JPH1177142A - 熱延ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
熱延ステンレス鋼板の製造方法Info
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- JPH1177142A JPH1177142A JP9242267A JP24226797A JPH1177142A JP H1177142 A JPH1177142 A JP H1177142A JP 9242267 A JP9242267 A JP 9242267A JP 24226797 A JP24226797 A JP 24226797A JP H1177142 A JPH1177142 A JP H1177142A
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- rolled
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱スケール性および表面性状に優れた熱延ス
テンレス鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 Crを10wt%以上含有する鋼スラブを熱間
圧延して、熱延鋼板を製造するにあたり、仕上圧延前
に、衝突圧が25kgf/cm2 以上の高圧水スプレーを、流量
密度を0.002 l/cm2 以上として噴射し、デスケーリング
を行ったのち、1パスあたりの最大圧下率Rが、R≦−
0.9 A+54、(A:Cr含有量(wt%))を満足する仕上
圧延を施す。
テンレス鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 Crを10wt%以上含有する鋼スラブを熱間
圧延して、熱延鋼板を製造するにあたり、仕上圧延前
に、衝突圧が25kgf/cm2 以上の高圧水スプレーを、流量
密度を0.002 l/cm2 以上として噴射し、デスケーリング
を行ったのち、1パスあたりの最大圧下率Rが、R≦−
0.9 A+54、(A:Cr含有量(wt%))を満足する仕上
圧延を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱延ステンレス鋼
板の製造方法に係り、とくに酸洗時の脱スケール性の向
上および脱スケール後の表面性状の向上に関する。
板の製造方法に係り、とくに酸洗時の脱スケール性の向
上および脱スケール後の表面性状の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延ステンレス鋼板は、一般には、連続
鋳造製の鋼スラブを1100〜1300℃程度に加熱後、熱間圧
延して製造される。なお、本発明では、鋼板はその時々
の状態により鋼帯あるいはコイルともいう。熱延ステン
レス鋼板は、連続的あるいはバッチ的に焼鈍され、ある
いは焼鈍を省略して、硫酸・弗酸混酸槽に通され酸洗さ
れた後、冷間圧延され、冷延ステンレス鋼板とされる。
通常、冷延ステンレス鋼板はさらに焼鈍−酸洗処理を経
て、各種用途に供される。
鋳造製の鋼スラブを1100〜1300℃程度に加熱後、熱間圧
延して製造される。なお、本発明では、鋼板はその時々
の状態により鋼帯あるいはコイルともいう。熱延ステン
レス鋼板は、連続的あるいはバッチ的に焼鈍され、ある
いは焼鈍を省略して、硫酸・弗酸混酸槽に通され酸洗さ
れた後、冷間圧延され、冷延ステンレス鋼板とされる。
通常、冷延ステンレス鋼板はさらに焼鈍−酸洗処理を経
て、各種用途に供される。
【0003】また、熱延ステンレス鋼板は、焼鈍−酸洗
処理を施されたまま、冷間圧延を施されずに供用される
場合もある。ステンレス鋼はCrを多量に含有することか
ら、熱間圧延時に鋼板表面に(Fe,Cr)2O3や(Fe,Cr)3O4を
主体としたFe-Cr 系酸化層が、さらに鋼中のSiによりFe
-Cr系酸化層と地鉄との界面にSiO2からなる中間酸化層
が形成される。これらの酸化層(スケール)を有する熱
延鋼板を焼鈍処理後、冷間圧延すると、圧延中にスケー
ルが剥離して冷延ロールを傷つけるほか、圧延材に噛込
み、表面欠陥の原因となる。
処理を施されたまま、冷間圧延を施されずに供用される
場合もある。ステンレス鋼はCrを多量に含有することか
ら、熱間圧延時に鋼板表面に(Fe,Cr)2O3や(Fe,Cr)3O4を
主体としたFe-Cr 系酸化層が、さらに鋼中のSiによりFe
-Cr系酸化層と地鉄との界面にSiO2からなる中間酸化層
が形成される。これらの酸化層(スケール)を有する熱
延鋼板を焼鈍処理後、冷間圧延すると、圧延中にスケー
ルが剥離して冷延ロールを傷つけるほか、圧延材に噛込
み、表面欠陥の原因となる。
【0004】このような有害なスケールを除去するため
に、熱延後に酸洗工程が設けられている。しかし、熱延
ステンレス鋼板のスケールは、非常に緻密であり、酸洗
脱スケール性が悪いことから酸洗ラインの通板速度を律
速し、生産性を阻害するという問題があった。従来か
ら、酸洗負荷を軽減し酸洗のスピードアップを図るため
に、鋼板表面に硬質微粒(ショット粒)を高圧噴射して
スケールにクラックを導入する、いわゆるショットブラ
スト処理が酸洗処理前に広く行われている。しかし、シ
ョットブラストされた鋼板表面には、ショット目と呼ば
れる凹凸が刻まれ表面粗さが大きくなり表面品質が劣化
する。そのため、比較的安価な、酸洗された熱延ステン
レス鋼板を、冷延鋼板の代替品として利用できないとい
う問題があった。
に、熱延後に酸洗工程が設けられている。しかし、熱延
ステンレス鋼板のスケールは、非常に緻密であり、酸洗
脱スケール性が悪いことから酸洗ラインの通板速度を律
速し、生産性を阻害するという問題があった。従来か
ら、酸洗負荷を軽減し酸洗のスピードアップを図るため
に、鋼板表面に硬質微粒(ショット粒)を高圧噴射して
スケールにクラックを導入する、いわゆるショットブラ
スト処理が酸洗処理前に広く行われている。しかし、シ
ョットブラストされた鋼板表面には、ショット目と呼ば
れる凹凸が刻まれ表面粗さが大きくなり表面品質が劣化
する。そのため、比較的安価な、酸洗された熱延ステン
レス鋼板を、冷延鋼板の代替品として利用できないとい
う問題があった。
【0005】このような問題に対し、最近では、ショッ
ト目残りを軽減するために、鋼板に数%の曲げ歪等を機
械的に付与したり、研削ブラシを使用することが考えら
れているが、いずれもショット目を完全に消失させるこ
とはできていない。さらに、このようなショット目残り
は、冷間圧延を行ったあとまで残存し、冷延鋼板の表面
光沢を低下させるという問題を残していた。
ト目残りを軽減するために、鋼板に数%の曲げ歪等を機
械的に付与したり、研削ブラシを使用することが考えら
れているが、いずれもショット目を完全に消失させるこ
とはできていない。さらに、このようなショット目残り
は、冷間圧延を行ったあとまで残存し、冷延鋼板の表面
光沢を低下させるという問題を残していた。
【0006】一方、酸洗負荷を軽減するため、スケール
を薄層化する方策が指向され、熱延工程でのスケール生
成を抑制する方法が提案されている。例えば、特開昭58
-53323号公報、特開昭59-97710号公報、特開昭61-12340
3 号公報には、熱間圧延の最終圧延機出側から巻取機ま
での区間に、内部を不活性または還元性ガス雰囲気に制
御できるボックスを設け、該ボックス内を圧延後の熱延
鋼帯が通過するようにして鋼帯表面のスケール生成を抑
制する方法が開示されている。
を薄層化する方策が指向され、熱延工程でのスケール生
成を抑制する方法が提案されている。例えば、特開昭58
-53323号公報、特開昭59-97710号公報、特開昭61-12340
3 号公報には、熱間圧延の最終圧延機出側から巻取機ま
での区間に、内部を不活性または還元性ガス雰囲気に制
御できるボックスを設け、該ボックス内を圧延後の熱延
鋼帯が通過するようにして鋼帯表面のスケール生成を抑
制する方法が開示されている。
【0007】この方法は、コイル巻取り後にのこるスケ
ールは最終パス後に生成したスケールのみであって、そ
れ以前に生成したスケールは熱間圧延の各パスで除去さ
れるため、最終圧延機出側から巻取機までの鋼帯通過区
間を無酸化性雰囲気に維持して当該区間でのスケール生
成を防止すれば、スケール厚が制御できるという技術思
想に基づく。しかし、この方法は、最終圧延機から巻取
機に到るまでの長大な区間全域をガスシールしなければ
ならず、ガスシールするための装置を設置する必要があ
り、さらに大量のガスを供給しなければならないという
問題が残されていた。
ールは最終パス後に生成したスケールのみであって、そ
れ以前に生成したスケールは熱間圧延の各パスで除去さ
れるため、最終圧延機出側から巻取機までの鋼帯通過区
間を無酸化性雰囲気に維持して当該区間でのスケール生
成を防止すれば、スケール厚が制御できるという技術思
想に基づく。しかし、この方法は、最終圧延機から巻取
機に到るまでの長大な区間全域をガスシールしなければ
ならず、ガスシールするための装置を設置する必要があ
り、さらに大量のガスを供給しなければならないという
問題が残されていた。
【0008】また、スラブ加熱から熱間粗圧延までの間
に生成したスケール、とくに酸洗性に有害な赤スケール
を除去し、酸洗でのスケール残りを低減することを目的
として、例えば、特開平6-71330 号公報には、熱間仕上
圧延前に、20g/mm2 〜180g/mm2の衝突圧でかつ流量が0.
1 〜0.6 l/(min・mm2)の高圧水スプレーを鋼板表面に噴
射するオーステナイト系ステンレス鋼板のデスケーリン
グ方法が開示されている。しかし、この方法は、主とし
てSi酸化物に起因するスケール疵を減少することはでき
るが、スケール疵を完全になくすことはできない。ま
た、この方法によっても、酸洗速度を増加することや、
ショットブラストを省略して酸洗を行うことはできな
い。
に生成したスケール、とくに酸洗性に有害な赤スケール
を除去し、酸洗でのスケール残りを低減することを目的
として、例えば、特開平6-71330 号公報には、熱間仕上
圧延前に、20g/mm2 〜180g/mm2の衝突圧でかつ流量が0.
1 〜0.6 l/(min・mm2)の高圧水スプレーを鋼板表面に噴
射するオーステナイト系ステンレス鋼板のデスケーリン
グ方法が開示されている。しかし、この方法は、主とし
てSi酸化物に起因するスケール疵を減少することはでき
るが、スケール疵を完全になくすことはできない。ま
た、この方法によっても、酸洗速度を増加することや、
ショットブラストを省略して酸洗を行うことはできな
い。
【0009】さらに、特開平6-71330 号公報に記載され
た方法をフェライト系ステンレス鋼板に適用すると、仕
上圧延ロールのロール面と鋼板表面との金属接触による
焼付きが発生し、新たな表面欠陥の原因となるという問
題があった。また、特開平8-108210号公報には、熱間仕
上圧延終了後巻取りまでの間に、鋼帯表面に{-6.00 ×
10-6T+8.60×10}以上の衝突エネルギー(kJ/m2) (な
お、Tはデスケーリング直前の鋼帯温度(℃))の高圧
水を噴射してデスケーリングする熱延フェライト系ステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。しかし、この
方法では、高衝突エネルギーを得るために多量の流量を
必要とし、設備が非常に大きくなるという欠点を有して
おり、さらに鋼帯が薄くなってから高圧水を噴射するた
め、表面の局所的変形が生じ鋼帯の形状が不安定となる
など、通板性の上でも問題があった。
た方法をフェライト系ステンレス鋼板に適用すると、仕
上圧延ロールのロール面と鋼板表面との金属接触による
焼付きが発生し、新たな表面欠陥の原因となるという問
題があった。また、特開平8-108210号公報には、熱間仕
上圧延終了後巻取りまでの間に、鋼帯表面に{-6.00 ×
10-6T+8.60×10}以上の衝突エネルギー(kJ/m2) (な
お、Tはデスケーリング直前の鋼帯温度(℃))の高圧
水を噴射してデスケーリングする熱延フェライト系ステ
ンレス鋼帯の製造方法が開示されている。しかし、この
方法では、高衝突エネルギーを得るために多量の流量を
必要とし、設備が非常に大きくなるという欠点を有して
おり、さらに鋼帯が薄くなってから高圧水を噴射するた
め、表面の局所的変形が生じ鋼帯の形状が不安定となる
など、通板性の上でも問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題を有利に解決し、酸洗前のショットブラスト処理を必
要としないレベルにまで酸洗性を向上させ、かつ焼付き
欠陥のない表面品質の優れた熱延ステンレス鋼板の製造
方法を提供することを目的とする。
題を有利に解決し、酸洗前のショットブラスト処理を必
要としないレベルにまで酸洗性を向上させ、かつ焼付き
欠陥のない表面品質の優れた熱延ステンレス鋼板の製造
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために、先ず熱延ステンレス鋼板の酸洗性を
向上させるべく鋭意検討した結果、熱延工程に続く硫酸
−硝酸・弗酸を用いた酸洗工程における酸洗性は、ショ
ットブラスト処理を行わない場合には、熱延スケールの
厚さが重要であり、スケール厚さを2.5 μm 以下とする
ことによりショットブラスト処理を省略できるという知
見を得た。
を達成するために、先ず熱延ステンレス鋼板の酸洗性を
向上させるべく鋭意検討した結果、熱延工程に続く硫酸
−硝酸・弗酸を用いた酸洗工程における酸洗性は、ショ
ットブラスト処理を行わない場合には、熱延スケールの
厚さが重要であり、スケール厚さを2.5 μm 以下とする
ことによりショットブラスト処理を省略できるという知
見を得た。
【0012】さらに、主として熱延仕上圧延に先立って
行うデスケーリングの条件およびそれに続く熱延仕上圧
延条件に着目して検討を行なった結果、これまで用いら
れなかったような超高圧のデスケーリングを用いさらに
続く熱延仕上圧延を適切に行うことにより、熱延鋼板表
面のスケールが2.5 μm 以下と薄層化するとともに、ス
ケール性状が変化し、さらに表面品質が大きく向上する
ことを知見した。
行うデスケーリングの条件およびそれに続く熱延仕上圧
延条件に着目して検討を行なった結果、これまで用いら
れなかったような超高圧のデスケーリングを用いさらに
続く熱延仕上圧延を適切に行うことにより、熱延鋼板表
面のスケールが2.5 μm 以下と薄層化するとともに、ス
ケール性状が変化し、さらに表面品質が大きく向上する
ことを知見した。
【0013】まず、本発明の基礎となった実験結果につ
いて説明する。Crを11wt%含有するフェライト系ステン
レス鋼スラブを1150℃に加熱し、粗圧延により厚さ30mm
のシートバーとしたのち、該シートバー表面にデスケー
リング条件(衝突圧および流量) を変化して高圧水を噴
射したのち、仕上圧延を行い4mm厚の熱延鋼板とした。
得られた熱延鋼板について、スケール厚さと酸洗性を調
査し、その結果を図1に示す。
いて説明する。Crを11wt%含有するフェライト系ステン
レス鋼スラブを1150℃に加熱し、粗圧延により厚さ30mm
のシートバーとしたのち、該シートバー表面にデスケー
リング条件(衝突圧および流量) を変化して高圧水を噴
射したのち、仕上圧延を行い4mm厚の熱延鋼板とした。
得られた熱延鋼板について、スケール厚さと酸洗性を調
査し、その結果を図1に示す。
【0014】酸洗性は、焼鈍(850 ℃×8hr、還元性ガ
ス(H2 :5%、N2 :bal )雰囲気中)後、硫酸200g
/lと混酸(硝酸150g/l+弗酸25g/l )中に浸漬(温度:
80℃、時間:100sec)する酸洗を行い、酸洗後の鋼板面
を目視観察しスケール残り状況を調査した。○はスケー
ル残りなし、△は点状スケール残りあり、×は塊状スケ
ール残りあり、である。
ス(H2 :5%、N2 :bal )雰囲気中)後、硫酸200g
/lと混酸(硝酸150g/l+弗酸25g/l )中に浸漬(温度:
80℃、時間:100sec)する酸洗を行い、酸洗後の鋼板面
を目視観察しスケール残り状況を調査した。○はスケー
ル残りなし、△は点状スケール残りあり、×は塊状スケ
ール残りあり、である。
【0015】図1から、デスケーリング条件を、衝突圧
を25kg/cm2以上、流量を0.0020 l/cm2以上とすることに
より、熱延鋼板のスケール厚さを2.5 μm 以下とするこ
とができ、ショットブラスト処理を省略して酸洗を行う
ことができることがわかる。しかし、上記した条件でシ
ートバーをデスケーリングしたのち、仕上圧延を行って
も、焼付きによる表面欠陥が発生する場合があった。
を25kg/cm2以上、流量を0.0020 l/cm2以上とすることに
より、熱延鋼板のスケール厚さを2.5 μm 以下とするこ
とができ、ショットブラスト処理を省略して酸洗を行う
ことができることがわかる。しかし、上記した条件でシ
ートバーをデスケーリングしたのち、仕上圧延を行って
も、焼付きによる表面欠陥が発生する場合があった。
【0016】そこで、本発明者らは、仕上圧延条件に着
目し、検討した結果、仕上圧延の1パスあたりの最大圧
下率をCr含有量と関連する所定の値以下とすることによ
り焼付きを発生することなく仕上圧延が行えることを見
いだした。図2に、焼付きの発生に及ぼす仕上圧延にお
ける最大圧下率RとCr含有量Aとの関係を示す。図2は
つぎのような実験により得られた結果である。
目し、検討した結果、仕上圧延の1パスあたりの最大圧
下率をCr含有量と関連する所定の値以下とすることによ
り焼付きを発生することなく仕上圧延が行えることを見
いだした。図2に、焼付きの発生に及ぼす仕上圧延にお
ける最大圧下率RとCr含有量Aとの関係を示す。図2は
つぎのような実験により得られた結果である。
【0017】Cr含有量が10〜30wt%の範囲に変化したス
テンレス鋼スラブを粗圧延により30mm厚のシートバーと
し、ついで、衝突圧:25kg/cm2、流量:0.0020 l/cm2と
してデスケーリングを行ったのち、1パスあたりの圧下
率を変化して仕上圧延を行い熱延鋼板とした。得られた
熱延鋼板の表面を観察して、焼付きの有無について調査
した。
テンレス鋼スラブを粗圧延により30mm厚のシートバーと
し、ついで、衝突圧:25kg/cm2、流量:0.0020 l/cm2と
してデスケーリングを行ったのち、1パスあたりの圧下
率を変化して仕上圧延を行い熱延鋼板とした。得られた
熱延鋼板の表面を観察して、焼付きの有無について調査
した。
【0018】この結果から、焼付きは、含まれるCr量A
(wt%)に依存して1パスあたりの最大圧下率R(%)
を調整することにより発生を防止しうることを新規に知
見した。焼付きが発生しない限界の最大圧下率Rは、R
=−0.9 A+54である。本発明は、上記知見に基づいて
さらに検討を加え構成されたものである。すなわち、本
発明は、Crを10wt%以上含有する組成のステンレス鋼ス
ラブを、熱間粗圧延によりシートバーとしたのち、該シ
ートバーに仕上圧延を施す熱延ステンレス鋼板の製造方
法において、前記シートバー表面に、単位散布面積当た
りの衝突圧が25kgf/cm2 以上の高圧水スプレーを、流量
密度を0.002 l/cm2 以上として噴射したのち、1パスあ
たりの最大圧下率Rが、次(1)式 R≦−0.9 A+54 …………(1) (ここに、R:1 パスあたりの最大圧下率(%)、A:
スラブのCr含有量(wt%))を満足する仕上圧延を施
し、表面スケール厚さを2.5 μm 以下とすることを特徴
とする脱スケール性および表面性状に優れた熱延ステン
レス鋼板の製造方法である。
(wt%)に依存して1パスあたりの最大圧下率R(%)
を調整することにより発生を防止しうることを新規に知
見した。焼付きが発生しない限界の最大圧下率Rは、R
=−0.9 A+54である。本発明は、上記知見に基づいて
さらに検討を加え構成されたものである。すなわち、本
発明は、Crを10wt%以上含有する組成のステンレス鋼ス
ラブを、熱間粗圧延によりシートバーとしたのち、該シ
ートバーに仕上圧延を施す熱延ステンレス鋼板の製造方
法において、前記シートバー表面に、単位散布面積当た
りの衝突圧が25kgf/cm2 以上の高圧水スプレーを、流量
密度を0.002 l/cm2 以上として噴射したのち、1パスあ
たりの最大圧下率Rが、次(1)式 R≦−0.9 A+54 …………(1) (ここに、R:1 パスあたりの最大圧下率(%)、A:
スラブのCr含有量(wt%))を満足する仕上圧延を施
し、表面スケール厚さを2.5 μm 以下とすることを特徴
とする脱スケール性および表面性状に優れた熱延ステン
レス鋼板の製造方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】まず、本発明に用いるステンレス
鋼スラブ(素材)の組成の限定理由について説明する。 Cr:10wt%以上 Crは、ステンレス鋼に耐食性を付与するために重要な元
素であり、添加量は要求される耐食性のレベルに応じ調
整される。10wt%未満では、耐食性の向上が少なく、さ
らに熱延工程での薄スケール化が達成できない。このた
め、本発明では、ステンレス鋼スラブのCr含有量は10wt
%以上に限定した。
鋼スラブ(素材)の組成の限定理由について説明する。 Cr:10wt%以上 Crは、ステンレス鋼に耐食性を付与するために重要な元
素であり、添加量は要求される耐食性のレベルに応じ調
整される。10wt%未満では、耐食性の向上が少なく、さ
らに熱延工程での薄スケール化が達成できない。このた
め、本発明では、ステンレス鋼スラブのCr含有量は10wt
%以上に限定した。
【0020】一方、Crは、仕上圧延中に圧延ロールと鋼
板の金属接触による焼付きの発生に影響し、Cr含有量が
高い場合には、焼付きが発生しやすくなり1パスあたり
の最大圧下率を低く規制しなければならないことから、
実際上は、Cr量は30wt%を上限とするのが望ましい。 Si:2.0 wt%以下 Siは、脱酸剤として作用するため、通常、0.3 wt%程度
添加するのが好ましい。また、Siは高温での耐酸化性を
向上させる元素であり、必要に応じ増量される。一方、
Siは、表面スケールと下地合金の界面に含Si酸化物層を
形成し、酸洗性を劣化させる元素である。この点に関し
本発明者らは、特願平8−259318号で、この含Si酸化物
層を 0.1μm 以下に抑制すれば、酸洗性を劣化させない
技術を提案した。このようなスケールも、本発明の方法
にしたがえば容易に除去でき、つづく仕上圧延、コイル
巻取り中に生じるスケール中の含Si酸化物層は 0.1μm
以下に抑制することができる。しかしながら、Siが2%
を超えると、熱間加工性が低下するため、Siの好適範囲
は2%以下とするのが好ましい。
板の金属接触による焼付きの発生に影響し、Cr含有量が
高い場合には、焼付きが発生しやすくなり1パスあたり
の最大圧下率を低く規制しなければならないことから、
実際上は、Cr量は30wt%を上限とするのが望ましい。 Si:2.0 wt%以下 Siは、脱酸剤として作用するため、通常、0.3 wt%程度
添加するのが好ましい。また、Siは高温での耐酸化性を
向上させる元素であり、必要に応じ増量される。一方、
Siは、表面スケールと下地合金の界面に含Si酸化物層を
形成し、酸洗性を劣化させる元素である。この点に関し
本発明者らは、特願平8−259318号で、この含Si酸化物
層を 0.1μm 以下に抑制すれば、酸洗性を劣化させない
技術を提案した。このようなスケールも、本発明の方法
にしたがえば容易に除去でき、つづく仕上圧延、コイル
巻取り中に生じるスケール中の含Si酸化物層は 0.1μm
以下に抑制することができる。しかしながら、Siが2%
を超えると、熱間加工性が低下するため、Siの好適範囲
は2%以下とするのが好ましい。
【0021】このほか、本発明では、耐食性向上のため
にNi、Mo、Cuを、鋼中のSを固定するためにMnを、脱酸
剤としてのAlを、C、Nを固定するためにTi、Nb、Zr、
Vをそれぞれ、単独あるいは複合して添加できる。Ni、
Mo、Cuを添加する場合には、それぞれ10.0%以下、 2.0
%以下、 1.0%以下とするのが好ましい。なお、Cuは0.
1〜1.0 %とするのがより好ましい。Mnを添加する場合
には、 2.0%以下とするのが好ましく、 0.1〜2.0 %と
するのがより好ましい。Alを添加する場合には、0.10%
以下とするのが好ましく、より好ましくは 0.001〜0.10
%である。Ti、Nb、Zr、Vを添加する場合には、Ti、N
b、Zr、Vは、2×(C/12+N/14)≦(Ti/48+Nb
/93+Zr/91+V/51)で、かつTi+Nb+Zr+V≦0.5
を満足するように調整するのが好ましい。
にNi、Mo、Cuを、鋼中のSを固定するためにMnを、脱酸
剤としてのAlを、C、Nを固定するためにTi、Nb、Zr、
Vをそれぞれ、単独あるいは複合して添加できる。Ni、
Mo、Cuを添加する場合には、それぞれ10.0%以下、 2.0
%以下、 1.0%以下とするのが好ましい。なお、Cuは0.
1〜1.0 %とするのがより好ましい。Mnを添加する場合
には、 2.0%以下とするのが好ましく、 0.1〜2.0 %と
するのがより好ましい。Alを添加する場合には、0.10%
以下とするのが好ましく、より好ましくは 0.001〜0.10
%である。Ti、Nb、Zr、Vを添加する場合には、Ti、N
b、Zr、Vは、2×(C/12+N/14)≦(Ti/48+Nb
/93+Zr/91+V/51)で、かつTi+Nb+Zr+V≦0.5
を満足するように調整するのが好ましい。
【0022】つぎに、製造条件について説明する。上記
した組成の鋼スラブを熱間粗圧延によりシートバーとす
る。熱間圧延のための、スラブ加熱および熱間粗圧延の
条件については、通常公知の条件であればよく、とくに
限定する必要はない。例えば、スラブ加熱条件は、通常
のスラブ加熱温度である、1050〜1300℃の温度範囲とす
るのが好ましい。
した組成の鋼スラブを熱間粗圧延によりシートバーとす
る。熱間圧延のための、スラブ加熱および熱間粗圧延の
条件については、通常公知の条件であればよく、とくに
限定する必要はない。例えば、スラブ加熱条件は、通常
のスラブ加熱温度である、1050〜1300℃の温度範囲とす
るのが好ましい。
【0023】仕上圧延に先立ち、シートバーの表面に超
高圧水を噴射してデスケーリングを行う。デスケーリン
グは、単位散布面積当たりの衝突圧が25kgf/cm2 以上、
流量密度が0.002 l/cm2 以上の高圧水スプレーを用い
る。なお、本発明で用いる流量密度とは、デスケーリン
グにあたり、シートバー単位面積あたりに投入される総
水量を表す。また、衝突圧p(MPa) は、ノズルの吐出圧
P(MPa) 、吐出量Q(l/sec) 、鋼板表面とノズル間の距
離H(cm)から、p=5.64PQ/H2 により求めることが
できる(鉄と鋼,77(1991), No.9, p1450)。
高圧水を噴射してデスケーリングを行う。デスケーリン
グは、単位散布面積当たりの衝突圧が25kgf/cm2 以上、
流量密度が0.002 l/cm2 以上の高圧水スプレーを用い
る。なお、本発明で用いる流量密度とは、デスケーリン
グにあたり、シートバー単位面積あたりに投入される総
水量を表す。また、衝突圧p(MPa) は、ノズルの吐出圧
P(MPa) 、吐出量Q(l/sec) 、鋼板表面とノズル間の距
離H(cm)から、p=5.64PQ/H2 により求めることが
できる(鉄と鋼,77(1991), No.9, p1450)。
【0024】高圧水スプレーの衝突圧が25kgf/cm2 未
満、流量密度が0.002 l/cm2 未満では、仕上圧延後の熱
延鋼板表面のスケール厚が2.5 μm 以下とならない。熱
延鋼板のスケール厚が2.5 μm を超えると、ショットブ
ラスト処理を省略して酸洗を行えば、局部的に厚いスケ
ールが残り脱スケールを完了することができない。本発
明では、ショットブラスト処理を省略した場合には、酸
洗性は熱延鋼板のスケール厚さに依存するという新たな
知見に基づき、熱延鋼板のスケール厚を2.5 μm 以下と
する。酸洗性とスケール厚さとの関係についての詳細な
理由については、明らかでないが、スケール厚さは、熱
延後のコイル曲げもどしや、焼鈍工程で導入されるコイ
ルの曲げ歪によりスケールに発生する微細なクラックを
介して地鉄に達する酸の浸透力に影響するものと考えら
れる。
満、流量密度が0.002 l/cm2 未満では、仕上圧延後の熱
延鋼板表面のスケール厚が2.5 μm 以下とならない。熱
延鋼板のスケール厚が2.5 μm を超えると、ショットブ
ラスト処理を省略して酸洗を行えば、局部的に厚いスケ
ールが残り脱スケールを完了することができない。本発
明では、ショットブラスト処理を省略した場合には、酸
洗性は熱延鋼板のスケール厚さに依存するという新たな
知見に基づき、熱延鋼板のスケール厚を2.5 μm 以下と
する。酸洗性とスケール厚さとの関係についての詳細な
理由については、明らかでないが、スケール厚さは、熱
延後のコイル曲げもどしや、焼鈍工程で導入されるコイ
ルの曲げ歪によりスケールに発生する微細なクラックを
介して地鉄に達する酸の浸透力に影響するものと考えら
れる。
【0025】高圧水スプレーによるデスケーリングが、
熱延鋼板のスケール厚、脱スケール性、表面品質に影響
を与えるメカニズムについては、現時点では必ずしも明
確になっていないが、つぎのように推察できる。衝突圧
が25kgf/cm2 以上という超高圧になると、衝突圧1〜4
kgf/cm2 という一般的な高圧水によるデスケーリングで
達成されていた脱スケールに加えて、地鉄表層の凹凸を
平滑化し、凹部での局部的な脱スケール残りを抑制する
とともに、仕上圧延での凸部の凹部への倒れ込み等によ
り生成するスケール食い込みを防止するものと考えられ
る。さらに、流量密度が0.002 l/cm2 以上では、デスケ
ーリング直後に極表層のみが効果的に冷却され、スケー
ル生成が抑制されるものと考えられる。
熱延鋼板のスケール厚、脱スケール性、表面品質に影響
を与えるメカニズムについては、現時点では必ずしも明
確になっていないが、つぎのように推察できる。衝突圧
が25kgf/cm2 以上という超高圧になると、衝突圧1〜4
kgf/cm2 という一般的な高圧水によるデスケーリングで
達成されていた脱スケールに加えて、地鉄表層の凹凸を
平滑化し、凹部での局部的な脱スケール残りを抑制する
とともに、仕上圧延での凸部の凹部への倒れ込み等によ
り生成するスケール食い込みを防止するものと考えられ
る。さらに、流量密度が0.002 l/cm2 以上では、デスケ
ーリング直後に極表層のみが効果的に冷却され、スケー
ル生成が抑制されるものと考えられる。
【0026】仕上圧延に先立ちデスケーリングを施され
たシートバーは、ついで仕上圧延され熱延鋼板とされ
る。本発明では、この仕上圧延を、仕上圧延ロールと鋼
板表面間で焼付きを発生させないように、適正に制御す
る。焼付の発生を防止するためには、仕上圧延における
1パスあたりの最大圧下率Rが、次(1)式 R≦−0.9 A+54 …………(1) (ここに、R:1 パスあたりの最大圧下率(%)、A:
スラブ(素材)のCr含有量(wt%))を満足するよう
に、素材のCr含有量に応じ仕上圧延を制御する。1パス
あたりの最大圧下率Rが(1)式を満足しない場合に
は、焼付きが発生する。これは、圧下率が高すぎ、デス
ケーリング後鋼板表面に生成した極薄スケール層が圧延
時に展伸しきれず、ロールバイト内で破断し新生面が露
出しロールと鋼板表面との金属接触が生じるためと考え
られる。ここで、素材のCr含有量は、生成するスケール
量、およびロールバイト内で露出した鋼板表面の新生面
とロール表面との接着性に関与しているものと考えられ
る。
たシートバーは、ついで仕上圧延され熱延鋼板とされ
る。本発明では、この仕上圧延を、仕上圧延ロールと鋼
板表面間で焼付きを発生させないように、適正に制御す
る。焼付の発生を防止するためには、仕上圧延における
1パスあたりの最大圧下率Rが、次(1)式 R≦−0.9 A+54 …………(1) (ここに、R:1 パスあたりの最大圧下率(%)、A:
スラブ(素材)のCr含有量(wt%))を満足するよう
に、素材のCr含有量に応じ仕上圧延を制御する。1パス
あたりの最大圧下率Rが(1)式を満足しない場合に
は、焼付きが発生する。これは、圧下率が高すぎ、デス
ケーリング後鋼板表面に生成した極薄スケール層が圧延
時に展伸しきれず、ロールバイト内で破断し新生面が露
出しロールと鋼板表面との金属接触が生じるためと考え
られる。ここで、素材のCr含有量は、生成するスケール
量、およびロールバイト内で露出した鋼板表面の新生面
とロール表面との接着性に関与しているものと考えられ
る。
【0027】なお、仕上圧延における1パスあたりの圧
下率以外の他の条件、例えば、圧延温度、コイル巻取り
温度等は、所望の材料特性に応じ選択することができ、
とくに限定されないが、仕上圧延温度が低下すると圧延
荷重が高まり、通板性および圧延機に悪影響を及ぼすの
で、その鋼組成により圧延温度域でオーステナイト組織
である鋼では、仕上圧延終了温度を 950℃以上、フェラ
イト組織である鋼では700℃以上とするのが望ましい。
下率以外の他の条件、例えば、圧延温度、コイル巻取り
温度等は、所望の材料特性に応じ選択することができ、
とくに限定されないが、仕上圧延温度が低下すると圧延
荷重が高まり、通板性および圧延機に悪影響を及ぼすの
で、その鋼組成により圧延温度域でオーステナイト組織
である鋼では、仕上圧延終了温度を 950℃以上、フェラ
イト組織である鋼では700℃以上とするのが望ましい。
【0028】
(実施例1)表1に示す組成のフェライト系ステンレス
鋼スラブを、1150℃に加熱したのち、粗圧延(7パス)
により30mm厚さのシートバーとした。ついで、該シート
バー表面に表2に示す条件で高圧水スプレーを噴射して
デスケーリングを行ったのち、7パスの仕上圧延(1パ
スあたりの最大圧下率は表2に示す)を施し板厚4mmの
熱延鋼板とした。粗圧延の圧延終了温度は970 ℃、仕上
圧延の終了温度は800℃、巻取り温度は700 ℃であっ
た。
鋼スラブを、1150℃に加熱したのち、粗圧延(7パス)
により30mm厚さのシートバーとした。ついで、該シート
バー表面に表2に示す条件で高圧水スプレーを噴射して
デスケーリングを行ったのち、7パスの仕上圧延(1パ
スあたりの最大圧下率は表2に示す)を施し板厚4mmの
熱延鋼板とした。粗圧延の圧延終了温度は970 ℃、仕上
圧延の終了温度は800℃、巻取り温度は700 ℃であっ
た。
【0029】得られた熱延鋼板について、表面に付着し
たスケール厚さ、酸洗性、および酸洗後の表面品質を調
査した。その結果を表2に示す。得られた熱延鋼板のス
ケール厚さは、溶媒をメタノールとした10%アセチルア
セトン+1%テトラメチルアンモニウムブロライド非水
溶媒電解液定電流電解法(電流密度:20mA/cm2以下)に
よりスケールを地鉄より剥離させ、剥離したスケールの
重量を測定し、その重量から密度5.2g/cm3(Fe3O4 の密
度)を使用してスケール厚さに換算して求めた。
たスケール厚さ、酸洗性、および酸洗後の表面品質を調
査した。その結果を表2に示す。得られた熱延鋼板のス
ケール厚さは、溶媒をメタノールとした10%アセチルア
セトン+1%テトラメチルアンモニウムブロライド非水
溶媒電解液定電流電解法(電流密度:20mA/cm2以下)に
よりスケールを地鉄より剥離させ、剥離したスケールの
重量を測定し、その重量から密度5.2g/cm3(Fe3O4 の密
度)を使用してスケール厚さに換算して求めた。
【0030】酸洗性は、窒素ガス雰囲気中で850 ℃×8
hrの焼鈍を行ったのち、硫酸(H2SO 4 )200g/lと混酸
(HNO3:50g/l、HF:25g/l)中で、温度:80℃、時間:10
0secの浸漬による酸洗処理を行い、酸洗後の板面を目視
観察して、スケール残りの有無を評価した。スケール残
りの評価は、スケール残りなし:○、点状スケール残り
あり:△、正常部にはスケール残りなし、焼付き部にス
ケール残りあり:□、塊状スケール残りあり:×、とし
た。
hrの焼鈍を行ったのち、硫酸(H2SO 4 )200g/lと混酸
(HNO3:50g/l、HF:25g/l)中で、温度:80℃、時間:10
0secの浸漬による酸洗処理を行い、酸洗後の板面を目視
観察して、スケール残りの有無を評価した。スケール残
りの評価は、スケール残りなし:○、点状スケール残り
あり:△、正常部にはスケール残りなし、焼付き部にス
ケール残りあり:□、塊状スケール残りあり:×、とし
た。
【0031】酸洗後の表面品質は、熱間圧延でのロール
と鋼板面との焼付きによる肌荒れの発生状況を、実機酸
洗後のコイル面の目視検査と、コイルから採取した試験
片でのラボ酸洗試料の目視検査により行った。評価は、
焼付き、肌荒れ表面欠陥なし:○、焼付き、肌荒れ表面
欠陥あり:×とした。
と鋼板面との焼付きによる肌荒れの発生状況を、実機酸
洗後のコイル面の目視検査と、コイルから採取した試験
片でのラボ酸洗試料の目視検査により行った。評価は、
焼付き、肌荒れ表面欠陥なし:○、焼付き、肌荒れ表面
欠陥あり:×とした。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】表2から、本発明の範囲を満足する条件
(本発明例No.19 〜No.21 、No.23 、No.24 、No.28 〜
No.30 )では、スケール厚さはいずれも2.5 μm 以下で
あり、ショットブラスト処理を行うことなく、良好な酸
洗性が得られている。また、その表面品質も、焼付き等
の欠陥もなく良好であった。 (実施例2)表3に示す組成のステンレス鋼スラブを、
表4に示す温度に加熱したのち、粗圧延(7パス)によ
りシートバーとし、ついで、表4に示す条件で高圧水ス
プレーを噴射してデスケーリングを行ったのち、表4に
示す1パスあたりの最大圧下率で仕上圧延を施し、板厚
4.0mmの熱延鋼板とした。得られた熱延鋼板について、
表面に付着したスケール厚さ、酸洗性、および酸洗後の
表面品質を、実施例1と同様に調査した。その結果を表
4に示す。
(本発明例No.19 〜No.21 、No.23 、No.24 、No.28 〜
No.30 )では、スケール厚さはいずれも2.5 μm 以下で
あり、ショットブラスト処理を行うことなく、良好な酸
洗性が得られている。また、その表面品質も、焼付き等
の欠陥もなく良好であった。 (実施例2)表3に示す組成のステンレス鋼スラブを、
表4に示す温度に加熱したのち、粗圧延(7パス)によ
りシートバーとし、ついで、表4に示す条件で高圧水ス
プレーを噴射してデスケーリングを行ったのち、表4に
示す1パスあたりの最大圧下率で仕上圧延を施し、板厚
4.0mmの熱延鋼板とした。得られた熱延鋼板について、
表面に付着したスケール厚さ、酸洗性、および酸洗後の
表面品質を、実施例1と同様に調査した。その結果を表
4に示す。
【0036】
【表4】
【0037】
【表5】
【0038】表4から、本発明の範囲を満足する条件
(本発明例No.2-1、No.2-3、No.2-9、No.2-10 、No.2-1
2 、No.2-13 、No.2-15 、No.2-16 、No.2-18 、No.2-2
1 )では、スケール厚さはいずれも2.5 μm 以下であ
り、ショットブラスト処理を行うことなく、良好な酸洗
性が得られている。また、その表面品質も、焼付き等の
欠陥もなく良好であった。一方、本発明の範囲を外れる
比較例では、酸洗性が低下しているか、焼付きが発生し
て表面品質が低下している。 (実施例3)表3に示す鋼No. D組成のフェライト系ス
テンレス鋼スラブを、1200℃に加熱し粗圧延したのち、
表5に示す条件で高圧水スプレーを噴射してデスケーリ
ングを行い、表5に示す1パス当たりの最大圧下率で仕
上圧延を施し、板厚3mmの熱延コイルとした。仕上圧延
の終了温度は 740℃、巻取り温度は 510℃であった。
(本発明例No.2-1、No.2-3、No.2-9、No.2-10 、No.2-1
2 、No.2-13 、No.2-15 、No.2-16 、No.2-18 、No.2-2
1 )では、スケール厚さはいずれも2.5 μm 以下であ
り、ショットブラスト処理を行うことなく、良好な酸洗
性が得られている。また、その表面品質も、焼付き等の
欠陥もなく良好であった。一方、本発明の範囲を外れる
比較例では、酸洗性が低下しているか、焼付きが発生し
て表面品質が低下している。 (実施例3)表3に示す鋼No. D組成のフェライト系ス
テンレス鋼スラブを、1200℃に加熱し粗圧延したのち、
表5に示す条件で高圧水スプレーを噴射してデスケーリ
ングを行い、表5に示す1パス当たりの最大圧下率で仕
上圧延を施し、板厚3mmの熱延コイルとした。仕上圧延
の終了温度は 740℃、巻取り温度は 510℃であった。
【0039】得られた熱延コイルに、ショットブラスト
処理を施し(コイルNo.3-1、No.3-2)、あるいはショッ
トブラスト処理を省略し(コイルNo.3)、硫酸(H2S
O4 )200g/lと混酸(HNO3:50g/l、HF:25g/l)中で、温
度:80℃、時間:100secの浸漬による酸洗処理を施し
た。そののち、これら酸洗済み熱延コイルをロール径25
0mmのタンデム圧延により、板厚0.8mm の冷延コイルと
し、焼鈍後、酸洗を行い光沢度を測定した。その結果を
表5に示す。
処理を施し(コイルNo.3-1、No.3-2)、あるいはショッ
トブラスト処理を省略し(コイルNo.3)、硫酸(H2S
O4 )200g/lと混酸(HNO3:50g/l、HF:25g/l)中で、温
度:80℃、時間:100secの浸漬による酸洗処理を施し
た。そののち、これら酸洗済み熱延コイルをロール径25
0mmのタンデム圧延により、板厚0.8mm の冷延コイルと
し、焼鈍後、酸洗を行い光沢度を測定した。その結果を
表5に示す。
【0040】
【表6】
【0041】なお、酸洗は、中性塩電解処理(NaSO4(20
0g/l) 水溶液、温度:80℃、電解電流値:120 C/dm2 )
に続いて、混酸浸漬処理(硝酸:100g/l+弗酸:30g/l
、温度:60℃、時間:40sec )を行った。表面の光沢
度は、JIS Z 8741に準拠して光沢計で測定した。本発明
の範囲内で製造された熱延コイル(コイルNo.3)は、シ
ョットブラスト処理を省略しても酸洗が可能な、優れた
酸洗性を有し、さらには大径ロールを使用した冷間圧延
を施し冷延コイルとしても、表面光沢は高く、表面品質
の良好な冷延鋼板を得ることができる。
0g/l) 水溶液、温度:80℃、電解電流値:120 C/dm2 )
に続いて、混酸浸漬処理(硝酸:100g/l+弗酸:30g/l
、温度:60℃、時間:40sec )を行った。表面の光沢
度は、JIS Z 8741に準拠して光沢計で測定した。本発明
の範囲内で製造された熱延コイル(コイルNo.3)は、シ
ョットブラスト処理を省略しても酸洗が可能な、優れた
酸洗性を有し、さらには大径ロールを使用した冷間圧延
を施し冷延コイルとしても、表面光沢は高く、表面品質
の良好な冷延鋼板を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、酸洗性が良好でかつ熱
延時の焼付き欠陥のない表面品質の良好な熱延鋼板を安
価に製造でき、産業上格段の効果を奏する。さらに、従
来酸洗前に必須であったショットブラスト処理を省略で
きるという効果もある。また、本発明の方法により製造
された熱延鋼板は、従来冷延鋼板が用いられていた用途
にも適用できるうえ、冷延用素材として用いた場合に
も、従来ショットブラスト処理を経た熱延鋼板を素材と
するよりも表面光沢に優れた冷延製品が得られるという
効果もある。
延時の焼付き欠陥のない表面品質の良好な熱延鋼板を安
価に製造でき、産業上格段の効果を奏する。さらに、従
来酸洗前に必須であったショットブラスト処理を省略で
きるという効果もある。また、本発明の方法により製造
された熱延鋼板は、従来冷延鋼板が用いられていた用途
にも適用できるうえ、冷延用素材として用いた場合に
も、従来ショットブラスト処理を経た熱延鋼板を素材と
するよりも表面光沢に優れた冷延製品が得られるという
効果もある。
【図1】スケール厚さに及ぼす高圧水の衝突圧と流量の
関係を示すグラフである。
関係を示すグラフである。
【図2】焼付き欠陥の発生に及ぼす素材Cr量と仕上圧延
での最大圧下率との関係を示すグラフである。
での最大圧下率との関係を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】酸洗性は、窒素ガス雰囲気中で850 ℃×8
hrの焼鈍を行ったのち、硫酸(H2SO 4 )200g/lと混酸
(HNO3:150g/l、HF:25g/l )中で、温度:80℃、時
間:100secの浸漬による酸洗処理を行い、酸洗後の板面
を目視観察して、スケール残りの有無を評価した。スケ
ール残りの評価は、スケール残りなし:○、点状スケー
ル残りあり:△、正常部にはスケール残りなし、焼付き
部にスケール残りあり:□、塊状スケール残りあり:
×、とした。
hrの焼鈍を行ったのち、硫酸(H2SO 4 )200g/lと混酸
(HNO3:150g/l、HF:25g/l )中で、温度:80℃、時
間:100secの浸漬による酸洗処理を行い、酸洗後の板面
を目視観察して、スケール残りの有無を評価した。スケ
ール残りの評価は、スケール残りなし:○、点状スケー
ル残りあり:△、正常部にはスケール残りなし、焼付き
部にスケール残りあり:□、塊状スケール残りあり:
×、とした。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】得られた熱延コイルに、ショットブラスト
処理を施し(コイルNo.3-1、No.3-2)、あるいはショッ
トブラスト処理を省略し(コイルNo.3)、硫酸(H2S
O4 )200g/lと混酸(HNO3:150g/l、HF:25g/l )中
で、温度:80℃、時間:100secの浸漬による酸洗処理を
施した。そののち、これら酸洗済み熱延コイルをロール
径250mm のタンデム圧延により、板厚0.8mm の冷延コイ
ルとし、焼鈍後、酸洗を行い光沢度を測定した。その結
果を表5に示す。
処理を施し(コイルNo.3-1、No.3-2)、あるいはショッ
トブラスト処理を省略し(コイルNo.3)、硫酸(H2S
O4 )200g/lと混酸(HNO3:150g/l、HF:25g/l )中
で、温度:80℃、時間:100secの浸漬による酸洗処理を
施した。そののち、これら酸洗済み熱延コイルをロール
径250mm のタンデム圧延により、板厚0.8mm の冷延コイ
ルとし、焼鈍後、酸洗を行い光沢度を測定した。その結
果を表5に示す。
フロントページの続き (72)発明者 宇城 工 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 進 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 Crを10wt%以上含有する組成のステンレ
ス鋼スラブを、熱間粗圧延によりシートバーとしたの
ち、該シートバーに仕上圧延を施す熱延ステンレス鋼板
の製造方法において、前記シートバー表面に、衝突圧が
25kgf/cm2 以上の高圧水スプレーを、流量密度を0.002
l/cm2 以上として噴射しデスケーリングを行ったのち、
1パスあたりの最大圧下率Rが、下記(1)式を満足す
る仕上圧延を施し、表面スケール厚さを2.5 μm 以下と
することを特徴とする脱スケール性および表面性状に優
れた熱延ステンレス鋼板の製造方法。 記 R≦−0.9 A+54 …………(1) ここに、R:1 パスあたりの最大圧下率(%) A:スラブのCr含有量(wt%)
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9242267A JPH1177142A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 熱延ステンレス鋼板の製造方法 |
TW086114158A TW338729B (en) | 1996-09-30 | 1997-09-27 | Hot roll stainless steel tape and the manufacturing method |
KR1019970049636A KR100237526B1 (ko) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | 열연 스테인레스 강 스트립 및 이의 제조방법 |
US08/939,945 US5948181A (en) | 1996-09-30 | 1997-09-29 | Hot-rolled stainless steel strip and method for producing the same |
EP97307720A EP0835698B1 (en) | 1996-09-30 | 1997-09-30 | Hot-rolled stainless steel strip and method for producing the same |
DE69717757T DE69717757T2 (de) | 1996-09-30 | 1997-09-30 | Warmgewalztes nichtrostendes Stahlband und Verfahren zu seiner Herstellung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9242267A JPH1177142A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 熱延ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1177142A true JPH1177142A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17086729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9242267A Pending JPH1177142A (ja) | 1996-09-30 | 1997-09-08 | 熱延ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1177142A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020052847A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | 이구택 | 오스테나이트 스테인레스강 열간압연재의 면거침 결함개선방법 |
KR20020052875A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-04 | 이구택 | 몰리브데늄 미첨가 오스테나이트 스테인레스강 슬라브의열간압연방법 |
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JP2019171403A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | 日鉄日新製鋼株式会社 | ステンレス熱延鋼板およびステンレス冷延鋼板 |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP9242267A patent/JPH1177142A/ja active Pending
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