JP2777272B2 - 車椅子兼用エレベータ - Google Patents

車椅子兼用エレベータ

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JP2777272B2
JP2777272B2 JP2180536A JP18053690A JP2777272B2 JP 2777272 B2 JP2777272 B2 JP 2777272B2 JP 2180536 A JP2180536 A JP 2180536A JP 18053690 A JP18053690 A JP 18053690A JP 2777272 B2 JP2777272 B2 JP 2777272B2
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博司 小林
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、車椅子使用者と車椅子使用者以外の人が
共に利用できる車椅子兼用エレベータに関する。
(従来の技術) 従来、車椅子兼用エレベータの一例として、各ホール
には通常の押ボタンスイッチ以外に、車椅子用押ボタン
スイッチを設け、またエレベータかご室内には通常の操
作盤以外に、かご車椅子用操作盤と、手摺、鏡などを設
けて車椅子使用者、それ以外の利用者のどちらでもエレ
ベータを容易に利用できるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、ホールにおいて、エレベータを待つ人が大勢
いると、これらの人は扉の前で待つようになり、その階
で車椅子使用者が降りる場合には、車椅子が通れるスペ
ース分の通路を空ける必要があり、このため混乱するこ
とが多くあった。また、かご室内においても、乗客が大
勢いて車椅子使用者がかごの奥の方にいる場合には、そ
の車椅子使用者がかご内から降りるのに時間がかかる。
さらに、そのかご内の車椅子使用者は、目的階に着く
と、自分が降りたいことをかご内の乗客に知らせ、ドア
付近の乗客に車椅子が通れるように一旦かごから降りて
貰うか、脇によけてもらうなど、自らかご内の他の乗客
に気を使って行動しなければならなく、心理的にも負担
が大となっている。
そこで、この発明は、車椅子使用者がかごから降りる
際に、かご室内で混乱が生じることが少なく、車椅子使
用者以外の他のエレベータ利用者がスムーズに乗り降り
が可能となる車椅子兼用エレベータを提供することを目
的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明は前記目的を達成するため、車椅子兼用エレ
ベータにおいて、かご内に配設され、車椅子使用者がか
ご内から降りることを報知指令により報知するかご内報
知手段と、各ホール毎にそれぞれ配設され、車椅子使用
者がかご内から降りることを報知指令により報知するホ
ール報知手段と、車椅子用操作盤の操作によりかご呼登
録がされたと判断したとき報知指令をホール報知手段に
出力する第1の判断手段と、この第1の判断手段で車椅
子用操作盤の操作によりかご呼登録がされたと判断した
ときであって、次にかごが停止すべき階は車椅子用操作
盤による登録階と判断したとき、報知指令をかご内報知
手段に出力する第2の判断手段とを具備したものであ
る。
(作用) この発明によれば、車椅子用かご内報知手段および車
椅子用ホール報知手段で報知された内容を、かご内の乗
客またはホールで待つ人が確認することができ、これに
より車椅子使用者がかごから降りる際に、かご室内に混
乱が生じることが少なく、車椅子使用者以外の他のエレ
ベータの利用者がスムーズに乗り降りが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図はこの発明の車椅子兼用エレベータの昇降路
の概略構成を示す図であり、第2図はこの発明の構成の
一例を示すブロック図である。この車椅子兼用エレベー
タは、ホールHに押しボタンスイッチ16を備えると共
に、かごC内にかご内表示器13および操作盤1を備えて
いる通常のエレベータの構成以外に、以下の構成が付加
されている。すなわち、ホールHには車椅子用押しボタ
ンスイッチ15および車椅子用ホール表示器2(21,22,2
3,24)がそれぞれ配設され、かごC内には車椅子用操作
盤3および車椅子用かご内表示器7がそれぞれ配設され
ている。
この場合、車椅子用押しボタンスイッチ15と車椅子用
操作盤3は車椅子使用者が使いやすいように、通常の押
しボタンスイッチ16および操作盤3の取り付け高さ(床
面からの高さ)より低い位置に取付けられている。
車椅子用押しボタンスイッチ15および車椅子用操作盤
3からの信号は、通常の押しボタンスイッチ16および操
作盤1と同様に、制御盤5に入力され、制御盤5の出力
は、車椅子用ホール表示器6と車椅子用かご内表示器7
に与えられるようになっている。なお、制御盤5の出力
は、巻上機9の制御にも利用されることはいうまでもな
い。第1図において、10はメインロープ、11はテールコ
ード、12は釣合い重り、14はかご上ダクトである。
ここで、前記制御盤5は、第1の判断手段と第2の判
断手段とを有し、通常のかごCを移動制御する機能以外
に次のような機能を有する。すなわち、第1の判断手段
は車椅子用操作盤3の操作によりかご呼登録がされたと
判断したとき表示指令を車椅子用ホール表示器2に出力
する。
また、第2の判断手段は、第1の判断手段で車椅子用
操作盤3の操作によりかご呼登録がされたと判断したと
きであって、次にかごが停止すべき階は車椅子用操作盤
3による登録階と判断したとき、表示指令を車椅子用か
ご内表示器7に出力する。
次に以上のように構成された車椅子兼用エレベータの
動作について、第3図〜第6図を参照して説明する。い
ま、制御盤5は、第3図に示すように、車椅子用操作盤
3に登録があるか否かにより、かごC内に車椅子利用者
の有無を判断する(ステップ31)。このステップ31で登
録“有”と判断した場合には、その登録階に限り車椅子
用ホール表示器2を点灯表示する。(ステップ32)。
この具体的な表示内容の一例としては、例えば第4図
に示すように「この階で車椅子が降ります。出入口を広
くあけてお待ち下さい。」と表示する。この表示器2の
内容を見たホールでエレベータを待つ人達は、かごCの
到着以前に出入口を広くあけて待ち、車椅子が降りる際
の混乱を避けることが可能となる。
なお、第4図の表示は、かごCが登録階を通過した時
消灯される。ステップ31で、登録“無”と判断した場合
には、車椅子用ホール表示器2は点灯されない。
しかして、制御盤5は、第5図に示すように、車椅子
用操作盤3に登録があるか否かにより、かごC内に車椅
子利用者の有無を判断する(ステップ51)。このステッ
プ51で登録“有”と判断した場合には、次に停止する階
が車椅子用操作盤3に登録された登録階であるか否かを
判断する(ステップ52)。ステップ52で、登録階と判断
した場合には、車椅子用かご内表示器7を点灯表示させ
る(ステップ53)。
この具体的な表示内容の一例としては、例えば第6図
に示すように「次の階で車椅子が降ります。ドア付近の
人はいったん降りてお待ち下さい。」と表示される。こ
のため、これを見たかごC内の乗客は、次の階で車椅子
が簡単に降りられるように自ら進んで脇によけるか、目
的階に一旦降りて車椅子が通るのを待つことができる。
なお、ステップ51において、登録“無”と判断した場
合と、ステップ52で登録階でないと判断した場合には、
いずれも車椅子用かご内表示器7は何等点灯表示されな
い。
このように車椅子使用者がかごC内の車椅子用操作盤
3を押して目的とする先行階を登録すると、それと同時
に車椅子用ホール表示器2において前述のように点灯表
示される。従って、表示器2の内容を見たホールでエレ
ベータを待つ人達は、かごCの到着以前に出入口を広く
あけて待ち、車椅子が降りる際の混乱を避けることが可
能となる。
また、次の停止階が、車椅子用操作盤3の登録階(車
椅子使用者の目的階)である位置に、かごCが到着した
時、車椅子用かご内表示器7において、前述のように点
灯表示される。このため、表示器7を見たかごC内の乗
客は、次の階で車椅子が簡単に降りられるように自ら進
んで脇によけるか、目的階に一旦降りて車椅子が通るの
を待つことができる。
以上述べた動作により、ホールおよびかご内の利用者
は、車椅子使用者が下りようとしている階を知ることが
でき、かごが目的階に到着する前に、車椅子使用者がス
ムーズに通れるように行動でき、しかも車椅子使用者以
外の人の乗り降りの際に生じる混乱を防止できる。
また、車椅子使用者が目的階に着いて他の乗客に自分
が降りようとしていることを告げ、通路を空けて貰うと
いう、心理的に気を使う行動することなく、他の乗客は
自発的に動くことができ、車椅子使用者の心理的負担を
軽くすることができる。
以上述べた実施例では、車椅子使用者がかごCから降
りることを、報知する手段として文字で表示器により表
示する構成について説明したが、この表示内容をスピー
カーで音声により報知する構成にしてもよい。具体的な
報知内容は、車椅子使用者がかごCから降りることが判
る内容ならなんでも良い。
[発明の効果] この発明によれば、車椅子用かご内報知手段および車
椅子用ホール報知手段で報知された内容を、かご内の乗
客またはホールで待つ人が確認することができ、これに
より車椅子使用者がかごから降りる際に、かご室内に混
乱が生じることが少なく、他のエレベータの利用者がス
ムーズに乗り降りが可能となる車椅子専用エレベータを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による車椅子兼用エレベータの昇降路
の概略構成を示す図、第2図はこの発明による車椅子兼
用エレベータの概略構成を示すブロック図、第3図およ
び第4図はそれぞれ第2図の制御盤の車椅子用ホール表
示器の動作を説明するためのフローチャートおよび文字
表示例を示す図、第5図および第6図はそれぞれ第2図
の制御盤の車椅子用かご内表示器の動作を説明するため
のフローチャートおよび文字表示例を示す図である。 1……操作盤、2……車椅子用ホール表示器、3……車
椅子用操作盤、7……車椅子用かご内表示器、15……車
椅子用押しボタンスイッチ、16……押しボタンスイッ
チ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータかご内に通常の操作盤とは別に
    車椅子用操作盤を設け、この両操作盤の操作状態に応じ
    てかご呼登録がされ、かつこのかご呼登録に応じて前記
    かごを移動制御する車椅子兼用エレベータにおいて、 前記かご内に配設され、車椅子使用者がかご内から降り
    ることを報知指令により報知するかご内報知手段と、 前記各ホール毎にそれぞれ配設され、車椅子使用者がか
    ご内から降りることを報知指令により報知するホール報
    知手段と、 前記車椅子用操作盤の操作によりかご呼登録がされたと
    判断したとき報知指令を前記ホール報知手段に出力する
    第1の判断手段と、 この第1の判断手段で前記車椅子用操作盤の操作により
    かご呼登録がされたと判断したときであって、次にかご
    が停止すべき階は前記車椅子用操作盤による登録階と判
    断したとき、報知指令を前記かご内報知手段に出力する
    第2の判断手段とを具備した車椅子兼用エレベータ。
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JP3245996B2 (ja) * 1992-10-16 2002-01-15 三菱電機株式会社 エレベータの表示制御装置
JPH06227759A (ja) * 1993-02-01 1994-08-16 Toshiba Corp エレベータ
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