JP3002357B2 - 太陽電池瓦付き屋根パネル - Google Patents

太陽電池瓦付き屋根パネル

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JP3002357B2
JP3002357B2 JP5140973A JP14097393A JP3002357B2 JP 3002357 B2 JP3002357 B2 JP 3002357B2 JP 5140973 A JP5140973 A JP 5140973A JP 14097393 A JP14097393 A JP 14097393A JP 3002357 B2 JP3002357 B2 JP 3002357B2
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洋典 野田
健次 逢坂
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の屋根瓦を葺設し
た太陽電池付きの大型の屋根パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から屋根瓦として太陽電池瓦を用い
るものが知られている。そして、従来の太陽電池瓦は現
場において一枚一枚単独で葺いて施工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例においては、現場で太陽電池瓦を一枚一枚単独で葺い
て施工していたので、現場施工時に配線等が面倒であ
り、施工時間がかかり、また瓦葺き職人は配線工事を一
般にしないので、現場施工においては、特別な専門職が
必要であった。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、工場で
配線工事等が行えて現場施工が簡単となり、また、一度
に多数の屋根瓦乃至太陽電池瓦の施工ができていっそう
現場施工が簡略化できる太陽電池瓦付き屋根パネルを提
供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の太陽電池
瓦付き屋根パネルは、パネル本体1の上面部の中央部に
前後方向にわたって中桟17を設け、このパネル本体1
の上面部に複数の屋根瓦2を葺設して屋根パネルを構成
し、該屋根パネルに葺設した複数の屋根瓦2のうち任意
の屋根瓦2を太陽電池瓦2aとし、中桟17に上方に開
口する溝部16を設け、溝部16に複数のコネクタ5を
有する配線ユニット4を配設し、太陽電池瓦2aを配線
ユニット4のコネクタ5に接続して成ることを特徴とす
るものである。
【0006】
【0007】
【作用】しかして、上記のような構成の本発明によれ
ば、パネル本体1の上面部に複数の屋根瓦2を葺設して
屋根パネルを構成し、該屋根パネルに葺設した複数の屋
根瓦2のうち任意の屋根瓦2を太陽電池瓦2aとしてあ
ることで、太陽電池瓦2aを備えた太陽電池瓦付き屋根
パネルAを工場で形成できるものであり、また、工場で
大型の太陽電池瓦付き屋根パネルAを形成する際に太陽
電池瓦2aの配線も工場で行えるものである。そして、
パネル本体1の上面部の中央部に前後方向にわたって中
桟17を設け、中桟17に上方に開口する溝部16を設
け、溝部16に複数のコネクタ5を有する配線ユニット
4を配設し、太陽電池瓦2aを配線ユニット4のコネク
タ5に接続することで、太陽電池瓦2aの交換やメンテ
ナンスが容易となり、また、配線ユニット4として直列
配線用のもの、あるいは並列配線用のもの等、目的に応
じて屋根瓦2を載置するためにパネル本体1に本来備わ
っている中桟17に設けた溝部16に配線ユニット4を
選択的に配設することで、簡単に直列配線又は並列配線
ができるものであり、パネル本体1の基本的な構成であ
る中桟17を変えることなく、また、基本接続方式を変
えることなく、所望の電圧を得ることができる太陽電池
付き屋根パネルとすることができるものである。
【0008】
【実施例】本発明を以下添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。パネル本体1は木製等の枠材6表面部に面
板7を取着して構成してある。パネル本体1は全体の形
状が前後方向に細長い矩形状に形成してある。このパネ
ル本体1の上面部の一端部には前後方向の全長に亘って
水切りシート8が敷設してあり、この水切りシート8は
上面部に前後方向に亘るひれ状の水切り突片9が複数列
設けてある。パネル本体1の上面部には前後方向に複数
の屋根瓦2が葺設してある。そして、本発明においては
この複数の屋根瓦2のうち任意の屋根瓦2が太陽電池瓦
2aとなっている。屋根瓦2は平板状をしており、太陽
電池瓦2aも前記平板状の屋根瓦2と同様に図2に示す
ように平板状をしており、またこの太陽電池瓦2aの大
きさや外形も平板状の屋根瓦2と同じ大きさ、外形とな
っている。太陽電池瓦2aは前部上面の曝露部に太陽電
池部10が設けてあり、後部が屋根瓦2と同様に非曝露
部11となっており、非曝露部11には釘打ち孔12が
設けてある。そして、工場において屋根瓦2及び太陽電
池瓦2aをパネル本体1に葺設して太陽電池瓦付き屋根
パネルAを形成するものである。屋根瓦2や太陽電池瓦
2aをパネル本体1の上面部に葺設するには、屋根瓦2
を例にして述べると、前端の屋根瓦2をパネル本体1の
上面部前端に載せて非曝露部に設けた釘打ち孔から釘を
打ち込んでパネル本体1に固着し、次に、この屋根瓦2
の非曝露部の上面部に次段の屋根瓦2の曝露部の下面部
を載置すると共に次段の屋根瓦2の非曝露部に設けた釘
打ち孔から釘を打ち込んでパネル本体1に固着する。同
様にして次々と屋根瓦2をパネル本体1の上面に前部か
ら後部にかけて葺設していくものである。この場合、上
記のようにして屋根瓦2を葺く際に、任意の屋根瓦2に
代えて同じ形状、同じ大きさの太陽電池瓦2aを屋根瓦
2と同様の葺設手順で葺設するものである。太陽電池瓦
2aを葺設する場合同時に配線工事を行う必要がある
が、配線工事は以下のようにして行う。すなわちパネル
本体1の中央部に前後方向に渡って中桟17を設け、こ
の中桟17に溝部16を設け、溝部16の開口部には面
板7を積層しないように構成し、溝部16内に配線ユニ
ット4を配設し、配線ユニット4に複数のコネクタ5を
設け、太陽電池瓦2aのリード線14の端部に設けたコ
ネクタ5aを配線ユニット4のコネクタ5に接続するよ
うにしたものである。このようにすることで配線ユニッ
ト4は直列配線用のもの、あるいは並列配線用のものが
用いられ、目的に応じて使用する配線ユニット4を選択
することで簡単に直列配線又は並列配線ができ、基本接
続方式を変えずに所望の電圧を得ることができる。そし
て、この配線ユニット4を用いたものは配線の接続作業
が容易であり、接続品質も安定しており、また、施工後
における瓦交換の際にメンテナンスが容易である。
【0009】屋根瓦2及び太陽電池瓦2aをパネル本体
1の上面に葺設した場合、屋根瓦2及び太陽電池瓦2a
の左右方向の一方の側端部はパネル本体1の側端部より
も少し外側方に突出しており、屋根瓦2及び太陽電池瓦
2aの左右方向の他方の側端部はパネル本体1の上面部
の側端部に敷設した水切りシート8の上に載置される
が、この場合、水切りシート8の左右方向の略半分は露
出するようになっている。
【0010】そして、上記のような構成の太陽電池瓦付
き屋根パネルAは工場でパネル本体1に屋根瓦2及び太
陽電池瓦2aを葺設すると共に配線した状態で現場に運
び、現場において、図6に示すようにクレーンで吊り上
げて建物の棟木20、母屋21、軒桁22等に掛け渡し
て施工して図9に示すような太陽電池瓦2aが存在する
屋根Bを構成するものである。この場合、現場施工にお
いては、太陽電池瓦2aを個々に単独で施工したり、配
線したりする必要がなくなるものであり、単に、大型の
太陽電池瓦付き屋根パネルAを施工するのみでよくな
る。ここで、左右方向に隣り合う太陽電池瓦付き屋根パ
ネルAの接続は、図8に示すように一方の太陽電池瓦付
き屋根パネルAの水切りシート8の左右方向の略半分が
露出した部分に隣りの太陽電池瓦付き屋根パネルAの屋
根瓦2及び太陽電池瓦2aの外側方に突出した部分を重
ねるように施工するものであり、このことにより、左右
方向の接続部分において水が水切りシート8の略中央部
に浸入しても水切りシート8に設けたひれ状の水切り突
片9により内部に水が浸入するのが防止される。
【0011】
【発明の効果】本発明にあっては、上述のように、パネ
ル本体の上面部に複数の屋根瓦を葺設して屋根パネルを
構成し、該屋根パネルに葺設した複数の屋根瓦のうち任
意の屋根瓦を太陽電池瓦としてあるので、現場施工が簡
単となり、また、一度に多数の屋根瓦乃至太陽電池瓦の
施工ができ、更に、特別な技術を持った作業者以外の人
でも施工できるものであり、また、パネル本体の上面部
の中央部に前後方向にわたって中桟を設け、中桟に上方
に開口する溝部を設け、溝部に複数のコネクタを有する
配線ユニットを配設し、太陽電池瓦を配線ユニットのコ
ネクタに接続することで、太陽電池瓦の交換やメンテナ
ンスが容易となり、また、配線ユニットとして直列配線
用のもの、あるいは並列配線用のもの等、目的に応じて
屋根瓦を載置するためにパネル本体に本来備わっている
中桟に設けた溝部に配線ユニットを選択的に配設するこ
とで、簡単に直列配線又は並列配線ができるものであ
り、パネル本体の基本的な構成である中桟を変えること
なく、また、基本接続方式を変えることなく、所望の電
圧を得ることができる太陽電池付き屋根パネルとするこ
とができるものである。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池瓦付き屋根パネルを示し、
(a)は一部破断した平面図であり、(b)は一部破断
した側面図である。
【図2】同上に用いる太陽電池瓦の斜視図である。
【図3】同上の太陽電池瓦の配線を説明するための一実
施例の一部分解した斜視図である。
【図4】同上の要部断面図である。
【図5】同上に用いる配線ユニットの斜視図である。
【図6】同上の施工途中の状態を説明するための分解斜
視図である。
【図7】同上の太陽電池瓦付き屋根パネルの斜視図であ
る。
【図8】同上の太陽電池瓦付き屋根パネル同士の接続部
分の断面図である。
【図9】同上の太陽電池瓦付き屋根パネルを施工した状
態の斜視図である。
【符号の説明】
1 パネル本体 2 屋根瓦 2a 太陽電池瓦 4 配線ユニット 5 コネクタ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/18 E04D 1/30 603 E04D 3/40 E04D 13/00 E04B 7/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル本体の上面部の中央部に前後方向
    にわたって中桟を設け、このパネル本体の上面部に複数
    の屋根瓦を葺設して屋根パネルを構成し、該屋根パネル
    に葺設した複数の屋根瓦のうち任意の屋根瓦を太陽電池
    瓦とし、中桟に上方に開口する溝部を設け、溝部に複数
    のコネクタを有する配線ユニットを配設し、太陽電池瓦
    を配線ユニットのコネクタに接続して成ることを特徴と
    する太陽電池瓦付き屋根パネル。
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CN112600491B (zh) * 2020-12-15 2021-11-02 保定嘉盛光电科技股份有限公司 一种用于光伏屋顶的光伏平瓦单元及铺设方法

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