JP3255302B2 - 窒化けい素粉末の製造方法 - Google Patents
窒化けい素粉末の製造方法Info
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Description
信頼性の焼結体を製造することができる窒化けい素粉末
の製造方法に関する。
性、耐熱性、耐食性、耐熱衝撃性、耐衝撃性に優れた材
料であることから、各種産業機構部品、自動車部品、ガ
スタービン部品等での利用が進められている。
い素直接窒化法、シリカ還元法、ハロゲン化けい素法が
工業化されている。これらの製法で得られた粉末は、そ
れぞれ異なった粉体特性を有し、焼結性や焼結体特性に
大きな影響を与えている。
けい素粉末が良いとされ、その観点にたった多くの研究
が行われている。高α相の窒化けい素粉末は、主として
ファインセラミックス用原料に使用されているが、それ
を製造するには非常に精密な窒化反応のコントロールと
長い反応時間が必要であり、β相の粉末に比べて製造コ
ストが高くなることが問題である。
は、その焼結体の製造において微構造制御が容易である
という特徴を有しているが、物性のバラツキ、不純物量
等においてファインセラミックス用原料として使用でき
るレベルではなかった。
粉末は、β相が90%程度であり、しかもそのバラツキも
大きかったので、残りのα相窒化けい素の影響を受け、
焼結体の製造において微構造をうまく制御することがで
きなかった。
化けい素の特徴を十分に発揮させることのできるβ分率
98%以上の窒化けい素粉末を、工業的に安定して製造す
る技術はなく、その出現が待たれていた。
要望に応えたものであって、β相が98%以上をも可能と
する窒化けい素粉末を工業的に安定して製造する方法を
提供することにある。
度295 μm 以下の金属シリコン粉末50重量%以上と、β
相90%以上で粒度295 μm 以下の窒化けい素粉末50重量
%以下(0 は含まず)との混合粉末により嵩密度1.5 g
/cm3 以下の成型体を成形し、それを温度1200℃以上に
維持しながら窒素及び/又はアンモニア雰囲気中で窒化
してインゴットを製造した後、それを粉砕することを特
徴とする窒化けい素粉末の製造方法である。
微粉砕し48メッシュ篩(295 μm )好ましくは65メッシ
ュ篩(208 μm )にて分級し全通したものに、β相が90
%以上で粒度が295 μm 以下である窒化けい素粉末(以
下、骨材という)50重量%以下(0 は含まず)、反応の
均一化及び経済性を考慮して、好ましくは10〜40重量%
を混合したものを用いる。金属シリコンと骨材はできる
だけ高純度であることが好ましいが、いずれも95重量%
程度もあれば十分である。
いと、内部まで速やかに反応せず金属シリコンが残留す
る。一方、骨材の粒度が295 μm よりも大きかったり、
骨材を混合しないと、窒化反応時に発生する反応熱がこ
もり、融着が起こって未反応金属シリコンの残留につな
がる。骨材のβ相が90%未満では強度のばらつきを示す
ワイブル係数が小さくなる。
混合粉末を嵩密度1.5 g/cm3 以下好ましくは1.4 g/
cm3 以下の成型体に成形し、それを窒素及び/又はアン
モニアを含む雰囲気中で窒化する。ここで成型体の嵩密
度が1.5 g/cm3 をこえると、成型体内部に反応ガスが
行き届かなかったり、反応熱がこもって内部に未反応の
金属シリコンが残留する。
は、それらの成型体間に適当な間隔がないと、同様にし
て未反応の金属シリコンが残留したり、α相が増加した
りして目標とするβ分率が得られなくなる。未反応の金
属シリコンの存在は、窒化けい素粉末の特性を著しく損
なうので、好ましくはその量を0.3 重量%以下に抑える
ように配慮する。
厚くせず、具体的には厚みが50mm程度以下の直方体とす
るのが望ましい。成型体の多数を一度に窒化する場合
は、成型体間に十分窒化ガスが流れるよう5 〜50mm程度
の間隔を設けるのがよい。
るには、あまり圧力をかけずに成形するか、または樹脂
バインダーを用いて成形した後脱脂することよって行う
ことができる。
00℃以上にする必要がある。1200℃よりも低い温度で成
型体を窒化炉に投入し窒化を開始した場合は、低温で安
定なα相窒化けい素が生成しやすくなり、目標とする高
β相含有の窒化けい素が得られなくなる。なお、成型体
を投入した際に炉内温度が若干低下するので、その補充
は外部加熱により行う。外部加熱によっても温度制御が
追いつかない場合は、1200℃よりも高温たとえば1300℃
程度に保持された炉に成型体を投入する。
インゴットの搬出は、バッチ式、半連続式及び連続式の
いずれの手段でも行うことができる。窒化ガスとして
は、窒素及び/又はアンモニアを含むガスが用いられ
る。
積2 m2/g以上の粉末度に粉砕することが望ましい。粉
砕機としては、ロールクラッシャー、ボールミル等が使
用される。
の割合は、α相のI102 とI201 及びβ相のI101 とI
210 の回折ピーク強度比をX線回折法により求め、次式
によって算出することができる。
(Iα102 +Iα201 +Iβ101 +Iβ210)}× 100
に本発明を説明する。
ュ)にて分級し 208μm 下の金属シリコン(純度97重量
%)粉末を得た。この金属シリコン粉末60重量部と、骨
材としてβ相が95%で粒度が50μm 以下の窒化けい素粉
末40重量部(40重量%)とをV型混合機で1時間混合し
た。得られた混合粉末を底面積が100 ×100mm の金型を
用いて成型体の最も厚い部分が40mmである嵩密度1.4 g
/cm3 の成型体を成形した。
を設けて並べ、温度1300℃に保持された炉内に搬入し
た。炉内は、窒素雰囲気であり、原料成型体搬入の際に
空気が入らぬよう若干加圧(大気圧+100 mm H2O程度)
されている。
熱及び自己発熱により1450℃まで昇温させその温度で5
時間保持した後自然冷却した。得られたインゴットを炉
から取り出して粉砕し窒化けい素粉末を製造した。
用いたこと、及び骨材の配合量を60重量部(50重量%)
としたこと以外は、実施例1と同様にして窒化けい素粉
末を製造した。
用いたこと以外は実施例1と同様にして窒化けい素粉末
を製造した。
にして窒化けい素粉末を製造した。
1と同様にして窒化けい素粉末を製造した。
例1と同様にして窒化けい素粉末を製造した。
化けい素粉末を製造した。
にして窒化けい素粉末を製造した。
窒化けい素粉末の製造条件及び得られた窒化けい素粉末
のβ分率と未反応のシリコン(Si)量の測定結果を表1
に示す。
反応のSi量は、プレス成型した試料をX線回折装置によ
り測定し、2θ=27〜30°間でのSi(111)面のピーク面
積(積分強度)を求め、あらかじめ同一条件で作成され
た検量線により算出した。
平均粒径1.5 μm のY2 O3 粉末5重量%及び平均粒径
0.8 μm のAl2 O3 粉末3 重量%を配合し、1,1,1-ト
リクロロエタン中で4 時間ボールミルで混合し乾燥した
後、100 Kg/cm2の圧力で6 ×10×60mmの成型体を成形
し、それを圧力2700Kg/cm2でCIP成形した。
トし、圧力10Kg/cm2のN2 ガス雰囲気中、温度1900℃で
4 時間焼成して焼結体を製造した。それを3 ×4 ×40mm
に研削加工後、アルキメデス法による焼結体密度と室温
における4 点曲げ強度を島津製作所社製「オートグラフ
AG−2000A」を用いて測定した。それらの結果を
表2に示す。
けい素粉末を工業的に且つ安定して製造することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 粒度295 μm 以下の金属シリコン粉末50
重量%以上と、β相90%以上で粒度295 μm 以下の窒化
けい素粉末50重量%以下(0 は含まず)との混合粉末に
より嵩密度1.5 g/cm3 以下の成型体を成形し、それを
温度1200℃以上に維持しながら窒素及び/又はアンモニ
ア雰囲気中で窒化してインゴットを製造した後、それを
粉砕することを特徴とする窒化けい素粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24906392A JP3255302B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 窒化けい素粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24906392A JP3255302B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 窒化けい素粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06100303A JPH06100303A (ja) | 1994-04-12 |
JP3255302B2 true JP3255302B2 (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=17187462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24906392A Expired - Fee Related JP3255302B2 (ja) | 1992-09-18 | 1992-09-18 | 窒化けい素粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5090395B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2012-12-05 | 株式会社アライドマテリアル | 粉末充填方法および粉末充填装置 |
WO2023190968A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 株式会社プロテリアル | 窒化珪素基板の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-18 JP JP24906392A patent/JP3255302B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06100303A (ja) | 1994-04-12 |
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