JP3249853B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、遊技者にとって不利
な第１状態と遊技者にとって有利な第２状態とに変換可
能な変動入賞装置を遊技盤に設け、所定の遊技条件の成
立に基づいて前記変動入賞装置を遊技者にとって有利な
第２状態に変換可能な特別遊技状態を発生させる特別遊
技状態発生手段を備え、前記遊技盤の入賞領域に入賞し
た球を検出する入賞球検出手段からの検出信号に基づい
て所定量の遊技価値を付与可能な遊技価値付与手段を有
する遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】特定の入賞口への打球の入賞を基に複数
の数字、図柄等の識別記号を可変表示する可変表示装置
を設け、その識別記号が当たりの組合わせで停止する
と、変動入賞装置を遊技者に有利な状態（開状態）に変
換することで、入賞率の大きい特別の遊技を行わせるパ
チンコ遊技機が知られている。

【０００３】このような遊技機に、所定のカードを用い
て球貸しが可能なカード式の球貸機を備えたものや、あ
るいは所定のカードをセットして遊技機にゲーム球数を
設定し、封入された所定数の球によって遊技を行うと共
に、カードに獲得した賞品球データを書き込む完全カー
ド式のものが開発されてきている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような遊技機にあ
っては、特別の遊技状態が発生すると、変動入賞装置が
開状態に変換することにより、短時間に多量の賞品球を
獲得できるものの、特別の遊技状態になったときに、持
玉（球）を有してないと、球の発射を行えず、変動入賞
装置に入賞させることができなくなる。

【０００５】特別の遊技状態は、通常複数回のサイクル
に分割されており、変動入賞装置内の継続入賞口に入賞
することを条件に、サイクル更新ができるようになって
おり、そのサイクル中に継続入賞口に入賞しないと、特
別の遊技状態がその時点で消滅してしまう。

【０００６】このため、特別の遊技状態が発生しても、
持玉が無ければ、賞品球も獲得できず、せっかくの特別
の遊技状態が消滅してしまうのである。

【０００７】一方、このような場合、コイン（硬貨）式
の球貸機ではコインを入れれば、また前述のカード式の
ものではカードに残高があれば、球貸機から球を購入、
あるいはゲーム球数を設定することで、球の発射を行
え、変動入賞装置に入賞させることができるが、コイ
ン、カードが無かったり、カードの残高が無いときは、
球の購入等をできず、発射を行えない。

【０００８】このとき、遊技者が紙幣を持っていても、
紙幣をコインに両替したり、あるいはカードを購入しに
いくような時間はなく、その間に特別の遊技状態が消滅
してしまうのである。

【０００９】このように、せっかく特別の遊技状態にな
っても、持玉が無いために特別の遊技を行えず、賞品球
も獲得できない事態となったのでは、遊技者の失望は大
きく、遊技の興趣を大きく損なうことになってしまう。

【００１０】特別の遊技状態が発生するかどうかという
とき（例えば、可変表示装置が作動している状態）に、
持玉が無くなることも多く、遊技者はその都度慌ててし
まうのである。

【００１１】この発明は、遊技機側から球を貸出し可能
にして、このような問題点を解決することを目的として
いる。

【００１２】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、遊技者に
とって不利な第１状態と遊技者にとって有利な第２状態
とに変換可能な変動入賞装置（３３）を遊技盤（４）に
設け、所定の遊技条件の成立に基づいて前記変動入賞装
置を遊技者にとって有利な第２状態に変換可能な特別遊
技状態を発生させる特別遊技状態発生手段（例えば、遊
技制御装置４７）を備え、前記遊技盤の入賞領域に入賞
した球を検出する入賞球検出手段（例えば、入賞球検出
器４９）からの検出信号に基づいて所定量の賞品球を付
与可能な賞品球付与手段（例えば、球排出装置、排出制
御装置４８）を有する遊技機（例えば、パチンコ遊技機
１）において、遊技者が保有する持球の残量を判定し残
量が所定量以下の場合に持球残量不足信号を出力する持
球残量判定手段（例えば、持玉数検出器１７）と、遊技
者が操作可能な位置に設けられた先払出要求操作スイッ
チ（例えば、先払出要求スイッチ５６）と、前記特別遊
技状態の少なくとも発生時において、前記持球残量判定
手段から持球残量不足信号が出力された場合に、前記先
払出要求操作スイッチを操作することにより出力される
要求信号に基づき前記賞品球付与手段を作動して予め定
められた一定量の賞品球を先払出分として付与させる賞
品球先払出制御手段（例えば、遊技制御装置４７）と、
を備える。

【００１３】

【００１４】第２の発明は、第１の発明において、前記
賞品球先払出制御手段により賞品球が先に払い出された
ことを、遊技者に視覚的及び聴覚的に報知する報知手段
（例えば、先払出確認表示器５７、先払出確認効果音）
を設ける。

【００１５】第３の発明は、第１又は第２の発明におい
て、前記賞品球先払出制御手段により賞品球が先に払い
出された場合、その先払出後、前記賞品球付与手段によ
り付与される賞品球からその先払出分を差し引く返済処
理手段（例えば、遊技制御装置４７）を設ける。

【００１６】

【作用】第１の発明では、特別遊技状態の発生時におい
て、遊技者が保有する持球の残量が所定量以下の場合、
先払出要求操作スイッチを操作することにより、一定量
の賞品球が先払出分として付与されるので、その賞品球
を用いて、遊技者にとって有利な第２状態に変換される
変動入賞装置に入賞させることが可能となり、これによ
り遊技者は安心して特別遊技を行える。

【００１７】また、賞品球の先払出を、特別遊技状態の
発生時において、遊技者の要求に基づき可能にすること
で、先払出を自発的に行え、遊技の興趣がより高められ
る。

【００１８】

【００１９】第２の発明では、賞品球の先払出を、遊技
者に視覚的および聴覚的に報知することで、先払出を確
認でき、トラブルを生じることはない。

【００２０】第３の発明では、先に払い出した分の賞品
球は、特別遊技中の入賞に基づき付与される賞品球から
差し引かれ、返済される。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００２２】図１、図２はパチンコ遊技機１の前面側の
斜視図で、遊技機１の機枠２に開閉可能に取付けられた
前面枠３には遊技盤４（後述する）が配設され、遊技盤
４は前面枠３に開閉可能に取付けられた前面のカバーガ
ラス５により覆われる。

【００２３】前面枠３の上部には賞球の表示ランプ６等
が、前面枠３の下部の開閉パネル７にはパチンコ球の供
給皿８、その裏面側に打球発射装置の球送り機構９が、
固定パネル１１には受け皿１２、打球発射装置の操作部
１３が配設される。

【００２４】１４は、遊技機１裏面の球排出装置から排
出される賞品球等を供給皿８に導く排出口である。

【００２５】供給皿８から球送り機構９に導かれた球
は、図３のようにコの字状の球送りレバー１５を介し、
所定のタイミングで１個ずつ発射レール１６の発射位置
に供給される。この球送りレバー１５の出口側に、発射
球（発射可能な球）を検出する持玉数検出器１７が設置
されるが、この場合球送りレバー１５の入口側に設置し
ても良い。

【００２６】１８は、球送りレバー１５を所定のタイミ
ングで作動する球送りソレノイドである。

【００２７】遊技機１の片側には、その遊技機専用のカ
ード式の球貸機１９が付設される。球貸機１９には、所
定のプリペイドカードの挿入部（リーダ）２１と、プリ
ペイドカードの挿入時に点灯する表示ＬＥＤ２２と、球
貸機１９の正常時に点灯する確認用の表示ＬＥＤ２３が
設けられる。

【００２８】球貸機１９のリーダ２１によって読み取ら
れるプリペイドカードの残高の表示器２４と、貸し球の
排出を選定する球貸しボタン２５と、プリペイドカード
の返却を指示するカード返却ボタン２６と、球貸しボタ
ン２５の操作が有効のときに点灯する表示ＬＥＤ２７
は、供給皿８の外面に配置される。

【００２９】球貸機１９のリーダ２１にプリペイドカー
ドを挿入した状態で球貸しボタン２５を押すと、カード
の残高の範囲で球貸しボタン２５の１回の操作につき所
定数の貸し球が、遊技機１裏面の球排出装置を介して供
給皿８に排出される。

【００３０】なお、供給皿８のパネル７に貸し球ならび
に賞品球の排出時にその球数を表示する排出球数表示器
２８が配設される。

【００３１】遊技盤４には、図４のようにガイドレール
２９で囲われた遊技部３１のほぼ中央に複数の数字、図
柄等の識別記号を表示可能な可変表示装置３２が、その
下方に変動入賞装置３３が配設される。

【００３２】可変表示装置３２と変動入賞装置３３との
間に第１の特定入賞口３４が、変動入賞装置３３の左右
に第２の特定入賞口３５が配設され、これらの特定入賞
口３４，３５にそれぞれ入賞球を検出する特定入賞検出
器３６，３７が設置される。

【００３３】特定入賞口３４，３５への打球の入賞に基
づき、可変表示装置３２の複数の識別記号の可変表示が
開始され、所定時間経過すると可変表示が停止される。
この複数の識別記号が当たりの組合わせ（同一記号の組
合わせ）で停止すると、特別の遊技状態を発生する（後
述する）。

【００３４】特別の遊技状態が発生すれば、変動入賞装
置３３の大入賞口の開閉扉３８が所定の期間、球を受け
入れない閉状態（遊技者に不利な状態）から球を受け入
れやすい開状態（遊技者に有利な状態）に変換される。

【００３５】変動入賞装置３３内には、図示しないが継
続入賞口への入賞球を検出する継続スイッチ、ならびに
入賞数を計数するカウントスイッチが配設される。

【００３６】特定入賞口３４，３５の入賞記憶は可変表
示装置３２の上部の記憶表示器３９に、変動入賞装置３
３の入賞数等は可変表示装置３２に表示される。

【００３７】４１〜４３は天入賞口を含む一般入賞口、
４４はアウト口を示す。なお、遊技釘は図示省略してあ
る。

【００３８】図５は遊技機１の裏側を示すもので、４５
は球貯留タンク、４６は球貯留タンク４５のパチンコ球
を球排出装置（図示しない）に誘導する誘導樋、４７は
遊技盤４の各入賞装置、表示装置を制御する遊技制御装
置、４８は遊技盤４から送られた入賞球（セーフ球）の
排出ユニット、球排出装置の排出ユニットを制御する排
出制御装置である。

【００３９】賞品球の排出は、排出制御装置４８によ
り、図６のように入賞球の排出ユニットに設けた入賞球
検出器４９、球排出装置の排出ユニットに複列に設けた
排出球検出器５１ａ，５１ｂ、遊技制御装置４７等から
の信号に基づいて行われる。

【００４０】入賞球検出器４９により入賞球を検出する
と、球排出装置の排出ソレノイド５２ａ，５２ｂを駆動
して、所定数の球を前記供給皿８側に排出し、その排出
後入賞球払出ソレノイド５３を駆動して、入賞球を回収
する。

【００４１】前記特定入賞口３４，３５の入賞とそのほ
かの入賞とで賞品球数を異ならせており、特定入賞口３
４，３５に入賞があったときは例えば７個の賞品球を、
そのほかの入賞のときは例えば１５個の賞品球を排出す
る。

【００４２】球貸機１９から球貸し要求があると、その
球貸制御装置５４からの信号に基づき、球排出装置の排
出ソレノイド５２ａ，５２ｂを駆動し、所定数の球を貸
し球として排出する。

【００４３】５５は管理装置につないで、管理装置との
間で各種信号を送受するための情報端子である。

【００４４】遊技の制御は、遊技制御装置４７により、
図６のように所定のプログラム、特定入賞口３４，３５
の特定入賞検出器３６，３７、変動入賞装置３３の継続
スイッチ、カウントスイッチ等からの信号に基づいて行
われる。

【００４５】特定入賞口３４，３５への打球の入賞に基
づき、可変表示装置３２の識別記号の可変表示を開始す
ると共に、所定時間後に可変表示を停止する。そして、
この停止時の識別記号が当たりの組合わせかどうかを判
定し、当たりの組合わせであれば、特別の遊技状態を発
生する。

【００４６】特別の遊技状態が発生すると、変動入賞装
置３３の開閉扉３８を所定の期間、球を受け入れやすい
開状態に変換、即ち所定数入賞または所定時間経過する
まで開閉扉３８を開く。これを継続スイッチのオンを条
件に繰り返し、規定サイクル数行うと特別の遊技状態を
終了する。継続スイッチがオンしないときは、そのサイ
クルにて特別の遊技状態を消滅する。

【００４７】一方、特別の遊技状態が発生したときに、
遊技制御装置４７は、打球発射装置に設けた持玉数検出
器１７の信号に基づき、発射可能な球が所定値以下であ
れば、排出制御装置４８に発射球の貸出し要求を行う。

【００４８】この場合、遊技機１の前面枠３のパネル７
に先払出要求スイッチ５６を設け、特別の遊技状態が発
生したときに、遊技者が先払出要求スイッチ５６を押し
た場合、その信号に基づき、同じく発射球の貸出し要求
を行う。

【００４９】この発射球の貸出し制御を図７〜図９に基
づいて説明する。

【００５０】遊技制御装置４７は、図７（遊技状態監視
処理）のように、まず特別の遊技状態の発生かどうかを
判別し、特別の遊技状態の発生であれば、球貸機１９に
カードがセットされてないかどうか、セットされている
カードの残高が０かどうか、持玉数検出器１７がオフか
どうか、先払出要求スイッチ５６がオンかどうかを判定
する（Ｓ１〜Ｓ４）。

【００５１】持玉数検出器１７がオフの場合、先払出要
求スイッチ５６がオンの場合、もしくはこれら各条件を
満たす場合、先払出しＯＫとし、先払出確認表示器（遊
技機１の前面枠３等に設けられる）５７を点灯し、スピ
ーカから先払出確認効果音を出力し、排出制御装置４８
に先払出要求信号を出力する（Ｓ５〜Ｓ７）。

【００５２】排出制御装置４８は、図８（賞品球先払出
処理）のように遊技制御装置４７から先払出要求信号を
受信すると、球排出装置を介して所定数（１５個）の球
の排出処理を実行し、同時に先払出フラグを立てる（Ｓ
１１〜Ｓ１３）。

【００５３】この後、図９（入賞球監視処理）に進み、
入賞球検出器４９が入賞球を検出すると、その該当賞品
球数が１５個で、先払出フラグが立っていれば、その入
賞球に基づく賞品球の排出をキャンセルする（Ｓ２１〜
Ｓ２４）。

【００５４】そして、先払出確認表示器５７を消灯し、
先払出確認効果音を終了し、先払出フラグを０に戻す
（Ｓ２５〜Ｓ２７）。

【００５５】このような構成のため、遊技機１の可変表
示装置３２の識別記号が当たりの組合わせになると、変
動入賞装置３３を介して入賞率の大きい特別の遊技を行
える特別の遊技状態が発生するが、この際打球発射装置
から発射可能な球が監視され、特別の遊技状態が発生し
たときに発射可能な球が所定値以下（持玉数検出器１７
のオフを条件とした場合）であれば、排出制御装置４８
により所定数の球が供給皿８に貸出される。

【００５６】これにより、その貸し球を発射することに
よって、開状態に変換される変動入賞装置３３にいくつ
かの球を入賞させることができる。

【００５７】このため、その入賞を基に賞品球が排出、
獲得されると共に、変動入賞装置３３内の継続入賞口に
入賞させることができ、したがってサイクルの更新が可
能になり、遊技者は安心して特別の遊技を行うことがで
きる。

【００５８】この場合、遊技機１前面に先払出要求スイ
ッチ５６を設け、特別の遊技状態が発生したときに、遊
技者の操作によっても、球の貸出しを行うようにするこ
とで、安心感が拡がり、遊技の興趣がより高まる。

【００５９】カード式の球貸機１９を有する場合、カー
ドの状態を監視して、カードがセットされてないときあ
るいはセットされていてもその残高がないとき、球の貸
出しを行うことで、球の貸出しが必要かどうかをより的
確に判定でき、球の貸出しを的確に行える。

【００６０】なお、持玉数検出器１７がオフ、先払出要
求スイッチ５６がオン、カードの残高等がない、これら
すべての条件を満たした場合にのみ、球の貸出しを行う
ようにすれば、不用な貸出しはなくなる。

【００６１】一方、貸し球は、特別の遊技中の入賞に基
づき該当賞品球数が一致したときに、排出制御装置４８
により賞品球の排出が禁止され、これによって返済され
る。

【００６２】このため、遊技店側が損することはなく、
極めて実用的である。

【００６３】また、球の貸出しを先払出確認表示器５
７、先払出確認効果音にて遊技者に報知するので、球の
貸出しおよび返済（賞品球が出ない）によって遊技者と
遊技店との間でトラブルを生じることもない。

【００６４】このように、遊技者が持玉を有しない場合
に、特別の遊技状態が発生しても、遊技者は何ら慌てる
ことなく、特別遊技を実行でき、特別遊技により多量の
賞品球を確実に獲得することができる。

【００６５】なお、実施例は、封入された遊技球によっ
て遊技を行うと共に、所定のカードに獲得した賞品球デ
ータを書き込む完全カード式の遊技機にも適用でき、こ
の場合発射球の判定、球の貸出し、返済はすべてデータ
によって行うことになる。

【００６６】

【発明の効果】第１の発明では、特別遊技状態が発生し
たときに、遊技を行うための賞品球がなくても、遊技者
は慌てることなく安心して特別の遊技に入ることがで
き、多量の賞品球を獲得しつつ特別の遊技を楽しく行え
る。また、賞品球の先払出を遊技者が自発的に行え、よ
り遊技の興趣が高まる。

【００６７】

【００６８】第２の発明では、賞品球の先払出を、遊技
者に視覚的および聴覚的に報知することで、先払出を確
認でき、遊技店との間でトラブルを生じることはない。

【００６９】第３の発明では、先に払い出した分の賞品
球を、特別遊技中の入賞に基づく賞品球から返済するの
で、合理的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ遊技機の前面側の斜視図である。

【図２】パチンコ遊技機のカバーガラス、前面枠等を開
いた状態の斜視図である。

【図３】球送り機構の図である。

【図４】遊技盤の正面図である。

【図５】パチンコ遊技機の裏面図である。

【図６】制御系のブロック構成図である。

【図７】貸出し制御の内容を示すフローチャートであ
る。

【図８】貸出し制御の内容を示すフローチャートであ
る。

【図９】貸出し制御の内容を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１ パチンコ遊技機 ４ 遊技盤 ８ 供給皿 １７ 持玉数検出器 １９ 球貸機 ３２ 可変表示装置 ３３ 変動入賞装置 ３４，３５ 特定入賞口 ３６，３７ 特定入賞検出器 ４７ 遊技制御装置 ４８ 排出制御装置 ４９ 入賞球検出器 ５４ 球貸制御装置 ５６ 先払出要求スイッチ ５７ 先払出確認表示器

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技者にとって不利な第１状態と遊技者
   にとって有利な第２状態とに変換可能な変動入賞装置を
   遊技盤に設け、所定の遊技条件の成立に基づいて前記変
   動入賞装置を遊技者にとって有利な第２状態に変換可能
   な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段を備
   え、前記遊技盤の入賞領域に入賞した球を検出する入賞
   球検出手段からの検出信号に基づいて所定量の賞品球を
   付与可能な賞品球付与手段を有する遊技機において、 遊技者が保有する持球の残量を判定し残量が所定量以下
   の場合に持球残量不足信号を出力する持球残量判定手段
   と、 遊技者が操作可能な位置に設けられた先払出要求操作ス
   イッチと、 前記特別遊技状態の少なくとも発生時において、前記持
   球残量判定手段から持球残量不足信号が出力された場合
   に、前記先払出要求操作スイッチを操作することにより
   出力される要求信号に基づき前記賞品球付与手段を作動
   して予め定められた一定量の賞品球を先払出分として付
   与させる賞品球先払出制御手段と、 を備えたことを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記賞品球先払出制御手段により賞品球
   が先に払い出されたことを、遊技者に視覚的及び聴覚的
   に報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項１
   に記載の遊技機。
3. 【請求項３】 前記賞品球先払出制御手段により賞品球
   が先に払い出された場合、その先払出後、前記賞品球付
   与手段により付与される賞品球からその先払出分を差し
   引く返済処理手段を設けたことを特徴とする請求項１又
   は２に記載の遊技機。