JP5274001B2 - 固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、固体撮像装置の製造方法および電子情報機器に関し、特に、複数の受光部を含む撮像領域に配置される反射防止膜の形成方法に関する。
従来から、カメラ付携帯、デジタルスチルカメラ(DSC)、監視カメラなどでは、撮像装置として、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの固体撮像装置が用いられている。
図7(a)は、従来の固体撮像装置であるCCDイメージセンサを示す図である。
このCCDイメージセンサ200はマトリクス状に配列され、光電変換を行う複数の受光部(フォトダイオード)PDと、各フォトダイオード列に対応して設けられ、該フォトダイオードで発生した電荷を垂直方向に転送する垂直転送部221と、該垂直転送部221からの信号電荷を水平方向に転送する水平転送部222と、該水平転送部222の最終段側に接続され、水平転送された信号電荷を増幅して信号電圧として出力する出力部223とを有している。ここで、上記各フォトダイオードPDは、この固体撮像装置における各画素Pxを構成するものである。
図7(b)は、上記固体撮像装置200を構成するフォトダイオードPDおよび垂直転送部221のレイアウトを示す平面図である。
図7(b)に示すように、例えば、P型シリコン基板などの半導体基板101上には、上記フォトダイオードPDを構成するN型拡散領域(以下、PD拡散領域ともいう。)10がマトリクス状に配列されており、垂直方向に並ぶN型拡散領域10の列に沿って、対応する垂直転送部を構成するN型拡散領域(以下、CCD拡散領域ともいう。)11aおよび11bが配置されている。また、該半導体基板101上には、絶縁膜(図示せず)を介して、上記垂直転送部221を構成する第1および第2の転送電極21および22が形成されている。ここで、上記転送電極21および22は、水平方向に並ぶPD拡散領域10の横列に沿って延び、各CCD拡散領域11aおよび11b上では、隣接する第1および第2の転送電極21および22は、それぞれの端部が上下に層間絶縁膜を介して重なるよう配置されている。なお、図7中、22aおよび22bはそれぞれ、上記転送電極22の、上記CCD拡散領域11aおよび11b上に位置する電極部分であり、以下転送ゲート22aおよび22bという。
また、上記CCD拡散領域、および転送電極21および22を構成するポリシリコン層上には、シリコン酸化膜を介して全面に、反射防止膜を構成するシリコン窒化膜221が形成されている。該シリコン窒化膜211には、水素シンタリングの際に水素をシリコン基板101に拡散させるための長方形形状の開口窓211aが形成され、該開口窓211aは、その端部が上記PD拡散領域10内に位置している。
そして、図7では示していないが、上記シリコン窒化膜211上には、酸化膜を介して、上記PD拡散領域上に、該PD拡散領域より一回り小さい遮光膜開口を有する金属遮光膜が形成されている。
以下、上記固体撮像装置のフォトダイオード部の断面構造について詳しく説明する。
図8(a)は、図7(a)および(b)に示す固体撮像装置の断面構造を説明する図であり、図8(a)は、図7(b)のVIIIa−VIIIa線断面の構造を示している。
この固体撮像装置200では、上述したとおり、シリコン基板に形成されたPウエル領域101の表面領域には、フォトダイオードを構成するN型拡散領域(PD拡散領域)10が形成され、さらに該基板表面の、該PD拡散領域10の両側部分には、垂直転送部を構成するN型拡散領域(CCD拡散領域)11aおよび11bが形成されている。なお、以下の説明では、説明の簡略化のため、上記ウエル領域はシリコン基板という。
そして、上記CCD拡散領域11aおよび11b上には、多層構造の絶縁膜であるONO膜20aおよび20bを介して、ポリシリコンからなる転送ゲート22aおよび22bが配置されている。ここで、該ONO膜20aは、上記CCD拡散領域11a上にゲート酸化膜(SiO)102a、シリコン窒化膜103aおよびシリコン酸化膜104aを順次形成してなる多層絶縁膜であり、該ONO膜20bは、上記CCD拡散領域11b上にゲート酸化膜(SiO)102b、シリコン窒化膜103bおよびシリコン酸化膜104bを順次形成してなる多層絶縁膜である。
また、上記シリコン基板101上には、上記PD拡散領域10および転送ゲート22aおよび22bの表面を覆うよう熱酸化膜(SiO)105が形成され、該熱酸化膜105の、上記PD拡散領域10上に対応する部分には、反射防止膜としてのシリコン窒化膜211が形成されている。さらに、上記熱酸化膜105およびシリコン窒化膜211上にはこれらを覆うようHTO膜106が形成され、その上には金属遮光膜120が形成されている。この金属遮光膜120の、上記PD拡散領域10に対応する部分には遮光膜開口120aが形成されており、この遮光膜開口120aの平面パターンは、上記PD拡散領域10以外の領域が入射光に当たらないよう、上記PD拡散領域10の平面パターンより一回り小さいものとなっている。
さらに、上記遮光膜120上には、第1の平坦化膜107aを介して、上記PD拡散領域10に対向するようマイクロレンズ141aが配置され、さらにその上には、第2の平坦化膜107bを介してカラーフィルタ108aが上記PD拡散領域10に対応するよう配置されている。このカラーフィルタ108aは1つの画素毎にそのPD拡散領域10に対向する位置に配置されており、このカラーフィルタ108aの両側には、該PD拡散領域10が構成する画素に隣接する画素のカラーフィルタ108bおよび108cが配置されている。そしてさらに、該カラーフィルタ180a〜108c上には、さらなる第3の平坦化膜107cを介して、第2のマイクロレンズ141bが、上記PD拡散領域10に対向するよう配置されている。
このような構造の固体撮像装置200では、上記シリコン基板101の表面領域の、PD拡散領域10が形成されたフォトダイオード部の上方には、シリコン酸化膜105が形成されており、該シリコン酸化膜とフォトセンサー部との屈折率の関係からフォトセンサー部表面での反射光が多くなっている。従って、この固体撮像装置200では、フォトダイオード部への入射光の多くが反射して失しなわれてしまうのを回避するため、該フォトダイオード部には、その表面での反射を抑えるために、反射防止膜としてシリコン窒化膜が必要となる。
そこで、この固体撮像装置200では、上記シリコン基板101の表面領域の、PD拡散領域10が形成されたフォトダイオード部の上方の絶縁膜は、シリコン酸化膜105、シリコン窒化膜211、および酸化シリコンからなる層間膜106を積層して、該シリコン窒化膜をその上下のシリコン酸化膜で挟んだサンドイッチ構造としている。
ところで、特許文献1には、固体撮像素子において、シリコン基板の受光部にシリコン酸化膜を介して形成された、反射防止膜としてシリコン窒化膜を備え、これにより該該シリコン窒化膜とその下側のシリコン酸化膜、および該シリコン窒化膜とその上の層間絶縁膜の干渉効果により入射光の透過率を高めて感度向上を図ったものが開示されている。
また、特許文献2には、固体撮像素子において、シリコン基板のフォトセンサが形成された領域上に、シリコン酸化膜、反射防止膜としてのシリコン窒化膜、および層間絶縁膜としてのシリコン酸化膜を形成してなる絶縁膜多層構造を有し、該反射防止膜としてのシリコン窒化膜の形成前に、シリコン酸化膜厚をエッチングで減少させることで、反射防止効果を向上させたものが開示されている。
特開昭60−177778号公報 特開平11−233750号公報
上記文献に開示されているように、従来の固体撮像素子では、そのシリコン基板の受光部上にシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、および層間絶縁膜を順次形成して、該受光部上の絶縁膜を、反射防止膜としてのシリコン窒化膜がシリコン酸化膜と層間絶縁膜とで挟まれたサンドイッチ構造としており、この構造は、受光部に入射する光の反射を干渉効果により低減する上で重要な構造である。しかしながら、この構造では、基板の受光部上の領域に反射防止膜としてのシリコン窒化膜を形成した後に、上記層間絶縁膜として酸化シリコンを全面に堆積したとき、図8(b)に示すように、上記シリコン窒化膜211の端部で、該層間絶縁膜の密度が薄くなったり、該層間絶縁膜が堆積されずに空洞106aおよび106bができたりするといった場合がある。この場合には、この箇所の膜質が変わってしまうと、先に述べた干渉効果が不十分になり、上記反射防止膜としてのシリコン窒化膜による十分な反射防止効果が得られないといった問題がある。
つまり、上記十分な反射防止効果を得るには、上記反射防止膜を構成するシリコン窒化膜の形状が重要であるが、従来の文献ではシリコン窒化膜の形状、さらに該シリコン窒化膜の形状を考慮した該シリコン窒化膜の形成方法については何ら言及されていない。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、半導体基板表面の受光部を形成した領域上に下地絶縁膜を介して反射防止膜を形成した後、該下地絶縁膜およびその上の反射防止膜上に、層間絶縁膜を該反射防止膜の端部で該層間絶縁膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができる固体撮像装置の製造方法を得ることを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板上に形成され、光電変換を行う複数の受光部と、該受光部上に配置された反射防止膜とを有する固体撮像装置を製造する方法であって、該半導体基板に該受光部を形成した後、該半導体基板上に第1の透明絶縁膜、および該第1の透明絶縁膜とは屈折率の異なる第2の透明絶縁膜を順次形成するステップと、該第2の透明絶縁膜をパターニングして該受光部上に反射防止膜を形成するステップと、該第1の透明絶縁膜および該反射防止膜上に該反射防止膜とは屈折率の異なる第3の透明絶縁膜を形成するステップと、前記第3の透明絶縁膜を形成した後、前記受光部に対応する領域に開口を有する遮光膜を形成するステップとを含み、該反射防止膜を形成するステップは、該第2の透明絶縁膜上にエッチングマスクを、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に形成するマスク形成ステップと、該エッチングマスクを用いて該第2の透明絶縁膜を選択的にエッチングして、該エッチングマスク下端部の断面形状が転写された反射防止膜を形成するエッチングステップとを含み、前記エッチングステップでは、前記第2の透明絶縁膜を、前記エッチングマスクの下端部の断面形状が前記反射防止膜に転写されるよう等方性エッチング処理により選択的にエッチングし、前記遮光膜の開口内には、前記反射防止膜の下地層が露出するよう、該反射防止膜の側端部が位置しているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記マスク形成ステップは、前記第2の透明絶縁膜上に、露光されない部分が残るポジ型フォトレジスト材を塗布する塗布ステップと、該フォトレジスト材を、露光マスクを用いて該フォトレジスト材の、前記受光部に対応する領域が硬化するよう露光する露光ステップと、該露光したフォトレジスト材を、該フォトレジスト材の非露光部分が残るよう現像して、前記エッチングマスクを形成する現像ステップとを含むことが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記露光ステップでは、前記フォトレジスト材の露光現像により得られるエッチングマスクが、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状になるよう、露光用光の焦点を該フォトレジスト材の上部に設定することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜は、該第2の透明絶縁膜下側の前記第1の透明絶縁膜の屈折率より大きい屈折率を有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第1の透明絶縁膜は、前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜より膜厚の薄いものであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第1の透明絶縁膜は、前記第2の透明絶縁膜のエッチャントに対するエッチング選択比が、該第2の透明絶縁膜に比べて小さいものであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記半導体基板はシリコン基板であり、前記第1の透明絶縁膜は、該シリコン基板の熱酸化処理により形成されたシリコン酸化膜であり、前記第2の透明絶縁膜は、CVD法により形成されたシリコン窒化膜であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記第3の透明絶縁膜は、酸化シリコンを高温CVD法により形成したシリコン酸化膜であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記遮光膜を形成した後に水素シンタリング処理を行うステップを含み、前記遮光膜開口内に前記反射防止膜の下地層が露出した部分は、該水素シンタリング処理の際に水素を前記半導体基板に拡散させるための領域であることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記固体撮像装置は、CCDイメージセンサであることが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記CCDイメージセンサは、前記複数の受光部の各列に沿って配列され、該受光部で発生した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を有し、該垂直転送部は、前記半導体基板に形成された、該複数の受光部を構成する複数の第1の拡散領域の列に隣接して位置し、該第1の拡散領域の列方向に沿って延びる第2の拡散領域と、該第2の拡散領域上に、該第1の拡散領域の列方向に沿って配置された複数の転送ゲートとを有することが好ましい。
本発明は、上記固体撮像装置の製造方法において、前記固体撮像装置は、CMOSイメージセンサであることが好ましい。
以下、本発明の作用について説明する。
本発明においては、半導体基板に該受光部を形成した後、該半導体基板上に第1の透明絶縁膜、および該第1の透明絶縁膜とは屈折率の異なる第2の透明絶縁膜を順次形成するステップと、該第2の透明絶縁膜をパターニングして該受光部上に反射防止膜を形成するステップと、該第1の透明絶縁膜および該反射防止膜上に該反射防止膜とは屈折率の異なる第3の透明絶縁膜を形成するステップとを含み、該反射防止膜を形成するステップでは、該第2の透明絶縁膜上にエッチングマスクを、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に形成し、該エッチングマスクを用いて該第2の透明絶縁膜を選択的にエッチングして、該エッチングマスク下端部の断面形状が転写された反射防止膜を形成するので、該反射防止膜の断面形状を、その側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に加工することができる。このため、上記第1の透明絶縁膜およびその上の反射防止膜上には第3の透明絶縁膜を、該反射防止膜の端部で該第3の透明絶縁膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができる。
本発明においては、前記第2の透明絶縁膜を、前記エッチングマスクの下端部の断面形状が前記反射防止膜に転写されるよう等方性エッチング処理により選択的にエッチングするので、上記反射防止膜の末広がりの断面形状を、エッチングマスクの断面形状により決定することができる。
本発明においては、前記マスク形成ステップは、前記第2の透明絶縁膜上に、露光されない部分が残るポジ型フォトレジスト材を塗布する塗布ステップと、該フォトレジスト材を、露光マスクを用いて該フォトレジスト材の、前記受光部に対応する領域が硬化するよう露光する露光ステップと、該露光したフォトレジスト材を、該フォトレジスト材の非露光部分が残るよう現像して、前記エッチングマスクを形成する現像ステップとを含み、前記露光ステップでは、前記フォトレジスト材の露光現像により得られるエッチングマスクが、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状になるよう、露光用光の焦点を該フォトレジスト材の上部に設定するので、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状のエッチングマスクを露光条件の調整により簡単に作成することができる。
本発明においては、前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜は、該第2の透明絶縁膜下側の前記第1の透明絶縁膜の屈折率より大きい屈折率を有するので、基板表面で反射した光を、第1の透明絶縁膜と反射防止膜との界面で再反射して基板側に戻すことができる。
本発明においては、前記第1の透明絶縁膜は、前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜より膜厚の薄いものであるので、上記反射防止膜とその下側の透明絶縁膜との界面での再反射を効果的に行うことができる。
本発明においては、前記第1の透明絶縁膜を、前記第2の透明絶縁膜のエッチャントに対するエッチング選択比が、該第2の透明絶縁膜に比べて小さいものとしているので、該第1の透明絶縁膜を、該反射防止膜としての第2の透明絶縁膜より膜厚の薄いものとしても、該第1の透明絶縁膜上での第2の透明絶縁膜の選択的なエッチングが可能となる。
本発明においては、前記第3の透明絶縁膜を形成した後、前記受光部に対応する領域に開口を有する遮光膜を形成し、前記遮光膜の開口内には、前記反射防止膜の下地層が露出するよう、該反射防止膜の側端部が位置しているので、前記遮光膜を形成した後の水素シンタリング処理時に、前記遮光膜開口内で前記反射防止膜の下地層が露出した部分から水素を前記半導体基板に拡散させることができる。
以上のように、本発明によれば、半導体基板表面の受光部を形成した領域上に第1の透明絶縁膜、および該第1の透明絶縁膜とは屈折率の異なる第2の透明絶縁膜を順次形成し、その後、該第2の透明絶縁膜をパターニングして反射防止膜を形成する際、該反射防止膜の断面形状を、その側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に加工するようにしたので、上記第1の透明絶縁膜およびその上の反射防止膜上には第3の透明絶縁膜を、該反射防止膜の端部で該第3の透明絶縁膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図1(a)は、該製造方法により製造された固体撮像装置の要部断面構造を示し、図1(b)は、該固体撮像装置における反射防止膜端部の構造を拡大して示している。
図1(a)に示す固体撮像装置100は、図8に示す従来の固体撮像装置200における反射防止膜としてのシリコン窒化膜211に代えて、該シリコン窒化膜211とはその端部の断面形状が異なるシリコン窒化膜111を備えたものであり、その他の構造は、従来の固体撮像装置200と同一である。
すなわち、この固体撮像装置100はシリコン基板101を有し、その表面領域には、フォトダイオードを構成するN型拡散領域(PD拡散領域)10が形成され、さらに該基板表面の、該PD拡散領域10の両側部分には、垂直転送部を構成するN型拡散領域(CCD拡散領域)11aおよび11bが形成されている。
上記CCD拡散領域11aおよび11b上には、多層構造の絶縁膜であるONO膜20aおよび20bを介して転送ゲート22aおよび22bが配置されている。
また、上記シリコン基板101上には、上記PD拡散領域10および転送ゲート22aおよび22bの表面を覆うよう熱酸化膜(SiO)105が形成され、該熱酸化膜105の、上記PD拡散領域10上に対応する部分には、反射防止膜としてのシリコン窒化膜111が形成されている。
そして、この固体撮像装置100における上記反射防止膜としてのシリコン窒化膜111では、その端部の断面形状は、外側ほど膜厚が薄くなるようその表面が傾斜したテーパ形状となっている。このようにシリコン窒化膜111の端部の形状をテーパ形状とすることにより、該シリコン窒化膜上に層間絶縁膜を堆積した時に、該シリコン窒化膜の端部で、該層間絶縁膜の密度が薄くなったり、あるいは該シリコン窒化膜の端部に、層間絶縁膜が堆積せずに空洞ができたりするのを回避することができる。
なお、上記熱酸化膜105およびシリコン窒化膜111上には、従来の固体撮像装置200と同様、これらを覆うようHTO膜106が形成され、その上には金属遮光膜120が形成されている。また、上記遮光膜120上には、第1の平坦化膜107aを介して上記マイクロレンズ141aが配置され、さらにその上には、第2の平坦化膜107bを介してカラーフィルタ108a〜108cが配置されている。そしてさらに、該カラーフィルタ上には、さらなる第3の平坦化膜107cを介して、第2のマイクロレンズ141bが配置されている。
次に、製造方法について説明する。
図2〜図5は、本実施形態1の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図2(a)〜(c)は、フォトダイオード部および垂直転送部の形成工程を示し、図3(a)〜(c)は、反射防止膜の形成工程を示し、図4(a)〜(c)は、金属遮光膜の形成工程を示している。また、図5は、反射防止膜の形成時にエッチングマスクとして用いるレジスト膜の露光方法を示している。
まず、シリコン基板101の表面領域にイオン注入用保護膜としてシリコン酸化膜101aを形成し、その後、選択的にN型ドーパント(AsおよびP)を注入してフォトダイオードを構成するN型拡散領域(PD拡散領域)10を形成するとともに、選択的にN型ドーパント(As)を注入して、該PD拡散領域10の両側に、垂直転送部を構成するN型拡散層(CCD拡散領域)11aおよび11bを形成する(図2(a))。
続いて、上記イオン注入用保護膜としてのシリコン酸化膜101aを除去した後、全面に熱処理によりゲート酸化膜(SiO)102を10nm〜30nm程度の厚さに形成し、その上にCVD法(化学気相成長法)によりシリコン窒化膜103を20nm〜60nm程度の厚さに形成し、さらにその上に、酸化シリコンの高温堆積によりHTO膜104を5nm〜10nm程度の厚さに形成する。なお、このHTO膜104の堆積処理は750℃〜850℃程度の温度で行われる。その後、CVD法によりポリシリコン膜を150nm〜400nm程度の厚さに形成した後、該ポリシリコン膜をパターニングして、上記CCD拡散領域11aおよび11b上に転送ゲート22aおよび22bを形成する(図2(b))。
さらに、上記転送ゲート22aおよび22bをマスクとして上記HTO膜104、シリコン窒化膜103、およびシリコン酸化膜102を選択的にエッチング除去して、上記各転送ゲート22aおよび22bの下側に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜およびHTO膜からなる多層絶縁膜であるONO膜20aおよび20bを形成する。その後、熱酸化により、全面に厚さ50〜400nm程度のシリコン酸化膜105を形成する(図2(c))。
次に、図3(a)〜(c)に示すように反射防止膜の形成を行う。
すなわち、図2(c)に示すようにシリコン酸化膜105を形成した後、全面にシリコン窒化膜110をCVD法により25〜45nm程度の厚さに形成し、その後、全面に、露光されない部分が硬化するポジ型フォトレジスト材150を塗布する(図3(a))。
続いて、該ポジ型フォトレジスト材150の露光現像により該フォトレジスト材150のパターニングを行って、上記反射防止膜の形成にエッチングマスクとして用いる所定パターンのレジスト膜151を形成する(図3(b))。
以下、上記フォトレジスト材の露光方法を図5を用いて具体的に説明する。
図3(a)に示すように全面にフォトレジスト材150を塗布した後、露光マスク130を上記シリコン基板101に対して位置合わせして配置し、露光用光Lを集光レンズ(図示せず)を介して該露光マスク130に照射する。ここで、該露光マスク130は、ガラス板131の裏面側に露光パターンに対応した開口を有するクロムなどの金属膜132を貼り付けてなるものであり、上記露光用光Lを該露光マスク130に照射することにより、該シリコン基板101上のフォトレジスト材150には、該露光マスク130の遮光膜の開口パターンが露光パターンとして転写される。
この際、フォトレジスト材150の露光用光Lの焦点深度は、例えば、図5に示すように、フォトレジスト材150の浅い位置S1、中間位置S2、および深い位置S3のうちの浅い位置に合わせて露光を行う。そして、露光したポジ型フォトレジスト材150を現像することにより、該フォトレジスト材の露光されていない部分のみがエッチングマスクとして残る。
この場合、上記露光用光Lの焦点深度をフォトレジスト材150の浅い位置S1に合わせているので、現像されたレジスト膜151の断面形状は図3(b)に示すように下端側部分で末広がりとなる。
その後、該レジスト膜151をマスクとして、上記シリコン窒化膜110を等方性エッチングにより選択的にエッチングして反射防止膜111を形成する。このエッチング時には、上記レジスト膜151の、その下端部が末広がりとなった断面形状が、上記反射防止膜111の断面形状に転写されることとなる。これにより、上記反射防止膜としてのシリコン窒化膜111では、その端部の断面形状は、外側ほど膜厚が薄くなるようその表面が傾斜したテーパ形状となる。なお、上記シリコン酸化膜105は、上記シリコン窒化膜110のエッチャントに対するエッチング選択比が、該シリコン窒化膜110に比べて小さいものである。
次に、図4(a)〜(c)に示すように金属遮光膜の形成を行う。
すなわち、図3(c)に示すようにシリコン窒化膜110のパターニングを行った後、全面にCVD法によりシリコン酸化膜106を20nm〜100nm程度の厚さに形成し、さらにその上に、アルミニウムなどの金属材料をスパッタリング法により堆積して金属遮光膜120を形成する(図4(a))。なお、上記シリコン酸化膜106は、高温CVD法により酸化シリコンを堆積してなるHTO膜であり、その堆積処理は750℃〜850℃程度の温度で行われる。
その後、さらにフォトレジスト材の露光現像によりレジスト膜133を形成し(図4(b))、該レジスト膜133をエッチングマスクとして、上記金属遮光膜120の、上記PD拡散領域10に対応する部分を選択的にエッチングして遮光膜開口120aを形成する(図4(c))。このとき、該遮光膜開口120aは、その内側に該反射防止膜111の側端部が位置し、これにより、該遮光膜開口120aの内に上記反射防止膜111の下地層であるシリコン酸化膜105が露出するようにしている。
さらに、水素シンタリング処理をシリコン基板101の特性が改善されるよう行う。この水素シンタリング処理では、該遮光膜開口120a内に該シリコン酸化膜105が露出した部分から水素が半導体基板101に拡散することとなる。
その後は、図1に示すように、全面に第1の平坦化膜107aを介して、上記PD拡散領域10に対向するようマイクロレンズ141aを形成し、さらにその上には、第2の平坦化膜107bを介してカラーフィルタ108a〜108cを各PD拡散領域10に対応するよう形成する。そしてさらに、該カラーフィルタ108a〜108c上に、第3の平坦化膜107cを介して第2のマイクロレンズ141bを、上記PD拡散領域10に対向するよう形成し、最後に表面保護膜(図示せず)を全面に形成する。
このように、本実施形態1では、半導体基板に受光部を形成した後、該半導体基板上にシリコン酸化膜105、およびシリコン窒化膜110を順次形成し、シリコン窒化膜110をパターニングして該受光部上に反射防止膜を形成し、この際、該反射防止膜の断面形状を、その側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に加工するので、上記シリコン酸化膜105およびその上の反射防止膜111上にはHTO膜106を、該反射防止膜111の端部で該HTO膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができる。
また、上記実施形態1では、上記シリコン窒化膜110上にエッチングマスクを、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に形成し、該エッチングマスクを用いて該シリコン窒化膜110を選択的に等方性エッチングして、該エッチングマスク下端部の断面形状を反射防止膜に転写するようにしているので、上記反射防止膜の末広がりの断面形状を、上記エッチングマスクの断面形状により決定することができる。
さらに、上記実施形態では、上記エッチングマスクの形成工程では、フォトレジスト材の露光現像により得られるエッチングマスクが、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状になるよう、露光用光の焦点を該フォトレジスト材の上部に設定するので、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状のエッチングマスクを簡単に作成することができる。
また、上記反射防止膜を構成するシリコン窒化膜105は、その下側のシリコン酸化膜の屈折率より大きい屈折率を有するので、基板表面で反射した光を、該シリコン酸化膜105と反射防止膜111との界面で反射して基板側に戻すことができる。
さらに、上記シリコン酸化膜105の膜厚を薄くしているので、上記再反射を効果的に行うことができる。
またさらに、上記シリコン酸化膜105は、上記シリコン窒化膜110のエッチャントに対するエッチング選択比が、該シリコン窒化膜110に比べて小さいものであるので、該シリコン酸化膜105を薄くしても、その上の厚いシリコン窒化膜の選択的なエッチングによるパターニングが可能である。
また、本実施形態においては、上記HTO膜106を形成した後、上記PD拡散領域に対応する開口を有する遮光膜120を形成し、この際、該遮光膜120の開口内には、上記反射防止膜111の下地層であるシリコン酸化膜105が露出するよう、該反射防止膜111の側端部が位置するようにしているので、該遮光膜120を形成した後の水素シンタリング処理時に、該遮光膜開口120a内に該シリコン酸化膜105が露出した部分から水素を半導体基板101に拡散させることができる。
なお、本実施形態1では、固体撮像装置としてCCDイメージセンサを例に挙げて固体撮像装置の製造方法を説明したが、該固体撮像装置は、これに限らず、CMOSイメージセンサであってもよい。
図6は、例えば、CMOSイメージセンサを説明する概略構成図である。
このCMOSイメージセンサ200aは、撮像領域に行列状に配列された画素Pxと、各画素列に対応して設けられた信号線Lrと、該各信号線Lrに接続されたCDS回路213と、各CDS回路213からの読み出し信号を出力する出力部215とを有している。また、CMOSイメージセンサ200aは、複数の画素行のうちから1つの画素行を選択する垂直走査回路211と、該複数のCDS回路213のうちから1つのCDS回路を選択する水平走査回路212とを有している。ここで、CDS回路は、相関二重サンプリング回路であり、画素から読み出された信号の雑音を除去するものである。
また、上記各画素Pxは、光電変化を行うフォトダイオードPDと、該フォトダイオードPDで発生した信号電荷を増幅する増幅素子Amと、該増幅素子の出力と上記信号線Lrとの間に接続された画素選択スイッチSとを有している。また、該各CDS回路213と出力部215の入力との間には、水平走査回路212からの選択信号により動作する信号線選択スイッチ214が設けられている。ここで、画素選択スイッチSおよび信号線選択スイッチ214はMOS型トランジスタにより構成されている。
このようなCMOSイメージセンサ200aにおいても、該CMOSイメージセンサを構成する半導体基板に受光部を形成した後、該半導体基板上にシリコン酸化膜、およびシリコン窒化膜を順次形成し、該シリコン窒化膜をパターニングして該受光部上に反射防止膜を形成し、この際、上記実施形態1と同様に、該シリコン窒化膜のエッチングマスクの断面形状を該反射防止膜に転写して、該反射防止膜の断面形状をその側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に加工することにより、上記シリコン酸化膜およびその上の反射防止膜上にはHTO膜を、該反射防止膜の端部で該HTO膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができる。
(実施形態2)
なお、上記実施形態1では、特に説明しなかったが、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法により得られた固体撮像素子100を撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ、カメラ付き携帯電話装置などの画像入力デバイスを有した電子情報機器について説明する。本発明の電子情報機器は、本発明の上記実施形態1の製造方法により得られた固体撮像装置100を撮像部に用いて得た高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示手段と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信手段と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力手段とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、固体撮像装置の製造方法、および該製造方法により得られた固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の分野において、下地絶縁膜およびその上の反射防止膜上に、層間絶縁膜を該反射防止膜の端部で該層間絶縁膜の密度が薄くなったり空洞ができたりするのを回避しつつ堆積することができ、これにより、上記反射防止膜による十分な反射防止効果を得ることができるものである。
図1は本発明の実施形態1に係る固体撮像装置の製造方法を説明するための図であり、図1(a)は、該製造方法により製造された固体撮像装置の要部断面構造を示し、図1(b)は、該固体撮像装置における反射防止膜端部の構造を拡大して示している。 図2は、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図2(a)〜(c)は、フォトダイオード部および垂直転送部の形成工程を示している。 図3は、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図3(a)〜(c)は、反射防止膜の形成工程を示している。 図4は、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、図4(a)〜(c)は、金属遮光膜の形成工程を示している。 図5は、上記実施形態1の固体撮像装置の製造方法を説明する図であり、上記反射防止膜の形成時にエッチングマスクとして用いるレジスト膜の露光方法を示している。 本発明の固体撮像装置の製造方法を適用可能なCMOSイメージセンサを説明する図である。 図7は、従来の固体撮像装置を説明する図であり、図7(a)は、従来のCCDイメージセンサの概略構成を示し、図7(b)は該CCDイメージセンサを構成するフォトダイオードおよび垂直転送部のレイアウトを示す平面図である。 図8は、図7に示す固体撮像装置の断面構造を説明する図であり、図8(a)は、図7(b)のVIIIa−VIIIa線断面の構造を示し、図8(b)は図8(a)における反射防止膜を拡大して示している。
符号の説明
10 PD拡散領域
11a、11b CCD拡散領域
20a、20b ONO膜
22a、22b 転送ゲート
100 固体撮像装置
101 シリコン基板
105 熱酸化膜(SiO)
106 HTO膜
107a,107b,107c 第1,第2,第3の平坦化膜
108a,108b,108c カラーフィルタ
111 反射防止膜(シリコン窒化膜)
120 金属遮光膜
141a,141b 第1,第2のマイクロレンズ

Claims (11)

  1. 半導体基板上に形成され、光電変換を行う複数の受光部と、該受光部上に配置された反射防止膜とを有する固体撮像装置を製造する方法であって、
    該半導体基板に該受光部を形成した後、該半導体基板上に第1の透明絶縁膜、および該第1の透明絶縁膜とは屈折率の異なる第2の透明絶縁膜を順次形成するステップと、
    該第2の透明絶縁膜をパターニングして該受光部上に反射防止膜を形成するステップと、
    該第1の透明絶縁膜および該反射防止膜上に該反射防止膜とは屈折率の異なる第3の透明絶縁膜を形成するステップと、
    前記第3の透明絶縁膜を形成した後、前記受光部に対応する領域に開口を有する遮光膜を形成するステップとを含み、
    該反射防止膜を形成するステップは、
    露光用光の焦点をフォトレジスト材の浅い位置に合わせて、該第2の透明絶縁膜上に該フォトレジスト材のエッチングマスクを、その下端部側面が下側ほど外に広がるよう傾斜した形状に形成するマスク形成ステップと、
    該エッチングマスクを用いて該第2の透明絶縁膜を選択的にエッチングして、該エッチングマスク下端部の断面形状が転写された反射防止膜を形成するエッチングステップとを含み、
    前記エッチングステップでは、
    前記第2の透明絶縁膜を、前記エッチングマスクの下端部の断面形状が前記反射防止膜に転写されるよう等方性エッチング処理により選択的にエッチングし、
    前記遮光膜の開口内には、前記反射防止膜の下地層が露出するよう、該反射防止膜の側端部が位置している、固体撮像装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記マスク形成ステップは、
    前記第2の透明絶縁膜上に、露光されない部分が残るポジ型フォトレジスト材を塗布する塗布ステップと、
    該フォトレジスト材を、露光マスクを用いて該フォトレジスト材の、前記受光部に対応する領域が硬化するよう露光する露光ステップと、
    該露光したフォトレジスト材を、該フォトレジスト材の非露光部分が残るよう現像して、前記エッチングマスクを形成する現像ステップとを含む固体撮像装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜は、該第2の透明絶縁膜下側の前記第1の透明絶縁膜の屈折率より大きい屈折率を有する固体撮像装置の製造方法。
  4. 請求項に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記第1の透明絶縁膜は、前記反射防止膜を構成する前記第2の透明絶縁膜より膜厚の薄いものである固体撮像装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記第1の透明絶縁膜は、前記第2の透明絶縁膜のエッチャントに対するエッチング選択比が、該第2の透明絶縁膜に比べて小さいものである固体撮像装置の製造方法。
  6. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記半導体基板はシリコン基板であり、
    前記第1の透明絶縁膜は、該シリコン基板の熱酸化処理により形成されたシリコン酸化膜であり、
    前記第2の透明絶縁膜は、CVD法により形成されたシリコン窒化膜である固体撮像装置の製造方法。
  7. 請求項に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記第3の透明絶縁膜は、酸化シリコンを高温CVD法により形成したシリコン酸化膜である固体撮像装置の製造方法。
  8. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記遮光膜を形成した後に水素シンタリング処理を行うステップを含み、
    前記遮光膜開口内に前記反射防止膜の下地層が露出した部分は、該水素シンタリング処理の際に水素を前記半導体基板に拡散させるための領域である固体撮像装置の製造方法。
  9. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記固体撮像装置は、CCDイメージセンサである固体撮像装置の製造方法。
  10. 請求項に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記CCDイメージセンサは、
    前記複数の受光部の各列に沿って配列され、該受光部で発生した信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を有し、
    該垂直転送部は、
    前記半導体基板に形成された、該複数の受光部を構成する複数の第1の拡散領域の列に隣接して位置し、該第1の拡散領域の列方向に沿って延びる第2の拡散領域と、
    該第2の拡散領域上に、該第1の拡散領域の列方向に沿って配置された複数の転送ゲートとを有する固体撮像装置の製造方法。
  11. 請求項1に記載の固体撮像装置の製造方法において、
    前記固体撮像装置は、CMOSイメージセンサである固体撮像装置の製造方法。
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