JP2003104331A - 容器の熱収縮包装方法 - Google Patents

容器の熱収縮包装方法

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JP2003104331A
JP2003104331A JP2001296048A JP2001296048A JP2003104331A JP 2003104331 A JP2003104331 A JP 2003104331A JP 2001296048 A JP2001296048 A JP 2001296048A JP 2001296048 A JP2001296048 A JP 2001296048A JP 2003104331 A JP2003104331 A JP 2003104331A
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shrinkable film
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Hideyuki Yamashita
英之 山下
Masaaki Zenigame
昌明 銭瓶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品等の載置された容器の熱収縮包装体に皺
や痘痕を生じさせない熱収縮包装方法を提供する。 【解決手段】 容器の外側表面に液状物を付着させて、
容器を包被した熱収縮性フィルムを熱収縮させる。好ま
しくは、液状物を付着させる容器の外側表面を、熱収縮
性フィルムで包被された容器を熱収縮トンネル内に導く
際に最初に熱収縮トンネル内に入る容器の先端底角部、
及び/又は、先端底稜線部とする。又好ましくは、容器
の外側表面への液状物の付着を、容器を熱収縮性フィル
ムで包被する前に、液状物の吹き付けにより行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品等が載置され
た容器を熱収縮包装させる方法に関するものである。特
に、食品等の載置された容器が脱気された状態で密封さ
れた包被体を皺なく、しかも、痘痕状の熱収縮不良部の
無い熱収縮包装体を得る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等を載置した容器は、伸縮性
と自己密着性を有するフィルムでストレッチ包装されて
いる。そして、そのストレッチ包装方法は少数多品種の
商品を包装するには適している。しかし、該包装方法
は、高速自動包装には適しておらず、包装速度が遅く、
同一品種で多数の商品を包装するには適していなかっ
た。
【0003】そこで、食品等を載置した容器を熱収縮性
フィルムで包被し、該熱収縮性フィルムを熱収縮させる
熱収縮包装方法が行われるようになった。該熱収縮包装
方法は、包装したフィルムが緊迫性を有した綺麗な熱収
縮包装体を高速で得ることができるので、同一品種で多
数の商品を包装するのに適していた。しかし、一般の熱
収縮包装体は、熱収縮させる際に包被体内で膨張する空
気等を排出するための排気孔を有しており、その排気孔
を起点として破袋等が生じ易かった。しかも、完全密封
性に劣っているためガス置換包装等には不適当であっ
た。
【0004】そこで、一般の熱収縮包装方法と異なり、
包被体に排気孔等を設けずに完全密封させた状態で熱収
縮させる方法が行われるようになった。そのためには、
熱収縮させる際に包装体が膨張状態にならないように、
包被体内に余分の気体等が存在しないような状態にする
ことが必要である。そこで、包被体内を脱気状態にして
密封させた包被体を熱収縮させる方法が行われるように
なった。尚、脱気の程度としては、包被体内の気体の体
積が、容器の内容量程度にするのが好ましい。しかも、
包被体を得る際に、包被体内をガス置換させてから脱気
させ、その後に密封させた包被体を熱収縮させると、熱
収縮包装体内を所望のガスにすることができるので、食
品等の品質保存に有用である。
【0005】しかし、容器を包被した熱収縮性フィルム
を熱収縮させる際に、熱収縮性フィルムと容器の外側表
面との滑り性が悪いと、熱収縮性フィルムが容器の角等
に密着して自由に熱収縮することができず、熱収縮性フ
ィルムに未収縮部が生じて皺になったり、或いは、熱収
縮不良が生じて痘痕状になったりして、見栄えの悪い熱
収縮包装体になってしまっていた。特に、包被体内を脱
気させた状態で密封された包被体を熱収縮させる際に
は、容器と熱収縮性フィルムとが密着し易く、その傾向
が顕著であった。しかも、熱収縮性フィルムの皺は、熱
収縮性フィルムで包被された容器が熱収縮トンネル内に
導かれた際に、最初に熱収縮トンネル内に入った容器外
面の先端底角部、及び/又は、先端底稜線部に生じてい
た。又、熱収縮性フィルムの痘痕は、最初に熱収縮トン
ネル内に入った容器の先端部上面付近に生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、食品等の載
置された容器の熱収縮包装体に皺や痘痕を生じさせない
熱収縮包装方法を提供しようとするものである。特に、
食品等の載置された容器が脱気された状態で密封された
包被体を熱収縮させても、熱収縮包装体に皺や痘痕を生
じさせない熱収縮包装方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次のような手段を講じた。即ち、容器の
外側表面に液状物を付着させてた容器を包被した熱収縮
性フィルムを熱収縮させる。好ましくは、液状物を付着
させる容器の外側表面を、熱収縮性フィルムで包被され
た容器が熱収縮トンネル内に導かれる際に最初に熱収縮
トンネル内に入る容器の先端底角部、及び/又は、先端
底稜線部とする。又、好ましくは、容器の外側表面への
液状物の付着を、容器が熱収縮性フィルムで包被される
前に、液状物の吹き付けにより行う。又、好ましくは、
容器の外側表面に付着させる液状物を、エタノールの水
溶液とする。更に好ましくは、容器が脱気された状態で
密封された包被体を熱収縮させる。
【0008】
【発明の実施態様】本発明の熱収縮包装方法は、容器の
外側表面に液状物を付着させて、容器を包被した熱収縮
性フィルムを熱収縮させるものである。先ず、本発明の
熱収縮包装方法に用いられる容器としては、特に限定さ
れるものではなく、従来一般に食品等を載置する容器を
用いることができる。例えば、射出成形された容器、真
空成形された容器、或いは、圧空成形された容器等を使
用することができる。又、成形樹脂としては、ポリスチ
レン系樹脂やポリプロピレン系樹脂等が使用される。更
に、容器は、発泡していても、発泡していなくても構わ
ない。具体的には、発泡ポリスチレン系樹脂トレイや未
発泡のポリプロピレン系樹脂トレイ等を好適に使用する
ことができる。そして、一般に容器の外側表面と容器を
包被する熱収縮性フィルムの容器と接する表面との滑り
性が悪いと皺や痘痕を易いが、本発明の方法は、滑り性
が悪くても熱収縮包装体に皺や痘痕を生じさせることな
く、良好な熱収縮包装体を得ることができる。
【0009】又、本発明に用いられる容器の外側表面
は、通常使用されている容器の外側表面でも構わない
が、付着させる液状物との濡れ性を良好にしたものがよ
り好ましい。例えば、容器の外側表面にコロナ表面処理
等の施されたものが好ましい。尚、本発明に用いられる
容器の大きさや形状等についても、特に限定されるもの
ではなく、従来一般に食品等を載置している大きさや形
状のものを使用することができるが、一般には、矩形
で、縦方向が100乃至300mm、横方向が50乃至
200mm、更に、深さが10乃至50mmのトレイが
多用される。
【0010】次に、本発明の熱収縮包装方法に用いる熱
収縮性フィルムとしては、特に限定されるものでなく、
一般に熱収縮包装に用いられている熱収縮性フィルムを
使用することができる。例えば、ポリエチレン系樹脂や
ポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮性フィルム、或い
は、ポリスチレン系樹脂やポリアミド系樹脂やポリエス
テル系樹脂等からなる熱収縮性フィルム等を使用するこ
とができる。又、これらの樹脂層からなる多層構成の熱
収縮性フィルムも好適に使用することができる。
【0011】又、包被体内をガス置換させて熱収縮させ
る熱収縮包装体の場合には、ガス遮断性を有する樹脂か
らなる熱収縮性フィルムや、ガス遮断性を有する樹脂層
を設けた多層構成の熱収縮性フィルム等が用いられる。
例えば、片方の表面層がポリアミド系樹脂層で、もう片
方の表面層がポリオレフィン系樹脂層からなる多層構
成、或いは、更に中間層にエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物層等を設けた多層構成の熱収縮性フィルム等
が用いられる。又、両表面層がポリオレフィン系樹脂層
で、中間層がポリアミド系樹脂層、及び/又は、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層等からなる多層構成
の熱収縮性フィルム等も好適に用いられる。
【0012】そして、一般に熱収縮性フィルムの容器と
接する表面と容器の外側表面との滑り性が悪いと皺や痘
痕を易いが、本発明の方法は、滑り性が悪くても熱収縮
包装体に皺や痘痕を生じさせることなく、良好な熱収縮
包装体を得ることができる。又、熱収縮性フィルムの熱
収縮特性としては、特に限定されるものではなく、従来
の熱収縮包装に用いられている熱収縮性フィルムが有し
ている特性を備えておれば良い。例えば、熱収縮包装す
る温度での熱収縮率が、10%以上であるものが好まし
い。更に、本発明に用いられる熱収縮性フィルムの厚み
としては、従来の熱収縮包装に用いられている熱収縮性
フィルムの厚みと同じ10乃至40μmが好適に用いら
れる。
【0013】更に、本発明に用いられる液状物として
は、容器の外側表面や熱収縮性フィルムの容器と接する
表面を溶解させたり、膨潤させたりしないものであれ
ば、特に限定されるものではない。例えば、水、エタノ
ール水溶液、グリセリン、食品添加物である膨張剤
挙げられる。しかし、容器として発泡ポリスチレン系樹
脂のトレイを使用した場合、容器の外面に付着させる液
状物がベンゼンやトルエン等の溶剤であると、トレイの
外側表面が溶解したり、膨潤したりして、熱収縮性フィ
ルムとの滑り性が極端に悪くなり、皺や痘痕の無い熱収
縮包装体を得ることができない。尚、液状物としてエタ
ノール水溶液を用いた場合には、エタノールが殺菌作用
を有しているので、食品等を衛生的に熱収縮包装するこ
とができる。用いるエタノール水溶液の濃度としては、
20容量%以上が好ましい。
【0014】そして、本発明の熱収縮包装方法は、容器
の外側表面に液状物を付着させることを最大の特徴とす
るものであるが、液状物を付着させる場所としては、容
器の外側表面であれば、特に限定されるものではなく、
全面であっても、一部であっても構わない。しかし、容
器の外側表面全てに液状物を付着させることは、液状物
が多量に必要であるばかりか、容器に載置された食品等
を汚染したりする等の問題がある。又、熱収縮包装体の
容器外側表面と熱収縮性フィルム内側面との間に付着さ
せた液状物が溜まり、見栄えを悪くする等の問題もあ
る。又、容器の外側表面の一部に液状物を付着させる場
合には、特定な位置に液状物を付着させると、皺や痘痕
の無い良好な熱収縮包装体を得るのに有効である。
【0015】皺や痘痕の無い良好な熱収縮包装体を得る
ために液状物を付着させる容器の外側表面の特定な位置
としては、熱収縮性フィルムで包被された容器を熱収縮
トンネル内に導く際に最初に熱収縮トンネル内に入る容
器の先端底角部、及び/又は、先端底稜線部が好まし
い。尚、先端底角部とは、容器の先端に位置する底の角
部で、容器が矩形の場合には底面と前側面と横側面との
接合点(一般には2点)を意味し、先端底稜線部とは、
容器の先端に位置する底の稜線部で、底面と前側面との
接合線を意味する。しかも、それら先端底角部、先端底
稜線部とは、それらの近傍をも意味する。又、容器が矩
形でなく、その他の多角形の場合には、矩形の場合と類
似する部分を意味する。
【0016】又、容器の外側表面への液状物の付着は、
容器が熱収縮性フィルムで包被される前に付着させる。
特に、容器を包被する工程で、容器が熱収縮性フィルム
で包被される直前に付着させるのが好ましい。具体的に
は、帯状の熱収縮性フィルムがフォーマーやフィルム端
部のガイド具等によって形成された筒状体内、或いは、
形成されつつある筒状体内に、容器が挿入される直前に
付着させるのが好ましい。
【0017】更に、液状物を付着させる方法は、特に限
定された方法で行う必要はないが、液状物をスポンジロ
ール等により転写させる方法や、液状物を吹き付ける方
法等が好ましい。しかも、容器を包被する工程で、容器
が熱収縮性フィルムによって形成された筒状体内、或い
は、形成されつつある筒状体内に挿入される直前に、容
器の外側表面、好ましくは、前記した容器の特定の位置
に吹き付けるのが好ましい。そして、液状物の吹き付け
は、スプレー等を用い、噴霧状にして吹き付けるのが好
ましい。吹き付けられる液状物が噴霧状であると、容器
外側表面の所望の位置に、均一に付着させることができ
る。
【0018】尚、液状物の塗布量としては、特に限定さ
れるものではないが、1cm当たり0.001乃至
0.1cc程度の極少量で充分である。塗布量が多くな
り過ぎると、容器の外側表面と熱収縮性フィルム内側面
との間に液状物が溜まり、熱収縮包装体の見栄えを悪く
する。
【0019】本発明の熱収縮包装方法は、従来の熱収縮
包装方法と同様、帯状熱収縮性フィルムを筒状に成形
し、その中に食品等を載置した容器を挿入し、その後、
容器の前後をヒートシール、切断して包被体を形成し、
更に、該包被体を熱収縮トンネル内に導き、熱収縮性フ
ィルムを熱収縮させて容器の熱収縮包装体を得るもので
ある。
【0020】そして、本発明の熱収縮包装方法は、一般
の容器を包被した熱収縮性フィルムに排気孔を設けた包
被体を熱収縮させる熱収縮包装にも勿論適用することが
できる。しかし、本発明の熱収縮包装方法は、熱収縮後
の包装体が膨張状態にならない程度に、包被体内を脱気
させた状態で密封させた包被体を熱収縮させる際に顕著
な効果を発揮する。何故なら、包被体内が脱気された状
態で密封させた包被体は、熱収縮性フィルムと容器の外
側表面とが密着し易く、熱収縮性フィルムが熱収縮を生
じる際に自由に熱収縮することができず、未収縮部が皺
として、又、収縮不良部が痘痕状として残り易くなる。
しかし、本発明の熱収縮包装方法では、熱収縮性フィル
ムと容器の外側表面との間に液状物が存在しているので
該液状物が滑剤の作用をして滑り易くなっており、熱収
縮性フィルムが自由に熱収縮することができる。そのた
め、熱収縮性フィルムが自由に熱収縮し難い、脱気して
密封させた包被体を熱収縮させる場合でも皺や痘痕の無
い良好な熱収縮包装体を得ることができる。
【0021】尚、熱収縮包装体の皺は、熱収縮性フィル
ムで包被された包被体が熱収縮トンネル内に導かれた際
に、熱収縮性フィルムが最初に熱収縮を起こし、被包装
物と接する場所に生じ易い。しかも、該場所が被包装物
の角張った所であるとより皺が生じ易い。特に、包被体
内を脱気させた状態で密封させた包被体を熱収縮させる
際には、その傾向が顕著である。即ち、トレイを脱気し
て密封させた包被体を熱収縮させる場合には、トレイの
先端底角部や先端底稜線部に皺が生じ易い。又、包被体
内を脱気させた状態で密封させた包被体を熱収縮させた
熱収縮包装体の痘痕は、熱収縮性フィルムが最初に熱収
縮を起こして被包装物と接し、その直後に被包装物と接
しないようになった空隙部に生じ易い。即ち、該方法に
よるトレイの熱収縮包装の場合には、トレイの先端の上
面に痘痕が生じ易い。
【0022】そこで、本発明の熱収縮包装方法では、容
器の熱収縮包装体に皺や痘痕を生じさせないようにする
ために、皺が生じ易い場所でも熱収縮性フィルムが自由
に熱収縮できるように、容器の外側表面のその位置に液
状物を付着させるのが好ましい。即ち、包被された容器
が熱収縮トンネル内に最初に入る先端部で、しかも、角
張った所である先端底角部や先端底稜線に液状物を付着
させるのが好ましい。特に、皺の生じ易い包被体内を脱
気して密封させた包被体を熱収縮させる際に、容器の先
端底角部や先端底稜線に液状物を付着させるとその効果
は顕著である。
【0023】尚、包被体内を脱気して密封させた包被体
を得る方法は、特に限定されるものではなく、従来一般
に行われている方法によって行うことができる。例え
ば、包被体を密封させる前にスポンジロール間を通過さ
せたり、吸引ブロアー等によって吸引したりして、余分
な気体等を排出させてから密封させる方法等がある。
又、包被体内をガス置換させるには、包被体を密封させ
る前に包被体内に置換ガスを吹き付け、その後、余分な
置換ガスを排出させてから密封させる方法等がある。
【0024】又、本発明の熱収縮包装方法において、熱
収縮性フィルムによって包被された容器の包被体を熱収
縮させるには、従来一般に用いられている熱収縮トンネ
ルを用いることができる。しかし、容器を包被する際に
施された容器前後のヒートシール部が、熱収縮させた後
に容器の上面に位置させないようにするために、容器の
底面を最初に加熱させる方法等にも好適に使用すること
が出来る。該方法においては、熱収縮時に熱収縮性フィ
ルムが容器の底面や側面、特に先端底角部や先端底稜線
部に密着易く、自由に熱収縮が起こり難いので、本発明
の熱収縮包装方法が有効である。
【0025】
【作用】本発明の容器の熱収縮包装方法は、熱収縮包装
体に皺の生じ易い所の容器の位置に液状物が付着してい
るので、該部分は熱収縮性フィルム内面との滑り性が良
好である。そのため、熱収縮性フィルムが自由に熱収縮
することができ、未収縮部や収縮不良部を生じさせない
ので、皺や痘痕の無い綺麗な熱収縮包装体を得ることが
できる。
【0026】
【実施例】以下、実施例、及び、比較例を示し、本発明
の内容を具体的に説明する。 〔実施例1〕スライスハム150gが載置された縦方
向:200mm、横方向:120mm、深さ:30mm
の発泡ポリスチレン系樹脂トレイを、熱収縮性多層フィ
ルムを用い、茨木精機社製のガス置換包装機:CFP−
3000で包被体内が窒素と二酸化炭素(80:20)
の混合ガスで置換され、その後、脱気して密封された包
被体を得た。
【0027】尚、熱収縮性多層フィルムは、片方の表面
層が厚み10μmのポリアミド系樹脂層からなり、もう
一方の表面層が厚み15μmの直鎖状低密度ポリエチレ
ン樹脂層からなり、芯層が厚み5μmのエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物層であった。又、該フィルム
は、120℃の熱風中での熱収縮率が縦方向、横方向と
も、約20%であった。更に、包被体は熱収縮性多層フ
ィルムのポリアミド系樹脂層が外側表面になるように包
被された。更に、包被体は、ガス置換包装機によって形
成された熱収縮性多層フィルムの筒状体内にスライスハ
ムの載置されたトレイが挿入させる直前に、該トレイが
該筒状体内に最初に挿入されるトレイの先端底角部(2
カ所)に、濃度60容量%のメタノール水溶液各0.7
ccを噴霧状にして吹き付けられている。
【0028】得られた包被体を120℃に設定された熱
収縮トンネル内を約5秒間で通過させ、スライスハムの
載置されたトレイの熱収縮包装体を得た。尚、包被体を
熱収縮トンネル内に導く際には、エタノール水溶液の噴
霧されたトレイの先端底角部の方向から熱収縮トンネル
内に入るようにした。得られた熱収縮包装体は、エタノ
ール水溶液の塗布された先端角部は勿論、トレイの底面
や側面にも未収縮による皺が無く、しかも、トレイの上
面には熱収縮不良による痘痕も無く、良好な熱収縮包装
体であった。
【0029】〔比較例1〕トレイの先端底角部にエタノ
ール水溶液を噴霧状にして吹き付けない以外は、実施例
1と同様の方法により、スライスハムの載置されたトレ
イの熱収縮包装体を得た。得られた熱収縮包装体は、ト
レイが最初に熱収縮トンネル内に入った先端底角部に未
収縮による皺が生じ、しかも、最初に熱収縮トンネル内
に入ったトレイの先端上面に熱収縮不良による痘痕が生
じており、見栄えの悪い熱収縮包装体であった。
【0030】
【効果】本発明の容器の熱収縮包装方法は、容器の外側
表面に、好ましくは、容器の先端底角部、及び/又は、
先端底稜線部に液状物を付着させるだけで、簡単に皺や
痘痕の無い熱収縮包装体が得られる。しかも、脱気して
密封された包被体或はガス置換後に脱気して密封された
包被体を熱収縮させる方法においても、優れた効果を発
揮させることができるので、食品等の包装に非常に有用
なものである。更に、液状物の付着は、容器を包被する
直前にスプレー等により容易に行えるので、包装工程に
何等支障をきたすことなく、従来通りの方法で熱収縮包
装体を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の外側表面に液状物を付着させた容
    器を包被した熱収縮性フィルムを熱収縮させることを特
    徴とする容器の熱収縮包装方法。
  2. 【請求項2】 液状物を付着させる容器の外側表面が、
    熱収縮性フィルムで包被された容器を熱収縮トンネル内
    に導く際に最初に熱収縮トンネル内に入る容器の先端底
    角部、及び/又は、先端底稜線部であることを特徴とす
    る請求項1に記載された容器の熱収縮包装方法。
  3. 【請求項3】 容器の外側表面への液状物の付着が、容
    器を熱収縮性フィルムで包被する前に、液状物を吹き付
    けることにより行われることを特徴とする請求項1乃至
    2のいずれかに記載された容器の熱収縮包装方法。
  4. 【請求項4】 容器の外側表面に付着させる液状物が、
    エタノールの水溶液であることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載された容器の熱収縮包装方法。
  5. 【請求項5】 脱気された状態で密封された包被体を熱
    収縮させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    に記載された容器の熱収縮包装方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015140203A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 シブヤマシナリー株式会社 ラベラ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10291513A (ja) * 1997-04-17 1998-11-04 Okura Ind Co Ltd トレーの熱収縮包装方法

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