JP3241511B2 - 輸液バッグ用チューブ、輸液バッグ及びその製造方法 - Google Patents

輸液バッグ用チューブ、輸液バッグ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輸液バッグ用チュー
ブ、輸液バッグ及びこれらの製造方法に関するものであ
り、よりくわしくは輸液バッグ用チューブの製造方法と
これにより製造した輸液バッグ用チューブを用いて製造
した輸液バッグに関するものである。
【0002】従来、輸液バッグ用チューブは押出機を使
用し、チューブの成形・印刷・巻き取りにより成形され
ている。なお、印刷については押し出しと同時に印刷す
るインライン印刷と印刷せずに巻き取り後に印刷するア
ウトライン印刷がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】輸液バッグ用のチュー
ブは厚さが200〜300μmと通常のインフレーショ
ンチューブの厚みの30〜100μmより格段に厚く、
チューブを巻き取った際にはチューブの両サイドにエア
ーだまりができる傾向があった。従って、次の製袋工程
にてヒートシールした場合、実開平2−45743号、
実開平2−131445号に記載のあるようにバッグの
トップ部及びボトム部のコーナーに2度シールあるいは
両サイド面のヒートシールによる工夫を加えないとバッ
グの4コーナーの密封性が不完全で、薬液を充填・滅菌
する際にコーナー部より、リークが発生していた。
【0004】また、両サイド面のヒートシールを行って
いないバッグにおいては、成形後のチューブの保管、移
送の際や製袋の際にチューブの両サイドに傷が生じた場
合にはピンホールの発生する危険性があった。
【0005】本発明は、輸液バッグ用のチューブ輸液バ
ッグ及びその製法に関するもので、製袋から充填,滅
菌,包装の各工程を経るに際し、ピンホールやリークの
生じることのないバッグを得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】[1]本発明は、コロナ
放電処理により、チューブ3両サイド内面のエアーだま
り11に接している内表面を改質し、該エアーだまり1
と内面密着部13の境界部12をチューブの長さ方向
に自着によりシールした輸液バッグ用チューブを提供す
る。 [2]本発明は、袋部25に口栓部23を融着した輸液
バッグ20であって、コロナ放電処理により、袋部25
の両サイド内面のエアーだまり11に接している内表面
を改質し、該エアーだまり11と内面密着部13の境界
部12を袋部の長さ方向に自着によりシールした輸液バ
ッグ20を提供する。
【0007】[3]本発明は、 (1)押出機のダイスよりチューブを押し出す工
程、 (2)(1)のチューブを引き取り機により搬送しな
がらチューブの内面密着部13のエアーを抜く工程、 (3)(2)のチューブをコロナ放電処理して、チュ
ーブの両サイド内面のエアーだまり11に接している
内面を改質する工程、 (4)(3)のチューブを印刷工程を経て巻き取り機
により巻き取って静置し、チューブの両サイド内面に
形成されたエアーだまり11と内面密着部13の境界部
12をチューブの長さ方向に自着によりシールする工
程、以上の各工程よりなる輸液バッグ用チューブの製造
方法を提供する。 [4]本発明は、 (A)コロナ放電処理により、チューブ3両サイド内面
のエアーだまり11に接している内表面を改質し、該エ
アーだまり11と内面密着部13の境界部12をチュー
ブの長さ方向に自着によりシールした輸液バッグ用チュ
ーブを金型より融着して袋部25と融着部21を形成す
る工程、 (B)(A)の融着部21を切断して袋部25の端部を
開口する工程、 (C)(B)により形成した開口部22に口栓部23
挿入し、口栓部23を袋部25に溶着する工程、以上の
各工程よりなる輸液バッグ20の製造方法を提供する。
【0008】
【作用】巻き取り時のチューブにかかったテンションと
成形後の収縮力によって静置されたチューブ3に圧力が
生じることより、エアーだまり11と内面密着部13の
境界部12にチューブ同士によって自着が生じ、ブロッ
キングすることによってシール状態とすることができる
(後述する図4参照)。
【実施例】
【0009】図1は本発明のチューブ成形ライン1Aの
概略図である。チューブ成形ライン1Aは押出機1とダ
イス2と引き取り機5とコロナ放電処理器6と印刷機7
と巻き取り機8により構成され、チューブ3は押出機1
から順次に各工程を経て(X→Yの矢印の順)巻き取り
機8に巻き取られる。コロナ放電処理工程に入る前に、
チューブ3の成形開始時に第1ピンチロール4以降のピ
ンチロール4a、4bの開閉操作などによって、チュー
ブ3内(後述の図4参照)の内面密着部13のエアーが
追い出される。これは、エアー抜きが不十分な場合に
は、内面密着部13まで後述するコロナ放電処理が及ぶ
ことでエアーだまり11との境界部12の自着が不安定
になるからである。
【0010】図2は図1のA部の詳細図で、チューブ3
の幅よりコロナ放電バー9を長くして、12000ボル
トの条件で処理される。コロナ放電処理はチューブ3両
サイド内面のエアーだまり11に接している内面に及ぶ
がエアー抜きがされている内面密着部13には及ばな
い。これによりエアーだまり11に接している内表面は
改質される。この改質面はコロナ放電処理されたチュー
ブ3表面と同等に改質される。すなわちエアーだまり1
1内の空気の分子がイオン化され放電がなされるもの
で、表面の酸化によってカルボキシル基やカルボニル基
が生成して表面が活性化され粘着性が増すものである。
コロナ放電処理が弱すぎると印刷用のインクがチューブ
3にのらず、強すぎるとチューブ3表面の改質が進みす
ぎ、チューブ3の変色等が起きるので8〜15m/分の
ライン速度に対し、通常は、8000〜16000ボル
ト好ましくは9000〜14000ボルトの条件で材料
グレードに合わせて適度に調整を行う。なお、コロナ放
電バー9の長さはチューブ3の幅と実質的に同じであれ
ば充分処理が可能である。
【0011】この後、印刷機7より目盛等の文字を印刷
されたチューブ3が巻き取り機8にてロール状に巻き取
られ、静置される。エアーだまり11に接している内表
面は前記したように表面の酸化により粘着性が増してい
るので内面密着部13とエアーだまり11との境界部1
2はチューブ3にかかる外圧によって、自着しやすくな
っている。図3はロール状に巻き取られたチューブ3の
外観である。図4はロール状に巻き取られたチューブ3
の一部拡大図である。巻き取り時のチューブ3にかかっ
たテンションと成形後の収縮力によって静置されたチュ
ーブ3に圧力が生じることより、エアーだまり11と内
面密着部13の境界部12はチューブ同士によって自着
が生じ、ブロッキングすることによってシール状態とす
ることができる。
【0012】この状態で少なくとも1日以上静置される
ことにより、チューブ3同士で圧力が働き、自着による
ブロッキングが起きる。1日以上静置するのは、静置期
間が短すぎるとブロッキングが十分に起きないためであ
る。チューブ3の両サイド内面は、エアーだまり11と
内面密着部13の境界部12においてチューブ3の長さ
方向に自着によるブロッキングにより連続的にシールさ
れる。前記境界部12のシールの幅はチューブ3の折
径、チューブ3を引き取り機5で搬送する際のチューブ
3内の真空度、エアーだまり11のエアー量により自由
に設定することができるが、チューブ3の折径が75〜
100mmの場合、0.3〜1.5mmに形成される。
チューブ3の材質は直鎖状低密度ポリエチレンが好まし
く特に密度が0.915〜0.925g/cm3 、メル
トフローレートが1.5〜2.5の直鎖状低密度ポリエ
チレンが好適である。
【0013】以上のチューブ3を用いて輸液バッグ20
(後述する図8参照)のようにして製造することができ
る。チューブ3を図5に示すように所定のサイズの袋と
なるように金型の間にはさんで加熱加圧して融着し袋部
25と融着部21を形成する。続いて図6に示すように
前記袋部25の融着部21をプレスカットし、各袋部2
5ごとに切断し、袋部25の一端を開口する。図7に示
すように袋部25の開口部22に口栓部23を挿入し、
図8に示すように口栓部23を袋部25に融着する(2
4は口栓融着部、図9は図8のB−B断面図)。
【0014】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
チューブ3の両サイドを自着によりシールできるので該
チューブ3を使用して、製袋から充填,滅菌,包装の各
工程を経るに際し、ピンホールやリークの生じることの
ない輸液バッグを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チューブ成形ラインの概略図
【図2】図1のA部詳細図
【図3】ロール状に巻き取られたチューブの外観図
【図4】ロール状に巻き取られたチューブの一部拡大図
【図5】輸液バッグの製造工程の概略図
【図6】輸液バッグの製造工程の概略図
【図7】輸液バッグの製造工程の概略図
【図8】輸液バッグの製造工程の概略図
【図9】図8のB−B断面図
【符合の説明】
1A チューブ成形ラインの概略図 1 押出機 2 ダイス 3 チューブ 4a、4b ピンチロール 4 第1ピンチロール 5 引き取り機 6 コロナ放電処理器 7 印刷機 8 巻き取り機 9 コロナ放電バー 10 アース 11 エアーだまり 12 境界部 13 内面密着部 20 輸液バッグ 21 融着部 22 開口部 23 口栓部 24 口栓融着部 25 袋部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コロナ放電処理により、チューブ3両サイ
    ド内面のエアーだまり11に接している内表面を改質
    し、該エアーだまり11と内面密着部13の境界部12
    をチューブの長さ方向に自着によりシールしたことを
    特徴とする輸液バッグ用チューブ。
  2. 【請求項2】袋部25に口栓部23を融着した輸液バッ
    20であって、コロナ放電処理により、袋部25の両
    サイド内面のエアーだまり11に接している内表面を改
    質し、該エアーだまり11と内面密着部13の境界部1
    2を袋部の長さ方向に自着によりシールしたことを特
    徴とする輸液バッグ20
  3. 【請求項3】(1)押出機のダイスよりチューブ
    押し出す工程、 (2)(1)のチューブを引き取り機により搬送しな
    がらチューブの内面密着部13のエアーを抜く工程、 (3)(2)のチューブをコロナ放電処理して、チュ
    ーブの両サイド内面のエアーだまり11に接している
    内面を改質する工程、 (4)(3)のチューブを印刷工程を経て巻き取り機
    により巻き取って静置し、チューブの両サイド内面に
    形成されたエアーだまり11と内面密着部13の境界部
    12をチューブの長さ方向に自着によりシールする工
    程、以上の各工程よりなることを特徴とする輸液バッグ用チ
    ューブの製造方法。
  4. 【請求項4】(A)コロナ放電処理により、チューブ3
    両サイド内面のエアーだまり11に接している内表面を
    改質し、該エアーだまり11と内面密着部13の境界部
    12をチューブの長さ方向に自着によりシールした輸液
    バッグ用チューブを金型より融着して袋部25と融着部
    21を形成する工程、 (B)(A)の融着部21を切断して袋部25の端部を
    開口する工程、 (C)(B)により形成した開口部22に口栓部23
    挿入し、口栓部23を袋部25に溶着する工程、以上の各工程よりなることを特徴とする輸液バッグ20
    の製造方法。
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