JPH08306895A - 固体撮像素子及び固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及び固体撮像素子の製造方法

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JPH08306895A
JPH08306895A JP7106206A JP10620695A JPH08306895A JP H08306895 A JPH08306895 A JP H08306895A JP 7106206 A JP7106206 A JP 7106206A JP 10620695 A JP10620695 A JP 10620695A JP H08306895 A JPH08306895 A JP H08306895A
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film
light
refractory metal
metal film
solid
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JP7106206A
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English (en)
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Atsushi Asai
淳 浅井
Masaru Sugimoto
大 杉本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スミア電荷の発生要因となる斜め入射光の反
射光が多重反射を繰り返す間隔を狭くし、上記反射光の
減衰をより大きくしてモニタ画面上でのスミア現象の発
生を抑制する。 【構成】 シリコン基板11にn形の不純物拡散領域1
3と第1のp形ウェル領域12とのpn接合による受光
部1とn形の不純物導入による転送チャネル領域14と
を形成し、該転送チャネル領域14上にゲート絶縁膜1
9を介して転送電極20を形成し、該転送電極20の表
面に熱酸化による熱酸化膜21を形成し、該熱酸化膜2
1上に下層の転送電極20を覆うように高融点金属膜2
2を形成し、該高融点金属膜22を含む全面にPSG膜
23を形成し、該PSG膜23上に下層の転送電極20
を覆うように遮光膜24を形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子、特にス
ミアの低減を図ることができる固体撮像素子及び固体撮
像素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCCD固体撮像素子は、図12に
示すように、例えばn形のシリコン基板101にp形不
純物(例えばボロン(B))の導入による第1のp形ウ
ェル領域102と、受光部103を形成するためのn形
の不純物拡散領域104と、垂直転送レジスタ105を
構成するn形の転送チャネル領域106並びにp形のチ
ャネルストッパ領域107が形成され、更に上記n形の
不純物拡散領域104の表面にp形の正電荷蓄積領域1
08が形成され、n形の転送チャネル領域106の直下
にスミアの低減を目的とした第2のp形ウェル領域10
9が形成されている。なお、n形の不純物拡散領域10
4と転送チャネル領域106間のp形領域は、読出しゲ
ート部110を構成する。
【0003】そして、上記転送チャネル領域106上に
ゲート絶縁膜111を介して多結晶シリコン層による転
送電極112が選択的に形成されている。この転送電極
112の表面には、熱酸化処理による熱酸化膜113が
形成されている。この転送電極112を含む全面には平
坦化を目的としたPSG膜114が形成され、更にこの
平坦化膜114上に、下層の転送電極112を覆うよう
に遮光膜115が形成されている。
【0004】また、上記遮光膜115は、受光部103
上において選択的にエッチング除去されており、光は、
このエッチング除去によって形成された開口115aを
通じて受光部103に入射されるようになっている。該
遮光膜115に形成される開口115aは、エッチング
処理時におけるマスク合わせのずれを考慮して受光部1
03の面積よりも小さい開口面積となっている。そのた
め、この遮光膜115の受光部周辺には、受光部103
側に張り出す張り出し部115bが形成されたかたちと
なる。
【0005】ところで、固体撮像素子の遮光膜115と
して従来からAlが用いられている。しかし、AlはS
iと反応しやすく、例えば、遮光膜115とその下層の
PSG膜114とのコンタクト面においてスパイクを発
生させたり、突発的なヒロックが発生し、その結果、多
数形成されている受光部開口115aのうち、ランダム
な箇所における受光部開口115aの開口幅を狭くした
り、エレクトロマイグレーションによる断線を引き起こ
すなど、決してプロセス的に有利な材料とはいえない。
【0006】また、Alは光反射成分が多いことから、
TiONやWSi(タングステンシリサイド)などの反
射防止膜をAlによる遮光膜の下に形成して、モニタ画
面上でのスミア現象の発生要因となるスミア電荷の発生
を低減するプロセス面の工夫を施すようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Alに
よる遮光膜115(以下、単にAl遮光膜と記す)の下
層にTiONやWSiを形成する方法は、工程数が増加
し、しかも構造が複雑になり、高価格な材料及び高機能
な半導体処理装置が必要になるなど、総合的なコストの
上昇を招くおそれがある。
【0008】また、デバイス特性の面からは、スミア電
荷の発生を低減するために、Al遮光膜115をできる
限り基板(Si)表面に近づけたいが、Al遮光膜11
5の下層に形成されるPSG膜114を薄くすると、金
属不純物の基板表面への拡散量が多くなり、白傷による
欠陥数が増加するという問題が生じるおそれがある。
【0009】具体的に説明すると、図12で示す従来の
固体撮像素子の構造は、受光部103の中央部分に対応
する部分においては、その上層にゲート絶縁膜111と
PSG膜114が積層されたかたちとなり、受光部10
3の周辺部に対応する部分においては、その上層にゲー
ト絶縁膜111と転送電極112の熱酸化膜113とP
SG膜114が積層されたかたちとなり、特に受光部1
03の周辺部における積層膜の厚みが大きくなってい
る。
【0010】従って、例えば図13に示すように、斜め
に入射する光(即ち、斜め入射光)のうち、受光部10
3の周辺部に向かって入射する光(Al遮光膜の張り出
し部分の近傍から入射する斜め光:光路aで示す)は、
上層のPSG膜114の界面にて屈折されて転送チャネ
ル領域106に向かうことになる。また、上記斜め入射
光にうち、受光部103の中央部分に向かって入射する
光(光路bで示す)は、ゲート絶縁膜111とシリコン
基板101との界面で反射し、この反射光がAl遮光膜
115の張り出し部115bの下面で反射することにな
り、結果的に、これらの反射を多数回繰り返しながら、
即ち多重反射しながら進行して転送チャネル領域106
に入り、n形の転送チャネル領域106とp形の読出し
ゲート部110でのpn接合(寄生フォトダイオード)
にて光電変換されてスミア電荷が発生するという問題が
生じる。
【0011】具体的には、受光部103の中央部分に対
して斜めに入射した光は、ゲート絶縁膜111とシリコ
ン基板101との界面で約数10%(例えば50%)反
射し、残りはシリコン基板101の受光部103に吸収
される。従って、上記界面で反射されるたびにその斜め
入射光は界面での吸収により例えば2分の1ほど減衰す
るが、斜め入射光の数分の1〜約数10分の1は転送チ
ャネル領域106にまで到達し、この到達した反射光成
分がn形の転送チャネル領域106とp形の読出しゲー
ト部110でのpn接合にて光電変換されてスミア電荷
となる。
【0012】上記図13にから明かなように、Al遮光
膜115とシリコン基板表面(ゲート絶縁膜111とシ
リコン基板101との界面)との間隔が大きいと、OC
L(集光率向上を目的としたオンチップレンズ)で集光
された光が、受光部開口(Al遮光膜115の張り出し
部115bの間)から直接、転送チャネル領域106に
進入する確率も高くなり、スミア電荷の発生が多くな
る。これは、デバイス特性の劣化の一つとして挙げられ
る。
【0013】上記現象は、Al遮光膜115の下層にT
iON膜やWSi膜を形成した構造のものでも同様に発
生し、この場合は、ゲート絶縁膜111とシリコン基板
101との界面とTiONやWSi膜の下面との間を繰
り返し反射しながら転送チャネル領域106に到達して
結果的にスミア電荷となる。
【0014】このようなスミア電荷は、高輝度被写体を
撮像した場合に、モニタ画面上で上下に白く尾を引くよ
うな像(スミア現象)をつくるため好ましくない。従っ
て、画質の向上のためには、このスミア電荷の発生の低
減を図る必要があるが、それには、まず、Al遮光膜1
15の張り出し部115bの受光部103側に向かう長
さを長くしてスミア電荷の発生の原因となる反射光の光
路の長さ(張り出し部115bの受光部側端面から転送
チャネル領域106に至るまでの距離)を長くすること
が考えられる。その理由は、上記光路の長さが長くなる
ほど、スミア電荷の発生要因となる反射光の反射回数が
多くなり、その減衰の度合が大きくなるからである。
【0015】しかしながら、この方法の場合、即ちAl
遮光膜115の張り出し部115bの長さを長くするこ
とは、受光部開口115aの開口率を小さくしてしまう
ことにつながり、感度が低下するという新たな設けられ
問題が生じるおそれがある。
【0016】他の方法としては、斜め入射光が多重反射
を繰り返す部分の膜の厚さh(図12において、ゲート
絶縁膜111の膜厚とPSG膜114の膜厚の合計)を
薄くする、特にPSG膜114の厚みを薄くすることが
考えられる。その理由は、上記PSG膜114の厚さを
薄くするほど、斜め入射光が転送チャネル領域106に
到達するまでに反射する回数が多くなり、転送チャネル
領域106に到達するまでの経路においてスミア電荷の
発生要因となる光がより多く減衰するからである。
【0017】しかし、図12で示す従来の固体撮像素子
においては、PSG膜114の厚みを薄くすることには
制約があるという問題がある。それは、PSG膜114
を薄くすると、平坦化を目的としたPSG膜114の役
割が果たせず、また、PSG膜114の効果であるナト
リウム等の不要な不純物の侵入を防止する効果が弱くな
り、白傷が発生しやすくなるからであり、PSG膜11
4を薄くすることには限界がある。従って、PSG膜1
14の厚さを約200nm以下にする構造は現在のとこ
ろ採用することができない。
【0018】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、スミア電荷の発生要因
となる斜め入射光の反射光が多重反射を繰り返す間隔を
狭くすることができ、上記反射光の減衰をより大きくし
てモニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制することが
できる固体撮像素子及びその製造方法を提供することに
ある。
【0019】また、本発明の他の目的は、デバイス特性
の劣化(ポテンシャルシフトやストレスの発生)を引き
起こすことなく、スミア現象の発生を抑制することがで
きる固体撮像素子及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、同一基板に光電変換部と転送チャネル領域とがそ
れぞれ配列・形成され、上記転送チャネル領域上にゲー
ト絶縁膜を介して転送電極が選択的に形成され、該転送
電極を含む全面に層間絶縁膜が形成され、該層間絶縁膜
上に上記転送電極を覆うように遮光膜が形成された固体
撮像素子において、少なくとも上記光電変換部の周辺部
に高融点金属膜を介在させて構成する(請求項1記載の
発明)。
【0021】この場合、上記高融点金属膜を、上記転送
電極を覆うように形成するようにしてもよいし(請求項
2記載の発明)、光電変換部の周辺における平坦部にの
み形成するようにしてもよい(請求項3記載の発明)。
【0022】また、上記構成において、上記高融点金属
膜に光吸収率の高い光吸収膜を積層するようにしてもよ
い(請求項4記載の発明)。
【0023】次に、本発明は、同一基板に光電変換部と
転送チャネル領域がそれぞれ配列・形成され、上記転送
チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して転送電極が選択
的に形成された固体撮像素子の製法において、上記転送
電極の表面に絶縁膜を形成する工程と、少なくとも上記
光電変換部の周辺部に高融点金属膜を形成する工程と、
全面に層間絶縁膜を形成する工程と、上記転送電極を覆
うように遮光膜を形成する工程とを有する(請求項6記
載の発明)。
【0024】この場合、上記高融点金属膜を、下層の上
記転送電極を覆うように形成するようにしてもよい(請
求項7記載の発明)。
【0025】
【作用】請求項1記載の本発明に係る固体撮像素子にお
いて、光電変換部に対し、斜め方向から光が入射した場
合についてその作用を説明する。
【0026】まず、光電変換部の中央部分に向かって光
が斜め入射した場合は、ゲート絶縁膜と基板との界面で
反射し、この反射光が光電変換部の周辺において遮光膜
よりも下の位置に形成された高融点金属膜の張り出し部
の下面で反射することになり、結果的に、これらの反射
を多数回繰り返しながら、即ち、多重反射しながら転送
チャネル領域に向かって進行することになる。
【0027】しかし、ゲート絶縁膜と基板との界面と高
融点金属膜の下面との間隔が、ゲート絶縁膜の膜厚に相
当するほど非常に狭いものとなっているため、ゲート絶
縁膜と基板との界面と高融点金属膜の下面との間で行な
われる多重反射の繰り返し回数が多くなり、スミア電荷
の発生要因となる反射光は、反射回数の増大に伴いその
減衰が大きくなる。
【0028】即ち、上記反射光は、その数多い多重反射
によって大きく減衰されることになり、反射光の転送チ
ャネル領域への入射はほとんど生じなくなる。その結
果、転送チャネル領域でのスミア電荷の発生が低減さ
れ、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制すること
が可能となる。
【0029】次に、光電変換部の周辺部に向かって光が
斜め入射した場合について説明する。この場合は、代表
的に2つのケース(形態)があり、1つは、光電変換部
上に形成された層間絶縁膜の表面にて屈折して、該光電
変換部の周辺部に形成されている高融点金属膜の表面に
斜め入射する場合と、高融点金属膜の光電変換部側端面
近傍を通じて基板内部に斜め入射する場合とがある。
【0030】まず、前者の場合は、その斜め入射光が高
融点金属膜の表面にて反射され、この反射光が上層の遮
光膜にて反射されることになる。即ち、この斜め入射光
は高融点金属膜と遮光膜間を減衰しながら多重反射する
に止まり、結局、この反射光の転送チャネル領域への入
射は行なわれないことになる。
【0031】後者の場合は、高融点金属膜の光電変換部
側端面近傍から斜め入射するかたちとなるため、その位
置関係により、転送電極下に形成されている転送チャネ
ル領域への入射は行なわれず、該転送チャネル領域より
も下の位置に入射されることになる。従って、この場
合、転送チャネル領域でのスミア電荷の発生はない。
【0032】このように、本発明に係る固体撮像素子に
おいては、斜め入射光によるスミア電荷の発生が低減さ
れ、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制すること
ができる。
【0033】次に、請求項2記載の本発明に係る固体撮
像素子においては、転送電極を覆うように形成された高
融点金属膜が第2の遮光膜として機能することになる。
即ち、上層に形成された遮光膜と高融点金属膜による第
2の遮光膜の2種の遮光膜が層間絶縁膜を介して積層さ
れたかたちとなる。
【0034】従って、この場合は、上記スミア電荷の発
生の低減という効果に加えて、上層の遮光膜の膜厚を薄
くすることが可能となり、構造上、薄型の固体撮像素子
を得ることができる。
【0035】次に、請求項3記載の本発明に係る固体撮
像素子においては、光電変換部の周辺部における平坦部
にのみ高融点金属膜を形成するようにしているため、以
下の3つの作用効果を奏することになる。
【0036】第1に、転送電極の側面に高融点金属膜が
存しないため、転送電極の側面に形成される層間絶縁膜
の光電変換部への張り出しが小さくなり、全体として、
転送電極と層間絶縁膜からなる積層膜の平面上の占有面
積が小さくなる。その結果、層間絶縁膜上に形成される
遮光膜の光電変換部への張り出しを長くすることが可能
となり、入射光が遮光膜の上面において反射して大きな
角度をもって光電変換部に入射する割合を低減すること
ができる。これは、スミア電荷の発生の低減につなが
る。
【0037】第2に、高融点金属膜は、そのプロセス中
において、その表面でチャージアップ(帯電)され、そ
のまま電荷を保有することになる。高融点金属膜の表面
に保有された電荷は、光電変換部から読み出された信号
電荷の転送のために転送電極に供給される駆動信号のレ
ベルに変化を与え、転送チャネル領域にいわゆるポテン
シャルシフトを生じさせるおそれがある。
【0038】しかし、高融点金属膜が光電変換部の周辺
部にのみ形成されている場合は、その帯電による電荷の
量が少ないことと、位置的に高融点金属膜の下には転送
チャネル領域が存在しないこととなるため、高融点金属
膜の表面に保有された電荷による転送チャネル領域での
ポテンシャルシフトは無視できる程度となる。従って、
駆動信号のレベルを強制的に変化させる回路を設けるな
どの特殊な回路構成を組み込む必要がなくなり、固体撮
像素子の製造を設計どおりに行なうことが可能となる。
【0039】第3に、高融点金属膜によるストレスの影
響を受けることがない。一般に、高融点金属膜は、スト
レス(応力)が大きいために、その体積を小さくする方
が形状,形態の面からその後のプロセスを容易に行なう
ことができる。このストレスは、デバイス特性上も電荷
の発生・注入源を増加させるため、極力緩和することが
望ましい。
【0040】本発明においては、高融点金属膜を光電変
換部の周辺にのみ形成しているため、その体積が小さ
く、高融点金属膜のストレスによる形状,形態の影響を
無視することができる。
【0041】次に、請求項4記載の本発明に係る固体撮
像素子においては、上記高融点金属膜に光吸収率の高い
光吸収膜を積層するようにしたので、スミア電荷の発生
要因となる斜め入射光の反射光成分を高融点金属膜の下
面あるいは上面にて吸収し、その減衰を大きくすること
が可能となる。この場合、スミア電荷の発生を更に低減
することができる。
【0042】次に、請求項6記載の本発明に係る固体撮
像素子の製造方法においては、まず、転送電極の表面に
絶縁膜を形成した後、少なくとも上記光電変換部の周辺
部に高融点金属膜を形成する。その後、全面に層間絶縁
膜を形成した後、上記転送電極を覆うように遮光膜を形
成する。
【0043】この製造方法によって、請求項1記載の本
発明に係る固体撮像素子を容易に作製することが可能と
なる。即ち、転送チャネル領域でのスミア電荷の発生を
低減することができ、モニタ画面上でのスミア現象の発
生を抑制することが可能な固体撮像素子を容易に作製す
ることができる。
【0044】そして、請求項7記載の本発明に係る固体
撮像素子の製造方法においては、まず、転送電極の表面
に絶縁膜を形成した後、下層の転送電極を覆うように公
有点金属膜を形成する。その後、全面に層間絶縁膜を形
成した後、上記転送電極を覆うように遮光膜を形成す
る。
【0045】この製造方法によって、請求項2記載の本
発明に係る固体撮像素子を容易に作製することが可能と
なる。即ち、転送チャネル領域でのスミア電荷の発生を
低減することができ、モニタ画面上でのスミア現象の発
生を抑制することが可能で、更に固体撮像素子自体の薄
型化を図ることができる固体撮像素子を容易に作製する
ことができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る固体撮像素子をインター
ライン転送(IT)方式のイメージセンサに適用した2
つの実施例(以下、単に第1実施例に係るイメージセン
サ及び第2実施例に係るイメージセンサと記す)を図1
〜図11を参照しながら説明する。
【0047】まず、第1実施例及び第2実施例に係るイ
メージセンサは、図1に示すように、入射光量に応じた
量の電荷に光電変換する受光部1が多数マトリクス状に
配され、更にこれら多数の受光部1のうち、列方向に配
列された受光部1に対して共通とされた垂直転送レジス
タ2が多数本、行方向に配列されたイメージ部(撮像
部)3を有する。
【0048】また、上記イメージ部3に隣接し、かつ多
数本の垂直転送レジスタ2に対して共通とされた水平転
送レジスタ4が1本並設されている。
【0049】そして、イメージ部3と水平転送レジスタ
4間には、イメージ部3における垂直転送レジスタ2の
最終段に転送された信号電荷を水平転送レジスタ4に転
送するための2つの垂直−水平転送レジスタVH1及び
VH2が多数の垂直転送レジスタ2に対して共通に、か
つそれぞれ並列に形成されている。これら2本の垂直−
水平転送レジスタVH1及びVH2には、それぞれ垂直
−水平転送パルスφVH1及びφVH2が供給されるよ
うになっており、これら転送パルスφVH1及びφVH
2の供給によって、垂直転送レジスタ2からの信号電荷
が水平転送レジスタ4に転送されることになる。
【0050】また、上記水平転送レジスタ4の最終段に
は、出力部5が接続されている。この出力部5は、水平
転送レジスタ4の最終段から転送されてきた信号電荷を
電気信号(例えば電圧信号)に変換する例えばフローテ
ィング・ディフュージョンあるいはフローティング・ゲ
ート等で構成される電荷−電気信号変換部6と、この電
荷−電気信号変換部6にて電気信号の変換が行われた後
の信号電荷を、リセットパルスPrの入力に従ってドレ
イン領域Dに掃き捨てるリセットゲートRGと、電荷−
電気信号変換部6からの電気信号を増幅するアンプ7を
有して構成されている。なお、ドレイン領域Dには電源
電圧Vddが印加されている。
【0051】そして、イメージ部3における垂直転送パ
ルスφV1〜φV4の供給によって、イメージ部3にお
ける各垂直転送電極下のポテンシャル分布が順次変化
し、これによって、信号電荷がそれぞれイメージ部3に
おける垂直転送レジスタ2に沿って縦方向(水平転送レ
ジスタ4側)に転送されることになる。
【0052】また、イメージ部3においては、受光部1
に蓄積されている信号電荷を垂直帰線期間において、ま
ず、垂直転送レジスタ2に読出し、その後の水平帰線期
間において1行単位に水平転送レジスタ4側に転送す
る。これによって、垂直転送レジスタ2の最終段にあっ
た信号電荷は、2つの垂直−水平転送レジスタVH1及
びVH2を経て水平転送レジスタ4に転送される。
【0053】次の水平走査期間において、水平転送レジ
スタ4上に形成された例えば2層の多結晶シリコン層に
よる水平転送電極への互いに位相の異なる2相の水平転
送パルスφH1及びφH2の印加によって、信号電荷が
順次出力部5側の電荷−電気信号変換部6に転送され、
この電荷−電気信号変換部6において電気信号に変換さ
れて、アンプ7を介して対応する出力端子8より撮像信
号Sとして取り出されることになる。
【0054】ここで、このイメージセンサの受光部1周
辺の断面をみると、図2に示すように、例えばn形のシ
リコン基板11にp形不純物(例えばボロン(B))の
導入による第1のp形ウェル領域12と、上記受光部1
を形成するためのn形の不純物拡散領域13と、垂直転
送レジスタ2を構成するn形の転送チャネル領域14並
びにp形のチャネルストッパ領域15が形成され、更に
上記n形の不純物拡散領域13の表面にp形の正電荷蓄
積領域16が形成され、n形の転送チャネル領域14の
直下にスミアの低減を目的とした第2のp形ウェル領域
17が形成されている。なお、n形の不純物拡散領域1
3と転送チャネル領域14間のp形領域は、読出しゲー
ト部18を構成する。
【0055】また、このイメージセンサは、図示するよ
うに、n形シリコン基板11の表面に第1のp形ウェル
領域12を形成して、このウェル領域12よりも浅い位
置に上記受光部1を構成するn形の不純物拡散領域13
を形成することで、いわゆる電子シャッタの機能を有す
るように構成されている。
【0056】即ち、シリコン基板11に供給される基板
電位をシャッタパルスに同期して高レベルにすることに
より、第1のp形ウェル領域12におけるポテンシャル
障壁(オーバーフローバリア)が下がり、受光部1に蓄
積された電荷(この場合、電子)が上記オーバーフロー
バリアを越えて縦方向、即ちシリコン基板11側に掃き
捨てられることになる。これにより、シャッタパルスの
最終印加時点から電荷読出し時点までの期間が実質的な
露光期間となり、残像等の不都合を防止することができ
るようになっている。
【0057】また、このイメージセンサにおいては、上
記n形の不純物拡散領域13と第1のp形ウェル領域1
2とのpn接合によるフォトダイオード,n形の不純物
拡散領域13と読出しゲート部18とのpn接合による
フォトダイオード,n形の不純物拡散領域13とチャネ
ルストッパ領域15とのpn接合によるフォトダイオー
ド、並びにn形の不純物拡散領域13とp形の正孔蓄積
領域16とのpn接合によるフォトダイオードによって
受光部1(光電変換部)が構成され、この受光部1が多
数個マトリクス状に配列されてイメージ部3が形成され
ている。そして、カラー撮像方式の場合、上記受光部1
に対応して形成される色フィルタ(三原色フィルタや補
色フィルタ)の配色などの関係によって、例えば互いに
隣接する4つの受光部1にて1つの画素を構成するよう
になっている。
【0058】また、転送チャネル領域14,チャネルス
トッパ領域15及び読出しゲート部18上に、例えばS
iO2 膜を介してSi3N4膜及びSiO2 膜が順次積
層され、これらSiO2 膜,Si3N4膜及びSiO2
膜による3層構造のゲート絶縁膜19上に1層目の多結
晶シリコン層及び2層目の多結晶シリコン層による4つ
の転送電極(図2においては代表的に1層目の多結晶シ
リコン層による転送電極20を示す)が形成され、これ
ら転送チャネル領域14,ゲート絶縁膜19及び転送電
極20によって垂直転送レジスタ2が構成される。
【0059】そして、第1実施例に係るイメージセンサ
は、図2に示すように、上記転送電極20の表面に、熱
酸化による熱酸化膜(SiO2 膜)21が形成され、該
熱酸化膜21の表面に高融点金属膜22が形成されてい
る。また、高融点金属膜22を含む全面には層間絶縁膜
であるPSG膜23(Phosphorate-Silica-Glass;リン
をドープしたSiO2 膜)が形成され、このPSG膜2
3上に下層の転送電極20を覆うようにAlなどの金属
又は金属化合物による遮光膜24が形成され、更に全面
にプラズマCVD法によるSiN膜25が形成されてい
る。
【0060】上記遮光膜24及び下層の高融点金属膜2
2は、受光部1上において選択的にエッチング除去され
ており、光は、このエッチング除去によって形成された
遮光膜24の受光部開口24a及び高融点金属膜22の
受光部開口22aを通じて受光部1内に入射されるよう
になっている。
【0061】これら遮光膜24及び高融点金属膜22に
形成される各受光部開口24a及び22aは、エッチン
グ処理時におけるマスク合わせのずれを考慮して受光部
1の面積よりも小さい開口面積となっている。そのた
め、この遮光膜24及び高融点金属膜22の受光部1周
辺には、それぞれ受光部1側に張り出す張り出し部24
b及び22bが形成されたかたちとなる。
【0062】なお、上記上層のSiN膜25上には、平
坦化を目的とした例えばSOG膜等の平坦化膜26が形
成され、該平坦化膜26上に色フィルタ層27が形成さ
れ、更に、この色フィルタ層27上にマイクロ集光レン
ズ(オンチップレンズ)28が形成される。
【0063】次に、上記第1実施例に係るイメージセン
サの作製方法を図3〜図5の製造工程図に基づいて説明
する。なお、図2と対応するものについては同符号を記
す。
【0064】まず、図3Aに示すように、通常のCCD
プロセスを用いて、必要な不純物、例えばn形及びp形
の不純物(リン(P)及びボロン(B))の例えばイオ
ン注入や膜拡散等による導入及び熱処理による活性化を
行って、n形シリコン基板11上の第1のp形ウェル領
域12に、n形の転送チャネル領域14,p型のチャネ
ルストッパ領域15及び第2のp形ウェル領域17を形
成する。その後、転送チャネル領域14上に例えばSi
2 等からなるゲート絶縁膜19を介して多結晶シリコ
ン層による転送電極20を形成する。その後、熱酸化を
施して転送電極20の表面に薄い熱酸化膜(SiO
2 膜)21を形成する。なお、上記ゲート絶縁膜19
は、シリコン基板11に対する熱酸化によって形成して
もよく、CVD法にて被着形成するようにしてもよい。
【0065】その後、転送電極20をマスクとして第1
のp形ウェル領域12の表面にn形の不純物、例えばリ
ン(P)をイオン注入し、更に活性化して、該第1のp
形ウェル領域12の表面にn形の不純物拡散領域13を
形成する。このとき、該n形の不純物拡散領域13と第
1のp形ウェル領域12とのpn接合によって受光部
(フォトダイオード)1が形成される。この受光部1の
形成後、再び上記転送電極20をマスクとして今度はp
形の不純物、例えばボロン(B)をイオン注入し、更に
活性化してn形の不純物拡散領域13の表面にp形の正
孔蓄積領域16を形成する。上記不純物のイオン注入に
おいては、シリコン基板11の表面に形成されたゲート
絶縁膜19がイオン注入による照射損傷を吸収するため
のバッファ層として機能する。
【0066】その後、タングステン(W),チタン(T
i)やモリブデン(Mo)等の高融点金属をスパッタ法
により、例えば常温、チャンバー内圧=数mTorr程
度でウェハ全面に堆積させて膜厚約30nm〜約100
nmの高融点金属膜22を形成する。
【0067】次に、図3Bに示すように、全面にフォト
レジスト膜31を形成した後、露光・現像(フォトリソ
グラフィ)を行なって、受光部1上に開口31aを有す
るレジストマスク31を形成する。その後、該マスク3
1の開口31aから露出する下層の高融点金属膜22を
ドライエッチング又はウェットエッチングにて除去し
て、高融点金属膜22に受光部開口22aを形成する。
上記フォトレジスト膜31に対するリソグラフィは、デ
バイスのデザインルールにより、g線,i線,エキシマ
レーザーなどが選択可能であり、ここでは、その波長を
問わない。
【0068】なお、上記高融点金属膜22は、単層でも
よいが、水素吸収量やチャージアップ量など、目的に応
じてその表面状態を適宜選択することが可能であり、ま
た、高融点金属膜22の上面もしくは下面における光の
反射を防止するために、光吸収率の高い膜を積層するよ
うにしてもよい。具体的には、TiON/Wなどの2層
構造やSiN/W/SiNなどの3層構造を採用するこ
とが可能である。
【0069】次に、図4Aに示すように、上記フォトレ
ジスト膜31を除去した後、全面に層間絶縁膜であるP
SG膜23を厚み200〜400nm程度、例えば常圧
CVD法により堆積する。このCVD法によるPSG膜
23は、初めSiO2 膜を堆積し、途中から0.1〜1
0[cc/min.]のPH3 を気相中に流してPSG
膜23としてもよい。
【0070】その後、約900〜1000℃の窒素雰囲
気(例えばN2 流量=25[リットル/min.],常
圧)で熱処理を行い、PSG膜23の粘性を利用して表
面を平坦化する。下層の高融点金属膜22は、融点が高
いため、上記熱処理によって溶融したり、蒸発して積層
膜に構造上の変形をもたらすという不都合は生じない。
【0071】上記PSG膜23は、単独もしくはSiO
2 やSiNなどとの界面(例えばゲート絶縁膜19とP
SG膜23との界面)においてナトリウムなどの不純物
を捕獲する能力(不純物捕獲能力)があるため、シリコ
ン基板11への不純物汚染を阻止する上で意味がある。
【0072】次に、図4Bに示すように、光透過防止を
目的としてAlもしくはAl系化合物又はタングステン
(W)などの金属もしくは金属化合物からなる遮光膜2
4をスパッタ法又はCVD法により形成する。例えばA
lによる遮光膜24をスパッタ法にて形成する場合、ウ
ェハ(シリコン基板11)を150℃程度に加熱し、6
〜10mTorr程度に制御されたArガス雰囲気中で
行なう。なお、ここでは、遮光膜24の形成回数や膜種
は問わない。
【0073】次に、図5に示すように、全面にフォトレ
ジスト膜32を形成した後、露光・現像(フォトリソグ
ラフィ)を行なって、受光部1上に開口32aを有する
レジストマスク32を形成する。その後、該マスク32
の開口32aから露出する下層の遮光膜24をドライエ
ッチング又はウェットエッチングにて除去して、遮光膜
24に受光部開口24aを形成する。ここでは、リソグ
ラフィ方法(露光に用いる光の波長等)やエッチング方
法(エッチングガスや温度等)は問わない。
【0074】そして、図2に示すように、平坦化を目的
としたSiN膜(膜厚約200〜350nm)25を例
えばプラズマCVD法にて形成した後、更にSOG膜等
の平坦化膜26を形成し、この平坦化膜26上に色フィ
ルタ層27及びオンチップレンズ28を形成してこの第
1実施例に係るイメージセンサを得る。
【0075】次に、上記第1実施例に係るイメージセン
サにおいて、受光部1に対し、斜め方向から光が入射し
た場合についての作用を図6を参照しながら説明する。
【0076】まず、光路aで示すように、受光部1の中
央部分に向かって光が斜め入射した場合は、該斜め入射
光は、ゲート絶縁膜19とシリコン基板11との界面で
反射し、この反射光が受光部1の周辺において遮光膜2
4よりも下の位置に形成された高融点金属膜22の張り
出し部22bの下面で反射することになり、結果的に、
これらの反射を多数回繰り返しながら、即ち、多重反射
しながら転送チャネル領域14に向かって進行すること
になる。
【0077】しかし、ゲート絶縁膜19とシリコン基板
11との界面と高融点金属膜22の下面との間隔が、ゲ
ート絶縁膜19の膜厚に相当するほど非常に狭いものと
なっているため、ゲート絶縁膜19とシリコン基板11
との界面と高融点金属膜22の下面との間で行なわれる
多重反射の繰り返し回数が多くなり、スミア電荷の発生
要因となる反射光は、反射回数の増大に伴いその減衰が
大きくなる。
【0078】即ち、上記反射光は、その数多い多重反射
によって大きく減衰されることになり、反射光の転送チ
ャネル領域14への入射はほとんど生じなくなる。その
結果、転送チャネル領域14でのスミア電荷の発生が低
減され、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制する
ことが可能となる。
【0079】次に、受光部1の周辺部に向かって光が斜
め入射した場合について説明する。この場合は、代表的
に2つのケース(形態)があり、1つは、光路bに示す
ように、受光部1上に形成されたPSG膜23の表面に
て屈折して、該受光部1の周辺部に形成されている高融
点金属膜22の表面に斜め入射する場合と、光路cに示
すように、高融点金属膜22の受光部側端面近傍を通じ
てシリコン基板11内部に斜め入射する場合とがある。
【0080】まず、前者(光路b)の場合は、その斜め
入射光が高融点金属膜22の表面にて反射され、この反
射光が上層の遮光膜24にて反射されることになる。即
ち、この斜め入射光は高融点金属膜22と遮光膜24間
を減衰しながら多重反射するに止まり、結局、この反射
光の転送チャネル領域14への入射は行なわれないこと
になる。
【0081】後者(光路c)の場合は、高融点金属膜2
2の受光部側端面近傍から斜め入射するかたちとなるた
め、その位置関係により、転送電極20下に形成されて
いる転送チャネル領域14への入射は行なわれず、該転
送チャネル領域14よりも下の位置に入射されることに
なる。従って、この場合、転送チャネル領域14でのス
ミア電荷の発生はない。
【0082】このように、上記第1実施例に係る固体撮
像素子においては、斜め入射光によるスミア電荷の発生
が低減され、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制
することができる。
【0083】特に、上記第1実施例においては、転送電
極20を覆うように高融点金属膜22を形成するように
しているため、該高融点金属膜22が第2の遮光膜とし
て機能することになる。これにより、高融点金属膜22
及び上層の遮光膜24の各膜厚を薄くしても十分に光の
透過量を低減させることが可能となる。このように、上
層の遮光膜24の膜厚を薄くすることができるため、受
光部側に入射した光が受光部開口周縁(遮光膜の肩の部
分)において反射するという、いわゆる「けられ」の発
生を抑えることが可能となり、受光感度の低下及びモニ
タ画面上での点欠陥の発生を十分に抑制することができ
る。また、構造上、薄型の固体撮像素子を得ることがで
きる。
【0084】また、高融点金属膜22に光吸収率の高い
光吸収膜を積層するようにして、例えばTiON/Wの
2層構造やSiN/W/SiNの3層構造とした場合
は、スミア電荷の発生要因となる斜め入射光の反射光成
分が高融点金属膜22の下面あるいは上面にて吸収さ
れ、その減衰率を大きくすることが可能となる。この場
合、スミア電荷の発生を更に低減することができる。
【0085】また、高融点金属膜22上に不純物捕獲能
力を有するPSG膜23を形成するようにしているた
め、白傷による欠陥数を低減することができ、イメージ
センサの撮像特性を向上させることができる。
【0086】また、高融点金属膜22とその下層の転送
電極20とは、該転送電極20に対する熱酸化により転
送電極20の表面に形成された熱酸化膜21によって、
互いに絶縁がとれているため、高融点金属膜22を形成
したことによる短絡現象を防止することができる。
【0087】ここで、上記高融点金属膜22の膜厚を約
30nm〜約100nmとしたのは、高融点金属膜22
だけでは、スミア電荷の発生の効果的な低減や遮光が不
可能である場合があり、そのため、シリコン基板11か
ら遮光膜24までの間隔をできる限り小さくすることが
必要となる。従って、高融点金属膜22の膜厚としては
約100nm以下が実用上必要となる。逆に、高融点金
属膜22が遮光性を有するといっても、あまりにも薄い
場合はやはり光が透過するというおそれがある。従っ
て、光透過率を十分小さくするためには、約30nm程
度の厚さが必要になるからである。
【0088】次に、第2実施例に係るイメージセンサに
ついて図7〜図11を参照しながら説明する。なお、図
2と対応するものについては同符号を記す。
【0089】この第2実施例に係るイメージセンサは、
図7に示すように、上記第1実施例に係るイメージセン
サとほぼ同じ構成を有するが、高融点金属膜22が受光
部1の周辺部分におけるほぼ平坦な部分にのみ形成され
ている点で異なる。この異なる点以外の構成について
は、図2で示す第1実施例に係るイメージセンサの構成
と同じであるため、それらの説明は省略する。
【0090】次に、上記第2実施例に係るイメージセン
サの作製方法について図8〜図10の製造工程図を参照
しながら説明する。
【0091】まず、ウェハ全面に高融点金属膜22を形
成するまでの工程は、上記第1実施例に係るイメージセ
ンサを作製する場合(図3Aで示す工程)と同じである
ため、その詳細説明は省略するが、図8Aに示すよう
に、転送電極20上に熱酸化膜21を形成した後、全面
に膜厚が約30nm〜100nmの高融点金属膜22を
スパッタ法あるいはCVD法にて形成する。
【0092】次に、図8Bに示すように、全面にフォト
レジスト膜31を形成した後、露光・現像(フォトリソ
グラフィ)を行なって、受光部1上及び転送電極20上
に開口31aを有するレジストマスク31を形成する。
その後、該マスク31の開口31aから露出する下層の
高融点金属膜22をドライエッチング又はウェットエッ
チングにて除去して、高融点金属膜22を受光部1の周
辺部におけるほぼ平坦な部分にのみ残す。このとき、受
光部開口22aも同時に形成される。上記フォトレジス
ト膜31に対するリソグラフィは、デバイスのデザイン
ルールにより、g線,i線,エキシマレーザーなどが選
択可能であり、ここでは、その波長を問わない。
【0093】なお、上記高融点金属膜22は、単層でも
よいが、水素吸収量やチャージアップ量など、目的に応
じてその表面状態を適宜選択することが可能であり、ま
た、高融点金属膜22の上面もしくは下面における光の
反射を防止するために、光吸収率の高い膜を積層するよ
うにしてもよい。具体的には、TiON/Wなどの2層
構造やSiN/W/SiNなどの3層構造を採用するこ
とが可能である。
【0094】次に、図9Aに示すように、全面に層間絶
縁膜であるPSG膜23を厚み200〜400nm程
度、例えば常圧CVD法により堆積する。このCVD法
によるPSG膜23は、初めSiO2 膜を堆積し、途中
から0.1〜10[cc/min.]のPH3 を気相中
に流してPSG膜23としてもよい。
【0095】その後、約900〜1000℃の窒素雰囲
気(例えばN2 流量=25[リットル/min.],常
圧)で熱処理を行い、PSG膜23の粘性を利用して表
面を平坦化する。下層の高融点金属膜22は、融点が高
いため、上記熱処理によって溶融したり、蒸発して積層
膜に構造上の変形をもたらすという不都合を生じること
がない。
【0096】上記PSG膜23は、単独もしくはSiO
2 やSiNなどとの界面(例えばゲート絶縁膜とPSG
膜との界面)においてナトリウムなどの不純物を捕獲す
る能力(不純物捕獲能力)があるため、シリコン基板1
1への不純物汚染を阻止する上で意味がある。
【0097】次に、図9Bに示すように、光透過防止を
目的としてAlもしくはAl系化合物又はタングステン
(W)などの金属もしくは金属化合物からなる遮光膜2
4をスパッタ法又はCVD法により形成する。例えばA
lによる遮光膜24をスパッタ法にて形成する場合は、
ウェハ(シリコン基板11)を150℃程度に加熱し、
6〜10mTorr程度に制御されたArガス雰囲気中
で行なう。なお、ここでは、遮光膜24の形成回数や膜
種は問わない。
【0098】次に、図10に示すように、全面にフォト
レジスト膜32を形成した後、露光・現像(フォトリソ
グラフィ)を行なって、受光部1上に開口32aを有す
るレジストマスク32を形成する。その後、該マスク3
2の開口32aから露出する下層の遮光膜24をドライ
エッチング又はウェットエッチングにて除去して、遮光
膜24に受光部開口24aを形成する。ここでは、リソ
グラフィ方法(露光に用いる光の波長等)やエッチング
方法(エッチングガスや温度等)は問わない。
【0099】そして、図7に示すように、平坦化を目的
としたSiN膜(膜厚約200〜350nm)25を例
えばプラズマCVD法にて形成した後、更にSOG膜等
の平坦化膜26を形成し、この平坦化膜26上に色フィ
ルタ層27及びオンチップレンズ28を形成してこの第
2実施例に係るイメージセンサを得る。
【0100】この第2実施例に係るイメージセンサにお
いても、図11に示すように、上記第1実施例に係るイ
メージセンサと同様に、光路aで示すように、受光部1
の中央部分に向かって光が斜め入射した場合は、該斜め
入射光は、ゲート絶縁膜19とシリコン基板11との界
面で反射し、この反射光が受光部1の周辺において遮光
膜24よりも下の位置に形成された高融点金属膜22の
下面で反射することになり、結果的に、これらの反射を
多数回繰り返しながら、即ち、多重反射しながら転送チ
ャネル領域14に向かって進行することになる。
【0101】しかし、ゲート絶縁膜19とシリコン基板
11との界面と高融点金属膜22の下面との間隔が、ゲ
ート絶縁膜19の膜厚に相当するほど非常に狭いものと
なっているため、ゲート絶縁膜19とシリコン基板11
との界面と高融点金属膜22の下面との間で行なわれる
多重反射の繰り返し回数が多くなり、スミア電荷の発生
要因となる反射光は、反射回数の増大に伴いその減衰が
大きくなる。
【0102】即ち、上記反射光は、その数多い多重反射
によって大きく減衰されることになり、反射光の転送チ
ャネル領域14への入射はほとんど生じなくなる。その
結果、転送チャネル領域14でのスミア電荷の発生が低
減され、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制する
ことが可能となる。
【0103】また、光路bに示すように、受光部1上に
形成されたPSG膜23の表面にて屈折して、該受光部
1の周辺部に形成されている高融点金属膜22の表面に
斜め入射する場合は、その斜め入射光が高融点金属膜2
2の表面にて反射され、この反射光が上層の遮光膜24
にて反射されることになる。即ち、この斜め入射光は高
融点金属膜22と遮光膜24間を減衰しながら多重反射
するに止まり、結局、この反射光の転送チャネル領域1
4への入射は行なわれないことになる。
【0104】また、光路cに示すように、高融点金属膜
22の受光部側端面近傍を通じてシリコン基板11内部
に斜め入射する場合は、高融点金属膜22の受光部側端
面近傍から斜め入射するかたちとなるため、その位置関
係により、転送電極20下に形成されている転送チャネ
ル領域14への入射は行なわれず、該転送チャネル領域
14よりも下の位置に入射されることになる。従って、
この場合、転送チャネル領域14でのスミア電荷の発生
はない。
【0105】このように、上記第2実施例に係る固体撮
像素子においても、斜め入射光によるスミア電荷の発生
が低減され、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑制
することができる。
【0106】特に、この第2実施例に係るイメージセン
サにおいては、受光部1の周辺部におけるほぼ平坦な部
分にのみ高融点金属膜22を形成するようにしているた
め、以下の3つの作用効果を奏することになる。
【0107】第1に、転送電極20の側面に高融点金属
膜22が存しないため、転送電極20の側面に形成され
るPSG膜23の受光部1への張り出しが小さくなり、
全体として、転送電極20とPSG膜23からなる積層
膜の平面上の占有面積が小さくなる。その結果、PSG
膜23上に形成される遮光膜24の受光部1への張り出
し(張り出し部24b)を長くすることが可能となり、
入射光が遮光膜24の上面において反射して大きな角度
をもって受光部1に入射する割合を低減することができ
る。これは、スミア電荷の発生の低減につながる。
【0108】第2に、高融点金属膜22は、そのプロセ
ス中において、その表面でチャージアップ(帯電)さ
れ、そのまま電荷を保有することになる。高融点金属膜
22の表面に保有された電荷は、受光部1から読み出さ
れた信号電荷の転送のために転送電極20に供給される
駆動信号のレベルに変化を与え、転送チャネル領域14
にいわゆるポテンシャルシフトを生じさせるおそれがあ
る。
【0109】しかし、高融点金属膜22が受光部1の周
辺部にのみ形成されている場合は、その帯電による電荷
の量が少ないことと、位置的に高融点金属膜22の下に
は転送チャネル領域14が存在しないこととなるため、
高融点金属膜22の表面に保有された電荷による転送チ
ャネル領域14でのポテンシャルシフトは無視できる程
度となる。従って、駆動信号のレベルを強制的に変化さ
せる回路を設けるなどの特殊な回路構成を組み込む必要
がなくなり、固体撮像素子の製造を設計どおりに行なう
ことが可能となる。
【0110】第3に、高融点金属膜22によるストレス
の影響を受けることがない。一般に、高融点金属膜22
は、ストレス(応力)が大きいために、その体積を小さ
くする方が形状,形態の面からその後のプロセスを容易
に行なうことができる。このストレスは、デバイス特性
上も電荷の発生・注入源を増加させるため、極力緩和す
ることが望ましい。
【0111】この第2実施例においては、高融点金属膜
22を受光部1の周辺にのみ形成しているため、その体
積が小さく、高融点金属膜22のストレスによる形状,
形態の影響を無視することができる。
【0112】そして、高融点金属膜22に光吸収率の高
い光吸収膜を積層するようにして、例えばTiON/W
の2層構造やSiN/W/SiNの3層構造とした場合
は、スミア電荷の発生要因となる斜め入射光の反射光成
分を高融点金属膜22の下面あるいは上面にて吸収し、
その減衰を大きくすることが可能となる。この場合、ス
ミア電荷の発生を更に低減することができる。
【0113】また、高融点金属膜22上に不純物捕獲能
力を有するPSG膜23を形成するようにしているた
め、白傷による欠陥数を低減することができ、イメージ
センサの撮像特性を向上させることができる。
【0114】なお、高融点金属膜22とその下層の転送
電極20とは、転送電極20に対する熱酸化により転送
電極20の表面に形成された熱酸化膜21によって、互
いに絶縁がとれているため、高融点金属膜22を形成し
たことによる短絡現象を防止することができる。
【0115】上記実施例においては、IT方式のイメー
ジセンサに適用した例を示したが、その他、フレームイ
ンターライン転送(FIT)方式のイメージセンサにも
適用させることができる。
【0116】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の本発明に
係る固体撮像素子によれば、少なくとも光電変換部の周
辺部に高融点金属膜を介在させるようにしたので、スミ
ア電荷の発生要因となる斜め入射光の反射光が多重反射
を繰り返す間隔を狭くすることができ、上記反射光の減
衰をより大きくしてモニタ画面上でのスミア現象の発生
を抑制することができる。
【0117】請求項2記載の本発明に係る固体撮像素子
によれば、上記構成において、高融点金属膜を上記転送
電極を覆うように形成するようにしたので、上記スミア
電荷の発生の低減という効果に加えて、上層の遮光膜の
膜厚を薄くすることが可能となり、構造上、薄型の固体
撮像素子を得ることができる。
【0118】請求項3記載の本発明に係る固体撮像素子
によれば、上記構成において、高融点金属膜を光電変換
部の周辺における平坦部にのみ形成するようにしたの
で、層間絶縁膜上に形成される遮光膜の光電変換部への
張り出しを長くすることが可能となり、入射光が遮光膜
の上面において反射して大きな角度をもって光電変換部
に入射する割合を低減することができ、しかも、デバイ
ス特性の劣化(ポテンシャルシフトやストレスの発生)
を引き起こすことなく、スミア現象の発生を抑制するこ
とができる。
【0119】請求項4記載の本発明に係る固体撮像素子
によれば、上記構成において、高融点金属膜に光吸収率
の高い光吸収膜を積層するようにしたので、スミア電荷
の発生要因となる斜め入射光の反射光成分を高融点金属
膜の下面あるいは上面にて吸収し、その減衰を大きくす
ることが可能となり、スミア電荷の発生を更に低減する
ことができる。
【0120】請求項6記載の本発明に係る固体撮像素子
の製造方法によれば、転送電極の表面に絶縁膜を形成す
る工程と、少なくとも上記光電変換部の周辺部に高融点
金属膜を形成する工程と、全面に層間絶縁膜を形成する
工程と、上記転送電極を覆うように遮光膜を形成する工
程とを有するようにしたので、請求項1記載の本発明に
係る固体撮像素子を容易に作製することが可能となる。
即ち、転送チャネル領域でのスミア電荷の発生を低減す
ることができ、モニタ画面上でのスミア現象の発生を抑
制することが可能な固体撮像素子を容易に作製すること
ができる。
【0121】請求項7記載の本発明に係る固体撮像素子
の製造方法によれば、上記方法において、高融点金属膜
を、下層の上記転送電極を覆うように形成するようにし
たので、請求項2記載の本発明に係る固体撮像素子を容
易に作製することが可能となる。即ち、転送チャネル領
域でのスミア電荷の発生を低減することができ、モニタ
画面上でのスミア現象の発生を抑制することが可能で、
更に固体撮像素子自体の薄型化を図ることができる固体
撮像素子を容易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子をインターライン転
送(IT)方式のイメージセンサに適用した2つの実施
例(以下、単に第1実施例に係るイメージセンサ及び第
2実施例に係るイメージセンサと記す)を示す構成図で
ある。
【図2】第1実施例に係るイメージセンサの受光部とそ
の周辺を示す断面図である。
【図3】第1実施例に係るイメージセンサの作製方法を
示す製造工程図(その1)であり、同図Aは転送電極を
含む全面に高融点金属膜を形成した段階を示し、同図B
は高融点金属膜に受光部開口を形成した段階を示す。
【図4】第1実施例に係るイメージセンサの作製方法を
示す製造工程図(その2)であり、同図Aは全面にPS
G膜を形成した段階を示し、同図Bは全面に遮光膜を形
成した段階を示す。
【図5】第1実施例に係るイメージセンサの作製方法を
示す製造工程図(その3)であり、遮光膜に受光部開口
を形成した段階を示す。
【図6】第1実施例に係るイメージセンサに対し、斜め
に光が入射した場合の作用を示す説明図である。
【図7】第2実施例に係るイメージセンサの受光部とそ
の周辺を示す断面図である。
【図8】第2実施例に係るイメージセンサの作製方法を
示す製造工程図(その1)であり、同図Aは転送電極を
含む全面に高融点金属膜を形成した段階を示し、同図B
は受光部の周辺部のみに高融点金属膜を残す段階を示
す。
【図9】第2実施例に係るイメージセンサの作製方法を
示す製造工程図(その2)であり、同図Aは全面にPS
G膜を形成した段階を示し、同図Bは全面に遮光膜を形
成した段階を示す。
【図10】第2実施例に係るイメージセンサの作製方法
を示す製造工程図(その3)であり、遮光膜に受光部開
口を形成した段階を示す。
【図11】第2実施例に係るイメージセンサに対し、斜
めに光が入射した場合の作用を示す説明図である。
【図12】従来例に係るイメージセンサの受光部とその
周辺を示す断面図である。
【図13】従来例に係るイメージセンサに対し、斜めに
光が入射した場合の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 受光部 2 垂直転送レジスタ 11 シリコン基板 14 転送チャネル領域 19 ゲート絶縁膜 20 転送電極 21 熱酸化膜 22 高融点金属膜 23 PSG膜 24 遮光膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一基板に光電変換部と転送チャネル領
    域とがそれぞれ配列・形成され、 上記転送チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して転送電
    極が選択的に形成され、 該転送電極を含む全面に層間絶縁膜が形成され、 該層間絶縁膜上に上記転送電極を覆うように遮光膜が形
    成され、 少なくとも上記光電変換部の周辺部に高融点金属膜が介
    在されていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記高融点金属膜は、上記転送電極を覆
    うように形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 上記高融点金属膜は、光電変換部の周辺
    における平坦部にのみ形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 上記高融点金属膜に光吸収率の高い光吸
    収膜が積層されていることを特徴とする請求項1記載の
    固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 上記高融点金属膜は、その厚みが約30
    nm以上,約100nm以下であることを特徴とする請
    求項1記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 同一基板に光電変換部と転送チャネル領
    域がそれぞれ配列・形成され、上記転送チャネル領域上
    にゲート絶縁膜を介して転送電極が選択的に形成された
    固体撮像素子の製法において、 上記転送電極の表面に絶縁膜を形成する工程と、 少なくとも上記光電変換部の周辺部に高融点金属膜を形
    成する工程と、 全面に層間絶縁膜を形成する工程と、 上記転送電極を覆うように遮光膜を形成する工程とを有
    することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記高融点金属膜を下層の上記転送電極
    を覆うように形成することを特徴とする請求項6記載の
    固体撮像素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301101A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Fujifilm Electronic Materials Co Ltd 遮光・反射防止積層膜及びその形成方法、並びにそれを有する固体撮像素子及びその製造方法
JP2007201047A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 固体撮像装置およびその製造方法
US7446359B2 (en) 2004-06-28 2008-11-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Image sensor integrated circuit devices including a photo absorption layer

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