JPH0223688Y2 - - Google Patents

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JPH0223688Y2
JPH0223688Y2 JP9916484U JP9916484U JPH0223688Y2 JP H0223688 Y2 JPH0223688 Y2 JP H0223688Y2 JP 9916484 U JP9916484 U JP 9916484U JP 9916484 U JP9916484 U JP 9916484U JP H0223688 Y2 JPH0223688 Y2 JP H0223688Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、隣接する壁体間や、隣接する建物ユ
ニツト間などに介装されるスペーサ受け具に関す
る。
〔従来技術〕
ユニツト建造物の施工において、隣接する各建
物ユニツトを接続する場合、基礎に植設される建
物ユニツト固定用のアンカーボルトに対する各建
物ユニツトの位置調整のために建物ユニツト間に
多少の間隙を必要としている。ところが、建物ユ
ニツト間の間隙をそのままの状態にしてユニツト
建造物を完成してしまうと、ユニツト建造物に水
平方向の荷重が作用した場合に、建物ユニツトに
ひずみを生ずる恐れがある。そこで、これら建物
ユニツト間の間隙に応じ、合板等のスペーサを所
定の厚みにして挿入し、さらに該スペーサと隣接
する各建物ユニツトとを釘等を用いて接続するこ
とが考えられる。
しかしながら、隣接する建物ユニツト間の間隙
に応じ、挿入するスペーサの厚みを調整する作業
並びに該間隙にスペーサを保持されたままの状態
でスペーサと建物ユニツトとを接続する作業は、
困難をきわめ、これらの作業能率も悪いものとな
ることが予想される。
また、通常の建物における壁体間の間隙につい
ても同様のことが言える。
〔考案の目的〕
本考案は、壁体間、建物ユニツト間などの間隙
に応じ、スペーサの厚みを調整する作業並びに該
スペーサと建物ユニツトなどを接続する作業、の
作業性を向上させ、堅固な建造物を得ることを目
的としている。
〔考案の要旨〕
上記目的を達成するために本考案は、板状材か
らなるものであつて、スペーサを収納可能とする
略U字状の本体部と、本体部の両端部に形成され
た接続部と、本体部の底部を複数回折り曲げて上
方に稜線部を有するように形成された屈曲部とを
備えることとしている。
〔考案の構成〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第9図に示すユニツト建造物10は、2階建て
の住宅に係り、該ユニツト建造物10の施工は、
コンクリートを打設して形成されてなる基礎11
の上部に第8図に示すように下階部分を構成する
複数の部屋ユニツト12(以下、単に下階部屋ユ
ニツト12と称する)を据付け、さらに、その上
部に上階部分を構成する複数の部屋ユニツト13
(以下、単に上階部屋ユニツト13と称する)を
据付けて行うようにしている。基礎11に対する
下階部屋ユニツト12の据付けは、予め基礎11
に植設されてなる不図示のアンカーボルトに対
し、各下階部屋ユニツト12の下端部を締結して
行われる。下階部屋ユニツト12に対する上階部
屋ユニツト13の据付けは、上記のように基礎1
1に対し据付けられた下階部屋ユニツト12の上
部に上階部屋ユニツト13を対応配置し、下階部
屋ユニツト12の上端部と上階部屋ユニツト13
の下端部とをくぎ打ち等により接続して行われ
る。このようにして、第8図に示す状態で据付け
られた下階部屋ユニツト12および上階部屋ユニ
ツト13に対し、さらに、屋根ユニツト14を据
付け、第9図に示すようにユニツト建造物10を
完成するようにしている。下階部屋ユニツト12
あるいは上階部屋ユニツト13に対する屋根ユニ
ツト14の据付けは、第8図に示す状態で各々据
付けられた各部屋ユニツト12、または13の上
部に屋根ユニツト14を対応配置し、各部屋ユニ
ツト12または13の上端部と屋根ユニツト14
の下端部とをくぎ打ち等により接続して行われ
る。
基礎11の上部に据付けられ、それぞれ隣接す
る各下階部屋ユニツト12間には、基礎11に植
設されるアンカーボルトに対する位置調整に伴な
い、間隙Wが生じ、また、これら下階部屋ユニツ
ト12の上部に対応配置される隣接する上階部屋
ユニツト13間、さらに、下階部屋ユニツト12
および上階部屋ユニツト13の上部に対応配置さ
れる屋根ユニツト14間にも、それぞれ同様な間
隙Wが生ずることとなる。
隣接するそれぞれの下階部屋ユニツト12間お
よび上階部屋ユニツト13間の間隙Wには、第1
図Aに示すスペーサ受け具15が、各部屋ユニツ
ト12又は各部屋ユニツト13に取着される状態
で介装れる。すなわち、このスペーサ受け具15
は、第8図のA部あるいはB型のように、隣接す
る下階部屋ユニツト12間あるいは上階部屋ユニ
ツト13間に介装される。このスペーサ受け具1
5は、略U字状の本体部16を有し、また、本体
部16上部の両端部に接続部17を有してなる。
さらに、本体部16の底部には、屈曲部18が形
成されてなる。一対の接続部17のうちの一方の
接続部17は、第1図Bに示すように各部屋ユニ
ツト12または13の壁パネル19の上端部に対
しくぎ20により接続され、他方の接続部17
は、隣接する一方の部屋ユニツト12または13
の壁パネル19の上端部に対し、くぎ20により
接続されるようにしている。このスペーサ受け具
15は、板金材を折曲げて形成してなり、各接続
部17と屈曲部18の稜線部23とは、それぞれ
平行な状態に折曲げられて形成される。これによ
り、各接続部17と、水平状態とされる壁パネル
19の上端部を接続した状態で、屈曲部18の稜
線部23を水平状態に保つことが可能となる。本
体部16には、合成材等を用いてなるスペーサ2
1を収納可能とするスペーサ収納部22が備えら
れている。スペーサ収納部22へのスペーサ21
の収納は、第2図A,B,Cに示す順で行われ、
先ず、第2図Aに示すように上方より間隙Wに相
応する厚さのスペーサ21を挿入するようにして
いる。すなわち、スペーサ21の厚さは、隣接す
る各部屋ユニツト12または13間のそれぞれの
間隙Wに応じて調整され、該調整は、スペーサと
しての合板材等の枚数を調整して行われ、複数枚
のスペーサ21を順次スペーサ収納部22へ挿入
して行うようにしている。スペーサ21の挿入
は、第2図Aに示すように最初に大きな厚みを有
するスペーサ21を挿入して大まかな厚さの調整
を行い、次に小さな厚みを有するスペーサ21を
挿入して厚さの微調整を行うようにしている。
本体部16のうちスペーサ収納部22の底部に
は前述のように屈曲部18が形成され、該屈曲部
18は、稜線部23を上方に向けて突出してな
る。屈曲部18は、スペーサ収納部22の幅Tを
調整可能とし、例えば、隣接する部屋ユニツト1
2または13間の間隙Wが大きく、挿入されるス
ペーサ21の厚みが大とされるときには、スペー
サ収納部22を矢示C方向に拡開可能としてい
る。逆に隣接する部屋ユニツト12または13の
間隙Wが小さいときには、スペーサ収納部22の
幅Tを矢示D方向に縮小させ、間隙Wにスペーサ
受け具15を介装することを可能としている。屈
曲部18の稜線部23は、第2図Aに示すように
大きな厚みを有するスペーサ21の下端部を支持
可能としている。これにより、大きな厚みのスペ
ーサ21を挿入した後、その側方に小さな厚みを
有するスペーサ21を挿入してスペーサ21の厚
さの微調整を行う場合、大きな厚みのスペーサ2
1を上方より矢示E方向に押すようにし、スペー
サ収納部22を矢示C方向に拡開させるようにし
ている。これにより、小さな厚みのスペーサ21
をスペーサ収納部22に挿入し易くするようにし
ている。
このようにして、スペーサ収納部22へスペー
サ21を挿入した後、第2図Bに示すようにスペ
ーサ収納部22より上方に突出するスペーサ21
を上方より打込む。これにより、屈曲部18の稜
線部23が第2図Cに示すように変形されてスペ
ーサ21をスペーサ収納部22内へ収納させるこ
とが可能となる。
間隙Wに相応する厚さのスペーサ21が、スペ
ーサ収納部22に収納された後、第2図Cに示す
ように隣接する各部屋ユニツト12または13の
壁パネル19とスペーサ21を収納してなるスペ
ーサ受け具15とをくぎ24を水平方向に打つこ
とにより接続するようにする。これにより、隣接
する下階部屋ユニツト12および上階部屋ユニツ
ト13のそれぞれが間隙Wにスペーサ21を介装
させた状態で接続されることが可能となる。
スペーサ受け具15を介装させた状態で相互に
接続される下階部屋ユニツト12および上階部屋
ユニツト13のそれぞれは、スペーサ受け具15
の上部に配設される板金製接続具50によりさら
に強固に接続されるようにしている。この板金製
接続具50は、隣接する各部屋ユニツト12また
は13間に跨がるものとされ、長方形状でかつ薄
肉状とされている。板金製接続部50の両端部に
は、それぞれ接続部51が形成され、各接続部5
1は、隣接されるそれぞれの壁パネル19の上部
に対し、鉛直方向に打設されるくぎ52により接
続可能とされる。これにより、ユニツト建造物1
0に水平方向の荷重が加わる場合に、隣接される
部屋ユニツト12または13のそれぞれは、両者
の離隔方向においても確実な接続状態を保つこと
が可能となる。
各部屋ユニツト12および13の上部に対応配
置され、それぞれ隣接する屋根ユニツト14は、
隣接する屋根ユニツト14間あるいは、隣接する
上階部屋ユニツト13と屋根ユニツト14間に、
それぞれ、第3図Aに示すスペーサ受け具25、
第4図Aに示すスペーサ受け具26、第5図Aに
示すスペーサ受け具27、第6図Aに示すスペー
サ受け具28、第7図Aに示すスペーサ受け具2
9を介装させた状態で相互に接続される。これら
のスペーサ受け具25〜29は、上記スペーサ受
け具15と同様に略U字状の本体部16を有し、
また、本体部16上部の両端部には、それぞれ接
続部30,31,32,33,34が形成されて
いる。すなわち、各スペーサ受け具25〜29の
接続部30〜34は、隣接する屋根ユニツト14
あるいは上階部屋ユニツト13にそれぞれ接続可
能とされる。さらに、各スペーサ受け具25〜2
9の本体部16には、スペーサ収納部22が備え
られ、屋根ユニツト14間の間隙Wあるいは屋根
ユニツト14と上階部屋ユニツト13間の間隙W
に応じた厚さのスペーサ21を収納可能としてい
る。また、本体部16のうちスペーサ収納部22
の底部には、稜線部23を上方に突出させた状態
で屈曲部18が形成され、スペーサ収納部22の
幅Tを調整可能としている。
各スペーサ受け具25〜29のうち、第3図A
に示すスペーサ受け具25は、第9図下部のよう
に隣接する屋根ユニツト14の間に介装され、各
屋根ユニツト14の屋根勾配面35および36に
それぞれ取着するようにしている。各屋根ユニツ
ト14の屋根勾配面35および36は、隣接状態
において連続して下降する屋根面を形成するよう
にしている。すなわち、スペーサ受け具25は、
第3図Bに示すように屋根勾配面35と屋根勾配
面36の間に配設され、一方の接続部30を屋根
勾配面35の野地板37および屋根梁38に対
し、くぎ39により接続可能とし、他方の接続部
30を屋根勾配面36の野地板37および屋根梁
38に対し、くぎ39により接続可能としてい
る。各接続部30は、隣接する屋根ユニツト14
の各屋根勾配面35および36の勾配に相応する
形状とされ、稜線部23に対して上端部を傾斜状
態に折曲げられ、形成される。スペーサ受け具2
5は、各屋根勾配面35および36に接続された
後、スペーサ収納部22にスペーサ21が収納さ
れる。この状態で隣接する各屋根ユニツト14の
屋根梁38とスペーサ21を収納してなるスペー
サ受け具25とをくぎ40を水平方向に打つこと
により接続するようにしている。スペーサ受け具
25を介装させた状態で接続される各屋根ユニツ
ト14は、スペーサ受け具25の上部に配設され
る板金製接続具60により、さらに強固に接続さ
れるようにしている。この板金製接続具60は、
隣接する各屋根ユニツト14のそれぞれの屋根勾
配面35および36に跨がるものとされ、長方形
状でかつ薄肉状とされている。板金製接続具60
の両端部には、それぞれ接続部61が形成され、
一方の接続部61は、屋根勾配面35に、他方の
接続部61は屋根勾配面36に対し、それぞれ鉛
直方向に打設されるくぎ62により接続可能とさ
れる。これにより、ユニツト建造物10に水平方
向の荷重が加わる場合に、隣接する屋根ユニツト
14は、それらの離隔方向においても確実な接続
状態を保つことが可能とする。
第4図Aに示すスペーサ受け具26は、第9図
G部のように隣接する屋根ユニツト14の間に介
装され、各屋根ユニツト14の屋根勾配面41お
よび42にそれぞれ取着するようにしている。各
屋根ユニツト14の屋根勾配面41および42
は、軒部43に対し、それぞれ同一傾斜状態で下
降され、隣接状態において各屋根勾配面41およ
び42は、連続する屋根面とされる。すなわち、
スペーサ受け具26は、第4図Bに示すように屋
根勾配面41と屋根勾配面42の間に配設され、
一対の接続部31のうち一方の接続部31は、屋
根勾配面41の野地板37および屋根梁38に対
し、くぎ39により接続可能とし、他方の接続部
30は、屋根勾配面42の野地板37および屋根
梁38に対し、くぎ39により接続可能としてい
る。各接続部31は、隣接する屋根ユニツト14
の各屋根勾配面41および42の勾配に相応する
形状とされ、本体部16の底部に対して上端部を
傾斜状態に折曲げられ、形成される。スペーサ受
け具26は、各屋根勾配面41および42に接続
された後、スペーサ収納部22にスペーサ21が
収納される。この状態で隣接する各屋根ユニツト
14の屋根梁38とスペーサ21を収納してなる
スペーサ受け具26とを、くぎ40を水平方向に
打つことにより接続するようにしている。スペー
サ受け具26を介装させた状態で接続される各屋
根ユニツト14は、スペーサ受け具26の上部に
配設される板金製接続具70により、さらに強固
に接続されるようにしている。この板金製接続具
70は、隣接する各屋根ユニツト14のそれぞれ
の屋根勾配面41および42に跨がるものとさ
れ、長方形状でかつ薄肉状とされている。板金製
接続具70の両端部には、それぞれ接続部71が
形成され、一方の接続部71は、屋根勾配面41
に、他方の接続部71は屋根勾配面42に対し、
それぞれ鉛直方向に打設されるくぎ72により接
続可能とされる。これにより、ユニツト建造物1
0に水平方向の荷重が加わる場合に、隣接する屋
根ユニツト14は、それらの離隔方向においても
確実な接続状態を保つことが可能となる。
第5図Aに示すスペーサ受け具27は、第9図
H部のように隣接する上階部屋ユニツト13と屋
根ユニツト14の間に介装され、上階部屋ユニツ
ト13の壁パネル19および屋根ユニツト14の
屋根勾配面44にそれぞれ取着するようにしてい
る。すなわち、このスペーサ受け具27は、第5
図Bに示すように、一対の接続部32のうち一方
の接続部32を壁パネル19の面部に対し、くぎ
39により接続可能とし、他方の接続部32を屋
根勾配面44の野地板37および屋根梁38に対
し、くぎ39により接続可能としている。各接続
部32のうち、一方の接続部32は、直立される
壁パネル19の面部に相応するように、U字状の
本体部16を延設して形成される直立状態とさ
れ、他方の接続部32は、屋根勾配面44の勾配
に相応する形状とされ、稜線部23に対して上端
部を傾斜状態に折曲げられて形成される。スペー
サ受け具27は、壁パネル19および屋根勾配面
44に接続された後、スペーサ収納部22にスペ
ーサ21が収納される。この状態で隣接する上階
部屋ユニツト13の壁パネル19、屋根ユニツト
14の屋根梁38およびスペーサ21を収納して
なるスペーサ受け具27とを、くぎ40を水平方
向に打つことにより接続するようにしている。ス
ペーサ受け具27を介装させた状態で接続される
上階部屋ユニツト13と屋根ユニツト14は、ス
ペーサ受け具27の上部に配設される板金製接続
具80より、さらに強固に接続されるようにして
いる。この板金製接続具80は、隣接する上階部
屋ユニツト13の壁パネル19と屋根ユニツト1
4の屋根勾配面44に跨がるものとされ、断面L
字形状でかつ薄肉状とされている。板金製接続具
80の両端部には、それぞれ接続部81が形成さ
れ、一方の接続部81は、壁パネル19の面部
に、他方の接続部81は、屋根勾配面44に対
し、それぞれ直交方向に打設されるくぎ82によ
り接続可能とされる。これにより、ユニツト建造
物10に水平方向の荷重が加わる場合に、隣接す
る上階部屋ユニツト13と屋根ユニツト14は、
両者の離隔方向においても確実な接続状態を保つ
ことが可能となる。
第6図Aに示すスペーサ受け具28は、第9図
J部のように隣接する屋根ユニツト14間に介装
され、各屋根ユニツト14の屋根勾配面45およ
び46にそれぞれ取着するようにしている。各屋
根ユニツト14の屋根勾配面45および46は、
隣接状態においてユニツト建造物10の棟部を形
成するようにしている。スペーサ受け具28は、
第6図Bに示すように対称方向に下降される屋根
勾配面45と46の間に配置され、各接続部33
をそれぞれの屋根勾配面45および46に接続さ
せるようにしている。すなわち、一方の接続部3
3を、屋根勾配面45の野地板37および屋根梁
38に対し、くぎ39により接続可能とし、他方
の接続部33を屋根勾配面46の野地板37およ
び屋根梁38に対し、くぎ39により接続可能と
している。各接続部33は、隣接する屋根ユニツ
ト14の各屋根勾配面45および46の勾配に相
応する形状とされ、本体部16の底部に対し上端
部を傾斜状態に折曲げられ、形成される。スペー
サ受け具28は、各屋根勾配面45および46に
接続された後、スペーサ収納部22にスペーサ2
1が収納される。この状態で隣接する各屋根ユニ
ツト14の屋根梁38とスペーサ21を収納して
なるスペーサ受け具28とを、くぎ40を水平方
向に打つことにより接続するようにしている。ス
ペーサ受け具28を介装させた状態で接続される
各屋根ユニツト14は、スペーサ受け具28の上
部に配設される板金製接続具90により、さらに
強固に接続されるようにしている。この板金製接
続具90は隣接する各屋根ユニツト14のそれぞ
れの屋根勾配面45および46に跨がるものとさ
れ、断面ヘ字形状でかつ薄肉状とされている。板
金製接続具90の両端部には、それぞれ接続部9
1が形成され、一方の接続部91は、屋根勾配面
45に、他方の接続部91は、屋根勾配面46に
対し、それぞれ鉛直方向に打設されるくぎ92に
より接続可能とされる。これにより、ユニツト建
造物10に水平方向の荷重が加わる場合に、隣接
する屋根ユニツト14はそれらの離隔方向におい
ても確実な接続状態を保つことが可能となる。
第7図Aに示すスペーサ受け具29は、第9図
K部のように隣接する上階部屋ユニツト13と屋
根ユニツト14の間に介装され、上階部屋ユニツ
ト13の壁パネル19および屋根ユニツト14の
屋根勾配面47にそれぞれ取着するようにしてい
る。すなわち、このスペーサ受け具29は、第7
図Bに示すように、一対の接続部34のうち一方
の接続部34を壁パネル19の面部に対しくぎ3
9により接続可能とし、他方の接続部34を屋根
勾配面47の野地板37および屋根梁38に対し
くぎ39により接続可能としている。各接続部3
4のうち一方の接続部34は、直立される壁パネ
ル19の面部に相応するようにU字状の本体部1
6を延設して形成される直立状態とされ、他方の
接続部34は、屋根勾配面47の勾配に相応する
形状とされ、稜線部23に対して上端部を折曲げ
て形成される。スペーサ受け具29は、壁パネル
19および屋根勾配面47に接続された後、スペ
ーサ収納部22にスペーサ21が収納される。こ
の状態で、隣接する上階部屋ユニツト13の壁パ
ネル19、屋根ユニツト14の野地板37および
屋根梁38、さらにスペーサ21を収納してなる
スペーサ受け具29とを、くぎ40を水平方向に
打つことにより接続するようにしている。スペー
サ受け具29を介装させた状態で接続される上階
部屋ユニツト13と屋根ユニツト14は、スペー
サ受け具29の上部に配設される板金製接続具1
00により、さらに強固に接続されるようにして
いる。この板金製接続具100は、隣接する上階
部屋ユニツト13の壁パネル19と屋根ユニツト
14の屋根勾配面47に跨がるものとされ、断面
ヘ字形状でかつ薄肉状とされている。板金製接続
具100の両端部には、それぞれ接続部101が
形成され、一方の接続部101は、壁パネル19
の面部に、他方の接続部101は、屋根勾配面4
7に対し、それぞれ直交方向に打設されるくぎ1
02により接続可能とされる。これにより、ユニ
ツト建造物10に水平方向の荷重が加わる場合
に、隣接する上階部屋ユニツト13と屋根ユニツ
ト14は、両者の離隔方向においても確実な接続
状態を保つことができる。
次に上記実施例の作用を説明する。
基礎11の上部に据付けられる隣接する下階部
屋ユニツト13間の間隙W、上階部屋ユニツト1
3間の間隙W、さらに部屋ユニツト12および1
3の上部に対応配置される隣接する屋根ユニツト
14間の間隙Wのそれぞれにスペーサ受け具1
5,25,26,27,28,29が介装され、
くぎによつて取着される。この状態で、スペーサ
21を所定の厚さに調整し、スペーサ収納部22
に挿入することにより、各間隙Wに応じた厚さの
スペーサ21を、それぞれの間隙Wに配設し、保
持させることが可能となる。また、スペーサ21
は、スペーサ収納部22に収納されたままの状態
でくぎ40により、各スペーサ受け具15,2
5,26,27,28,29とともに隣接する下
階部屋ユニツト12、隣接する上階部屋ユニツト
13、隣接する屋根ユニツト14あるいは隣接す
る上階部屋ユニツト13と屋根ユニツト14にそ
れぞれ接続することができるので、スペーサ21
を介装させた状態での建物ユニツトの接続作業が
容易なものとなる。このように、上記実施例によ
れば各建物ユニツト間に間隙Wに応じ、スペーサ
21の厚みを調整する作業並びにスペーサ21と
建物ユニツトとの接続作業が容易となり、これら
作業の作業性を向上し、堅固なユニツト建造物1
0を得ることができる。
本考案のスペーサ受け具は、通常の建物におけ
る壁体間の間隙などにおいても前記と同様にして
使用できる。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案は、スペーサを収納可能
とする略U字状の本体部と、本体部の両端部に形
成された接続部と、本体部の底部に形成された屈
曲部とを備えることとしたため、壁体間、建物ユ
ニツト間などの間隙に応じスペーサの厚みを調整
する作業並びに該スペーサと壁体、建物ユニツト
などとの接続作業のそれぞれの作業性を向上する
ことが可能となり、堅固な建造物を得ることがで
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の一実施例に係るスペーサ受
け具を示す斜視図、第1図Bは、第1図Aに示す
スペーサ受け具を用いて部屋ユニツト同士を接続
する状態を示す一部破断の斜視図、第2図A、第
2図Bおよび第2図Cは、第1図Bの−線に
沿い、それぞれ第1図Aに示すスペーサ受け具を
用いて、隣接する部屋ユニツトを接続する過程を
示す拡大断面図、さらに第3図A、第4図A、第
5図A、第6図A、第7図Aはそれぞれ他の例に
係るスペーサ受け具を示す斜視図、第3図Bは第
3図Aに示すスペーサ受け具を用いて屋根ユニツ
ト同士を接続する状態を示す第1図B同様の斜視
図、第4図Bは第4図Aに示すスペーサ受け具を
用いて屋根ユニツト同士を接続する状態を示す第
1図B同様の斜視図、第5図Bは第5図Aに示す
スペーサ受け具を用いて屋根ユニツトと部屋ユニ
ツトを接続する状態を示す第1図B同様の斜視
図、第6図Bは第6図Aに示すスペーサ受け具を
用いて屋根ユニツト同士を接続する状態を示す第
1図B同様の斜視図、第7図Bは第7図Aに示す
スペーサ受け具を用いて屋根ユニツトと部屋ユニ
ツトを接続する状態を示す第1図B同様の斜視
図、第8図は、第1図Aに示すスペーサ受け具の
ユニツト建造物における介装位置の一例を示す斜
視図、第9図は、第3図A、第4図A、第5図
A、第6図A第7図Aに示すスペーサ受け具のユ
ニツト建造物における介装位置の一例を示す斜視
図である。 12……下階部屋ユニツト、13……上階部屋
ユニツト、14……屋根ユニツト、15,25,
26,27,28,29……スペーサ受け具、1
6……本体部、17,30,31,32,33,
34……接続部、18……屈曲部、21……スペ
ーサ、23……稜線部、W……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板状材からなるものであつて、スペーサを収納
    可能とする略U字状の本体部と、本体部の両端部
    に形成された接続部と、本体部の底部を複数回折
    り曲げて上方に稜線部を有するように形成された
    屈曲部とを備えてなるスペーサ受け具。
JP9916484U 1984-06-30 1984-06-30 スペ−サ受け具 Granted JPS6120605U (ja)

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JP9916484U JPS6120605U (ja) 1984-06-30 1984-06-30 スペ−サ受け具

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JPS6120605U (ja) 1986-02-06

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