JP3252553B2 - 表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方法及びその製造設備 - Google Patents

表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方法及びその製造設備

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面光沢の優れた冷延鋼
板(狭義の冷延鋼板、ブリキ原板、その他各種の表面処
原板、めっき原板等を含む広義の冷延鋼板)の製造方
法及びその製造設備に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷延鋼板は種々の用途に多く使
用されており、その用途によっては鋼板の表面外観で商
品価値が大きく左右されるために、表面光沢の優れたも
のが強く要求されている。
【0003】上記のような冷延鋼板は、一般に、冷間圧
延された鋼板を焼鈍した後調質圧延を施して製造され
る。調質圧延後の冷延鋼板の表面光沢の向上を図るため
に、調質圧延機に使用するワークロールにブライトロー
ルを使用し、その表面粗さを0.45μmRa以下と小
さくし、ドライ調質圧延を行う方法が知られている。
【0004】又、上記の方法で調質圧延機のワークロー
ル表面をブラシロール等により調質圧延中に研磨する方
法も知られている。
【0005】更に、焼鈍後、調質圧延前に冷延鋼板を電
解処理して、鋼板表面に含水鉄酸化物を生成させて、そ
の後ドライ調質圧延を行う方法も知られている(特公昭
59−37126号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法は連続焼鈍後調質圧延された冷延鋼板の表面光沢
の向上にそれなりの効果があるが、次のような問題があ
る。
【0007】調質圧延機に使用するワークロールの粗度
を小さくする方法は、調圧量の増加に伴い、ワークロー
ルの粗度が粗くなり、光沢が劣化する。
【0008】又、調質圧延機のワークロール表面をブラ
シロール等により調質圧延中に研磨する方法は、ブラシ
の選定、ブラシのワークロールへの押圧力などにより、
ワークロール研磨状況が変化し、製品の光沢の不均一が
発生しやすい。
【0009】更に、特昭59−37126号公報に示
すような方法は鋼板自体に塵埃が付着している場合は電
解処理しても、鋼板表面に含水鉄酸化物が不均一に生成
し易く、安定した表面光沢の優れた冷延鋼板の製造が困
難である。
【0010】本発明は以上のような問題点を解決するた
めに成されたものであり、表面光沢の優れた冷延鋼板の
製造方法及びその製造設備を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者等は冷
延鋼板の光沢度を低下させる原因について研究を重ねた
結果以下の知見を得て、本発明に到ったものである。
【0012】(1)連続焼鈍後、調質圧延前の冷延鋼板
表面に粒径10μm以下のSi、Alの付着物が無数に
付着している。
【0013】図6は上記の冷延鋼板表面の顕微鏡拡大写
真(×600倍)である。図6から明らかなように、冷
延鋼板の表面に不純物が無数に付着していることが判
る。また、この付着物の成分をエネルギー分散型分光器
(EDS)で分析した結果を図7に示す。
【0014】図7から不純物がSi、Al成分を多く含
んでいることが判る。これらのことから、冷延鋼板表面
のSi、Al成分を多く含んだ不純物は、連続焼鈍炉内
の断熱材に含まれている成分(Al23、SiO2)が
大きく影響し、その他、鋼中成分、表面清浄等からの
不純物も影響するものと推測される。
【0015】(2)上記冷延鋼板に付着している付着物
をそのまま調質圧延するとワークロールに付着物が付着
して、ワークロール表面を覆い、ワークロール表面が白
色〜紫色〜茶色と経時的に変色するため、圧延されるス
トリップの表面の光沢が悪化してしまう。
【0016】本発明の対象とする冷延鋼板は種々の用途
に使用されても、それらの用途によって要求される鋼板
の表面外観が商品価値を保持出来るように、どんな用途
にも対応出来るものとし、本発明は鋼板表面の光沢度
が(Gs20°)200%以上で、表面粗さが0.45
μmRa以下である冷延鋼板とするものである。
【0017】ここにおいて、本発明の対象とする冷延鋼
板は狭義の冷延鋼板、ブリキ原板、その他各種の表面処
原板、めっき原板等を含む広義の冷延鋼板である。
【0018】図1は本発明の冷延鋼板の光沢度と製品光
沢の評価との関係の実験結果を示す図である。この場
合、ブリキ原板、その他各種の表面処理原板、めっき原
板等はめっき状態等が表面粗さに左右されることから、
表面粗さを0.45μmRa以下として、実験を行った
ものである。表面粗さが0.45μmRa超えではめっ
き状態等に悪影響を与え、所定の光沢度を保持すること
が困難であり、上記のようなブリキ原板等に使用するこ
とが困難である。下限には特に限定はないが実用的には
0.03μmRa程度である。
【0019】評価は5段階で冷延鋼板のめっき後の光沢
状況を目測によって評価した。 評価1:光沢 ×(商品価値なし) 2:光沢 ×〜△(商品価値が低い) 3:光沢 △〜○(商品価値が普通:光沢度を重要視し
ないもの対象) 4:光沢 ○ (商品価値が良好) 5:光沢 ◎ (商品価値が非常に良好) 図1から明らかなように、光沢度(Gs20°)200
%未満では商品価値として十分でない。
【0020】また、光沢度の上限については高い程良い
が、光沢度が厳しく要求されるめっき原の場合光沢
度(Gs20°)700〜1000%程度とする。
【0021】上記冷延鋼板を製造する方法として、連続
焼鈍後のストリップを酸洗液に浸漬せしめて表面洗浄を
行うとともに、その後液体スプレーしながらブラシロー
ルに接触させて、その表面洗浄を行うものである。
【0022】連続焼鈍後のストリップを酸洗液に浸漬せ
しめて表面洗浄を行うのは、連続焼鈍等でストリップの
表面に付着した不純物を酸洗液でほぼ除去して、次の工
程で完全除去を容易にすることにる。これにより、次
工程で液体スプレーしながらブラシロールに接触させ
て表面洗浄を行うこと、確実に不純物を除去すること
が出来る。酸洗液には、硫酸溶液や塩酸溶液を使用でき
る。液体スプレーとしては水スプレー、温水スプレー、
更には85℃以上の熱水スプレーを用いることが出来
る。
【0023】連続焼鈍、表面洗浄処理及び調質圧延を1
以上のラインで実施するものであり、連続焼鈍、表面洗
浄処理及び調質圧延を1ラインで実施する外に、表面洗
浄及び調質圧延を別ラインとして実施してもよい。
【0024】又、連続焼鈍後、ストリップ表面粒径1
0μm以下のSi、Alの付着物及びこれらの元素を含
んだ付着物の個数が該ストリップ片面当り1万個/m2
以下になるように表面洗浄処理する。
【0025】鋼板表面粒径10μm以下のSi、Al
の付着物の個数を鋼板片面当り1万個/m2以下にする
ことによって、調質圧延後の冷延鋼板の光沢度(Gs2
0°)200%以上に保持することが出来る。この場
合、5000個/m2以下にすることがより好ましい。
【0026】上記表面清浄を行った後の調質圧延は圧延
による光沢効果を増すために、ドライ調質圧延がよく、
その調質圧延条件としては伸長率を1〜3%の範囲とす
ることが出来る。
【0027】状と加工性を確保するために、シングル
スタンドミルで調質圧延を行う場合は、シングルスタン
ドのロール粗さを0.30μmRa以下とし、幅荷重は
0.3T/mm〜1.0T/mmとすることが好まし
い。、ダブルスタンドミルで調質圧延を行う場合は、
ダブルスタンドのロール粗さを0.30μmRa以下
とし、各スタンドの幅荷重の総和が0.3T/mm〜
1.0T/mmとすることが好ましい。
【0028】上記のような圧下力で、調質圧延を施し、
光沢度(Gs20°)200%以上の鋼板を安定して製
造出来る。
【0029】連続焼鈍ラインは、図3に示すように、連
続焼鈍設備に、直火加熱帯6、RT加熱帯7等の加熱帯
で加熱・焼鈍したストリップを急冷するための冷却装置
9を備える。冷却装置9には、水や水ミスト等でストリ
ップを直接冷却する直接冷却装置(図4(a))および
冷却ロールにストリップを巻掛けて冷却または低温の非
酸化性ガスで冷却する間接冷却装置(図4(b))が採
用されている。
【0030】本発明では表面清浄装置に酸洗槽を設け
て、連続焼鈍設備の冷却装置が直接冷却装置の場合は酸
洗液で洗浄するようにし、間接冷却装置の場合は水で
するようにして、上記製造方法を確実に効率よく行わ
せることが出来る。
【0031】、表面清浄装置は調質圧延機の直前に設
けても良い。この調質圧延機の直前に酸洗槽を含む表面
清浄装置を設ける時は、連続焼鈍設備の冷却装置、過時
効処理帯の雰囲気を酸化性としても良い。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって説明す
る。図2は冷延鋼板表面の顕微鏡拡大写真(×600
倍)である。ここでは本発明の冷延鋼板は連続焼鈍後、
冷延鋼板の表面をナイロンブラシロールでブラッシング
したもので光沢度(Gs20°)700%、表面粗さが
0.30μmRaである。前記した図6に示す従来の冷
延鋼板と比較すると明らかなように、鋼板表面の不純物
は非常に少なくなっていることが判る。
【0033】従来の冷延鋼板はブラッシングしなかった
もので光沢度(Gs20°)90%、表面粗さが0.4
8μmRaあった。
【0034】光沢度の測定はJIS Z8741によ
り、光沢度計で測定した。また、表面粗さ(Ra)はJ
IS B0601で測定した。
【0035】図3は本発明の実施例に係る冷延鋼帯の製
造設備を連続焼鈍ラインに適用した説明図である。ここ
では連続焼鈍、表面洗浄処理及び調質圧延を連続的に行
うようにしたものである。
【0036】図3において連続焼鈍設備として、予熱帯
5、直火加熱帯6、RT加熱帯7、ガスジェット冷却帯
8、冷却装置9を備え、表面清浄装置として、酸槽1
2を設け、酸洗槽セクション(表面清浄装置)最終で温
水スプレー13、ストリップを挟んで配設された上下
対のナイロンブラシロール(以下、上下ナイロンブラシ
ロール)14を備えている。15は調質圧延機で、ワー
クロール17にブライトロールが使用されている。ここ
では冷却装置9は水冷ロールによる間接冷却装置を用い
ている。
【0037】ストリップ16はペイオフリール1で巻戻
され、溶接機2で先行ストリップと後行ストリップが接
続され、クリーニング3で洗浄され、入側ルーパー4を
経て、予熱帯5、直火加熱帯6、ラジアントチュ−ブ
(RT呼称)加熱帯7、ガスジェット冷却帯8で連続焼
鈍され、間接冷却装置で冷却され、オーバーエイジング
帯10、急冷帯11で過時効処理され、酸洗槽12で表
面清浄が行われる。さらに酸洗槽セクション最終で温水
をストリップ16にスプレーし、上下ナイロンブラシロ
ール14を用いて表面洗浄処理を行ない、鋼板表面に付
着しているSi、Alの付着物を除去する。これによっ
て、調質圧延機15で圧延されたときにワークロール
ブライトロール17表面に付着物が付着することが
防止され、圧延されるストリップの光沢不良が防止出来
る。18は巻取機である。オーバーエイジング帯10、
急冷帯11に代えて徐冷処理帯(図示しない)が設置さ
れている場合、徐冷処理帯で徐冷される。
【0038】酸洗槽を含む表面清浄装置が徐冷処理帯又
は過時効処理帯の後に設けられる場合は、これらの雰囲
及び冷却装置などの連続焼鈍設備の雰囲気は酸化雰囲
気でも良い
【0039】図4は本発明の冷延鋼板の製造設備の別の
構成例の要部を示す図で、(a)は連続焼鈍設備の冷却
装置が直接冷却装置の場合の例、(b)は連続焼鈍設備
の冷却装置が間接冷却装置の場合の例を示す図である。
【0040】(a)では連続焼鈍設備の冷却装置水、
ミスト等による直接冷却装置の場合であり、ストリップ
16はここで冷却されて、酸洗槽12に入り、希硫酸
(3〜6%)又は希塩酸(1〜5%)の溶液に浸漬され
て、その表面に付着した不純物十分に除去される。
【0041】その後、表面清浄装置に設けられている水
スプレー13、上下ナイロンブラシロール14で、ブラ
ッシングされる。このようにして表面清浄処理の行われ
た冷延鋼板は無酸化雰囲気又は還元雰囲気の過時効処理
を経て、調質圧延機15で調質圧延される。
【0042】(b)では連続焼鈍設備の冷却装置がロー
ル冷却、非酸化性ガスによる冷却の間接冷却装置の場
あり、ストリップ16はここで冷却されて、酸洗槽1
2に入る。この場合酸洗槽は酸洗液に代えて水張りし、
ストリップ16は水洗されて、その後、酸槽セクショ
ン最終に設けられている水スプレー13、上下ナイロン
ブラシロール14で、ブラッシングされる。このように
して表面清浄処理の行われた冷延鋼板は無酸化雰囲気又
は還元雰囲気の過時効処理を経て調質圧延機15で調質
圧延される。
【0043】このように、本発明の製造設備を用いて、
本発明方法を実施して、鋼板表面に付着している粒径1
0μm以下のSi、Alの付着物はストリップ片面当り
1万個/m2以下に洗浄しつつ、ロールの光沢を維持し
ながら光沢度(G20°)200%以上の冷延鋼板を
連続的、且つ安定して製造することが出来た。
【0044】図5は上記のような本発明の方法によって
連続焼鈍後の冷延鋼板をブラッシングしたものと、比較
として、従来の方法のブラッシングしない鋼板を調質圧
延機のブライロール0.03μmRaで調質圧延し、
ロール表面の光沢度(Gs20°)の変化を調べたもの
で、Aが鋼板表面をブラッシングを行った本発明例、B
がブラッシング処理しなかった従来例を示しており、こ
こでは、鋼板表面が光沢度(Gs20°)700%の冷
延鋼板を安定して製造することが出来る。一方、従来例
では圧延長さ5kmで光沢度(Gs20°)100%
を割り、ロール組替えしないと調質圧延を行うことが出
来なかった。
【0045】これらを比較すると本発明の効果が明らか
に良いことが認められる。この場合の得られた冷延鋼板
の表面粗さは0.30μmRaであった。これを錫めっ
き原等として用いたが、商品価値が高く、非常に良好
であった。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、調質圧
延ロールへの微細なSi、Alの付着物のロール付着を
防止出来るので、それに起因するストリップ表面への悪
影響が回避できるので、表面光沢の優れた冷延鋼板を生
産性良く、連続的に安定して製造が可能であり、得られ
る冷延鋼板は光沢度を所定の値以上に確保しいるの
で、製品としての価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷延鋼板の光沢度と光沢評価との関係
を示す図である。
【図2】本発明の冷延鋼板表面の顕微鏡拡大写真(×6
00倍)である。
【図3】本発明の製造方法に用いる装置を適用した焼鈍
ラインの一実施例を示す図である。
【図4】本発明の冷延鋼板の製造設備の別の構成例の要
部を示す図で、(a)は連続焼鈍設備の冷却装置が直接
冷却装置の場合の例、(b)は連続焼鈍設備の冷却装置
が間接冷却装置の場合の例を示す
【図5】本発明の製造方法で得られる冷延鋼板の光沢度
の実験結果を示す図である。
【図6】従来の冷延鋼板表面の顕微鏡拡大写真である。
【図7】図6の不純物の成分のEDS分析結果を示す図
である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 2 溶接機 3 クリーニング 4 入側ルーパー 5 予熱帯 6 直火加熱帯 7 RT加熱帯 8 ガスジェット冷却帯 9 冷却装置 9a 接冷却装置 9b 接冷却装置 10 オーバーエイジング帯 11 急冷帯 12 酸槽 13 温水スプレー 14 上下ナイロンブラシロール 15 調質圧延機 16 ストリップ 17 ワークロール(ブライトロール 18 巻取機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−257420(JP,A) 特開 昭56−156718(JP,A) 実開 昭57−162374(JP,U) 特公 平3−68952(JP,B2) 特公 平4−40433(JP,B2) 東洋鋼鈑株式会社著「ぶりきとティン フリー・スチール」(1970年9月30 日)、株式会社アグネ発行、第60−65, 68−70頁 川崎製鉄技報、第14巻、第4号(昭和 57年11月発行)、第476−487頁 第88・89回西山記念技術講座「ストリ ップの連続焼鈍技術の進歩」(昭和58年 2月10日)、日本鉄鋼協会発行、第199 −226頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/22 B21B 45/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延した鋼板を、連続焼鈍後、酸洗
    液に浸漬して洗浄し、次に液体スプレーしながらブラシ
    ロールと接触させて洗浄する表面洗浄処理を行って、表
    面洗浄処理後のストリップ表面の粒径10μm以下のS
    i、Alの付着物及びこれらの元素を含んだ付着物の個
    数を該ストリップ片面当り1万個/m 2 以下にし、次に
    調質圧延を行うことを特徴とする表面光沢の優れた冷延
    鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 冷間圧延した鋼板を、連続焼鈍後、酸洗
    液に浸漬して洗浄し、次に液体スプレーしながらブラシ
    ロールと接触させて洗浄する表面洗浄処理を行い、次に
    調質圧延を行うにあたり、焼鈍した鋼板を間接冷却装置
    で冷却する場合、ストリップを酸洗液に浸漬して洗浄
    ることに代えて、ストリップを水洗浄することを特徴と
    する表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 表面洗浄処理後のストリップ表面の粒径
    10μm以下のSi、Alの付着物及びこれらの元素を
    含んだ付着物の個数を該ストリップ片面当り1万個/m
    2 以下にすることを特徴とする請求項2に記載の表面光
    沢の優れた冷延鋼板の製造方法。
  4. 【請求項4】 調質圧延機がシングルスタンドの場合、
    表面粗さが0.30μmRa以下のロールを用いて幅荷
    重を0.3T/mm以上1.0T/mm以下の圧下力で
    ドライ調質圧延を施し、調質圧延機がダブルスタンドの
    場合、各スタンドにロール表面粗さが0.30μmRa
    以下のロールを用いて各スタンドの幅荷重の総和が0.
    3T/mm以上1.0T/mm以下の圧下力でドライ調
    質圧延を施すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 液体スプレーが85℃以上の熱水スプレ
    ーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 連続焼鈍後、過時効処理又は徐冷した後
    に表面洗浄処理を行うことを特徴とする請求項1〜5
    いずれかに記載の表面光沢の優れた冷延鋼板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 連続焼鈍、表面洗浄処理及び調質圧延を
    1つ又は複数のプロセスラインで行うことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の表面光沢の優れた冷延
    鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 連続焼鈍設備、表面清浄装置及び調質圧
    延装置をこの順で配置してなる冷延鋼板の製造設備であ
    って、連続焼鈍設備は、直接冷却装置を備え、またはさ
    らにその下流に過時効装置あるいは徐冷装置が配置さ
    れ、前記直接冷却装置、過時効装置あるいは徐冷装置の
    少なくとも一つが酸化雰囲気であり、また前記表面清浄
    装置は、酸洗槽、液体スプレー装置およびブラシロール
    を備えることを特徴とする冷延鋼板の製造設備。
  9. 【請求項9】 連続焼鈍設備、表面清浄装置及び調質圧
    延装置をこの順で配置してなる冷延鋼板の製造設備であ
    って、連続焼鈍設備は間接冷却装置を備え、またはさら
    にその下流に過時効装置あるいは徐冷装置が配置され、
    また前記表面清浄装置は、酸洗槽、液体スプレー装置お
    よびブラシロールを備え、前記酸洗槽で水洗浄可能であ
    ことを特徴とする冷延鋼板の製造設備。
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