JPH05314089A - ニューロチップ - Google Patents

ニューロチップ

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JPH05314089A
JPH05314089A JP11763792A JP11763792A JPH05314089A JP H05314089 A JPH05314089 A JP H05314089A JP 11763792 A JP11763792 A JP 11763792A JP 11763792 A JP11763792 A JP 11763792A JP H05314089 A JPH05314089 A JP H05314089A
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勝千 下川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ニューロン演算を行なう上でのメモ
リ使用量を節約し、データ読み書きの誤りや遅れを軽減
して信頼性および高速性を向上できることを最大の目的
としている。 【構成】本発明は、計算によりポインタおよびデータの
アドレスを発生して、メモリ上の対応するアドレス位置
のデータを読み書きするアドレス発生手段と、アドレス
発生手段により読み込まれたデータを、次回データのポ
インタとして蓄える蓄積手段と、蓄積手段に蓄えられた
ポインタとカウントアップを繰り返すポインタカウンタ
の値とを比較して、その一致または不一致を判別する比
較判別手段と、比較判別手段による判別の結果、両者が
不一致の場合は固定値データを読み込み、また一致の場
合は次回データをメモリから読み込むデータ選択手段と
を備えて、メモリインターフェース回路を構成したこと
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニューロン演算を行な
うニューロチップに係り、特にニューロン演算を行なう
上でのメモリ使用量を節約し、データ読み書きの誤りや
遅れを軽減して信頼性および高速性を向上させ得るよう
にしたニューロチップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニューロン(神経細胞)と、それらが結
合したニューラルネットワーク(神経回路網)の構造を
模して、脳の情報処理能力を人工的に実現しようとする
ニューラルコンピュータにおいて、ニューロンは、多入
力−1出力の非線形素子に例えられ、各入力はニューロ
ン間のシナプス結合によって与えられ、シナプス結合は
それぞれに結合重み(以下、ウエイトと称する)があ
り、別々に可変しなければならない。
【0003】この場合、ウエイトは、アナログ回路では
抵抗値で決定するが、プログラマブルな抵抗は容易に実
現できない。また、デジタル回路では、メモリに格納し
たデータを用い、変更は容易である。しかし、ニューロ
ンの個数が多くなるとデータの量も多くなり、メモリを
多く使用することになる。
【0004】ところで、大容量のニューラルネットワー
クでは、必ずしも全ての入力を必要としない、疎なニュ
ーラルネットワークがある。しかし、ニューラルネット
ワークの形が変化する度に回路構成を変更することは容
易でない。
【0005】そこで、全ニューロンに対してシナプス結
合しておき、疎な部分についてはウエイト0にする方法
が提案されている。しかしながら、ウエイト0のために
多くのメモリを使用することは、大量のメモリが必要に
なって不経済であるのはもちろんのこと、データ読み書
きの誤りを増長して、演算上支障をきたすばかりでな
く、データ読み書きの遅れによって、演算の高速化を阻
害することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来で
は、ニューロン演算を行なう上でのメモリ使用量が大き
く、データ読み書きの誤りや遅れが生じるという問題が
あった。
【0007】本発明の目的は、ニューロン演算を行なう
上でのメモリ使用量を節約し、データ読み書きの誤りや
遅れを軽減して信頼性および高速性を向上させることが
可能な極めて信頼性の高いニューロチップを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、他の複数のニューロチップとシナプス
結合してニューラルネットワークを構成するニューロチ
ップにおいて、他の複数のニューロチップの結合重み
を、あらかじめ各ニューロチップ毎に設定されたポイン
タと共に、当該ポインタの次回のデータとして組合わ
せ、かつ結合重み0のニューロチップについては、これ
らニューロチップの先頭に位置するポインタのみをデー
タとし、これら各データをポインタ順に格納したメモリ
と、メモリの、ポインタおよび結合重みデータに対応す
るアドレスを発生するアドレスジェネレータと、発生ア
ドレスによりメモリから読み出されたポインタを格納す
るレジスタと、発生アドレスによりメモリから読み出さ
れた結合重みデータを出力すると共に、当該結合重みデ
ータが読み出されない場合は固定値0データを出力する
データインターフェースと、ポインタに対応する値を順
次カウントアップするポインタカウンタと、ポインタカ
ウンタの値とレジスタの値との一致/不一致を判別する
手段と、一致判別によりアドレスジェネレータに次回デ
ータのアドレスを発生させ、不一致により次回データを
発生させないように制御する制御回路を備えて構成して
いる。
【0009】
【作用】従って、本発明のニューロチップにおいては、
他の複数のニューロチップの結合重みが、各ニューロチ
ップ毎に設定されたポインタと共に、当該ポインタの次
回のデータとして組合わせ、かつ結合重み0のニューロ
チップについては、これらニューロチップの先頭に位置
するポインタのみをデータとし、これら各データがポイ
ンタ順にあらかじめメモリに格納されている。そして、
アドレスジェネレータから、ポインタおよび結合重みデ
ータに対応するアドレスを発生すると、その発生アドレ
スによりメモリから読み出されたポインタがレジスタに
格納される。また、上記発生アドレスによりメモリから
読み出された結合重みデータが出力されると共に、その
結合重みデータが読み出されない場合には、固定値0デ
ータがデータインターフェースにより出力される。
【0010】一方、ポインタに対応する値が、ポインタ
カウンタによって順次カウントアップされ、そのポイン
タカウンタの値とレジスタの値との一致/不一致が判別
される。その結果、両者が一致している場合には、アド
レスジェネレータに次回データのアドレスが発生され、
また両者が不一致の場合には、次回データは発生されな
い。
【0011】これにより、ポインタと結合重みデータと
を対にしてメモリに格納することにより、メモリ使用量
を節約することができ、データ読み書きの誤りや遅れを
軽減して、信頼性および高速性を向上させることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明によるニューロチップの構
成例を示すブロック図である。すなわち、本実施例のニ
ューロチップは、図1に示すように、ニューロン演算回
路1と、メモリインターフェース回路2と、外部インタ
ーフェース回路3と、制御回路4とから構成している。
なお、本ニューロチップ内の各回路は、内部バス11に
より互いに結合している。ここで、ニューロン演算回路
1は、加減乗除演算や各種データ処理を行なうものであ
る。
【0014】また、ニューロチップは、図3に示すよう
に個別にメモリMを有するが、メモリインターフェース
回路2は、本ニューロチップと対応するメモリとのデー
タ受け渡しを、アドレスバス5とデータバス6を介して
行なうものである。
【0015】さらに、外部インターフェース回路3は、
複数のニューロチップを接続して使用する時に、他のニ
ューロチップとのデータ受け渡しを、ブロードキャスト
バス7やリングバス8を介して行なうと共に、本ニュー
ロチップとマスタノードとのデータ受け渡しを、ブロー
ドキャストバス7を介して行なうものである。
【0016】さらにまた、制御回路4は、ステータス信
号9により回路の状態を監視しながら、コントロール信
号10により本ニューロチップ全体の制御を行なうもの
である。図2は、上記メモリインターフェース回路2の
詳細な構成例を示すブロック図である。
【0017】図2において、メモリインターフェース回
路2は、アドレス発生手段であるアドレスジェネレータ
12と、蓄積手段であるレジスタ13と、ポインタカウ
ンタ14と、比較判別手段であるコンペア15および論
理回路16と、データ選択手段であるデータインターフ
ェース17と、メモリ18とから成っている。
【0018】メモリ18には、ニューロチップの番号を
ポインタとし、このニューロチップのウエイトを、上記
ポインタと対にして順次記憶させている。例えば、図7
(a)に示すように、12個のニューロチップ(仮にニ
ューロンの番号でN1〜N12とする)のうち、番号N
2,N3,N4,N8,N10,N11のニューロチッ
プがウエイト0であり、他のニューロチップはそれぞれ
ウエイトが付いているものとする。
【0019】この場合、メモリ18は、図7(b)に示
すように構成する。すなわち、ウエイトの付いているニ
ューロチップについては、そのニューロチップの番号を
ポインタとし、このニューロチップのウエイトが次回読
み出されるように、それぞれ対にして書き込む。一方、
ウエイト0のニューロチップについては、その番号のみ
をポインタとして書き込み、ウエイトは書き込まない。
さらに、ウエイト0のニューロチップが連続する場合
(図の例では、N2,N3,N4またはN10,N1
1)は、先頭となるニューロチップの番号(図の例で
は、N2またはN10)のみをポインタとして書き込
み、これに続く番号は書き込まない。そして、これらは
ポインタ順に格納する。
【0020】ニューロン演算を行なう場合、図1で示し
たニューロン演算回路1は、メモリインターフェース回
路2を介して、上述のように構成したメモリ18から各
ニューロン毎のウエイトを読み出して演算を行なう。そ
のために、アドレスジェネレータ12は、計算によりポ
インタおよびデータ(ウエイト)のアドレスを発生し
て、メモリ18上の対応するアドレス位置のポインタや
ウエイトデータを読み出す。
【0021】レジスタ13は、アドレスジェネレータ1
2により指定されたアドレスから読み出されたデータ
(ニューロチップ番号)を、次回データ、すなわちメモ
リ18上の次の位置に格納されている対応するデータ
で、ポインタまたはウエイトとして蓄える。ポインタカ
ウンタ14は、ウエイト値を順次読み出すべく、ポイン
タをカウントアップ(+1)する。コンペア15は、レ
ジスタ13に蓄えられたポインタとポインタカウンタ1
4の値とを比較し、比較信号19を出力する。
【0022】論理回路16は、コンペア15からの比較
信号19により、両者の一致または不一致を判別してス
テータス信号9(例えば、一致のとき“0”、不一致の
とき“1”)を、図1の制御回路4に出力する。
【0023】データインターフェース17は、論理回路
16による判別結果に基づく制御回路4からのコントロ
ール信号10により、両者が不一致の場合は固定値デー
タ20を読み込み、また一致の場合は次回データ、すな
わちポインタに対応したウエイトをメモリ18から読み
込む。
【0024】論理回路16からのステータス信号9は制
御回路4へ与えられ、それに基づく制御回路4からのコ
ントロール信号10により、アドレスジェネレータ12
の計算、レジスタ13のロード、ポインタカウンタ14
の更新、データインターフェース18のデータ選択をそ
れぞれ制御するようになっている。
【0025】ここで、アドレスジェネレータ12は、制
御回路4からのコントロール信号10によりアドレスを
発生するが、その動作は次の通りである。まず、ポイン
タのアドレスを発生し、メモリ18からポインタを読み
出させる。このポインタが、コンペア15の比較によっ
てポインタカウンタ14の値と一致すれば、次回データ
のアドレス(今回データが図7(b)のポインタN1で
あれば対応するウエイト1.0のアドレス、また今回デ
ータがポインタN2であれば次のポインタN5のアドレ
ス)を発生する。また、不一致の場合は、次回のアドレ
スは発生せず、今回のアドレスを維持する。
【0026】図3は、複数のニューロチップを接続した
ニューラルネットワークシステムの構成例を示す図であ
る。図3において、ニューラルネットワークシステム
は、ニューロン演算を制御するマスタノード21と、演
算を並列処理するスレーブノード22のニューロチップ
と、マスタノード21スレーブノード22間とスレーブ
ノード22相互間の両方でデータ転送を能率的に行なう
ブロードキャストバス7とリングバス8の2つのデータ
バスを有する。ブロードキャストバス7は、マスタノー
ド21からスレーブノード22へ一斉にデータを与えた
り、スレーブノード22のデータを集計したりするのに
使用する。また、リングバス8は、スレーブノード22
相互間のデータ転送に用い、特にニューラルネットワー
クの学習で他のノードのデータを必要とする時に使用す
る。なお、図3中、Nはニューロン、Mはメモリ、PM
はプログラムメモリである。次に、以上のように構成し
た本実施例のニューロチップの作用について、図4を用
いて説明する。
【0027】図4は、一般的なニューロンのモデルの例
を示す図である。図4に示すように、ニューロンは、入
力I0 からIn までがシナプス結合しており、それぞれ
ウエイトW0 からWn を有している。この時、ニューロ
ンの内部状態uは、
【0028】
【数1】
【0029】で表わし、出力Oは、シグモイド関数fに
より、 O=f(u) となる。この時、n+1はシナプス結合する数である。
【0030】これを、本ニューロチップに当てはめる
と、ブロードキャストバス7にはIiが入力され、外部
インターフェース回路3から内部バス11を経て、ニュ
ーロン演算回路1に渡される。また、メモリ18には、
ウエイトWi が格納されており、入力と同時かもしくは
それ以前に、メモリインターフェース回路2から内部バ
ス11を経て、ニューロン演算回路1に渡される。
【0031】次に、ニューロン演算回路1では、シナプ
ス結合の数n+1回分Ii とWi の乗算を行ない、その
結果を加算して内部状態uを導き出し、出力段でシグモ
イド関数fの計算を行なう。そして、このニューロン演
算回路1での演算結果は、内部バス11を経て、メモリ
インターフェース回路2または外部インターフェース回
路3へ渡される。
【0032】これにより、メモリインターフェース回路
2では、演算結果を新たなウエイトとしてメモリ18に
格納する。すなわち、メモリインターフェース回路2に
おいて、アドレスジェネレータ12では、計算により様
々なアドレスを発生する。また、レジスタ13では、ア
ドレスジェネレータ12がポインタのアドレスを発生し
たときに読み出されるデータ(ニューロチップ番号)を
格納する。さらに、ポインタカウンタ14は、ウエイト
を順次読み出すべくポインタをカウントアップ(+1)
する。
【0033】コンペア15では、レジスタ13とポイン
タカウンタ14の値を比較して比較信号19を発生す
る。この比較信号19は、論理回路16に入力されて両
者の一致または不一致が判別され、その判別信号がステ
ータス信号9として制御回路4に与えられる。そして、
このステータス信号9に基づく制御回路4からのコント
ロール信号10により、アドレスジェネレータ12の計
算、レジスタ13のロード、ポインタカウンタ14の更
新、データインターフェース18のデータ選択がそれぞ
れ制御される。
【0034】すなわち、判別の結果、両者が不一致の時
は、アドレスジェネレータ12は今回のポインタのアド
レスを発生(維持)し、レジスタ13へのデータ読み込
みは行なわない。また、データインターフェース17は
固定値データ20を読み込む。一方、両者が一致の時
は、アドレスジェネレータ12は次回データのアドレス
を発生してメモリ18の読み出しを行ない、読み出した
データがウエイトであればデータインターフェース17
を経て内部バス11へ取り込まれる。上記の作用につい
て、図7(b)に示すメモリ構成と対応させて具体的に
説明する。
【0035】まず、アドレスジェネレータ12がポイン
タN1のアドレスを発生し、メモリ18からポインタN
1を読み出してレジスタ13に格納させる。ポインタカ
ウンタ14の値がN1になると、コンペア15は一致を
検出し、論理回路16からステータス信号9を“0”と
して出力する。
【0036】制御回路4はこのステータス信号9を受
け、コントロール信号10によりアドレスジェネレータ
12に対して、次回のデータ(この場合、対応するウエ
イト1.0)のアドレスを発生させる。データインター
フェース11は、このアドレスにより読み出されたデー
タ(ウエイト1.0)を内部バス11に出力する。
【0037】次に、アドレスジェネレータ12には次の
ポインタN2のアドレスを発生し、ポインタN2をレジ
スタ13に格納させる。この時、ポインタカウンタ14
は+1カウントアップされてN2となっているので、コ
ンペア15は一致を検出し、論理回路16からステータ
ス信号9を“0”として出力する。このため、アドレス
ジェネレータ12には、次回のデータ(この場合、次の
ポインタN5)のアドレスを発生する。このアドレスに
よりメモリ18から読み出されたデータがポインタN5
であるため、このデータはレジスタ13に格納され、デ
ータインターフェース11は、固定値0を内部バス11
に出力する。
【0038】この後、ポインタカウンタ14は+1カウ
ントアップしてN3となるが、レジスタ13の値N5と
は一致しないので、コンペア15は不一致を検出し、論
理回路16からステータス信号9を“1”として出力す
る。このため、アドレスジェネレータ12には次回のデ
ータを発生せず、ポインタN5のアドレスを維持し、レ
ジスタ13の値もポインタN5のままである。データイ
ンターフェース11は、ウエイト値が出力されないの
で、固定値0を内部バス11に出力し続ける。
【0039】上記状態は、ポインタカウンタ14の値が
ポインタN5にカウントアップされるまで維持する。ポ
インタカウンタ14がポインタN5にカウントアップさ
れると、コンペア15は一致を検出し、論理回路16か
らステータス信号9を“0”として出力するので、前述
したようにアドレスジェネレータ12は、次回データ
(対応するウエイト−0.5)のアドレスを発生する。
このため、データインターフェース11は、上記アドレ
スにより読み出されたウエイト−0.5を内部バス11
に出力する。
【0040】この結果、メモリ18には、ウエイト0の
値をニューロチップ毎に格納する必要はなく、ウエイト
0のニューロチップが続く場合は、その先頭のニューロ
チップ番号のみをポインタとして格納しておけばよく、
メモリ18の容量を少なくできる。
【0041】一方、外部インターフェース回路3では、
ニューラルネットワークとしての動作に従って、演算結
果をブロードキャストバス7もしくはリングバス8に出
力する。ここで、ニューロンによるニューラルネットワ
ークの特性について述べる。
【0042】図5は、一般的なニューラルネットワーク
のモデルの例を示す図である。図5に示すように、各ニ
ューロンは層を形成し、層毎にニューロン同士がシナプ
ス結合している。また、層は入力層と中間層と出力層に
分類でき、中間層はさらに幾層にもなる場合がある。図
5において、ニューロンの数を多くした場合、シナプス
結合の数が膨大になる。シナプス結合の数は、図4にお
けるn+1の数に相当し、シナプス結合の入力Ii とウ
エイトWi の数に関係する。ウエイトWi の数が増える
と、それだけ多くのメモリを使用することになる。
【0043】図6は、疎なニューラルネットワークのモ
デルの例を示す図である。大容量のニューラルネットワ
ークは、各層のニューロンが全てシナプス結合せず、図
6に示すような形となる。また、図6以外にも、各層の
ニューロンの数やシナプス結合の割合を変更することに
より、様々なニューラルネットワークを実現することが
できるが、ハードウェアで変更しようとすると、配線や
配置の変更に多大な時間と費用がかかるため現実的でな
い。
【0044】このため、基本的に図5に示すような構成
のニューラルネットワークを作り、ソウトウェアでプロ
グラマブルに変更する方が容易である。この場合、ニュ
ーロンの数の変更は、ニューロチップを停止状態にする
ことで実現でき、シナプス結合の割合の変更は、ウエイ
トを0にすることで実現できる。ウエイトは、ニューラ
ルネットワークに与えるデータによっても0となる場合
があるが、いずれにしても、メモリにウエイトとして0
を書き込む方法では、メモリの使用量はニューラルネッ
トワークの規模に比例して増大する。
【0045】そこで、図2に示すようなメモリインター
フェース回路を採用すると、ポインタの示すデータのみ
を必要なウエイトとして扱い、他は固定値データ20を
読み込むことにより、ウエイトが0の時はメモリを使用
することがなくなる。
【0046】通常、ニューラルネットワークでは、演算
が収束していく過程において、ニューロン数は大幅に少
なくなる。すなわち、ウエイト0のニューロチップが大
幅に増えることを意味しており、図5に示すように構成
した場合、全ニューロチップの半数以上がウエイト0に
なるので、これらに対するメモリを省略できることは、
メモリ使用量の大幅な図れることを意味する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ニ
ューロン演算を行なう上でのメモリ使用量を節約し、デ
ータ読み書きの誤りや遅れを軽減して信頼性および高速
性を向上させることが可能な極めて信頼性の高いニュー
ロチップが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるニューロチップの一実施例を示す
ブロック図。
【図2】同実施例におけるメモリインターフェース回路
の詳細な構成例を示すブロック図。
【図3】ニューラルネットワークシステムの構成例を示
す概要図。
【図4】一般的なニューロンのモデルの例を示す図。
【図5】一般的なニューラルネットワークのモデルの例
を示す図。
【図6】疎なニューラルネットワークのモデルの例を示
す図。
【図7】同実施例におけるメモリ使用方法の一例を示す
図。
【符号の説明】
1…ニューロン演算回路、2…メモリインターフェース
回路、3…外部インターフェース回路、4…制御回路、
5…アドレスバス、6…データバス、7…ブロードキャ
ストバス、8…リングバス、9…ステータス信号、10
…コントロール信号、11…内部バス、12…アドレス
ジェネレータ、13…レジスタ、14…ポインタカウン
タ、15…コンペア、16…論理回路、17…データイ
ンターフェース、18…メモリ、19…比較信号、20
…固定値データ、21…マスタノード、22…スレーブ
ノード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の複数のニューロチップとシナプス結
    合してニューラルネットワークを構成するニューロチッ
    プにおいて、 前記他の複数のニューロチップの結合重みを、あらかじ
    め各ニューロチップ毎に設定されたポインタと共に、当
    該ポインタの次回のデータとして組合わせ、かつ結合重
    み0のニューロチップについては、これらニューロチッ
    プの先頭に位置するポインタのみをデータとし、これら
    各データをポインタ順に格納したメモリと、 前記メモリの、前記ポインタおよび結合重みデータに対
    応するアドレスを発生するアドレスジェネレータと、 前記発生アドレスにより前記メモリから読み出されたポ
    インタを格納するレジスタと、 前記発生アドレスにより前記メモリから読み出された結
    合重みデータを出力すると共に、当該結合重みデータが
    読み出されない場合は固定値0データを出力するデータ
    インターフェースと、 前記ポインタに対応する値を順次カウントアップするポ
    インタカウンタと、 前記ポインタカウンタの値と前記レジスタの値との一致
    /不一致を判別する手段と、 前記一致判別により前記アドレスジェネレータに次回デ
    ータのアドレスを発生させ、不一致により前記次回デー
    タを発生させないように制御する制御回路と、 を備えて成ることを特徴とするニューロチップ。
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