JP2000082942A - 電圧比較器 - Google Patents

電圧比較器

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JP2000082942A
JP2000082942A JP10250637A JP25063798A JP2000082942A JP 2000082942 A JP2000082942 A JP 2000082942A JP 10250637 A JP10250637 A JP 10250637A JP 25063798 A JP25063798 A JP 25063798A JP 2000082942 A JP2000082942 A JP 2000082942A
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voltage
transistor
potential
input
power supply
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Motoharu Nagase
元晴 永瀬
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成を簡単として、全体の同相入力範囲
をグランドレベルからVCCレベルまで拡大した電圧比較
器を提供する。 【解決手段】 高電位側電源電圧(VCC)と低電位側電
源電圧(GND)との間に、入力電圧がVCCに近い第一
の電圧以上になるとオフとなる差動型比較回路Aと、入
力電圧がGNDに近い第二の電圧以下になるとオフとな
り、かつ差動型比較回路Aの入力と並列接続された差動
型比較回路Bとを設ける。これ等各差動型比較回路の出
力に応じて第一及び第二のスイッチングトランジスタQ
7,Q27を夫々スイッチング制御し、この両スイッチ
ングトランジスタの共通出力により出力トランジスタQ
8を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧比較回路に関
し、特に同相入力範囲がグランド電位(低定電位側電
源)まであるコンパレータと同相入力範囲がVCC(高電
位側電源)まであるコンパレータとの入力部を組合わ
せ、出力部を共通化することにより全体の同相入力範囲
をグランドレベルからVCCレベルまで拡大するようにし
た電圧比較器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電圧比較器の例として
は、特開昭63−82120号公報に開示の技術があ
る。図6はこの電圧比較回路の回路図を示しており、図
6を参照すると、入力端子101,102には第1,第
2の電圧比較器30,40の入力が各々接続され、各出
力は選択回路20に入力される。電圧判別器10の入力
11は入力端子101に接続され、出力12は選択回路
20に入力され選択回路出力21を得る。被測定電圧は
入力端子101,102の2端子間に入力される。入力
端子101,102に並列接続された第1,第2の電圧
比較器30,40は、一般に使用されている差動入力段
を持つ比較器である。
【0003】ここで、第1の電圧比較器30はPチャン
ネルFETを入力段素子として用いており、第2の電圧
比較器40のそれはNチャンネルFETを用いている。
一般に、良く知られている様に、例えば、Pチャンネル
FET入力の電圧比較器の場合、その同相入力電圧範囲
の下限はGNDレベル(最低電位)、上限はVDD(電圧
比較器の系の最高電位)から回路的制約で定まる電圧分
差し引いた電圧レベルとなり、全電圧範囲にわたり動作
することが不可能である。またNチャンネルFET入力
の電圧比較器においても同様の制約があり、この場合に
はGND側の電圧レベルが上昇する。
【0004】この様なことは特にMOSデバイスを用い
て回路を構成した場合、その影響が顕著であり、因みに
5V電源においてPチャンネルFET入力電圧比較器の
場合その同相入力電圧範囲はGNDレベルから3.5V
程度となる。
【0005】図7は上記の内容を図示したものであり、
“a”がPチャンネルFET入力電圧比較器の同相入力
電圧範囲、“b”はNチャンネルFET入力比較器のそ
れを夫々示す。
【0006】図7から明らかな様に、第1,第2の電圧
比較器30,40がいずれも正常に動作可能な同相入力
電圧範囲は電源電圧の1/2レベルを中心にオーバーラ
ップしている。電圧判別器10は同相入力電圧を入力端
子101の電位でモニターし、判別基準電圧Vr に判別
回路で定まるレベルシフト分を含めた電位を印加するこ
とにより、同相入力電圧が1/2VDDを境にその出力を
反転する。
【0007】図7でより具体的に説明すると、同相入力
電圧が“c”の範囲ではPチャンネルFET入力電圧比
較器30の出力が選択回路20により選択されて選択回
路出力21に出力され、“d”の範囲ではNチャンネル
FET入力電圧比較器40の出力が選択出力される。こ
こで、“e”電圧判別器10の判別電圧を1/2VDDと
設定するためのレベルシフト分に相当し、この回路構成
で定まるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記回路構成で
は、2種類のコンパレータとは別に、判定器と出力選択
回路とが必要であり、更に入力電圧の判定に必要な判別
基準電圧を供給する電圧源が必要であるために、回路規
模が増大するという欠点がある。
【0009】そこで本発明はかかる従来技術の欠点を解
消すべくなされたものであって、その目的とするところ
は、回路構成を簡単として、全体の同相入力範囲をグラ
ンドレベルからVCCレベルまで拡大した電圧比較器を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、高電位
側電源電圧と低電位側電源電圧との間に設けられ入力電
圧が前記高電位側電源電圧に近い第一の電圧以上になる
とオフとなる第一の差動型比較回路と、前記高電位側電
源電圧と前記低電位側電源電圧との間に設けられ前記入
力電圧が前記低電位側電源電圧に近い第二の電圧以下に
なるとオフとなり、かつ前記第一の差動型比較回路の入
力と並列接続された第二の差動型比較回路と、前記第一
及び第二の差動型比較回路の出力に応じて夫々オンオフ
制御される第一及び第二のスイッチングトランジスタ
と、前記第一及び第二のスイッチングトランジスタに対
して同一の動作電流を供給する電流源と、前記第一及び
第二のスイッチングトランジスタの共通出力により駆動
される出力トランジスタとを含むことを特徴とする電圧
比較回路が得られる。
【0011】そして、前記第一の差動型比較回路は、所
定極性の差動対トランジスタと、この差動対トランジス
タのエミッタ共通接続点の最大電圧を前記第一の電圧に
対応した電圧に制限する第一の電圧制限回路とを有し、
前記第二の差動型比較回路は、前記所定極性とは逆極性
の差動対トランジスタと、この差動対トランジスタのエ
ミッタ共通接続点の最小電圧を前記第二の電圧に対応し
た電圧に制限する第二の電圧制限回路とを有することを
特徴とする。
【0012】本発明の作用を述べる。高電位側電源電圧
(VCC)と低電位側電源電圧(GND)との間に、入力
電圧がVCCに近い第一の電圧以上になるとオフとなる第
一の差動型比較回路と、入力電圧がGNDに近い第二の
電圧以下になるとオフとなり、かつ第一の差動型比較回
路の入力と並列接続された第二の差動型比較回路とを設
ける。これ等各差動型比較回路の出力に応じて第一及び
第二のスイッチングトランジスタを夫々スイッチング制
御し、この両スイッチングトランジスタの共通出力によ
り出力トランジスタを駆動する構成とする。
【0013】これにより、従来例の様に、判定器、出力
選択回路、更には入力電圧の判定に必要な判別基準電圧
を供給する電圧源が不要であり、単にスイッチングトラ
ンジスタと出力トランジスタとを付加するのみの簡単な
構成となる。尚、第一及び第二の差動型比較回路におけ
る入力電圧がVCCに近い電圧以上や、GNDに近い電圧
以下になるとオフとなる機能は、単にトランジスタを数
個追加するのみで簡単に構成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施例を説明する。図1は本発明の実施例の回路図で
ある。図1において、コンパレータA,Bは互いに逆極
性のトランジスタからなる差動型の比較回路構成であ
り、両コンパレータの差動入力IN1,IN2は互いに
共通に接続されており、また両出力は共通の出力用エミ
ッタ接地型NPNトランジスタQ8のベースへ供給さ
れ、そのコレクタ負荷抵抗RLから比較出力OUTが導
出される様になっている。すなわち、これ等両コンパレ
ータA,BはVCCとGNDとの間に設けられてVCCを動
作電源とし、かつ入出力間にて並列に設けられている。
【0015】コンパレータAにおいて、差動入力IN
1,IN2はPNPトランジスタQ1,Q4の各ベース
へ供給されており、これ等トランジスタQ1,Q4の各
エミッタ出力はPNPトランジスタQ2,Q3の各ベー
スへ夫々供給されている。トランジスタQ2,Q3は互
いにエミッタが共通接続された差動対トランジスタであ
り、これ等差動対トランジスタQ2,Q3のコレクタに
は、NPNトランジスタQ5,Q6によるカレントミラ
ー構成の能動負荷が接続されている。そして、トランジ
スタQ3のコレクタ出力がスイッチング用NPNトラン
ジスタQ7のベース入力となり、このトランジスタQ7
のコレクタはトランジスタQ8のベース入力となってい
る。
【0016】トランジスタQ2,Q3のエミッタ共通接
続点(V1 )には、電流源トランジスタであるPNPト
ランジスタQ11による電流が供給される。このエミッ
タ共通接続点(V1 )の最大電圧を制限するために、P
NPトランジスタQ9,Q12,Q13が設けられてお
り、トランジスタQ9のエミッタはVCCに、コレクタは
電流源1に夫々接続されている。トランジスタQ9のベ
ースはトランジスタQ11のベースと共通接続されてお
り、更にはPNPトランジスタQ12のエミッタとも接
続されている。そして、トランジスタQ12のベースは
トランジスタQ13のベースに接続されている。これに
より、V1 の最大電圧はトランジスタQ9,Q12,Q
13のベースエミッタ間電圧により決定される電圧とな
る(後述する)。
【0017】トランジスタQ13のコレクタには、カレ
ントミラー回路を構成するNPNトランジスタQ14の
コレクタ電流が供給される。このカレントミラー回路を
構成するトランジスタQ15は、トランジスタQ7のコ
レクタに共通接続されているトランジスタQ27(コン
パレータB側のスイッチングトランジスタである)の動
作電流源として作用する。尚、トランジスタQ12のコ
レクタは接地されている。
【0018】コンパレータBにおいて、差動入力IN
1,IN2はNPNトランジスタQ21,Q24の各ベ
ースへ供給されており、これ等トランジスタQ21,Q
24の各エミッタ出力はNPNトランジスタQ22,Q
23の各ベースへ夫々供給されている。トランジスタQ
22,Q23は互いにエミッタが共通接続された差動対
トランジスタであり、これ等差動対トランジスタQ2
2,Q23のコレクタには、PNPトランジスタQ2
5,Q26によるカレントミラー構成の能動負荷が接続
されている。そして、トランジスタQ23のコレクタ出
力がスイッチング用PNPトランジスタQ27のベース
入力となり、このトランジスタQ27のコレクタはトラ
ンジスタQ8のベース入力となっている。
【0019】トランジスタQ22,Q23のエミッタ共
通接続点(V3 )には、電流源トランジスタであるNP
NトランジスタQ31による電流が供給される。このエ
ミッタ共通接続点(V3 )の最小電圧を制限するため
に、NPNトランジスタQ29,Q32,Q33が設け
られており、トランジスタQ29のエミッタはGND
に、コレクタは電流源2に夫々接続されている。トラン
ジスタQ29のベースはトランジスタQ31のベースと
共通接続されており、更にはNPNトランジスタQ32
のエミッタとも接続されている。そして、トランジスタ
Q32のベースはトランジスタQ33のベースに接続さ
れている。これにより、V3 の最小電圧はトランジスタ
Q29,Q32,Q33のベースエミッタ間電圧により
決定される電圧となる(後述する)。
【0020】トランジスタQ33のコレクタには、カレ
ントミラー回路を構成するPNPトランジスタQ34の
コレクタ電流が供給される。このカレントミラー回路を
構成するトランジスタQ35は、トランジスタQ27の
コレクタに共通接続されているトランジスタQ7(コン
パレータA側のスイッチングトランジスタである)の動
作電流源として作用する。尚、トランジスタQ32のコ
レクタはVCCに接続されている。
【0021】かかる構成における動作を説明する。ま
ず、電流源1と2の電流値は同じものとし、トランジス
タQ8が電流を流すと飽和する様に抵抗RLを設定す
る。このコンパレータは、入力IN1とIN2の電圧が
GND付近でも正常に動作するコンパレータAと、入力
IN1とIN2の電圧が電源電圧VCC付近でも正常に動
作するコンパレータBとにより構成されている。入力I
N1とIN2に同じ電圧を入力した時、コンパレータA
が正常に動作する入力電圧範囲の上限をVAH、コンパレ
ータBが正常に動作する入力電圧範囲の下限をVBLとす
る。以降、回路動作の説明のために、トランジスタが十
分に電流を流している時のベース−エミッタ電圧をVbe
=0.7[V]とし、全く電流を流さないベース−エミ
ッタ電圧を0.4[V]以下とする。
【0022】コンパレータAが正常に動作する入力電圧
範囲の上限VAHについて説明する。トランジスタQ13
のベース電位V2 はVCCから2Vbeほど低い電位であ
り、トランジスタQ13が動作しないエミッタ電位V1H
の上限は、 V1H=VCC−2Vbe+0.4=VCC−1.0[V] となる。V1 は入力IN1とIN2によって変動し、常
に入力IN1とIN2のどちらか低い電位から2Vbeほ
ど高い電位となる。従って、VAHは、 VAH=VCC−1.0−2Vbe=VCC−2.4[V] となる。
【0023】コンパレータBが正常に動作する入力電圧
範囲の下限VBLについて説明する。トランジスタQ33
のベース電位V4 はGNDから2Vbeほど高い電位であ
り、トランジスタQ33が動作しないエミッタ電位V3
の下限V3Lは、 V3L=GND+2Vbe−0.4=GND+1.0[V] となる。V3 は入力IN1とIN2によって変動し、常
に入力IN1とIN2のどちらか高い電位から2Vbeほ
ど低い電位となる。従って、VBLは、 VBL=GND+1.0+2Vbe=GND+2.4[V] となる。
【0024】回路動作を下記の3状態に分けて説明す
る。 状態 入力1と入力2の電圧がVBLより低い時。 状態 入力1と入力2の電圧がVAHより高い時。 状態 状態と状態以外の時。
【0025】状態の時、トランジスタQ13,Q1
4,Q15,Q21,Q22,Q23,Q24,Q2
5,Q26,Q27は動作していない。また、電流源1
と2は同じ電流を流す様に設定されているので、トラン
ジスタQ9,Q11,Q29,Q31,Q33,Q3
4,Q35は同じ電流を流す。従って、状態の時の等
価回路は図2の様になる。
【0026】入力IN1の電圧がIN2の電圧より高い
時、電流I1 はトランジスタQ3に流れる。この時、ト
ランジスタQ2に電流は流れないので、トランジスタQ
5とQ6にも電流は流れない。従って、電流I1 はトラ
ンジスタQ3を通ってトランジスタQ7のベースに流れ
込む。トランジスタQ7は電流I2 より大きい電流を引
き込もうとするので、トランジスタQ7が飽和してコレ
クタ電位がGNDまで下がり、トランジスタQ8は動作
しない。トランジスタQ8が動作していない時は、抵抗
RLに電流が流れず電圧降下がないので、出力はVCCと
同じ電位となる。
【0027】入力IN1の電圧がIN2の電圧より低い
時、トランジスタQ3に電流は流れないので、電流I1
はトランジスタQ2を通ってトランジスタQ5に流れ
る。トランジスタQ5とQ6は同じ電流を流すのでトラ
ンジスタQ6は電流I1 を引き込もうとするが、トラン
ジスタQ3から電流が供給されないのでトランジスタQ
6は飽和し、トランジスタQ6のコレクタ電位がGND
まで下がり、トランジスタQ7は動作せず電流を流さな
い。この時、電流I2 がトランジスタQ8のベースに流
れ込み、トランジスタQ8は電流を流す。トランジスタ
Q8が電流を流すと飽和する様に抵抗RLが設定されて
いるので、出力はGNDと同じ電位となる。
【0028】状態の時、トランジスタQ1,Q2,Q
3,Q4,Q5,Q6,Q7,Q33,Q34,Q35
は動作していない。また、電流源1と2は同じ電流を流
す様に設定されているので、トランジスタQ9,Q1
1,Q29,Q31,Q13,Q14,Q15,は同じ
電流を流す。従って、状態の時の等価回路は図3の様
になる。
【0029】入力IN1の電圧がIN2の電圧より高い
時、トランジスタQ23には電流が流れないので、電流
I3 はトランジスタQ25を通ってトランジスタQ22
から流れる。トランジスタQ25とQ26は同じ電流を
流すのでトランジスタQ26は電流I3 を流そうとする
が、トランジスタQ23は電流を流さないのでトランジ
スタQ26のコレクタ電位がVCCまで上がり、トランジ
スタQ27は動作せず電流を流さない。トランジスタQ
15は電流I4 を引き込もうとするが、どこからも供給
されず飽和してコレクタ電位がGNDまで下がり、トラ
ンジスタQ8が動作していない時は、抵抗RLに電流が
流れず電圧降下がないので、出力はVCCと同じ電位とな
る。
【0030】入力IN1とIN2の電圧より低い時、電
流I3 はトランジスタQ23から流れる。この時トラン
ジスタQ22に電流は流れないので、トランジスタQ2
5とQ26にも電流は流れない。従って、電流I3 はト
ランジスタQ27のベースからトランジスタQ23を通
ってトランジスタQ31に流れ込む。トランジスタQ2
7は電流I4 より大きい電流を流そうとするので、余っ
た電流がトランジスタQ8のベースに流れ込み、トラン
ジスタQ8は電流を流す。トランジスタQ8が電流を流
すと飽和する様に抵抗RLが設定されているので、出力
はGNDと同じ電位となる。
【0031】状態の時、トランジスタQ13,Q1
4,Q15,Q33,Q34,Q35は動作していな
い。従って、状態の時の等価回路は図4の様になる。
【0032】入力IN1の電圧がIN2の電圧より高い
時、状態の説明からトランジスタQ27は電流を流さ
ない。また、状態の説明からトランジスタQ7は電流
を引き込もうとするが、トランジスタQ27は電流を流
さないのでトランジスタQ7は飽和してコレクタ電位が
GNDまで下がり、トランジスタQ8は動作しない。ト
ランジスタQ8が動作しない時は抵抗RLに電流が流れ
ず電圧降下がないので、出力はVCCと同じ電位となる。
【0033】入力IN1の電圧がIN2の電圧より低い
時、状態の説明からトランジスタQ27は電流を流
す。また、状態の説明からトランジスタQ7は電流を
流さないので、トランジスタQ27が流す電流がトラン
ジスタQ8のベースに流れ込み、トランジスタQ8は電
流を流す。トランジスタQ8が電流を流すと飽和する様
に抵抗RLが設定されているので、出力はGNDと同じ
電位となる。
【0034】以上の動作を図に示すと図5の様になり、
図1の回路は全体として状態〜に示す如くVCCレベ
ルからGNDレベルまでの範囲で動作可能となるもので
ある。尚、上記実施例では、上限をVCCとし、下限をG
NDとしているが、当然に高電位側電源電圧と低電位側
電源電圧との間にて動作する回路構成とすることができ
ることは当業者にとって明白である。
【0035】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明によれば、極め
て簡単な構成により、入力特性が異なる2つのコンパレ
ータを組合わせて、高電位側電源電圧から低電位側電源
電圧までの広い範囲に亘って同相入力範囲を拡大するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路図である。
【図2】図1の状態における等価回路図である。
【図3】図1の状態における等価回路図である。
【図4】図1の状態における等価回路図である。
【図5】図1の回路の動作範囲を示す図である。
【図6】従来例を示す回路図である。
【図7】図6の回路の動作範囲を示す図である。
【符号の説明】
1,2 電流源 A,B コンパレータ Q2,Q3,Q22,Q23 差動対トランジスタ Q7,Q27 スイッチングトランジスタ Q8 出力用トランジスタ RL 負荷抵抗

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電位側電源電圧と低電位側電源電圧と
    の間に設けられ入力電圧が前記高電位側電源電圧に近い
    第一の電圧以上になるとオフとなる第一の差動型比較回
    路と、 前記高電位側電源電圧と前記低電位側電源電圧との間に
    設けられ前記入力電圧が前記低電位側電源電圧に近い第
    二の電圧以下になるとオフとなり、かつ前記第一の差動
    型比較回路の入力と並列接続された第二の差動型比較回
    路と、 前記第一及び第二の差動型比較回路の出力に応じて夫々
    オンオフ制御される第一及び第二のスイッチングトラン
    ジスタと、 前記第一及び第二のスイッチングトランジスタに対して
    同一の動作電流を供給する電流源と、 前記第一及び第二のスイッチングトランジスタの共通出
    力により駆動される出力トランジスタと、を含むことを
    特徴とする電圧比較回路。
  2. 【請求項2】 前記第一の差動型比較回路は、 所定極性の差動対トランジスタと、この差動対トランジ
    スタのエミッタ共通接続点の最大電圧を前記第一の電圧
    に対応した電圧に制限する第一の電圧制限回路とを有
    し、 前記第二の差動型比較回路は、 前記所定極性とは逆極性の差動対トランジスタと、この
    差動対トランジスタのエミッタ共通接続点の最小電圧を
    前記第二の電圧に対応した電圧に制限する第二の電圧制
    限回路とを有することを特徴とする請求項1記載の電圧
    比較回路。
  3. 【請求項3】 前記所定極性はPNP型の極性であり、
    前記逆極性はNPN型の極性であることを特徴とする請
    求項2記載の電圧比較回路。
  4. 【請求項4】 前記第一及び第二の電圧、並びにこれ等
    第一及び第二の電圧に対応した電圧は、前記電源電圧と
    前記トランジスタのベースエミッタ間電圧とにより表さ
    れる電圧であることを特徴とする請求項2または3記載
    の電圧比較回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109747A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Fuji Electric Device Technology Co Ltd ソフトスタート回路
JP2008276611A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Nec Electronics Corp 過電流保護回路

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