JP3245523B2 - インバータ制御方法およびインバータ制御装置 - Google Patents

インバータ制御方法およびインバータ制御装置

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JP3245523B2 JP26749595A JP26749595A JP3245523B2 JP 3245523 B2 JP3245523 B2 JP 3245523B2 JP 26749595 A JP26749595 A JP 26749595A JP 26749595 A JP26749595 A JP 26749595A JP 3245523 B2 JP3245523 B2 JP 3245523B2
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waveform
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pattern
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博一 小玉
司 竹林
浩史 中田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換器等に用
いられるインバータ装置をはじめとした出力波形をフィ
ードバック制御するインバータ制御方法およびインバー
タ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インバータ制御装置として、
図6に示すものがある。このインバータ制御装置50
は、直流電源51を入力として交流の負荷52を駆動す
るインバータ主回路53の制御を行うものであって、デ
ィジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)54を使用
してインバータ主回路53の出力電流を瞬時値制御して
いる。
【0003】以下、インバータ制御装置50による制御
方法を説明する。すなわち、インバータ主回路53の出
力電流を電流検出器55で検出したうえで、その出力電
流をA/D変換器56によって所定のサンプリング周波
数でA/D変換する。そして、A/D変換した出力電流
信号IOを基準電流信号ICと共にDSP54に入力す
る。DSP54は誤差増幅部57とPWM演算部58と
を備えており、DSP54に入力された出力電力信号I
Oと基準電流信号ICとを基にして、誤差増幅部5が誤
差増幅信号E=α(IC―IO)を計算する。PWM演算
部58ではこの誤差増幅信号Eに基づいて、インバータ
主回路53を構成するスイッチング素子(図示省略)の
ゲートオン時間Tonを算出する。DSP54は算出した
ゲートオン時間Tonをタイマ・カウンタ回路59に出力
する。タイマ・カウント回路59では、入力されたゲー
トオン時間Tonを基にして各スイッチング素子のゲート
駆動信号Gを作成して、ゲート駆動回路60に出力す
る。ゲート駆動回路60では入力されたゲート駆動信号
Gを基にしてインバータ主回路53のスイッチングを行
う。
【0004】なお、・出力電流信号IOおよび基準電流
信号ICの入力タイミング、・誤差増幅信号Eの計算、
・ゲートオン時間Tonの計算および出力のタイミングは
所定のサンプリング周期で連続的に実行されるようにな
っている。また、出力電流の高周波発振を抑制するため
に、誤差増幅部57の出力側に低域通過フィルタ61を
設け、この低域通過フィルタ61によって誤差増幅信号
Eのろ波を行い、ろ波後の出力Fを用いてPWM演算を
実行する方法もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インバータ
制御においては、信号経路中で発生する遅延が高周波域
での発振の原因となるので、インバータ出力を安定的に
制御するためには、遅延制御が重要となる。しかしなが
ら、瞬時値制御を行う従来のインバータ制御装置50で
は、インバータ主回路53内に含まれる低域通過フィル
タ、インバータ出力から電流を検出する電流検出器5
5、およびDSP54内で演算時間計算を行うフィード
バックループ内において遅延が発生することは構造上、
避けられなかった。
【0006】そのため、従来では、遅延の影響が特に大
きく現れる高周波域での遅延の影響を低減するために低
域通過フィルタを設けて高周波域のフィードバックゲイ
ンを下げる等の対策がなされていた。しかしながら、こ
のような対策を施しても、低域通過フィルタ自体に遅延
が含まれるため、対策手段として設けた低域通過フィル
タによって新たな遅延を生じさせてしまうことになるの
で、高周波の発振現象を確実に抑制できるとは限らなか
った。
【0007】また、低域通過フィルタを用いて高周波域
のフィードバックゲインを効率よく下げるためには、一
般に、・カットオフ周波数を低くする、・減衰量を大き
くする、という手段が講じられるが、このような手段を
講じると、やはり、低域通過フィルタの遅延を大きくし
てしまうため、簡単にフィードバックゲインを下げるこ
とができなかった。
【0008】本発明は上述のような問題点に鑑み、周期
的な出力が要求されるインバータ出力のフィードバック
制御において、高周波域での発振の原因となる遅延を抑
制して安定したインバータの制御を行えるようにするこ
とを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
達成するために、次のように構成した。
【0010】本発明は、インバータ駆動波形パターンに
基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ出力波
形を希望する周期波形に調整するインバータ制御方法で
あって、今回の所定周期期間における前記インバータ出
力波形と該所定周期期間に同期して発生させた前記希望
する周期波形との間の誤差波形パターンを形成したうえ
で、該誤差波形パターンを前回の所定周期期間における
前記インバータ駆動波形パターンに加算して該インバー
タ駆動波形パターンを更新し、前記誤差波形パターンの
位相を前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形
パターンに対して所定期間相対的に進相させたうえで、
前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
ンに加算することを特徴とするインバータ制御方法を提
供する
【0011】また、本発明は、インバータ駆動波形パタ
ーンに基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ
出力波形を希望する周期波形に調整するインバータ制御
方法であって、今回の所定周期期間における前記インバ
ータ出力波形と該所定周期期間に同期して発生させた前
記希望する周期波形との間の誤差波形パターンを形成し
たうえで、該誤差波形パターンを前回の所定周期期間に
おける前記インバータ駆動波形パターンに加算して該イ
ンバータ駆動波形パターンを更新し、前回の所定周期期
間におけるインバータ駆動波形パターンに対して高域ろ
波を行ったうえで、該高域ろ波後のインバータ駆動波形
パターンに、前記誤差波形パターンを加算することを特
徴とするインバータ制御方法を提供する。
【0012】また、本発明は、インバータ駆動波形パタ
ーンに基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ
出力波形を希望する周期波形に調整するインバータ制御
方法であって、今回の所定周期期間における前記インバ
ータ出力波形と該所定周期期間に同期して発生させた前
記希望する周期波形との間の誤差波形パターンを形成し
たうえで、該誤差波形パターンを前回の所定周期期間に
おける前記インバータ駆動波形パターンに加算して該イ
ンバータ駆動波形パターンを更新し、前記誤差波形パタ
ーンに任意の係数(0<任意の係数≦1)を乗算したう
えで、前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形
パターンに加算し、前記誤差波形パターンの振幅に比例
して前記任意の係数を変動させることを特徴とするイン
バータ制御方法を提供する。
【0013】また、本発明は、インバータ駆動波形パタ
ーンに基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ
出力波形を希望する周期波形に調整するインバータ制御
装置であって、前回の所定周期期間におけるインバータ
駆動波形パターンを記憶する記憶手段と、今回の所定周
期期間におけるインバータ出力波形と該所定周期期間に
同期して発生させた前記希望する周期波形との間の誤差
波形パターンを形成する誤差波形パターン形成手段と、
前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
し、前記更新手段は、前記誤差波形パターンの位相を前
回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パターン
に対して所定期間、相対的に進相させたうえで、前回の
所定周期期間におけるインバータ駆動波形パターンに加
算するものであることを特徴とするインバータ制御装置
を提供する。
【0014】また、本発明は、前記誤差波形パターンの
進相具合を調整する調整手段をさらに備えていることを
特徴とするインバータ制御装置を提供する。
【0015】また、本発明は、インバータ駆動波形パタ
ーンに基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ
出力波形を希望する周期波形に調整するインバータ制御
装置であって、前回の所定周期期間におけるインバータ
駆動波形パターンを記憶する記憶手段と、今回の所定周
期期間におけるインバータ出力波形と該所定周期期間に
同期して発生させた前記希望する周期波形との間の誤差
波形パターンを形成する誤差波形パターン形成手段と、
前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
し、前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パ
ターンに対して高域ろ波を行う高域ろ波手段をさらに備
えていることを特徴とするインバータ制御装置を提供す
る。
【0016】また、本発明は、インバータ駆動波形パタ
ーンに基づいて繰り返し出力される周期的なインバータ
出力波形を希望する周期波形に調整するインバータ制御
装置であって、前回の所定周期期間におけるインバータ
駆動波形パターンを記憶する記憶手段と、今回の所定周
期期間におけるインバータ出力波形と該所定周期期間に
同期して発生させた前記希望する周期波形との間の誤差
波形パターンを形成する誤差波形パターン形成手段と、
前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
し、前記更新手段は、前記誤差波形パターンに任意の係
数(0<任意の係数≦1)を乗算したうえで、前回の所
定周期期間におけるインバータ駆動波形パターンに加算
し、前記誤差波形パターンの振幅に比例して前記任意の
係数を変動させるものであることを特徴とするインバー
タ制御装置を提供する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施の形態】図1は本発明のインバータ制御装置を組
み込んだ系統連系型のインバータ装置1の全体構成を示
す図である。このインバータ装置1は太陽電池2から出
力された直流電力を商用電力系統3と同―の位相および
周波数(50/60Hz)をもつ交流電力に変換したの
ち商用電力系統3に供給するものである。
【0022】インバータ装置1は、コンデンサ4と、高
周波インバータブリッジ5と、高周波トランス6と、ダ
イオードブリッジ7と、フィルタ回路10と、低周波イ
ンバータブリッジ11と、連係リレー12と、ACフィ
ルタ13と、インバータ出力電流検出器14と、系統電
圧検出器15と、A/D変換器16と、インバータ制御
装置17とを備えている。
【0023】コンデンサ4は、太陽電池2から入力され
る直流電流の変動を抑制している。高周波インバータブ
リッジ5は、インバータ装置1に入力される直流電力を
高周波交流(十〜数百KHz)に変換している。高周波
トランス6は、太陽電池2(一次側)と商用電力系統3
(二次側)とを絶縁している。ダイオードブリッジ7
は、高周波トランス6によって絶縁された高周波交流を
整流している。フィルタ回路10は、DCリアクトル8
およびコンデンサ9で構成されており、ダイオードブリ
ッジ7が整流した整流波形中に含まれる高周波成分を除
去して平滑化している。低周波インバータブリッジ11
は、フィルタ回路10の直流出力を低周波(50/60
〜数百Hz)で折返し制御を行って低周波の交流を作成
している。連系リレー12は、インバータ出力、すなわ
ち低周波インバータブリッジ11で作成された低周波交
流と商用電力系統3との連系および切り離しを行ってい
る。ACフィルタ13は、インバータ出力の高周波成分
を除去している。出力電流検出器14は、インバータ出
力の電流値を検出している。系統電圧検出器15は、イ
ンバータ出力および商用電力系統3の系統電圧を検出し
ている。A/D変換器16は、出力電流検出器15が検
出した電流値をA/D変換している。インバータ制御装
置17は、高周波インバータブリッジ5および低周波イ
ンバータブリッジ11を制御している。
【0024】インバータ制御装置17は、インバータ出
力波形を所定周期期間(所定周期としは、1/4周期,
1/2周期,1周期、およびn周期(n:自然数)を用
いることができる)毎に取り出すとともに、今回取り出
した所定周期期間におけるインバータ出力波形と希望す
る周期波形との間の誤差データを作成したうえで、この
誤差データを前回の所定周期期間におけるインバータ駆
動波形にフイードバックしてインバータ出力を制御して
おり、そのために次のような構成を備えている。
【0025】すなわち、インバータ制御装置17は低周
波折返しインバータ制御部20と、低周波ゲート駆動部
21と、高周波PWMインバータ制御部22と、高周波
ゲート駆動部23と、基準波形メモリ24とを備えてい
る。
【0026】低周波折返しインバータ制御部20は、商
用電力系統における系統電圧のゼロクロスに同期して直
流波形の折返し制御を行っている。低周波ゲート駆動部
21は、低周波折り返しインバータ制御部20の制御に
基づいて低周波インバータブリッジ11のスイッチング
制御用のパルス列を出力している。高周波PWMインバ
ータ制御部22は、インバータ出力電流波形が商用電力
系統3における系統電圧と同位相の正弦波波形となるよ
うに制御している。高周波ゲート駆動部23は、高周波
PWMインバータ制御部22の制御に基づいて高周波イ
ンバータブリッジ5のスイッチングを行っている。基準
波形メモリ24は、希望するインバータ出力周期波形で
ある正弦波基準電流信号ICを記憶するとともに、記憶
している正弦波基準電流信号ICを系統同期信号Rに同
期して高周波PWMインバータ制御部22に供給してい
る。
【0027】なお、低周波折り返しインバータ制御部2
0は直流波形の折り返し制御を系統電圧のゼロクロスに
同期させるために、系統電圧検出器15が検出した系統
電圧信号を基にして系統同期信号Rを作成しており、さ
らには、作成した系統同期信号Rを高周波PWMインバ
ータ制御部22および基準波形メモリ24に供給してい
る。
【0028】次に、図2を参照して高周波PWMインバ
ータ制御部22の構成を説明する。高周波PWMインバ
ータ制御部22は、誤差増幅信号作成部26と、第1低
域通過フィルタ27と、誤差波形積分部28と、第2低
域通過フィルタ29と、PWM演算部30とを備えてい
る。
【0029】誤差増幅信号作成部26は、A/D変換器
16から供給されるインバータ出力電流信号IOと基準
波形メモリ24から供給される正弦波基準電流信号IC
とからその誤差増幅信号Eを作成するようになってお
り、減算部26aと誤差増幅部26bとを備えている。
減算部26aはインバータ出力電流信号IOと正弦波基
準電流信号ICとの誤差信号e=(IC―IO)を作成し
ており、誤差増幅部26bは減算部26aで作成した誤
差信号eに誤差増幅率α(0<α≦1)を乗算して誤差
増幅信号Eを作成している。
【0030】第1低域通過フィルタ(FIR)27は、
誤差増幅信号Eに含まれる高周波成分を除去している。
【0031】誤差波形積分部28は、高周波除去後の誤
差増幅信号fを積分してインバータ駆動波形パターンp
を形成するようになっており、加算部28aと駆動波形
メモリ28bとを備えている。加算部28aは今回の所
定周期期間において第1低域通過フィルタ27から供給
される高周波除去後の誤差増幅信号fに、駆動波形メモ
リ28bで記憶している高周波除去後の前回の所定周期
期間におけるインバータ駆動波形パターンgを加算する
ことで、インバータ駆動波形パターンpを作成してい
る。駆動波形メモリ28bは、加算部28aで作成した
のち、第2低域通過フィルタ29で高周波が除去された
インバータ駆動波形パターンgを記憶している。
【0032】第2低域通過フィルタ29は、加算部28
aで形成されたインバータ駆動波形パターンpを高周波
除去した後、駆動波形メモリ28bに供給している。
【0033】PWM演算部30は、誤差波形積分部28
で作成されたインバータ駆動波形パターンpをPWM変
調してゲートオン時間Tonを算出している。
【0034】ゲート駆動部23は、PWMメモリ31
と、タイマ・カウント部32と、ゲート駆動回路33と
を備えている。PWMメモリ31は、PWM演算部30
で算出したゲートオン時間Tonのデータを保存してい
る。タイマ・カウント部32は、PWMメモリ31が記
憶しているゲートオン時間Tonのデータを系統同期信号
Rに同期して順次読み出して高周波インバータブリッジ
5のスイッチング制御用のパルス列PLを作成してい
る。ゲート駆動回路23は、タイマ・カウンタ部32が
作成したパルス列PLを基にして高周波インバータブリ
ッジ5のスイッチングを行っている。
【0035】次に、このインバータ制御装置17による
インバータ装置1の制御操作を説明する。
【0036】インバータ制御装置17によるインバータ
制御は基本的に次のようにして行われる。すなわち、イ
ンバータ出力の所定周期期間(n周期(n:自然数)、
1周期期間、半周期期間、もしくは1/4周期期間等)
を1セットとしたインバータ駆動波形パターンを作成し
たうえで、そのインバータ駆動波形パターンに対してP
WM演算を行って1セット分のゲートオン時間Tonのデ
ータを作成する。そして、このゲートオン時間Tonのデ
ータを繰り返し用いて高周波インバータブリッジ5のス
イッチングを行っている。
【0037】そして、このような高周波インバータブリ
ッジ5のスイッチング操作に際して、次のようなフイー
ドバック制御を行っている。すなわち、前回の所定周期
期間におけるインバータ駆動波形パターンを記憶してお
く。一方、望みの周期波形(正弦波基準電流信号)IC
とインバータ出力波形(インバータ出力電流信号)IO
との間で誤差波形パターン(誤差信号)eを作成し、さ
らにこの誤差波形パターンeに任意の係数α(0<α≦
1)を乗算して誤差増幅信号Eを形成する。そして、記
憶している前回の所定周期期間のインバータ駆動波形パ
ターンに誤差増幅信号Eを加算することでインバータ駆
動波形パターンを更新している。このようにして、更新
されたインバータ駆動波形パターンを用いて新たにPW
M演算を行い、ゲートオン時間を作成しているので、イ
ンバータ出力は徐々に望みの周期波形に近づいていくこ
とになる。
【0038】このようなインバータ制御装置17のフィ
ードバック制御方法は瞬時直制御ではなく、出力波形の
1周期もしくは半周期毎にインバータ出力を更新するも
のとなっている。
【0039】さらに、インバータ制御装置17におい
て、前記誤差増幅信号Eの位相を、記憶している前回の
所定周期期間のインバータ駆動波形パターンに対して所
定期間、相対的に進相処理したうえで、インバータ駆動
波形パターンに加算している。そして、このときの位相
の進相程度を、インバータ出力を形成するために生じる
遅延や高周波除去後の誤差増幅信号fを作成するために
生じる遅延の合計時間に相当させることで、これらの遅
延を相殺している。
【0040】さらにまた、インバータ駆動波形パターン
に対して高周波除去処理を施したのち記憶しており、こ
の高周波除去後のインバータ駆動波形パターンに高周波
除去後の誤差増幅信号fを加算しており、これによって
さらに高周波ノイズを除去している。なお、インバータ
駆動波形パターンに対して行う高周波除去処理において
も遅延が発生するが、この遅延もまた、上述した進相処
理と同様の進相処理によって相殺している。
【0041】次に、インバータ制御装置17によるイン
バータ制御操作を具体的に説明する。なお、このインバ
ータ装置1では低周波インバータブリッジ11が折り返
し制御を行っており、これによって、高周波インバータ
ブリッジ5は、インバータ出力の基本周波数の半周期期
間、もしくは1周期期間に相当する波形を繰り返し出力
すれば良くなっている。そのため、以下の説明では、基
本周波数の1周期毎に、1/2周期分の演算を行うイン
バータ制御として説明している。
【0042】系統同期信号Rに同期した基本周波数の1
周期毎のカウント数をn、各周期を構成する1/2周期
(例えば前半の1/2周期)内における波形区間番号を
i(i=0,1,…,I−1)とし、さらに、誤差信号
をei(n)、誤差増幅率をα(0<α≦1)、第1低
域通過フィルタ27の出力をfi(n)、PWM演算部3
0に入力されるインバータ駆動波形パターンをp
i(n)、駆動波形メモリ28bが記憶するインバータ
駆動波形パターンをgi(n)、とすると、これらは以下
の式で表される。
【0043】
【数1】
【0044】
【数2】
【0045】
【数3】
【0046】ここで、式(1)におけるhjは第1低域
通過フィルタ27を構成するNタップのデジタルフィル
タのフィルタ係数である。式(2)におけるτは誤差波
形(高周波除去後の誤差増幅信号fの作成過程における
遅延を補正するための時間ステップである。また、式
(3)におけるcjは第2低域通過フィルタ29を構成
する奇数次のMタップのデジタルフィルタのフィルタ係
数であり、dはこのフィルタのろ波操作において発生す
る遅延を補正するための時間ステップである。
【0047】式(3)において、デジタルフィルタが対
称型であるならば、dは次の(4)式で求められる。
【0048】d=(M−1)/2 …(4) また、式(2)、および式(3)におけるインバータ駆
動波形パターンgは、駆動波形メモリ28bに保存され
るが、初期値としては0が与えられている。したがっ
て、初期状態における駆動波形メモリ28bにはI個の
0が格納されている。そこで、これらのインバータ駆動
波形パターンgは、それぞれ式(2)に基づいて、第1
低域通過フィルタ27の出力fと加算されて、I個のデ
ータで構成されるインバータ駆動波形パターンpが算出
される。この信号pはPWM演算部30に出力されると
共に、第2低域通過フィルタ29によって式(3)の演
算が施されて高調波ノイズ成分を除去されたのち、高周
波除去後のインバータ駆動波形パターンgとなって駆動
波形メモリ28bに格納される。
【0049】そして、次に、系統同期信号Rが入力され
ると周期カウントnはインクリメントされて、式
(1),(2),(3)の演算が実行されることになる。
この際、式(2)の演算においては、前回所定周期期間
において駆動波形メモリ28bに格納したインバータ駆
動波形パターンgに対し、今回の所定周期期間における
第1低域通過フィルタ27の出力fの波形パターンが加
算されることで、インバータ駆動波形パターンpが更新
される。そして、以下、同様の演算を繰り返すことによ
り、誤差増幅信号Eは0に収束していき、駆動波形メモ
リ28b内に、望みのインバータ駆動波形パターンgが
格納されていく。その際、周期のカウントnは系統同期
信号Rによってインクリメントされ、系統電圧と同期が
とられている。
【0050】次に、このインバータ制御装置17による
インバータ制御を、図3,図4にそれぞれ示す波形形状
に基づいてさらに詳細に説明する。
【0051】まず最初の系統同期信号R(0)が発せられ
ると、基準波形メモリ24から系統同期信号Rに同期し
て正弦波基準電流信号ICが減算部26aに供給され
る。このとき、まだインバータ出力がなれされていない
ため、減算部26aにはインバータ出力電流信号IO
供給されていない。そのため、このタイミングでは、正
弦波基準電流信号ICが誤差信号e(0)として誤差増幅部
26bに出力される。誤差増幅部26bでは、供給され
た誤差信号e(0)から誤差増幅信号E(0)を形成して、第
1低域通過フィルタ27に出力する。第1低域通過フィ
ルタ27では、上述した式(1)の演算操作を行うこと
で誤差増幅信号E(0)の高周波成分を除去したのち出力
(0)として誤差波形積分部28に出力する。このと
き、第1低域通過フィルタ27によるろ波操作により出
力f(0)はτbだけ遅延することになるが、以降の周期
における遅延補正操作によりこの遅延は補正される。
【0052】誤差波形積分部28では、上述した式
(2)の演算処理を行うことで、入力された第1低域通
過フィルタ27の出力f(0)と、駆動波形メモリ28b
の出力gとを加算部28aで加算する。しかしながら、
このとき、最初の系統同期信号R(0)の発生時であるの
で、駆動波形メモリ28bには、高周波除去後のインバ
ータ駆動波形パターンgは格納されていない。そのた
め、加算部28aからは、第1低域通過フィルタ27の
出力f(0)がインバータ駆動波形パターンp(0)として出
力される。
【0053】加算部28aから出力されたインバータ駆
動波形パターンp(0)は、第2低域通過フィルタ29に
よって上述した式(3)の演算処理を行うことで高周波
ノイズ成分が取り除かれたのち、駆動波形メモリ28b
に、駆動波形パターンg(0)として格納される。このと
き、第2低域通過フィルタ29によるろ波操作により駆
動波形パターンg(0)はdだけ遅延することになるが、
この遅延は、式(3)に示すように、第2低域通過フィ
ルタ29のろ波演算中に補正される。
【0054】一方、このようなインバータ駆動波形パタ
ーンp(0)を入力されたPWM演算部30では、インバ
ータ駆動波形パターンp(0)をPWM変調してゲートオ
ン時間Tonを算出して、高周波ゲート駆動部23に出力
する。
【0055】ゲート駆動部23では、入力されたゲート
オン時間TonのデータをPWMメモリ31に格納したう
えで、タイマ・カウンタ部32で、ゲートオン時間Ton
のデータを系統同期信号R(0)に同期して順次読み出し
て高周波インバータブリッジ5のスイッチング制御用の
パルス列PLを作成する。そして、作成したパルス列P
Lを基にしてゲート駆動回路33が高周波インバータブ
リッジ5のスイッチングを行う。このようにして高周波
インバータブリッジ5のスイッチングを行うと、図1中
のA点には、図3(a)に示す高周波パルスs1が発生
する。なお、図3(a)では、模式的に表しているが、
このパルスs1は実際には、例えば19KHzといった
高周波パルスである。
【0056】高周波トランス6によって絶縁された高周
波パルスs1は、ダイオードブリッジ7によって整流さ
れるので、図1中のB点には、図3(b)に示すパルス
信号s2が発生する。ダイオードブリッジ7で整流され
たパルス信号s2は、フィルタ回路10によって高周波
成分を除去されるとともに平滑化されて、図1中のC点
には、図3(c)に示す直流出力s3が発生する。この
ようにして、発生した直流出力s3は、低周波インバー
タブリッジ11によって低周波(50/60〜数百H
z)で折返し制御を行うので、図1中のD点には、一周
期分の低周波のインバータ出力IO(0)が発生する。な
お、低周波インバータブリッジ11は、低周波折り返し
インバータ制御部20の制御を受けた低周波ゲート駆動
部21によって駆動される。
【0057】そして、発生させた一周期分のインバータ
出力IO(0)は、連系リレー12によって、商用電力系統
3との連系および切り離しが行われる。
【0058】一方、発生させた一周期分のインバータ出
力IO(0)は出力電流検出器14によって検出される。そ
して、検出された一周期分のインバータ出力IO(0)はA
/D変換器16でA/D変換されたのち、高周波PWM
インバータ制御部22に供給される。
【0059】高周波PWMインバータ制御部22では、
供給されたインバータ出力IO(0)を誤差信号作成部26
の減算部26aに入力する。すると、減算部26aで
は、2番目に発せられた系統同期信号R(1)に同期して
基準波形メモリ24から誤差信号作成部26に入力され
た正弦波基準電流信号ICとインバータ出力IO(0)とか
ら、誤差信号e(1)を形成する。このとき、インバータ
出力IO(0)は図4(a)に示すように、インバータ装置
1内での信号処理によって正弦波基準電流信号ICに対
してτaだけ遅延している。そのため、誤差信号e(1)
は図4(b)に示すような波形となる。そして、この誤
差信号e(1)に対して誤差増幅部26bでα(0<α≦
1)を乗算処理することで、誤差増幅信号E(1)を作成
して、第1低域通過フィルタ27に出力する。第1低域
通過フィルタ27では、誤差増幅信号E(1)の高周波成
分を除去したのち、図4(c)に示す出力f(1)として
誤差波形積分部28に出力する。このとき、第1低域通
過フィルタ27の出力f(1)は、第1低域通過フィルタ
27のろ波処理により、τbだけ遅延した状態で出力さ
れる。
【0060】誤差波形積分部28では、入力された第1
低域通過フィルタ27の出力f(1)と、駆動波形メモ
リ28bの出力g、すなわち、第2低域通過フィルタ2
9で高周波除去された前回の周期期間でのインバータ駆
動波形パターンg(0)とを加算部28aで上述した式
(2)の加算処理を行うことで、インバータ駆動波形パ
ターンp(1)を更新する。
【0061】このとき、加算部28aでは、誤差増幅信
号E(1)を図4(d)に示すように、駆動波形メモリ2
8bの出力g(0)に対してτ期間だけ相対的に進相処理
したうえで、図4(e)に示すように、駆動波形メモリ
28bの出力g(0)に加算している。
【0062】このように、加算部28aでは、τだけ進
相処理することで遅延を補正している。この遅延補正分
τは、インバータ装置1側で発生する遅延τaと第1低
域通過フィルタ27で発生する遅延τbとを加算した値
(τ=τa+τb)に設定されている。
【0063】図4(f)に示すように形成された加算部
28aが作成したインバータ駆動波形パターンp
(1)は、PWM演算部30に供給されるとともに、第2
低域通過フィルタ29に供給される。
【0064】第2低域通過フィルタ29に供給されたイ
ンバータ駆動波形パターンpは、図4(g)に示すよう
に、高周波ノイズ成分が取り除かれたのち、駆動波形メ
モリ28bに、駆動波形パターンg(1)として格納され
る。駆動波形メモリ28bに格納される駆動波形パター
ンg(1)は、第2低域通過フィルタ29による高周波ろ
波操作により、d期間だけ遅延することになるが、この
遅延dは、第2低域通過フィルタ29によって式(3)
に示す演算処理が施されることで、図4(h)に示すよ
うに補正される。
【0065】一方、このようなインバータ駆動波形パタ
ーンp(1)を入力されたPWM演算部30では、インバ
ータ駆動波形パターンp(1)をPWM変調してゲートオ
ン時間Tonを算出して、高周波ゲート駆動部23に出力
する。そして、こののち、上述したのと同じ操作を行う
ことでインバータ出力を作成する。
【0066】このようにして、更新されたインバータ駆
動波形パターンp(n)を用いて新たにPWM演算を行
い、ゲートオン時間を作成することで、インバータ出力
は徐々に望みの周期波形に近づいていくことになる。
【0067】ところで、上述した実施の形態において
は、第2低域通過フィルタ29を設けて、インバータ駆
動波形パターンp(n)の高周波ノイズ成分を除去してい
るのは次のような理由によっている。すなわち、加算部
28aで行う遅延の補正操作においては、遅延時間をサ
ンプリング周期を最小単位とする一定時間に近似させて
おり、サンプリング周期の最小単位より微小な遅延は実
際的には補正操作が及ばず、補正操作と実際の遅延特性
との間にはどうしても誤差が生じる。そのため、長時間
に渡ってインバータ制御を継続すると、第5図(a)に
示すように高周波のノイズ成分が徐々ではあるが無限大
に増幅されていくことになる。また、加算部28aによ
る進相処理では、90度より大きな位相誤差が生じる
と、誤差信号e(n)を加算する割合(この割合は誤差増
幅率αを変動させることによって調整できる)を十分に
小さくしたとしても、誤差波形パターンは0に収束せず
に発散してしまう。しかしながら、第2低域通過フィル
タ29を設けることで、インバータ駆動波形パターンp
(n)の高周波のノイズ成分を除去でき、これによって図
5(b)に示すような良好なインバータ出力波形が得ら
れる。
【0068】なお、上述した実施の形態では、インバー
タ駆動波形パターンpをそのままPWM演算部30に出
力しているが、高周波PWMインバータ制御部22を構
成するDSP等において演算能力に余裕があれば、第2
低域通過フィルタ29によって高周波が除去された後の
インバータ駆動波形パターンgをPWM演算部30に出
力するようにしても良い。
【0069】また、上述した実施の形態では誤差増幅率
αを一定としていたが、誤差増幅率αを誤差信号eの振
幅(パワー)に応じて次のように変化させてもよい。す
なわち、誤差増幅率αを1に近づけると、望みの波形ヘ
の収束が速くなるが、フィードバック信号、すなわち、
インバータ駆動波形パターンpにノイズが乗った場合、
インバータ出力波形にその影響が大きく現れることにな
るという問題がある。―方、誤差増幅率αを0に近づけ
ると、望みの波形ヘの収束は遅くなるものの・ノイズの
影響を受けにくくなる、・ゲートオン時間Tonとインバ
ータ出力とが線形の関係にない場合においても、インバ
ータ駆動波形パターンpが徐々に修正されていくことに
より、良好なインバータ出力波形を得ることができる、
という利点がある。
【0070】そこで、誤差信号eの振幅が大きいときは
誤差増幅率αの値を大きくとり、誤差信号eの振幅が小
さいときは誤差増幅率αの値を小さくする。これによ
り、インバータ出力波形の基準波形パターンヘの追従速
度を速め、収束点での誤差を小さく抑えることができ
る。
【0071】なお、このような制御を行うためには、上
述したインバータ制御装置17の構成の他に、図示はし
ないが、誤差信号eの振幅を測定する振幅測定手段と、
振幅測定手段が測定した誤差信号eの振幅の大きさに比
例して誤差増幅率αを変動させる誤差増幅率変動手段と
が新たに必要となる。
【0072】さらには、上述した実施の形態では、誤差
波形(高周波除去後の誤差増幅信号f)の作成過程にお
ける遅延時間を補正するための時間ステップτは、固定
的に設定されるようにしていたが、この他、時間ステッ
プτを外部から調整する調整手段を設けて、高周波除去
後の誤差増幅信号fの進相程度を調整してもよい。そう
すれば、遅延時間に影響を及ぼす要素が、各インバータ
装置1の間で変動して、遅延時間が各インバータ装置1
間で微妙に変動している場合であっても、その遅延時間
の変動を進相調整手段による進相具合の調整によって抑
制することができるようになる。なお、遅延時間に影響
を及ぼす要素としては、例えば、インバータ装置1を構
成する各電子部品(コンデンサ9、高周波トランス6、
ダイオードブリッジ7、DCリアクトル8、ACフィル
タ13等)の回路定数のばらつきが挙げられる。
【0073】さらにまた、上述した実施の形態では、基
本周波数の1周期毎に、1/2周期分のインバータ駆動
波形パターンの更新演算を行うインバータ制御として説
明していたが、本発明はこの他、基本周波数の1周期毎
に1周期分もしくは1/4周期分の波形パターンを取り
出して演算を行ってもよい。ただ、1/4周期分の波形
パターンを取り出す場合には、取り出した1/4周期分
の波形パターンを基にして1/2周期分や1周期分の波
形パターンを形成する波形形成手段が新たに必要にな
る。
【0074】さらには、n周期(n:自然数)毎に、1
/4周期分、1/2周期分、1周期分、n周期分の波形
パターンの更新演算を行うようにしていもよい。この場
合、系統同期信号Rをn周期に合わせて設定する必要が
ある。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、次のよ
うな効果が得られる。
【0076】インバータ主回路やその出力を波形する
検出手段における遅延時間を補正してフィードバック制
御が行えるため、これらの遅延要素に起因する高周波で
の発振の発生を抑制することができた。
【0077】インバータ出力の波形検出においても大
きな減衰を有する低域通過フィルタを用いることが可能
になるため、対ノイズ性能をさらに向上させることがで
きた。 誤差波形パターンの積分結果であるインバータ駆動
波形パターンそのものに対して高域ろ波を行うため、イ
ンバータ出力波形のフィードバックの際に考慮すべき遅
延時間の推定に若干の誤差を含んでいても、安定な動作
を行うことができた。
【0078】ゲートオン時間とインバータ出力が線形
の関係にない場合においても、誤差波形パターンに乗算
される所定係数の値を小さく設定することにより、イン
バータ駆動波形パターンは徐々に修正されていくことに
なり、これによって、良好なインバータ出力波形を得る
ことができた。
【0079】誤差波形パターンに乗算される所定係数
を、誤差波形パターンの振幅に比例して変動させること
により、より速く出力波形を基準波形に近づけることが
できた。
【0080】誤差波形パターンの進相具合を調整する
ことで、遅延時間に影響を及ぼす要素が、各インバータ
装置の間で変動して、遅延時間が各インバータ装置間で
微妙に変動している場合であっても、その遅延時間の変
動を抑制することができ、さらにインバータ制御の精度
が高まった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるインバータ制御
装置を組み込んだインバータ装置の構成を示すブロック
図である。
【図2】 実施の形態のインバータ制御装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】 実施の形態のインバータ装置の波形形成途中
状態における信号波形をそれぞれ示す図である。
【図4】 実施の形態のインバータ制御装置の波形整形
過程をそれぞれ示す図である。
【図5】 実施の形態のインバータ装置のインバータ出
力波形図である。
【図6】 従来のインバータ装置の構成を示すブロック
図である。5 高周波インバータブリッジ 22
高周波PWMインバータ制御部 24 基準波形メモリ 26 誤差信号
作成部 27 第1低周波通過フィルタ 28 誤差波形
積分部 29 第2低周波通過フィルタ 30 PWM演
算部 e 誤差信号 E 誤差増幅信
号 f 高周波除去後の誤差増幅信号 p インバータ
駆動波形パターン g 高周波除去後のインバータ駆動波形パターン Ton ゲートオン時間 IC 正弦波基
準電流信号 IO インバータ出力電流信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 浩史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−194134(JP,A) 特開 平2−46174(JP,A) 特開 昭63−77380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御方法であって、 今回の所定周期期間における前記インバータ出力波形と
    該所定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期
    波形との間の誤差波形パターンを形成したうえで、該誤
    差波形パターンを前回の所定周期期間における前記イン
    バータ駆動波形パターンに加算して該インバータ駆動波
    形パターンを更新し、 前記誤差波形パターンの位相を前回の所定周期期間にお
    けるインバータ駆動波形パターンに対して所定期間相対
    的に進相させたうえで、前回の所定周期期間におけるイ
    ンバータ駆動波形パターンに加算することを特徴とする
    インバータ制御方法。
  2. 【請求項2】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御方法であって、 今回の所定周期期間における前記インバータ出力波形と
    該所定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期
    波形との間の誤差波形パターンを形成したうえで、該誤
    差波形パターンを前回の所定周期期間における前記イン
    バータ駆動波形パターンに加算して該インバータ駆動波
    形パターンを更新し、 前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
    ンに対して高域ろ波を行ったうえで、該高域ろ波後のイ
    ンバータ駆動波形パターンに、前記誤差波形パターンを
    加算することを特徴とするインバータ制御方法。
  3. 【請求項3】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御方法であって、 今回の所定周期期間における前記インバータ出力波形と
    該所定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期
    波形との間の誤差波形パターンを形成したうえで、該誤
    差波形パターンを前回の所定周期期間における前記イン
    バータ駆動波形パターンに加算して該インバータ駆動波
    形パターンを更新し、 前記誤差波形パターンに任意の係数(0<任意の係数≦
    1)を乗算したうえで、前回の所定周期期間におけるイ
    ンバータ駆動波形パターンに加算し、 前記誤差波形パターンの振幅に比例して前記任意の係数
    を変動させることを特徴とするインバータ制御方法。
  4. 【請求項4】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御装置であって、 前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
    ンを記憶する記憶手段と、 今回の所定周期期間におけるインバータ出力波形と該所
    定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期波形
    との間の誤差波形パターンを形成する誤差波形パターン
    形成手段と、 前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
    ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
    間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
    ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
    し、前記更新手段は、前記誤差波形パターンの位相を前
    回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パターン
    に対して所定期間、相対的に進相させたうえで、前回の
    所定周期期間におけるインバータ駆動波形パターンに加
    算するものであることを特徴とするインバータ制御装
    置。
  5. 【請求項5】 前記誤差波形パターンの進相具合を調整
    する調整手段をさらに備えていることを特徴とする請求
    項4記載のインバータ制御装置。
  6. 【請求項6】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御装置であって、 前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
    ンを記憶する記憶手段と、 今回の所定周期期間におけるインバータ出力波形と該所
    定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期波形
    との間の誤差波形パターンを形成する誤差波形パターン
    形成手段と、 前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
    ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
    間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
    ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
    し、 前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
    ンに対して高域ろ波を行う高域ろ波手段をさらに備えて
    いることを特徴とするインバータ制御装置。
  7. 【請求項7】 インバータ駆動波形パターンに基づいて
    繰り返し出力される周期的なインバータ出力波形を希望
    する周期波形に調整するインバータ制御装置であって、 前回の所定周期期間におけるインバータ駆動波形パター
    ンを記憶する記憶手段と、 今回の所定周期期間におけるインバータ出力波形と該所
    定周期期間に同期して発生させた前記希望する周期波形
    との間の誤差波形パターンを形成する誤差波形パターン
    形成手段と、 前記誤差波形パターン形成手段が形成した誤差波形パタ
    ーンを、前記記憶手段が記憶している前回の所定周期期
    間におけるインバータ駆動波形パターンに加算して該イ
    ンバータ駆動波形パターンを更新する更新手段とを有
    し、 前記更新手段は、前記誤差波形パターンに任意の係数
    (0<任意の係数≦1)を乗算したうえで、前回の所定
    周期期間におけるインバータ駆動波形パターンに加算
    し、前記誤差波形パターンの振幅に比例して前記任意の
    係数を変動させるものであることを特徴とするインバー
    タ制御装置。
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