JP3241335B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

固体撮像装置の製造方法

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JP3241335B2 JP33057298A JP33057298A JP3241335B2 JP 3241335 B2 JP3241335 B2 JP 3241335B2 JP 33057298 A JP33057298 A JP 33057298A JP 33057298 A JP33057298 A JP 33057298A JP 3241335 B2 JP3241335 B2 JP 3241335B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置又は
その製造方法に関し、特に、インターライン転送型の固
体撮像装置又はその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スチルカメラのデジタル化が推進されて
いる。デジタルスチルカメラには、固体撮像装置が用い
られる。固体撮像装置としては、特に、CCDイメージ
センサが好適である。このようなカメラの高解像度化の
ために、その画素サイズの縮小化が急速に推進されてい
る。電池で動作するデジタルスチルカメラは、CCDの
低消費電力化が重要な課題である。
【0003】一般的なインターライン転送型CCDイメ
ージセンサは、図7に示されるように、2次元的に配置
される多数の単位画素により形成されている。単位画素
は、フォトダイオード101、トランスファゲート10
2、垂直レジスタ103とからなる。イメージセンサに
は、更にチャネルストップが含まれている。このように
複数・単位画素が2次元面上に配置されて撮像領域が形
成されている。イメージセンサは、更に、複数列の垂直
レジスタ103を接続する水平レジスタ104と出力ア
ンプ105とを備えている。
【0004】図8が図7のA−A’に沿った画素の断面
模式を示しているように、単位画素領域は、N型シリコ
ン基板110、第1Pウェル111、フォトダイオード
・N層112、表面の高濃度P層113、チャネルスト
ッパ114、トランスファゲート領域115、第2Pウ
ェル116、垂直レジスタ・転送チャネルを形成するN
ウェル117、シリコン酸化膜(以下、単に酸化膜とい
う)あるいは酸化膜とシリコン窒化膜(以下、単に窒化
膜という)を組み合せたゲート絶縁膜118、多結晶シ
リコンで形成される転送電極119、酸化膜などで形成
された層間膜120、アルミニウムなどの金属、タング
ステンなどの高融点金属あるいはこれらの積層膜であり
その電位が固定された(通常は接地されている)遮光膜
121、酸化膜又は窒化膜あるいは両者の中間の組成を
持つパッシベーション膜122とから形成されている。
【0005】通常、遮光膜は周辺の配線と同一工程で形
成される。一般には、このような構造体の上に更にカラ
ーフィルタやマイクロレンズが形成される。図9が図7
のB−B’およびC−C’に沿った垂直レジスタ103
と水平レジスタ104の断面模式を示しているように
(簡単のために基板内部のウェルは省略されてい
る。)、既述の画素領域と同様に、転送電極119上に
は層間膜120を介して遮光膜121とパッシベーショ
ン膜122とが形成されている。
【0006】所定期間に遮光膜121の開口から入射し
た光によってフォトダイオード122で光電変換・蓄積
された信号電荷(この場合は電子)は、垂直レジスタ1
03の転送電極119をハイレベルにすることによっ
て、垂直レジスタ103の転送チャネル117に読み出
されると同時に、フォトダイオード101は所定の電位
にリセットされ次の期間の光電変換・電荷蓄積を開始す
る。垂直レジスタ103に読み出された電荷は、次の期
間に垂直レジスタ103、水平レジスタ104を転送さ
れた後、出力アンプ105を通って外部に電圧として出
力される。
【0007】インターライン転送型CCDイメージセン
サでは、既述のように垂直レジスタ103上で信号電荷
が転送されている間にも、フォトダイオード101には
光が当たっている。そのため、高輝度の被写体を撮影す
る際に、光の一部が垂直レジスタ103に漏れ込んで電
荷を発生させたり、あるいは垂直レジスタ103の近傍
で光電変換された電荷が拡散によって垂直レジスタ10
3に漏れ込み、スミアと呼ばれる偽信号が生じて、画面
上には高輝度被写体の上下に白線が現れる。このような
スミアを低減させるには、図8に示される構造体に関し
て、フォトダイオードの上面側の開口を規定する遮光膜
端の高さを低くすることが有効であることが知られてい
る(1985年テレビジョン学会全国大会講演予稿集、
49−50頁)。
【0008】そのような高さを低くするためには、転送
電極119と遮光膜121との間の層間膜20の膜厚が
薄い方が望ましい。一方、インターライン転送型CCD
イメージセンサの消費電力は、動作周波数が高い水平レ
ジスタのそれが占める割合が大きい。消費電力は、電極
容量、駆動電圧の2乗、駆動周波数に比例するため、駆
動周波数が決まっている場合には、電極容量及び駆動電
圧の低減が必要になってくる。電極容量は、基板及び遮
光膜に対する容量と、異なる相のパルスが印加される電
極間の容量からなる。
【0009】そのうち、遮光膜に対する容量を低減する
ためには、転送電極119と遮光膜121との間の層間
膜120の膜厚を厚くすることが必要である。このよう
に、スミアの低減と水平レジスタの消費電力の低減と
は、層間膜の膜厚に関して望ましい方向が逆である。一
般的には、垂直レジスタと水平レジスタのそれぞれの転
送電極、層間膜、遮光膜は同一の工程で形成されること
が多く、転送電極119と遮光膜121との間の層間膜
120の膜厚も両者で同一である。このため、スミアを
低減しようとすると、水平レジスタの消費電力が増加
し、逆に水平レジスタの消費電力を低減しようとすると
スミアが劣化することになり、スミアの低減と水平レジ
スタの消費電力の低減を同時に満たすことは困難であ
る。
【0010】垂直レジスタ上の遮光膜と水平レジスタ上
の遮光膜を別の工程、例えば垂直レジスタ上の遮光膜を
形成した後に、層間膜120を堆積し、その後水平レジ
スタ上の遮光膜を形成すれば、水平レジスタの転送電極
と遮光膜との間の層間膜を垂直レジスタより厚くするこ
とは可能である。このような工程を採択すれば、2つの
遮光膜の間から光が漏れ込み、水平レジスタで偽信号を
発生させる可能性がある。また、一般に2層メタルプロ
セスでは、十分に平坦化した後に2層目の金属膜を堆積
しており、更に、2層の遮光膜が重なる箇所がある場合
には、その部分の段差が、1層の金属で遮光膜及び配線
を形成する場合に比べて大きくなる。
【0011】フォトダイオード上にマイクロレンズを形
成する際には、配線などによる凹凸をなくすために平坦
化膜を形成するが、2層の遮光膜を用いる構造では、上
述した理由によりフォトダイオード表面から平坦化膜表
面までの高さが高くなってしまう。マイクロレンズを用
いてフォトダイオードの遮光膜開口に集光する場合に、
撮影レンズの絞りを開く(絞値を小さくする)とフォト
ダイオードへの入射角度が大きくなり、遮光膜端で入射
が遮られる、いわゆる「ケラレ」が生じて感度が低下す
るという問題が派生する。特に、画素サイズが小さくな
ることにともなって、遮光膜の開口寸法が小さくなる
と、このケラレ現象が顕著になってくる。このような現
象を抑制するためには、できるだけフォトダイオード表
面から平坦化膜表面までの高さを低くすることが有効で
あることが知られているが、垂直レジスタ上の遮光膜と
水平レジスタ上の遮光膜を別の工程で形成する構造で
は、前述のようにこれが困難になってくるという問題点
が解消されえない。
【0012】垂直レジスタ及び水平レジスタ上に遮光膜
と転送電極とをそれぞれに同一の工程で形成し、且つ、
スミアの低減と水平レジスタの消費電力低減とを同時に
実現することが望まれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、垂直
レジスタ及び水平レジスタ上に遮光膜と転送電極とをそ
れぞれに同一の工程で形成し、且つ、スミアの低減と水
平レジスタの消費電力低減とを同時に実現することがで
きる固体撮像装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が請求項に対応して表現される次の記載中に現れ
る()つきの数字、文字、記号は、請求項の記載事項が
詳しく後述される実施の複数の形態のうちの少なくとも
1つの形態の部材、工程、動作に対応することを示す
が、本発明の解決手段がそれらの数字が示す実施の形態
の部材、工程、動作に限定して解釈されるためのもので
はなく、その対応関係を明白にするためのものである。
【0015】本発明による固体撮像装置は、基板(6)
と、ゲート絶縁膜(18)を介して基板(6)の上面側
に第1転送電極(19,水平レジスタ側)が規則的に配
列された第1レジスタ(4,水平レジスタ)と、光電変
換素子(公知例の部材101に一致対応)とゲート絶縁
膜(18)を介して基板(6)に第2転送電極(19,
垂直レジスタ側)が規則的に配列された第2レジスタ
(3,垂直レジスタ)を備える画素が2次元に配置され
た撮像領域と、第1転送電極(19)の上面側及び第2
転送電極(19)の上面側に形成される層間絶縁膜(2
0)の上面側に同一工程で形成される遮光膜(21)と
からなり、遮光膜(21)には光電変換素子(101)
の上面側に開口が形成されている固体撮像装置におい
て、第1転送電極(19)と遮光膜(21)との間の層
間絶縁膜(20”)の膜厚は、第2転送電極(19)と
遮光膜(21)との間の層間絶縁膜(20’)の膜厚よ
りも厚いことを特徴としている。
【0016】転送電極(19)と遮光膜(21)は同一
ステップで形成されうる。第1転送電極(19)と遮光
膜(21)との間の層間絶縁膜(20”)の膜厚は、第
2転送電極(19)と遮光膜(21)との間の層間絶縁
膜(20’)の膜厚よりも厚いことにより、その課題が
解決されている。
【0017】本発明による固体撮像装置の製造方法は、
このような固体撮像装置を製造するための製造方法であ
り、第1転送電極(19)と第2転送電極(19)を同
時的に形成するためのステップと、遮光膜(21)を形
成するためのステップと、層間絶縁膜(20)の上面側
に膜厚調整膜(31)を形成するためのステップと、第
1転送電極(19)と第2転送電極(19)を形成した
後に、且つ、遮光膜(21)を形成する前に、層間絶縁
膜(20)の補充層になるように膜厚調整膜(31)を
処理することにより層間絶縁膜(20)の厚みを増加さ
せるためのステップとからなる。
【0018】第1レジスタ側の層間絶縁膜の最終的な膜
厚から第2レジスタ側の最終的な層間絶縁膜の膜厚を引
いた膜厚の約1/2の膜厚で膜厚調整膜(31)を形成
する。両膜の膜厚の差は、膜厚調整膜(31)の膜厚を
調整することにより自由に変動させることができる。
【0019】膜厚調整層は多結晶シリコン膜又は非晶質
シリコン膜であることが好ましい。更に、膜厚調整膜の
処理は熱酸化であることが製造工程を簡単にする点で好
ましい。
【0020】本発明による固体撮像装置の製造方法は、
更に、膜厚調整膜(31)を第1レジスタ側で残存させ
第2レジスタの側で除去するステップとからなることが
好ましい。更に、膜厚調整膜(31)の上面側に耐酸化
性膜(34)を形成するステップと、耐酸化性膜(3
4)を第2レジスタの側で残存させ第1レジスタの側で
除去するステップとからなることが、製造工程を簡略化
させる点で特に好ましい。そのような工程で、その耐酸
化性膜はシリコン窒化膜であることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】図に一致対応して、本発明による
固体撮像装置の実施の形態は、一般的なインターライン
転送型CCDイメージセンサとして提供され、2次元的
に配置される多数の単位画素により形成されている。図
1に示されるように、そのイメージセンサは、2次元的
に配置される多数の単位画素により形成されている。単
位画素は、フォトダイオード1、トランスファゲート
2、垂直レジスタ3とから構成されている。複数・単位
画素が2次元面上に配置されて撮像領域が形成されてい
る。イメージセンサは、更に、複数列の垂直レジスタ3
を接続する水平レジスタ4と出力アンプ5とを備えてい
る。
【0022】図2は、図1のB−B’線断面の垂直レジ
スタと、図1のC−C’線断面の水平レジスタのそれぞ
れの一部分をその左右に対比させて示している。簡単の
ために基板内部のウェルは省略されている。本発明の断
面構造が図8に示した従来技術の断面構造と異なる点
は、本発明が、垂直レジスタ3の転送電極と遮光膜との
間の層間膜20’の膜厚よりも、水平レジスタの転送電
極と遮光膜との間の層間膜20”の膜厚が厚い断面構造
を有していることである。これによって、スミアの低減
と水平レジスタの消費電力の低減とを同時に実現するこ
とが可能である。
【0023】図3(a),(b),(c)は、本発明に
よる固体撮像装置の製造プロセスのステップスを示して
いる。シリコン基板6の上面に、酸化膜、又は、酸化膜
と窒化膜を組み合せたゲート絶縁膜18が形成されてい
る。図3(a)に示されるように、多結晶シリコンなど
で構成される転送電極19、酸化膜などで形成される層
間膜20をゲート絶縁膜18の上面側に形成した後に、
層間膜20の表面の全面に、多結晶シリコン膜又は非晶
質シリコン膜31を堆積する。このときに堆積する多結
晶シリコン膜又は非晶質シリコン膜31の膜厚は、後に
形成される垂直レジスタの層間膜の膜厚と後に形成され
る水平レジスタの層間膜の膜厚との差の約1/2とす
る。
【0024】実施例に関していえば、図2に示される垂
直レジスタ3の層間膜20’の膜厚を200nmに形成
したとき、水平レジスタの層間膜20”の膜厚を400
nmに形成したいときには、シリコン膜31の膜厚を
00nm程度に形成する。このような非晶質シリコン膜
31の膜厚を選ぶ理由は、シリコン膜31を熱酸化した
際に形成される酸化膜の膜厚が元のシリコン膜31の約
2倍になることにある。
【0025】次に、図3に示されるように、フォトリソ
グラフィー技術によって水平レジスタ4の側の非晶質シ
リコン膜31の上面をレジスト層32で覆い、且つ、撮
像領域上は覆わないようにフォトレジスト32のパター
ンを形成する。このときのマスクパターンは、図4に示
されるように、水平レジスタ3、及び、撮像領域と水平
レジスタ4の間の垂直レジスタ(垂直レジスタの一部
3’)をカバーしている。この場合、出力アンプ部5を
覆うパターンを採択することができる。
【0026】次に、一般的な反応性イオンエッチング技
術などによって、図3(b)に示されるように、フォト
レジスト32で覆われずに露出している部分の垂直レジ
スタ側のシリコン膜31を選択的に除去する。その後、
フォトレジスト32を剥離し、850から950℃程度
の温度の熱酸化工程によって、図3(c)に示されるよ
うに、シリコン膜31をすべて酸化膜に変える。このよ
うな工程によって、水平レジスタ側の層間膜20”の膜
厚は、垂直レジスタ側の層間膜20’の膜厚よりも、図
3(a)に示すステップで堆積したシリコン膜31の膜
厚の約2倍分だけ厚くなっている。
【0027】この後、従来と全く同じステップスによ
り、図2に示されるように、同一の工程で、アルミニウ
ム、高融点金属、あるいはこれらの積層膜からなる遮光
膜21、及び、酸化膜又は窒化膜あるいは両者の中間の
組成を持つパッシベーション膜22を垂直レジスタ側及
び水平レジスタ側に形成して、図2に示される断面構造
を得る。
【0028】図5(a),(b),(c),(d)は、
本発明による固体撮像装置の製造方法の他の実施の形態
を示している。シリコン基板6の上面に、酸化膜、又
は、酸化膜と窒化膜を組み合せたゲート絶縁膜18が形
成されている。図5(a)に示されるように、多結晶シ
リコンなどで構成される転送電極19、酸化膜などで形
成される層間膜20をゲート絶縁膜18の上面側に形成
した後に、層間膜20の表面の全面に、多結晶シリコン
膜又は非晶質シリコン膜31を堆積する。このときに堆
積する多結晶シリコン膜又は非晶質シリコン膜31の膜
厚は、後に形成される垂直レジスタの層間膜の膜厚と後
に形成される水平レジスタの層間膜の膜厚との差の約1
/2とする。
【0029】熱酸化の工程でシリコン膜31が酸化され
るのを防止するための耐酸化性を有する膜、例えば窒化
膜34を気相成長法などを用いて20から100nm程
度の膜厚で堆積する。このとき、後のエッチングの際に
シリコン膜との選択比を確保するために、窒化膜34を
堆積する前に、図5(a)に示されるように、窒化膜と
エッチングの選択性のある膜、例えば20から100n
m程度の酸化膜33を気相成長法、又は、シリコン膜の
熱酸化によって形成する。
【0030】次に、フォトリソグラフィー技術によって
撮像領域の上面を覆い、且つ、水平レジスタの上面は覆
わないようにフォトレジスト35のパターンを形成す
る。このときのマスクパターンは、図6に示すように、
撮像領域をカバーしている。このとき、出力アンプ部を
覆うパターンを採択することができる。この後、一般的
な反応性イオンエッチング技術などによって、図5
(b)に示されるように、フォトレジスト35で覆われ
ずに露出している部分の窒化膜34及び酸化膜33を選
択的に除去する。
【0031】その後、フォトレジスト35を剥離し、8
50から950℃程度の温度の熱酸化工程によって、図
5(c)に示されるように、水平レジスト側のシリコン
膜31をすべて酸化膜にする。次に、図5(d)に示さ
れるように、撮像領域上に残っている窒化膜34、酸化
膜33及びシリコン膜31を除去する。これらの一連の
工程によって、既述のように、水平レジスタ側の層間膜
20”の膜厚は、垂直レジスタ側の層間膜20’の膜厚
よりも、図5(a)で堆積したシリコン膜31の約2倍
の膜厚だけ厚くなっている。
【0032】この後、従来と全く同じステップスによ
り、図2に示されるように、同一の工程で、アルミニウ
ム、高融点金属、あるいはこれらの積層膜からなる遮光
膜21、及び、酸化膜又は窒化膜あるいは両者の中間の
組成を持つパッシベーション膜22を垂直レジスタ側及
び水平レジスタ側に形成して、図2に示される断面構造
を得る。図3に示した実施の形態では、シリコン膜31
を酸化する際に、シリコン膜で覆われていないフォトダ
イオード表面のシリコン、垂直レジスタの転送電極も若
干酸化されうる。これによりフォトダイオード上では遮
光膜下の膜厚が厚くなりスミアが劣化する可能性がある
が、図5に示される実施の形態では、シリコン膜を酸化
する工程の撮像領域は耐酸化性の窒化膜で覆われている
ため、スミアが劣化することはない。
【0033】このような工程により形成される固体撮像
装置では、垂直レジスタ上の遮光膜と水平レジスタ上の
遮光膜を別の工程で形成する場合のように、2つの遮光
膜の間から漏れ込んだ光によって水平レジスタで偽信号
が発生したり、フォトダイオード表面からマイクロレン
ズ下の平坦化膜表面までの高さが高くなって、撮影レン
ズの絞りを開けたときにケラレが生じて感度が低下す
る、という不具合は起こらない。
【0034】
【発明の効果】本発明による固体撮像装置及びその製造
方法は、垂直レジスタおよび水平レジスタ上に同一の工
程で形成される遮光膜と転送電極との間の層間膜厚を、
垂直レジスタ側より水平レジスタ側で厚くすることによ
り、スミアの低減と水平レジスタの消費電力低減とを同
時に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の固体撮像装置の実施の形態を
示す平面図である。
【図2】図2は、図1のB−B’線、C−C’線断面を
水平レジスト側と垂直レジスト側とで対照してそれぞれ
に示す断面図である。
【図3】図3(a),(b),(c)は、その実施の形
態の製造プロセスを示す各断面図である。
【図4】図4は、その1ステップのフォトレジストパタ
ーンを示す平面である。
【図5】図5(a),(b),(c),(d)は、その
実施の形態の製造プロセスを示す各断面図である。
【図6】図6は、その1ステップのフォトレジストパタ
ーンを示す平面である。
【図7】図7は、公知のインターライン転送型CCDイ
メージセンサを示す平面図である。
【図8】図8は、図7のA−A’線断面図である。
【図9】図9は、図7のB−B’線、C−C’線断面を
水平レジスト側と垂直レジスト側とで対照してそれぞれ
に示す断面図である。
【符号の説明】
3…第2レジスタ(垂直レジスタ) 4…第1レジスタ(水平レジスタ) 6…基板 18…ゲート絶縁膜 19…第1,第2転送電極(水平,垂直レジスタ) 20…層間絶縁膜 20’…層間絶縁膜(垂直レジスタ側) 20”…層間絶縁膜(水平レジスタ側) 21…遮光膜 31…膜厚調整層 34…耐酸化性膜 101…光電変換素子

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、ゲート絶縁膜を介して前記基板の
    上面側に第1転送電極が規則的に配列された第1レジス
    タと、光電変換素子と前記ゲート絶縁膜を介して前記基
    板に第2転送電極が規則的に配列された第2レジスタと
    を備える画素が2次元に配置された撮像領域と、 前記第1転送電極の上面側及び前記第2転送電極の上面
    側に形成される層間絶縁膜の上面側に同一工程で形成さ
    れる遮光膜とからなり、 前記遮光膜には前記光電変換素子の上面側に開口が形成
    され、 前記第1転送電極と前記遮光膜との間の前記層間絶縁膜
    の膜厚は、前記第2転送電極と前記遮光膜との間の前記
    層間絶縁膜の膜厚よりも厚い固体撮像装置を製造するた
    めの固体撮像装置の製造方法であり、 前記第1転送電極と前記第2転送電極を同時的に形成す
    るためのステップと、前記層間絶縁膜を形成するステッ
    プと、 前記層間絶縁膜の上面側に膜厚調整膜を形成するための
    ステップと、 前記層間絶縁膜の補充層になるように前記膜厚調整膜を
    処理することにより前記層間絶縁膜の厚みを増加させる
    ためのステップと、 前記層間絶縁膜の厚みを増加させるステップの後に前記
    遮光膜を形成するステップとを含むことを特徴とする固
    体撮像装置の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記膜厚調整膜は多結晶シリコン膜又は非晶質シリコン
    膜であり、 前記膜厚調整膜の処理は熱酸化であることを特徴とする
    固体撮像装置の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、更に、 前記膜厚調整膜を前記第1レジスタの側で残存させ前記
    第2レジスタの側で除去するステップとからなることを
    特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、更に、 前記膜厚調整膜の上面側に耐酸化性膜を形成するステッ
    プと、 前記耐酸化性膜を前記第2レジスタの側で残存させ前記
    第1レジスタの側で除去するステップとからなることを
    特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記耐酸化性膜はシリコン窒化膜であることを特徴とす
    る固体撮像装置の製造方法。
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