JP3246764B2 - ニューロチップ - Google Patents

ニューロチップ

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JP3246764B2
JP3246764B2 JP11763792A JP11763792A JP3246764B2 JP 3246764 B2 JP3246764 B2 JP 3246764B2 JP 11763792 A JP11763792 A JP 11763792A JP 11763792 A JP11763792 A JP 11763792A JP 3246764 B2 JP3246764 B2 JP 3246764B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニューロン演算を行な
うニューロチップに係り、特にニューロン演算を行なう
上でのメモリ使用量を節約し、データ読み書きの誤りや
遅れを軽減して信頼性および高速性を向上させ得るよう
にしたニューロチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニューロン(神経細胞)と、それらが結
合したニューラルネットワーク(神経回路網)の構造を
模して、脳の情報処理能力を人工的に実現しようとする
ニューラルコンピュータにおいて、ニューロンは、多入
力−1出力の非線形素子に例えられ、各入力はニューロ
ン間のシナプス結合によって与えられ、シナプス結合は
それぞれに結合重み(以下、ウエイトと称する)があ
り、別々に可変しなければならない。
【0003】この場合、ウエイトは、アナログ回路では
抵抗値で決定するが、プログラマブルな抵抗は容易に実
現できない。また、デジタル回路では、メモリに格納し
たデータを用い、変更は容易である。しかし、ニューロ
ンの個数が多くなるとデータの量も多くなり、メモリを
多く使用することになる。
【0004】ところで、大容量のニューラルネットワー
クでは、必ずしも全ての入力を必要としない、疎なニュ
ーラルネットワークがある。しかし、ニューラルネット
ワークの形が変化する度に回路構成を変更することは容
易でない。
【0005】そこで、全ニューロンに対してシナプス結
合しておき、疎な部分についてはウエイト0にする方法
が提案されている。しかしながら、ウエイト0のために
多くのメモリを使用することは、大量のメモリが必要に
なって不経済であるのはもちろんのこと、データ読み書
きの誤りを増長して、演算上支障をきたすばかりでな
く、データ読み書きの遅れによって、演算の高速化を阻
害することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来で
は、ニューロン演算を行なう上でのメモリ使用量が大き
く、データ読み書きの誤りや遅れが生じるという問題が
あった。
【0007】本発明の目的は、ニューロン演算を行なう
上でのメモリ使用量を節約し、データ読み書きの誤りや
遅れを軽減して信頼性および高速性を向上させることが
可能な極めて信頼性の高いニューロチップを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、複数のニューロチップシナプス結合し
てニューラルネットワークを構成するニューロチップに
おいて、予めニューロチップ毎にポインタが設定され、
前記ポインタと前記シナプス結合の結合重みを組み合わ
せ、前記結合重みが0(零)以外である場合には、前記
ポインタと前記結合重みをメモリに格納し、且つ、前記
結合重みが0(零)である場合には、前記ポインタのみ
を前記メモリに格納し、更に連続してカウントアップす
る前記ポインタの前記結合重みが0(零)である場合に
は、前記メモリへの格納を行わないこととし、前記メモ
リに格納されている前記ポインタ及び前記結合重みの各
々にアドレスを付与するアドレスジェネレータと、前記
アドレスジェネレータによって付与されたアドレスに基
づいて前記メモリから読み出されたポインタを格納する
レジスタと、前記アドレスジェネレータによって付与さ
れたアドレスに基づいて前記メモリから読み出された結
合重みを出力すると共に、この結合重みが読み出されな
い場合には固定値0(零)を出力するデータインタフェ
ースと、前記ポインタに対応する値を順次カウントアッ
プするポインタカウンタと、前記ポインタカウンタによ
ってカウントアップされた値と前記レジスタに格納され
たポインタの値との一致/不一致を判別する判別手段
と、前記判別手段によって一致判別された場合には、前
記アドレスジェネレータに次のポインタ及び結合重み
アドレスを付与させ、不一致判別された場合には、前記
次のポインタ及び結合重みのアドレスを付与させないよ
うに制御する制御回路とを備えて構成している。
【0009】
【作用】従って、本発明のニューロチップにおいては、
予めニューロチップ毎にポインタが設定され、前記ポイ
ンタと前記シナプス結合の結合重みを組み合わせ、前記
結合重みが0(零)以外である場合には、前記ポインタ
と前記結合重みをメモリに格納し、且つ、前記結合重み
が0(零)である場合には、前記ポインタのみを前記メ
モリに格納し、更に連続してカウントアップする前記ポ
インタの前記結合重みが0(零)である場合には、前記
メモリへの格納を行わないこととし、そして、アドレス
ジェネレータから、ポインタおよび結合重みに対応する
アドレスを発生すると、その発生アドレスによりメモリ
から読み出されたポインタがレジスタに格納される。ま
た、上記発生アドレスによりメモリから読み出された結
合重みが出力されると共に、その結合重みが読み出され
ない場合には、固定値0がデータインタフェースにより
出力される。
【0010】一方、ポインタに対応する値が、ポインタ
カウンタによって順次カウントアップされ、そのポイン
タカウンタによってカウントアップされた値とレジスタ
に格納されたポインタの値との一致/不一致が判別され
る。その結果、両者が一致している場合には、アドレス
ジェネレータに次回のポインタ及び結合重みのアドレス
を発生させ、また両者が不一致の場合には、次回のポイ
ンタ及び結合重みのアドレスを発生しない。
【0011】これにより、ポインタと結合重みとを対に
してメモリに格納することにより、メモリ使用量を節約
することができ、データ読み書きの誤りや遅れを軽減し
て、信頼性および高速性を向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明によるニューロチップの構
成例を示すブロック図である。すなわち、本実施例のニ
ューロチップは、図1に示すように、ニューロン演算回
路1と、メモリインターフェース回路2と、外部インタ
ーフェース回路3と、制御回路4とから構成している。
なお、本ニューロチップ内の各回路は、内部バス11に
より互いに結合している。ここで、ニューロン演算回路
1は、加減乗除演算や各種データ処理を行なうものであ
る。
【0014】また、ニューロチップは、図3に示すよう
に個別にメモリMを有するが、メモリインターフェース
回路2は、本ニューロチップと対応するメモリとのデー
タ受け渡しを、アドレスバス5とデータバス6を介して
行なうものである。
【0015】さらに、外部インターフェース回路3は、
複数のニューロチップを接続して使用する時に、他のニ
ューロチップとのデータ受け渡しを、ブロードキャスト
バス7やリングバス8を介して行なうと共に、本ニュー
ロチップとマスタノードとのデータ受け渡しを、ブロー
ドキャストバス7を介して行なうものである。
【0016】さらにまた、制御回路4は、ステータス信
号9により回路の状態を監視しながら、コントロール信
号10により本ニューロチップ全体の制御を行なうもの
である。図2は、上記メモリインターフェース回路2の
詳細な構成例を示すブロック図である。
【0017】図2において、メモリインターフェース回
路2は、アドレス発生手段であるアドレスジェネレータ
12と、蓄積手段であるレジスタ13と、ポインタカウ
ンタ14と、比較判別手段であるコンペア15および論
理回路16と、データ選択手段であるデータインターフ
ェース17と、メモリ18とから成っている。
【0018】メモリ18には、ニューロチップの番号を
ポインタとし、このニューロチップの結合重みである
エイトを、上記ポインタと対にして順次記憶させてい
る。例えば、図7(a)に示すように、12個のニュー
ロチップ(仮にニューロンの番号でN1〜N12とす
る)のうち、番号N2,N3,N4,N8,N10,N
11のニューロチップがウエイト0であり、他のニュー
ロチップはそれぞれウエイトが付いているものとする。
【0019】この場合、メモリ18は、図7(b)に示
すように構成する。すなわち、ウエイトの付いているニ
ューロチップについては、そのニューロチップの番号を
ポインタとし、このニューロチップのウエイトが次回読
み出されるように、それぞれ対にして書き込む。一方、
ウエイト0のニューロチップについては、その番号のみ
をポインタとして書き込み、ウエイトは書き込まない。
さらに、ウエイト0のニューロチップが連続する場合
(図の例では、N2,N3,N4またはN10,N1
1)は、先頭となるニューロチップの番号(図の例で
は、N2またはN10)のみをポインタとして書き込
み、これに続く番号は書き込まない。そして、これらは
ポインタ順に格納する。
【0020】ニューロン演算を行なう場合、図1で示し
たニューロン演算回路1は、メモリインターフェース回
路2を介して、上述のように構成したメモリ18から各
ニューロン毎のウエイトを読み出して演算を行なう。そ
のために、アドレスジェネレータ12は、計算によりポ
インタおよびウエイトのアドレスを発生して、メモリ1
8上の対応するアドレス位置のポインタやウエイトを読
み出す。
【0021】レジスタ13は、アドレスジェネレータ1
2により指定されたアドレスから読み出されたデータ
(ポインタの値)を、次回データ、すなわちメモリ18
上の次の位置に格納されている対応するデータにおい
て、ポインタとして蓄える。ポインタカウンタ14は、
ウエイト値を順次読み出すべく、ポインタの値をカウン
トアップ(+1)する。コンペア15は、レジスタ13
に蓄えられたポインタの値とポインタカウンタ14によ
ってカウントアップされた値とを比較し、比較信号19
を出力する。
【0022】論理回路16は、コンペア15からの比較
信号19により、両者の一致または不一致を判別してス
テータス信号9(例えば、一致のとき“0”、不一致の
とき“1”)を、図1の制御回路4に出力する。
【0023】データインタフェース17は、論理回路1
6による判別結果に基づく制御回路4からのコントロー
ル信号10により、両者が不一致の場合は固定値データ
20を読み込み、また一致の場合は次回データ、すなわ
ちポインタに対応したウエイトをメモリ18から読み込
む。
【0024】論理回路16からのステータス信号9は制
御回路4へ与えられ、それに基づく制御回路4からのコ
ントロール信号10により、アドレスジェネレータ12
の計算、レジスタ13のロード、ポインタカウンタ14
の更新、データインターフェース18のデータ選択をそ
れぞれ制御するようになっている。
【0025】ここで、アドレスジェネレータ12は、制
御回路4からのコントロール信号10によりアドレスを
発生するが、その動作は次の通りである。まず、ポイン
タのアドレスを発生し、メモリ18からポインタを読み
出させる。このポインタの値が、コンペア15の比較に
よってポインタカウンタ14によってカウントされた値
と一致すれば、次回データのアドレス(今回データが図
7(b)のポインタN1であれば対応するウエイト1.
0のアドレス、また今回データがポインタN2であれば
次のポインタN5のアドレス)を発生する。また、不一
致の場合は、次回のアドレスは発生せず、今回のアドレ
スを維持する。
【0026】図3は、複数のニューロチップを接続した
ニューラルネットワークシステムの構成例を示す図であ
る。図3において、ニューラルネットワークシステム
は、ニューロン演算を制御するマスタノード21と、演
算を並列処理するスレーブノード22のニューロチップ
と、マスタノード21スレーブノード22間とスレーブ
ノード22相互間の両方でデータ転送を能率的に行なう
ブロードキャストバス7とリングバス8の2つのデータ
バスを有する。ブロードキャストバス7は、マスタノー
ド21からスレーブノード22へ一斉にデータを与えた
り、スレーブノード22のデータを集計したりするのに
使用する。また、リングバス8は、スレーブノード22
相互間のデータ転送に用い、特にニューラルネットワー
クの学習で他のノードのデータを必要とする時に使用す
る。なお、図3中、Nはニューロン、Mはメモリ、PM
はプログラムメモリである。次に、以上のように構成し
た本実施例のニューロチップの作用について、図4を用
いて説明する。
【0027】図4は、一般的なニューロンのモデルの例
を示す図である。図4に示すように、ニューロンは、入
力I0 からIn までがシナプス結合しており、それぞれ
ウエイトW0 からWn を有している。この時、ニューロ
ンの内部状態uは、
【0028】
【数1】
【0029】で表わし、出力Oは、シグモイド関数fに
より、 O=f(u) となる。この時、n+1はシナプス結合する数である。
【0030】これを、本ニューロチップに当てはめる
と、ブロードキャストバス7にはIiが入力され、外部
インターフェース回路3から内部バス11を経て、ニュ
ーロン演算回路1に渡される。また、メモリ18には、
ウエイトWi が格納されており、入力と同時かもしくは
それ以前に、メモリインターフェース回路2から内部バ
ス11を経て、ニューロン演算回路1に渡される。
【0031】次に、ニューロン演算回路1では、シナプ
ス結合の数n+1回分Ii とWi の乗算を行ない、その
結果を加算して内部状態uを導き出し、出力段でシグモ
イド関数fの計算を行なう。そして、このニューロン演
算回路1での演算結果は、内部バス11を経て、メモリ
インターフェース回路2または外部インターフェース回
路3へ渡される。
【0032】これにより、メモリインターフェース回路
2では、演算結果を新たなウエイトとしてメモリ18に
格納する。すなわち、メモリインターフェース回路2に
おいて、アドレスジェネレータ12では、計算により様
々なアドレスを発生する。また、レジスタ13では、ア
ドレスジェネレータ12がポインタのアドレスを発生し
たときに読み出されるデータ(ニューロチップ番号)を
格納する。さらに、ポインタカウンタ14は、ウエイト
を順次読み出すべくポインタの値をカウントアップ(+
1)する。
【0033】コンペア15では、レジスタ13に蓄えら
れたポインタの値とポインタカウンタ14によってカウ
ントアップされた値とを比較して比較信号19を発生す
る。この比較信号19は、論理回路16に入力されて両
者の一致または不一致が判別され、その判別信号がステ
ータス信号9として制御回路4に与えられる。そして、
このステータス信号9に基づく制御回路4からのコント
ロール信号10により、アドレスジェネレータ12の計
算、レジスタ13のロード、ポインタカウンタ14の更
新、データインタフェース18のデータ選択がそれぞれ
制御される。
【0034】すなわち、判別の結果、両者が不一致の時
は、アドレスジェネレータ12は今回のポインタのアド
レスを発生(維持)し、レジスタ13へのデータ読み込
みは行なわない。また、データインタフェース17は固
定値データ20を読み込む。一方、両者が一致の時は、
アドレスジェネレータ12は次回データのアドレスを発
生してメモリ18の読み出しを行ない、読み出したデー
タがウエイトであればデータインタフェース17を経て
内部バス11へ取り込まれる。上記の作用について、図
7(b)に示すメモリ構成と対応させて具体的に説明す
る。
【0035】まず、アドレスジェネレータ12がポイン
タN1のアドレスを発生し、メモリ18からポインタN
1を読み出してレジスタ13に格納させる。ポインタカ
ウンタ14の値がN1になると、コンペア15は一致を
検出し、論理回路16からステータス信号9を“0”と
して出力する。
【0036】制御回路4はこのステータス信号9を受
け、コントロール信号10によりアドレスジェネレータ
12に対して、次回のデータ(この場合、対応するウエ
イト1.0)のアドレスを発生させる。データインタフ
ェース11は、このアドレスにより読み出されたデータ
(ウエイト1.0)を内部バス11に出力する。
【0037】次に、アドレスジェネレータ12には次の
ポインタN2のアドレスを発生し、ポインタN2をレジ
スタ13に格納させる。この時、ポインタカウンタ14
は+1カウントアップされてN2となっているので、コ
ンペア15は一致を検出し、論理回路16からステータ
ス信号9を"0"として出力する。このため、アドレスジ
ェネレータ12には、次回のデータ(この場合、次のポ
インタN5)のアドレスを発生する。このアドレスによ
りメモリ18から読み出されたデータがポインタN5で
あるため、このデータはレジスタ13に格納され、デー
タインタフェース11は、固定値0を内部バス11に出
力する。
【0038】この後、ポインタカウンタ14は+1カウ
ントアップしてN3となるが、レジスタ13の値N5と
は一致しないので、コンペア15は不一致を検出し、論
理回路16からステータス信号9を"1"として出力す
る。このため、アドレスジェネレータ12には次回のデ
ータを発生せず、ポインタN5のアドレスを維持し、レ
ジスタ13の値もポインタN5のままである。データイ
ンタフェース11は、ウエイト値が出力されないので、
固定値0を内部バス11に出力し続ける。
【0039】上記状態は、ポインタカウンタ14の値が
ポインタN5にカウントアップされるまで維持する。ポ
インタカウンタ14がポインタN5にカウントアップさ
れると、コンペア15は一致を検出し、論理回路16か
らステータス信号9を“0”として出力するので、前述
したようにアドレスジェネレータ12は、次回データ
(対応するウエイト−0.5)のアドレスを発生する。
このため、データインターフェース11は、上記アドレ
スにより読み出されたウエイト−0.5を内部バス11
に出力する。
【0040】この結果、メモリ18には、ウエイト0の
値をニューロチップ毎に格納する必要はなく、ウエイト
0のニューロチップが続く場合は、その先頭のニューロ
チップ番号のみをポインタとして格納しておけばよく、
メモリ18の容量を少なくできる。
【0041】一方、外部インターフェース回路3では、
ニューラルネットワークとしての動作に従って、演算結
果をブロードキャストバス7もしくはリングバス8に出
力する。ここで、ニューロンによるニューラルネットワ
ークの特性について述べる。
【0042】図5は、一般的なニューラルネットワーク
のモデルの例を示す図である。図5に示すように、各ニ
ューロンは層を形成し、層毎にニューロン同士がシナプ
ス結合している。また、層は入力層と中間層と出力層に
分類でき、中間層はさらに幾層にもなる場合がある。図
5において、ニューロンの数を多くした場合、シナプス
結合の数が膨大になる。シナプス結合の数は、図4にお
けるn+1の数に相当し、シナプス結合の入力Ii とウ
エイトWi の数に関係する。ウエイトWi の数が増える
と、それだけ多くのメモリを使用することになる。
【0043】図6は、疎なニューラルネットワークのモ
デルの例を示す図である。大容量のニューラルネットワ
ークは、各層のニューロンが全てシナプス結合せず、図
6に示すような形となる。また、図6以外にも、各層の
ニューロンの数やシナプス結合の割合を変更することに
より、様々なニューラルネットワークを実現することが
できるが、ハードウェアで変更しようとすると、配線や
配置の変更に多大な時間と費用がかかるため現実的でな
い。
【0044】このため、基本的に図5に示すような構成
のニューラルネットワークを作り、ソウトウェアでプロ
グラマブルに変更する方が容易である。この場合、ニュ
ーロンの数の変更は、ニューロチップを停止状態にする
ことで実現でき、シナプス結合の割合の変更は、ウエイ
トを0にすることで実現できる。ウエイトは、ニューラ
ルネットワークに与えるデータによっても0となる場合
があるが、いずれにしても、メモリにウエイトとして0
を書き込む方法では、メモリの使用量はニューラルネッ
トワークの規模に比例して増大する。
【0045】そこで、図2に示すようなメモリインター
フェース回路を採用すると、ポインタの示すデータのみ
を必要なウエイトとして扱い、他は固定値データ20を
読み込むことにより、ウエイトが0の時はメモリを使用
することがなくなる。
【0046】通常、ニューラルネットワークでは、演算
が収束していく過程において、ニューロン数は大幅に少
なくなる。すなわち、ウエイト0のニューロチップが大
幅に増えることを意味しており、図5に示すように構成
した場合、全ニューロチップの半数以上がウエイト0に
なるので、これらに対するメモリを省略できることは、
メモリ使用量の大幅な図れることを意味する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ニ
ューロン演算を行なう上でのメモリ使用量を節約し、デ
ータ読み書きの誤りや遅れを軽減して信頼性および高速
性を向上させることが可能な極めて信頼性の高いニュー
ロチップが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるニューロチップの一実施例を示す
ブロック図。
【図2】同実施例におけるメモリインターフェース回路
の詳細な構成例を示すブロック図。
【図3】ニューラルネットワークシステムの構成例を示
す概要図。
【図4】一般的なニューロンのモデルの例を示す図。
【図5】一般的なニューラルネットワークのモデルの例
を示す図。
【図6】疎なニューラルネットワークのモデルの例を示
す図。
【図7】同実施例におけるメモリ使用方法の一例を示す
図。
【符号の説明】
1…ニューロン演算回路、2…メモリインターフェース
回路、3…外部インターフェース回路、4…制御回路、
5…アドレスバス、6…データバス、7…ブロードキャ
ストバス、8…リングバス、9…ステータス信号、10
…コントロール信号、11…内部バス、12…アドレス
ジェネレータ、13…レジスタ、14…ポインタカウン
タ、15…コンペア、16…論理回路、17…データイ
ンターフェース、18…メモリ、19…比較信号、20
…固定値データ、21…マスタノード、22…スレーブ
ノード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−251947(JP,A) 特開 昭51−65844(JP,A) 特開 平2−273867(JP,A) 特開 昭62−93738(JP,A) 特公 平3−6548(JP,B2) 下川勝千、他2名,”デジタルニュー ロコンピュータ MULTI NEUR O”,東芝レビュー,株式会社東芝, 1991年12月,VOL.46,NO.12, P.931−934 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06N 1/00 - 7/08 G06F 17/16 G06F 12/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のニューロチップシナプス結合し
    てニューラルネットワークを構成するニューロチップに
    おいて、予めニューロチップ毎にポインタが設定され、前記ポイ
    ンタと前記シナプス結合の結合重みを組み合わせ、前記
    結合重みが0(零)以外である場合には、前記ポインタ
    と前記結合重みをメモリに格納し、且つ、前記結合重み
    が0(零)である場合には、前記ポインタのみを前記メ
    モリに格納し、更に連続してカウントアップする前記ポ
    インタの前記結合重みが0(零)である場合には、前記
    メモリへの格納を行わないこととし、 前記メモリに格納されている前記ポインタ及び前記結合
    重みの各々にアドレスを付与するアドレスジェネレータ
    と、 前記アドレスジェネレータによって付与されたアドレス
    に基づいて前記メモリから読み出されたポインタを格納
    するレジスタと、 前記アドレスジェネレータによって付与されたアドレス
    に基づいて前記メモリから読み出された結合重みを出力
    すると共に、この結合重みが読み出されない場合には固
    定値0(零)を出力するデータインタフェースと、 前記ポインタに対応する値を順次カウントアップするポ
    インタカウンタと、 前記ポインタカウンタによってカウントアップされた値
    と前記レジスタに格納されたポインタの値との一致/不
    一致を判別する判別手段と、 前記判別手段によって一致判別された場合には、前記ア
    ドレスジェネレータに次のポインタ及び結合重みのアド
    レスを付与させ、不一致判別された場合には、前記次の
    ポインタ及び結合重みのアドレスを付与させないように
    制御する制御回路とを備えてなることを特徴とするニュ
    ーロチップ。
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下川勝千、他2名,"デジタルニューロコンピュータ MULTI NEURO",東芝レビュー,株式会社東芝,1991年12月,VOL.46,NO.12,P.931−934

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