JP2002094337A - ベース電流補償回路 - Google Patents

ベース電流補償回路

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JP2002094337A
JP2002094337A JP2000280906A JP2000280906A JP2002094337A JP 2002094337 A JP2002094337 A JP 2002094337A JP 2000280906 A JP2000280906 A JP 2000280906A JP 2000280906 A JP2000280906 A JP 2000280906A JP 2002094337 A JP2002094337 A JP 2002094337A
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emitter
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Motokuni Saeki
元邦 佐伯
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適切なベース電流補償を行うベース電流補償
回路を得ること。 【解決手段】 補償対象である補償対象トランジスタ1
のベース電流を検出する検出用トランジスタ2と、補償
対象トランジスタ1のベース電流を補償する補償電流を
供給するとともに、検出用トランジスタ2のベース電流
を供給するカレントミラー回路19と、補償対象トラン
ジスタ1のエミッタ出力を入力し、補償対象トランジス
タ1のコレクタ−エミッタ間電圧と検出用トランジスタ
2のコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくする電圧をカ
レントミラー回路19に出力するフィードバック回路1
8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高入力インピー
ダンスのバッファ回路に用いるベース電流補償回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ICに内蔵されたクランプ容量の出力電
圧等を入力する従来のバッファ回路として、入力インピ
ーダンスを高めるために、バッファ回路の入力端子から
バッファ回路内のトランジスタのベースに流れるベース
電流を補償(補正)するベース電流補償回路を備えたも
のが知られている。図6は、従来のベース電流補償回路
の概略構成を示す図である。このベース電流補償回路
は、補償対象であるNPNトランジスタ(補償対象トラ
ンジスタ)81のコレクタをエミッタに接続し、電源の
高電位側をコレクタに接続し、補償対象トランジスタ8
1のベース電流を検出するNPNトランジスタ(検出用
トランジスタ)82と、PNPトランジスタ83〜86
からなり、補償対象トランジスタ81のベース電流を補
償する補償電流i6を供給するとともに、検出用トラン
ジスタ82のベース電流を供給するカレントミラー回路
88とを備える。
【0003】補償対象トランジスタ81は、バッファ回
路の入力端子89およびカレントミラー回路88の補償
電流供給用端子(PNPトランジスタ84のコレクタ)
をベースに接続し、バッファ回路の出力端子90をエミ
ッタに接続している。出力端子90とグランドとの間に
は、グランド側に所定の電流を流す定電流源87を設け
る。このベース電流補償回路では、検出用トランジスタ
82が補償対象トランジスタ81のベース電流を検出
し、カレントミラー回路88が補償電流i6を生成し、
入力端子89と補償対象トランジスタ81のベースとの
接続部に補償電流i6を供給する。これにより、バッフ
ァ回路の入力インピーダンスが高められる。
【0004】ここで、一般的に、トランジスタのコレク
タ−エミッタ間電圧をVce、アーリー電圧をVA、コ
レクタ−エミッタ間電圧が0ボルトの場合の電流増幅度
をhfe0とすると、トランジスタの電流増幅度hfe
は、式1で表される。 hfe=(1+Vce/VA)・hfe0 ・・・(式1)
【0005】また、検出用トランジスタ82のコレクタ
電流およびコレクタ−エミッタ間電圧を、それぞれIc
82およびVce82とし、補償対象トランジスタ81
のコレクタ電流およびコレクタ−エミッタ間電圧を、そ
れぞれIc81およびVce81とし、検出用トランジ
スタ82および補償対象トランジスタ81のアーリー電
圧,電流増幅度およびコレクタ−エミッタ間電圧が0ボ
ルトの場合の電流増幅度を、それぞれVAn,hfen
およびhfen0とすると、検出用トランジスタ82の
ベース電流Ib82および補償対象トランジスタ81の
ベース電流Ib81は、式2および式3でそれぞれ表さ
れる。
【0006】 Ib82=Ic82/hfen=Ic82/[(1+Vce82/VAn)・ hfen0] ・・・(式2) Ib81=Ic81/hfen=(Ic82+Ib82)/[(1+Vce8 1/VAn)・hfen0] ・・・(式3) また、カレントミラー回路88の電流誤差を無視する
と、入力端子89からバッファ回路に流入する入力電流
Iin11は、式4で表される。 Iin11=Ib81−Ib82=(Ic82+Ib82)/[(1+Vce 81/VAn)・hfen0]−Ic82/[(1+Vce82/VAn)・h fen0] ・・・(式4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、補償対象トランジスタ81のコレク
タ−エミッタ間電圧Vce81と検出用トランジスタ8
2のコレクタ−エミッタ間電圧Vce82とが異なるた
め、入力電圧や電源電圧によって、入力電流Iin11
の方向(正負)および大きさが変化し、過補償となる場
合があり、適切なベース電流補償を行うことができない
という問題点があった。また、過補償を防ぐために、ベ
ース電流補償回路を用いず、ダーリントン接続によって
出力段を構成する場合は、ショットノイズが発生し、ノ
イズ量が増大するという不具合があった。また、ノイズ
増大を防ぐために、ダーリントン接続の段数を減少させ
ると、入力端子89に接続するクランプ容量を小さくで
きないという不具合があった。
【0008】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、適切なベース電流補償を行うベース電流補償回
路を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、この発明にかかるベース電流補
償回路にあっては、補償対象である補償対象トランジス
タのベース電流を検出する検出用トランジスタと、前記
補償対象トランジスタのベース電流を補償する補償電流
を供給するとともに、前記検出用トランジスタのベース
電流を供給するカレントミラー回路と、前記補償対象ト
ランジスタのエミッタ出力を入力し、前記補償対象トラ
ンジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と前記検出用トラ
ンジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくする電
圧を前記カレントミラー回路に出力するフィードバック
回路と、を具備することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、検出用トランジスタ
が、補償対象トランジスタのベース電流を検出し、カレ
ントミラー回路が、補償対象トランジスタのベース電流
を補償する補償電流を供給するとともに、検出用トラン
ジスタのベース電流を供給し、フィードバック回路が、
補償対象トランジスタのエミッタ出力を入力し、補償対
象トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と検出用ト
ランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくする
電圧をカレントミラー回路に出力する。これにより、補
償対象トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と検出
用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とが等しく
なり、入力電流の方向が一定になり、また、過補償が低
減される。
【0011】つぎの発明にかかるベース電流補償回路に
あっては、前記検出用トランジスタが、前記補償対象ト
ランジスタのコレクタをエミッタに接続し、前記フィー
ドバック回路が、前記補償対象トランジスタのエミッタ
出力電圧をレベルシフトする第1のレベルシフト手段
と、前記第1のレベルシフト手段の出力端子をベースに
接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第1のト
ランジスタと、前記第1のトランジスタのエミッタと電
源の高電位側との間に直列接続した第1の抵抗および第
2の抵抗と、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続
部をベースに接続し、電源の低電位側をコレクタに接続
した第2のトランジスタと、所定の電流を出力する定電
流源と、前記定電流源の出力端子と前記第2のトランジ
スタのエミッタとの間に設けられ、前記第2のトランジ
スタのエミッタ電圧をレベルシフトする第2のレベルシ
フト手段と、前記第2のレベルシフト手段の出力端子を
ベースに接続し、電源の高電位側をコレクタに接続し、
前記カレントミラー回路にエミッタ電圧を出力する第3
のトランジスタと、を有することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、検出用トランジスタ
が、補償対象トランジスタのコレクタをエミッタに接続
し、フィードバック回路が、補償対象トランジスタのエ
ミッタ出力電圧をレベルシフトする第1のレベルシフト
手段と、第1のレベルシフト手段の出力端子をベースに
接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第1のト
ランジスタと、第1のトランジスタのエミッタと電源の
高電位側との間に直列接続した第1の抵抗および第2の
抵抗と、第1の抵抗と第2の抵抗との接続部をベースに
接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第2のト
ランジスタと、所定の電流を出力する定電流源と、定電
流源の出力端子と第2のトランジスタのエミッタとの間
に設けられ、第2のトランジスタのエミッタ電圧をレベ
ルシフトする第2のレベルシフト手段と、第2のレベル
シフト手段の出力端子をベースに接続し、電源の高電位
側をコレクタに接続し、カレントミラー回路および検出
用トランジスタにエミッタ電圧を出力する第3のトラン
ジスタと、を有することにより、補償対象トランジスタ
のコレクタ−エミッタ間電圧と検出用トランジスタのコ
レクタ−エミッタ間電圧とが等しくなり、入力電流の方
向が一定になり、また、過補償が低減される。
【0013】つぎの発明にかかるベース電流補償回路に
あっては、補償対象である補償対象トランジスタのベー
ス電流を検出する検出用トランジスタと、前記補償対象
トランジスタのベース電流を補償する補償電流を供給す
るとともに、前記検出用トランジスタのベース電流を供
給する第1のカレントミラー回路と、前記補償対象トラ
ンジスタの出力電流と前記検出用トランジスタの出力電
流とを等しくし、該電流に基づいて、前記第1のカレン
トミラー回路における検出用トランジスタ側のトランジ
スタのコレクタ−エミッタ間電圧と補償電流供給側のト
ランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくする
電圧を前記第1のカレントミラー回路に出力する電圧出
力回路と、を具備することを特徴とする。
【0014】この発明によれば、検出用トランジスタ
が、補償対象トランジスタのベース電流を検出し、第1
のカレントミラー回路が、補償対象トランジスタのベー
ス電流を補償する補償電流を供給するとともに、検出用
トランジスタのベース電流を供給し、電圧出力回路が、
補償対象トランジスタの出力電流と検出用トランジスタ
の出力電流とを等しくし、該電流に基づいて、第1のカ
レントミラー回路における検出用トランジスタ側のトラ
ンジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補償電流供給側
のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とを等しく
する電圧をカレントミラー回路に出力する。これによ
り、第1のカレントミラー回路における検出用トランジ
スタ側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補
償電流供給側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電
圧とが等しくなり、入力電流が低減される。
【0015】つぎの発明にかかるベース電流補償回路に
あっては、前記検出用トランジスタおよび前記補償対象
トランジスタが、電源の高電位側をコレクタにそれぞれ
接続し、前記電圧出力回路が、電源の高電位側をコレク
タに接続し、前記第1のカレントミラー回路にエミッタ
電圧を出力する第1のトランジスタと、前記補償対象ト
ランジスタの出力電流と前記検出用トランジスタの出力
電流とを等しくし、該電流に応じた電圧を前記第1のト
ランジスタのベースに発生させる第2のカレントミラー
回路と、前記第1のトランジスタのベースをエミッタに
接続した第2のトランジスタと、前記第2のトランジス
タのベースおよびコレクタをエミッタに接続した第3の
トランジスタと、前記第3のトランジスタのベースおよ
びコレクタをベースに接続し、前記第1のトランジスタ
のベースをコレクタに接続した第4のトランジスタと、
前記第4のトランジスタのエミッタをエミッタに接続
し、電源の低電位側をコレクタに接続し、前記第2のカ
レントミラー回路内のトランジスタのベースをベースに
接続した第5のトランジスタと、を有することを特徴と
する。
【0016】この発明によれば、検出用トランジスタお
よび補償対象トランジスタが、電源の高電位側をコレク
タにそれぞれ接続し、電圧出力回路が、電源の高電位側
をコレクタに接続し、第1のカレントミラー回路にエミ
ッタ電圧を出力する第1のトランジスタと、補償対象ト
ランジスタの出力電流と検出用トランジスタの出力電流
とを等しくし、該電流に応じた電圧を第1のトランジス
タのベースに発生させる第2のカレントミラー回路と、
第1のトランジスタのベースをエミッタに接続した第2
のトランジスタと、第2のトランジスタのベースおよび
コレクタをエミッタに接続した第3のトランジスタと、
第3のトランジスタのベースおよびコレクタをベースに
接続し、第1のトランジスタのベースをコレクタに接続
した第4のトランジスタと、第4のトランジスタのエミ
ッタをエミッタに接続し、電源の低電位側をコレクタに
接続し、第2のカレントミラー回路内のトランジスタの
ベースをベースに接続した第5のトランジスタと、を有
することにより、第1のカレントミラー回路における検
出用トランジスタ側のトランジスタのコレクタ−エミッ
タ間電圧と補償電流供給側のトランジスタのコレクタ−
エミッタ間電圧とが等しくなり、入力電流が低減され
る。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、
この実施の形態により、この発明が限定されるものでは
ない。図1は、この発明の実施の形態1にかかるベース
電流補償回路の概略構成を示す図である。このベース電
流補償回路は、たとえば、ICに内蔵されたクランプ容
量の出力電圧を入力するバッファ回路に用いられる。
【0018】このベース電流補償回路は、補償対象であ
るNPNトランジスタ(補償対象トランジスタ)1のコ
レクタをエミッタに接続し、電源の高電位側をコレクタ
に接続し、補償対象トランジスタ1のベース電流を検出
するNPNトランジスタ(検出用トランジスタ)2と、
PNPトランジスタ3〜6からなり、補償対象トランジ
スタ1のベース電流を補償(補正)する補償電流i1を
供給するとともに、検出用トランジスタ2のベース電流
を供給するカレントミラー回路19と、補償対象トラン
ジスタ1のエミッタ出力を入力し、補償対象トランジス
タ1のコレクタ−エミッタ間電圧と検出用トランジスタ
2のコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくする電圧をカ
レントミラー回路19および検出用トランジスタ2に出
力するフィードバック回路18とを備える。
【0019】補償対象トランジスタ1は、バッファ回路
の入力端子20およびカレントミラー回路19の補償電
流供給用端子(PNPトランジスタ4のコレクタ)をベ
ースに接続している。カレントミラー回路19は、Wi
llsonのカレントミラー回路であって、入力端子2
0および補償対象トランジスタ1のベースをコレクタに
接続したPNPトランジスタ4と、PNPトランジスタ
4のエミッタをベースおよびコレクタに接続したPNP
トランジスタ6と、PNPトランジスタ4のベースおよ
び検出用トランジスタ2のベースをベースおよびコレク
タに接続したPNPトランジスタ3と、PNPトランジ
スタ3のエミッタにコレクタを接続し、PNPトランジ
スタ6のベースおよびコレクタをベースに接続したPN
Pトランジスタ5とを備える。ここでは、カレントミラ
ー回路19として、Willsonのカレントミラー回
路を例に挙げたが、他の形式のカレントミラー回路を用
いてもよい。
【0020】フィードバック回路18は、補償対象トラ
ンジスタ1のエミッタ出力をレベルシフトするダイオー
ド7と、ダイオード7の出力端子をベースに接続し、電
源の低電位側(グランド)をコレクタに接続したPNP
トランジスタ8と、PNPトランジスタ8のエミッタと
電源の高電位側(以下、単に電源と呼ぶ)との間に直列
接続した抵抗16および15と、抵抗15と抵抗16と
の接続部をベースに接続し、グランドをコレクタに接続
したPNPトランジスタ9と、所定の電流を出力する定
電流源14と、定電流源14の出力端子とPNPトラン
ジスタ9のエミッタとの間に直列接続され、PNPトラ
ンジスタ9側に電流を流し、PNPトランジスタ9のエ
ミッタ電圧をレベルシフトさせるダイオード12,11
および10と、定電流源14の出力端子をベースに接続
し、電源をコレクタに接続し、カレントミラー回路19
の入力端子(PNPトランジスタ6およびPNPトラン
ジスタ5のエミッタ)をエミッタに接続したNPNトラ
ンジスタ13とを備える。
【0021】ダイオード7の出力端子は、バッファ回路
の出力端子21に接続する。また、ダイオード7の出力
端子とグランドとの間には、グランド側に所定の電流を
流す定電流源17を設ける。検出用トランジスタ2は、
補償対象トランジスタ1のベース電流を検出する。カレ
ントミラー回路19は、補償電流i1を供給するととも
に、検出用トランジスタ2のベース電流を供給する。フ
ィードバック回路18は、補償対象トランジスタ1のエ
ミッタ出力を入力し、補償対象トランジスタ1のコレク
タ−エミッタ間電圧と検出用トランジスタ2のコレクタ
−エミッタ間電圧とを等しくする電圧をカレントミラー
回路19にフィードバックする。換言すれば、補償対象
トランジスタ1のコレクタ−エミッタ間電圧と検出用ト
ランジスタ2のコレクタ−エミッタ間電圧とを等しくす
るように、フィードバックによる補正を行う。
【0022】以上の構成において、実施の形態1の動作
について説明する。このバッファ回路では、前述した従
来技術と同様に、式5が成り立つ。 Iin1=(Ic2+Ib2)/[(1+Vce1/VAn)・hfen0] −Ic2/[(1+Vce2/VAn)・hfen0] ・・・(式5) ただし、Iin1は、入力端子20からバッファ回路に
流入する入力電流、Ic2は、検出用トランジスタ2の
コレクタ電流、Ib2は、検出用トランジスタ2のベー
ス電流、Vce1は、補償対象トランジスタ1のコレク
タ−エミッタ間電圧、Vce2は、検出用トランジスタ
2のコレクタ−エミッタ間電圧、VAnは、補償対象ト
ランジスタ1および検出用トランジスタ2のアーリー電
圧、hfen0は、補償対象トランジスタ1および検出
用トランジスタ2のコレクタ−エミッタ間電圧が0ボル
トの場合の電流増幅度である。
【0023】また、このバッファ回路では、補償対象ト
ランジスタ1のベース−エミッタ間電圧Vbe1と検出
用トランジスタ2のベース−エミッタ間電圧Vbe2と
は、ほぼ等しい値である。また、式6〜式8が成り立つ
ように各トランジスタのトランジスタサイズおよび各定
電流源の出力電流値を設定する。 Vbe7=Vbe8 ・・・(式6) Vbe9+Vbe10+Vbe11+Vbe12=Vbe13+Vbe5+V be3+Vbe2 ・・・(式7) r15=r16 ・・・(式8)
【0024】ただし、Vbe3は、PNPトランジスタ
3のベース−エミッタ間電圧、Vbe5は、PNPトラ
ンジスタ5のベース−エミッタ間電圧、Vbe9は、P
NPトランジスタ9のベース−エミッタ間電圧、Vbe
10〜Vbe12は、ダイオード10〜12の降下電
圧、Vbe13は、NPNトランジスタ13のベース−
エミッタ間電圧、r15は、抵抗15の抵抗値、r16
は、抵抗16の抵抗値である。このように各トランジス
タのトランジスタサイズおよび各定電流源の出力電流値
を設定すると、補償対象トランジスタ1のベース電圧V
2およびコレクタ−エミッタ間電圧Vce2は、式9お
よび式10でそれぞれ表される。
【0025】 V2=(Vcc+V1)/2 ・・・(式9) Vce2=Vce1=(Vcc−V1)/2 ・・・(式10) ただし、Vccは、電源の電圧である。式10を式5に
代入すると、式11が得られる。 Iin1=(Ic2+Ib2)/[(1+Vce2/VAn)・hfen0] −Ic2/[(1+Vce2/VAn)・hfen0]=Ib2/[(1+Vc e2/VAn)・hfen0]≧0 ・・・(式11)
【0026】すなわち、入力電流Iin1が一定方向に
流れ、過補償が抑制される。なお、Iin1を0にする
ために、式12が成り立つように各トランジスタのトラ
ンジスタサイズおよび各定電流源の出力電流値を設定す
ることもできる。 Vce1=Vce2・(1+Ib2)+Ib2 ・・・(式12) しかし、この設定では、ベース電流Ib2がトランジス
タの電流増幅度のばらつきによって変化するため、温度
変化によって、適切なフィードバックを行うことができ
ない場合がある。
【0027】図2は、実施の形態1にかかる他のベース
電流補償回路の概略構成を示す図である。このベース電
流補償回路は、図1に示したベース電流補償回路におい
て、PNPトランジスタ5のエミッタとNPNトランジ
スタ13のエミッタとの間に抵抗26を設け、PNPト
ランジスタ6のエミッタとNPNトランジスタ13のエ
ミッタとの間に抵抗27を設けたものである。この構成
においても、図1に示したベース電流補償回路と同様に
動作し、同様の効果が得られる。
【0028】図3は、実施の形態1にかかる、さらに他
のベース電流補償回路の概略構成を示す図である。この
ベース電流補償回路は、入力端子20に印加される入力
信号が直流の場合に用いられるものである。このベース
電流補償回路は、図1に示したベース電流補償回路にお
いて、フィードバック回路18に代えて、カレントミラ
ー回路19に所定の電圧を供給する定電圧源28を設け
たものである。また、検出用トランジスタ2のコレクタ
は電源に接続し、補償対象トランジスタ1のエミッタは
出力端子21に接続する。
【0029】定電圧源28の出力電圧は、補償対象トラ
ンジスタ1のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1と検出
用トランジスタ2のコレクタ−エミッタ間電圧Vce2
とを等しくする電圧となるように予め調整する。これに
より、補償対象トランジスタ1のコレクタ−エミッタ間
電圧Vce1と検出用トランジスタ2のコレクタ−エミ
ッタ間電圧Vce2が等しくなり、入力電流Iin1が
一定方向に流れ、過補償が抑制される。
【0030】前述したように、実施の形態1によれば、
検出用トランジスタ2が、補償対象トランジスタ1のベ
ース電流を検出し、カレントミラー回路19が、補償対
象トランジスタ1のベース電流を補償する補償電流i1
を供給するとともに、検出用トランジスタ2のベース電
流を供給し、フィードバック回路18が、補償対象トラ
ンジスタ1のエミッタ出力を入力し、補償対象トランジ
スタ1のコレクタ−エミッタ間電圧Vce1と検出用ト
ランジスタ2のコレクタ−エミッタ間電圧Vce2とを
等しくする電圧をカレントミラー回路19および検出用
トランジスタ2に出力する。
【0031】これにより、補償対象トランジスタ1のコ
レクタ−エミッタ間電圧Vce1と検出用トランジスタ
2のコレクタ−エミッタ間電圧Vce2とが等しくな
り、入力電流Iin1の方向が一定になり、また、過補
償が低減されるため、適切なベース電流補償を行うこと
ができる。なお、実施の形態1の各NPNトランジスタ
をPNPトランジスタに置き換え、各PNPトランジス
タをNPNトランジスタに置き換えてもよく、同様の効
果を得ることができる。
【0032】実施の形態2.前述した実施の形態1で
は、PNPトランジスタ3のコレクタ−エミッタ間電圧
とPNPトランジスタ4のコレクタ−エミッタ間電圧と
の差異から、補償対象トランジスタ1のベース電流と検
出用トランジスタ2のベース電流との差異が発生し、補
償誤差が残留する場合がある。実施の形態2は、実施の
形態1において、カレントミラー回路における検出用ト
ランジスタ側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電
圧と補償電流供給側のトランジスタのコレクタ−エミッ
タ間電圧とを等しくし、さらに適切なベース電流補償を
行うものである。
【0033】図4は、この発明の実施の形態2にかかる
ベース電流補償回路の概略構成を示す図である。このベ
ース電流補償回路は、電源をコレクタに接続し、補償対
象のNPNトランジスタ(補償対象トランジスタ)31
のベース電流を検出するNPNトランジスタ(検出用ト
ランジスタ)32と、PNPトランジスタ33〜36か
らなり、補償対象トランジスタ31のベース電流を補償
(補正)する補償電流i2を供給するとともに、検出用
トランジスタのベース電流を供給するカレントミラー回
路52と、補償対象トランジスタ31の出力電流i3と
検出用トランジスタ32の出力電流i4とを等しくし、
この電流に基づいて、カレントミラー回路52における
検出用トランジスタ側(PNPトランジスタ33)のト
ランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補償電流供給
側のトランジスタ(PNPトランジスタ34)のコレク
タ−エミッタ間電圧とを等しくする電圧をカレントミラ
ー回路52に出力する電圧出力回路55とを備えてい
る。
【0034】補償対象トランジスタ31は、バッファ回
路の入力端子53およびカレントミラー回路52の補償
電流供給用端子(PNPトランジスタ34のコレクタ)
をベースに接続し、電源をコレクタに接続している。
【0035】カレントミラー回路52は、Willso
nのカレントミラー回路であって、入力端子53および
補償対象トランジスタ31のベースをコレクタに接続し
たPNPトランジスタ34と、PNPトランジスタ34
のエミッタをベースおよびコレクタに接続したPNPト
ランジスタ36と、PNPトランジスタ34のベースお
よび検出用トランジスタ32のベースをベースおよびコ
レクタに接続したPNPトランジスタ33と、PNPト
ランジスタ33のエミッタにコレクタを接続し、PNP
トランジスタ36のベースおよびコレクタをベースに接
続したPNPトランジスタ35とを備える。ここでは、
カレントミラー回路52として、Willsonのカレ
ントミラー回路を例に挙げたが、他の形式のカレントミ
ラー回路を用いてもよい。
【0036】電圧出力回路55は、電源をコレクタに接
続し、カレントミラー回路52の入力端子(PNPトラ
ンジスタ35のエミッタおよびPNPトランジスタ36
のエミッタ)にエミッタ電圧を出力するNPNトランジ
スタ44と、PNPトランジスタ40〜43およびNP
Nトランジスタ46〜51からなり、補償対象トランジ
スタ31のエミッタ電流i3と検出用トランジスタ32
のエミッタ電流i4とを等しくし、この電流に応じた電
圧を、NPNトランジスタ44のベースに発生させるカ
レントミラー回路と、NPNトランジスタ44のベース
をエミッタに接続したPNPトランジスタ39と、PN
Pトランジスタ39のベースおよびコレクタをエミッタ
に接続したPNPトランジスタ38と、PNPトランジ
スタ38のベースおよびコレクタをベースに接続し、N
PNトランジスタ44のベースをコレクタに接続したN
PNトランジスタ37と、NPNトランジスタ37のエ
ミッタをエミッタに接続し、グランドをコレクタに接続
し、NPNトランジスタ46〜48のベースをベースに
接続したPNPトランジスタ45とを備える。
【0037】電圧出力回路55のカレントミラー回路
は、電源をエミッタに接続したPNPトランジスタ40
と、電源をエミッタに接続し、PNPトランジスタ40
のベースおよびコレクタをベースに接続したPNPトラ
ンジスタ41と、PNPトランジスタ40のベースおよ
びコレクタをエミッタに接続したPNPトランジスタ4
2と、PNPトランジスタ41のコレクタをエミッタに
接続し、PNPトランジスタ42のベースおよびNPN
トランジスタ44のベースをベースおよびコレクタに接
続したPNPトランジスタ43とを備える。
【0038】また、電圧出力回路55のカレントミラー
回路は、補償対象トランジスタ31のエミッタをベース
およびコレクタに接続したNPNトランジスタ46と、
検出用トランジスタ32のエミッタをコレクタに接続
し、NPNトランジスタ46のベースおよびコレクタを
ベースに接続したNPNトランジスタ47と、NPNト
ランジスタ46および47のベースをベースに接続し、
PNPトランジスタ42のコレクタをコレクタに接続し
たNPNトランジスタ48と、NPNトランジスタ46
のエミッタをコレクタに接続したNPNトランジスタ4
9と、NPNトランジスタ49のベースおよびNPNト
ランジスタ47のエミッタをコレクタおよびベースに接
続したNPNトランジスタ50と、NPNトランジスタ
49および50のベースをベースに接続し、NPNトラ
ンジスタ48のエミッタをコレクタに接続したNPNト
ランジスタ51とを備える。
【0039】電圧出力回路55のカレントミラー回路
は、補償対象トランジスタ31のエミッタ電流i3、検
出用トランジスタ32のエミッタ電流i4およびPNP
トランジスタ42のコレクタ電流i5を等しくする。こ
こでは、Willsonのカレントミラー回路を例に挙
げたが、他の形式のカレントミラー回路を用いてもよ
い。
【0040】NPNトランジスタ49〜51のエミッタ
は、バッファ回路の出力端子54に接続する。また、N
PNトランジスタ49〜51のエミッタとグランドとの
間には、グランド側に所定の電流を流す定電流源56を
設ける。検出用トランジスタ32は、補償対象トランジ
スタ31のベース電流を検出する。カレントミラー回路
52は、補償電流i2を供給するとともに、検出用トラ
ンジスタ32のベース電流を供給する。電圧出力回路5
5は、補償対象トランジスタ31のエミッタ電流i3、
検出用トランジスタ32のエミッタ電流i4およびPN
Pトランジスタ42のコレクタ電流i5を等しくし、P
NPトランジスタ33のコレクタ−エミッタ間電圧とP
NPトランジスタ34のコレクタ−エミッタ間電圧とを
等しくする電圧をカレントミラー回路52に出力する。
【0041】以上の構成において、実施の形態2の動作
について説明する。このバッファ回路では、補償対象ト
ランジスタ31,検出用トランジスタ32およびNPN
トランジスタ37は同一のトランジスタサイズとする。
また、PNPトランジスタ33〜36は同一のトランジ
スタサイズとする。また、PNPトランジスタ38およ
び39は、それぞれ、PNPトランジスタ33〜36の
トランジスタサイズの2倍のトランジスタサイズとす
る。そして、NPNトランジスタ44,PNPトランジ
スタ45および補償対象トランジスタ31のベース−エ
ミッタ間電圧の大きさが等しくなるように、NPNトラ
ンジスタ44およびPNPトランジスタ45のトランジ
スタサイズを設定する。
【0042】これにより、式13および式14が成り立
つ。 Vbe33+Vbe35=Vbe34+Vbe36=Vbe38+Vbe39 ・・・(式13) Vbe31=Vbe32=Vbe37 ・・・(式14) ただし、Vbe31は、補償対象トランジスタ31のベ
ース−エミッタ間電圧、Vbe32は、検出用トランジ
スタ32のベース−エミッタ間電圧、Vbe33〜Vb
e36,Vbe38およびVbe39は、PNPトラン
ジスタ33〜36,38および39のベース−エミッタ
間電圧、Vbe37は、NPNトランジスタ37のベー
ス−エミッタ間電圧を表す。
【0043】そして、補償対象トランジスタ31のベー
ス電圧と検出用トランジスタ32のベース電圧とが等し
くなり、PNPトランジスタ33のエミッタ電圧とPN
Pトランジスタ34のエミッタ電圧とが等しくなる。す
なわち、PNPトランジスタ33のコレクタ−エミッタ
間電圧とPNPトランジスタ34のコレクタ−エミッタ
間電圧とが等しくなる。これにより、補償対象トランジ
スタ31のベース電流と検出用トランジスタ32のベー
ス電流とが等しくなり、検出用トランジスタ32のベー
ス電流と補償電流i2とが等しくなり、入力端子53に
流入する入力電流が「0」になる。
【0044】また、補償対象トランジスタのエミッタ電
流i4とPNPトランジスタ42のコレクタ電流i5と
の比(i4/i5)を任意の値Xとし、PNPトランジ
スタ35のトランジスタサイズTr35とPNPトラン
ジスタ39のトランジスタサイズTr39との比(Tr
35/Tr39)を(X/2)とし、PNPトランジス
タ33のトランジスタサイズTr33とPNPトランジ
スタ38のトランジスタサイズTr38との比(Tr3
3/Tr38)を(X/2)とし、検出用トランジスタ
32のトランジスタサイズTr32とNPNトランジス
タ37のトランジスタサイズTr37との比(Tr32
/Tr37)をXとしてもよい。
【0045】そして、PNPトランジスタ35およびP
NPトランジスタ39のベース−エミッタ間電圧および
コレクタ−エミッタ間電圧を等しくし、PNPトランジ
スタ33およびPNPトランジスタ38のベース−エミ
ッタ間電圧およびコレクタ−エミッタ間電圧を等しく
し、検出用ランジスタ32およびNPNトランジスタ3
7のベース−エミッタ間電圧およびコレクタ−エミッタ
間電圧を等しくすることによって補償誤差を低減するこ
とができる。
【0046】図5は、実施の形態2にかかる他のベース
電流補償回路の概略構成を示す図である。このベース電
流補償回路は、図4に示したベース電流補償回路におい
て、PNPトランジスタ35のエミッタとNPNトラン
ジスタ44のエミッタとの間に抵抗61を設け、PNP
トランジスタ36のエミッタとNPNトランジスタ44
のエミッタとの間に抵抗62を設け、NPNトランジス
タ44のベースとPNPトランジスタ39のエミッタと
の間に抵抗63を設けたものである。この構成において
も、図4に示したベース電流補償回路と同様に動作し、
同様の効果が得られる。
【0047】前述したように、実施の形態2によれば、
検出用トランジスタ32が、補償対象トランジスタ31
のベース電流を検出し、カレントミラー回路52が、補
償対象トランジスタ31のベース電流を補償する補償電
流i2を供給するとともに、検出用トランジスタ32の
ベース電流を供給し、電圧出力回路55が、補償対象ト
ランジスタ31の出力電流i3と検出用トランジスタ3
2の出力電流i4とを等しくし、この電流に基づいて、
PNPトランジスタ33のコレクタ−エミッタ間電圧と
PNPトランジスタ34のコレクタ−エミッタ間電圧と
を等しくする電圧をカレントミラー回路52に出力す
る。
【0048】これにより、PNPトランジスタ33のコ
レクタ−エミッタ間電圧とPNPトランジスタ34のコ
レクタ−エミッタ間電圧とが等しくなり、入力電流が低
減されるため、適切なベース電流補償を行うことができ
る。なお、実施の形態2の各NPNトランジスタをPN
Pトランジスタにそれぞれ置き換え、各PNPトランジ
スタをNPNトランジスタにそれぞれ置き換えてもよ
く、同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、検出用トランジスタが、補償対象トランジスタのベ
ース電流を検出し、カレントミラー回路が、補償対象ト
ランジスタのベース電流を補償する補償電流を供給する
とともに、検出用トランジスタのベース電流を供給し、
フィードバック回路が、補償対象トランジスタのエミッ
タ出力を入力し、補償対象トランジスタのコレクタ−エ
ミッタ間電圧と検出用トランジスタのコレクタ−エミッ
タ間電圧とを等しくする電圧をカレントミラー回路に出
力する。これにより、補償対象トランジスタのコレクタ
−エミッタ間電圧と検出用トランジスタのコレクタ−エ
ミッタ間電圧とが等しくなり、入力電流の方向が一定に
なり、また、過補償が低減されるため、適切なベース電
流補償を行うことができる、という効果を奏する。
【0050】つぎの発明によれば、検出用トランジスタ
が、補償対象トランジスタのコレクタをエミッタに接続
し、フィードバック回路が、補償対象トランジスタのエ
ミッタ出力電圧をレベルシフトする第1のレベルシフト
手段と、第1のレベルシフト手段の出力端子をベースに
接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第1のト
ランジスタと、第1のトランジスタのエミッタと電源の
高電位側との間に直列接続した第1の抵抗および第2の
抵抗と、第1の抵抗と第2の抵抗との接続部をベースに
接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第2のト
ランジスタと、所定の電流を出力する定電流源と、定電
流源の出力端子と第2のトランジスタのエミッタとの間
に設けられ、第2のトランジスタのエミッタ電圧をレベ
ルシフトする第2のレベルシフト手段と、第2のレベル
シフト手段の出力端子をベースに接続し、電源の高電位
側をコレクタに接続し、カレントミラー回路にエミッタ
電圧を出力する第3のトランジスタと、を有することに
より、補償対象トランジスタのコレクタ−エミッタ間電
圧と検出用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と
が等しくなり、入力電流の方向が一定になり、また、過
補償が低減されるため、適切なベース電流補償を行うこ
とができる、という効果を奏する。
【0051】つぎの発明によれば、検出用トランジスタ
が、補償対象トランジスタのベース電流を検出し、第1
のカレントミラー回路が、補償対象トランジスタのベー
ス電流を補償する補償電流を供給するとともに、検出用
トランジスタのベース電流を供給し、電圧出力回路が、
補償対象トランジスタの出力電流と検出用トランジスタ
の出力電流とを等しくし、該電流に基づいて、第1のカ
レントミラー回路における検出用トランジスタ側のトラ
ンジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補償電流供給側
のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧とを等しく
する電圧をカレントミラー回路に出力する。これによ
り、第1のカレントミラー回路における検出用トランジ
スタ側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補
償電流供給側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電
圧とが等しくなり、入力電流が低減されるため、適切な
ベース電流補償を行うことができる、という効果を奏す
る。
【0052】つぎの発明によれば、検出用トランジスタ
および補償対象トランジスタが、電源の高電位側をコレ
クタにそれぞれ接続し、電圧出力回路が、電源の高電位
側をコレクタに接続し、第1のカレントミラー回路にエ
ミッタ電圧を出力する第1のトランジスタと、補償対象
トランジスタの出力電流と検出用トランジスタの出力電
流とを等しくし、該電流に応じた電圧を第1のトランジ
スタのベースに発生させる第2のカレントミラー回路
と、第1のトランジスタのベースをエミッタに接続した
第2のトランジスタと、第2のトランジスタのベースお
よびコレクタをエミッタに接続した第3のトランジスタ
と、第3のトランジスタのベースおよびコレクタをベー
スに接続し、第1のトランジスタのベースをコレクタに
接続した第4のトランジスタと、第4のトランジスタの
エミッタをエミッタに接続し、電源の低電位側をコレク
タに接続し、第2のカレントミラー回路内のトランジス
タのベースをベースに接続した第5のトランジスタと、
を有することにより、第1のカレントミラー回路におけ
る検出用トランジスタ側のトランジスタのコレクタ−エ
ミッタ間電圧と補償電流供給側のトランジスタのコレク
タ−エミッタ間電圧とが等しくなり、入力電流が低減さ
れるため、適切なベース電流補償を行うことができる、
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかるベース電流
補償回路の概略構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1にかかる他のベース電流補償回
路の概略構成を示す図である。
【図3】 実施の形態1にかかる、さらに他のベース電
流補償回路の概略構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2にかかるベース電流
補償回路の概略構成を示す図である。
【図5】 実施の形態2にかかる他のベース電流補償回
路の概略構成を示す図である。
【図6】 従来のベース電流補償回路の概略構成を示す
図である。
【符号の説明】
1,2,13,31,32,37,44,46〜51
NPNトランジスタ、3〜6,8,9,33〜36,3
8〜43,45 PNPトランジスタ、7,10〜12
ダイオード、14,17,56 定電流源、15,1
6,26,27,61〜63 抵抗、18 フィードバ
ック回路、19,52 カレントミラー回路、20,5
3 入力端子、21,54 出力端子、28 定電圧
源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H420 NA32 NB03 NB22 NB24 NB27 NC02 NC27 NE21 5J090 AA01 AA45 CA00 DN02 FA17 HA08 HA19 HA25 KA05 KA09 KA18 MA11 MA21 MN01 5J091 AA01 AA45 CA00 FA17 FP02 FP05 HA08 HA19 HA25 KA05 KA09 KA18 MA11 MA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補償対象である補償対象トランジスタの
    ベース電流を検出する検出用トランジスタと、 前記補償対象トランジスタのベース電流を補償する補償
    電流を供給するとともに、前記検出用トランジスタのベ
    ース電流を供給するカレントミラー回路と、 前記補償対象トランジスタのエミッタ出力を入力し、前
    記補償対象トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と
    前記検出用トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と
    を等しくする電圧を前記カレントミラー回路に出力する
    フィードバック回路と、 を具備することを特徴とするベース電流補償回路。
  2. 【請求項2】 前記検出用トランジスタは、前記補償対
    象トランジスタのコレクタをエミッタに接続し、 前記フィードバック回路は、 前記補償対象トランジスタのエミッタ出力電圧をレベル
    シフトする第1のレベルシフト手段と、 前記第1のレベルシフト手段の出力端子をベースに接続
    し、電源の低電位側をコレクタに接続した第1のトラン
    ジスタと、 前記第1のトランジスタのエミッタと電源の高電位側と
    の間に直列接続した第1の抵抗および第2の抵抗と、 前記第1の抵抗と前記第2の抵抗との接続部をベースに
    接続し、電源の低電位側をコレクタに接続した第2のト
    ランジスタと、 所定の電流を出力する定電流源と、 前記定電流源の出力端子と前記第2のトランジスタのエ
    ミッタとの間に設けられ、前記第2のトランジスタのエ
    ミッタ電圧をレベルシフトする第2のレベルシフト手段
    と、 前記第2のレベルシフト手段の出力端子をベースに接続
    し、電源の高電位側をコレクタに接続し、前記カレント
    ミラー回路にエミッタ電圧を出力する第3のトランジス
    タと、 を有することを特徴とする請求項1に記載のベース電流
    補償回路。
  3. 【請求項3】 補償対象である補償対象トランジスタの
    ベース電流を検出する検出用トランジスタと、 前記補償対象トランジスタのベース電流を補償する補償
    電流を供給するとともに、前記検出用トランジスタのベ
    ース電流を供給する第1のカレントミラー回路と、 前記補償対象トランジスタの出力電流と前記検出用トラ
    ンジスタの出力電流とを等しくし、該電流に基づいて、
    前記第1のカレントミラー回路における検出用トランジ
    スタ側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧と補
    償電流供給側のトランジスタのコレクタ−エミッタ間電
    圧とを等しくする電圧を前記第1のカレントミラー回路
    に出力する電圧出力回路と、 を具備することを特徴とするベース電流補償回路。
  4. 【請求項4】 前記検出用トランジスタおよび前記補償
    対象トランジスタは、電源の高電位側をコレクタにそれ
    ぞれ接続し、 前記電圧出力回路は、 電源の高電位側をコレクタに接続し、前記第1のカレン
    トミラー回路にエミッタ電圧を出力する第1のトランジ
    スタと、 前記補償対象トランジスタの出力電流と前記検出用トラ
    ンジスタの出力電流とを等しくし、該電流に応じた電圧
    を前記第1のトランジスタのベースに発生させる第2の
    カレントミラー回路と、 前記第1のトランジスタのベースをエミッタに接続した
    第2のトランジスタと、 前記第2のトランジスタのベースおよびコレクタをエミ
    ッタに接続した第3のトランジスタと、 前記第3のトランジスタのベースおよびコレクタをベー
    スに接続し、前記第1のトランジスタのベースをコレク
    タに接続した第4のトランジスタと、 前記第4のトランジスタのエミッタをエミッタに接続
    し、電源の低電位側をコレクタに接続し、前記第2のカ
    レントミラー回路内のトランジスタのベースをベースに
    接続した第5のトランジスタと、 を有することを特徴とする請求項3に記載のベース電流
    補償回路。
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JP2008252244A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 New Japan Radio Co Ltd 差動増幅回路

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