JP3257080B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3257080B2
JP3257080B2 JP29242092A JP29242092A JP3257080B2 JP 3257080 B2 JP3257080 B2 JP 3257080B2 JP 29242092 A JP29242092 A JP 29242092A JP 29242092 A JP29242092 A JP 29242092A JP 3257080 B2 JP3257080 B2 JP 3257080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写材を静電的に吸着し
て搬送する転写材搬送手段を有する画像形成装置におい
て、転写材搬送手段から転写材を剥離する際に、転写材
上に形成された非固着画像が乱れることを防止するのに
有効な装置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置において、特
に転写搬送手段から転写材を剥離する際に、転写材上に
形成された非固着画像が乱れやすいものとしては、例え
ば図2に示すように構成されていた。即ち図2において
示す画像形成装置は、転写材搬送手段として駆動ローラ
11と従動ローラ22及び24で張架された無端状の転
写搬送ベルト10を用いた形式のもので、感光体ドラム
1を中心として各部品が配置されている。
【0003】本装置における画像形成プロセスを各部品
の果たす役割と共に更に詳述すると以下のようになる。
まず感光体ドラム1の表面に帯電器2により一様な電荷
を与えた後、露光装置3により形成すべき所望の画像に
応じて光を照射することにより静電潜像を形成する。現
像機4の内部には画像形成媒体23が蓄えられており摩
擦帯電によりほぼ一定の電荷が付与されているが、前記
静電潜像に従いこの画像形成媒体23を静電気力により
付着させ、感光体ドラム1上に可視画像を形成する。一
方転写材9は図示しない転写材供給機から図の矢印Aの
向きに供給され、転写搬送ベルト10上へと搬送され、
感光体ドラム1と転写搬送ベルト10との接するニップ
領域に送られる。ここにおいて転写搬送ベルト10には
転写帯電器5から前記画像形成媒体23の帯電電荷とは
逆極性の電荷を与えられるため、感光体ドラム1上の画
像形成媒体23は、このニップ領域において転写材9上
に転写される。転写材9がニップ領域を通過する際、転
写搬送ベルト10上に与えられた電荷の影響で、感光体
ドラム1上にある画像形成媒体23と同極性の電荷が転
写材9に転移する。このため転写材9は転写搬送ベルト
10上の電荷との静電吸着力により転写搬送ベルト10
に吸着して搬送される。表面に画像形成媒体23による
可視画像を転写された転写材9は、接地された駆動ロー
ラ11上で転写搬送ベルト10から分離する。転写材9
は、搬送ベルト10から分離する際に剥離帯電し、画像
形成媒体23と同極性の電荷が増大される。搬送ベルト
10から分離し、画像形成媒体23と同極性の電荷が増
大した転写材9は、駆動ローラ11を対向電極とし、画
像形成媒体23と逆極性の電荷を発生する帯電器20に
よって除電される。更に転写材9は接地されたガイド部
材14を経て、下流の定着機12へ搬送される。転写材
9上の画像形成媒体23は定着機12の熱と圧力によっ
て溶融され画像の定着が行なわれる。その後転写材9は
図の矢印Bの向きに搬送される。前記感光体ドラム1上
の電荷はイレーズランプ6により除電され、また同様に
残留した画像形成媒体23はクリーナ7により除去され
次の新たな画像形成に備える。また転写搬送ベルト10
上に飛散した画像形成媒体23はクリーナ8によって除
去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、転
写材9は、感光体1と転写搬送ベルト10とのニップ領
域を通過する際、転写搬送ベルト10上に与えられた電
荷の影響で、感光体ドラム1上にある画像形成媒体23
と同極性の電荷が与えられる。その後転写材9は、駆動
ローラ11上で転写材搬送ベルト10から剥離した際に
剥離帯電し、画像形成媒体23と同極性の電荷が増大す
る。これにより、転写材9と画像形成媒体23との静電
的な反発力が高まり、転写材9上に付着している未固着
の画像形成媒体23が飛散し、長期の使用によっては、
飛散により堆積した該構造部材16上の画像形成媒体2
3が転写材9上に降り注ぎ、大きな画像の乱れを生じさ
せるという問題があった。さらに、駆動ローラ11上で
転写材搬送ベルト10から剥離した際に画像形成媒体2
3と同極性に剥離帯電を生じた転写材9が、不用意にガ
イド部材14と接触すると、接触の際に生じる空隙にお
いて、転写材9の電荷と接地されたガイド部材14との
間に発生する空隙電界が、パッシェンの放電電界よりも
大きくなる場合に、該転写材9からガイド部材14に向
かって火花放電が発生し、放電が発生した周囲の画像形
成媒体23が飛び散り、画像を乱すことがあった。
【0005】特に、この現象がひどい場合には、転写材
9上に枝状、或いは班点状の画像形成媒体23による模
様が生じることがあった。
【0006】上記の問題点を解決するための従来技術と
しては、例えば特開平4−136967 号がある。特開平4−1
36967 号について図2を用いて詳述する。接地された駆
動ローラ11を対向電極とする画像形成媒体23の電荷
と逆極性の電荷を発生するコロナ帯電器20を転写材9
が転写搬送ベルト10から剥離する位置に設けて転写材
9上の電荷の除電を行い、上記画像形成媒体23と転写
材9の間の反発力を低減すると共に、上記空隙電界を低
減して放電の発生を抑制していた。
【0007】しかしこの方法においてコロナ帯電器20
の電荷発生部分は画像形成媒体23と逆極性の高電圧を
有する為、該電荷発生部材には本方法においてもわずか
に飛散する画像形成媒体23のみならず、転写材9上の
画像形成媒体23をも集塵する割合が高く、コロナ帯電
器20自身の性能が低下する欠点があった。
【0008】さらにコロナ帯電器20のシールド部材は
接地されているので、ここでもわずかに飛散した画像形
成媒体23を集塵する割合が高く、長期の使用によって
はコロナ帯電器20のシールド部材に堆積した画像形成
媒体23が転写材9上に降り注ぎ、著しく画像を乱して
しまっていた。
【0009】また転写材9は、駆動ローラ11を対向電
極とするコロナ帯電器20によって、画像形成媒体23
の電荷と逆極性の電荷を与えられる。転写材9の持つ電
荷が中和されるに十分な電荷がコロナ帯電器20から転
写材9へ移動しても、転写材9の裏に対抗電極である駆
動ローラ11が存在しているため、画像形成媒体23の
電荷と逆極性の電荷がコロナ帯電器20から転写材9,
駆動ローラ11へと移動する。その結果、転写材9は必
要以上に画像形成媒体23の電荷と逆極性の電荷を持っ
てしまう。この際、転写材9が駆動ローラ11を対向電
極とするコロナ帯電器20によって画像形成媒体23の
電荷と逆極性の電荷に帯電する量は、環境の湿度によっ
て変化する転写材9の含水率に影響されやすく、例え
ば、転写材9の含水率が低い場合には、転写材9の表面
抵抗及び体積抵抗が高くなるため、転写材9は帯電しや
すくなるため、転写材9の電位を安定に制御できない。
【0010】また更に、転写材9の除電が不十分な場
合、或いは過度の電荷供給が行われる場合のように、転
写材9の電位の絶対値が高い場合、転写材9とガイド部
材14が接触すると、接触の際に生じる空隙において、
転写材9の電荷と接地されたガイド部材14との間に発
生する空隙電界が、パッシェンの放電電界よりも大きく
なる場合に、該転写材9からガイド部材14に向かって
火花放電が発生し、放電が発生した周囲の画像形成媒体
23が飛び散り、画像を乱していた。またこれらが原因
で転写材9上の画像形成媒体23の飛散も発生してい
た。
【0011】ここで述べた対向電極が存在することの欠
点について、図2の駆動ローラ11を用いて説明した
が、例えば、コロナ帯電器20の対向側にもう一つコロ
ナ帯電器が存在し、転写材9をこれら上下の帯電器では
さむ図示しない構造であった場合においても、もう一つ
のコロナ帯電器のシールド部材がコロナ帯電器20の対
向電極の役割を持ってしまうので、上記と同様の欠点を
有する。
【0012】本発明の目的は、上記欠点がなく、且つ転
写材9が転写搬送ベルト10から剥離する際に発生す
る、剥離帯電を有効に抑える構成を具備した高品位な画
像が得られる画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題において、画像形成媒体23とは逆極性の電荷を発
生する除電手段21であって、該除電手段21から見て
転写材9の裏側にあたる対向電極を具備しない除電手段
21を用いることで解決される。該除電手段21の設置
位置は転写材9と転写搬送ベルト10との剥離直後の位
置に設置され、除電手段21の開口部は、未固着の画像
形成媒体23が付着している転写材9の面とは逆の面に
向かって設置されていること、さらに除電手段21の電
荷発生部、例えばワイヤーの位置が、転写搬送ベルト1
0と転写材9との剥離点と該電荷発生部とを結ぶ直線上
には遮へい材を設けない構成をとることによって、除電
手段21が発生する電荷を転写材9の裏側にある剥離点
へ付与することで達成される。
【0014】
【作用】本発明における上記方法において、転写材9が
転写搬送ベルト10との剥離によって剥離帯電しても、
画像形成媒体23とは逆極性の電荷を発生し、対向電極
を具備しない除電手段21を転写材9と転写搬送ベルト
10との剥離直後で、未固着の画像形成媒体23が付着
している転写材9の面とは逆の面に向かって設置するこ
とによって、除電手段21が発生させる画像形成媒体2
3とは逆極性の電荷が転写材9と転写搬送ベルトとの剥
離点に投与され、剥離帯電した転写材9が直ちに除電さ
れるという作用がある。
【0015】これによって画像形成媒体23と転写材9
とは静電的に反発しないうえに、画像形成媒体23の電
荷の極性と除電手段21の電荷の極性は逆であるので、
画像形成媒体23は除電手段21が設置されている方向
に引き付けられるので、転写材9上の画像形成媒体23
は、転写材9と転写搬送ベルトとの剥離点以降で飛散す
ることはない。さらに画像形成媒体23また転写材9が
除電されることによって、転写材9がガイド部材14に
接触しても転写材9とガイド部材14との間で火花放電
は発生しないので、転写材9上に枝状、或いは班点状の
画像形成媒体23による模様が発生せず、転写材9上の
画像形成媒体23を乱すことなく、画像品質が保持され
る。また除電手段21は、画像形成媒体23から見て転
写材9の裏に設置されているので、たとえ転写材9上の
画像形成媒体23が微小に飛散しても、画像形成媒体2
3が、除電手段21の電荷発生部であるワイヤー、及び
除電手段21のシールド部に付着することはなく、長期
の使用であっても除電手段21自身の性能を長期にわた
り保持できる。また、長期にわたり使用され、上記以外
の何らかの要因によって、除電手段21のシールド部
に、画像形成媒体23が堆積したとしても、除電手段2
1は転写材9の裏に設置されているので、転写材9上に
降り注ぐことはなく、転写材9上に形成された画像を乱
すことはない。
【0016】本発明には従来技術と異なり、対向電極を
具備しないので、環境による影響を受けない。例えば本
発明において、湿度が低く転写材9の含水率が低下し
て、転写材9の表面抵抗及び体積抵抗が高く、帯電しや
すい状態であっても、転写材9の剥離帯電することによ
って持った電荷を中和するに必要な画像形成媒体23と
逆極性の電荷が除電手段21から転写材9へと移動する
と、対向電極を具備していないので、それ以上、除電手
段21が発生した電荷は転写材9へは移動しなくなる。
つまり、本発明の対向電極を具備しない除電手段21
は、含水率が低下している転写材9を画像形成媒体23
と逆極性の電荷を必要以上に与えず、転写材9の電位を
確実に除電できる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1を用いて説明する
(実施例1)。
【0018】図1は本発明における画像形成装置の基本
構成図を示す。画像形成プロセスに関与する基本的な部
品は図2と同様であるが、画像形成媒体23とは逆極性
の電荷を発生し、対抗電極を具備しない除電手段21を
転写材9と転写搬送ベルト10との剥離直後で、未固着
の画像形成媒体23が付着している転写材9の面とは逆
の面に向かって設置されている。
【0019】但しここで、感光体ドラム1はマイナス帯
電の有機感光体を用い、現像機4による現像方式は、二
成分現像剤を用いた反転現像方式で、画像形成媒体23
がマイナス電荷を持つ。また転写帯電器5はプラスのコ
ロトロン帯電器で、そのコロナ電流値を制御している
が、転写帯電器5に印加する電位を制御する方法をとる
ことも可能である。更に転写搬送ベルト10は常温常室
における体積抵抗が10の10乗Ω・cmから10の13
乗Ω・cmで厚さが0.06cm の無端ベルトであり、転写
材9及び転写搬送ベルト10の静電容量がそれぞれ10
26pF及び474pFにおいて、転写材9と転写搬送
ベルト10が重なった状態での駆動ローラ11に対する
電位は−1800V、転写搬送ベルト10単独での駆動
ローラ11に対する電位は−650Vである。これらの
条件は以下の実施例において同一である。
【0020】本装置における画像形成の課程および転写
材9の搬送の課程を詳述すると以下のようになる。まず
感光体ドラム1の表面に帯電器2により一様なマイナス
電荷を与えた後、露光装置3により形成すべき所望の画
像部分に光を照射することにより光の照射されないバッ
クグラウンド部分より零電位に近い静電潜像が形成され
る。現像機4の内部に蓄えられた画像形成媒体23は摩
擦帯電によりほぼ一定のマイナス電荷が付与されてお
り、上記バックグラウンド部分の電位と静電潜像部分の
電位の中間にあたる電位を現像機4に印加することによ
り、画像形成媒体23が静電潜像のみに吸引され、感光
体ドラム1上に画像形成媒体23による可視画像が形成
される。一方転写材9は図示しない転写材供給機から図
の矢印Aの向きに供給され、転写搬送ベルト10上へと
搬送され、感光体ドラム1と転写搬送ベルト10との接
するニップ領域に送られる。ここにおいて転写搬送ベル
ト10には転写帯電器5からプラス電荷を与えられるた
め、感光体ドラム1上のマイナス電荷を持つ画像形成媒
体23は、このニップ領域において転写材9上に転写さ
れる。転写材9がニップ領域を通過する際、転写搬送ベ
ルト10上に与えられたプラス電荷の影響で、感光体ド
ラム1上にある画像形成媒体23と同極性のマイナス電
荷が転写材9に転移する。このため転写材9は転写搬送
ベルト10上のプラス電荷との静電吸着力により転写搬
送ベルト10に吸着して搬送される。駆動ローラ11付
近に搬送された転写材9は、ここで転写搬送ベルト10
が駆動ローラ11の円筒に沿って曲げられると、転写材
9自身の剛性により前記静電吸着力に打ち勝って分離し
始める。この際、転写材9と転写搬送ベルト10との剥
離によって急激に転写材9はマイナスに剥離帯電しよう
とする。
【0021】転写材9と画像形成媒体23とは逆極性の
プラス電荷を発生し、対向電極を具備しない逆コの字形
状の除電手段21は転写材9と転写搬送ベルト10との
剥離直後で、未固着の画像形成媒体23が付着している
転写材9の面とは逆の面に向かって設置されている。除
電手段21の開口部に転写材9が突入しないように、駆
動ローラ11上の転写搬送ベルト10と除電手段21と
の段差は5mm程度とっている。転写材9と転写搬送ベル
ト10との剥離点と、除電手段21のワイヤーとの間
は、除電手段21のシールド部や、または転写搬送ベル
ト10等で遮へいされているが、より効果的に除電する
ためには、転写材9が転写搬送ベルト10から剥離する
点と、除電手段21のワイヤーとの間は、除電手段21
のシールド部や、または転写搬送ベルト10等で遮へい
されていないことが望ましい。除電手段21には+1μ
A以上の定電流が印加されているが、除電手段21に印
加する投入電流を任意に制御することも可能である。
【0022】本発明における上記除電手段21におい
て、転写材9が転写搬送ベルト10との剥離によって剥
離帯電しても、転写材9と画像形成媒体23とは逆極性
の電荷を発生し、対向電極を具備しない除電手段21を
転写材9と転写搬送ベルト10との剥離直後で、未固着
の画像形成媒体23が付着している転写材9の面とは逆
の面に向かって設置することによって、除電手段21が
発生させる転写材9と画像形成媒体23とは逆極性の電
荷が転写材9と転写搬送ベルトとの剥離点に投与され、
剥離帯電した転写材9が直ちに除電される。
【0023】これによって画像形成媒体23と転写材9
とは静電的に反発しないうえに、画像形成媒体23の電
荷の極性と除電手段21の電荷の極性は逆であるので、
画像形成媒体23は除電手段21が設置されている方向
に引き付けられるので、転写材9上の画像形成媒体23
は、転写材9と転写搬送ベルトとの剥離点以降で飛散す
ることはない。さらに画像形成媒体23また転写材9が
除電されることによって、転写材9がガイド部材14に
接触しても転写材9とガイド部材14との間で火花放電
は発生しないので、転写材9上に枝状、或いは班点状の
画像形成媒体23による模様が発生せず、転写材9上の
画像形成媒体23を乱すことなく、画像品質が保持され
る。また除電手段21は、画像形成媒体23から見て転
写材9の裏に設置されているので、たとえ転写材9上の
画像形成媒体23が微小に飛散しても、除電手段21の
電荷発生部であるワイヤー、及び除電手段21のシール
ド部への付着はなく、長期の使用であっても除電手段2
1自身の性能を長期にわたり保持できる。また、長期に
わたり使用され、上記以外の何らかの要因によって、除
電手段21のシールド部に、画像形成媒体23が堆積し
たとしても、除電手段21は転写材9の裏に設置されて
いるので、転写材9上に降り注ぐことはなく、転写材9
上に形成された画像を乱すことはない。
【0024】上記のように除電手段21によって除電さ
れた転写材9は、接地されたガイド部材14を通過し、
下流の定着機12により画像形成媒体23を溶融し画像
の定着が行なわれ、図の矢印Bの向きに搬送される。更
に、前記感光体ドラム1上の電荷はイレーズランプ6に
より除電され、また同様に残留した画像形成媒体23は
クリーナ7により除去され次の新たな画像形成に備え
る。また転写搬送ベルト10上に飛散した画像形成媒体
23はクリーナ8によって除去される。
【0025】以上のような構成において、画像形成媒体
23を転写された転写材9が定着機12を通過するまで
の間、画像劣化を招く画像形成媒体23の飛散を防止で
き、放電模様がなく、長期の使用によっても画像を著し
く乱すことなく、また転写材9の含水率が低下しても高
品位な画像が得られる画像形成装置を提供できる。
【0026】本発明には従来技術と異なり、対向電極を
具備しないので、環境による影響を受けない。例えば本
発明において、湿度が低く転写材9の含水率が低下し
て、転写材9の表面抵抗及び体積抵抗が高く、帯電しや
すい状態であっても、転写材9の剥離帯電することによ
って持った電荷を中和するに必要な画像形成媒体23と
逆極性の電荷が除電手段21から転写材9へと移動する
と、対向電極を具備していないので、それ以上、除電手
段21が発生した電荷は転写材9へは移動しなくなる。
つまり、対向電極を具備しない除電手段21は、含水率
が低下している転写材9を画像形成媒体23と逆極性の
電荷を必要以上に与えず、転写材9の電位を確実に除電
できる。本発明による装置を用いた実験では、低湿度か
ら高湿度の環境下で、転写材9の電位が−500Vから
+500Vの範囲内にまで除電され、前記剥離部での画
像形成媒体23の飛散は皆無であった。
【0027】また本実施例では除電手段21の形状はコ
の字形状について説明をしたが、除電手段21の形状を
図3,図4,図5のようにして転写搬送ベルトから剥離
した転写材9が除電手段21の開口部へと突入しにくい
形状にしても本実施例で説明したような作用があり同等
の効果があった。特に除電手段21の形状及び設置位置
を図5のように、除電手段21のシールド部分の一部を
搬送ガイド部材として利用すると、一段と転写搬送ベル
ト10から剥離した転写材9は、除電手段21の開口部
へ突入せず、良好な転写材9の搬送が行なわれる。
【0028】更に、本実施例で説明した各除電手段21
の電荷を発生するワイヤー側のシールド面を一部絶縁す
ることにより、除電効果を高めることも可能である。
【0029】次に本発明の他の実施例を説明する(実施
例2)。
【0030】本実施例では、実施例1の場合と同様な構
成であるため図示はしない。
【0031】特に前記実施例と異なる部分は、感光体ド
ラム1がプラス帯電の感光体、例えば、Se−Te等を
用い、画像形成媒体23がプラス電荷を持つことと、転
写帯電器5がマイナスのコロトロン帯電器とした点であ
る。転写材9は転写搬送ベルト10から剥離すると急激
に転写材9はプラスに剥離帯電しようとするが、除電手
段21はマイナスの電荷を発生する。除電手段21には
−1μA以上の電流が印加されているが、除電手段21
に印加する電位を制御することも可能である。本実施例
においても転写材9は、−500Vから+500Vの範
囲内にまで除電され、実施例1で述べた全ての効果と同
等の結果を得ている。
【0032】次に本発明の他の実施例を説明する(実施
例3)。
【0033】本実施例では、実施例1の場合と同様な構
成であるため図示はしない。本実施例では、除電手段2
1に直流+交流の電荷を印加することが先に実施例と異
なる。除電手段21には実効電流で±1μA以上の電流
が印加されている。除電手段21に印加する直流と交流
を制御することも可能であり、直流が0で交流のみでも
よい。この場合でも転写材9は、−500Vから+50
0Vの範囲内にまで除電され、実施例1と同等の効果を
得ている。
【0034】次に本発明の他の実施例を説明する(実施
例4)。
【0035】本実施例を図6に示す。本実施例では、実
施例1または実施例2の場合と同様な構成であるが、上
記実施例において、除電手段21の設置位置には、図6
に示されているように転写材9が接触しないように、ワ
イヤー22がたるみのないように張った状態で接地され
ている。この場合でも転写材9は、−500Vから+5
00Vの範囲内にまで除電される。ここで述べる作用及
び効果は、実施例1で述べた全ての作用及び効果と同等
で、前記剥離部での画像形成媒体23の飛散は皆無であ
り、放電模様の発生をも防止できるという結果を得てい
る。またこの場合でもワイヤー22及びガイド部材14
は転写搬送ベルト10から剥離された転写材9がワイヤ
ー22及びワイヤー22とガイド部材14との間に突入
しないように設置することが望ましい。
【0036】また更に、実施例2に本実施例の構成を用
いても、同様の効果を得ることができた。
【0037】次に本発明の他の実施例を説明する(実施
例5)。
【0038】本実施例を図7に示す。本実施例では、実
施例1の場合と同様な構成であるが、上記実施例におい
て、除電手段21の設置位置には、図7に示されている
ように接地された針状の除電部材26が転写材9が接触
しないように、設置されている。この場合でも転写材9
は、−500Vから+500Vの範囲内にまで除電さ
れ、実施例1と同等の効果を得ることできた。
【0039】次に本発明の他の実施例を説明する(実施
例6)。
【0040】本実施例を図8に示す。本実施例では、実
施例1または実施例2の場合と同様な構成であるいが、
上記実施例において、除電手段21の設置位置には、図
8に示されているように接地されたブラシ状の除電部材
25が転写材9が接触しない位置に設置されている。本
構成においても、転写材9を−500Vから+500V
の範囲内にまで除電することができ、実施例1と同等の
効果が得られた。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、転写材が転写搬送ベル
トから剥離する際に生じる転写材の剥離帯電を防止で
き、転写材上の画像形成媒体の飛散を防止し、画像形成
媒体の放電模様の発生を防止でき、高品位な画像が得ら
れる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における画像形成装置の基本構成図。
【図2】従来技術における画像形成装置の基本構成図。
【図3】本発明の別の一実施例の除電手段の断面図。
【図4】本発明の別の一実施例の除電手段の断面図。
【図5】本発明の別の一実施例の除電手段の断面図とそ
の周辺部材の構成図。
【図6】実施例4を示す転写材剥離部での模式構成図。
【図7】実施例5を示す転写材剥離部での模式構成図。
【図8】実施例6を示す転写材剥離部での模式構成図。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…帯電器、3…露光装置、4…現
像機、5…転写帯電器、6…イレーズランプ、7,8…
クリーナ、9…転写材、10…転写搬送ベルト、11…
駆動ローラ、12…定着機、14…ガイド部材、15…
定着機筐体、16…構造部材、17…バイアスクリー
ナ、20…帯電器、21…除電手段、22,24…従動
ローラ、23…画像形成媒体、25…除電ブラシ、26
…除電針。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三矢 輝章 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 鈴木 貴志 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立工機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−46474(JP,A) 特開 平4−29174(JP,A) 特開 平6−110338(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/14 101 G03G 15/16

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写材を静電的に吸着して搬送する転写材
    搬送手段を有する画像形成装置において、転写材搬送手
    段から転写材を剥離した直後の位置に、転写材の未固着
    の画像が形成された面と反対側の面にのみ非接触対向す
    る電荷発生手段を設け、前記電荷発生手段によって、前
    記未固着の画像が形成された面とは反対側の転写材面に
    画像形成媒体と逆極性の電荷を付与すると共に、前記未
    固着画像が形成された面側には前記電荷発生手段と対向
    すべき接地された電極を具備しないことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】前記電荷発生手段は、転写材の裏面から画
    像形成媒体と同極性の電荷を転写材と転写材搬送手段の
    剥離点へ付与することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】前記電荷発生手段は、DCコロナ帯電器で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】前記電荷発生手段は、ACコロナ帯電器で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】前記電荷発生手段は、DC+ACコロナ帯
    電器であることを特徴とする請求項1または2記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】前記電荷発生手段は、接地されたワイヤー
    であることを特徴とする請求項1または2記載の画像形
    成装置。
  7. 【請求項7】前記電荷発生手段は、接地されたブラシ状
    の部材であることを特徴とする請求項1または2記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記電荷発生手段は、イオンを送風する方
    式の除電器であることを特徴とする請求項1または2記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】転写材を静電的に吸着して搬送する転写材
    搬送手段を有する画像形成装置において、転写材搬送手
    段から転写材を剥離した直後の位置に、画像形成媒体と
    逆極性の電荷を発生するACコロナ帯電器またはDC+
    ACコロナ帯電器を設け、転写材の未固着の画像が形成
    される面と反対の面のみより画像形成媒体と逆極性の電
    荷を転写材に付与することを特徴とする画像形成装置。
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