JP3247398B2 - シリコーンポリマーエマルジョンを用いるウェブ印刷方法 - Google Patents

シリコーンポリマーエマルジョンを用いるウェブ印刷方法

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JP3247398B2 JP12893891A JP12893891A JP3247398B2 JP 3247398 B2 JP3247398 B2 JP 3247398B2 JP 12893891 A JP12893891 A JP 12893891A JP 12893891 A JP12893891 A JP 12893891A JP 3247398 B2 JP3247398 B2 JP 3247398B2
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  • Printing Methods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウェブ印刷工程におい
て、粒子サイズが 200nm以下であり、陽イオン界面活性
剤及び非イオン界面活性剤を含むシリコーンファインエ
マルジョン及びシリコーンミクロエマルジョンを加工助
剤として用いることに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウェブ印刷工程では、インクを紙
適用し、そして典型的には炉に通して硬化させる。し
かしながら、紙ウェブ上に印刷されたインクは、乾燥
を出た後、しばしば充分には硬化していない。硬化が不
完全なため、印刷されたインクは、ローラー、型板(fo
rmer boad)、カッター及びペーパーファイルとのまさつ
により、擦傷を受けたり汚れたりする。更に、この紙に
は印刷中にしばしば静電気が蓄積され、このために一連
の工程の最後のところでペーパージャムが起こったり
はパレット上に充分に堆積させられないという問題がし
ばしば生じる。
【0003】この技術分野では、硬化のすぐ後で、耐擦
傷剤として仂くように、標準シリコーンエマルジョン(3
00nmより大きい粒子サイズのエマルジョン)を紙ウェブ
に塗布することが知られている。帯電防止剤として仂く
ように、商用の織物柔軟剤が、この標準シリコーンエマ
ルジョン浴に、しばしば添加される。このエマルジョン
を継続的に塗布しているローラーを印刷紙に接触させる
ことにより、このエマルジョンをこの紙に塗布する。こ
のエマルジョンが塗布ローラーの表面に平らに広がる能
力は湿潤性又はぬれ性として知られている。標準シリコ
ーンエマルジョンは、しばしばアプリケーターロールへ
の良好なぬれ性に欠け、このためこのエマルジョンの紙
への塗布は、斑点を生じ不完全なものとなる。
【0004】更にこの標準エマルジョンは低濃度に稀釈
されたとき、安定でなかったり、その有効性を失なう。
通常印刷業者は標準エマルジョンを“濃縮された”形で
購入し使用前に望みの濃度に稀釈する。しかしながらウ
ェブ印刷の業者は、標準エマルジョンを、それが低濃度
で不安定なため、結局実際に必要な濃度より高い濃度で
使っている。これは標準エマルジョンの浪費であり、製
造コストを高くする。
【0005】耐擦傷効果がより高く帯電防止剤含量がよ
り高い改善されたシリコーンエマルジョンが、ウェブ印
刷業界では長い間必要とされてきた。高価な商用の織物
柔軟剤を添加する必要性をなくすために、このエマルジ
ョンは帯電防止剤を含んでいることも望ましい。しかし
ながら標準シリコーンエマルジョンは、帯電防止性を改
善するために陽イオン界面活性剤を増やせば、湿潤性が
低下し、また稀釈安定性も低下するおそれがある。非イ
オン界面活性剤を添加したり、その量を増やせば、湿潤
性の低下を抑えられるが、粒子の凝集が生じエマルジョ
ンの安定性が低下するだろう。更に当技術分野で既知の
標準シリコーンエマルジョンには、そのエマルジョンの
品質を低下させないようにして界面活性剤を添加できる
量に限界がある。これらの限界は不満足なものであり、
擦傷及び帯電の問題を軽減する点でのエマルジョンの性
能を高めるものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ウェ
ブ印刷工程における改良された加工助剤として粒子サイ
ズが 200nm未満のシリコーンのファインエマルジョン及
びミクロエマルジョンの使用を提供することである。本
発明の更なる目的は、シリコーンのファインエマルジョ
ン及びミクロエマルジョンの使用により、ウェブ印刷工
程における帯電防止性と湿潤性が改善されることを示す
ことである。本発明の更なる目的は、前記ファインエマ
ルジョン及びミクロエマルジョンが非常に低い濃度で安
定でありかつ有効であることを示すことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコーンの
ファインエマルジョンとミクロエマルジョンとを用いる
ことにより、ウェブ紙印刷工程において、耐擦傷性と帯
電防止性を改善する一方良好なぬれ性と稀釈安定性とを
提供することに関する。この耐擦傷性と帯電防止性が改
善されるのは、前記ファインエマルジョン及びミクロエ
マルジョンが、通常標準エマルジョン中に存在するより
も多量の陽イオン界面活性剤及び非イオン界面活性剤を
含む能力を持つからである。
【0008】本発明に有用なファインエマルジョン及び
ミクロエマルジョンは、当技術分野で既知のいかなる方
法によっても製造することができる。例えば、ジー(Ge
e)の米国特許第 4,620,878号は、ミクロエマルジョンを
製造するのに役に立つ機械的乳化方法を教示している。
ハイド(Hyde)らの米国特許第 2,891,920号は、ファイ
ンエマルジョンを製造するのに役立つエマルジョン重合
方法を教示している。田中らの1989年11月21日に出願さ
れた米国特許出願第07/439,751 号はミクロエマルジョ
ンを製造するのに役立つエマルジョン重合方法を教示し
ている。そしてジー(Gee)による“Method for Making
Polysiloxane Emulsions”という題名の、1990年6月1
日に出願された米国特許出願第 532,471はファインエ
マルジョン及びミクロエマルジョンの両方の製造に役立
つエマルジョン重合方法を教示している。ジーの米国特
許第 4,620,878号;ハイドらの米国特許第 2,891,920
号;田中らの1989年11月21日出願の米国特許出願第07/
439,751 号及びジーの“Method for Making Polysiloxa
ne Emulsions”なる題名の1990年6月1日出願の米国特
許出願第 532,471号。ここに含まれていないが当技術分
野で既知の他の方法も、ウェブ印刷における加工助剤と
して有用なファインエマルジョン及びミクロエマルジョ
ンの製造に用いられる。
【0009】本発明に有用なファインエマルジョン及び
ミクロエマルジョンは粒子サイズが200nm未満であるべ
きである。粒子サイズ 140nm未満、より好ましくは80nm
未満のミクロエマルジョンが、本発明において最も有用
であることが見出された。
【0010】シリコーンの好ましいファインエマルジョ
ン及びミクロエマルジョンは、エマルジョン重合方法
製造されたものである。更に好ましいものは、出発物質
としてジメチル環状シロキサン類を用いたエマルジョン
重合で製造されたファインエマルジョン及びミクロエマ
ルジョンである。しかしながら、出発物質としてコポリ
マーを含むかあるいは他の環状シロキサン類を用いるエ
マルジョン重合により製造されたシリコーンのファイン
エマルジョン及びミクロエマルジョンも、本発明におい
て有用である。
【0011】ファインエマルジョン及びミクロエマルジ
ョンは、典型的には、シリコーンポリマー濃度10重量%
以上で製造され、印刷業者に供給される。印刷業者はこ
のエマルジョンを稀釈してシリコーンポリマー濃度10重
量%未満、より好ましくは5重量%未満とする。稀釈安
定性と性能特性が向上しているため、このファインエマ
ルジョン及びミクロエマルジョンを著しく低い濃度(例
えば1%未満)に稀釈して同様の又は改善された結果を
得ることができる。
【0012】本発明に有用なファインエマルジョン及び
ミクロエマルジョンは陽イオン界面活性剤及び非イオン
界面活性剤の両方を含んだものである。陽イオン界面活
性剤は、シリコーン含量を基準にして少なくとも1.5
重量%で存在するのが好ましく、より好ましくは少なく
とも5重量%で存在する。非イオン界面活性剤は、シリ
コーン含量を基準にして少なくとも5.0重量%で存在
するのが好ましく、より好ましくは15重量%で存在す
【0013】ファインエマルジョン及びミクロエマルジ
ョンの中に含めることのできる陽イオン界面活性剤は当
技術分野で既知のすべての陽イオン界面活性剤から選定
することができる。有用な陽イオン界面活性剤の例とし
ては次のものがあるが、これらに限定されるものではな
い:ドデシルアミンアセテート、オクタデシルアミンア
セテート及び獣脂脂肪酸類のアミン類のアセテート類の
ような脂肪族アミン類及びそれらの誘導体;ドデシルア
ニリンのような脂肪族鎖を持つ芳香族アミン類の同族体
類;ウンデシルイミダゾリンのような脂肪族ジアミンか
ら誘導された脂肪族アミド類;オレイルアミノジエチル
アミンのような2個の置換基を持つアミン類から誘導さ
れた脂肪族アミド類;エチレンジアミンの誘導体;獣脂
トリメチルアンモニウムクロライド、ジオクタデシルジ
メチルアンモニウムクロライド、ジドデシルジメチルア
ンモニウムクロライド及びジヘキサデシルジメチルアン
モニウムクロライドのような第四アンモニウム化合物
類;ベータヒドロキシエチルスアリルアミドのような
アミノアルコール類のアミド誘導体類;長鎖脂肪酸のア
ミン塩;オレイルベンジルアミノエチレンジエチルアミ
ン塩酸塩のような置換ジアミン類の脂肪族アミド類か
ら誘導された第四アンモニウム塩基類;メチルヘプタデ
シルベンズイミダゾール臭化水素酸塩のようなベンズイ
ミダゾリン類の第四アンモニウム塩基類;セチルピリジ
ニウムクロライドのようなピリジニウムの塩基性化合物
類及びその誘導体;オクタデシルスルホニウムメチルス
ルフェートのようなスルホニウム化合物類;ジエチルア
ミノ酢酸及びオクタデシルクロロメチルエーテルのベタ
イン化合物類のようなベタインの第四アンモニウム化合
物類;ステアリン酸とジエチレントリアミンの縮合生成
物のようなエチレンジアミンのウレタン類;ポリエチレ
ンジアミン類;並びにポリプロパノールポリエタノール
アミ類。好ましい陽イオン界面活性剤は第四アンモニ
ウム型のものである。
【0014】商業上入手可能であり本発明において有用
な陽イオン界面活性剤には次のものがあるが、これらに
限定されない:ARQUAD T27W(商標)、ARQUAD 16-29(商
標)、ARQUAD C-33(商標)、ARQUAD T50(商標)、ETHO
QUAD T/13 ACETATE(商標)、これらはすべてアクゾヘミ
ー(AKZO CHEMIE)で製造されている。
【0015】ファインエマルジョン及びミクロエマルジ
ョンの中に含めることのできる非イオン界面活性剤は当
技術分野で非イオン界面活性剤として知られているもの
から選定することができる。好ましい非イオン界面活性
剤は、親水性−親油性バランス(HLB)が10〜20でありこ
のエマルジョン環境において安定なものである。
【0016】有用な非イオン界面活性剤の例としては次
のものがあるが、これらに限定されない:2,6,8−
トリメチル−4−ノニルオキシポリエチレンオキシエタ
ノール(6EO)(ユニオンカーバイド社によってTERGIT
OL TMN-6(商標)として販売されている);2,6,8
−トリメチル−4−ノニルオキシポリエチレンオキシエ
タノール(10EO)(ユニオンカーバイド社によってTERG
ITOL TMN−10(商標)として販売されている);アルキ
レンオキシポリエチレンオキシエタノール(C11−15、
第二アルキル、7EO)(ユニオンカーバイド社によって
TERGITOL 15-S-7(商標)として販売されている);アル
キレンオキシポリエチレンオキシエタノール(C 11−
15、第二アルキル、9EO)(ユニオンカーバイド社によ
ってTERGITOL 15-S-9(商標)として販売されている);
アルキレンオキシポリエチレンオキシエタノール(C
11−15、第二アルキル、15EO)(ユニオンカーバイド社
によってTERGITOL 15-S-15(商標)として販売されてい
る);オクチルフェノキシポリエトキシエタノール(40
EO)(ロームアンドハース社によってTRITON X405(商
標)として販売されている)及びノニルフェノキシポリ
エトキシエタノール(10EO)(ステパン社(STEPAN CO.)
によってMAKON 10(商標)として販売されている)。
【0017】本発明において有用な追加的な界面活性剤
は陽イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との両方の
性質を持ったものである。そのような界面活性剤の1つ
はアクゾヘミーが製造しているETHOQUAD 18/25(商標)
である。
【0018】このエマルジョンには他の成分が存在して
もかまわない。その成分としては、防腐剤、殺カビ剤、
腐蝕防止剤、酸化防止剤、触媒及び中和剤並びに/又は
それら成分と他の成分との間の反応で生成する化合物類
である。
【0019】比較的高いシリコーンポリマー粘度を持つ
ファインエマルジョン及びミクロエマルジョンを使えば
耐擦傷性は更に改善されることが見出された。ファイン
エマルジョン及びミクロエマルジョンのシリコーンポリ
マー粘度は少なくとも 500cPであることが好ましく、
り好ましくは1000cPである。比較的高い粘度のファイン
エマルジョン及びミクロエマルジョンは、機械的エマル
ジョン技術で製造するのは難しいので、エマルジョン重
合で製造するのが好ましい。
【0020】ウェブ印刷の加工助剤として特に有用なフ
ァインエマルジョン及びミクロエマルジョンはジーの
「錆防止シリコーンエマルジョン(Rust Inhiliting Si
liconeEmulsions)」という題名の1990年6月1日に出
願された米国特許出願第 532,476号に記載されたもので
ある。「錆防止シリコーンエマルジョン」という題名の
1990年6月1日に出願された米国特許出願第 532,476号
に教示された組成を持つファインエマルジョン及びミク
ロエマルジョンは、このエマルジョン組成物に固有の錆
防止性及び腐蝕防止性のために有用である。この出願
細書に教示されたエマルジョンは、元の酸のpKaが3
以上の陰イオンを含む少なくとも1つの陽イオン界面活
性剤を含む。この界面活性剤を用いれば固有の錆防止性
を示す。
【0021】ウェブ印刷方法では、エマルジョンが多数
の金属即ちスチールの表面と接触する。上記固有の錆防
止性又は腐蝕防止性は、錆又は腐蝕を防止するための添
加剤を不要にする。
【0022】前記シリコーンファインエマルジョン及び
ミクロエマルジョンはウェブ印刷方法において加工助剤
として用いられるものであり、インクを乾燥し又は硬化
する乾燥炉から紙が出た直後に紙のウェブに塗布され
る。このシリコーンファインエマルジョン及びミクロエ
マルジョンは浴からローラー上に取り上げられ、このロ
ーラーが紙と接触し、こうして前記エマルジョンは紙に
塗布される。紙に塗布されると、このシリコーンポリマ
ーはインク上の保護障壁となり擦傷又は汚れを防ぐ。
【0023】
【作用】シリコーンファインエマルジョン及びミクロエ
マルジョンは非常に多量の陽イオン界面活性剤(帯電防
止剤)及び非イオン界面活性剤(湿潤剤)の両方を収容
し、しかもファインエマルジョン及びミクロエマルジョ
ンの安定性を害することがないという能力を持つ。加う
るにこのファインエマルジョン及びミクロエマルジョン
は、それらが非常に小さい粒子サイズを持つために優れ
た稀釈安定性を持ち、標準エマルジョンよりも格段に低
い濃度に稀釈することができる。シリコーンのファイン
エマルジョン及びミクロエマルジョンの使用がもたらす
改善の故に、静電気や擦傷が増大したり湿潤性が減退す
るおそれなしに印刷機をより高い速度で運転することが
できる。
【0024】
【実施例】ここに教示した発明を当業者が理解し評価で
きるようにするために以下に実施例を示すが、これらは
特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を更に限定す
るものではないと理解されるべきである。
【0025】実施例1 田中らの1989年11月21日に出願された米国特許出願第07
/439,751 号に従うエマルジョン重合法によってミクロ
エマルジョンを製造した。予備エマルジョンは1分子当
たり平均4個のSi を持つ環状シロキサン60部、非イオ
ン界面活性剤(MAKON 10)6部及び水34部を含んでい
た。予備エマルジョン 58.33部、ARQUAD T27W(商標)(陽
イオン界面活性剤)21.4部、MAKON 10(商標)6.02部、
水 11.12部、20%水酸化ナトリウム(触媒)2部、75%
リン酸(中和剤)1.10部、Kathon GC/ICP(商標)(防腐
剤)0.03部及び錆防止剤1.35部を用いてミクロエマルジ
ョンを製造した。得られたミクロエマルジョンは粒子サ
イズが28nmであった。
【0026】このミクロエマルジョンを不揮発分含量が
2.4重量%となるように稀釈した。このミクロエマルジ
ョンを、HARRIS M80(商標)印刷機で印刷した後の70ポ
ンド(32kg)の紙に塗布した。この印刷機は 600フィー
ト/分(18.3m/分)の速度で運転した。ミクロエマル
ジョンを塗布する前の静電気を測定したところ 600ボル
トであった。塗布後に測定したところ静電気は 200ボル
トであり、ペーパーファイルでは静電気は 100ボルトで
あった。ローラーの湿潤性は「可ないし良」であった。
【0027】実施例2 実施例1で調製したのと同じミクロエマルジョンを不揮
発分含量が2.8重量%となるように稀釈した。このミク
ロエマルジョンをHARRIS M80(商標)印刷機で印刷した
後の50ポンド(22.7kg)の紙に塗布した。この印刷機は
733フィート/分(22.3m/分)の速度で運転した。
プリケーターの速度は10/15(上ロール/下ロール)で
あった。ミクロエマルジョンを塗布する前の静電気を測
定したところ1000〜2000ボルトであった。塗布後に測定
したところ静電気は 200ボルトであり、シーター(枚葉
選出装置)の前後では静電気は、それぞれ 100ボルト及
び20ボルトであった。ローラーの湿潤性は「良」であっ
た。
【0028】比較例2 実施例2と同じ印刷機及び紙を用いた。リコラインプロ
ダクツ(RYCOLINE PRODUCTS)がY820 の商品名の下に供
給しているエマルジョンを用いた。このエマルジョンを
不揮発分含量が3.4%となるように稀釈した。印刷機は
704フィート/分(215m/分)の速度で運転した。アプ
リケーターの速度は15/20(上ロール/下ロール)であ
った。エマルジョンの塗布前の静電気を測定したところ
500ボルトであった。塗布後に測定したところ静電気は
300ボルトであり、シーターの前後静電気はそれぞれ 1
00〜200 ボルト及び50ボルトであった。ローラーの湿潤
性は「可ないし良」であった。
【0029】実施例3 ジー(Gee)の“Method for Making Polysiloxane Emuls
ion"という題名の1990年6月1日に出願された米国特許
出願第 532,471号に教示された方法でミクロエマルジョ
ンを作った。このミクロエマルジョンは水 46.17部、ET
HOQUAD T13/ACETATE 12部及びTERGITOL 15S12 5.5部
を組合わせて作った。1分子あたり平均4個のSi 原子
を持つ環状シロキサン35部を加えた。この混合物を85℃
に加熱し、重合反応の触媒として20%水酸化ナトリウム
1部を加えた。かくはんしながら5時間この混合物を85
℃に保持した。この溶液を中和するために氷酢酸0.3部
を加えた。エマルジョン溶液が冷却されたときKathon L
X 1.5(商標)(防腐剤)0.02部を加えた。
【0030】このミクロエマルジョンを不揮発分含量が
1.46重量%となるように稀釈した。このミクロエマルジ
ョンをM.A.N. ROLAND, 22 3/4 X38(商標)印刷機で印刷
した後の38ポンド(17.2kg)Carolina Gloss,Coated(商
標)の紙に塗布した。印刷機は1320フィート/分(402m
/分)の速度で運転した。ミクロエマルジョンを塗布す
る前の静電気を測定したところ3000ボルトであった。塗
布後に測定したところ0〜600 ボルトであった。ローラ
ーの湿潤性は「非常に良」であった。
【0031】比較例3 0.2%の陽イオン界面活性剤、6.5%の非イオン界面活
性剤及び55%のシリコーンを含み粒子サイズが約 241nm
のファインエマルジョンを用い、実施例1と同じ印刷機
と紙とを用いて運転した。このエマルジョンを、不揮発
分含量が2.20重量%となるように水で稀釈した。印刷機
は1320フィート/分(402m/分)の速度で運転した。エ
マルジョン塗布前の静電気を測定したところ2000〜4000
ボルトであった。塗布後測定したところ1000〜1500ボル
トであった。ローラーの湿潤性は、いくらかのピンホー
ルを伴なう「可」であった。
【0032】実施例4 実施例3で調製したのと同じミクロエマルジョンを、不
揮発分含量が0.39重量%となるように水で稀釈した。こ
のミクロエマルジョンを、HARRIS M1O0OB(商標)印刷機
で印刷後の50ポンド(23kg)のNORTHCOTE RMP(商標)の
紙に塗布した。この印刷機は1715フィート/分(553m/
分)の速度で運転した。ミクロエマルジョンを塗布した
後に静電気を測定したところ20〜400 ボルトであった。
ローラーの湿潤性は「非常に良」であった。
【0033】比較例4A 0.2%の陽イオン界面活性剤、6.5%の非イオン界面活
性剤及び55%のシリコーンを含み粒子サイズが約 241nm
のファインエマルジョンを用い、実施例4と同じ印刷機
と紙とを用いて運転した。このエマルジョンを、不揮発
分含量が1.80重量%となるように稀釈した。この印刷機
を1670フィート/分(509m/分)の速度で運転した。こ
のエマルジョンを塗布した後に静電気を測定したところ
100〜3000ボルトであった。ローラーの湿潤性はいくら
かのピンホールを伴なう「可」であった。
【0034】比較例4B 3%の非イオン界面活性剤、60%のシリコーンを含み陽
イオン界面活性剤を含まず粒子サイズが約 300nmの標準
エマルジョンを用い、実施例4と同じ印刷機及び紙を用
いて運転した。このエマルジョンは、不揮発分が4.50重
量%となるように稀釈した。この印刷機は1500フィート
/分(457m/分)で運転した。このエマルジョンを塗布
した後の静電気を測定したところ2000〜8000ボルトであ
った。ローラーの湿潤性は、いくらかのピンホールを伴
なう「可」であった。
【0035】実施例5 擦傷が見られる前に達しうる最低濃度を測定するために
2つの異なった日に2つの異なった試験を行なった。第
1の試験は、実施例4で用いたのと同じ紙と印刷機を用
いて行なった。第2の試験は40ポンド(18kg)のコーテ
ッド紙と実施例4で用いたのと同じ印刷機を用いて行な
った。試験条件と稀釈度の結果を表1に示す。これらの
結果から、シリコーンポリマーの粘度が高くなると耐擦
傷性が改善されることが明らかである。
【0036】試料Aは比較例4Bで用いたのと同じエマ
ルジョンである。試料Bは比較例4Aで用いたのと同じ
エマルジョンである。試料Cは実施例4で用いたのと同
じミクロエマルジョンである。試料Dは、ジー(Gee)に
よる"Method for Makig Polysiloxane Emulsion"という
題名の1990年6月1日に出願された米国特許出願第 53
2,471号に教示された方法で調製されたミクロエマルジ
ョンである。このミクロエマルジョン(試料D)は、水
45部、ETHOQUAD T13/ACETATE 10.3部及びTERGTOL 15S1
2 4.7部を組合わせて調製した。1分子あたり平均4個
のSi 原子を持つ環状シロキサン類30部及びメチルトリ
メトキシシラン0.45部を添加した。この混合物を85℃に
加熱し、重合触媒として20%水酸化ナトリウム0.35部を
加えた。この混合物をかくはんしながら85℃で9時間保
持した。この溶液を中和するために氷酢酸0.27部を加え
た。このエマルジョン溶液が冷却されたときKathon LX
1.5(商標)(防腐剤)0.03部を添加した。
【0037】
【表1】
【0038】 ND=もはや稀釈試験をしなかった。 * 粘度とは、エマルジョンを破壊し、シリコーンポリ
マーを回収し、この回収されたシリコーンポリマーの粘
度を測定したときのシリコーンポリマーの粘度である。
【0039】
【発明の効果】本発明方法におけるシリコーンファイン
エマルジョン及びミクロエマルジョンを用いると改善さ
れた、耐擦傷性、能率、静電気低下、湿潤性及び稀釈安
定性が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 7/02 B41F 23/04 C08L 83/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを紙の表面に適用し、その紙の表
    面のインクを乾燥させ、その後この紙の表面に、 i)粒子サイズが 200nm未満のシリコーンポリマー、 ii)陽イオン界面活性剤、及び iii) 非イオン界面活性剤、を含むシリコーンポリマーエマルジョンを紙に塗布する
    ことを含むウェブ印刷方法における耐擦傷性と帯電防止
    性を改善する方法。
  2. 【請求項2】 前記エマルジョンがエマルジョン重合に
    よって調製されたものである請求項1に記載の方法。
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