JP2572107Y2 - 寄棟屋根における屋根パネル体の接合構造 - Google Patents
寄棟屋根における屋根パネル体の接合構造Info
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- JP2572107Y2 JP2572107Y2 JP1993001598U JP159893U JP2572107Y2 JP 2572107 Y2 JP2572107 Y2 JP 2572107Y2 JP 1993001598 U JP1993001598 U JP 1993001598U JP 159893 U JP159893 U JP 159893U JP 2572107 Y2 JP2572107 Y2 JP 2572107Y2
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- roof panel
- panel body
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、方形屋根のような寄棟
屋根における屋根パネル体の接合構造に関するものであ
る。
屋根における屋根パネル体の接合構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、方形屋根のような寄棟屋根におい
て、隅棟部に設置される屋根パネル体として、枠材上に
複数の屋根瓦を葺設して屋根パネル体を形成し、この屋
根パネル体を建物の屋根部の下地材上に順次設置するこ
とで施工の簡略化を図れるようになったものが提供され
ている。そして、これらのものにおいては、下地材とし
て図5に示されるような桁材33上に、図6に示される
ように隅木34と垂木35がそれぞれ設置され、隅木3
4を挟んで屋根パネル体を配置し、各屋根パネル体をそ
れぞれ釘固定によって隅木34に連結固定するようにし
ている。
て、隅棟部に設置される屋根パネル体として、枠材上に
複数の屋根瓦を葺設して屋根パネル体を形成し、この屋
根パネル体を建物の屋根部の下地材上に順次設置するこ
とで施工の簡略化を図れるようになったものが提供され
ている。そして、これらのものにおいては、下地材とし
て図5に示されるような桁材33上に、図6に示される
ように隅木34と垂木35がそれぞれ設置され、隅木3
4を挟んで屋根パネル体を配置し、各屋根パネル体をそ
れぞれ釘固定によって隅木34に連結固定するようにし
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例にあっては、各屋根パネル体をそれぞれ別々に隅
木34に対して直接連結固定するようになっているため
に、取付け位置が不正確になりやすくて屋根勾配に誤差
が生じやすいという問題があり、しかも、建物の屋根部
に下地材としての隅木34と垂木35が絶対に必要なも
のであった。また、各屋根パネル体同士はそれぞれ釘固
定によって隅木34に連結されるようになっているだけ
であるために隣合う屋根パネル体同士の連結強度が弱い
という問題があった。
従来例にあっては、各屋根パネル体をそれぞれ別々に隅
木34に対して直接連結固定するようになっているため
に、取付け位置が不正確になりやすくて屋根勾配に誤差
が生じやすいという問題があり、しかも、建物の屋根部
に下地材としての隅木34と垂木35が絶対に必要なも
のであった。また、各屋根パネル体同士はそれぞれ釘固
定によって隅木34に連結されるようになっているだけ
であるために隣合う屋根パネル体同士の連結強度が弱い
という問題があった。
【0004】本考案は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、下地材としての隅木を必要とすることなく設
置を行なうことができると共に、各屋根パネル体同士を
強固に連結することができる寄棟屋根における屋根パネ
ル体の接合構造を提供しようとするものである。
のであり、下地材としての隅木を必要とすることなく設
置を行なうことができると共に、各屋根パネル体同士を
強固に連結することができる寄棟屋根における屋根パネ
ル体の接合構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、枠材1上に複数の屋根瓦2を葺設して
屋根パネル体Aを形成し、各屋根パネル体Aの対向端部
間にスペーサ5を介在させて両屋根パネル体Aを隅棟部
で凸状に配設し、各屋根パネル体Aの下面側において各
屋根パネル体Aの枠材1同士を外枠1a及び内枠1bに
おいて連結金具20にて所定間隔毎に相互に連結するよ
うにしたものである。
達成するために、枠材1上に複数の屋根瓦2を葺設して
屋根パネル体Aを形成し、各屋根パネル体Aの対向端部
間にスペーサ5を介在させて両屋根パネル体Aを隅棟部
で凸状に配設し、各屋根パネル体Aの下面側において各
屋根パネル体Aの枠材1同士を外枠1a及び内枠1bに
おいて連結金具20にて所定間隔毎に相互に連結するよ
うにしたものである。
【0006】
【作用】しかして、各屋根パネル体Aの対向端部間にス
ペーサ5を介在させるようにして両屋根パネル体Aを隅
棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体Aの枠材1同士を
連結金具20によって相互に連結することで下地材とし
ての隅木または垂木を不要としながら、各屋根パネル体
A同士を連結して高い取付け強度で屋根パネル体Aを設
置することができる。
ペーサ5を介在させるようにして両屋根パネル体Aを隅
棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体Aの枠材1同士を
連結金具20によって相互に連結することで下地材とし
ての隅木または垂木を不要としながら、各屋根パネル体
A同士を連結して高い取付け強度で屋根パネル体Aを設
置することができる。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図示された実施例に基づいて
詳述する。方形屋根のような建物の屋根部の隅棟部に設
置される屋根パネル体Aは、図1に示されるように外枠
1aと内枠1bとで形成された枠材1の上面に野地板1
cを敷設し、野地板1c上に複数の屋根瓦2を葺設して
構成されている。この屋根パネル体Aはクレーン等によ
って吊り下げ支持されて建物の屋根部に移動させられた
のちに順次隅棟部に載設して施工されるものであり、棟
部で相対向する両屋根パネル体Aの外枠1a間にはスペ
ーサ5が配置されるようになっている。外枠1aの下部
には図4に示されるように切り欠き30が設けられてお
り、屋根パネル体Aを所定の屋根勾配で配置した場合に
は切り欠き30によって外枠1aの前端に垂直面30a
が形成されるようになっている。
詳述する。方形屋根のような建物の屋根部の隅棟部に設
置される屋根パネル体Aは、図1に示されるように外枠
1aと内枠1bとで形成された枠材1の上面に野地板1
cを敷設し、野地板1c上に複数の屋根瓦2を葺設して
構成されている。この屋根パネル体Aはクレーン等によ
って吊り下げ支持されて建物の屋根部に移動させられた
のちに順次隅棟部に載設して施工されるものであり、棟
部で相対向する両屋根パネル体Aの外枠1a間にはスペ
ーサ5が配置されるようになっている。外枠1aの下部
には図4に示されるように切り欠き30が設けられてお
り、屋根パネル体Aを所定の屋根勾配で配置した場合に
は切り欠き30によって外枠1aの前端に垂直面30a
が形成されるようになっている。
【0008】上記スペーサ5は外枠1aに設けられた垂
直面30aに外面を当接させるようにして各外枠1a間
に配置されており、各外枠1aより固着具8をスペーサ
5に打入することでスペーサ5と外枠1aとが連結され
て各屋根パネル体Aが相互に連結されるようになってい
る。スペーサ5を外枠1a間に介在させた状態で各屋根
パネル体Aは連結金具20によって相互に連結固定され
ている。
直面30aに外面を当接させるようにして各外枠1a間
に配置されており、各外枠1aより固着具8をスペーサ
5に打入することでスペーサ5と外枠1aとが連結され
て各屋根パネル体Aが相互に連結されるようになってい
る。スペーサ5を外枠1a間に介在させた状態で各屋根
パネル体Aは連結金具20によって相互に連結固定され
ている。
【0009】連結金具20は図2に示されるように連結
板20aの両端より固定片20bを突設して構成されて
おり、連結板20a及び固定片20bにはそれぞれ固着
具8を挿入するための通孔20cが設けられている。こ
の連結金具20の固定片20bは連結板20aと直交す
るように連結板20aの端部より突設されているもので
あるが、それぞれ連結板20aの長手方向に対して交差
する方向に傾斜させた状態とされており、各屋根パネル
体A間に配置する場合には斜めに傾斜して配置される各
屋根パネル体Aの内枠1bの内面に沿って配置できるよ
うになっている。各固定片20bの外面からは図3に示
されるように内枠1bに向けて固着具8が打入されてお
り、これによってスペーサ5を外枠1a間に介在させた
状態で各屋根パネル体A同士が相互に連結されている。
また、連結板20aの外面からは図4に示されるように
スペーサ5、外枠1aに向けて固着具8が打入されてお
り、連結板20aとスペーサ5と外枠1aとが相互に連
結固定されている。32は隅棟部で隣合う各屋根パネル
体A間に取付けられる棟カバーである。
板20aの両端より固定片20bを突設して構成されて
おり、連結板20a及び固定片20bにはそれぞれ固着
具8を挿入するための通孔20cが設けられている。こ
の連結金具20の固定片20bは連結板20aと直交す
るように連結板20aの端部より突設されているもので
あるが、それぞれ連結板20aの長手方向に対して交差
する方向に傾斜させた状態とされており、各屋根パネル
体A間に配置する場合には斜めに傾斜して配置される各
屋根パネル体Aの内枠1bの内面に沿って配置できるよ
うになっている。各固定片20bの外面からは図3に示
されるように内枠1bに向けて固着具8が打入されてお
り、これによってスペーサ5を外枠1a間に介在させた
状態で各屋根パネル体A同士が相互に連結されている。
また、連結板20aの外面からは図4に示されるように
スペーサ5、外枠1aに向けて固着具8が打入されてお
り、連結板20aとスペーサ5と外枠1aとが相互に連
結固定されている。32は隅棟部で隣合う各屋根パネル
体A間に取付けられる棟カバーである。
【0010】しかして、屋根パネル体Aは吊り治具(図
示せず)によってクレーン等にて吊り下げ支持され、ス
ペーサ5を外枠1a間に配置した状態で大梁13または
桁材33と母屋14上に傾斜した状態で載置され、各外
枠1aの垂直面をスペーサ5の外面に密着させるように
して各屋根パネル体Aを隅棟部で隣合うように凸状に配
置し、各外枠1aとスペーサ5とを固着具8によって連
結固定すると共に、枠材1同士を連結金具20にて連結
固定し、枠材1と大梁13または桁材33及び母屋14
とを釘固定し、隣合う屋根パネル体A間に棟カバー32
を取付けることで隅棟部に設置されるものである。
示せず)によってクレーン等にて吊り下げ支持され、ス
ペーサ5を外枠1a間に配置した状態で大梁13または
桁材33と母屋14上に傾斜した状態で載置され、各外
枠1aの垂直面をスペーサ5の外面に密着させるように
して各屋根パネル体Aを隅棟部で隣合うように凸状に配
置し、各外枠1aとスペーサ5とを固着具8によって連
結固定すると共に、枠材1同士を連結金具20にて連結
固定し、枠材1と大梁13または桁材33及び母屋14
とを釘固定し、隣合う屋根パネル体A間に棟カバー32
を取付けることで隅棟部に設置されるものである。
【0011】そして、上記のように隅棟部で隣合う各屋
根パネル体Aは、それぞれ連結金具20によって所定間
隔毎に連結されて一体化されているために下地材として
の隅木や垂木を必要とすることなく大梁13または桁材
33と母屋14に対して直接載置して屋根部に設置する
ことができる。また、連結金具20によって各屋根パネ
ル体A同士を外枠1a及び内枠1bにおいて強固に連結
することができて屋根パネル体Aの取付け強度を高いも
のとすることができるものである。
根パネル体Aは、それぞれ連結金具20によって所定間
隔毎に連結されて一体化されているために下地材として
の隅木や垂木を必要とすることなく大梁13または桁材
33と母屋14に対して直接載置して屋根部に設置する
ことができる。また、連結金具20によって各屋根パネ
ル体A同士を外枠1a及び内枠1bにおいて強固に連結
することができて屋根パネル体Aの取付け強度を高いも
のとすることができるものである。
【0012】
【考案の効果】本考案は上述のように、枠材上に複数の
屋根瓦を葺設して屋根パネル体を形成し、各屋根パネル
体の対向端部間にスペーサを介在させて両屋根パネル体
を隅棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体の下面側にお
いて各屋根パネル体の枠材同士を連結金具にて所定間隔
毎に相互に連結するようになっているので、各屋根パネ
ル体の対向端部間にスペーサを介在させるようにして両
屋根パネル体を隅棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体
の枠材同士を外枠1a及び内枠1bにおいて連結金具に
よって相互に連結することで下地材としての隅木または
垂木を不要としながら、各屋根パネル体同士を外枠及び
内枠において固定することによって連結して高い取付け
強度で屋根パネル体を接合することができるものであ
る。
屋根瓦を葺設して屋根パネル体を形成し、各屋根パネル
体の対向端部間にスペーサを介在させて両屋根パネル体
を隅棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体の下面側にお
いて各屋根パネル体の枠材同士を連結金具にて所定間隔
毎に相互に連結するようになっているので、各屋根パネ
ル体の対向端部間にスペーサを介在させるようにして両
屋根パネル体を隅棟部で凸状に配設し、各屋根パネル体
の枠材同士を外枠1a及び内枠1bにおいて連結金具に
よって相互に連結することで下地材としての隅木または
垂木を不要としながら、各屋根パネル体同士を外枠及び
内枠において固定することによって連結して高い取付け
強度で屋根パネル体を接合することができるものであ
る。
【図1】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】同上に用いられる連結金具の斜視図である。
【図3】連結金具の設置状態を示す下面図である。
【図4】同上の一部省略した正面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】従来例における隅木と垂木の設置状態を示す斜
視図である。
視図である。
A 屋根パネル体 1 枠材1a 外枠 1b 内枠 2 屋根瓦 5 スペーサ 20 連結金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 7/02 - 7/02 511 E04D 1/00 E04D 3/35 E04D 3/40
Claims (1)
- 【請求項1】 枠材上に複数の屋根瓦を葺設して屋根パ
ネル体を形成し、各屋根パネル体の対向端部間にスペー
サを介在させて両屋根パネル体を隅棟部で凸状に配設
し、各屋根パネル体の下面側において各屋根パネル体の
枠材同士を外枠及び内枠において連結金具にて所定間隔
毎に相互に連結して成る寄棟屋根における屋根パネル体
の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001598U JP2572107Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 寄棟屋根における屋根パネル体の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993001598U JP2572107Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 寄棟屋根における屋根パネル体の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0658009U JPH0658009U (ja) | 1994-08-12 |
JP2572107Y2 true JP2572107Y2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=11505941
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993001598U Expired - Fee Related JP2572107Y2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 寄棟屋根における屋根パネル体の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2572107Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2851685B2 (ja) * | 1990-05-11 | 1999-01-27 | ミサワホーム株式会社 | 屋根パネルの棟部における接合構造 |
JPH0443615U (ja) * | 1990-08-17 | 1992-04-14 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1993001598U patent/JP2572107Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0658009U (ja) | 1994-08-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980217 |
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