JP3245996B2 - エレベータの表示制御装置 - Google Patents

エレベータの表示制御装置

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JP3245996B2
JP3245996B2 JP27856592A JP27856592A JP3245996B2 JP 3245996 B2 JP3245996 B2 JP 3245996B2 JP 27856592 A JP27856592 A JP 27856592A JP 27856592 A JP27856592 A JP 27856592A JP 3245996 B2 JP3245996 B2 JP 3245996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの表示制御
装置に関するものであり、特に、エレベータ乗場やかご
内に設けた報知器を使用して音声や文字による案内表示
を行なうエレベータの表示制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータの利用を円滑にするた
めに、かご内やエレベータ乗場に報知器を設け、音声や
文字による案内表示を行なってきた。このような案内表
示は、その表示条件によって大きく4つのタイプに分け
ることができる。
【0003】第1のタイプは、乗客に対して予め必要と
思われる情報を一方的に表示するものである。例えば、
出勤時にエレベータ乗場において「このエレベータは2
階から5階までの階には止まりません。」という案内を
行なうものが、このタイプに相当する。
【0004】第2のタイプは、乗客のとった行為(操
作)が現状のエレベータ運行状態に照らし合わせて不適
切であったとき、それに対応した案内動作(注意、警告
等)を行なうものである。例えば、かご内においてエレ
ベータが停止しない階の行先釦が操作されると、「この
階には止まりません。」という案内を行なって、別のエ
レベータに乗り換えることを促すものが、このタイプに
相当する。
【0005】第3のタイプは、乗客のとった行為(操
作)によってエレベータ側に特定の動作が引き起こされ
たとき、それに対応した案内動作(確認)を行なうもの
である。例えば、車椅子利用者の便宜を図るための車椅
子運転、即ち、エレベータ乗場やかご内に専用釦を設
け、この釦による呼にエレベータかごが応答すると、エ
レベータかごが階床に停止してからドアを開き(ストッ
プオープン)、戸開放時間を通常より長め(例えば、1
0秒間)に設定し、さらに、戸閉するときは戸の速度を
通常より低下する、などの動作を行なう運転(実開昭6
4−43080号公報)において、上記専用釦を操作し
たときに「車椅子利用者専用の呼を登録しました。」と
いうような案内を音声や文字で表示し、エレベータが呼
を受け付けたことを操作者に確認のために知らせるもの
が、このタイプに相当する。
【0006】第4のタイプは、エレベータの運行状態が
所定の状況にあり、且つ、近い将来に乗客の行動または
エレベータの運行制御において不具合が発生することが
予想されるとき、事前にその不具合の発生を防止するた
めの案内動作(注意喚起)を行なうものである。このタ
イプの案内動作として、例えば、下記のものが提案され
ている。
【0007】その1として、かご呼のある階に近い手前
の階の乗場呼のみに応答してエレベータかごが停止する
ことを検出すると、所定の案内表示を行なうものがある
(特開平1−285567号公報)。例えば、5階にか
ご呼があり、且つ、その階の手前の4階に乗場呼のみに
応答して停止すると、かご内に「4階です。ホールの呼
で止まります。」という案内を行なう。こうして、かご
内乗客の注意を喚起することによって、かご内の乗客が
間違って手前の階(即ち、4階)で降車することを防止
することができる。
【0008】その2として、エレベータかごを目的階ま
でかご呼のみに応答させて運転するものにおいて、途中
階でエレベータかごが停止したとき、乗場待客に乗り込
み不可であることを報知するものがある(実公昭62−
11888号公報)。例えば、車椅子専用乗場呼に応答
するための運行において、かご呼に応答して途中階に停
止したとき、「車椅子の方が利用されます。ご面倒です
が別のエレベータをご利用下さい。」という案内を行な
う。もし、乗り込み不可であることを報知しなければ、
途中階で乗り込んできた一般乗客によって車椅子使用者
が乗車できなくなるという利用上の不具合が生じること
が予想される。そこで、上記案内を事前に行なうことに
より、このような不具合の発生を防止することができ
る。また、別の例として、エレベータかごを運転休止さ
せるために特定階までかご呼のみに応答させて運転する
ものにおいて、かご呼に応答して途中階に停止したと
き、「このエレベータは休止します。ご面倒ですが別の
エレベータをご利用下さい。」という案内を行なう。も
し、乗り込み不可であることを報知しなければ、次々に
乗客が乗り込んできてなかなか休止できる状態(空か
ご)にならないという制御上の不具合が生じることが予
想される。そこで、上記案内を事前に行なうことによ
り、このような不具合の発生を防止することができる。
【0009】その3として、乗場呼に予報されたエレベ
ータがあり、且つ、この予報かごより先に別のエレベー
タかごがかご呼に応答して上記乗場呼と逆方向で到着し
たとき、この先着かごの運行方向をエレベータ乗場に案
内するものがある(特開昭57−209179号公
報)。例えば、1階の上り呼に1号機が予報されている
ときに、予報されていない2号機が1階のかご呼に応答
して下り方向で到着したとき、「下に参ります。上に行
かれる方はしばらくお待ちください。」という案内を行
なう。このような案内を事前に行なうことによって、1
階で上り方向に向かう乗客が地下階まで行く2号機に乗
り込んでしまうという間違いを未然に防止することがで
きる。
【0010】その4として、車椅子運転において、上記
かご内の専用釦による専用かご呼にエレベータかごが応
答したときに、「この階で車椅子が降ります。出入口を
広くあけてお待ち下さい。」という案内を乗場待客に対
して行なったり、「次の階で車椅子が降ります。ドア付
近の人はいったん降りてお待ちください。」という案内
をかご内乗客に対して行なう(特開平4−72282号
公報)。このような案内を事前に行なうことによって、
車椅子乗降時の混乱を防止することができる。
【0011】その5として、車椅子運転において、乗場
の専用釦による専用乗場呼に応答したときに、「次の階
で車椅子使用者が乗ります。出入口を広く開けてお待ち
ください。」という案内をかご内乗客に対して行なう
(特開平4−112174号公報)。このような案内を
事前に行なうことによって、車椅子乗降時の混乱を防止
することができる。
【0012】ここで、もう少し上記車椅子運転における
問題点を説明しておく。上記専用釦が配設され、車椅子
運転が可能なビルでは、上記専用釦によって行なわれる
エレベータの動作内容を知らずに専用釦を押す一般乗客
や、車椅子利用者の専用釦であることを表示していて
も、これを無視して専用釦を押す一般乗客が多く見受け
られる。そのために、専用呼に応答したエレベータかご
は無駄に緩慢な動作を行なうことになり、結局、運転効
率が低下して、待時間が長いというクレームが多くのビ
ルで発生していた。
【0013】従来、上記専用釦の乱用を防止する方法の
一つとして、車椅子利用者を検出したときだけ、上記専
用釦による動作を有効にする方式が、例えば、実開平2
−79375号公報などに記載されている。しかしなが
ら、車椅子利用者を検出する装置は高価であること、そ
の検出精度も100%ではない、など問題点があり、こ
の検出装置を使用した方式は実用的とはいい難い。
【0014】ところが、上記第3のタイプで例として説
明した案内表示、即ち専用釦を操作したとき「車椅子利
用者専用の呼を登録しました。」というような案内表示
を行なうことにより、専用釦を操作した乗客が健常者で
あればその操作の間違いに気付くことになる。したがっ
て、周囲の乗客に見られているという心理的な効果も相
まって、次回からは専用釦ではなく一般釦を操作するこ
とになり、簡便で且つ効果的なやり方で専用釦の乱用防
止も実現することができる。
【0015】また、上記第4のタイプのその4(特開平
4−72282号公報)や、その5(特開平4−112
174号公報)の案内表示は、既に説明したように、い
ずれも主として乗降時の混乱を防止する効果を狙ったも
のである。しかしながら、これらは操作時点からある程
度時間が経過してから案内するので、第3のタイプの例
として説明した操作時に案内する方式に比べて、健常者
による乱用を防止する効果は小さくなるが、副次的に専
用釦の乱用防止効果も有しているといえる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のエレベータの表示制御装置では、特に、第
3または第4のタイプの案内動作(確認、注意喚起)
は、乗客がエレベータの利用に慣れてきて、乗客の行動
やエレベータの運行制御において発生する不具合が少な
くなると、かえって煩わしく、うるさいという感じを乗
客に与え兼ねなかった。
【0017】したがって、ビルの管理者は乗客のエレベ
ータ使用状況やエレベータの運行状況をいつも観察しな
がら、動作有効スイッチを操作して、上記案内動作を有
効にしたり無効にしたりしなければならなかった。この
ため、従来の方式では、利用しやすさ向上とか不具合発
生防止という案内動作の効果と、煩わしくないとかうる
さくないという快適さの確保を両立させようとすると、
ビルの管理者に多大な手間を掛けるという問題点があっ
た。
【0018】そこで、本発明は、上記のような問題点を
解決するためのもので、ビルの管理者に手間を掛けさせ
ずに、案内動作の効果と快適さの確保とを両立させるこ
とができるエレベータの表示制御装置の提供を課題とす
るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エレベータの表示制御装置は、所定の内容を聴覚表示ま
たは視覚表示する表示手段をエレベータ乗場またはかご
内に設置し、乗客が行なった所定の操作を検知すると、
上記操作に応答するための案内を上記表示手段により行
なうエレベータの表示制御装置において、データ収集手
段により、上記乗客による所定の操作を検出して、その
回数を操作回数として記憶し、判定手段により、上記デ
ータ収集手段で収集した上記操作回数を基準値と比較し
て、上記操作回数が基準値を超えているときは上記表示
手段による上記案内動作を許可し、上記操作回数が基準
値以下であるときは上記表示手段による上記案内動作を
禁止するように構成したものである。
【0020】請求項2の発明にかかるエレベータの表示
制御装置は、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する
表示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、乗客
が所定の階床で行なった所定の操作を検知すると、上記
操作に応答するための案内を上記階床別に判断して上記
表示手段によりそれぞれ行なうエレベータの表示制御装
置において、階床別データ収集手段により、上記乗客に
よる所定の操作を上記階床別に検出して、その回数を階
床別操作回数としてそれぞれ記憶し、階床別判定手段に
より、上記階床別データ収集手段で収集した階床別操作
回数をそれぞれ基準値と比較して、上記操作回数が基準
値を超えている階床では上記表示手段による上記案内動
作を許可し、上記操作回数が基準値以下の階床では上記
表示手段による上記案内動作を禁止するように構成した
ものである。
【0021】請求項3の発明にかかるエレベータの表示
制御装置は、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する
表示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、乗客
が階床単位に区別して行なった所定の操作を検知する
と、上記操作に応答するための案内を上記階床別に判断
して上記表示手段によりそれぞれ行なうものにおいて、
階床別データ収集手段により、上記乗客による所定の操
作を上記階床別に検出して、その回数を階床別操作回数
としてそれぞれ記憶し、階床別判定手段により、上記階
床別データ収集手段で収集した階床別操作回数をそれぞ
れ基準値と比較して、上記操作回数が基準値を超えてい
る階床に対する操作には上記表示手段による上記案内動
作を許可し、上記操作回数が基準値以下の階床に対する
操作には上記表示手段による上記案内動作を禁止するよ
うに構成したものである。
【0022】請求項4の発明にかかるエレベータの表示
制御装置は、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する
表示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、エレ
ベータが特定の運行状態にあることを検出すると、乗客
側あるいはエレベータ側に所定の不具合が発生すること
を予想して、前記不具合を事前に防止するための案内を
前記表示手段に表示指令手段が指令するエレベータの表
示制御装置において、不具合検出手段により、上記不具
合の発生またはその兆候を検出し、データ収集手段によ
り、上記不具合検出手段の検出回数を計数してこれを記
憶し、判定手段により、上記データ収集手段で収集した
上記検出回数を基準値と比較して、上記検出回数が基準
値を超えているときは上記表示手段による上記案内動作
を許可し、上記検出回数が基準値以下であるときは上記
表示手段による上記案内動作を禁止するように構成した
ものである。
【0023】請求項5の発明にかかるエレベータの表示
制御装置は、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する
表示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、エレ
ベータが特定の運行状態にあることを検出すると、乗客
側あるいはエレベータ側に所定の階床で所定の不具合が
発生することを予想して、前記不具合を事前に防止する
ための案内を前記階床別に判断して前記表示手段に階床
別表示指令手段が指令するエレベータの表示制御装置に
おいて、階床別不具合検出手段により、上記不具合の発
生またはその兆候を上記階床別に検出し、階床別データ
収集手段により、上記不具合検出手段の検出回数を上記
階床別に計数してこれを記憶し、判定手段により、上記
データ収集手段で収集した上記階床別検出回数を基準値
と比較して、上記検出回数が基準値を超えている階床に
対しては上記表示手段による上記案内動作を許可し、上
記検出回数が基準値以下の階床に対しては上記表示手段
による上記案内動作を禁止するように構成したものであ
る。
【0024】
【作用】請求項1の発明のエレベータの表示制御装置に
おいては、乗客がとった特定の操作を検知すると、その
操作に応答する案内を視覚または聴覚表示するが、上記
乗客による特定の操作を検出してその操作回数を記憶し
ておき、上記操作回数が基準値を超えているときは上記
案内動作を有効とし、上記操作回数が基準値以下である
ときは上記案内動作を無効とするものであるから、乗客
がエレベータの利用に慣れてきて、その乗客の行動が過
誤なく行なわれるようになると、その操作に応答する案
内表示を自動的に取止める。
【0025】請求項2の発明のエレベータの表示制御装
置においては、乗客が所定の階床で行なった特定の操作
を検知すると、その操作に応答する案内を上記階床別に
視覚または聴覚表示するが、上記乗客による特定の操作
を検出してその操作回数を階床別に記憶しておき、上記
操作回数が基準値を超えている階床では、上記特定の操
作に応答するための案内動作を有効とし、上記操作回数
が基準値以下の階床では、上記特定の操作に応答するた
めの案内動作を無効とするものであるから、乗客がエレ
ベータの利用に慣れてきて、その乗客の行動が過誤なく
行なわれるようになると、その操作に応答する案内表示
を自動的に取止めることができ、しかも、操作の対象と
なる階床によって操作回数に偏りがある場合でも、階床
別に案内表示の有効無効が設定できる。
【0026】請求項3の発明のエレベータの表示制御装
置においては、乗客が階床単位に区別して行なった特定
の操作を検知すると、その操作に応答する案内を上記階
床別に視覚または聴覚表示するが、上記乗客による特定
の操作を検出してその操作回数を階床別に記憶してお
き、上記操作回数が基準値を超えている階床に対する操
作には上記案内動作を有効とし、上記操作回数が基準値
以下の階床に対する操作には上記案内動作を無効とする
ものであるから、乗客が階床単位に区別して行なう特定
の操作が減少すると、その操作に応答する案内表示を自
動的に取止めることができ、しかも、その特定の操作の
対象となる階床によって操作回数に偏りがある場合で
も、階床別に案内表示の有効無効が設定できる。
【0027】請求項4の発明のエレベータの表示制御装
置においては、エレベータが特定の運行状態にあるとき
乗客の行動またはエレベータの運行制御に不具合が発生
するものと予想して、上記不具合を事前に防止するため
の案内を聴覚表示または視覚表示するが、上記不具合の
発生またはその兆候の検出回数が基準値を超えていると
きは上記案内動作を有効とし、上記検出回数が基準値以
下であるときは上記案内動作を無効にするものであるか
ら、エレベータが特定の運行状態になっても、乗客の行
動またはエレベータの運行制御に不具合が発生しにくい
場合は、その不具合を事前に防止するための案内表示を
自動的に取止める。
【0028】請求項5の発明のエレベータの表示制御装
置においては、エレベータが特定の運行状態にあると
き、特定の階床において乗客の行動またはエレベータの
運行制御に関し不具合が発生するものと予想して、上記
不具合を事前に防止するための案内を聴覚表示または視
覚表示するが、上記不具合の発生またはその兆候の検出
回数が基準値を超えている階床に対しては上記案内動作
を有効とし、上記検出回数が基準値以下である階床に対
しては上記案内動作を無効にするものであるから、エレ
ベータが特定の運行状態になっても、特定の階床におい
て乗客の行動またはエレベータの運行制御に不具合が発
生しにくい場合は、その階床に対する不具合を事前に防
止するための案内表示を自動的に取止める。
【0029】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1〜図3は、この発明の第一実施例を
示す図である。なお、この実施例では6階建ての建物に
1台のエレベータが設置されているものとする。図1は
本発明の第一実施例であるエレベータの表示制御装置を
示す全体構成図である。図において、1はエレベータか
ご、2Aは一般乗客用の1階〜6階の一般行先釦E1〜
E6や戸開閉釦(図示しない)からなる一般かご操作
盤、2Bは車椅子使用者用の1階〜6階の専用行先釦F
1〜F6や戸開閉釦(図示しない)からなる専用かご操
作盤、3はかご内に設けた文字で案内表示するかご内デ
ィスプレイ装置、4は同じく音声で案内を行なうかご内
アナウンス装置、5はエレベータかご1の戸の開閉を行
なうためのドア装置、6は機械室に設けられエレベータ
かご1を昇降させる巻上機、7は同じくエレベータかご
1の運行を制御するかご制御装置、A1〜A6は1階〜
6階のエレベータ乗場に設けられた一般乗客用の一般乗
場釦、B1〜B6は同じく1階〜6階のエレベータ乗場
に設けられた車椅子使用者用の専用乗場釦、C1〜C6
は同じく1階〜6階のエレベータ乗場に設けられた文字
で案内表示する乗場ディスプレイ装置、D1〜D6は同
じく1階〜6階のエレベータ乗場に設けられた音声で案
内を行なう乗場アナウンス装置である。
【0030】なお、かご制御装置7はマイクロコンピュ
ータ(以下、「マイコン」という。)で構成され、一般
乗場釦A1〜A6や専用乗場釦B1〜B6により各階の
一般乗場呼(上り呼、及び下り呼)と専用乗場呼(上り
呼、及び下り呼)の登録・解消を行なう周知の乗場呼登
録手段7Aと、一般行先釦E1〜E6や専用行先釦F1
〜F6により各階の一般かご呼と専用かご呼をそれぞれ
登録する周知のかご呼登録手段7Bと、上記乗場呼やか
ご呼にエレベータかご1を応答させるために、エレベー
タかご1の走行及び停止や運行方向の決定等を制御する
周知の運転制御手段7Cと、エレベータかご1の戸やエ
レベータ乗場側の戸の開閉時期と戸開放時間をそれぞれ
制御する周知の戸制御手段7Dと、専用乗場釦B1〜B
6が操作されたことを検知すると動作する乗場操作検出
手段7Eと、専用行先釦F1〜F6が操作されたことを
検知すると動作するかご内操作検出手段7Fと、乗場操
作検出手段7Eとかご内操作検出手段7Fが動作した回
数を計数して記憶するデータ収集手段7Gと、専用乗場
釦B1〜B6の操作に対応して乗場表示器(乗場ディス
プレイ装置C1〜C6と乗場アナウンス装置D1〜D
6)に所定の案内を指令する周知の乗場表示指令手段7
Jと、専用行先釦F1〜F6の操作に対応してかご内表
示器(かご内ディスプレイ装置3とかご内アナウンス装
置4)に所定の案内を指令する周知のかご内表示指令手
段7Kと、上記検出回数を基準値と比較して乗場表示指
令手段7Jとかご内表示指令手段7Kによる案内動作の
許可/禁止を判定する判定手段7Lとから構成されてい
る。
【0031】次に、この実施例の動作を図2と図3を参
照しながら説明する。図2は本発明の第一実施例である
エレベータの表示制御装置による表示制御プログラムを
示すフローチャート、図3は本発明の第一実施例である
エレベータの表示制御装置によるデータ収集プログラム
を示すフローチャートである。図2と図3に示すフロー
チャートは、かご制御装置7を構成するマイコンのメモ
リに記憶されたかご制御プログラムのうち、図1の乗場
操作検出手段7E、かご内操作検出手段7F、データ収
集手段7G、乗場表示指令手段7J、かご内表示指令手
段7K、及び判定手段7Lからなる表示制御プログラム
の手順を示したものである。図2は表示制御プログラム
の全体の手順を示すフローチャート、図3は図2の表示
制御プログラム中のデータ収集プログラムの手順を示す
フローチャートである。なお、かご制御プログラム全体
(表示制御プログラムも含む)は、周期的(例えば、1
00ミリ秒毎)に繰り返されて実行されるものとする。
【0032】図2の表示制御プログラムにおいて、ま
ず、ステップS21の乗場操作検出プログラムでは、専
用乗場呼の登録状態に基づいて専用乗場釦B1〜B6が
操作されたかどうかを検出する。即ち、ステップS22
で新たに登録された専用乗場呼があるかどうかをチェッ
クし、もし専用乗場呼が登録された直後であれば、ステ
ップS23で検出フラグFLAGHを「1」にセット
し、そうでなければステップS24で検出フラグFLA
GHを「0」にリセットする。
【0033】次に、ステップS25のかご内操作検出プ
ログラムでは、専用かご呼の登録状態に基づいてかご内
の専用行先釦F1〜F6が操作されたかどうかを検出す
る。即ち、ステップS26で新たに登録された専用かご
呼があるかどうかをチェックし、もし専用かご呼が登録
された直後であれば、ステップS27で検出フラグFL
AGCを「1」にセットし、そうでなければステップS
28で検出フラグFLAGCを「0」にリセットする。
【0034】このようにして、車椅子使用者用の専用乗
場釦B1〜B6と専用行先釦F1〜F6の操作有無を検
出した後、次のステップS30のデータ収集プログラム
では、上記専用釦の操作検出結果に基づいて、時間帯毎
(例えば、1時間単位で、1日を24個の時間帯に分割
する)に操作回数を計数し、更に過去の同一時間帯にお
ける操作回数との重み付けの平均を行ない、その結果を
新しい操作回数としてそれぞれ記憶する。この手順を図
3を参照しながら説明する。
【0035】図3において、ステップS31では、かご
制御装置7に内蔵された時計の時刻信号に基づいて、分
と秒の値が00分00秒になったかどうかにより、時間
帯(1時間単位)の境界を判定する。分と秒の値が00
分00秒でないときは、k番目の時間帯(現在の時刻に
対応する時間帯)についてステップS35〜ステップS
38の処理を行なう。ステップS35で乗場用の検出フ
ラグFLAGHが「1」であることを検出すると、ステ
ップS36で乗場用のカウンタPHを1だけカウントア
ップし、ステップS37でかご内用の検出フラグFLA
GCが「1」であることを検出すると、ステップS38
でかご内用のカウンタPCを1だけカウントアップす
る。このようにして、k番目の時間帯における操作回数
を計数する一方、分と秒の値が00分00秒になりk番
目の時間帯が終了すると、ステップS31からステップ
S32へと進み、ここでk番目の時間帯における専用乗
場釦の操作回数の平均値H(k)と専用行先釦の操作回
数の平均値C(k)を更新する。ここでは、新規に得ら
れた操作回数PHとPCには1/4の重みをかけ、過去
の操作回数の平均値H(k)とC(k)には3/4の重
みをかけてそれぞれ平均を求め、これらを新しい平均値
H(k)とC(k)として記憶する。次に、ステップS
33では現在時刻に対応する新しい時間帯の番号kを求
め直す(1日を1時間毎の24個に分割しているのでそ
れまでの番号kを1だけ増やし、これが25以上になれ
ば番号kを「1」に戻して設定する)。そして、ステッ
プS34で次の時間帯のためにカウンタPHとPCを0
(回)に初期設定する。この一連の処理によって、デー
タ収集プログラム(ステップS30)では、過去におい
て専用釦が操作された回数(平均値)が時間帯毎に計数
され、記憶される。
【0036】この後、図2の表示制御プログラムのステ
ップS40の判定プログラムに移行し、上記データ収集
プログラム(ステップS30)で設定された専用乗場釦
B1〜B6の操作回数の平均値H(k)(k=1、…、
24)と専用行先釦F1〜F6の操作回数の平均値C
(k)(k=1、…、24)に基づいて、専用乗場釦B
1〜B6や専用行先釦F1〜F6が操作されたとき乗場
表示器(乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウ
ンス装置D1〜D6)やかご内表示器(かご内ディスプ
レイ装置3、かご内アナウンス装置4)により車椅子使
用者のエレベータ使用の案内動作を許可するかどうかを
判定する。即ち、ステップS41で現時間帯kにおける
操作回数の平均値H(k)が基準値H0 (=60回)を
超えているかどうかをチェックし、もし平均値H(k)
が基準値H0 を超えているときは、ステップS42で乗
場待客に対する案内動作を許可するために乗場表示許可
指令HPを「1」に設定し、そうでなければステップS
43で乗場待客に対する案内動作を禁止するために乗場
表示許可指令HPを「0」に設定する。かご内乗客に対
する案内動作についても同様であり、ステップS44で
現時間帯kにおける操作回数の平均値C(k)が基準値
C0 (=60回)を超えているときは、ステップS45
でかご内乗客に対する案内動作を許可するためにかご内
表示許可指令CPを「1」に設定し、そうでなければス
テップS46でかご内乗客に対する案内動作を禁止する
ために、かご内表示許可指令CPを「0」に設定する。
【0037】そして、ステップS50の乗場表示指令プ
ログラムでは、専用乗場釦B1〜B6が操作されたこと
を検知すると、乗場表示許可指令HPが「1」に設定さ
れていれば、乗場ディスプレイ装置C1〜C6と乗場ア
ナウンス装置D1〜D6のうち、操作された専用乗場釦
に対応するエレベータ乗場の階床に設置された乗場ディ
スプレイ装置と乗場アナウンス装置を駆動して、例え
ば、「車椅子利用者専用の呼を登録しました。」という
案内動作を行なう。一方、乗場表示許可指令HPが
「0」に設定されているときは、専用乗場釦B1〜B6
が操作されても案内動作を行なわない。
【0038】また、ステップS60のかご内表示指令プ
ログラムでは、専用行先釦F1〜F6が操作されたこと
を検知すると、かご内表示許可指令CPが「1」に設定
されていれば、かご内ディスプレイ装置3とかご内アナ
ウンス装置4を駆動して、操作された専用行先釦に対応
して、例えば、「車椅子利用者専用の5階の呼を登録し
ました。」という案内動作を行なう。一方、かご内表示
許可指令CPが「0」に設定されているときは、専用行
先釦F1〜F6が操作されても案内動作を行なわない。
【0039】このように、本実施例のエレベータの表示
制御装置は、エレベータ乗場またはかご内に配設され、
乗客に対して所定の内容を表示する乗場ディスプレイ装
置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内
ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)と、前記乗客が行なった所定の操作を検出する乗場
操作検出手段7E、かご内操作検出手段7F(操作検出
手段)と、前記乗場操作検出手段7E、かご内操作検出
手段7F(操作検出手段)の検出に応じて前記操作に応
答する案内を前記乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗
場アナウンス装置D1〜D6、かご内ディスプレイ装置
3、かご内アナウンス装置4(表示手段)に指令する乗
場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K(表示指
令手段)と、前記乗場操作検出手段7E、かご内操作検
出手段7F(操作検出手段)による検出の回数を計数し
て操作回数として記憶するデータ収集手段7Gと、前記
データ収集手段7Gで収集した操作回数を基準値と比較
し、前記操作回数が基準値を超えているときは、前記乗
場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K(表示指
令手段)に対して前記乗場ディスプレイ装置C1〜C
6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内ディスプレ
イ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手段)への表
示指令出力を許可し、前記操作回数が基準値以下である
ときは、前記乗場表示指令手段7J、かご内表示指令手
段7K(表示指令手段)に対して前記乗場ディスプレイ
装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご
内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示
手段)への表示指令出力を禁止する判定手段7Lとを備
えている。
【0040】即ち、本実施例のエレベータの表示制御装
置は、一般乗客用の一般釦(一般乗場釦A1〜A6、か
ご内一般行先釦E1〜E6)のほかに、車椅子使用者用
の専用釦(専用乗場釦B1〜B6、かご内専用行先釦F
1〜F6)を設けて車椅子運転ができるようにしたもの
において、過去の所定期間に専用乗場釦B1〜B6と専
用行先釦F1〜F6が操作された回数を検出・記憶して
おき、この操作回数が基準値H0 、C0 を超えている場
合は、専用釦(専用乗場釦B1〜B6、専用行先釦F1
〜F6)が操作されると車椅子使用者がエレベータを使
用する旨を乗場表示器(乗場ディスプレイ装置C1〜C
6、乗場アナウンス装置D1〜D6)やかご内表示器
(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置
4)で知らせ、一方、上記操作回数が基準値H0 、C0
以下である場合は、上記乗場表示器(乗場ディスプレイ
装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6)やか
ご内表示器(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウ
ンス装置4)による上記案内を中止するものである。
【0041】したがって、エレベータの利用に慣れてい
ない一般乗客により専用釦(専用乗場釦B1〜B6、専
用行先釦F1〜F6)が無駄に押されていると予想され
るときは、所定の案内動作を行なってそれとなく気付か
せるとともに、一般乗客がエレベータの利用に慣れてき
て専用釦(専用乗場釦B1〜B6、専用行先釦F1〜F
6)を無駄に押さなくなると、上記案内動作を止めて乗
客に煩わしさを感じさせないようにできる。このため、
ビルの管理者に手間をかけさせずに、一般乗客による専
用釦の乱用防止と同時にエレベータ利用の快適さを確保
することができる。
【0042】また、専用乗場釦B1〜B6と専用行先釦
F1〜F6の操作回数を別々に検出・記憶し、専用釦
(専用乗場釦B1〜B6、専用行先釦F1〜F6)を操
作したときの案内表示の可否を乗場側とかご内側とで別
々に判定するようにしたので、一般乗客による専用乗場
釦B1〜B6の乱用頻度と専用行先釦F1〜F6の乱用
頻度に偏りがある場合でも、専用釦(専用乗場釦B1〜
B6、専用行先釦F1〜F6)の乱用防止とエレベータ
利用の快適さの確保をより効果的に実現することができ
る。
【0043】ところで、上記第一実施例では、専用乗場
釦B1〜B6と専用行先釦F1〜F6の操作回数を別々
に検出・記憶し、専用釦(専用乗場釦B1〜B6、専用
行先釦F1〜F6)を操作したときの案内表示の可否を
乗場側とかご内側とで別々に判定するようにしたが、エ
レベータ乗場とかご内の専用釦の操作回数を合計し、こ
の操作回数の合計値に応じて案内表示の可否を一括で判
定してもよい。この場合には、乗場側とかご内側の専用
釦(専用乗場釦B1〜B6、専用行先釦F1〜F6)の
乱用頻度に偏りがないビルに対しては、データ収集手段
7G、判定手段7L、及び表示指令手段(乗場表示指令
手段7J、かご内表示指令手段7K)を比較的簡単な構
成にすることができるという利点がある。
【0044】〈第二実施例〉図4と図5はこの発明の第
二実施例を示すものである。図4は上記第一実施例の図
2に相当するもので、表示制御プログラムの全体の手順
を示すフローチャート、図5は上記第一実施例の図3に
相当するもので、階床別データ収集プログラムの手順を
示すフローチャートである。なお、図1の全体構成図は
本実施例においてもそのまま使用するので、ここでは説
明を省略する。
【0045】次に、本実施例の動作を図4と図5を参照
しながら説明する。図4の表示制御プログラムにおい
て、まず、ステップS61の階床別乗場操作検出プログ
ラムでは、専用乗場呼の登録状態に基づいて専用乗場釦
B1〜B6が操作されたかどうかを階床別に検出する。
即ち、まずステップS62で階床番号nを「1」に初期
設定したあと、ステップS63〜ステップS65で各階
に対応する処理を行ない、ステップS66で階床番号n
を更新し、ステップS67で全階床(n=1〜6)につ
いて処理したかどうかを判定する。n番目の階床に対す
る処理は、ステップS63でn階に新たに登録された専
用乗場呼(上り呼、下り呼)があるかどうかをチェック
し、もし専用乗場呼が登録された直後であれば、ステッ
プS64で階床別検出フラグFLAGH(n)を「1」
にセットし、そうでなければステップS65で階床別検
出フラグFLAGH(n)を「0」にリセットする。
【0046】このようにして、車椅子使用者用の専用乗
場釦B1〜B6の操作有無を階床別に検出した後、次の
ステップS70の階床別データ収集プログラムでは、上
記専用乗場釦B1〜B6の操作検出結果に基づいて、上
記第一実施例と同様に、時間帯毎(1時間単位で、1日
を24個の時間帯に分割する)に操作回数を階床別に計
数し、更に過去の同一時間帯における階床別操作回数と
の重み付け平均を行ない、その結果を新しい階床別操作
回数としてそれぞれ記憶する。この手順を図5を参照し
ながら説明する。
【0047】図5において、ステップS71では、かご
制御装置7に内蔵された時計の時刻信号に基づいて、分
と秒の値が00分00秒になったかどうかにより時間帯
(1時間単位)の境界を判定する。分と秒の値が00分
00秒でないときは、k番目の時間帯(現在の時刻に対
応する時間帯)についてステップS78〜ステップS8
2の処理を行なう。即ち、まずステップS78で階床番
号nを「1」に初期設定したあと、ステップS79とス
テップS80で各階に対応する処理を行ない、ステップ
S81で階床番号nを更新し、ステップS82で全階床
(n=1〜6)について処理したかどうかを判定する。
n番目の階床に対する処理は、ステップS79で階床別
検出フラグFLAGH(n)が「1」であることを検出
すると、ステップS80で階床別カウンタPH(n)を
1だけカウントアップする。このようにして、k番目の
時間帯における階床別の操作回数を計数する。一方、分
と秒の値が00分00秒になりk番目の時間帯が終了す
ると、ステップS71からステップS72へと進み、ス
テップS72〜ステップS77で時間帯の境界における
処理を行なう。まず、ステップS72で階床番号nを
「1」に初期設定したあと、ステップS73でk番目の
時間帯のn番目の階床における専用乗場釦の操作回数の
平均値H(k,n)を更新する。ここでは、新規に得ら
れた階床別操作回数PH(n)には1/4の重みをか
け、過去の操作回数の平均値H(k,n)には3/4の
重みをかけて平均を求め、これを新しい平均値H(k,
n)として記憶する。次のステップS74では、次の時
間帯のために階床別カウンタPH(n)を「0(回)」
に初期設定し、ステップS75で階床番号nを更新し、
ステップS76で全階床(n=1〜6)について処理し
たかどうかを判定する。そして最後に、全階床について
の処理を終えると、ステップS77で現在時刻に対応す
る新しい時間帯の番号kを求め直す(1日を1時間毎の
24個に分割しているので、それまでの番号kを1だけ
増やし、これが25以上になれば番号kを「1」に戻し
て設定する)。この一連の処理によって、階床別データ
収集プログラム(ステップS70)では、過去において
専用釦が操作された階床別の回数(平均値)が時間帯毎
に計数され、記憶される。
【0048】この後、図4の表示制御プログラムのステ
ップS90の階床別判定プログラムに移行し、上記階床
別データ収集プログラム(ステップS70)で設定され
た専用乗場釦B1〜B6の階床別操作回数の平均値H
(k,n)(k=1、…、24。n=1、…、6)に基
づいて、専用乗場釦B1〜B6が操作されたとき乗場表
示器により車椅子使用者のエレベータ使用の案内動作を
許可するかどうかを階床別に判定する。即ち、まずステ
ップS91で階床番号nを「1」に初期設定したあと、
ステップS92〜ステップS94で各階に対応する処理
を行ない、ステップS95で階床番号nを更新し、ステ
ップS96で全階床(n=1〜6)について処理したか
どうかを判定する。n番目の階床に対する処理は、ステ
ップS92において現時間帯kの階床nにおける操作回
数の平均値H(k,n)が基準値H0 (=10回)を超
えているかどうかをチェックし、もし平均値H(k,
n)が基準値H0 を超えているときは、ステップS93
で乗場待客に対する案内動作を許可するために乗場表示
許可指令HP(n)を「1」に設定し、そうでなければ
ステップS94で乗場待客に対する案内動作を禁止する
ために乗場表示許可指令HP(n)を「0」に設定す
る。
【0049】そして、ステップS50の乗場表示指令プ
ログラムでは、専用乗場釦B1〜B6が操作されたこと
を検知すると、乗場表示許可指令HP(n)が「1」に
設定されている階床nにおいては、乗場ディスプレイ装
置C1〜C6と乗場アナウンス装置D1〜D6のうち、
操作された専用乗場釦に対応する階床nに設置された乗
場ディスプレイ装置と乗場アナウンス装置を駆動して、
例えば、「車椅子利用者専用の呼を登録しました。」と
いう案内動作を行なう。一方、乗場表示許可指令HP
(n)が「0」に設定されている階床nにおいては、専
用乗場釦B1〜B6が操作されても案内動作を行なわな
い。
【0050】このように、本実施例のエレベータの表示
制御装置は、エレベータ乗場またはかご内に配設され、
乗客に対して所定の内容を表示する乗場ディスプレイ装
置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内
ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)と、前記乗客がエレベータ乗場で行なった所定の操
作を階床別に検出する乗場操作検出手段7E(階床別操
作検出手段)と、前記乗場操作検出手段7E(階床別操
作検出手段)の検出に応じて前記操作に応答する案内を
階床別に判断して前記乗場ディスプレイ装置C1〜C
6、乗場アナウンス装置D1〜D6(表示手段)に指令
する乗場表示指令手段7J(階床別表示指令手段)と、
前記乗場表示指令手段7J(階床別表示指令手段)によ
る検出の回数を階床別に計数して操作回数として記憶す
るデータ収集手段7G(階床別データ収集手段)と、前
記データ収集手段7G(階床別データ収集手段)で収集
した階床別の各操作回数を各々基準値と比較し、前記操
作回数が基準値を超えている階床には、前記乗場表示指
令手段7J(階床別表示指令手段)に対して前記乗場デ
ィスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜
D6(表示手段)への表示指令出力を許可し、前記操作
回数が基準値以下の階床には、前記乗場表示指令手段7
J(階床別表示指令手段)に対して前記かご内ディスプ
レイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手段)への
表示指令出力を禁止する判定手段7L(階床別判定手
段)とを備えている。
【0051】即ち、本実施例のエレベータの表示制御装
置は、車椅子運転において、過去の所定期間に専用乗場
釦B1〜B6が操作された回数を階床別に検出・記憶し
ておき、上記操作回数が基準値H0 を超えている階床で
上記専用乗場釦B1〜B6を操作したときは、車椅子使
用者がエレベータを使用する旨を乗場表示器(乗場ディ
スプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D
6)で知らせ、一方、上記操作回数が基準値H0 以下の
階床で上記専用乗場釦B1〜B6を操作したときは、上
記乗場表示器(乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗場
アナウンス装置D1〜D6)による上記案内を中止する
ものである。
【0052】したがって、エレベータの利用に慣れてい
ない特定階の一般乗客により専用釦(専用乗場釦B1〜
B6)が無駄に押されていると予想されるときは、その
階だけ所定の案内動作を行なってそれとなく上記乗客に
気付かせるとともに、エレベータの利用に慣れてきて専
用釦(専用乗場釦B1〜B6)を無駄に押すことがなく
なった階では、上記案内動作を止めて乗客に煩わしさを
感じさせないようにすることができる。このため、一般
乗客による専用乗場釦B1〜B6の乱用が特定の階床だ
けに生じる場合でも、ビルの管理者に手間をかけさせず
に、専用乗場釦B1〜B6の乱用防止とエレベータ利用
の快適さの確保をより効果的に実現することができる。
【0053】〈第三実施例〉図6は本発明の第三実施例
を示すものである。図6は上記第一実施例の図2に相当
するもので、表示制御プログラムの全体の手順を示すフ
ローチャートである。なお、図1の全体構成図は本実施
例においてもそのまま使用するので、ここでは説明を省
略する。また、図5のフローチャートも本実施例におい
ては上記第二実施例と共通である。
【0054】次に、本実施例の動作を図5と図6を参照
しながら説明する。図6の表示制御プログラムにおい
て、まず、ステップS100の階床別かご内操作検出プ
ログラムでは、専用かご呼の登録状態に基づいて専用行
先釦F1〜F6が操作されたかどうかを階床別に検出す
る。即ち、まずステップS101で階床番号nを「1」
に初期設定したあと、ステップS102〜ステップS1
04で各階に対応する処理を行ない、ステップS105
で階床番号nを更新し、ステップS106で全階床(n
=1〜6)について処理したかどうかを判定する。n番
目の階床に対する処理は、ステップS102でn階に新
たに登録された専用かご呼があるかどうかをチェック
し、もし専用かご呼が登録された直後であれば、ステッ
プS103で階床別検出フラグFLAGC(n)を
「1」にセットし、そうでなければステップS104で
階床別検出フラグFLAGC(n)を「0」にリセット
する。
【0055】こうして、車椅子使用者用の専用行先釦F
1〜F6の操作有無を階床別に検出した後、次のステッ
プS70の階床別データ収集プログラムでは、上記専用
行先釦F1〜F6の操作検出結果に基づいて、上記第二
実施例と同様に、時間帯毎(1時間単位で、1日を24
個の時間帯に分割する)に操作回数を階床別に計数し、
更に過去の同一時間帯における階床別操作回数との重み
付け平均を行ない、その結果を新しい階床別操作回数と
してそれぞれ記憶する。つまり、この手順は、上記第二
実施例の図5において説明した、k番目の時間帯のn番
目の階床における専用乗場釦B1〜B6の操作回数の平
均値H(k,n)を専用行先釦F1〜F6の操作回数の
平均値C(k,n)に、n番目の階床における専用乗場
釦B1〜B6の階床別カウンタPH(n)を専用行先釦
F1〜F6の階床別カウンタPC(n)に、n番目の階
床における専用乗場釦B1〜B6の階床別検出フラグF
LAGH(n)をn番目の行先階における専用行先釦F
1〜F6の階床別検出フラグFLAGC(n)に読み替
えたものと全く同じである。したがって、第三実施例に
おける階床別データ収集プログラム(ステップS70)
の詳細な説明は省略する。
【0056】上記階床別データ収集プログラム(ステッ
プS70)で過去において専用釦(専用行先釦F1〜F
6)が操作された階床別の回数(平均値)C(k,n)
(k=1、…、24。n=1、…、6)が時間帯毎に計
数され記憶されると、次に、図6の表示制御プログラム
のステップS110の階床別判定プログラムでは、上記
階床別データ収集プログラム(ステップS70)で設定
された専用行先釦F1〜F6の階床別操作回数の平均値
C(k,n)(k=1、…、24。n=1、…、6)に
基づいて、専用行先釦F1〜F6が操作されたとき、か
ご内表示器(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウ
ンス装置4)により車椅子使用者のエレベータ使用の案
内動作を許可するかどうかを階床別に判定する。即ち、
まず、ステップS111で階床番号nを「1」に初期設
定したあと、ステップS112〜ステップS114で各
階に対応する処理を行ない、ステップS115で階床番
号nを更新し、ステップS116で全階床(n=1〜
6)について処理したかどうかを判定する。n番目の階
床に対する処理は、ステップS112において現時間帯
kの階床nにおける操作回数の平均値C(k,n)が基
準値C0 (=10回)を超えているかどうかをチェック
し、もし平均値C(k,n)が基準値C0 を超えている
ときは、ステップS113でかご内乗客に対する案内動
作を許可するために、かご内表示許可指令CP(n)を
「1」に設定し、そうでなければステップS114でか
ご内乗客に対する案内動作を禁止するために、かご内表
示許可指令CP(n)を「0」に設定する。
【0057】そして、ステップS60のかご内表示指令
プログラムでは、専用行先釦F1〜F6が操作されたこ
とを検知すると、かご内表示許可指令CP(n)が
「1」に設定されている階床nの行先釦が操作されたと
きは、かご内ディスプレイ装置3とかご内アナウンス装
置4を駆動して、例えば、「車椅子利用者専用の呼を登
録しました。」という案内動作を行なうが、かご内表示
許可指令CP(n)が「0」に設定されている階床nの
行先釦が操作されたときは案内動作を行なわない。
【0058】このように、本実施例のエレベータの表示
制御装置は、エレベータ乗場またはかご内に配設され、
乗客に対して所定の内容を表示する乗場ディスプレイ装
置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内
ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)と、前記乗客が階床単位に区別して行なった所定の
操作を検出するかご内操作検出手段7F(階床別操作検
出手段)と、前記かご内操作検出手段7F(階床別操作
検出手段)の検出に応じて前記操作に応答する案内を階
床別に判断して前記かご内ディスプレイ装置3、かご内
アナウンス装置4(表示手段)に指令するかご内表示指
令手段7K(階床別表示指令手段)と、前記かご内表示
指令手段7K(階床別表示指令手段)による検出の回数
を階床別に計数して操作回数として記憶するデータ収集
手段7G(階床別データ収集手段)と、前記データ収集
手段7G(階床別データ収集手段)で収集した各操作回
数を各々基準値と比較し、前記操作回数が基準値を超え
ている階床に対する操作には、前記かご内表示指令手段
7K(階床別表示指令手段)に対して前記かご内ディス
プレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手段)へ
の表示指令出力を許可し、前記操作回数が基準値以下の
階床に対する操作には、前記かご内表示指令手段7K
(階床別表示指令手段)に対して前記かご内ディスプレ
イ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手段)への表
示指令出力を禁止する判定手段7L(階床別判定手段)
とを備えている。
【0059】即ち、本実施例のエレベータの表示制御装
置は、車椅子運転において、過去の所定期間にかご内の
専用行先釦F1〜F6が操作された回数を行先階別に検
出・記憶しておき、この操作回数が基準値C0 を超えて
いる階床の専用行先釦F1〜F6を操作したときは、車
椅子使用者がエレベータを使用する旨をかご内表示器
(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置
4)で知らせ、一方上記操作回数が基準値C0 以下の階
床の専用行先釦F1〜F6を操作したときは、かご内表
示器(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装
置4)による案内を中止するものである。
【0060】したがって、エレベータの利用に慣れてい
ない特定階へ向かう一般乗客(即ち、多くはその特定階
の居住者または在籍者)により専用行先釦F1〜F6が
無駄に押されていると予想されるときは、その階の行先
釦が操作されたときだけ所定の案内動作を行なってそれ
となく上記乗客に気付かせ、専用釦が無駄に押されるこ
とがなくなった階の専用行先釦F1〜F6の操作に対し
ては、上記案内動作を止めて乗客に煩わしさを感じさせ
ないようにすることができる。このため、一般乗客によ
る専用行先釦F1〜F6の乱用が特定の階の専用行先釦
F1〜F6だけに生じる場合でも、ビルの管理者に手間
をかけさせずに、一般乗客によるかご内専用行先釦F1
〜F6の乱用防止とエレベータ利用の快適さの確保をよ
り効果的に実現することができる。
【0061】ところで、上記第一実施例乃至第三実施例
では、上述の従来例の第3のタイプの案内動作の一つと
して車椅子運転における乗場釦や行先釦を操作したとき
に案内動作(確認)を行なうものについて説明したが、
第3のタイプの案内動作はこれに限るものではなく、こ
れ以外の案内動作にも適用できる。例えば、車椅子運転
において、専用かご操作盤2Bの戸閉釦を操作したとき
に「ドアを閉めます。」という案内を行なうものや、戸
閉動作中に専用かご操作盤2Bの戸開釦を操作したとき
に「ドアを再開します。」という案内を行なうもの等に
も適用できることは明かである。
【0062】また、上記実施例では、乗場釦や行先釦を
操作すると呼が登録されるが、その釦操作によって引き
起こされた「呼登録」というエレベータ側の動作を検出
することにより間接的に「操作」されたことを検出する
ようにしたが、操作そのものを直接検出するようにして
も構わない。
【0063】〈第四実施例〉図7と図8は本発明の第四
実施例を示すものである。図7は本実施例のエレベータ
の表示制御装置の全体構成図で、上記第一実施例の図1
に相当するものである。図中、7Mはかご制御装置7に
設けられた不具合検出手段であり、エレベータの運行状
態に基づいて乗客の行動またはエレベータの運行制御に
関する不具合またはその兆候を検知すると動作するもの
である。図8は本発明の第四実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【0064】次に、本実施例の動作を図8と図3を参照
しながら説明する。図8に示すフローチャートは、かご
制御装置7を構成するマイコンのメモリに記憶されたか
ご制御プログラムのうち、図7のデータ収集手段7G、
乗場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K、判定
手段7L、及び不具合検出手段7Mからなる表示制御プ
ログラムの全体の手順を示したものである。なお、かご
制御プログラム全体(表示制御プログラムも含む)は、
周期的(例えば、100ミリ秒毎)に繰り返されて実行
されるものとする。
【0065】図8の表示制御プログラムにおいて、ま
ず、ステップS120の不具合検出プログラムでは、専
用行先釦F1〜F6によって登録された車椅子専用かご
呼に応答したときに、車椅子乗降時の混乱という不具合
の兆候が現れていないかどうかをエレベータの運行状態
に基づいて検出する。専用かご呼に応答して停止し戸開
開始するまでは、ステップS123で必ずタイマTは
「0(秒)」に初期設定され、更にステップS128で
検出フラグFLAGCは「0」に初期設定されている。
ここで、タイマTは専用かご呼に応答したときの戸開開
始してからの経過時間を表す。エレベータかご1が専用
かご呼に応答して停止し戸開開始すると、ステップS1
21→ステップS122→ステップS124と進み、こ
こでタイマTのカウントアップ(0.1秒単位)を行な
う。そして、乗降が終了し戸閉が始まりステップS12
5で戸閉開始直後を検出すると、ステップS126でそ
のときのタイマTの値と基準値T0 (=12秒)の比較
を行なう。このとき、もしT≦T0 であれば、混乱なく
車椅子を混じえた乗降が完了したと判定するが、T>T
0 であれば、出入口付近を一般乗客(健常者)が塞いで
いたために車椅子の降車に手間取ってしまったと判断
し、ステップS127で検出フラグFLAGCを「1」
にセットする。このようにして、車椅子専用かご呼に応
答したときの車椅子乗降時の混乱という不具合の兆候を
検出する。なお、検出フラグFLAGCは、次の演算周
期(0.1秒後)にはステップS128で「0」にリセ
ットされる。
【0066】次のステップS30のデータ収集プログラ
ムでは、上記専用かご呼応答時の不具合検出結果に基づ
いて時間帯毎(1時間単位で、1日を24個の時間帯に
分割する)に検出回数を計数し、更に過去の同一時間帯
における検出回数との重み付け平均を行ない、その結果
を新しい検出回数としてそれぞれ記憶する。なお、この
手順は、第一実施例で説明した図3からステップS35
とステップS36を削除し、ステップS32の処理でk
番目の時間帯における専用乗場釦の操作回数の平均値H
(k)の演算を削除し、更に専用行先釦の操作回数の平
均値C(k)を不具合検出回数の平均値C(k)として
読み替えたものと全く同じになる。したがって、この実
施例においてはデータ収集プログラム(ステップS3
0)の詳細な説明は省略する。
【0067】次に、図8の表示制御プログラムのステッ
プS130の判定プログラムでは、上記データ収集プロ
グラム(ステップS30)で設定された不具合検出回数
の平均値C(k)(k=1、…、24)に基づいて、エ
レベータかご1が車椅子かご呼に応答したとき乗場表示
器(乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス
装置D1〜D6)やかご内表示器(かご内ディスプレイ
装置3、かご内アナウンス装置4)により車椅子使用者
が降車するので出入口付近をあけて欲しい旨の案内動作
を許可するかどうかを判定する。即ち、ステップS13
1で現時間帯kにおける検出回数の平均値C(k)が基
準値C0 (=60回)を超えているかどうかをチェック
し、もし平均値C(k)が基準値C0 を超えているとき
は、ステップS132で乗場待客とかご内乗客に対する
案内動作を許可するために乗場表示許可指令HPを
「1」に設定し、かご内表示許可指令CPを「1」に設
定する。また、平均値C(k)が基準値C0 を超えてい
なければ、ステップS133で乗場待客とかご内乗客に
対する案内動作を禁止するために乗場表示許可指令HP
を「0」に設定し、かご内表示許可指令CPを「0」に
設定する。
【0068】そして、ステップS50の乗場表示指令プ
ログラムでは、エレベータかご1が専用かご呼に応答し
たことを検出すると、乗場表示許可指令HPが「1」に
設定されていれば、乗場ディスプレイ装置C1〜C6と
乗場アナウンス装置D1〜D6のうち、専用かご呼の階
床に設置された乗場ディスプレイ装置と乗場アナウンス
装置を駆動して、例えば、「この階で車椅子が降りま
す。出入口を広くあけてお待ちください。」という案内
動作を行なう。一方、乗場表示許可指令HPが「0」に
設定されているときは、専用かご呼に応答しても上記案
内動作を行なわない。
【0069】また、ステップS60のかご内表示指令プ
ログラムでは、エレベータかご1が専用かご呼に応答し
たことを検出すると、かご内表示許可指令CPが「1」
に設定されていれば、かご内ディスプレイ装置3とかご
内アナウンス装置4を駆動して、例えば、「次の階で車
椅子が降ります。ドア付近の人はいったん降りてお待ち
ください。」という案内動作を行なう。一方、かご内表
示許可指令CPが「0」に設定されているときは、専用
かご呼に応答しても上記案内動作を行なわない。
【0070】このように、本実施例のエレベータの表示
制御装置は、エレベータ乗場またはかご内に配設され、
乗客に対して所定の内容を表示する乗場ディスプレイ装
置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内
ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)と、エレベータが特定の運行状態にあることを検出
すると、乗客側あるいはエレベータ側に所定の不具合が
発生することを予想して、前記不具合を事前に防止する
ための案内を前記乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗
場アナウンス装置D1〜D6、かご内ディスプレイ装置
3、かご内アナウンス装置4(表示手段)に指令する乗
場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K(表示指
令手段)と乗客側あるいはエレベータ側に前記不具合又
はその兆候が現れたことを検出する不具合検出手段7M
と、前記不具合検出手段7Mによる検出の回数を計数し
て、これを検出回数として記憶するデータ収集手段7G
と、前記データ収集手段7Gで収集した検出回数を基準
値と比較し、前記検出回数が基準値を超えているとき
は、前記乗場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7
K(表示指令手段)に対して前記乗場ディスプレイ装置
C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内デ
ィスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)への表示指令出力を許可し、前記検出回数が基準値
以下であるときは、前記乗場表示指令手段7J、かご内
表示指令手段7K(表示指令手段)に対して前記乗場デ
ィスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜
D6、かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装
置4(表示手段)への表示指令出力を禁止する判定手段
7Lとを備えている。
【0071】即ち、本実施例のエレベータの表示制御装
置は、車椅子運転において、「車椅子専用かご呼に応答
して停止したときの、戸開してから戸閉を開始するまで
の時間が所定値T0 を超えた」回数を計数しておき、こ
の検出回数が基準値C0 を超えている場合は、乗場表示
器(乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス
装置D1〜D6)による「この階で車椅子が降ります。
出入口を広くあけてお待ち下さい。」という案内と、か
ご内表示器(かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウ
ンス装置4)による「次の階で車椅子が降ります。ドア
付近の人はいったん降りてお待ちください。」という案
内をそれぞれ行なう。逆に、上記検出回数が基準値C0
以下になると、上記案内動作を止めるようにしたので、
ビルの管理者に手間をかけさせずに、車椅子乗降時の混
乱防止と同時にエレベータ利用の快適さを確保すること
ができる。
【0072】ところで、上記第四実施例では、第4のタ
イプの案内動作の従来例のその4(特開平4−7228
2号公報)に適用した場合について説明したが、本実施
例を適用できる案内動作はこれに限るものではなく、第
4のタイプの案内動作の従来例のその1、その2、その
3、及びその5にも適用できることは言うまでもない。
この場合、乗客側またはエレベータ側の不具合の発生、
またはその兆候は次のようにして検出することができ
る。
【0073】例えば、従来例の第4のタイプの案内動作
のその1では、「前方にかご呼があり、且つ乗場呼のみ
に停止したときに降車客を検出した」回数を計数するこ
とにより、乗客行動の不具合(=降り間違い)の発生頻
度を検出するようにすればよい。また、従来例の第4の
タイプの案内動作のその2の(a)では、「車椅子専用
乗場呼に割り当てられていて、途中のかご呼のみに応答
して停止したときに乗車客を検出した」回数を計数する
ことにより、乗客の利用上の不具合(=車椅子使用者が
乗車できるスペースがない)の発生頻度を検出するよう
にすればよい。なお、降車客があったかどうか、或いは
乗車客があったかどうかは、かご床に設けた秤装置のか
ご負荷信号の増減により容易に検出することができる。
【0074】また、従来例の第4のタイプの案内動作の
その2の後段の別の例では、「遠隔休止運転を開始して
から帰着階で休止できる状態になるまでの間に、かご呼
のみに応答して停止した途中階で乗車客を検出した」回
数を計数するか、「遠隔休止運転を開始してから帰着階
で休止できる状態になるまでの経過時間が所定値を超え
た」回数を計数することにより、エレベータ運行管理上
の不具合(=次々に乗客が乗り込んできてなかなか休止
できる状態(空かご)にならない)の発生頻度を検出す
るようにすればよい。
【0075】さらにまた、従来例の第4のタイプの案内
動作のその3では、「かご呼に応答して停止した階にお
いて、そのエレベータかごの運行方向とは反対方向に乗
場呼が登録されており、且つこの階で背後かご呼(運行
方向とは反対方向のかご呼)が登録された」回数を計数
することにより、乗客の利用上の不具合(=乗り間違
い)の発生頻度を検出するようにすればよい。
【0076】また、従来例の第4のタイプの案内動作の
その5の車椅子運転では、「車椅子専用乗場呼に応答し
て停止したときの、戸開してから戸閉を開始するまでの
時間が所定値を超えた」回数を計数することにより、乗
客の利用上の不具合(=車椅子使用者が乗降に手間取
る)の兆候の発生頻度を検出するようにすればよい。
【0077】〈第五実施例〉図9と図10は本発明の第
五実施例を示すものである。図9は第二実施例の図4に
相当するもので、表示制御プログラムの全体の手順を示
すフローチャート、図10は第二実施例の図5に相当す
るもので、階床別・方向別データ収集プログラムの手順
を示すフローチャートである。なお、図7の全体構成図
は本実施例においてもそのまま使用するので、ここでは
説明を省略する。
【0078】次に、本実施例の動作を図9と図10を参
照しながら説明する。図9に示すフローチャートは、か
ご制御装置7を構成するマイコンのメモリに記憶された
かご制御プログラムのうち、図7のデータ収集手段7
G、乗場表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K、
判定手段7L、及び不具合検出手段7Mからなる表示制
御プログラムの全体の手順を示したものである。なお、
かご制御プログラム全体(表示制御プログラムも含む)
は、周期的(例えば、100ミリ秒毎)に繰り返されて
実行されるものとする。
【0079】図9の表示制御プログラムにおいて、ま
ず、ステップS140の階床別・方向別不具合検出プロ
グラムでは、エレベータかご1が一般かご呼または専用
かご呼に応答して停止したときに、その階で運行方向と
は逆方向に向かう乗客が間違えて乗車するという不具合
が現れていないかどうかをエレベータの運行状態に基づ
いて検出する。エレベータかご1のいる階床と運行方向
に対応する乗場番号をfとするとき、通常はステップS
145で階床別・方向別検出フラグFLAGH(f)を
常に「0」にリセットする。なお、乗場番号は階床と運
行方向を同時に表すもので、乗場番号が1〜5のとき1
階〜5階の上り方向の“エレベータ乗場”(第五実施例
において、以後“エレベータ乗場”というときは、方向
別の階床を指すものとする)に対応し、乗場番号が6〜
10のとき6階〜2階の下り方向の“エレベータ乗場”
に対応するものとする。また、エレベータかご1のいる
階床と運行方向を表す“エレベータ乗場”を「かご位置
乗場」、同じ階床で方向が反対の“エレベータ乗場”を
「逆方向乗場」ということにする。
【0080】次に、エレベータかご1がかご呼に応答し
て停止し、且つエレベータかご1のかご位置乗場fの逆
方向乗場に乗場呼が登録されているときは、ステップS
141→ステップS142→ステップS143と進み、
ここで、背後かご呼が登録された直後かどうかを判定す
る。もし背後かご呼が登録された直後であれば、この階
で上記乗場呼を登録した乗客が方向を間違えてエレベー
タかご1に乗車し運行方向とは逆方向のかご呼を登録し
たと判断し、ステップS144で階床別・方向別検出フ
ラグFLAGH(f)を「1」にセットする。このよう
にして、エレベータかごの運行方向を間違えて乗車した
乗客の有無を検出する。なお、検出フラグFLAGH
(f)は、次の演算周期(0.1秒後)には、ステップ
S145で「0」にリセットされる。この一連の動作に
より、乗車間違いの有無を“エレベータ乗場”別に検出
した後、次のステップS150の階床別・方向別データ
収集プログラムでは、上記不具合検出結果に基づいて、
上記第二実施例と同様に、時間帯毎(1時間単位で、1
日を24個の時間帯に分割する)に不具合検出回数を階
床別・方向別に計数し、更に過去の同一時間帯における
階床別・方向別検出回数との重み付け平均を行ない、そ
の結果を新しい階床別・方向別検出回数としてそれぞれ
記憶する。この手順を図10を参照しながら説明する。
【0081】図10において、ステップS151では、
かご制御装置7に内蔵された時計の時刻信号に基づい
て、分と秒の値が00分00秒になったかどうかにより
時間帯(1時間単位)の境界を判定する。分と秒の値が
00分00秒でないときは、k番目の時間帯(現在の時
刻に対応する時間帯)について、ステップS158〜ス
テップS162の処理を行なう。即ち、まず、ステップ
S158で乗場番号nを「1」に初期設定したあと、ス
テップS159とステップS160で各“エレベータ乗
場”に対応する処理を行ない、ステップS161で乗場
番号nを更新し、ステップS162で全“エレベータ乗
場”(n=1〜10)について処理したかどうかを判定
する。n番目の“エレベータ乗場”に対する処理は、ス
テップS159で階床別・方向別検出フラグFLAGH
(n)が「1」であることを検出すると、ステップS1
60で階床別・方向別カウンタPH(n)を1だけカウ
ントアップする。このようにして、k番目の時間帯にお
ける階床別・方向別の検出回数を計数する。一方、分と
秒の値が00分00秒になりk番目の時間帯が終了する
と、ステップS151からステップS152へと進み、
ステップS152〜ステップS157で時間帯の境界に
おける処理を行なう。まず、ステップS152で乗場番
号nを「1」に初期設定したあと、ステップS153で
k番目の時間帯のn番目の“エレベータ乗場”における
乗り間違いの検出回数の平均値H(k,n)を更新す
る。ここでは、新規に得られた階床別・方向別検出回数
PH(n)には1/4の重みをかけ、過去の検出回数の
平均値H(k,n)には3/4の重みをかけて平均を求
め、これを新しい平均値H(k,n)として記憶する。
次のステップS154では、次の時間帯のために階床別
・方向別カウンタPH(n)を「0(回)」に初期設定
し、ステップS155で乗場番号nを更新し、ステップ
S156で全“エレベータ乗場”(n=1〜10)につ
いて処理したかどうかを判定する。そして、最後に、全
“エレベータ乗場”についての処理を終えると、ステッ
プS157で現在時刻に対応する新しい時間帯の番号k
を求め直す(1日を1時間毎の24個に分割しているの
でそれまでの番号kを1だけ増やし、これが25以上に
なれば番号kを「1」に戻して設定する)。この一連の
処理によって、階床別・方向別データ収集プログラム
(ステップS150)では、過去において専用釦が操作
された階床別・方向別の検出回数(平均値)が時間帯毎
に計数され、記憶される。
【0082】次に、図9の表示制御プログラムのステッ
プS170の階床別・方向別判定プログラムに移行し、
上記階床別・方向別データ収集プログラム(ステップS
150)で設定された乗り間違いの階床別・方向別の検
出回数の平均値H(k,n)(k=1、…、24。n=
1、…、10)に基づいて、かご呼に応答して停止し、
且つ、逆方向乗場に乗場呼が登録されているとき乗場表
示器(乗場ディスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウン
ス装置D1〜D6)により運行方向の案内動作を許可す
るかどうかを階床別・方向別に判定する。即ち、まず、
ステップS171で乗場番号nを「1」に初期設定した
あと、ステップS172〜ステップS174で各“エレ
ベータ乗場”に対応する処理を行ない、ステップS17
5で乗場番号nを更新し、ステップS176で全“エレ
ベータ乗場”(n=1〜10)について処理したかどう
かを判定する。n番目の“エレベータ乗場”に対する処
理は、ステップS172において、現時間帯kの“エレ
ベータ乗場”nにおける検出回数の平均値H(k,n)
が基準値H0 (=10回)を超えているかどうかをチェ
ックし、もし平均値H(k,n)が基準値H0 を超えて
いるときは、ステップS173で乗場待客に対する案内
動作を許可するために乗場表示許可指令HP(n)を
「1」に設定し、そうでなければステップS174で乗
場待客に対する案内動作を禁止するために乗場表示許可
指令HP(n)を「0」に設定する。
【0083】そして、ステップS50の乗場表示指令プ
ログラムでは、かご呼に応答して停止し、且つ、かご位
置乗場の逆方向乗場に乗場呼が登録されていることを検
知すると、乗場表示許可指令HP(n)が「1」に設定
されている“エレベータ乗場”nにおいては、乗場ディ
スプレイ装置C1〜C6と乗場アナウンス装置D1〜D
6のうち、エレベータかごが停止している階床に設置さ
れた乗場ディスプレイ装置と乗場アナウンス装置を駆動
して、例えば、「下に参ります。上に行かれる方はしば
らくお待ちください。」という案内動作を行なう。一
方、乗場表示許可指令HP(n)が「0」に設定されて
いる“エレベータ乗場”nにおいては、かご呼に応答し
て停止し、且つ、逆方向乗場に乗場呼が登録されていて
も案内動作を行なわない。
【0084】このように、本実施例のエレベータの表示
制御装置は、エレベータ乗場またはかご内に配設され、
乗客に対して所定の内容を表示する乗場ディスプレイ装
置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内
ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手
段)と、エレベータが特定の運行状態にあることを検出
すると、乗客側あるいはエレベータ側に所定の階で所定
の不具合が発生することを予想して、前記不具合を事前
に防止するための案内を前記階床別に判断して前記乗場
ディスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1
〜D6、かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス
装置4(表示手段)に指令する乗場表示指令手段7J、
かご内表示指令手段7K(階床別表示指令手段)と、乗
客側あるいはエレベータ側に前記不具合又はその兆候が
現れたことを階床別に検出する不具合検出手段7M(階
床別不具合検出手段)と、前記乗場表示指令手段7J、
かご内表示指令手段7K(階床別表示指令手段)による
検出の回数を階床別に計数して、これを検出回数として
記憶するデータ収集手段7G(階床別データ収集手段)
と、前記データ収集手段7G(階床別データ収集手段)
で収集した階床別の各検出回数を各々基準値と比較し、
前記検出回数が基準値を超えている階床には、前記乗場
表示指令手段7J、かご内表示指令手段7K(階床別表
示指令手段)に対して前記乗場ディスプレイ装置C1〜
C6、乗場アナウンス装置D1〜D6、かご内ディスプ
レイ装置3、かご内アナウンス装置4(表示手段)への
表示指令出力を許可し、前記検出回数が基準値以下であ
る階床には、前記乗場表示指令手段7J、かご内表示指
令手段7K(階床別表示指令手段)に対して前記乗場デ
ィスプレイ装置C1〜C6、乗場アナウンス装置D1〜
D6、かご内ディスプレイ装置3、かご内アナウンス装
置4(表示手段)への表示指令出力を禁止する判定手段
7L(階床別判定手段)とを備えている。
【0085】即ち、本実施例のエレベータの表示制御装
置は、「かご呼に応答して停止した階において、そのエ
レベータかごの運行方向とは反対方向に乗場呼が登録さ
れており、且つ、この階で背後かご呼が登録されたこと
を検出した」回数を階床別・方向別に計数しておき、こ
の検出回数が基準値を超えている階床・方向で停止した
ときは乗場表示器による「下(上)に参ります。上
(下)に行かれる方はしばらくお待ちください。」とい
う案内を行なう。逆に、上記検出回数が基準値以下の階
床・方向で停止したときは乗場表示器による上記案内動
作を止めるようにしたものである。
【0086】したがって、ビルの管理者に手間をかけさ
せずに、乗り間違い防止と同時にエレベータ利用の快適
さを確保することができる。更に、階の位置や階毎の利
用者の特性などにより階床・方向毎に乗り間違いの頻度
に偏りがあるビルの場合でも、乗り間違い防止とエレベ
ータ利用の快適さの確保をより効果的に実現することが
できる。
【0087】ところで、上記第一実施例乃至第五実施例
では、1時間毎に計数した操作回数(または検出回数)
を、過去何日間かの同一時間帯に得た操作回数(または
検出回数)に重みを付けて平均し、これを操作頻度(ま
たは検出頻度)として求めたが、判定に使用する操作頻
度(または検出頻度)の演算方法はこれに限定されるも
のではない。例えば、総合的に判定するために、1日単
位で操作回数(または検出回数)を計数する方法や、時
間帯を30分とか15分というように更に細かく分けて
計数する方法や、過去の古いデータは使用せずに比較的
新しいデータ(例えば、現時点から過去30分間とか1
0分間など)のみを使用して操作回数(または検出回
数)を計数する方法も考えられる。
【0088】さらにまた、上記第一実施例乃至第五実施
例のように、操作回数(または検出回数)だけで判定す
ると、交通量の少ない時間帯では、どうしても判定結果
が案内表示しない側に偏ってしまい、逆に、交通量の多
い時間帯では判定結果が案内表示する側に偏ってしまう
という問題がある。そこで、交通量に応じて柔軟に判断
できるようにするために、例えば、車椅子運転の場合で
あれば、一般釦と専用釦の操作回数の合計に対する専用
釦の操作回数の比で操作頻度を求める方法や、降り間違
いや乗り間違いの場合であれば、そのような間違いが発
生すると予想される状態になった回数に対する実際に発
生した回数の比で検出頻度を求める方法もある。
【0089】また、操作頻度(または検出回数)の判定
基準値を固定にするのではなく、交通量(例えば、乗降
客数や一般釦と専用釦の操作回数の合計等)が多いとき
には、上記基準値を大きめに設定したり、逆に、交通量
が少ないときには上記基準値を小さめに設定するなど、
上記基準値を可変にして、交通量に応じた柔軟な判断が
できるようにする方法も考えられる。
【0090】さらにまた、上記第一実施例乃至第五実施
例では、「許可」状態から「禁止」状態に自動変更する
場合の判定基準値と、逆に、「禁止」状態から「許可」
状態に自動変更する場合の判定基準値とを同一の値とし
たが、「許可」状態から「禁止」状態に自動変更する場
合の判定基準値を「禁止」状態から「許可」状態に自動
変更する場合の判定基準値より小さく設定することによ
り、判定基準値付近でのハンチング現象を阻止し、判定
結果を安定させることも可能である。
【0091】また、上記各実施例では、1台のエレベー
タかごが配置された場合を示したが、2台以上の群管理
エレベータにも適用できることは明かである。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータの表示制御装置は、表示手段と、操作検出手
段と、表示指令手段と、データ収集手段と、判定手段と
を備え、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する表示
手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、乗客が行
なった所定の操作を検知すると上記操作に応答するため
の案内を上記表示手段により行なうものにおいて、デー
タ収集手段により、上記乗客による所定の操作を検出し
てその回数を操作回数として記憶し、判定手段により、
上記データ収集手段で収集した上記操作回数を基準値と
比較して、上記操作回数が基準値を超えているときは上
記表示手段による上記案内動作を許可し、上記操作回数
が基準値以下であるときは上記表示手段による上記案内
動作を禁止することにより、乗客がエレベータの利用に
慣れてきて、その乗客の行動が過誤なく行なわれるよう
になると、その操作に応答する案内表示を自動的に取止
めるので、ビルの管理者に手間をかけさせずに、案内動
作の効果とエレベータ利用の快適さの確保を両立させる
ことができる。
【0093】請求項2の発明のエレベータの表示制御装
置は、表示手段と、階床別操作検出手段と、階床別表示
指令手段と、階床別データ収集手段と、階床別判定手段
とを備え、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する表
示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、乗客が
所定の階床で行なった所定の操作を検知すると上記操作
に応答するための案内を上記階床別に判断して上記表示
手段によりそれぞれ行なうものにおいて、階床別データ
収集手段により、上記乗客による所定の操作を上記階床
別に検出してその回数を階床別操作回数としてそれぞれ
記憶し、階床別判定手段により、上記階床別データ収集
手段で収集した階床別操作回数をそれぞれ基準値と比較
して、上記操作回数が基準値を超えている階床では上記
表示手段による上記案内動作を許可し、上記操作回数が
基準値以下の階床では上記表示手段による上記案内動作
を禁止することにより、乗客がエレベータの利用に慣れ
てきて、その乗客の行動が過誤なく行なわれるようにな
ると、その操作に応答する案内表示を自動的に取止める
ことができるので、ビルの管理者に手間をかけさせず
に、案内動作の効果とエレベータ利用の快適さの確保と
を両立させることができるとともに、操作の対象となる
階床によって操作回数に偏りがある場合でも、階床別に
案内表示の有効無効が設定できるので、案内動作の効果
とエレベータ利用の快適さの確保をより効果的に実現す
ることができる。
【0094】請求項3の発明のエレベータの表示制御装
置は、表示手段と、階床別操作検出手段と、階床別表示
指令手段と、階床別データ収集手段と、階床別判定手段
とを備え、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する表
示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、乗客が
階床単位に区別して行なった所定の操作を検知すると上
記操作に応答するための案内を上記階床別に判断して上
記表示手段によりそれぞれ行なうものにおいて、階床別
データ収集手段により、上記乗客による所定の操作を上
記階床別に検出してその回数を階床別操作回数としてそ
れぞれ記憶し、階床別判定手段により、上記階床別デー
タ収集手段で収集した階床別操作回数をそれぞれ基準値
と比較して、上記操作回数が基準値を超えている階床に
対する操作には上記表示手段による上記案内動作を許可
し、上記操作回数が基準値以下の階床に対する操作には
上記表示手段による上記案内動作を禁止することによ
り、乗客が階床単位に区別して行なう特定の操作が減少
すると、その操作に応答する案内表示を自動的に取止め
ることができるので、ビルの管理者に手間をかけさせず
に、案内動作の効果とエレベータ利用の快適さの確保と
を両立させることができるとともに、その特定の操作の
対象となる階床によって操作回数に偏りがある場合で
も、階床別に案内表示の有効無効が設定できるので、案
内動作の効果とエレベータ利用の快適さの確保をより効
果的に実現することができる。
【0095】請求項4の発明のエレベータの表示制御装
置は、表示手段と、表示指令手段と、不具合検出手段
と、データ収集手段と、判定手段とを備え、所定の内容
を聴覚表示または視覚表示する表示手段をエレベータ乗
場またはかご内に設置し、エレベータが特定の運行状態
にあると、乗客の行動またはエレベータの運行制御に不
具合が発生するものと予想して上記不具合を事前に防止
するための案内を上記表示手段により行なうものにおい
て、不具合検出手段により、上記不具合の発生またはそ
の兆候を検出し、データ収集手段により、上記不具合検
出手段の検出回数を計数してこれを記憶し、判定手段に
より、上記データ収集手段で収集した上記検出回数を基
準値と比較して、上記検出回数が基準値を超えていると
きは上記表示手段による上記案内動作を許可し、上記検
出回数が基準値以下であるときは上記表示手段による上
記案内動作を禁止することにより、エレベータが特定の
運行状態になっても、乗客の行動またはエレベータの運
行制御に不具合が発生しにくい場合は、その不具合を事
前に防止するための案内表示を自動的に取止めるので、
ビルの管理者に手間をかけさせずに、案内動作の効果と
エレベータ利用の快適さの確保とを両立させることがで
きる。
【0096】請求項5の発明のエレベータの表示制御装
置は、表示手段と、階床別表示指令手段と、階床別不具
合検出手段と、階床別データ収集手段と、階床別判定手
段とを備え、所定の内容を聴覚表示または視覚表示する
表示手段をエレベータ乗場またはかご内に設置し、エレ
ベータが特定の運行状態にあることを検知すると、乗客
の行動またはエレベータの運行制御に関して所定の階床
で不具合が発生するものと予想して上記不具合を事前に
防止するための案内を上記表示手段により行なうものに
おいて、階床別不具合検出手段により、上記不具合の発
生またはその兆候を上記階床別に検出し、階床別データ
収集手段により、上記不具合検出手段の検出回数を上記
階床別に計数してこれを記憶し、判定手段により、上記
データ収集手段で収集した上記階床別検出回数を基準値
と比較して、上記検出回数が基準値を超えている階床に
対しては上記表示手段による上記案内動作を許可し、上
記検出回数が基準値以下の階床に対しては上記表示手段
による上記案内動作を禁止することにより、エレベータ
が特定の運行状態になっても、特定の階床において乗客
の行動またはエレベータの運行制御に不具合が発生しに
くい場合は、その階床に対する不具合を事前に防止する
ための案内表示を自動的に取止めるので、ビルの管理者
に手間をかけさせずに、案内動作の効果とエレベータ利
用の快適さの確保とを両立させることができるととも
に、階床によって不具合の発生に偏りがある場合でも、
案内動作の効果とエレベータ利用の快適さの確保をより
効果的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例乃至第三実施例であ
るエレベータの表示制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図3】図3は本発明の第一実施例であるエレベータの
表示制御装置によるデータ収集プログラムを示すフロー
チャートである。
【図4】図4は本発明の第二実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図5】図5は本発明の第二実施例及び第三実施例であ
るエレベータの表示制御装置による階床別データ収集プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図6】図6は本発明の第三実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図7】図7は本発明の第四実施例及び第五実施例であ
るエレベータの表示制御装置を示す全体構成図である。
【図8】図8は本発明の第四実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図9】図9は本発明の第五実施例であるエレベータの
表示制御装置による表示制御プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図10】図10は本発明の第五実施例であるエレベー
タの表示制御装置による階床別・方向別データ収集プロ
グラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
A1〜A6 一般乗場釦 B1〜B6 専用乗場釦 C1〜C6 乗場ディスプレイ装置 D1〜D6 乗場アナウンス装置 E1〜E6 一般行先釦 F1〜F6 専用行先釦 1 エレベータかご 2A 一般かご操作盤 2B 専用かご操作盤 3 かご内ディスプレイ装置 4 かご内アナウンス装置 5 ドア装置 6 巻上機 7 かご制御装置 7A 乗場呼登録手段 7B かご呼登録手段 7C 運転制御手段 7D 戸制御手段 7E 乗場操作検出手段 7F かご内操作検出手段 7G データ収集手段 7J 乗場表示指令手段 7K かご内表示指令手段 7L 判定手段 7M 不具合検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−72282(JP,A) 特開 平4−112174(JP,A) 特開 昭57−209179(JP,A) 特開 平1−285567(JP,A) 特開 昭59−124678(JP,A) 特開 平3−8682(JP,A) 実開 昭59−11864(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ乗場またはかご内に配設さ
    れ、乗客に対して所定の内容を表示する表示手段と、 前記乗客が行なった所定の操作を検出する操作検出手段
    と、 前記操作検出手段の検出に応じて前記操作に応答する案
    内を前記表示手段に指令する表示指令手段と、 前記操作検出手段による検出の回数を計数して操作回数
    として記憶するデータ収集手段と、 前記データ収集手段で収集した操作回数を基準値と比較
    し、前記操作回数が基準値を超えているときは、前記表
    示指令手段に対して前記表示手段への表示指令出力を許
    可し、前記操作回数が基準値以下であるときは、前記表
    示指令手段に対して前記表示手段への表示指令出力を禁
    止する判定手段とを具備することを特徴とするエレベー
    タの表示制御装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ乗場またはかご内に配設さ
    れ、乗客に対して所定の内容を表示する表示手段と、 前記乗客がエレベータ乗場で行なった所定の操作を階床
    別に検出する階床別操作検出手段と、 前記階床別操作検出手段の検出に応じて前記操作に応答
    する案内を階床別に判断して前記表示手段に指令する階
    床別表示指令手段と、 前記階床別操作検出手段による検出の回数を階床別に計
    数して操作回数として記憶する階床別データ収集手段
    と、 前記階床別データ収集手段で収集した階床別の各操作回
    数を各々基準値と比較し、前記操作回数が基準値を超え
    ている階床には、前記階床別表示指令手段に対して前記
    表示手段への表示指令出力を許可し、前記操作回数が基
    準値以下の階床には、前記階床別表示指令手段に対して
    前記表示手段への表示指令出力を禁止する階床別判定手
    段とを具備することを特徴とするエレベータの表示制御
    装置。
  3. 【請求項3】 エレベータ乗場またはかご内に配設さ
    れ、乗客に対して所定の内容を表示する表示手段と、 前記乗客が階床単位に区別して行なった所定の操作を検
    出する階床別操作検出手段と、 前記階床別操作検出手段の検出に応じて前記操作に応答
    する案内を階床別に判断して前記表示手段に指令する階
    床別表示指令手段と、 前記階床別操作検出手段による検出の回数を階床別に計
    数して操作回数として記憶する階床別データ収集手段
    と、 前記階床別データ収集手段で収集した各操作回数を各々
    基準値と比較し、前記操作回数が基準値を超えている階
    床に対する操作には、前記階床別表示指令手段に対して
    前記表示手段への表示指令出力を許可し、前記操作回数
    が基準値以下の階床に対する操作には、前記階床別表示
    指令手段に対して前記表示手段への表示指令出力を禁止
    する階床別判定手段とを具備することを特徴とするエレ
    ベータの表示制御装置。
  4. 【請求項4】 エレベータ乗場またはかご内に配設さ
    れ、乗客に対して所定の内容を表示する表示手段と、エレベータが特定の運行状態にあることを検出すると、
    乗客側あるいはエレベータ側に所定の不具合が発生する
    ことを予想して、前記不具合を事前に防止するための案
    内を前記表示手段に指令する表示指令手段と、 乗客側あるいはエレベータ側に前記不具合又はその兆候
    が現れたことを検出する不具合検出手段と、 前記不具合検出手段による検出の回数を計数して、これ
    検出回数として記憶するデータ収集手段と、 前記データ収集手段で収集した検出回数を基準値と比較
    して、前記検出回数が基準値を超えているときは、前記
    表示指令手段に対して前記表示手段への表示指令出力を
    許可し、前記検出回数が基準値以下であるときは、前記
    表示指令手段に対して前記表示手段への表示指令出力を
    禁止する判定手段とを具備することを特徴とするエレベ
    ータの表示制御装置。
  5. 【請求項5】 エレベータ乗場またはかご内に配設さ
    れ、乗客に対して所定の内容を表示する表示手段と、エレベータが特定の運行状態にあることを検出すると、
    乗客側あるいはエレベータ側に所定の階床で所定の不具
    合が発生することを予想して、前記不具合を事前に防止
    するための案内を前記階床別に判断して前記表示手段に
    指令する階床別表示指令手段と、 乗客側あるいはエレベータ側に前記不具合又はその兆候
    が現れたことを階床別に検出する階床別不具合検出手段
    と、 前記階床別不具合検出手段による検出の回数を階床別に
    計数して、これを検出回数として記憶する階床別データ
    収集手段と、 前記階床別データ収集手段で収集した階床別の各検出回
    数を各々基準値と比較し、前記検出回数が基準値を超え
    ている階床には、前記階床別表示指令手段に対して前記
    表示手段への表示指令出力を許可し、前記検出回数が基
    準値以下である階床には、前記階床別表示指令手段に対
    して前記表示手段への表示指令出力を禁止する階床別判
    定手段とを具備することを特徴とするエレベータの表示
    制御装置。
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