JP3244074B2 - 出力レベル制御回路 - Google Patents

出力レベル制御回路

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JP3244074B2 JP10277899A JP10277899A JP3244074B2 JP 3244074 B2 JP3244074 B2 JP 3244074B2 JP 10277899 A JP10277899 A JP 10277899A JP 10277899 A JP10277899 A JP 10277899A JP 3244074 B2 JP3244074 B2 JP 3244074B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特にECL(Emitter Coupled Logic:エ
ミッタ結合論理)出力バッファ回路の出力レベル制御回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ内部で使用するトランジスタの電
流増幅率(エミッタ接地電流増幅率)hFEは、プロセス
によっても異なるが、製造変動により約34〜200の値で
変動する。
【0003】図6は、従来のECL回路の出力バッファ
の構成を示す図であり、エミッタが共通接続され定電流
源15を介して低電位電源VEEに接続され、差動信号
(相補信号)H01、H02をベースに差動入力し、コ
レクタが負荷抵抗R1、R2を介して高電位電源GND
に接続された差動対トランジスタQ1、Q2を備え、ト
ランジスタQ1、Q2のコレクタ間には、抵抗R3と、
ダイオード接続されたトランジスタQ4とトランジスタ
Q5とが各トランジスタのコレクタとエミッタを共通接
続して接続されており、各トランジスタQ4、Q5はそ
れぞれ互いに逆向きの一方向に電流を流し、トランジス
タQ2のコレクタ電位をベース電位としコレクタがGN
DA電位に接続されエミッタが終端抵抗R7を介して終
端電位(−2V)に接続され、エミッタフォロワを構成
するトランジスタQ3を備えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示したECL出
力バッファ回路において、終端抵抗R7の抵抗値を50
Ω、終端電圧を−2V、エミッタフォロワQ3のベース
電圧をVb、コレクタ電流Icとし、ベース接地電流増
幅率αをほぼ1とすると、ECL出力バッファ回路のエ
ミッタフォロワのハイレベル出力電圧VOH(High Leve
l Output Voltage)は、終端抵抗R7の端子電圧とし
て与えられ、次式(1)となる。 −2+50×Ic …(1)
【0005】ここで、エミッタフォロワトランジスタQ
3のベース電流をIbとすると、 Ic=hFE×Ib …(2) となるため、電流増幅率hFEの値が低い場合は、ECL
出力バッファ回路のハイレベル出力電圧VOHは小とな
る。この場合、トランジスタQ3のベース電圧Vbを変
更するように、ECL出力バッファ回路の回路電流値、
すなわち、トランジスタQ1、Q2の共通エミッタを駆
動する電流源の電流値を変更するしかない。
【0006】しかしながら、ECL出力バッファ回路の
回路電流値を変える構成とした場合、例えばシミュレー
ションでは特性が出ているが、実デバイスでは、hFEの
値の変動により、所望の特性が出ないという事態も生
じ、この結果設計変更を行なうことになる。
【0007】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、出力レベルがトラ
ンジスタの製造変動に依存しないようにした出力バッフ
ァ回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、出力段がエミッタフォロワ構成のエミッ
タ結合型論理の出力バッファ回路のハイレベル出力電圧
と与えられた設計値との差電圧を検出し、前記差電圧に
基づき、前記出力バッファ回路の電流源に供給するバイ
アス電圧を可変に制御する手段を備え、前記エミッタフ
ォロワのハイレベル出力電圧を一定とすることを特徴と
したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明は、ECL(エミッタ結合論理)出力バッ
ファ回路において、プロセス製造変動等に起因hFEのバ
ラツキによる、出力バッファ回路の出力段をなすエミッ
タフォロワからのハイレベル出力電圧VOHの変化を検出
し、その変化を抑えることで、ハイレベル出力電圧VOH
の値を一定にするようにしたものである。本発明は、そ
の好ましい実施の形態において、図1を参照すると、図
6を参照して説明した従来のECL出力バッファ2に加
えて、ECL出力バッファ2の定電流源(Q6)を制御
するための出力レベル制御回路1を備えて構成されてい
る。
【0010】かかる構成の本発明の一実施の形態におい
ては、ECL出力バッファ回路2のエミッタフォロワト
ランジスタQ3において、製造変動で変化した出力レベ
ルVOHに対して、出力レベル制御回路1にて、その変化
量を検出し、その変化量を補正するようにECL出力バ
ッファ2の定電流源を制御することで、出力レベルVOH
を一定の値にする。
【0011】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の一実施例の構成を示す図
である。図1を参照すると、本発明の一実施例は、出力
レベル制御回路1と、ECL出力バッファ回路2と、を
備え、ECL出力バッファ回路2で、エミッタフォロワ
に使用しているトランジスタの直流増幅率hFEの製造変
動等によるバラツキによって変化するハイレベル出力電
圧VOHの値を、出力レベル制御回路1から出力される制
御信号によって出力バッファ回路2の定電流原を制御
し、VOHの値を一定にする。
【0012】図2は、本発明の一実施例における出力レ
ベル制御回路1の構成を示す図である。図2を参照する
と、出力レベル制御回路1は、ECL出力バッファ11
と、ECL出力バッファ11の出力段をなすエミッタフ
ォロワの出力電圧を一の入力端子IN1から入力し、外
部より与えられた設計値のハイレベル出力電圧VOHを他
の入力端子IN2から入力しその差分を出力する差分回
路12と、差分回路12から出力される差分を受け、E
CL出力バッファ11の出力段をなすエミッタフォロワ
のVOHのレベルを補正するように制御電圧を出力する基
準電圧発生回路13と、を備えて構成され、基準電圧発
生回路13からは出力レベル制御回路1内の出力バッフ
ァ11の定電流源トランジスタQ16に制御電圧(バイ
アス電圧)が出力されるとともに、同一の制御電圧信号
が、同一チップ上に配設されている出力バッファ回路、
例えば図1に示したECL出力バッファ回路2の定電流
源トランジスタQ6に供給される。なお、図2におい
て、出力バッファ11における抵抗R11、R12、R
13、R16、R17の抵抗値、及びトランジスタQ1
1〜Q16のサイズ及び特性等は、図1に示した出力バ
ッファ回路1の抵抗R1、R2、R3、R6、R7の抵
抗値、及びトランジスタQ1〜Q6のものと同等とされ
る。
【0013】図1を参照すると、ECL出力バッファ1
は、エミッタフォロワQ3が、トランジスタの製造バラ
ツキによって、変動した出力レベル値を出力する。EC
L出力バッファ1のハイレベル出力電圧VOHの値を考え
る。
【0014】ECL出力バッファ1のエミッタフォロワ
Q3に流れるベース電流をIbとし、エミッタフォロワ
トランジスタQ3のエミッタ接地電流増幅率をhFEとす
ると、エミッタフォロワトランジスタQ3に流れるコレ
クタ電流Icは、 Ic=hFE×Ib …(3) となる。
【0015】ここで、エミッタフォロワトランジスタQ
3が、トランジスタの製造バラツキにより、そのhFEの
値が小さくなり、hFE’になったとすると、コレクタ電
流Icも小さくなる。この時、エミッタフォロワQ3が
出力するハイレベル出力電圧VOHの値は、終端電圧を−
2V、エミッタフォロワトランジスタのベース電圧をV
b、終端抵抗R7の抵抗値R7、ベース接地電流増幅率
αをほぼ1とすると、 VOH=−2+R7×(hFE’×Ib)…(4) となり、hFE’が典型地よりも小さい場合、エミッタフ
ォロワQ3が出力するハイレベル出力電圧VOHの値は設
計値よりもそのレベルが低い値となる。
【0016】全く同様の現象が、出力レベル制御回路1
の中の出力バッファ11でもおきている。すなわち図2
を参照すると、出力バッファ11のエミッタフォロワQ
13が、トランジスタの製造バラツキにより、そのhFE
の値が小さくなり、hFE’になったとすると、コレクタ
電流Icも小さくなり、エミッタフォロワQ13が出力
する出力電圧ハイレベルVOHの値は、終端電圧を−2
V、エミッタフォロワトランジスタのベース電圧をV
b、終端抵抗R17を抵抗値R7とすると、 VOH’=−2+R7×Ic…(4)’ となり、設計値より低い値になる。
【0017】出力バッファ11のエミッタフォロワQ1
3の出力(終端抵抗R17の端子電圧)を、差分回路1
2の一の入力端子IN1の一方に接続し、差分回路12
の他の入力端子IN2には外部から設計値上のハイレベ
ル出力電圧VOHが入力される。差分回路2は、エミッタ
フォロワQ13のハイレベル出力電圧VOH’と設計値V
OHとの差分(VOH−VOH')をとり、その値を基準電圧
発生回路3へ出力する。
【0018】図3は、差分回路2の構成の一例を示す図
である。図3を参照すると、差分回路2は、エミッタが
共通接続され入力端子IN1、IN2にそれぞれベース
が接続され、コレクタが負荷抵抗R8、R8’を介して
高電位電源GNDに接続されるとともに出力端OUT
2、OUT1をなす差動対トランジスタQ21、Q22
とを備え、エミッタが共通接続され定電流源14を介し
て低電位電源VEE2に接続されるトランジスタQ2
3、Q24と、ベースとコレクタが共通接続されて入力
端子IN1に接続され、エミッタがトランジスタQ23
のベースに接続されたトランジスタQ25を備え、トラ
ンジスタQ23のコレクタはトランジスタQ21、Q2
2の共通エミッタに接続され、トランジスタQ24のベ
ースには、Vth−VBE(Vthは例えばECLのスレ
ッショルド値、VBEはベース・エミッタ間電圧)なる電
圧が入力される。
【0019】入力端子IN1は、出力バッファ11のエ
ミッタフォロワQ3の出力と接続され、入力端子IN2
には、外部より設計上のハイレベル出力電圧VOHの値が
入力されている。この差分回路2は次のように動作す
る。
【0020】出力バッファ11のエミッタフォロワQ1
3の出力から設計値のハイレベル出力電圧VOHの値より
も高い値VOH’が入力端子IN1に入力されると、VO
H’−VBE(但し、VBEはトランジスタのベース・エミ
ッタ間電圧)の電位が、トランジスタQ23のベースに
与えられる。一方、トランジスタQ24のベースには
(Vth−VBE)の電位が与えられていることから、トラ
ンジスタQ23はオンとなり、差動対トランジスタQ2
1、Q22の共通エミッタに回路電流I1が流れ、差動
対が動作する。その時、入力端子IN1に設計値(VO
H)より高い値VOH’が入力され、入力端子IN2に
は、外部から設計値(VOH)が入力されているため、ト
ランジスタQ21のコレクタ電流の方がトランジスタQ
22に流れるコレクタ電流よりも大となり、抵抗R8の
電圧降下の方が、抵抗R8’の電圧降下よりも大となる
ため、出力端子OUT1の電圧VOUT1と出力端子O
UT2の電圧VOUT2の差電圧は、VO=VOUT1
−VOUT2<0となる。
【0021】出力バッファ11のエミッタフォロワQ1
3の出力端子から設計値のVOHの値より低い値VOH’が
入力端子IN1に入力されると、(VOH’−VBE)の電
位が、トランジスタQ3のベースに与えられ、トランジ
スタQ24のベースには(Vth−VBE)の電位が与えら
れていることから、トランジスタQ23はオンとなり、
回路電流I1が流れ、その時、入力端子IN1には設計
値(VOH)より低い値(VOH’)が入力され、入力端子
IN2には、設計値(VOH)が入力されているため、ト
ランジスタQ22のコレクタ電流の方がトランジスタQ
21に流れるコレクタ電流よりも大となり、抵抗R8’
の電圧降下の方が、抵抗R8の電圧降下よりも大となる
ため、出力端子OUT1の電圧VOUT1と出力端子O
UT2の電圧VOUT2の差電圧は、VO=VOUT1
−VOUT2>0となる。
【0022】図4は、基準電圧発生回路13と、図3に
示した差分回路12の回路構成及びその接続を示した図
である。基準電圧発生回路13は、エミッタがVEE1
に接続されコレクタとベースが抵抗R32と容量C1を
介して接続され、コレクタが抵抗R21,R20,R1
9を介してGNDに接続されたトランジスタQ31と、
差分回路12の出力OUT1にベースを接続し、コレク
タをGNDに接続し、エミッタをトランジスタQ31の
ベースに接続したトランジスタQ32と、ベースが抵抗
R25を介して共通接続されコレクタが抵抗R23、R
24を介してトランジスタQ32のエミッタに接続され
出力端子をなしエミッタが抵抗R26、及び直接、VE
E1に接続されたトランジスタQ33、Q34を備えて
構成され、差分回路12の出力OUT2は、抵抗R19
と抵抗R20の接続点に接続されている。
【0023】基準電圧発生回路13は、現状の基準電圧
の出力レベルの値(VCS)に対し、差分回路12の差動
出力電圧VO(VOは差動入力電圧(VOH−VOH')に一
致するかもしくは比例する電圧となる)だけ加えた値 VCS−VEE+VO …(5) を、チップの中の各ECL出力バッファの定電流源(例
えば図1のQ6、図2のQ16)に出力する。
【0024】基準電圧発生回路13の出力レベルをVCS
とすると、エミッタフォロワQ13のベース電位は、次
式(6)となりECL出力バッファ1のハイレベル出力
電圧VOHの値は、このベース電位で規定される。 −2/3(VCS−VEE) …(6)
【0025】すなわち図2を参照して、出力バッファ1
1の差動対トランジスタQ11、Q12の定電流源トラ
ンジスタQ16のベースには、電圧(VCS−VEE)が印
加され、トランジスタQ16のベース・エミッタ間電圧
をVBEとすると、抵抗R16には、電流IE=(VCS+
VBE−VEE)/R16が流れる。トランジスタQ16の
ベース接地電流増幅率αをほぼ1とすると、トランジス
タQ16のコレクタ電流Icはエミッタ電流IEに等し
く、この電流Icが差動対トランジスタQ11、Q12
のうちオンとされた一方のトランジスタに流れる。ここ
で、トランジスタQ11がオン、トランジスタQ12が
オフであるとすると、GNDからの電流パスとして、抵
抗R11のパスと、抵抗R12とダイオード接続された
トランジスタQ14と、抵抗R13からなるパスにそれ
ぞれ流れる電流が合流してトランジスタQ11のコレク
タ電流Icとなり、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R1
3がすべて等しい(=2R)とすると、抵抗R12に
は、2Ic/3の電流が流れ、トランジスタQ12のコ
レクタ電位、すなわちトランジスタQ13のベース電位
Vbは、抵抗R12の端子電圧で与えられ、−2IcR
/3となる。ここでIc=(VCS+VBE−VEE)/R1
6より、R16=Rのとき、トランジスタQ13のベー
ス電位Vbは、−2/3(VCS+VBE−VEE)となる。
一方、トランジスタQ11がオフ、トランジスタQ12
がオンであるとすると、GNDからの電流パスとして、
抵抗R12のパスと、抵抗R11と、抵抗R13、ダイ
オード接続されたトランジスタQ15からなるパスにそ
れぞれ流れる電流が合流してトランジスタQ12のコレ
クタ電流となり、抵抗R11、抵抗R12、抵抗R13
がすべて等しい(=2R)とすると、抵抗R12には、
4Ic/3の電流が流れ、トランジスタQ12のコレク
タ電位、すなわちトランジスタQ13のベース電位Vb
は、抵抗R12の端子電圧で与えられ、−4/3(Ic
R)となり、Ic=(VCS+VBE−VEE)/R16よ
り、R16=Rのとき、トランジスタQ13のベース電
位Vbは、−4/3(VCS+VBE−VEE)となる。
【0026】このため、基準電圧発生回路13からの出
力{(VCS−VEE)+VO}に対応して、定電流源のバ
イアス端子に{(VCS−VEE)+VO}の電圧を受け
た、チップの中の各ECL出力バッファ1のエミッタフ
ォロワQ3のベースには、−2/3{(VCS+VBE−V
EE)+V0}の電圧が印加され、ハイレベル出力電圧V
OHは、 −2/3〔{(VCS−VEE+VO)}〕 …(7) に対応した電圧を出力し、差動出力電圧VOだけ補正さ
れた値を出力する。
【0027】次に、ECL出力バッファが、ローレベル
出力電圧VOLの値を出力する場合について説明する。エ
ミッタフォロワに使用しているトランジスタの直流増幅
率hFEの値が小さくなると、コレクタ電流Icも小さく
なるから当然ECL出力バッファのVOLも小さい値にな
ると考えられる。
【0028】しかしながら、図1において、コレクタ抵
抗R1で、充分な出力振幅を得ることが出来る様に設計
していれば、ハイレベル出力電圧VOLの値は設計値を確
保出来るため、VOLの変化は、ほとんど気にせずとも良
いことになる。このためVOLについては、VOHのような
差分回路は動作しない方がよい。
【0029】図3を参照すると、IN1の入力端子にV
OLの値が入力されると、VOL−VBEの値がトランジスタ
Q23のベースに与えられ、トランジスタQ24のベー
スに(Vth−VBE)(Vthは例えばECL100Kレベ
ルのスレッショルド値)を与えておくと、トランジスタ
Q23はオフとなり、回路電流I1は流れず、このため
出力端子OUT1とOUT2の差電圧は0Vとなり、そ
の値を基準電圧発生回路13へ出力する。この時は、基
準電圧発生回路13は、現状の出力レベルの値VCSに対
し何も変化させない。故に、ECL出力バッファが、V
OLの値を出力する場合は、出力レベル制御回路1は何も
反応しない。
【0030】本発明の一実施例の動作を、前記した事項
をまとめて以下に説明しておく。ECL出力バッファの
エミッタフォロワに使用されているトランジスタが、製
造のバラツキにより直流増幅率のhFEが、理想値(その
値をhFEとする。)より低い値hFE’であったとする。
この時、ECL出力バッファのVOHの値は、設計値より
低いレベルを出力する。
【0031】すると、図2において、出力制御回路の中
のECL出力バッファ11も設計値より低いレベルを出
力している。その値が差分回路12に入力されると、差
分回路12のもう一方の入力端子は設計値上のVOHの値
が入力されているため、ECL出力バッファのエミッタ
フォロワのハイレベル出力電圧の値(VOH’)と設計値
の差分VOをとり、その値を基準電圧発生回路13へ出
力する。基準電圧発生回路13は、現状の出力レベルの
値(VCS)に対し、VOだけ加えた値{(VCS−VEE)
+VO}を出力する。この出力端子は、図1に示すよう
に、各チップの中のECL出力バッファ2の定電流源ト
ランジスタQ6のベースに接続されている。ここで、基
準電圧発生回路3の出力レベルをVCSとするとECL出
力バッファ2のVOHの値は、K{(VCS−VEE+VO}
に対応して、VOだけ補正された値を各ECL出力バッ
ファは、出力することになる。
【0032】ECL出力バッファがVOLを出力する時
は、図3において、VOL−VBEの値がトランジスタQ2
3のベースに与えられ、一方、トランジスタQ24のベ
ースに(Vth−VBE)(VthはECL100Kレベルの
スレッショルド値)の値を与えている為、トランジスタ
Q23はオフとなり、回路電流I1は流れず、OUT1
とOUT2の差分電圧は0となり、その値を基準電圧発
生回路13へ出力する。図4において、v0=0Vとな
り、基準電圧発生回路13は、現状の出力レベルVCSに
対し何も変化しない。このため、出力レベルの補正は、
VOHのレベルに対してのみ行われる。
【0033】次に、本発明の他の実施例について図面を
用いて説明する。図5は、本発明の第2の実施例の構成
を示す図である。図5を参照すると、本発明の第2の実
施例は、ECL出力バッファ11のエミッタフォロワの
出力に、ピークホールド回路を備えている。すなわち、
エミッタフォロワトランジスタQ13のエミッタとVE
E1間にコンデンサC2を接続され、コンデンサC2の
端子電圧を差分回路12の入力端子IN1に入力する構
成とされている。この回路構成でも、前記実施例と同等
の効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランジスタの製造変動によって、出力バッファ回路の
エミッタフォロワの出力レベルが変動しなくなり、DC
レベルが安定する、という効果を奏する。その理由は、
ECL出力バッファのVOHのレベルを検出し、その値に
補正する様に、定電流源トランジスタを制御することに
より、設計値通りのハイレベル出力電圧を得ることが出
来る為である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の出力レベル制限回路の構成
を示す図である。
【図3】本発明の一実施例における出力レベル制限回路
の差分回路の構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施例における出力レベル制限回路
の基準電圧発生回路の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の出力レベル制限回路の
構成を示す図である。
【図6】従来のECL出力バッファ回路の構成を示す図
である。
【符号の説明】
1 出力レベル制御回路 2 ECL出力バッファ 11 出力バッファ 12 差分回路 13 基準電圧発生回路 14 定電流源

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミッタ結合型論理の出力バッファ回路の
    出力段をなすエミッタフォロワのハイレベル出力電圧
    を、予め定められた所定の設計値電圧と比較して差電圧
    を検出する手段と、 前記差電圧に基づき、前記出力バッファ回路の電流源に
    供給する制御電圧を可変に制御する手段と、 を備え、前記エミッタフォロワのハイレベル出力電圧を
    一定とすることを特徴とする出力レベル制御回路。
  2. 【請求項2】前記出力バッファ回路のエミッタフォロワ
    のハイレベル出力電圧値を保持する手段を備え、前記保
    持された電圧と前記設計値との差電圧を検出することを
    特徴とする請求項1記載の出力レベル制御回路。
  3. 【請求項3】前記出力バッファ回路が、エミッタが共通
    接続され定電流源トランジスタを介して低電位電源に接
    続され、差動入力信号をベースに入力しコレクタが負荷
    抵抗素子を介して高電位電源に接続された差動対トラン
    ジスタと、前記差動対トランジスタの一方のトランジス
    タのコレクタ電位をベース入力とするエミッタフォロワ
    構成のトランジスタを少なくとも備え、エミッタフォロ
    ワ構成の前記トランジスタのエミッタが終端抵抗を介し
    て低電位電源に接続されている、ことを特徴とする請求
    項1又は2記載の出力レベル制御回路。
  4. 【請求項4】前記出力バッファ回路の前記差動対トラン
    ジスタのコレクタ間に、抵抗と、ダイオード接続され電
    流方向が互いに逆の一組のトランジスタと、を直列に接
    続してなる、ことを特徴とする請求項3記載の出力レベ
    ル制御回路。
  5. 【請求項5】エミッタ結合型論理の出力バッファ回路と
    同等の構成を有する出力バッファ回路と、 前記出力バッファ回路の出力段をなすエミッタフォロワ
    のハイレベル出力電圧と、外部から与えられた設計値電
    圧とを入力し、これらの差電圧を検出する差分回路と、 前記差分回路から出力される前記差電圧に基づき基準電
    圧を発生する基準電圧発生回路と、を含む出力レベル制
    御回路を備え、 前記出力レベル制御回路の基準電圧発生回路から出力さ
    れる基準電圧が、同一チップ内の出力バッファ回路の定
    電流源にバイアス電圧として供給され、前記同一チップ
    内の前記出力バッファ回路のエミッタフォロワのハイレ
    ベル出力電圧を一定とするようにした、ことを特徴とす
    る半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】前記出力バッファ回路のエミッタフォロワ
    のハイレベル出力電圧値を保持する回路を備え、前記保
    持された電圧が前記差分回路に入力される、ことを特徴
    とする請求項5記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】前記差分回路が、エミッタが共通接続さ
    れ、第1、第2の入力端子にそれぞれ入力される前記出
    力バッファ回路のエミッタフォロワのハイレベル出力電
    圧と、外部から与えられた設計値電圧とをベースに入力
    する第1、第2のトランジスタよりなる第1の差動対ト
    ランジスタと、 エミッタが共通接続されて定電流源を介して低電位電源
    に接続され、ベースが、ダイオード接続された第3のト
    ランジスタを介して前記第1の入力端子に接続された第
    4のトランジスタと、ベースに所定のしきい値電圧から
    トランジスタのベース・エミッタ間電圧を差し引いた電
    圧が印可される第5のトランジスタよりなる第2の差動
    対トランジスタと、 を備え、前記第4のトランジスタのコレクタが前記第1
    の差動対トランジスタの共通エミッタに接続されてい
    る、ことを特徴とする請求項4記載の半導体集積回路装
    置。
  8. 【請求項8】前記基準電圧発生回路が、現在の基準電圧
    の出力値に対し、前記差分回路から出力される差動出力
    電圧を加えた値を基準電圧として出力する、ことを特徴
    とする請求項5記載の半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】前記基準電圧発生回路が、エミッタが低電
    位電源に接続されコレクタとベースが第1の抵抗と容量
    を介して接続され、コレクタが直列接続された第2乃至
    第4の抵抗を介して高電位電源に接続された第1のトラ
    ンジスタと、 前記差分回路の一の出力にベースを接続し、コレクタを
    前記高電位電源に接続し、エミッタを第1のトランジス
    タのベースに接続した第2のトランジスタと、 ベースが共通接続されコレクタが第5、第6の抵抗を介
    して前記第2のトランジスタのエミッタに接続されて出
    力端子をなしエミッタがそれぞれ第7の抵抗、及び直
    接、前記低電位電源に接続された第3、第4のトランジ
    スタを備えて構成され、前記差分回路の他の出力は、前
    記第3と第4の抵抗の接続点に接続されていることを特
    徴とする請求項5記載の半導体集積回路装置。
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