JP3251105B2 - 屋根材の固定部材及びそれを用いた屋根構造体 - Google Patents

屋根材の固定部材及びそれを用いた屋根構造体

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JP3251105B2 JP19900393A JP19900393A JP3251105B2 JP 3251105 B2 JP3251105 B2 JP 3251105B2 JP 19900393 A JP19900393 A JP 19900393A JP 19900393 A JP19900393 A JP 19900393A JP 3251105 B2 JP3251105 B2 JP 3251105B2
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貴昭 洞口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根材の固定部材及び
それを用いた屋根構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】屋根材の軒側端部をフック掛けにより支
持したり、屋根材の継手を用いることにより、屋根材の
強風による浮き上がり防止や材料費の節約を図ることに
ついては知られている(例えば、実開昭64−5732
0号公報、特開平5−71190号公報参照)。しか
し、フック掛けによる支持構造の場合、雨水の侵入を防
ぐため、屋根材を係止する係止部と屋根下地材に固定す
る固定部との間の長さを長くする必要があり、また、
風による浮き上がり防止にはフックに大きな強度が必要
となる。
【0003】さらに、縦目地からの雨水の侵入を防止す
るために、屋根材の縦方向の重ね代を多くして屋根材
3枚重ね部を設けることが必要となり、これにより施
工時間が多く必要となる。そのうえ、部材を釘により屋
根下地に固定するため、硬質の屋根下地の場合には施工
が困難という課題もあった。
【0004】一方、継手を用いた工法は、該継手が、該
継手の一部である支持基板の棟寄りに貫通孔を設けてあ
、支持基板の上面に係止部を立設した構成であり、貫
通孔に釘を打込んで継手の支持基板を屋根下地材に固定
た後、屋根材の軒側を継手の係止部に係止するもので
ある。
【0005】しかし、かかる工法においては、継手の
止部からの雨水の侵入を防ぐため、係止部と前記貫通
孔との間の長さを長くする必要がある。そのため、風圧
による支持基板の浮き上がりを防止するには、支持基板
を大きな剛性を持つようにする必要があり、継手が重く
なるとともに材料の使用量が多くなるという課題があっ
た。また継手の形状が複雑で、かつ継手を屋根下地に留
めつける工数も多く、施工作業に多くの時間を要するな
どの課題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
前述の欠点を解決し、軽くて材料使用量の少ない屋根材
の固定部材及びそれを使用した屋根構造体を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は防水性を有しか
つ手で容易に曲げられる程度に小さい剛性のシート部
と、シート部を水密状態で貫通する固定係止部とからな
り、固定係止部はシート部の下面側に設けられ、屋根下
地材に固定される固定部と、シート部の上面に設けら
れ、屋根材を係止する係止部とからなる屋根材の固定部
を提供する。 また、本発明は、前記の屋根材の固定部
材により、屋根材を屋根下地材上に固定してなる屋根構
造体であって、前記固定部が屋根下地材上に固定され、
左右に隣接する屋根材が前記シート部の上面に、前記係
止部を挟持するように配され、シート部の軒側が1段軒
側に位置する屋根材の棟側の上面に載置され、1段棟側
に位置する屋根材の軒側端面が係止部に係止されてなる
屋根構造体を提供する。
【0008】
【作用】すなわち、本発明は屋根材を下地部材上に施
工する場合において、固定部材のうち、シート部に
ート部上部の横方向に隣接する屋根材の突き合わせ端部
の縦目地部の水の侵入を防止でき、固定係止部に強風に
よる屋根材の浮き上がり防止ができる。シート部は手で
容易に曲げることができる程度に剛性が小さくかつ防水
性をもつシート状の材料であればよいため、建物ごとに
要求される耐久性能、重量等により色々な材料を選定で
きる。
【0009】また、固定係止部はシート部を貫通するた
め、屋根下地に固定する固定部と、上部屋根材を係止す
る係止部との距離を短くでき、屋根材が風圧によ浮上
る際に該固定係止部に加えられる曲げモーメントが小さ
くなる。それゆえ、固定係止部に求められる強度は小さ
くてすみ、棒状のほか板状の材料で形成することが可能
となり、材料、形状を広く選定できる。さらに、固定係
止部は、屋根下地部材にビスまたは釘などにより固定さ
れるため、前記の硬質な材料で形成された屋根下地部材
にも容易に施工できる。
【0010】さらにまた、固定部材は、構造が簡単なた
め製作時間が大幅に短縮できるうえ、施工作業において
も大幅な時間の短縮を図ることができる。さらに、シー
ト部は、屋根材固定する機能には関与しないので、き
わめて薄いものが使用でき、軽量化を図ることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は、本発明による固定部材の実施
例を示す斜視図である。シート部1は、防水性能を有
し、手で容易に曲げることができる程度に小さい剛性を
有する。この剛性を有する部材としては、鉛板である場
合には厚みが1.5mm以下程度のもの、銅板、ステン
レス板、亜鉛メッキ鋼板、カラー鉄板である場合に
は、厚みが0.8mm以下程度のものであればよい。か
かる金属板のほかに、ゴムシート、ウレタンシート、シ
リコーンシート、などの有機系のシートも本発明のシー
ト部として使用できる。
【0012】このシート部1として、金属板を使用する
場合は、図1のように、棟寄り4分の1程度の部位であ
るシート部谷折り部2においてあらかじめ谷状に折り曲
げ、折り曲げ部11を形成しておくと後述するように屋
根材の施工性が優れるので好ましい。
【0013】シート部1の下面側(屋根下地材側)には
固定係止部材の固定部3が設けられ、その略中央部に
は、貫通孔6が設けてある。貫通孔6は、釘、ビス等に
より固定係止部材を屋根下地材に固定するものである。
【0014】固定部3の軒側端面には、係止部7が立設
され、係止部7はシート部1を貫通部4において貫通し
て設けられている。シート部1の貫通部4においては、
係止部7とシート部1とは水密状態になっている。シー
ト部1を貫通した係止部7は、棟側へ屈曲し、係止部7
シート部1の上面との間に、屋根材の軒側が挿入され
係止される構造となっている
【0015】貫通4における係止部7とシート部1と
の水密状態を確保するシール材としては、ハンダ、ゴム
材料、ウレタン材料、シリコーン材料、変性シリコーン
材料が例示される。
【0016】係止部、固定部の材料としては、曲げ
強度が、強風による吹き上げに充分耐え得る程度であ
、経年変化により要求性能以下の強度にならないもの
が使用される。具体的には、金属板を曲げ加工したも
の、金属の棒を曲げ加工したもの、金属の成形品、また
は有機系の成形品が例示される。
【0017】シート部1の長手方向に設けられた水切り
部5は、溝状、または柔軟性のあるシール材で凸状に形
成され、縦目地から侵入した水が下地部材に拡散しない
ような構成となっている
【0018】図2は、本発明の屋根構造体の斜視図であ
る。屋根下地母屋8の上に屋根野地板9が施工され、こ
の野地板9の上面には、防水シート10が施工されてい
る。防水シート10の上に屋根材13が、図1に示す屋
根材の固定部材を介して野地板9に固定されている。こ
の屋根材の固定部材は、その固定部3の貫通孔(図1の
6)をビスまたは釘等の留め付け部材で野地板に
けられる。
【0019】その際、シート部の軒側は、1段軒側に設
けられた屋根材14の棟側中央部上に載置される。屋根
材12は、固定部材のシート部1のに、隣接する屋根
材12、12の側端面で係止部7を挟持するように配さ
れる。屋根材12の軒側中央部は、1段軒側の固定部材
の係止部17に係止され固定される。固定部材の係止部
7には、1段棟側の屋根材13が係止され、固定され
る。
【0020】本発明による屋根構造体は、次のようにし
て施工できる。先ず、固定部材のシート部の軒側が、1
段軒側に設けられた屋根材14の棟側中央部上に載置さ
れるように、固定部材の固定部3を野地板9に固定す
る。
【0021】次いで、シート部の折り曲げ部11を野地
板面に平行になるように伸ばす。次いで、1段軒側の固
定部材の係止部17に屋根材12の軒側中央部を係止す
るとともに、隣接する屋根材12、12の側端面で係止
部7を挟持するように配する。次いで、1段棟側の固定
部材を同様にして野地板に固定する。次いで、1段棟側
の屋根材13の軒側中央部を、固定部材の係止部7に係
止し固定する。これを繰り返すことにより、屋根構造体
が施工される。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
による屋根材の固定部材は、材料の使用量が少なく、軽
量であるうえ、屋根構造体の施工性に優れている。ま
た、屋根材に釘孔等の加工を行う必要がないために、加
工及び施設時の屋根材の破損がない。
【0023】かかる、屋根材の固定部材を使用した屋根
構造体では、施設後屋根材が水平方向に割れた場合、係
止部に割れた屋根材が止まり屋根下に落下しない。さら
に、屋根材は軒側端部を係止で固定され、両側端部は
係止挟まれ、棟側をシート部で押さえられること
で、4辺支持され、地震などによる屋根下地の変形に
より屋根材が割れることがない。
【0024】また、施工後に何らかの要因で屋根材料が
割れた場合、屋根材の差し替えが比較的容易で、もとど
おりに修復できる。さらにまた、このシート部を用い
て、屋根材の互いに横方向に隣接する縦目地から侵入す
る水を軒側下段の屋根材に排出するため、防水のために
必要な棟側へ延長して伸びる長さ3枚重ねとなる部分の
必要がなく、屋根材の重ね代を少なくでき、施工の早さ
が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の屋根材の固定部材の斜視図。
【図2】本発明の屋根材の固定部材を用いた屋根構造体
の斜視図。
【符号の説明】
1:シート部 2:シート部谷折り部 3:固定部 4:貫通 7、17:係止部 9:野地板 10:防水シート 12、13、14:屋根材 11:折り曲げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/34 E04D 12/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水性を有しかつ手で容易に曲げられる程
    度に小さい剛性のシート部と、シート部を水密状態で貫
    通する固定係止部とからなり、固定係止部はシート部の
    下面側に設けられ、屋根下地材に固定される固定部と、
    シート部の上面に設けられ、屋根材を係止する係止部と
    からなる屋根材の固定部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の屋根材の固定部材により、
    屋根材を屋根下地材に固定してなる屋根構造体であっ
    て、前記固定部が屋根下地材に固定され、左右に隣接
    する屋根材が前記シート部の上面に、前記係止部を挟持
    するように配され、シート部の軒側が1段軒側に位置す
    屋根材の棟側の上面に載置され、1段棟側に位置する
    屋根材の軒側端面が係止部に係止されてなる屋根構造
    体。
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