスに関連する機構およ
び動作について、引き続き説明する。
【0092】エンドフェンス350は図1の画像形成装
置システムの概略構成図に示すように、各シート収納部
270のシートエンドに設置されるものである。すなわ
ち、この実施例におけるエンドフェンス350は。画像
形成装置2の下へ設けられ、縦に複数段のシート99を
積載するためのシート積載トレイ246を備える異サイ
ズ多段給紙システムの給紙装置1の各段のシート後端9
9cを規制するためのもので、図55に示すように全段
のエンドフェンス350a〜iは各段の積載シート99
のサイズに応じて、各段の積載シート99のサイズに適
応するエンドフェンス350の最適位置と退避位置との
間を自動的に移動させ、次の信号が来るまで各エンドフ
ェンス350の最適位置をホールドするための検知手段
と駆動手段と保持手段とからなる自動制御手段を備え
る。さらに最上段の引き出しトレイ100a用のエンド
フェンス350aのみ、積載シートに適応するエンドフ
ェンス350aの最適位置をホールドする機構を変更す
ることによって自動制御に加え、手動によるエンドフェ
ンス350aの位置を任意に変更できるように構成され
ている。
【0093】エンドフェンス機構部は、給紙装置1のシ
ート収納部270と、給紙装置前面カバー16との間に
位置し、図55のエンドフェンス350の概略構成図に
示すように正面から向かって中央やや左寄りにドライブ
シャフト364が垂直に保持され、ドライブシャフト3
64の一番下に、給紙装置骨格200に固定されたモー
タ取り付けブラケット360を介して、正逆転が可能な
駆動モータ359が1つ固定され、駆動モータ359と
ドライブシャフト364の間には、変心吸収カップリン
グ361が設けられ、両者はこの変心吸収カップリング
361を挟んで接続されている。
【0094】給紙装置骨格200はベース201と天板
207と4本の柱からなる構造体であるため、それにブ
ラケットを介して取り付けららたドライブシャフト36
4の軸芯と駆動モータ359の軸芯を精度良く組み立て
るのは至難である。そのため両者の軸芯がずれた分を図
56に詳しく示す変心吸収カップリング361で吸収す
る。しかし全体の構造上、ドライブシャフト364の軸
芯と駆動モータ359の軸芯が精度良く組み立てられて
いるときには、図57に示すように直接接続したり、図
58、図59および図60に示すようにギヤトレインに
よる連結手段を用いて、駆動モータ359をドライブシ
ャフト364よりも、正面より向かって右または左、あ
るいは奥側または手前側へ振って組み立てても良い。
【0095】エンドフェンス350を自動制御するため
の駆動手段として、ベルトやケーブルを使うより組立や
メンテナンスが容易で、部品点数を少なく抑えるため
に、駆動モータ359からの回転をラック&ピニオンを
介してエンドフェンス350をスラスト移動させるよう
に構成することができる。また、またフェンス部351
の移動範囲は、最大シートサイズのシート後端より少し
後退した所から、最小シートの給紙時の後端までである
ため、フェンス部351と一体に形成されたラック35
2は、フェンス部351が最大移動量を移動しても、歯
車369からラック352が外れないようにするため、
フェンス部351の最大移動量よりも長めにラック35
2を形成しておく必要がある。しかし近年ではユーザー
から機械の省スペース化が求められるため、フェンス部
351とラック352とドライブシャフト362,36
4の位置関係を、フェンス部351が左端に来た時にラ
ック352も左端に来るようにしてその時にラック35
2の右端がドライブシャフト362,364の歯車36
9a〜iと噛み合うようにする。すると図55に示すよ
うにドライブシャフト362,364は必然的に機械の
中央付近にくる。
【0096】次にクラッチ部の構成について説明する。
【0097】ドライブシャフト364は図55および図
61に示すように最上段の第1シート収納部用ドライブ
シャフト362と、第2シート収納部以降用364の2
本からなる。2本のドライブシャフト362,364の
間には、軸受け366に保持され、ソレノイド370の
オン・オフ動作により作動する軸継手377が、第2シ
ート収納部以降用のドライブシャフト364側に取り付
けられる。ドライブシャフト364の外径先端付近に
は、スラスト方向に軸継手377のストローク390
(図72参照)よりもある程度長く等間隔で複数個のロ
ーレット365が付き、また軸継手377の内径先端付
近にもドライブシャフト364に付けたローレット36
5と同じ程度の長さで、ドライブシャフト364のロー
レット365と噛合するスラスト方向のローレット37
8が付き、双方が噛み合い、ドライブシャフト364と
軸継手377を連結する(図73ないし図76)。
【0098】軸継手連結機構部は、上昇レバー373は
常時引っ張りスプリング376で図示しないブラケット
により、支点374を中心にA方向に回転し、倒れた状
態にある。軸継手377は常時圧縮スプリング380で
ドライブシャフト364に沿って下に降りた状態にある
(図72)。しかし軸継手側は、圧縮スプリング380
を廃止して、軸継手377の自重によって降りるように
しても良い。
【0099】軸継手連結機構部の動作時期および動作手
順は、(1)引き出しトレイ100の第1シート収納部
にシート99を補給して、引き出しトレイ100を本体
にセット後、補給されたシート99のサイズを検知する
とき、(2)第1シート収納部270aから、シート9
9を給紙するとき、(3)第1シート収納部270aの
シート99を、第2シート収納部270b以降へシフト
するとき、にソレノイド370がオンし、プランジャー
371に取り付けられたジョイント372を介して、上
昇レバー373を支点374を中心にB方向へ回転する
ことにより、立った状態373´となり、上昇レバーの
弧面375が軸継手をドライブシャフトに沿って上昇
し、上がった状態377´となり(図74)、軸継手先
端のディスク379が第1シート収納部用のドライブシ
ャフト362の下に取り付けられたディスク363へ接
触し、駆動モータ359の回転を伝える。軸継手とドラ
イブシャフトに取り付けられたディスク363,379
は、駆動を伝える手段として両者共高摩擦部材で形成し
てもいいし、両者の接触する面に互いに噛合するような
溝を設けても良い。
【0100】ドライブシャフト364は機能的にも経済
的にも電磁クラッチ368を1つ飛ばしで、軸受け36
6を介して給紙装置構造体へ保持される(図55)。ド
ライブシャフト364には、シート収納部数と同じ数だ
けの平歯車、またはハスバ歯車369付き電磁クラッチ
368が、シート収納部位置と上下方向寸法が同じなと
ころに、同じ向きで取り付けられ、電磁クラッチ368
の右横または左横には、エンドフェンス位置検知センサ
357が各段にセンサ取り付けブラケット358を介し
て給紙装置1本体に取り付けられ、それぞれハーネスが
這い回されている。しかし、全体のレイアウト上スペー
スがないときには、図55にも示すように最上段の電磁
クラッチ368aのみ逆向きにセットしても良い。ま
た、電磁クラッチ368がオンしている間だけ、駆動モ
ータ359からの駆動がドライブシャフト364を経
て、電磁クラッチ368を介してエンドフェンス350
に伝わる。
【0101】第1シート収納部270aのエンドフェン
ス350aは、常時ロック部材381によって電磁クラ
ッチ368aの歯車369aと、浅く噛み合わせてお
き、駆動モータ359からの駆動が伝わらない時は、
(1)エンドフェンス350aの被ガイド部353aと
上下ガイドレール355a,356aの滑り負荷、
(2)エンドフェンス350aのラック352aと電磁
クラッチ368aの歯車369aの噛み合い負荷、
(3)電磁クラッチ368aの歯車369aとロック部
材381の噛み合い負荷、などによって、引き出しトレ
イが引き出された時、引き出しトレイが本体にセットさ
れた時、および待機時には動かないようにする。しか
し、手動によるエンドフェンス350aの位置合わせ時
や、自動制御時には、完全にロックをしていないため、
歯車369aの歯先391aがロック部材381を押し
退けるようにして、エンドフェンス350aの移動は可
能である(図62、図63、図67)。第2シート収納
部270b以下のエンドフェンス350b〜iは、給紙
装置骨格200の上中下にそれぞれ取り付けられた図示
しないブラケットに軸受け383a〜dを介して保持さ
れたストッパ384が、常時引っ張りスプリング389
により、支点388を中心に図64矢印C方向へ回転
し、ストッパ先端385の弾性部材386が電磁クラッ
チ368b〜368iの歯車369b〜369iの数歯
の歯先391b〜391iに当たり、エンドフェンス3
50b〜350iが動かないようにする(図64−実
線)。このように構成すれば、図65および図66に示
すようにストッパ先端の爪部392が歯車369に噛合
して回転を規制するわけではないので、ストッパが当た
った時に歯面が傷ついたり、余分(約1/2歯回転以
下)に回転するはなくなる。そして第2シート収納部2
70b以降のエンドフェンス350b〜350iを動か
すときは、駆動モータ359を回転すると同時か少し早
く専用のソレノイド387をオンすることにより、スト
ッパ384をD方向へ回転させて、電磁クラッチ368
b〜368iの歯車369b〜369iの歯先391b
〜391iから弾性部材386を離し、回転を可能にす
る(図64−2点鎖線)。
【0102】エンドフェンス350は、図70及び図7
1の要部斜視図に示すようにモールドやアルミといった
成形可能な材質で、シート99を規制するフェンス35
1と、平歯車またはハスバ歯車369に対応するラック
352と、被ガイド部353と、対エンドフェンス位置
検知センサ357用のフィラー354とが一体成形さ
れ、上下ガイドレール355,356で給紙装置構造体
に、ドライブシャフト364に取り付けられた電磁クラ
ッチ368の歯車369と噛み合うように、また、フィ
ラー354がエンドフェンス位置検知センサ357を切
るように保持される。しかしコスト等の制約があまりな
いときには、一部を板金にして、板金と成形部材との組
み合わせなどにしても良い。
【0103】上下ガイドレール355,356で保持さ
れたエンドフェンス350は、手前側から奥側へと伸び
るようにフェンス351を形成し、シート収納部のトレ
イ246上に積載されたシフトの後端99cを規制する
が、シート99を積載するシート積載トレイ246とは
1mmから3mm程の隙間を空け、図68に示すように
エンドフェンス350の底面に発泡材等の伸縮や屈伸可
能な弾性部材386を取り付けておいて隙間を埋め、エ
ンドフェンス350が移動する際にトレイ246と干渉
することのなく、また、逆に、トレイ246が移動する
際にエンドフェンス350と干渉することなく、積載さ
れたシート99を規制するようにする。また、弾性部材
386等を取り付けなくとも図69に示すようにサイド
フェンス350´の低面を凹凸にし、対するシート積載
トレイ246もフェンス350´の凹凸に合わせて凹凸
させ、シートを規制するようにしても良い。
【0104】引き出しトレイ100中のシート収納部2
70のシート積載トレイ246上へシート99を補給
し、引き出しトレイ100を給紙装置1本体にセットす
ると、給紙装置1に取り付けられたシート検知センサ3
94がトレイ上に「シート有り」か「シート無し」を検
知(図77)し、「シート有り」の時にソレノイド37
0がオンし、駆動モータ359をE方向へ回転させて
(図63、図70)、第2収納部以降用ドライブシャフ
ト364と軸継手377を返し、第1シート収納部用ド
ライブシャフト362へ駆動を伝え、歯車付きの電磁ク
ラッチ368aを返し、歯車369aからラック352
aへ駆動を伝え、エンドフェンス350aをホームポジ
ションの左端まで移動させる。この時にラック部352
aの下に有るフィラー354aが、エンドフェンス位置
検知センサ357aを移動中切り続けて、エンドフェン
ス位置検知センサ357aを切った数から、セットされ
たシート99のシフト送り方向の寸法を割り出す。
【0105】本方式の機械は国内機では給紙装置2から
の通紙可能シートサイズ及び向きを、A3・B4サイズ
は縦送りで、A4・B5サイズは横送りのみとしてい
る。これはファクシミリやプリンタはもとより、近年で
は複写機も原稿自動送り装置内3の装置内の画像読み取
り部5と、画像形成装置2内の画像書き込み部6のデジ
タル化が進み、また技術も進歩しデジタル機に必要な各
パーツも安くなってきていることから、今後一層のデジ
タル化が進むことは明白である。デジタル機になったと
きいろいろなメリットがあるがその中の一つに、画像読
み取り部5から画像書き込み部6へ信号が伝達される過
程においてその間を蓄積部を経由することにより読み取
り情報を変更することができることがある。これによっ
て原稿サイズ及び向きがA4またはB5で縦の時、蓄積
部で原稿の向きを横に変換して画像書き込み部6に送る
ことが可能になる。
【0106】以上から給紙装置1内のシート積載トレイ
246上には一種一葉の4サイズのみのシート99とな
る。すなわちエンドフェンス350で検出したシート9
9のシート送り方向の寸法のみで、シート99のサイズ
を割り出すことができる。
【0107】その後、駆動モータ359をF方向へ回転
させて、エンドフェンス350aを元の位置であるシー
トの後端まで、エンドフェンス位置検知センサ357a
で管理しながら戻す。シートサイズを割り出す時のエン
ドフェンス350の動きは、セット位置からホームポジ
ションである左端に向けて、エンドフェンスのフィラー
354がエンドフェンス位置検知センサ357を切り続
けながら移動する。やがて最後の右端のフィラー354
がエンドフェンス位置検知センサ357を切った後、フ
ィラー354がないためエンドフェンス位置検知センサ
357がオンしなくなりオフしたままとなる。そこでエ
ンドフェンス位置検知センサ357からのオン信号がな
くなると、フィラー354がセンサ357を切り続けて
いる時のオフ時間をある程度越えると、電磁クラッチ3
68が切れ、駆動モータ359からの駆動が切れエンド
フェンス350は停止する。その後、駆動モータ359
が逆回転してエンドフェンスのフィラー354が再度エ
ンドフェンス位置検知センサ357を切るまで電磁クラ
ッチ368が繋がり、エンドフェンス位置検知センサ3
57がonした後電磁クラッチ368が再度切れエンド
フェンス350は止まる。また、この位置をエンドフェ
ンス350のホームポジションとし、給紙可能最大シー
ト(A3)の待機時の後端とする。
【0108】引き続き上述のように構成されたサイドフ
ェンスの制御について説明する。
【0109】まず、引き出しトレイを引き出したとき
(以下、「Open」と称する。)と押し込んでセット
したとき(以下、「Close」と称する。)のサイド
フェンスの制御から説明する。
【0110】サイドフェンス331のロックの制御、特
に引出しトレイ100(第1段シート収納部)のOpe
n/Close時の制御に関して説明する。
【0111】図78はシート補給時の制御手順を表すフ
ローチャートである。なお、フローチャートではS0と
表しているが、図と対応させるために、文中の説明では
S(78)0ステップのように、ステップを表すSの後
にかっこで対応する図番を示す。以下、フローチャート
の説明では同様の表記方法をとる。
【0112】この手順では、まず、S(78)0ステッ
プにおいて引出しトレイ100がClose状態であり
サイドフェンス331がロックされているとする。S
(78)1ステップにおいて引出しトレイ100の前面
部もしくは操作部610のキー入力部612に設けられ
たオートロードキーのような部材にオペレータから引出
しトレイOpen要求が入力されたかどうかをCPU6
01により判定し、Open要求がなければそのままの
状態を保ち、Open要求があった場合はS(78)2
ステップに進んで引出しトレイ100のロック条件かど
うかが検知される。そして、S(78)3ステップでは
引出しトレイ100が現在ロックされる条件かどうかが
判定され、ロックされる条件の時は逆にロック条件を解
除してS(78)2ステップに戻り、ロックされる条件
でない時はS(78)4ステップに進んでロック機構に
より引出しトレイ100のロックを解除する。そしてS
(78)5ステップではオペレータにより引出しトレイ
100が引出されたかどうかをトレイ開口量検知センサ
631により検知してCPU601で判定する。
【0113】この判定で、引出しトレイ100が引出さ
れていない時には、そのまま引出しトレイ100のロッ
クを解除しておき、逆に、引出しトレイ100が引出さ
れたと判定した時はS(78)6ステップでサイドフェ
ンス331のロックを解除して手動で移動可能状態にす
る。そして、オペレータによるシート補給等が終わり、
再び引出しトレイ100を給紙装置1にセットする時
は、S(78)7ステップで引出しトレイ100の前面
部もしくは操作部610のキー入力部612に設けられ
たオートクローズキーのような部材にオペレータから引
出しトレイClose要求が入力されたかどうかをCP
U601により判定する。この判定で、引出しトレイC
lose要求が入力されていない時は、オペレータによ
る作業が終わっていないのでサイドフェンス331のロ
ックは解除された状態を保ち、逆に、引出しトレイCl
ose要求が入力された時はオペレータによる作業が終
わったのでS(78)8ステップでサイドフェンス33
1を再びロックする。そしてS(78)9ステップでは
オペレータにより引出しトレイ100が再び給紙装置1
にセットされたかどうかをトレイ開口量検知センサ63
1により検知してCPU601で判定する。この判定
で、引出しトレイ100がセットされていない時には、
そのままサイドフェンス331がロックされた状態を保
ち、逆に、引出しトレイ100がセットされたと判定し
た時はS(78)10ステップで引出しトレイ100を
再びロック状態にする。S(78)11ステップではシ
ート積載トレイ246の移動に備えてCPU601によ
りサイドフェンス駆動部626を制御してサイドフェン
ス331をシート積載トレイ246上から退避させる。
【0114】このようにすることによって、引き出しト
レイ100のOpenの時は、サイドフェンス331の
ロック状態を解除し、Closeの時は、ロック状態に
しておくことにより、引き出しトレイ100のOpen
時のシートのセット性を増し、Close時に衝撃でシ
ートがバラけることを防ぐことができるので、信頼性の
向上を図ることができる。また、引き出しトレイ100
を給紙装置1にセットした後、サイドフェンス331上
から退避させることによりシート積載トレイ246の移
動を妨げることはない。
【0115】次に、サイドフェンス及びエンドフェンス
の制御について図79のフローチャートを参照して説明
する。
【0116】第1段シート収納部のサイドフェンス33
0、エンドフェンス350aの移動制御、特にシートエ
ンド時の制御に関して説明する。
【0117】S(79)0ステップにおいて第i段(i
≧2)のシート収納部にシートエンドが発生すると、S
(79)1ステップにおいては第1段のシート収納部2
70aのシート有無が不揮発RAM605に記憶されて
いるシート残量データにより検知される。そしてS(7
9)2ステップにおいてCPU601により第1段シト
収納部270aにシートがあるかないかが判定され、シ
ートがあると判定された場合はサイドフェンス330、
エンドフェンス350aとも移動することはできないの
で本制御の対象外として制御を終了する。逆にシートが
ないと判定された場合はS(79)3ステップにおいて
シートエンドしたシートサイズを不揮発RAM605に
記憶されているシートサイズデータより検知して(SI
ZE)、S(79)4ステップでCPU601によりエ
ンドフェンス駆動部622及びサイドフェンス駆動部6
26を制御し、そのSIZEに応じて自動的にサイドフ
ェンス300、エンドフェンス350aを移動してオペ
レータにセットするべきシートサイズを知らせる。
【0118】このようにすることによって、シートエン
ド発生時に第1段シート収納部270a内にシート99
があるかないかを検知して、シート99がない場合は予
めシートエンドしたシート99のサイズに合わせてサイ
ドフェンス300、エンドフェンス350aの位置を自
動的に移動しておくことにより、オペレータにセットす
るべきシートサイズを知らせることができるので、シー
トセットミスが減り操作性の向上を図ることができる。
【0119】引き続き エンドフェンス350の移動の
制御、特にシート移動時の制御に関して説明する。
【0120】図80はこのエンドフェンス移動の制御手
順を示すフローチャートである。まず、S(80)0ス
テップにおいて第i段(i≧2)のシート収納部にシー
トエンドが発生すると、S(80)1ステップにおい
て、シート99の移動に備えてCPU601により給紙
ユニット駆動部621を制御して給紙ユニット406を
第i段から第i−1段に移動させ、CPU601により
加圧レバー駆動部625を制御して加圧レバー453に
よりシート99をホールドさせる。そしてS80−2ス
テップにおいて不揮発性のRAM605に記憶されてい
るシートサイズデータにより第i−1段のシートサイズ
SIZEが検知される。S(80)3ステップではスC
PU601によりエンドフェンス駆動部622を制御し
てSIZEのシート99の給紙方向よりも少し長めの位
置にi段のエンドフェンス350を予め自動的に移動さ
せてシート99が移動してもエンドフェンス350に当
たらないようにシート99の移動に備える。
【0121】そして、S(80)4ステップではCPU
601により給紙ユニット駆動部621を制御して給紙
ユニット406を第i−1段から第i段に移動させ、第
i段へシート99の移動が完了した後で、S(80)5
ステップでCPU601によりエンドフェンス駆動部6
22を制御してi段のエンドフェンス350を自動的に
SIZEのシート99の給紙方向の位置に移動してシー
ト99がバラけないように正しくシート99の位置を規
制する。さらに、S(80)6ステップでCPU601
により加圧レバー駆動部625を制御して加圧レバー4
53によるシート99のホールドを解除し、制御を終了
する。
【0122】このようにすることによって、移動するシ
ート99のサイズに応じて予め自動的に移動先のエンド
フェンス350の位置を移動させて変更し、シートサイ
ズの給紙方向よりも少し長めの位置に配置することによ
って、エンドフェンス350が不適切な位置にあること
によりシート99を移動させる際に、シート99がエン
ドフェンス350に当たったりすることを防ぐことがで
きる。また、シート99の移動時間も短縮でき、これに
よって生産性の向上も図ることができる。さらに、シー
ト移動後にシートサイズに合わせてエンドフェンス35
0を適切な位置に配置することによって、正しくシート
99を規制することができるのでシート99のバラつき
を防ぐことも可能となる。
【0123】さらに、電源立ち上げ時のエンドフェンス
の制御について説明する。
【0124】エンドフェンス350の移動に際する電源
立ち上げ時の制御について図81の制御手順を示すフロ
ーチャートを参照して詳しく説明する。
【0125】まず、この処理では、S(81)0ステッ
プにおいて装置本体の電源をONし、S(81)1ステ
ップにおいてCPU601内で使用する制御用のカウン
タiを1にセットし、さらに、S(81)2ステップに
おいて不揮発性のRAM605に記憶された第i段目
(第1段目)のシートサイズデータからシートサイズS
IZE1を検知する。そして、S(81)3ステップに
おいてCPU601によりエンドフェンス駆動部622
を制御して第i段目のエンドフェンス350をホームポ
ジションH.P.まで移動させる。
【0126】S(81)4ステップではCPU601に
よりエンドフェンス駆動モータ359のエンコーダパル
スをチェックして、エンドフェンス350の移動動作が
正常に行われたかどうかを判定し、動作が異常であると
きは操作部610の表示部611にエンドフェンス35
0の動作が異常である旨を表示してオペレータに注意を
促す。逆に動作が正常に行われた場合にはS(81)5
ステップでその時のエンドフェンス駆動モータ359の
エンコーダパルスをカウントしてその結果からシートサ
イズ(SIZE2)を検知する。ここでエンドフェンス
350の移動距離だけでシートサイズを検出できるのは
各サイズのシート99のセット方向が決まっているため
である。すなわち、上述のようにA3,B4は縦,A
4,B5は横となっているからである。次いで、S(8
1)6ステップではCPU601によりSIZE1とS
IZE2が等しいかどうかを判定する。この判定で、S
IZE1とSIZE2が等しくなければ、操作部610
の表示部611に不揮発性のRAM605のサイズデー
タが異常である旨を表示してオペレータに注意を促す。
逆に、SIZE1とSIZE2が等しければ、S(8
1)7ステップで制御用のカウンタiをi+1(2)に
セットする。そしてS(81)8ステップで制御用のカ
ウンタiの値が9(最下段は第9段)より大きいかどう
かの判定を行い、iの値が9より小さい時はS(81)
2〜S(81)8ステップを次の段のエンドフェンス3
50に対して行い、iの値が9より大きい時は最下段ま
でチェックが終了したので制御を終了する。
【0127】このようにすることにより、電源立ち上げ
時に各シート収納部のエンドフェンス350の位置をホ
ームポジションまで移動して動作を確認し、もし異常が
あった場合は操作部610の表示部611にその旨が表
示される。また、その際にエンドフェンス駆動モータ3
59のエンコーダパルスをカウントした結果からシート
サイズを検出して、不揮発性のRAM605に記憶され
たシートサイズデータと比較して内容に異常がないかを
確認し、もし異常のあった場合は操作部610の表示部
611にその旨を表示することもできる。これにより、
オペレータは表示によって異常の有無を確認できる。
【0128】次ぎに、シート給紙に関連する機構とその
制御について説明する。
【0129】給紙ユニット406は、図1からも分かる
ように画像形成装置2の下へ設置された給紙装置1の縦
方向を移動自在に配設されるもので、シート積載トレイ
246の段数にかかわらず1つで全ての段の給紙と、シ
ート移動をまかなう。
【0130】給紙ユニット406は、図82の正面図に
示すように呼出ローラ部435と、一対の分離ローラ部
450と、加圧レバー部453と、一対の搬送ガイド部
486と、シート先端揃え部472と、シートに関する
各検知部と、各ローラを駆動する駆動部484(図9
4)とから基本的に構成されている。
【0131】呼び出しローラ部435は、図83及び図
84に示すように呼び出しローラ436と、このローラ
436を保持するブラケット437と、このブラケット
437を支える補助ブラケット439とからなり、ブラ
ケット437は回転中心497を中心として揺動可能に
支持されている。ローラ436は、シート積載トレイ2
46上の最上部シート98上に、これらの自重と図示し
ない引っ張りスプリングの弾性力による所定圧で圧接
(図84(ハ))し、シート積載トレイ246上の最上
部シート98とその最上部シート98付近のシートを、
次の搬送部である一対の分離部450まで、図94に示
すように駆動源である駆動モータ407からの回転を駆
動ベルト409を介して給紙ユニット406内の駆動部
484へ伝え、給紙クラッチ485を介して呼び出しロ
ーラ436を回転させて搬送する。その後、図示しない
給紙ソレノイドによりレバーを介して呼び出しローラ部
435を上方445へ退避させ、シート99から離脱す
る(図84(ニ))。また、駆動モータ407の回転
は、駆動ギア496、アイドラ495を介して駆動ロー
ラ417へ伝達される。なお、図83において、符号4
46は固定ソレノイド、符号447はアーム、符号44
8はレバーである。
【0132】一対の分離ローラ部450は、呼び出しロ
ーラ436によって送られてきたシートを、最上部シー
ト98のみを下側の他のシートから分け、駆動部484
から前記給紙クラッチを介して入力された駆動力を伝達
してシートを次の搬送手段以降へ搬送する。そして、そ
れ以降、シートは一対の分離ローラ部450手前で制止
させておくようにするため、図96に示すように上側に
シート搬送用の送りローラ451を、下側にシート分離
用の分離ローラ452をそれぞれ配置して駆動する。
【0133】加圧レバー部453は、図84に示すよう
に2つの支点458,462にそれぞれ別々に保持され
る2種のレバー457,461と、2種のレバー45
7,461がそれぞれ別々の支点459,463により
保持する加圧保持板468と、それらを駆動する専用駆
動モータ470(図87)からなり、シート積載トレイ
246上のシート99を給紙ユニット406が画像形成
装置2へ供給する時に、シート積載トレイ246を下か
ら支える(図84(ハ))。また、それとは別に、シー
ト積載トレイ246上のシート99をそれ以降のシート
収納部270のシート積載トレイ246へ移動する時に
動作する。
【0134】シート先端揃え部472は、図88及び図
89に示すように支点中心により回転してシート先端9
9aを揃えるアーム473と、アーム473の動作を行
わせるソレノイド476と、それらを繋ぐジョイント4
74と、常時アームをシート搬送に支障がでない位置ま
で、退避させておくための引っ張りスプリング475と
からなる。これにより、呼び出しローラ部435と一対
の分離ローラ部450とによって画像形成装置2へのシ
ート99の供給が終了し、シート積載トレイ246を図
示しない給紙位置から待機位置へ戻す前に、ソレノイド
476の動作によりジョイント474を介してアーム4
73を支点を中心にして退避位置477からシート先端
基準壁と同面か、少しシート収納部270側へ出たとこ
ろの突き出し位置478まで回転させ、積載位置から一
対の分離ローラ部450手前まで飛び出していたシート
99を元の積載位置まで戻し、シート先端を揃える。な
お、図88において符号487は上ガイド板、符号48
8は下ガイド板である。
【0135】シートに関する各検知部は、シート積載ト
レイ246上のシート高92を、呼び出しローラ部43
0と共に検知するシート上限検知センサ480(図8
4)と、シート積載トレイ246上のシート99の有無
を検知するシートエンド検知センサ481(図93)
と、シート積載トレイ246上のシート99の残量を加
圧レバー部453と共に検知するシート残量検知センサ
482(図87)と、呼び出しローラ部435と一対の
分離ローラ部450によってシート積載トレイ246上
から、画像形成装置2に向けて搬送するにあたり、シー
ト99が所定時間内に搬送されたかどうかを検知する図
示しないシート先端検知センサとからなる。なお、シー
トエンド検知センサ481は、一端がシート99上に当
接して回動するアクチュエータ498の他端の位置を検
出することによってシートエンドを検知する。
【0136】給紙ユニット406は、以下のようにして
移動する。
【0137】すなわち、図90及び図91に示すように
給紙ユニット406は、シート99を給紙しようとする
段に、移動用モータ410と給紙ユニット406を前後
で繋ぐケーブル415を移動モータを駆動することによ
って移動し、その段のシート積載トレイ246が待機位
置から給紙位置まで移動した後、給紙ユニット406内
の呼び出しローラ436を、呼び出しローラ436及び
呼び出しローラ436を保持するブラケット437並び
に補助ブラケット439による自重と、前述の引っ張り
スプリングによる弾性力によって下限位置444にして
おき、給紙ユニット406を下方に移動させていく(図
84(イ))。やがて呼び出しローラ436がシート積
載トレイ246上の最上部のシート98上に当るが、給
紙ユニット406はそのまま下がり続け(図84
(ロ))、給紙ユニット406に対する下限位置444
にあった呼び出しローラ436の位置が上限位置445
に向かって移動を開始し、やがて呼び出しローラ436
を支えているブラケット437のフィラー438がシー
ト上限検知センサー480を切って給紙ユニット406
が止まり給紙可能となる(図84(ハ))。
【0138】給紙ユニット406によってシート積載ト
レイ246上のシート99を1枚ずつ多数枚給紙する
と、シート積載トレイ246上のシート高(積み上げ高
さ)92が、給紙した枚数に比例して減少していく。こ
れに応じて給紙ユニット406に対する呼び出しローラ
436の位置が下がり、シート上限検知センサ480を
切っていた呼び出しローラ436を保持するブラケット
437のフィラー438が切れなくなる。すると給紙ユ
ニット406を移動させる移動用モータ410が回転
し、給紙ユニット406の高さ位置を、呼び出しローラ
436を保持するブラケット437のフィラー438が
再びシート上限検知センサ480を切るまで下げて止め
る。
【0139】以上の動作を繰り返すことにより、シート
積載トレイ246上の最上部シート98と、給紙ユニッ
ト406に対する位置関係が、給紙可能なある一定範囲
以内に維持される。
【0140】加圧レバー部の構成は以下のようになる。
【0141】加圧レバー部453の双方の加圧レバーの
回転中心458,462は、加圧レバー作動可能範囲4
54の中間位置455の平行線上に設けることにより、
加圧レバー457,461を一定量回転させた時、作用
点459,462の垂直方向移動量誤差が最小になる
(図86(ロ))。双方の加圧レバー457,461
は、回転中心458,462から作用点459,463
までの最短距離が等しい2種のレバー457,461か
らなる。2本の加圧レバーの回転中心458,462に
は、中心を同じく円弧上の同モジュール・同基準ピッチ
円直径の扇型歯車460,465が1つずつ、加圧駆動
レバー457側は扇型駆動歯車460が加圧駆動レバー
中心458より、レバー中心458と作用点459を結
ぶ線の外側にくるよう、加圧従動レバー461側は扇型
従動歯車465が加圧従動レバー中心462より、レバ
ー中心462と作用点463を結ぶ線の内側にくるよう
それぞれ固定される(図86)。
【0142】前後2本の加圧レバー457,461の間
には、双方の扇型歯車460,465に噛み合い、加圧
駆動レバー457と加圧従動レバー461の回転中心4
58,462と双方の作用点459,463を結ぶ線が
平行になるように中間歯車466を、双方の扇型歯車4
60,465と噛み合っていない時は自由に回転できる
ように1つずつ取り付け、加圧駆動レバー軸456に回
転駆動を与え(図85)、加圧駆動レバー457側の扇
型歯車460を介して中間歯車466を介して、加圧従
動レバー461側の扇型歯車465を回転させ、加圧従
動レバー461を加圧駆動レバー457と同角度・同速
度で連れ回るようにする。なお、図85において、符号
469は重送防止板である。また、加圧駆動レバー軸4
56には図87に示すようにウォームホイール467が
軸着され、専用駆動モータ470の回転をウォーム46
4からウォームホイール467に伝達し、このウォーム
ホイール467から回動が伝達される。
【0143】2本の加圧レバーの作用点459,463
には、2本の加圧レバーの回転中心間距離と同じ中心間
距離で、加圧保持板468が回転可能なように取り付け
られている。そのため2本の加圧レバー457,461
が回転しても、加圧保持板468は初期角を保ったまま
平行移動する。加圧レバー457,461は前述のよう
に図7に示すような専用駆動モータ470により駆動さ
れ、給紙ユニット406が移動した量とほぼ同じ量、加
圧保持板468が給紙ユニット406が移動した方向と
は逆方向に移動するように回転し、加圧レバー457,
461の先に取り付けられた加圧保持板468を上昇さ
せる。
【0144】給紙ユニット406は、上述のように異サ
イズ多段給紙システムにおける給紙装置1内のシート収
納部270から、シート99を1枚ずつ画像形成装置2
内に供給するのを1つでまかなうため、給紙ユニット4
06を円滑に上下方向へ移動ができ、かつ他の所から所
定の位置へ正確に移動する必要がある。そこで給紙ユニ
ットの前後に低摩擦部材から成る被ガイド部材433,
434を、給紙ユニット本体431からアーム432を
介して取り付け(図98)、本体骨格401に前後被ガ
イド部材433,434が少量の隙間を持って嵌合する
ようなガイドレール403,404を前後に設けて(図
99)、給紙ユニット406が規制された範囲以内を円
滑に移動できるようにする(図95)。また給紙ユニッ
ト406を上下方向へ正確に移動させるための移動用モ
ータ410をモータ取付ブラケット413を介して本体
骨格401に取り付け、移動用モータ410と給紙ユニ
ット406を前後2本のケーブル415で繋ぎ移動する
(図90、図91)。
【0145】給紙装置1内の給紙ユニット406と右外
装405の間には、給紙ユニット406から送られてき
たシート99を、画像形成装置2内に搬送するための中
間搬送手段が設けられている。この中間搬送手段は、図
94及び図95に示すように3本の幅厚の静電搬送ベル
ト419と、下方に設けられた駆動ローラ417と、上
方に設けられた除電ローラ418及び帯電チャージャ4
20とからなり、給紙ユニット406を保持する本体骨
格401に固定され、給紙ユニット406を駆動する駆
動モータ407を含む縦搬送部416が設けられてい
る。なお、符号16は前カバーである。
【0146】本体骨格401は4辺からなる構造物40
2に右外装405が固定されて形成されており、給紙装
置1の奥側の上下2ヵ所でヒンジ421により開閉自在
に取り付けられている。また、右外装405の手前側に
は、取っ手422と、取っ手に付設された図示しない引
っ掛けと、引っ掛けをロックする図示しないロック部と
が設けられている。なお、これらによって給紙ユニット
開閉部400が形成されている。
【0147】給紙ユニット開閉部400は、常時、図示
しない引っ張りスプリングにより図示しないレバーを介
して取っ手422に付設された引っ掛けをロックし、外
部から開閉ができないようにされている。しかし、
(1)シート収納部内のシートを他のシート収納部へ移
動中に、何らかの要因により動作不良が発生した時、
(2)シートを給紙装置から画像形成装置へ供給中に、
何らかの要因により給紙搬送不良が発生した時、(3)
画像形成装置や原稿自動送り装置で、何らかの要因によ
り動作不良が発生した時、にレバー直結された図示しな
いソレノイドが動作し、引っ掛けのロックを解除して給
紙ユニット開閉部400の開口を可能にする。そして、
上記3つの不具合発生時以外は給紙ユニット406が開
口できないようにして、ユーザ等による動作不良の誘発
を防止する。また上記3つの不具合が発生した時、一般
には搬送経路中にシート99が存在するためそのシート
99を除去しなければならない。そこでユーザが給紙ユ
ニット開閉部400の取っ手422を引くことにより、
給紙ユニット開閉部400を1工程で開けられ、その後
の処理を素早く行え、元のコピー作業にすぐに戻れるよ
うにしている。またサービスマン等による給紙ユニット
406や縦搬送部416の消耗部品の交換や、メインテ
ナンス時も同様にして行えるため、企業やユーザが負担
する工賃の目安となる時間の短縮が可能となり、コスト
の削減に寄与する。
【0148】異サイズ多段給紙システムにおいては、任
意で選んだシート収納部270中のシート99を給紙ユ
ニット406で1枚ずつ画像形成装置2へ供給していく
際に、シート収納部270のシート積載トレイ246は
上下方向に固定されたままなので、給紙ユニット406
がトレイ上のシート残量に応じて上下位置を変える。そ
れとは別にシート収納部270には、シート送り方向先
端と後端、シート送り方向に平行な両側面の計4側面に
トレイ上のシートが所定範囲以内に収まるようにシート
規制壁が設けられている。しかし、この実施例では、シ
ート収納部270にシート先端基準壁が設けられていな
いので、給紙ユニット431側にシート先端基準壁49
3を設けている(図88、図96、図97)。このシー
ト先端基準壁493は、分離ローラ部450よりシート
収納部270側であって分離ローラ部450の下側分離
ローラ452側に設けられている。しかし、給紙ユニッ
ト406内には、経時的に磨耗や劣化により本来の形状
を維持できない呼び出しロータ436、送りローラ45
1、および分離ローラ452などがあり、これらの各ロ
ーラを磨耗や劣化により品質を満足できなくなったとき
には、新しいローラへ短時間で容易に交換できることが
望まれる。しかし、給紙ユニット406にシート先端基
準壁493を設けることにより分離ローラの回りを塞い
でしまうため、磨耗や劣化により品質を満足できなくな
ったときに容易に交換できなくなる。そこで、図96に
示すように、シート先端基準壁493の底部に支点48
9を設けてその支点489を給紙ユニット本体431で
回転可能に支持し、また、シート先端基準壁493を磁
性体で製造してシート先端基準壁493の上部に対応す
る給紙ユニット本体431部分にマグネット490を設
けてある。この場合、シート先端基準壁493とマグネ
ット490との関係は、シート先端基準壁493がマグ
ネット490に密着するときにシート収納部270に収
納されたシート99を規制し、シート先端基準壁493
をマグネット490の吸着から離脱させたときには、反
分離ローラ側へ倒れるようにしてある。なお、シート先
端基準壁493と給紙ユニット本体431との間の回転
支持構造は、シート先端基準壁493が給紙ユニット本
体431に対して回転可能に支持されておればよいの
で、設計的に種々の変更が可能である。
【0149】このように構成することにより、分離ロー
ラ452を交換するときには、シート先端基準壁493
の上部を反分離ローラ側に引いてシート先端基準壁49
3をマグネットから離脱させ、支点489を中心に回転
させることにより、分離ローラ450を露出させて簡単
に交換作業が行えるようにする。
【0150】このように回転可能に構成しない場合に
は、図97に示すようにねじ491によってシート先端
基準壁493を給紙ユニット本体431に取り付け、分
離ローラ450の交換時には簡単に取り外すことができ
るようにしておいてもよい。
【0151】引き続き給紙ユニットの移動動作について
説明する。
【0152】給紙ユニット406は1つで給紙装置1内
の全てのシート収納部270a〜iをまかなうため、上
下移動するにあたって位置検知を行う必要がある。そこ
で、給紙ユニット開閉部400へ各段用に1つずつフィ
ラー494を、また、給紙ユニット406に給紙ユニッ
ト位置検知センサ492をそれぞれ設けて、ホームポジ
ションである最下段からのセンサ492がフィラー49
4を切った数によって、給紙ユニット406の位置を認
識する(図90)。
【0153】また給紙ユニット位置検知センサ492が
フィラー494を切った時のシート収納部270と給紙
ユニット406の位置関係は、呼び出しローラ436を
下限位置444にしておいて(図84(イ))、かつ最
上部のシート98に呼び出しローラ436が触れない全
段共通なある一定高さを保つように、給紙ユニット40
6の給紙ユニット位置検知センサ492に対するフィラ
ー494が設けられる(図90)。
【0154】ホームポジションの最下段だけには、正規
な位置のフィラー494の直前にもう1つフィラー49
4を取り付けて、正規のセンサon間時間よりも早くに
給紙ユニット位置検知センサ492を切ることにより、
次のフィラー494を切った所がホームポジションであ
ることを知らせる。この検出におけるタイミングチャー
トを図92に示す。
【0155】各シート収納部270中のシート残量は、
給紙ユニット406がその段の待機位置から呼び出しロ
ーラ部435のシート上限検知センサ480がonする
まで下がった移動量と同じ量を、加圧レバー部453の
加圧保持板468を上昇させるに当たり、加圧駆動レバ
ー軸456を回転させた量を駆動部に設けたエンコーダ
471を使用し、シート残量検知センサ482によって
検知する(図87)。また給紙時に給紙ユニット406
の加圧レバー部453を使わずに行うモードについて
は、給紙ユニット406がその段の待機位置から呼び出
しローラ部435のシート上限検知センサ480がon
するまで下がった移動量を、給紙ユニット移動用モータ
410からギヤトレインを介して、駆動シャフト413
に取り付けられたエンコーダ412を使用して検出する
(図91)。
【0156】ここで、シートエンド時のシート補給動作
について、図を参照して説明する。
【0157】第1シート収納部270aはシート補給用
のトレイであるため、基本的にトレイ上にはシートはセ
ットされていない。そこで、2段目ないし9段目のトレ
イにシートエンドが発生した場合のシート補給方法につ
いて説明する。
【0158】図100は、6段目のシート収納部270
fがシートエンドの状態を示している。このようにシー
トエンドになると、エンドフェンス350はホームポジ
ションに戻る。次いで、図101に示すように給紙ユニ
ット406は5段目のシート収納部270eまで上昇す
る。なお、加圧保持板468は最下部に引下げられる。
この状態から、図102に示すように5段目のシート積
載トレイ246が待機位置から給紙位置まで平行移動す
る。この場合、給紙位置とは、シートがシート先端基準
壁493に突き当たる位置をいう。そして、給紙ユニッ
ト406が下降しながら加圧保持板468が上昇するこ
とによりシート99を呼出ローラ436と加圧保持板4
68により所定の圧力で保持する(図103)。このよ
うにしてシート99の保持が行われた後、5段目のシー
ト積載トレイ246が給紙位置から退避位置へ向けて平
行移動を開始する。同時に給紙ユニット406が図10
4に示すようにシート99を保持した状態で、5段目か
ら6段目に向けて下降移動を開始する。このとき、シー
ト99が滑らかに移動するように、給紙ユニット406
と5段目のシート積載トレイ246は予め設定された相
対速度で移動し、シート99が6段目のシート収納部2
70fに移動を完了した時点で、給紙ユニット406は
停止する(図105)。
【0159】給紙ユニット406は移動を停止した後上
昇し、加圧保持板468は下降する。これによってシー
ト99の保持は図106に示すように解除される。そし
て、5番目のシート収納部270eのシート積載トレイ
246は待機位置まで移動し、エンドフェンス350は
ホームポジションに移動する。一方、6段目のシート収
納部270fのエンドフェンス350はシート99の後
端に移動し、さらに、6段目のシート積載トレイ246
は、シート99とともに給紙位置から待機位置まで図1
07に示すように平行に移動する。このようにシート9
9のシート収納部270fへのセットが完了すると、給
紙ユニット406は4段目のシート収納部270dまで
上昇する(図108)。そして、この4段目のシート収
納部270dに対して同様の動作を行い、これを繰り返
し、最終的に2段目のシート積載トレイ246が空とな
り、1段目のシート収納部270aに積載されたシート
99が2段目のシート収納部270bに移動して、シー
ト補給動作を終了する。
【0160】引き続き、実施例に係る画像形成装置の制
御モードの関連について説明する。以下、システムの基
本構成について説明する。
【0161】図109及び図110は、実施例に係る画
像形成装置の制御システムのブロック図で、これら2図
で1つの制御システムを構成している。
【0162】図109において、制御部(コントローラ
600)は、この複写機本体の制御を司るマイクロコン
ピユータを構成する中央処理装置(以下、「CPU」と
称す)601、タイマ602、CPU601を動作させ
るためのプログラムデータ等の固定データを格納するR
OM603、各種モードのセットフラグ、セット枚数、
綴じ代寸法といったテンポラリーなデータを一時的に格
納し、電源OFFにてデータが消失する揮発性RAM6
04、プロセス設定データ、ジャム回数、サービスマン
コール回数、通紙枚数といったロギングデータ、また各
シート収納部のサイズデータなどを格納し、電源OFF
にてもデータが消失しない不揮発性RAM605、CP
U601と操作部610、複写プロセス部613、給紙
制御部620、及びセンサ部630とのインターフェー
スを司るI/O606より構成され、ROM603に格
納された制御プログラムに基づいて複写シーケンスを総
括制御する。
【0163】また、CPU601は、I/O606を介
して各種表示及びオペレータからの各種入力情報を検知
する操作部610、帯電・現像といった画像形成を行な
う複写プロセス部613、給紙制御部620、各種複写
情報・マシン状態情報等を検知する各種のセンサ郡に連
なるセンサ部630と接続されている。
【0164】操作部610は、オペレータへ各種メッセ
ージ等を表示するCRTディスプレイ、LCD等による
表示部611と、オペレータからの各種入力情報(プリ
ントキー、モードキー等)を検知するキー入力部612
よって構成され、複写プロセス部613からの制御出力
は前述の帯電チャージャ8や現像装置9等を含む複写プ
ロセスを実行する各部614に送出されて、これらを制
御する。
【0165】また、図110に示すように給紙制御部6
20は、給紙ユニットを上下させる給紙ユニット移動用
モータを駆動する給紙ユニット駆動部621、エンドフ
ェンスを移動させるエンドフェンス駆動モータを駆動す
るエンドフェンス駆動部622、給紙ユニット内の分離
・搬送に関する各ローラ及び静電搬送不を駆動する給紙
・搬送駆動モータを駆動する給紙・搬送駆動部623、
トレイの移動をまかなうトレイ駆動モータを駆動するト
レイ駆動部624、給紙時及びシートを下段へシフトす
る時、加圧レバーを上昇させるための加圧レバー駆動モ
ータを駆動する加圧レバー駆動部625、サイドフェン
スを移動させるエンドフェンス駆動モータを駆動するエ
ンドフェンス駆動部626等より構成される。さらに、
センサ部630の各種センサ群の出力を、I/O606
を介してCPU601が検知し、ROM603に格納さ
れた制御プログラムに基づいて複写シーケンスを実行す
る。その時、給紙、ペーパーエンドといった給紙制御が
らみに関しては、給紙動作信号、ペーパーエンド処理信
号等の各種信号が、CPU601からI/O606を介
して給紙制御部612に送出される。給紙制御部612
は、これらの信号に基づいて図示しない各駆動部に駆動
信号を送出し、制御することにより、給紙、ペーパーエ
ンドといった処理を行なう。
【0166】さらに、センサ部630は、給紙時にその
段の用紙の有無を検知するシートエンド検知センサ48
1、給紙中の段のシート残量を数段階に分けて検知する
シート残量検知センサ482、ホームポジションからの
カウントで給紙が第何段目にいるかを検知する給紙ユニ
ット位置検知センサ492、シートを給紙時シートが正
しく給紙されたかなどの搬送をチェックするシート先端
検知センサ483、トレイのシート束の上限を検知する
シート上限検知センサ480、エンドフェンスの位置を
検出するエンドフェンス位置検知センサ357、引出し
トレイを出し入れした時シートの有無を検知するシート
検知センサ394、エンコーダとの組合せで引出しトレ
イを引き出すときそのオープン量を検知するトレイ開口
量検知センサ631、トレイのホームポジションを検知
するトレイ待機位置検知センサ632、オペレータの存
在を検知する人体検知センサ633、トレイの給紙位置
を検知するトレイ給紙位置検知センサ634、及びトレ
イ駆動部位置検知センサ635等より構成されている。
【0167】また、上記システムにおいては一連のCP
U601の判断動作をROM603および/または不揮
発性RAM605に予め記憶させておいてもよい。この
ことは後述される各制御動作においても同様である。
【0168】シートサイズ検知は、第1段のシート収納
部270aによって行なわれる。シートの横方向の寸法
の検知はエンドフェンス350により行なわれる。ま
ず、この検出は、まず、エンドフェンス350をホーム
ポジションに移動させ、この時、図示しないラックの下
側にあるフィラー354が図示しないエンドフェンス位
置検知センサ357を移動中切り続けて、センサを切っ
た数からセットされたシートの横方向の寸法を割り出
し、これによってシートサイズがCPU601で検知さ
れる。
【0169】まず、テーブルサイズ(以下、「tbl
size」と称する。)(i)は、図111に示すよう
にシートのサイズデータ、補給日データ、紙種データを
格納するテーブルであり、tbl size(i)は第
iシート収納部のテーブルデータであることを示してい
る。tbl size(i)は不揮発性RAM(60
5)上に設けられ、装置本体の電源を切ってもデータは
保持されている。またこのテーブルは、第1シート収納
部270aでシート99がセットされると、第1シート
収納部270aで前述したようにシート99のサイズ検
知が行なわれ、そのサイズデータが登録される。さらに
各シート収納部間で、シートの移動があるとtbl s
ize(i)のシートサイズデータ等はシート移動に応
じて各々そのデータも変更される。以下、図112のシ
ートサイズ検知及びシートサイズ登録について処理手順
を示すフローチャートを参照して説明する。
【0170】まず、S(112)0ステップで第i段シ
ート収納部から第i+1段シート収納部へのシートの移
動があったかの判定がCPU601にて行なわれる。N
oならS(112)2ステップに進み、第1段のシート
収納部270aにシート補給が有ったかどうかの判定が
CPU601にて行なわれる。Noなら本モードの対象
外なのでRetし、本モードを抜けて終了する。Yes
ならS(112)3ステップ以下に進み、tbl si
ze(i)に第1段のシート収納部270aで検知され
たシートサイズデータ等の登録を行なう。
【0171】次いで、S(112)4ステップでシート
補給日登録の要求があったか否かが判定される。また、
S(112)6ステップでは補給シートの紙種データの
登録要求があったか否かが判定される。そしてこれらの
条件に応じて各々S(112)5,S(112)7,S
(112)8の各ステップが実行される。つまりtbl
size(i)の、第1段シート収納部のテーブルデ
ータであるtbl size(1)にステップS7では
シートのサイズデータと補給日データが図112のtb
l size(1)の欄のように登録される。そして、
各データが登録を終了すると本モードを終了する。
【0172】一方、S(112)0ステップにて第i段
シート収納部から第i+1段シート収納部へのシートの
移動があったかの判定でYesとなった場合、つまり第
i+1段シート収納部がペーパーエンドであるため、各
シート収納部間でシートの移動があった場合、テーブル
tbl sizeの所定のシートサイズデータ等はシー
ト移動に応じて各々そのデータも更新されることになる
(S(112)1ステップ)。テーブルtbl siz
eのデータ更新の様子を図111(a),(b)に示
す。仮に第2段シート収納部270bから第3段シート
収納部270cへのシートの移動があった場合、tbl
size(3)のテーブルデータはtbl size
(2)のデータにより書き換えられることになる。さら
にtblsize(2)のデータは、第2段シート収納
部が空となったため0によりクリアされることになる。
【0173】この操作により各シート収納部間でシート
の移動があった場合でも、テーブルtbl sizeの
所定のシートサイズデータ等はシート移動に応じて各々
そのデータも更新されるので、CPU601は、各シー
ト収納部270のシートサイズがデータテーブルtbl
sizeを参照することにより正しく認識できること
になる。
【0174】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、上述
のように構成された本発明によれば、以下のような効果
がある。
【0175】すなわち、請求項1記載の発明では、ペー
パエンド検出手段によって紙無し状態にある記録シート
収容段を検出したとき、サイズ検出手段によって当該記
録シート収容段に収容されていた記録シートのサイズを
検出し、検出したサイズに応じてエンドフェンス駆動制
御手段がエンドフェンス駆動手段を駆動制御して、当該
記録シートのサイズに対応する位置までエンドフェンス
を移動させる。一方、記録シート把持手段が、シートエ
ンドとなった記録シート収容段の1つ上の記録シート収
容段に移動して当該記録シート収容段に収容されている
記録シートを把持し、シートエンドとなった1つ下の記
録シート収容段に記録シートを移動させる。これをシー
ト補給手段を備えた最上段のシート収容段まで繰り返す
ことにより、最上段の記録シート収容段に記録シートを
補給するだけでシート補給が行われることになる。した
がって、オペレータは、腰を屈めたりした窮屈な姿勢を
取らなくとも楽にシートを補給することが可能になり、
シート補給時の操作性の向上を図ることができる。
【0176】また、請求項2記載の発明によれば、エン
ドフェンス駆動制御手段は、オペレータがエンドフェン
スの位置を調整しなくとも自動的にエンドフェンスを移
動させてシートエンドの位置決めを行うので、手動調整
の手間を省くことが可能となり、操作性の向上を図るこ
とができる。
【0177】また、請求項3記載の発明によれば、駆動
伝達部が接合部によって各段共通の駆動部からの駆動力
を最上段の記録シート収容段に対しても伝達するので、
簡単な構成で最上段の記録シート収容段においても記録
シートのシートサイズの調整を行うことができる。
【0178】また、請求項4記載の発明によれば、駆動
伝達部が記録シート収容段と給紙装置本体前面部の外装
部間に設けられているので、簡単な構造で省スペース化
を図ることができる。
【0179】また、請求項5記載の発明によれば、シー
ト載置手段は記録シート載置領域から退避自在に構成さ
れているので、シートの移動の際には、シート載置手段
をシート載置領域から退避させ、直ぐ下の記録シート収
容段に対してシートを移動可能にするので、シートを引
っ張り出す必要がなくなり、その分省スペース化を図る
ことができる。
【0180】さらに、請求項6記載の発明によれば、エ
ンドフェンスはシート載置手段から上方に離間した位置
に片持ち支持されているので、シート載置手段はエンド
フェンスの干渉することなく退避動作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る画像形成装置のシステム全体を示
す概略構成図である。
【図2】給紙装置における引き出しトレイの概略を示す
斜視図である。
【図3】引き出しトレイの設置位置を示す給紙装置の正
面図である。
【図4】引き出しトレイを引き出した状態を示す平面図
である。
【図5】一方の支持部材を引き出しトレイの内側から見
た正面図である。
【図6】他方の支持部材を引き出しトレイの内側から見
た正面図である。
【図7】引き出しトレイのロック機構を示す平面図であ
る。
【図8】シート積載トレイの構造を示す要部正面図であ
る。
【図9】シート積載トレイの他の構造を示す要部正面図
である。
【図10】シート積載トレイの屈曲の状態を示す要部正
面図である。
【図11】シート積載トレイの屈曲の状態を示す要部正
面図である。
【図12】シート積載トレイの屈曲の状態を示す要部正
面図である。
【図13】シート積載トレイの平面図である。
【図14】図13のA−A線断面図である。
【図15】図13のB−B線断面図である。
【図16】図13のC−C線で断面した部分の一部を示
す図である。
【図17】図13のD−D線で断面した部分の一部を示
す図である。
【図18】シート積載トレイの側面図である。
【図19】図14の要部拡大図である。
【図20】図15の要部拡大図である。
【図21】シート積載トレイに弾性シートを取り付けた
状態を示す要部正面図である。
【図22】シート積載トレイに弾性シートを取り付けた
状態を示す要部正面図である。
【図23】シート積載トレイに弾性シートを取り付けた
状態を示す平面図である。
【図24】弾性シートが取り付けられたシート積載トレ
イが伸長している状態を示す正面図である。
【図25】弾性シートが取り付けられたシート積載トレ
イが屈曲している状態を示す正面図である。
【図26】給紙ユニット設置側からみた給紙装置の断面
構造の概略を示す図である。
【図27】図26におけるシート積載トレイの前面側の
取付構造を示す図である。
【図28】図26におけるシート積載トレイの背後側の
取付構造を示す図である。
【図29】シート積載トレイの他の実施例を示す要部斜
視図である。
【図30】シート積載トレイのさらに他の実施例を示す
要部斜視図である。
【図31】シート積載トレイのさらに他の実施例を示す
要部斜視図である。
【図32】シート積載トレイの動作を示す動作説明図で
ある。
【図33】シート積載トレイの位置を検出するトレイ位
置センサの取付位置を示す断面図である。
【図34】シート積載トレイの移動可能位置を示す概略
構成図である。
【図35】シート積載トレイの駆動機構の一部を示す要
部斜視図である。
【図36】シート積載トレイの駆動機構における駆動ユ
ニット内部のギア及びクラッチの配置を示す概略構成図
である。
【図37】駆動ユニットの駆動機構の概略を示す側面図
である。
【図38】図37の平面図である。
【図39】シート積載トレイの駆動部分の概略を示す側
面図である。
【図40】図39の平面図である。
【図41】引き出しトレイを引き出した状態を示す画像
形成装置システム全体を示す斜視図である。
【図42】引き出した引き出しトレイの平面図である。
【図43】他の実施例に係る画像形成装置システム全体
を示す斜視図である。
【図44】同他の実施例に係る給紙装置の引き出しトレ
イを引き出した状態を示す要部斜視図である。
【図45】同他の実施例に係る給紙装置の引き出しトレ
イの構造を示す概略構成図である。
【図46】同他の実施例に係る給紙装置のシート収納部
の構造体を示す斜視図である。
【図47】給紙装置から引き出しトレイを引き出した状
態を示す要部斜視図である。
【図48】給紙装置から引き出しトレイを引き出した状
態を示す要部斜視図である。
【図49】給紙装置から引き出しトレイを引き出した状
態を示す要部斜視図である。
【図50】サイドフェンスの爪とシート積載トレイとの
関係を示す要部正面図である。
【図51】シート積載トレイが進入してきたときのサイ
ドフェンスの爪の動作を示す要部正面図である。
【図52】他の実施例に係るサイドフェンスの構造を示
す斜視図である。
【図53】図52の正面図である。
【図54】図52の平面図である。
【図55】エンドフェンスの機構部を示す概略構成図で
ある。
【図56】エンドフェンスの機構部におけるドライブシ
ャフとの軸芯と駆動モータの軸芯と連結する際の変心吸
収カップリングの構成を示す要部正面図である。
【図57】エンドフェンスの機構部におけるドライブシ
ャフとの軸芯と駆動モータの軸芯とを直接連結した例を
示す一部を断面した要部正面図である。
【図58】エンドフェンスの機構部におけるドライブシ
ャフとの軸芯と駆動モータの軸芯とをギアトレインで連
結した例を示す平面図である。
【図59】エンドフェンスの機構部におけるドライブシ
ャフとの軸芯と駆動モータの軸芯とをギアトレインで連
結した例を示す正面図である。
【図60】エンドフェンスの機構部におけるドライブシ
ャフとの軸芯と駆動モータの軸芯とをギアトレインで連
結した例を示す平面図である。
【図61】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構を示す要部拡大正面図である。
【図62】エンドフェンスの移動機構を示す要部斜視図
である。
【図63】エンドフェンスの移動機構を示す要部正面図
である。
【図64】エンドフェンスのロック機構を示す要部正面
図である。
【図65】エンドフェンスのロック機構の従来例を示す
要部正面図である。
【図66】エンドフェンスのロック機構の従来例の動作
を示す要部正面図である。
【図67】エンドフェンスの駆動機構の概略を示す構成
図である。
【図68】エンドフェンスとシート積載トレイとの間の
構成を示す要部側面図である。
【図69】エンドフェンスとシート積載トレイとの間の
他の構成を示す要部側面図である。
【図70】エンドフェンスの移動機構を示す要部斜視図
である。
【図71】エンドフェンスの移動機構を示す要部斜視図
である。
【図72】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構の動作を示す動作説明図である。
【図73】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構の動作を示す動作説明図である。
【図74】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構の動作を示す動作説明図である。
【図75】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構の動作を示す動作説明図である。
【図76】エンドフェンスの機構部におけるクラッチ機
構の動作を示す動作説明図である。
【図77】シート検知センサの取付位置を示す透視図で
ある。
【図78】シート補給時の制御手順を示すフローチャー
トである。
【図79】サイドフェンス及びエンドフェンスの移動に
おける制御手順を示すフローチャートである。
【図80】エンドフェンスのシート移動時の制御手順を
示すフローチャートである。
【図81】エンドフェンスの電源立ち上げ時の制御手順
を示すフローチャートである。
【図82】給紙ユニットの概略構成を示す正面図であ
る。
【図83】給紙ユニットの呼び出しローラ部及びその関
連機構を示す斜視図である。
【図84】給紙ユニットのシート束を保持する動作を示
す動作説明図である。
【図85】給紙ユニットの加圧保持板及びその関連機構
を示す斜視図である。
【図86】加圧レバーの動作を示す動作説明図である。
【図87】加圧レバーの駆動機構の要部を示す斜視図で
ある。
【図88】シートの先端揃え機構の要部を示す正面図で
ある。
【図89】シートの先端揃え機構の要部を示す平面図で
ある。
【図90】給紙搬送部の概略構成を示す側面図である。
【図91】給紙搬送部の要部を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図92】給紙ユニット位置検知センサの検知タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図93】シートエンド検知センサ取付位置近傍の機構
を示す概略構成図である。
【図94】給紙ユニットの駆動機構の要部を示す斜視図
である。
【図95】給紙搬送部の構成を示す要部斜視図である。
【図96】分離ローラ部の構成を示す要部正面図であ
る。
【図97】分離ローラ部の構成を示す要部斜視図であ
る。
【図98】給紙ユニットの支持機構の概略を示す側面図
である。
【図99】給紙ユニットの支持機構の概略を示す正面図
である。
【図100】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図101】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図102】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図103】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図104】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図105】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図106】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図107】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図108】シート移動動作を示す動作説明図である。
【図109】実施例に係る画像形成装置の基本システム
の一部を示すブロック図で、図110と一体となって1
つのシステムを構築する。
【図110】実施例に係る画像形成装置の基本システム
の他部を示すブロック図で、図109と一体となって1
つのシステムを構築する。
【図111】実施例に係る画像形成装置におけるシート
のサイズデータ、補給日データ、紙種データを格納する
テーブルを示す図である。
【図112】実施例におけるシートサイズ検知及びシー
トサイズ登録についての処理手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 給紙装置 2 画像形成装置 3 原稿自動送り装置 99 シート 246 シート積載トレイ 270 シート収納部 350 エンドフェンス 406 給紙ユニット 419 搬送ベルト 600 制御部(コントローラ) 601 中央処理装置(CPU) 602 タイマ 603 ROM 604 揮発性RAM 605 不揮発性RAM 606 I/O部 610 操作部 611 表示部 612 キー入力部 613 複写プロセス部 620 給紙制御部 621 給紙ユニット駆動部 622 エンドフェンス駆動部 623 給紙・搬送駆動部 624 トレイ駆動部 625 加圧レバー駆動部 630 センサ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/00 108 H04N 1/00 108C // B65H 1/26 310 B65H 1/26 310J (72)発明者 秋本 民也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 長山 正教 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 谷山 裕之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 来住 文男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭64−29873(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 1/30 320 B65H 1/04 326 B65H 3/44 B65H 7/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に並設された複数の記録シート
    収容段と、 記録シート給送方向と略平行な方向に可動であって、各
    記録シート収容段に収容された記録シートの給送方向後
    端面に当接して記録シートの位置を規制する各記録シー
    ト収容段に設けられたエンドフェンスと、 このエンドフェンスを記録シート給送方向と略平行な方
    向に移動させるエンドフェンス駆動手段と、 最上段の記録シート収容段に対してのみ記録シートの補
    給を行うことが可能なシート補給手段と、 紙無し状態にある記録シート収容段を検出するペーパー
    エンド検出手段と、 このペーパーエンド検出手段によって紙無し状態が検出
    されたとき、当該紙無し状態が検出された記録シート収
    容段に収容されていた記録シートのサイズを検出するサ
    イズ検出手段と、 前記エンドフェンス駆動手段を制御し、サイズ検出手段
    によって検出された記録シートのサイズより若干大きな
    サイズが収容できる位置に前記最上段の記録シート収容
    段の前記エンドフェンスを移動させるエンドフェンス駆
    動制御手段と、 記録シート収容段に収容されている記録シート束を把持
    して他の記録シート収容段に移動させる記録シート把持
    手段と、 紙無しとなった記録シート収容段の1つ上に位置する記
    録シート収容段に前記記録シート把持手段を移動させる
    駆動手段と、 この駆動手段によって移動させられた記録シート把持手
    段によって把持されたシート束を1つ下の紙無しとなっ
    た記録シート収容段に移動させる移動制御手段と、 を備え、前記移動制御手段によるシート束の移動を、前
    記シート補給手段を備えた最上段の記録シート収容段ま
    で繰り返すことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記エンドフェンス駆動制御手段は、
    記最上段の記録シート収容段のエンドフェンスを前記位
    置に一旦セットし、シートセット後、エンドフェンスを
    検出サイズに合うように移動させるように設定されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記シート補給手段が記録シート収容段
    を引き出し可能にする手段からなり、前記エンドフェン
    ス駆動手段が、エンドフェンスを移動させる各段共通の
    駆動部と、駆動部からの駆動力を前記最上段の記録シー
    ト収容段のエンドフェンスに伝達する接離自在な接合部
    を備えた駆動伝達部とからなることを特徴とする請求項
    1記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記エンドフェンス駆動手段は、エンド
    フェンスを移動させる各段共通の駆動部と、駆動部から
    の駆動力を各段のエンドフェンスへ選択的に伝達する駆
    動力切り換え部と、記録シート収容段と給紙装置本体前
    面部の外装部との間に設けられ、駆動部と駆動力切り換
    え部とを連結する駆動伝達部とからなることを特徴とす
    る請求項1記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記各記録シート収容段は、記録シート
    載置領域から退避自在なシート載置手段をさらに備えて
    いることを特徴とする請求項1、3または4のいずれか
    に記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 前記シート載置手段上に配されたエンド
    フェンスは、当該シート載置手段から上方に離間した位
    置に片持ち支持されていることを特徴とする請求項5記
    載の給紙装置。
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