JP3250827B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP3250827B2
JP3250827B2 JP30444691A JP30444691A JP3250827B2 JP 3250827 B2 JP3250827 B2 JP 3250827B2 JP 30444691 A JP30444691 A JP 30444691A JP 30444691 A JP30444691 A JP 30444691A JP 3250827 B2 JP3250827 B2 JP 3250827B2
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高義 福田
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リヤアームの前端枢支
部と後輪との間に、一本の緩衝器を配置した自動二輪車
に係り、特にそのフレームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動二輪車は、マスの集中化や大
きなホイールトラベルを得るために、一本の緩衝器を後
輪の前方に配置することが行われている。
【0003】この種の自動二輪車では、緩衝器がリヤア
ームの枢支部の直後に位置するため、従来では、この緩
衝器の上端を、ステアリングヘッドパイプから後方に延
びるメインパイプの後端に連結する構成が採用されてい
る。
【0004】また、この緩衝器が配置される場所は、丁
度シートの下方に位置し、ここには気化器に連なるエア
クリーナが配置されるために、このエアクリーナには、
緩衝器との干渉を避けるための凹状の逃げ部が設けられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
構成によると、緩衝器とリヤアームとの連結部は、リヤ
アームの枢支部よりも後方に位置するのに対し、緩衝器
の上端が連結されるメインパイプの後端部は、リヤアー
ムの枢支部よりも前方に位置されていることが多い。
【0006】このため、緩衝器は、前傾した姿勢でリヤ
アームとシートとの間に配置されることになり、これら
リヤアームとシートとの間において、上記緩衝器が占め
る前後方向のスペースが多くなる。このことから、エア
クリーナに緩衝器の逃げ部を設ける場合に、この逃げ部
は、緩衝器の前傾に伴ってエアクリーナの後部から前部
上面にかけての広い範囲に亘って形成せざるを得なくな
り、緩衝器がエアクリーナを貫通するような状態となっ
てしまう。したがって、エアクリーナの容量が少なくな
り、吸気抵抗が増大するといった不具合が生じてくる。
【0007】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、エアクリーナの容量を十分に確保するこ
とができ、吸気抵抗を低減できるとともに、緩衝器の取
り付け部の剛性も十分に得られる自動二輪車のフレーム
の提供を目的とする。
【0008】上記目的を達成するため、本発明に係る自
動二輪車は、ステアリングヘッドパイプからエンジンの
上方を通って後方に延びる一本のメインパイプと、この
メインパイプの後端に連結され、この後端から後方斜め
下向きに延びるとともに、その下部に後輪を支持して後
方に延びるリヤアームの前端部を上下方向に揺動可能に
枢支するための枢支部を有する左右一対のフレーム部材
と、上記メインパイプの後端から後方に延びるととも
に、上記リヤアームの上方に位置された左右一対のシー
トレールと、上記リヤアームの枢支部の上方に配置さ
れ、エンジンの燃料供給装置に連なるエアクリーナと、
このエアクリーナと後輪との間に縦置きの姿勢で配置さ
れ、上記リヤアームを懸架する一本の緩衝器とを備えて
いる。そして、本発明においては、上記メインパイプの
後端と上記フレーム部材との連結部に、上記エアクリー
ナの上方を通して上記リヤアームの枢支部よりも後方に
延長されるとともに、上記左右のシートレールの間に位
置される延長部を設置し、この延長部の後端に、上記緩
衝器の上端が直接連結される受け部を設けるとともに、
この延長部の後部と上記フレーム部材の下部との間を上
下方向に延びる左右一対の縦パイプを有するサブフレー
ム部材を介して連結し、このサブフレーム部材の上端
は、上記受け部の近傍に位置されていることを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】この構成によれば、メインパイプの後端を後方
に延長した分だけ、緩衝器の上端とメインパイプとの連
結部が後方にずれるので、従来に比べて緩衝器の前傾度
合いが少なくなり、緩衝器の姿勢が略直立に近くなる。
このため、エアクリーナに緩衝器の逃げ部を設けるにし
ても、この逃げ部は、エアクリーナの後部の極狭い範囲
に設けるだけで良く、その分、エアクリーナの容量が大
幅に減じられずに済むことになる。
【0010】しかも、緩衝器の上端は、ステアリングヘ
ッドパイプに連なる本来的に高剛性なメインパイプで受
けられるとともに、この緩衝器の上端を受ける延長部の
後端をサブフレーム部材で支えることができ、この延長
部が片持ちとなることはない。 加えて、メインパイプの
延長部、フレーム部材およびサブフレーム部材は、自動
二輪車を側方から見た場合に、剛性を高める上で有利な
三角形状に組み立てられるので、この三角形の頂部で緩
衝器の上端をしっかりと支えることができる。このた
め、緩衝器の取り付け部分の剛性を充分に確保すること
ができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図4
にもとづいて説明する。
【0012】図中符号1で示すクレードル形のフレーム
は、その基本骨格をなすメインフレーム部2を備えてい
る。メインフレーム部2の前端には、ステアリングヘッ
ドパイプ3が設けられている。ステアリングヘッドパイ
プ3は、フロントフォーク4を枢支しており、このフロ
ントフォーク4の下端部には、前輪5が支持されてい
る。
【0013】ステアリングヘッドパイプ3の後面には、
後方斜め下向きに延びる一本のメインパイプ6と、下向
きに延びる一本の第1ダウンチューブ7が溶接されてい
る。メインパイプ6の前端部と第1ダウンチューブ7の
上端部との間には、ヘッドパイプガセット8が溶接され
ており、このヘッドパイプガセット8とメインパイプ6
の後端部との間には、テンションパイプ9が架設されて
いる。
【0014】第1ダウンチューブ7の下端部には、左右
一対の第2ダウンチューブ10(一方のみを図示)が溶
接されている。第2ダウンチューブ10は、第1ダウン
チューブ7に連続して下向きに延びるとともに、その途
中から後方に向って導かれている。
【0015】メインパイプ6の後端部には、中空箱状を
なすメインパイプガセット12が溶接されている。メイ
ンパイプガセット12は、図2に示すように、左右方向
に二又状に分岐されており、これら分岐部13a,13
bには、左右一対のシートピラーチューブ14a,14
bが接合されている。シートピラーチューブ14a,1
4bは、メインパイプ6の後端部から第1ダウンチュー
ブ7と平行をなすように後方斜め下向きに延びており、
これらシートピラーチューブ14a,14bの下端部と
第2ダウンチューブ10の後端部との間には、左右一対
のリヤアームブラケット15(一方のみを図示)が設け
られている。そして、これらリヤアームブラケット15
の間に、リヤアーム16の前端部が介装され、かつピボ
ット軸17を介して上下方向に揺動可能に枢支されてい
る。リヤアーム16は、メインフレーム部2の後方に向
って延びており、このリヤアーム16の後端部には、後
輪18が支持されている。
【0016】したがって、本実施例の場合は、シートピ
ラーチューブ14a,14bとリヤアームブラケット1
5が、メインパイプ6の後端部から下向きに延びるフレ
ーム部材を構成していることになり、このリヤアームブ
ラケット15にリヤアーム16の枢支部19が設けられ
ている。
【0017】メインパイプ6、ダウンチューブ7,1
0、シートピラーチューブ14a,14bおよびリヤア
ームブラケット15によって囲まれる空間部分には、2
サイクルエンジン20が支持されている。このエンジン
20は、クランクケース21が第2ダウンチューブ10
およびリヤアームブラケット15に支持されているとと
もに、シリンダヘッド22がメインパイプ6から下向き
に延びるエンジンブラケット23に支持されている。こ
のため、エンジン20はメインフレーム部2に支持され
ている。
【0018】エンジン20のクランクケース21には、
燃料供給装置としての気化器24が接続されている。気
化器24は、シリンダ25の後方に位置されており、こ
の気化器24の吸気上流端は、ラッパ状のファンネル2
6を介してエアクリーナ28に接続されている。エアク
リーナ28は、エレメントを収容した箱形のエアクリー
ナケース29を備えている。エアクリーナケース29
は、シートピラーチューブ14a,14bおよびリヤア
ームブラケット15の間から後方に向けて突出してい
る。
【0019】なお、気化器24の吸気上流端に連なるフ
ァンネル26は、気化器24に交換可能に取り付けられ
ている。すなわち、ファンネル26を形状の異なるもの
に交換することで、エンジン20の性能や出力特性が変
化するので、本実施例では、図4の(b)(c)に示す
ように、一つの気化器24に対し全長L、最大口径D、
曲率Rが異なる複数のファンネル26が用意されてお
り、このファンネル26を選択することで、走行条件や
運転者の好みに応じたエンジン性能を簡単に得られるよ
うになっている。
【0020】メインパイプ6の後端部に連なるメインパ
イプガセット12には、後方に向って略水平に延びるブ
ラケット30が溶接されている。ブラケット30は、図
2や図3に示すように、メインパイプ6と同等の太さを
有する中空箱状をなしている。ブラケット30は、メイ
ンパイプ6の後端部に対し一直線状に連なっており、こ
のブラケット30が、メインパイプ6の後端の延長部分
を構成している。ブラケット30は、エアクリーナケー
ス29の上方に位置されており、このブラケット30の
後端部は、リヤアーム16の枢支部19やエアクリーナ
ケース29よりも後方に突出されている。そして、この
ブラケット30の後端部に、二又状をなす緩衝器取り付
け用の受け部31が形成されている。
【0021】この受け部31とリヤアーム16との間に
は、一本の緩衝器32が掛け渡されている。緩衝器32
は、エアクリーナケース29と後輪18との間を通って
上下方向に沿って縦置きに配置されている。この緩衝器
32は、円筒状のダンパ33を備えており、このダンパ
33の上下端部には、夫々取り付け部34a,34bが
設けられている。ダンパ33の下側の取り付け部34a
は、リヤアーム16に連結されており、この取り付け部
34aのリヤアーム16への連結部分は、上記枢支部1
9よりも後輪18側にずれて位置されている。ダンパ3
3の上側の取り付け部34bは、ブラケット30の受け
部31にボルト35を介して連結されている。この取り
付け部34bのブラケット30への連結部分は、リヤア
ーム16の枢支部19よりも後方に位置されており、こ
のことにより、緩衝器32は、略直立に近い姿勢で縦置
きされている。
【0022】なお、本実施例の緩衝器32は、ダンパ3
3とは別体のリザーバタンク36を備えており、このリ
ザーバタンク36は、ダンパ33の一側に平行に配置さ
れている。
【0023】図3および図4に示すように、緩衝器32
の直前に位置するエアクリーナケース29の後面29a
には、緩衝器32との干渉を避けるための逃げ部38が
形成されている。逃げ部38は、エアクリーナケース2
9の後面29aを円弧状に凹ませることで構成され、こ
の逃げ部38の存在により、エアクリーナケース29の
左右両側部は、緩衝器32を側方から覆う位置にまで延
びている。
【0024】ブラケット30の後部は、サブフレーム部
材40を介してメインフレーム部2に支持されている。
サブフレーム部材40は、ブラケット30の後部とリヤ
アームブラケット15との間を結ぶ左右一対の縦パイプ
41a,41bを備えている。縦パイプ41a,41b
は、リヤアームブラケット15から上方に向って略垂直
に延びるとともに、上方に進む程、その離間幅が狭めら
れており、上記緩衝器32を支持する受け部31の直前
でブラケット30の左右両側面に溶接されている。した
がって、図3に示すように、ブラケット30、縦パイプ
41a,41bおよびシートピラーチューブ14a,1
4bは、側面視略三角形状に枠組みされており、この三
角形の頂部で緩衝器32の上端の取り付け部34bを支
持するようになっている。
【0025】ブラケット30の前端両側面には、後方に
向かって略水平に延びる左右一対のシートレール43
a,43bが溶接されている。シートレール43a,4
3bは、リヤアーム16の上方に位置されている。これ
らシートレール43a,43bの後端部は、リヤアーム
ブラケット15との間に架設した左右一対のバックステ
ー44(一方のみを図示)によって支えられている。こ
れらシートレール43a,43b上には、シート45
が支持されており、このシート45の前端部は、メイン
パイプ6のに設置した燃料タンク46に連なってい
る。
【0026】また、バックステー44の途中には、下向
きに延びるマッドガード48が取り付けられている。マ
ッドガード48は、後輪18と緩衝器32との間に介在
されており、緩衝器32を後輪18が巻き上げた泥や小
石などから保護している。
【0027】このように構成された自動二輪車では、
インパイプ6の後端部とシートピラーチューブ14a,
14bとを連結するメインパイプガセット12に、シー
トレール43a,43bの間を通してエアクリーナ28
やリヤアーム16の枢支部19よりも後方に延長された
ブラケット30が設けられ、このブラケット30の後端
部に、緩衝器32の上端の取り付け部34bが連結され
る受け部31が設けられている。
【0028】したがって、この構成によれば、ブラケッ
ト30の長さ分だけ、緩衝器32の上端の取り付け部3
4bの位置が後方にずれるので、従来に比べて緩衝器3
2の前傾度合いが少なくなり、緩衝器32をエアクリー
ナ28の後方において略直立した姿勢で配置することが
できる。このため、緩衝器32が前方のエアクリーナ2
8を貫通することもないので、このエアクリーナ28に
緩衝器32を避けるための逃げ部38を設けるにして
も、この逃げ部38は、エアクリーナケース29の後面
29aに設けるだけで良いことになる。よって、エアク
リーナ28の容量が大幅に減じられずに済み、吸気抵抗
を少なく抑えることができる。
【0029】しかも、ブラケット30が結合されたメイ
ンパイプ6は、エンジン20を支持するばかりでなく、
ステアリングヘッドパイプ8とリヤアーム16の枢支部
19との間を結んで、フレーム1にかかる主な荷重を受
けるために、本来的に剛性が高く設定されている。この
ため、緩衝器32を通じてブラケット30に加わる衝撃
や荷重を、剛性の高いメインパイプ6によって受け止め
ることができるまた、上記構成によると、メインパイ
プ6の後端に連なるブラケット30の後部とリヤアーム
ブラケット15との間には、縦パイプ41a,41bが
架設され、これら縦パイプ41a,41bの上端は、緩
衝器32の上端を支持する受け部31の直前に位置され
ている。このため、ブラケット30の後端を縦パイプ4
1a,41bで支えることができ、ブラケット30が片
持ちとなることはない。 それとともに、メインパイプ6
のブラケット30、シートピラーチューブ14a,14
bおよびサブフレーム部材40の縦パイプ41a,41
bは、自動二輪車を側方から見た場合に、剛性を高める
上で有利な三角形状に枠組みされているので、この三角
形の頂部で緩衝器32の上端をしっかりと支えることが
できる。
【0030】したがって、緩衝器32の上端の取り付け
部34bが、メインパイプ6の後端部よりも後方に位置
していても、緩衝器32の連結部分のフレーム剛性を十
分に確保することができる。なお、本発明は上記第1実
施例に特定されるものではなく、図5および図6に本発
明の第2実施例を示す。
【0031】この第2実施例において、上記第1実施例
と相違する点は、エアクリーナケース29の後面29a
が、緩衝器32の左右両側方にまで延びることなく、こ
の緩衝器32の直前に位置されており、このエアクリー
ナケース29の後面29aに、下向きに延びる他のマッ
ドガード51が取り付けられている点にある。
【0032】マッドガード51は、緩衝器32とエアク
リーナケース29との間に介在されるとともに、その下
端部がリヤアーム16の上面にまで達しており、このマ
ッドガード51の左右両側部51a,51bは、緩衝器
32の左右外側に向って延長されている。
【0033】このような構成によれば、マッドガード5
1は、緩衝器32の前方から側方にかけての範囲を覆う
ので、自動二輪車の走行中、前輪5が巻き上げた泥や小
石などの異物が緩衝器32に向って飛散するのを防止で
き、この緩衝器32を前方からも保護することができ
る。また、図7および図8には、本発明の第3実施例が
示されている。
【0034】この第3実施例では、緩衝器32のリザー
バタンク36が、ダンパ33の上端部から後方に延びる
ように配置されており、このリザーバタンク36がシー
トレール43a,43bに沿うようにして後輪18の上
方に配置されている。そして、リザーバタンク36がダ
ンパ33の側方から後輪18の上方に移されたことによ
り、このダンパ33の側方が広く開放されるので、エア
クリーナケース29の左右両側部が後方に向けて延長さ
れており、この左右の延長部分61a,61bで緩衝器
32の上半分が側方から覆い隠されている。
【0035】このような構成の第3実施例によれば、エ
アクリーナケース29の左右両側部を、緩衝器32の左
右両側を通して後方に無理なく延長することができ、こ
の延長部分61a,61bの分だけ、エアクリーナケー
ス29の容量を大きく確保することができる。また、図
9および図10には、本発明の第4実施例が示されてい
る。
【0036】この第4実施例では、リヤアーム16を懸
架する緩衝器71として、リザーバタンクを持たない単
筒式あるいは複筒式が採用されている。そして、エアク
リーナケース29は、上記第3実施例と同様に、その左
右両側部が後方に向けて延長されており、この左右の延
長部分61a,61bによって緩衝器32の上半分が側
方から覆い隠されている。エアクリーナケース29の延
長部分61a,61bの後端部は、緩衝器71よりも後
方に突出しており、これら延長部分61a,61bの後
面に、下向きに延びる板状のマッドガード72が取り付
けられている。マッドガード72の上半分は、延長部分
61a,61bの間の空間を後方から閉塞しており、こ
れら延長部分61a,61bと協同して緩衝器32の上
半分の外周位を取り囲んでいる。また、マッドガード7
2の下半分は、後輪18と緩衝器32との間に介在され
ており、緩衝器32を略全長に亘って後方から覆ってい
る。
【0037】この構成によれば、緩衝器71が後方から
マッドガード72によって覆われるので、緩衝器71を
後輪18が巻き上げた泥や小石などから保護することが
できる。特に、緩衝器71の上半分は、エアクリーナケ
ース29とマッドガード72とによって全周に亘って包
み込まれているので、緩衝器71の後方ばかりでなく、
側方からの泥などの侵入を阻止することができ、緩衝器
71の汚損を効果的に防ぐことができる。さらに、図1
1には、本発明の第5実施例が示されている。
【0038】この第5実施例では、箱状をなすエアクリ
ーナケース29の前部が、前方に向けて延長されてお
り、このエアクリーナケース29の延長部分82が気化
器24の周囲を取り囲んでいる。したがって、エアクリ
ーナケース29の前面には、気化器24が入り込む凹部
83が形成されている。
【0039】この構成によれば、気化器24の周囲に存
在するデッドスペースを利用してエアクリーナケース2
9を前方に延長することができ、その分、エアクリーナ
ケース29の容量を無理なく増やすことができる。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】なお、本発明に係るフレームは、ダウンチ
ューブがエンジンを抱え込むクレードル形に特定される
ものではなく、例えばエンジンのクランクケースをフレ
ーム構造の一部として兼用するダイヤモンド形のフレー
ムでも同様に実施することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、緩衝器の
前傾度合が少なくなり、この緩衝器の姿勢が略直立に近
くなるので、緩衝器がエアクリーナを貫通して前後に延
びるようなことはなく、このエアクリーナに設ける緩衝
器の逃げ部は、エアクリーナの後部の極狭い範囲に限ら
れることになる。このため、エアクリーナの容量が大幅
に減じられずに済み、吸気抵抗を少なく抑えることがで
きる。
【0059】しかも、緩衝器の上端は、ステアリングヘ
ッドパイプに連なる本来的に剛性の高いメインパイプで
受けられるとともに、この緩衝器の上端を受ける延長部
にしてもサブフレーム部材で支えられるので、この延長
部が片持ちとなることはない。加えて、メインパイプ
連なる延長部、フレーム部材およびサブフレーム部材
は、自動二輪車を側方から見た場合に、剛性を高める上
で有利な三角形状に組み立てられるので、この三角形の
頂部で緩衝器の上端をしっかりと支えることができ、緩
衝器の取り付け部分の剛性を充分に確保できるといった
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における自動二輪車の側面
図。
【図2】緩衝器とフレームとの連結部分を示す平面図。
【図3】フレーム単体の側面図。
【図4】(a)は、エアクリーナと緩衝器との位置関係
を示す平面図。(b)および(c)は、夫々気化器に連
なるファンネルの形状を示す図。
【図5】本発明の第2実施例における自動二輪車の側面
図。
【図6】エアクリーナと緩衝器およびマッドガードとの
位置関係を示す平面図。
【図7】本発明の第3実施例における自動二輪車の側面
図。
【図8】緩衝器とフレームとの連結部分を示す平面図。
【図9】本発明の第4実施例における自動二輪車の側面
図。
【図10】エアクリーナと緩衝器およびマッドガードと
の位置関係を示す平面図。
【図11】本発明の第5実施例におけるエアクリーナと
気化器および緩衝器との位置関係を、一部断面して示す
平面図。
【符号の説明】
3…ステアリングヘッドパイプ 6…メインパイプ 14a,14b,15…フレーム部材(シートピラーチ
ューブ、リヤアームブラケット) 16…リヤアーム 19…枢支部 20…エンジン 24…燃料供給装置(気化器) 28…エアクリーナ 30…延長部(ブラケット) 31…受け部 32,71…緩衝器 40…サブフレーム部材 41a,41b…縦パイプ43a,43b…シートレール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングヘッドパイプからエンジン
    の上方を通って後方に延びる一本のメインパイプと、 このメインパイプの後端に連結され、この後端から後方
    斜め下向きに延びるとともに、その下部に後輪を支持し
    て後方に延びるリヤアームの前端部を上下方向に揺動可
    能に枢支するための枢支部を有する左右一対のフレーム
    部材と、上記メインパイプの後端から後方に延びるとともに、上
    記リヤアームの上方に位置された左右一対のシートレー
    ルと、 上記リヤアームの枢支部の上方に配置され、エンジンの
    燃料供給装置に連なるエアクリーナと、 このエアクリーナと後輪との間に縦置きの姿勢で配置さ
    れ、上記リヤアームを懸架する一本の緩衝器と、を備え
    ている自動二輪車において、上記メインパイプの後端と上記フレーム部材との連結部
    に、 上記エアクリーナの上方を通して上記リヤアームの
    枢支部よりも後方に延長されるとともに、上記左右のシ
    ートレールの間に位置される延長部を設置し、 この延長部の後端に、上記緩衝器の上端が直接連結され
    る受け部を設けるとともに、この延長部の後部と上記フ
    レーム部材の下部との間を上下方向に延びる左右一対の
    縦パイプを有するサブフレーム部材を介して連結し、こ
    のサブフレーム部材の上端は、上記受け部の近傍に位置
    されていることを特徴とする自動二輪車。
JP30444691A 1991-11-20 1991-11-20 自動二輪車 Expired - Fee Related JP3250827B2 (ja)

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