JP3240369B2 - 静電荷像現像用トナー - Google Patents
静電荷像現像用トナーInfo
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Description
記録法,静電印刷法の如き画像形成方法に用いられる静
電荷像現像用トナーに関する。
7,691号明細書、特公昭42−23910号公報及
び特公昭43−24748号公報に記載されている如く
多数の方法が知られている。一般には光導電性物質を利
用し、種々の手段により感光体上に静電荷像を形成し、
次いで該静電荷像をトナーを用いて現像し、必要に応じ
て紙の如き転写材にトナー画像を転写した後、加熱,圧
力,加熱加圧或いは溶剤蒸気により定着し、トナー画像
を得るものである。
シートに定着する工程に関して種々の方法や装置が開発
されているが、現在最も一般的な方法は熱ローラー又は
耐熱フィルムを介した固定発熱ヒータによる圧着加熱方
式である。
ーに対し離型性を有する熱ローラーの表面と被定着シー
トのトナー像面を加圧下で接触しながら被定着シートを
通過せしめることによりトナー像の定着を行なうもので
ある。この方法は熱ローラーの表面と被定着シート上の
トナー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定着
シート上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、迅
速に定着を行うことができる。
態,加圧下で接触する為に、トナー像の一部が定着ロー
ラー表面に付着し転移し、次の被定着シートにこれが再
転移し、被定着シートを汚す、オフセット現象が定着速
度,定着温度の影響を大きく受ける。一般に定着速度が
遅い場合は、加熱ローラーの表面温度は比較的低く設定
され、定着速度が速い場合は、加熱ローラーの表面温度
は比較的高く設定される。これは、トナーを定着させる
為に加熱ローラーからトナーに与える熱量を、定着速度
によらずほぼ一定にするためである。
ー層を形成している為、特に定着速度が速く、加熱ロー
ラーの表面温度が高い系においては、加熱ローラーに接
触するトナー層と、被定着シートに接触している最下層
のトナー層との温度差が、大となる為に、加熱ローラー
の表面温度が高い場合には、最上層のトナーがオフセッ
ト現象を起こしやすく、加熱ローラーの表面温度が低い
場合は、最下層のトナーは十分に溶けない為に、被定着
シートにトナーが定着せず低温オフセットという現象が
起きやすい。
が速い場合には、定着時の圧力を上げ、被定着シートへ
トナーをアンカーリングさせる方法が、通常行われてい
る。この方法だと、加熱ローラー温度をある程度下げる
ことができ、最上トナー層の高温オフセット現象を防ぐ
ことは可能となる。しかし、トナーにかかるせん断力が
非常に大となる為に、被定着シートが定着ローラーに巻
きつき、巻きつきオフセットが発生したり、定着ローラ
ーから被定着シートを分離するための分離爪の分離あと
が定着画像に出現しやすい。さらには、圧力が高いがゆ
えに、定着時にライン画像が押しつぶされたり、トナー
が飛びちったりして定着画像の画質劣化を生じ易い。
合より溶融粘度の低いトナーを用い、加熱ローラーの表
面温度を下げ定着圧力を下げることにより、高温オフセ
ットや巻きつきオフセットを防止しつつ、トナー像を定
着している。しかし、この様な溶融粘度の低いトナーを
低速定着に用いると、高温でオフセット現象が発生しや
すい。
る定着温度領域の広い、耐オフセット性にすぐれたトナ
ーが待望されている。
鮮映度が上がる一方で、小粒径のトナーで形成したハー
フトーン部の定着性が低下する。この現象は特に高速定
着において、顕著である。これは、ハーフトーン部分の
トナーののり量が少なく、被定着シートの凹部に転写さ
れたトナーは、加熱ローラーから与えられる熱量が少な
く、さらに定着圧力も、被定着シートの凸部によって凹
部への圧力が抑制される為に悪くなるからである。ハー
フトーン部分で被定着シートの凸部に転写されたトナー
は、トナー層厚が薄い為に、トナー粒子1個当りにかか
るせん断力はトナー層厚の厚いベタ黒部分に比べ大きい
ものとなり、オフセット現象が発生しやすく、低画質の
定着画像となりやすい。
エステル樹脂を結着樹脂とし、95℃で特定の貯蔵粘性
率を有する電子写真現像用トナーが開示されているが、
いまだ定着性及び耐オフセット性を改善する必要があ
る。
弾性率の降下開始温度が100〜110℃の範囲内にあ
り、150℃において特定の貯蔵弾性率を有し、損失弾
性率のピーク温度が125℃以上であるレオロジー特性
を有する電子写真用トナーが開示されている。しかしな
がら、貯蔵弾性率及び損失弾性率ともに小さすぎ、かつ
損失弾性率のピーク温度が高すぎるため、低温定着性は
改善されず、貯蔵弾性率及び損失弾性率ともに低すぎる
ために、耐熱性が低い。
構造を有するポリエステル樹脂をバインダー樹脂とし、
トナーが70〜120℃で特定の貯蔵弾性率を有し、1
30〜180℃で特定の損失弾性率を有する静電荷像現
像用トナーが開示されている。しかしながら、70〜1
20℃の貯蔵弾性率が大きく、130〜180℃の損失
弾性率は小さいために小粒径磁性トナーの場合には低温
で定着されにくく、耐オフセット性も改善が望まれる。
い場合に定着性の問題が顕著である。レオロジーの観点
からすれば、トナーに含有される着色剤の増加は貯蔵弾
性率及び損失弾性率を増大する傾向にあり、寒冷時、複
写機の電源を投入した直後にとるコピーにおいて顕著に
定着性が悪化する場合があり、改善を求められている。
ル系重合体と、軟化点の異なる2種のポリエチレンワッ
クス及び/または軟化点の異なる2種のポリプロピレン
ワックスを含有し、一方が重合時に添加され、他方が混
練時に配合されている電子写真用現像剤が開示されてい
る。使用されるワックスの軟化点が100℃以上と高
く、かつ2種のワックスの軟化点の温度差が2〜20℃
と小さいために耐オフセット性にはすぐれるものの、低
温定着性に劣る。
離脂肪酸カルナバワックス類と酸価10〜30の酸化ラ
イスワックスを含有するトナーが開示されている。この
トナーの場合には低温定着性にはすぐれるものの、耐オ
フセット性,耐ブロッキング性が低く、トナーの流動性
も低い。
ポリエステルを定着用樹脂として使用するとともに、離
型剤として線状ポリエステルと同程度の軟化点を有する
ワックスと、線状ポリエステルより軟化点の高いワック
スとを併用するトナーが開示されている。このトナーの
場合には耐ブロッキング性,耐オフセット性ともに実用
上問題ないレベルではあるが、使用されるワックスの融
点が高く、低温定着性に劣る。
の如き問題点を解決した静電荷像現像用トナーを提供す
るものである。
れに伴う着色剤(特に磁性体)の含有量が増大しても良
好な定着性を示す静電荷像現像用トナーを提供するもの
である。
直後から良好に定着し得る静電荷像現像用トナーを提供
するものである。
るまで、良好に対応し得、定着性が良好であり、かつ耐
オフセット性,耐ブロッキング性,流動性にすぐれた静
電荷像現像用トナーを提供するものである。
てもすぐれた定着性を示し、かつ、良画質の定着画像を
得ることのできる静電荷像現像用トナーを提供するもの
である。
るまで、カブリがなく、高濃度のコピー画像が得られる
静電荷像現像用トナーを提供するものである。
色剤及びワックスを含有している静電荷像現像用トナー
において、該トナーは、(a)温度100℃における貯
蔵弾性率(G’100)が1×104Pa乃至5×104P
aであり、(b)温度60℃における貯蔵弾性率(G’
60)と温度70℃における貯蔵弾性率(G’70)との比
(G’60/G’70)が30以上であることを特徴とする
静電荷像現像用トナーに関する。
(特に磁性体)の含有量が増加し、小粒径化したトナー
で熱ロール定着器を用いて良好な定着性と耐ブロッキン
グ性を両立させ、かつ寒冷時においても複写機の電源投
入直後から良好な定着性を示すトナーを得るためには、
特定なレオロジー的特性を有する結着樹脂あるいはトナ
ーを用いることが重要である。
は、電源が投入されてある程度時間が経過した状態(換
言すればスタンバイ状態)にあり、上部ローラー(加熱
ローラー)及び下部ローラー(加圧ローラー)が充分に
加熱されている状態での定着性に関するものであり、電
源投入直後の下部ローラー(加圧ローラー)が充分に加
熱されていない状態での定着性の向上も要望されてい
る。
弾性率(以下、G’100と称する)を1×104乃至5×
104Paとし、60℃及び70℃における貯蔵弾性率
の比(以下、G’60/G’70)が30以上である。
ーに含まれる結着樹脂を構成するポリマー、特に高分子
量成分同士および/または低分子量成分と高分子鎖間と
のからみあいに依存するものであり、これは1×104
乃至5×104Paであれば良いが、より好ましくは1
×104乃至4.5×104Paであり、更に好ましくは
1.5×104乃至4×104Paである。
は、高分子鎖間のからみあいが多いことを示し、溶融時
のトナーは変形されにくい。G’100が1×104Pa未
満となる場合には、高分子鎖間のからみあいが少なく、
溶融時のトナーの変化を生じやすくなり、耐オフセット
性が低下しやすい。
うとする力が加わっても変形しにくいガラス状態あるい
はガラス転移開始状態にある結着樹脂が外力により変形
しうる状態に遷移する過程の貯蔵弾性率を示すと解する
ことができる。一般的に、着色剤を多量に含有するトナ
ー、特に着色剤が磁性体である磁性トナーの場合では磁
性体の含有量と定着性とは対応関係がみられ、含有量が
多いほど定着性は低下する傾向がある。トナーの定着性
の低下は定着温度が低いほど、あるいは定着温度は高く
ても定着器全体が均一に加熱されていない状態にあると
き明らかである。具体的には寒冷時に複写機の電源を投
入した直後の下部ローラーが充分に加熱されていない様
な状態に定着器があるときにトナーの定着性の低下が顕
著である。これは着色剤を含有するトナーの貯蔵弾性率
が結着樹脂のみの貯蔵弾性率に比べて増大することによ
り説明できる。
着性、特に寒冷時に電源を投入した直後の定着器におけ
るトナーの定着性を判断する上で重要である。
0以上であれば良く、好ましくは35〜120であり、
更に好ましくは40〜110である。G’60/G’70の
値が30未満となる場合には低温時の定着性及び寒冷時
に電源を投入した直後の定着器におけるトナーの定着性
が低下し、G’60/G’70の値が120を超える場合に
は、転写紙上のトナーが定着器を通過する際に最上層の
トナー(上部ローラーと接触するトナー)のみが過度に
溶融,変形しオフセットが発生しやすくなり好ましくな
い。
ることが好ましく、より好ましくは1×107〜5×1
08Paとなる場合であり、更に好ましくは2×107〜
4×108Paとなる場合である。トナーのG’60が7
×106Pa未満の場合、低温時の定着には有利となる
が、耐ブロッキング性及び耐オフセット性が低下する。
トナーのG’60が5×108Paを超えると、耐ブロッ
キング性及び耐オフセット性には有利となるが、低温時
でのトナーの定着性に関して問題が生じる場合もある。
Pa以下であることが好ましく、より好ましくは6×1
05〜6×106Paとなる場合であり、更に好ましくは
8×105〜5×106Paとなる場合である。トナーの
G’70が7×106Paを超える場合は、低温時の定着
性が低下し、6×105Pa未満の場合は耐オフセット
性が低下する。
下、G”と称す)は48〜65℃の範囲に極大値を有す
るトナーが好ましく、より好ましくは49〜63℃の範
囲に極大値を有するトナーであり、更に好ましくは50
〜60℃の範囲に極大値を有するトナーである。G”の
極大値が48℃未満となる場合には耐ブロッキング性が
低下し、G”の極大値が65℃を超える場合には耐ブロ
ッキング性は良好であるが、定着性が低下する。
07〜5×108Paの値を有することが好ましく、より
好ましくは9×107〜4×108Paであり、更に好ま
しくは1×108〜3×108Paである。G”が極大値
にて8×107Pa未満となる場合には、トナーが長期
間保存された場合に流動性の低下あるいは凝集体の生成
がみられる場合がある。G”が極大値にて5×108P
aを超える場合には、定着時にトナーを溶融変形させる
のに多くの力が必要となる。
蔵弾性率の比(G”/G’)である損失正接(以下、t
anδと称す)は60〜100℃の温度で0.5以上で
あり、温度63〜78℃で1.5以上となる極大値を有
するものが好ましい。より好ましくは64〜75℃に極
大値を有するトナーであり、更に好ましくは65〜73
℃に極大値を有するトナーである。tanδの極大値を
示す温度が63℃未満となる場合には耐ブロッキング及
び耐オフセット性ともに低下し、78℃を超える場合に
は定着性が低下する。
G’100は5×103〜1×105Paであることが好ま
しく、より好ましくは7×103〜9×104Paであ
り、更に好ましくは1×104〜8×104Paである。
結着樹脂のG’100が5×103Pa未満となる場合には
トナーの耐オフセット性が低下し、G’100が1×105
Paを超える場合にはトナーの定着性が低下する。
樹脂は、G’100が1×104〜1×106Paである高
弾性率樹脂成分及びG’100が1×104Pa未満である
低弾性率樹脂成分とを有する樹脂組成物から構成される
ことが好ましい。高弾性率樹脂成分のG’100は1×1
04〜1×106Paであることが好ましく、より好まし
くは1.5×104〜8×105Paであり、更に好まし
くは2×104〜6×105Paである。高弾性率樹脂成
分のG’100が1×104Pa未満の場合はトナーの耐オ
フセット性が低下する。高弾性率樹脂成分のG’100が
1×106Paを超える場合にはトナーの定着性が低下
し、また、高弾性率樹脂成分と低弾性率樹脂成分との均
一混合が困難となる場合もある。
a未満であることが好ましく、より好ましくは1×10
2〜9×103Paであり、更に好ましくは5×102〜
8×103Paである。低弾性率樹脂成分のG’100が1
×104Pa以上の場合にはトナーの定着性が低下し、
低弾性率樹脂成分のG’100が1×102Pa未満の場合
にはトナーの耐オフセット性が低下し、かつ低弾性率樹
脂成分と高弾性率樹脂成分との均一混合が困難となる場
合もある。
性率樹脂成分とで形成する場合は、その配合する割合い
は各々重量%で90:10〜10:90であることが好
ましく、より好ましくは80:20〜15:85であ
り、更に好ましくは70:30〜20:80である。結
着樹脂に配合する高弾性率樹脂成分が10重量%未満で
あると、トナーの耐オフセット性が低下し、90重量%
を超えると、トナーの定着性が低下し、好ましくない。
ポリエステル樹脂又はビニル系樹脂又はそれらの混合物
が好ましく用いられる。
成を以下に説明する。
mol%がアルコール成分であり、55〜45mol%
が酸成分であることが好ましい。
ール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘ
キサンジオール、水素化ビスフェノールA、また式
(A)で表わされるビスフェノール誘導体;
カルボン酸としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類又は
その無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水
物、またさらに炭素数6〜18のアルキル基又はアルケ
ニル基で置換されたこはく酸もしくはその無水物;フマ
ル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸の如き不
飽和ジカルボン酸又はその無水物等が挙げられる。
ン、ペンタエリスリトール、ソルビット、ソルビタン、
ノボラック型フェノール樹脂のオキシアルキレンエーテ
ルの如き多価アルコール類が挙げられ、酸成分としてト
リメリット酸、ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸やその無水物の如き多価カルボン酸類が挙げ
られる。
樹脂のアルコール成分としては前記式(A)で示される
ビスフェノール誘導体であり、酸成分としては、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸又はその無水物、こは
く酸、n−ドデセニルコハク酸、又はその無水物、フマ
ル酸、マレイン酸、無水マレイン酸の如きジカルボン酸
類が挙げられる。架橋成分としては、無水トリメリット
酸、ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ペンタエリスリ
トール、ノボラック型フェノール樹脂のオキシアルキレ
ンエーテルが好ましいものとして挙げられる。
〜90℃が好ましく、より好ましくは45〜85℃であ
る。ポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)は1,0
00〜50,000であることが好ましく、より好まし
くは1,500〜20,000であり、さらに好ましく
は2,500〜10,000である。ポリエステル樹脂
の重量平均分子量(Mw)は3,000〜3,000,
000であることが好ましく、より好ましくは10,0
00〜2,500,000であり、さらに好ましくは4
0,000〜2,000,000である。
ノマーとしては、次のようなものが挙げられる。
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,
4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p
−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p
−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの如
きスチレン及びその誘導体;エチレン、プロピレン、ブ
チレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和モノオレフ
ィン類;ブタジエンの如き不飽和ポリエン類;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、沸化ビニルの如きハ
ロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル酸;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ス
テアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの
如きα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリ
ル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルの如きアク
リル酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエ
ーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケト
ン、メチルイソプロペニルケトンの如きビニルケトン
類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンの如きN−
ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミドの如きアクリ
ル酸誘導体もしくはメタクリル酸誘導体;前述のα,β
−不飽和酸のエステル、二塩基酸のジエステル類が挙げ
られる。
コン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸の
如き不飽和二塩基酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸
無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物
の如き不飽和二塩基酸無水物;マレイン酸メチルハーフ
エステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン
酸ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエ
ステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコ
ン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエ
ステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フ
マル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフ
エステルの如き不飽和二塩基酸のハーフエステル;ジメ
チルマレイン酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和二塩基
酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
ケイヒ酸の如きα,β−不飽和酸;クロトン酸無水物、
ケイヒ酸無水物の如きα,β−不飽和酸無水物、該α,
β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アルケニルマロ
ン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、
これらの酸無水物及びこれらのモノエステルの如きカル
ボキシル基を有するモノマーが挙げられる。
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸又はメタ
クリル酸エステル類、4−(1−ヒドロキシ−1−メチ
ルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メチ
ルヘキシル)スチレンの如きヒドロキシル基を有するモ
ノマーが挙げられる。
0℃であることが好ましく、より好ましくは55〜70
℃である。ビニル系樹脂の数平均分子量(Mn)は2,
500〜50,000であることが好ましく、より好ま
しくは3,000〜20,000である。ビニル系樹脂
の重量平均分子量(Mw)は10,000〜1,50
0,000であることが好ましく、より好ましくは2
5,000〜1,250,000である。
ン)に溶解し、その濾液のゲルパーミエーションクロマ
トグラフィ(GPC)による分子量分布測定において、
分子量2,000〜40,000、好ましくは3,00
0〜30,000、より好ましくは3,500〜20,
000の低分子量領域、及び分子量50,000〜1,
200,000、好ましくは80,000〜1,10
0,000、より好ましくは100,000〜1,00
0,000の高分子量領域にそれぞれピークを有してい
ることが好ましい。
子量分布測定において、分子量45,000以下の低分
子量領域の部分と、それより大きい高分子量領域の部分
の面積比が1:9〜9.5:0.5、好ましくは2:8
〜9:1、より好ましくは3:7〜8.5:1.5の範
囲にあることが好ましい。
ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、マイクロクリ
スタリンワックス、パラフィンワックスの如き脂肪族炭
化水素系ワックス、酸化ポリエチレンワックスの如き脂
肪族炭化水素系ワックスの酸化物、または、それらのブ
ロック共重合物;カルナバワックス、サゾールワック
ス、モンタン酸エステルワックスの如き脂肪酸エステル
を主成分とするワックス類、及び脱酸カルナバワックス
の如き脂肪酸エステル類の一部または全部を脱酸化した
ものが挙げられる。さらに、パルミチン酸、ステアリン
酸、モンタン酸、あるいは更に長鎖のアルキル基を有す
る長鎖アルキルカルボン酸類の如き飽和直鎖脂肪酸類、
ブランジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸の如
き不飽和脂肪酸類、ステアリンアルコール、アラルキル
アルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアルコ
ール、セリルアルコール、メリシルアルコール、あるい
は更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルアルコー
ル類の如き飽和アルコール類、ソルビトールの如き多価
アルコール類、リノール酸アミド、オレイン酸アミド、
ラウリン酸アミドの如き脂肪酸アミド類、メチレンビス
ステアリン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、
エチレンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスス
テアリン酸アミドの如き飽和脂肪酸ビスアミド類、エチ
レンビスオレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイ
ン酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、
N,N’−ジオレイルセバシン酸アミドの如き不飽和脂
肪酸アミド類、m−キシレンビスステアリン酸アミド、
N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドの如き芳香
族系ビスアミド類、ステアリン酸カルシウム、ラウリン
酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネ
シウムの如き脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれ
ているもの)、また、脂肪族炭化水素系ワックスにスチ
レンやアクリル酸の如きビニル系モノマーを用いてグラ
フト化させたワックス類、また、ベヘニン酸モノグリセ
リドの如き脂肪酸と多価アルコールの部分エステル化
物、また、植物性油脂の水素添加によって得られるヒド
ロキシル基を有するメチルエステル化合物が挙げられ
る。
るワックスは、本発明のトナーの有する特徴的な粘弾性
特性をより明確に発現させるものである。ワックスを含
有するトナーは、示差走査熱量計で測定されるDSC曲
線において、温度60乃至135℃の領域に吸熱メイン
ピークを有することがトナーの低温定着性及び耐オフセ
ット性の点で好ましい。より好ましくは、ワックスを含
有するトナーは、示差走査熱量計で測定されるDSC曲
線において温度60〜100℃の領域に吸熱メインピー
クを有することが好ましい。さらに好ましくは、ワック
スを含有するトナーは、示差走査熱量計で測定されるD
SC曲線において、温度60〜135℃の領域に吸熱メ
インピーク及び吸熱サブピーク又は吸熱ショルダーを有
していることが低温定着,耐オフセット性及び耐ブロッ
キング性の点で好ましい。
至135℃の領域に明瞭な吸熱ピークを形成するために
は、使用するワックスが限定される。後述の示差走査熱
量計による温度30〜200℃の範囲におけるワックス
のDSC曲線において、最大吸熱ピークに対応する温度
をワックスの融点と定義すると、ワックスとしては、融
点が60〜135℃であるものが好ましく使用される。
ワックスにおいても、トナーの低温定着性及び耐高温オ
フセット性を向上させるために、機能分離していること
が好ましいことから、ワックスは、相対的に融点の低い
低融点ワックス成分及び相対的に融点の高い高融点ワッ
クス成分の少なくとも2種類で形成されていることが好
ましい。より具体的には、低融点ワックス成分は融点が
60〜94℃であることが好ましく、より好ましくは融
点が70〜90℃であるものが良い。高融点ワックス成
分は、融点が95〜135℃であることが好ましく、よ
り好ましくは融点が95〜130℃であり、さらに好ま
しくは融点が100〜130℃のものが良い。
なる場合には、トナーのG’100が1×104Pa未満と
なる場合があり、トナーの耐ブロッキング性が低下す
る。高融点ワックス成分の融点が135℃を超える場合
には、トナーのG’60/G’70が30未満となる場合が
あり、トナーの低温定着性が低下する。
とを組み合せて使用することにより、トナーのDSC曲
線に所定の吸熱メインピーク及び吸熱サブピーク又はシ
ョルダーを好適に形成することができる。
ス成分と高融点ワックス成分とからなり、低融点ワック
ス成分及び高融点ワックス成分は下記条件
を示し、TMHは高融点ワックス成分の融点を示す。]を
満足しているのが良い。
(TML)と高融点ワックス成分の融点(TMH)との差が
20乃至75℃であることが好ましい。
いて、低融点ワックス成分と高融点ワックス成分の使用
比率は重量比で1/19〜9/1であることが好まし
く、より好ましくは1/9〜8/1であり、更に好まし
くは1/7〜7/1である。上記配合割合を満足するこ
とにより、低融点ワックス成分と高融点ワックス成分の
寄与によってトナーの低温定着性,耐ブロッキング性,
耐オフセット性を、より向上させることが可能である。
分以外に本発明の効果を阻害しない範囲で他の第3ワッ
クス成分を、低温定着性,耐ブロッキング性又は耐オフ
セット性の微妙な調整のために1種以上含有させること
ができる。他のワックス成分の含有量は全ワックス量に
対して20重量%以下であり、融点は60〜140℃で
あることが好ましい。
樹脂100重量部に対して1〜20重量部含有させるこ
とが好ましく、より好ましくは2〜17重量部であり、
更に好ましくは3〜15重量部である。上記含有量でワ
ックスをトナーが含有することにより、トナーの低温定
着性,耐ブロッキング性及び耐オフセット性を向上さ
せ、さらに、トナー粒子からの遊離ワックス粒子の量を
低下させることが可能である。
点ワックス成分としては、分岐の少ない長鎖アルキル基
を有する炭化水素ワックスが挙げられる。具体的にはア
ルキレンを高圧下でラジカル重合あるいは低圧下でチー
グラー触媒で重合した低分子量のアルキレンポリマーワ
ックス;高分子量のアルキレンポリマーを熱分解して得
られるアルキレンポリマーワックス;一酸化炭素及び水
素からなる合成ガスからアーゲ法により得られるポリメ
チレンの炭化水素の蒸留残分から、あるいはこれらを水
素添加して得られる合成炭化水素のワックスがよい。更
に、プレス発汗法、溶剤法、真空蒸留の利用や分別結晶
方式により炭化水素ワックスの分別を行ったものがより
好ましく用いられる。母体としての炭化水素は、金属酸
化物系触媒(多くは2種以上の多元系)を使用した、一
酸化炭素と水素の反応によって合成されるポリメチレン
ワックスが挙げられる。さらに、例えばジントール法、
ヒドロコール法(流動触媒床を使用)、あるいはワック
ス状炭化水素が多く得られるアーゲ法(固定触媒床を使
用)により得られるワックスが挙げられる。
及び水酸基から誘導される官能基(例えばカルボキシル
基、エステル基、エトキシ基、スルホニル基等)で置換
されていてもよい。長鎖アルキルアルコールは例えば、
次の製法により得られる。エチレンをチーグラー触媒を
用いて重合し重合終了後、酸化して、触媒金属とポリエ
チレンとのアルコキシドを生成する。この後、加水分解
することにより、長鎖アルキルアルコールを得る。この
様にして得られた長鎖アルキルアルコールは、分岐が少
なくて小さく、さらに分子量分布がシャープであり、本
発明の目的にそったものである。
ワックス成分としては、分岐の少ないより長鎖のアルキ
ル基を有する炭化水素ワックスが挙げられる。具体的に
は、例えばアルキレンを高圧下でラジカル重合あるいは
低圧下でチーグラー触媒で重合した低分子量のアルキレ
ンポリマーワックス;高分子量のアルキレンポリマーを
熱分解して得られるアルキレンポリマーワックス;一酸
化炭素及び水素からなる合成ガスからアーゲ法により得
られるポリメチレンの炭化水素の蒸留残分から、あるい
はこれらを水素添加して得られる合成炭化水素のワック
スがよい。
及び水酸基から誘導される官能基(例えばカルボキシル
基、エステル基、エトキシ基、スルホニル基等)で置換
されていてもよい。
ワックス成分は300〜1,000の重量平均分子量を
有することが好ましく、より好ましくは350〜900
である。低融点ワックス成分のMw/Mnは2.8以
下、好ましくは2.3以下であるのが良い。高融点ワッ
クス成分は500〜15,000の重量平均分子量を有
し、好ましくは650〜10,000、さらに好ましく
は1,500〜90,000であるのが良い。高融点ワ
ックス成分のMw/Mnは3.0以下、好ましくは2.
5以下であるのが良い。これら条件を満足しているワッ
クスは、トナーの低温定着性,耐ブロッキング性及び耐
オフセット性、をより向上させることができる。
ワックス成分と高融点ワックス成分の組合せとしては、
例えば以下に挙げる組合せがある。
点炭化水素ワックス成分の組合せ:低融点炭化水素ワッ
クス成分は分岐の少ない長鎖アルキル基を有し、融点が
70〜90℃であり、重量平均分子量が400〜700
であり、Mw/Mnが1.5〜2であるものが良い。
い長鎖アルキル基を有し、融点が95〜130℃であ
り、重量平均分子量が800〜2,500、Mw/Mn
が2〜2.5であるのが良い。
点置換アルキルワックス成分の組合せ:低融点ワックス
成分は、上記(1)で示した低融点炭化水素系ワックス
成分と同様のものを使用する。
少ない長鎖アルキル基を有し、末端もしくは分子内の一
部に水素原子以外の置換基を有し、置換基としては水酸
基及び/またはカルボキシル基であり、置換基を有する
アルキル成分が全ワックス中の50重量%以上含有され
るものが好ましい。さらに高融点置換アルキルワックス
成分は、融点が95〜130℃であり、重量平均分子量
が800〜5000であり、Mw/Mnが1.5〜2.
5であるものが好ましい。
高融点炭化水素ワックス成分の組合せ:低融点置換アル
キル系ワックスは分岐の少ない長鎖アルキル基を有し、
末端もしくは分子内の一部に水素原子以外の置換基を有
し、置換基は水酸基及び/またはカルボキシル基であ
り、置換基を有するアルキル成分が全ワックス中の40
重量%以上含有されているものが好ましい。低融点置換
アルキルワックスは融点が70〜90℃であり、重量平
均分子量が400〜700であり、Mw/Mnが1.5
〜2.5であるものが良い。
(1)で示した高融点炭化水素ワックスと同様のものを
使用できる。
融点置換アルキルワックスの組合せ:低融点置換アルキ
ル系ワックスは、上記(3)で示した低融点アルキル系
ワックスと同様のものを使用できる。
(2)で示した高融点置換アルキル系ワックスと同様の
ものを使用できる。
れる結着樹脂の組合せとしては、例えば以下に挙げる組
合せがある。
弾性率樹脂の組合せ:ビニル系低弾性率樹脂としては重
量平均分子量が5000〜5万であり、Mw/Mnが
1.5〜20であり、G’100が1×102以上乃至1×
104Pa未満であるものが好ましい。
子量が30万〜150万であり、Mw/Mnが1.5〜
20であり、G’100が1×104〜1×106Paであ
るものが好ましい。
エステル系高弾性率樹脂の組合せ:ポリエステル系低弾
性率樹脂としては重量平均分子量が2000〜3万であ
り、Mw/Mnが1.5〜20であり、G’100が1×
102以上乃至1×104Pa未満であるものが好まし
い。
平均分子量が4万〜100万であり、Mw/Mnが1.
5〜20であり、G’100が1×104〜1×106Pa
であることが好ましい。
ル系高弾性率樹脂の組合せ:上記(1)のビニル系低弾
性率樹脂と上記(2)のポリエステル系高弾性率樹脂を
組合せて使用する。
ル系高弾性率樹脂の組合せ:上記(3)のポリエステル
系低弾性率樹脂と上記(1)のビニル系低弾性率樹脂を
組合せて使用する。
おいて、第3の樹脂成分を本発明の効果を阻害しない範
囲で添加しても良い。これはビニル系結着樹脂,ポリエ
ステル系結着樹脂あるいは他の重縮合法により製造され
るものでもよく、その添加量は全結着樹脂に対して30
重量%以下であることが好ましい。
ー的特性を発現させるためには、結着樹脂及びワックス
の選択と組合せが重要であり、更に結着樹脂とワックス
との適切な混合が重要である。すなわち、結着樹脂及び
ワックスが適切に選択されたとしても、これらの混合が
不適切な方法でなされた場合には、本来の良好なレオロ
ジー的な特性を発揮することができないからである。
る結着樹脂とワックスの混合方法を以下に説明する。
特徴を発現させるためには、低弾性率結着樹脂成分と高
弾性率結着樹脂成分と高融点ワックス成分と低融点ワッ
クス成分とを併せて用いることであり、種々の方法によ
り混合される。
樹脂,着色剤(磁性体)等とヘンシェルミキサーの如き
混合機で撹拌混合したのちに溶融混練することにより混
合する。ワックスの低融点成分,高融点成分及び必要に
応じて第3のワックス成分をあらかじめ溶融混合しても
良い。他のワックスの添加方法としては結着樹脂を有機
溶剤に加熱溶解し、その後ワックスを添加し、溶剤を蒸
発乾固する方法が挙げられる。また、有機溶剤を用いず
に結着樹脂を加熱溶融しワックスを添加する方法があ
る。これらの方法によりワックスを結着樹脂中に添加す
る場合には、ワックスはあらかじめ低融点ワックス成
分,高融点ワックス成分及び必要に応じて第3のワック
ス成分を溶融混合したものを使用することができる。ま
た、他のワックスの添加方法は結着樹脂の合成工程でワ
ックスを添加する方法である。この場合でもワックスは
あらかじめ溶融混合し成分を調整したものを用いること
ができる。他のワックスの添加方法としては、低融点ワ
ックス成分のみを結着樹脂にあらかじめ添加する方法で
ある。具体的には結着樹脂のみを加熱溶融し低融点ワッ
クス成分を添加する方法、結着樹脂を有機溶剤に加熱溶
解し低融点ワックス成分を添加後、有機溶剤を蒸発乾固
する方法及び結着樹脂の合成工程で低融点ワックス成分
を添加する方法である。この場合には、高融点ワックス
成分は低融点ワックス成分を含有する結着樹脂,着色剤
(磁性体)等とヘンシェルミキサー等で撹拌混合したの
ちに溶融混練することによりトナーに添加される。
電性をさらに安定化させる為に必要に応じて荷電制御剤
を用いても良い。荷電制御剤は、結着樹脂100重量部
当り0.1〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部
使用するのが好ましい。
れる。
機金属塩が挙げられる。具体的には、モノアゾ金属錯
体;芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ジカルボン酸
化合物の金属錯体又は金属塩が挙げられる。他には、芳
香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカル
ボン酸及びその無水物、そのエステル類;ビスフェノー
ルのフェノール誘導体類が挙げられる。
場合、磁性トナーに含まれる磁性材料としては、マグネ
タイト、マグヘマイト、フェライトの如き酸化鉄、及び
他の金属酸化物を含む酸化鉄;Fe,Co,Niのよう
な金属、あるいは、これらの金属とAl,Co,Cu,
Pb,Mg,Ni,Sn,Zn,Sb,Be,Bi,C
d,Ca,Mn,Se,Ti,W,Vのような金属との
合金、およびこれらの混合物等が挙げられる。
鉄(Fe3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe2O3)、酸化鉄
亜鉛(ZnFe2O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5
O12)、酸化鉄カドミウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガ
ドリニウム(Gd3Fe5−O12)、酸化鉄銅(CuFe
2O4)、酸化鉄鉛(PbFe12−O19)、酸化鉄ニッケ
ル(NiFe2O4)、酸化鉄ネオジム(NdFe
2O3)、酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄マ
グネシウム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnF
e2O4)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)、鉄粉(F
e)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等が挙
げられる。上述した磁性材料を単独で或いは2種以上の
組合せて使用する。特に好適な磁性材料は、四三酸化鉄
又はγ−三二酸化鉄の微粉末である。
μm(より好ましくは0.1〜0.5μm)で、10K
エルステッド印加での磁気特性が抗磁力20〜150エ
ルステッド、飽和磁化50〜200emu/g(好まし
くは50〜100emu/g)、残留磁化2〜20em
u/gのものが好ましい。
0〜200重量部、好ましくは20〜150重量部使用
するのが良い。
ブラック,チタンホワイトやその他の顔料及び/又は染
料を用いることができる。例えば本発明のトナーを磁性
カラートナーとして使用する場合には、染料としては、
C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッ
ド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシック
レッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダ
イレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.
I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー15、
C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブル
ー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ダイレク
トグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.
I.ベーシックグリーン6等がある。顔料としては、ミ
ネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトー
ルイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエロ
ーNCG、タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、
パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベ
ンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネント
レッド4R、ウオッチングレッドカルシウム塩、エオシ
ンレーキ、ブリリアントカーミン3B、マンガン紫、フ
ァストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コ
バルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブル
ーレーキ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブ
ルー、インダンスレンブルーBC、ピグメントグリーン
B、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグ
リーンG等がある。
ーとして使用する場合には、着色剤として、次の様なも
のが挙げられる。マゼンタ用着色顔料としては、C.
I.ピグメントレッド1,2,3,4,5,6,7,
8,9,10,11,12,13,14,15,16,
17,18,19,21,22,23,30,31,3
2,37,38,39,40,41,48,49,5
0,51,52,53,54,55,57,58,6
0,63,64,68,81,83,87,88,8
9,90,112,114,122,123,163,
202,206,207,209、C.I.ピグメント
バイオレット19、C.I.バットレッド1,2,1
0,13,15,23,29,35等が挙げられる。
染料と顔料と併用してその鮮明度を向上させた方がフル
カラー画像の画質の点からより好ましい。マゼンタ用染
料としては、C.I.ソルベントレッド1,3,8,2
3,24,25,27,30,49,81,82,8
3,84,100,109,121、C.I.ディスパ
ースレッド9、C.I.ソルベントバイオレット8,1
3,14,21,27、C.I.ディスパースバイオレ
ット1等の油溶染料、C.I.ベーシックレッド1,
2,9,12,13,14,15,17,18,22,
23,24,27,29,32,34,35,36,3
7,38,39,40、C.I.ベーシックバイオレッ
ト1,3,7,10,14,15,21,25,26,
27,28等の塩基性染料が挙げられる。
メントブルー2,3,15,16,17、C.I.バッ
トブルー6、C.I.アシッドブルー45又は次式で示
される構造を有するフタロシアニン骨格にフタルイミド
メチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料であ
る。
グメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,
11,12,13,14,15,16,17,23,6
5,73,83、C.I.バットイエロー1,3,20
等が挙げられる。
重量部に対して、0.1〜60重量部好ましくは0.5
〜50重量部である。
も良い。流動性向上剤は、トナーに添加することによ
り、流動性が添加前後を比較すると増加し得るものであ
る。例えば、フッ化ビニリデン微粉末、ポリテトラフル
オロエチレン微粉末の如きフッ素系樹脂粉末;湿式製法
シリカ、乾式製法シリカの如き微粉末シリカ、微粉末酸
化チタン、微粉末アルミナ、それらをシランカップリン
グ剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイルにより
表面処理を施した処理シリカ,処理酸化チタン,処理ア
ルミナがある。
ロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された微粉体であ
り、いわゆる乾式法シリカ又はヒュームドシリカと称さ
れるものである。例えば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔
中における熱分解酸化反応を利用するもので、基礎とな
る反応式は次の様なものである。
l
又は塩化チタン等の他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハ
ロゲン化合物と共に用いることによってシリカと他の金
属酸化物の複合微粉体を得ることも可能であり、シリカ
としてはそれらも包含する。その粒径は、平均の一次粒
径として、0.001〜2μmの範囲内であることが好
ましく、特に好ましくは、0.002〜0.2μmの範
囲内のシリカ微粉体を使用するのが良い。
生成された市販のシリカ微粉体としては、例えば以下の
様な商品名で市販されているものがある。
酸化により生成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処
理シリカ微粉体がより好ましい。該処理シリカ微粉体に
おいて、メタノール滴定試験によって測定された疎水化
度が30〜80の範囲の値を示すようにシリカ微粉体を
処理したものが特に好ましい。
あるいは物理吸着する有機ケイ素化合物等で化学的に処
理することによって付与される。好ましい方法として
は、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成され
たシリカ微粉体を有機ケイ素化合物で処理する。
ジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラ
ン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジクロルシラ
ン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルクロルシ
ラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチ
ルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、
α−クロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロルエチル
トリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラ
ン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチルシリ
ルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビ
ニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシ
シラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジビニル
テトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニルテトラ
メチルジシロキサンおよび1分子当り2から12個のシ
ロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個
宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポリシロ
キサン等がある。さらに、ジメチルシリコーンオイルの
如きシリコーンオイルが挙げられる。これらは1種ある
いは2種以上の混合物で用いられる。
カを、次に挙げるアミノ基を有するカップリング剤或い
は、アミノ基を有するシリコーンオイルで処理した正帯
電性疎水性シリカを使用しても良い。
鎖にアミノ基を有する部分構造を具備しているアミノ変
性シリコーンオイルなどが用いられる。
ル基、又はアルコキシ基を表わし、R2はアルキレン
基、フェニレン基を表わし、R3,R4は水素、アルキル
基或いはアリール基を表わす。但し、上記アルキル基、
アリール基、アルキレン基、フェニレン基はアミンを含
有していても良いし、また帯電性を損ねない範囲でハロ
ゲン等の置換基を有していても良い。m及びnは正の整
数を示す。)
イルとしては例えば以下のものがある。
(g/eqiv)で、分子量を1分子あたりのアミン数
で割った値である。
吸着による比表面積が30m2/g以上、好ましくは5
0m2/g以上のものが良好な結果を与える。トナー1
00重量部に対して流動性向上剤0.01〜8重量部、
好ましくは0.1〜4重量部使用するのが良い。
には結着樹脂、着色剤及び/又は磁性体、荷電制御剤ま
たはその他の添加剤を、ヘンシェルミキサー、ボールミ
ルの如き混合機により充分混合し、ニーダー、エクスト
ルーダーの如き熱混練機を用いて溶融、捏和及び練肉し
て樹脂類を互いに相溶せしめ、溶融混練物を冷却固化後
に固化物を粉砕し、粉砕物を分級して本発明のトナーを
得ることができる。
μm(より好ましくは、3〜8μm)を有することが解
像性,画像濃度の点で好ましく、小粒径トナーであって
も良好に加熱加圧定着され得る。
ルミキサーの如き混合機により充分混合し、トナー粒子
表面に流動性向上剤を有するトナーを得ることができ
る。
びその他の物性の測定方法を以下に示す。
性の測定 粘弾性測定装置(レオメーター)RDA−II型(レオ
メトリックス社製)を用いて測定を行う。
7.9mm、弾性率が低い場合には直径25mmのパラ
レルプレートを使用する。
熱,溶融後に直径約8mm,高さ2〜5mmの円柱状試
料または直径約25mm,厚さ2〜3mmの円盤状試料
に成型して使用する。
ードにて測定を行う。
整。
分1℃の割合いで昇温する。
キンエルマー社製)を用いてASTM D3418−8
2に準じて測定する。
gを精密に秤量する。
として空のアルミパンを用い、測定温度範囲30〜20
0℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測
定を行う。
囲におけるDSC曲線のメインピークの吸熱ピークが得
られる。
クスの融点とする。
過程におけるDSC曲線を測定する。
の測定 示差走査熱量計(DSC測定装置),DSC−7(パー
キンエルマー社製)を用いてASTM D3418−8
2に準じて測定する。
mgを精密に秤量する。
として空のアルミパンを用い、測定温度範囲30〜20
0℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測
定を行う。
囲におけるメインピークの吸熱ピークが得られる。
ベースラインの中間点の線と示差熱曲線との交点を本発
明におけるガラス転移温度Tgとする。
装置:GPC−150C(ウォーターズ社) カラム:GMH−HT30cm2連(東ソー社製) 温度:135℃ 溶媒:o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添
加) 流速:1.0ml/min 試料:0.15%の試料を0.4ml注入
あたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した
分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Hou
wink粘度式から導き出される換算式でポリエチレン
換算することによって算出される。
の分子量分布の測定 GPCによるクロマトグラムの分子量は次の条件で測定
される。
定化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてテト
ラヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流す。
試料が結着樹脂原料の場合は、結着樹脂原料をロールミ
ルに素通し(130℃,15分)したものを用いる。試
料がトナーの場合は、トナーをTHFに溶解後0.2μ
mフィルターで濾過し、その濾液を試料として用いる。
試料濃度として0.05〜0.6重量%に調整した樹脂
のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作
製された検量線の対数値とカウント数との関係から算出
する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、
例えば、Pressure Chemical Co.
製あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6×1
02 ,2.1×103 ,4×103 ,1.75×1
04 ,5.1×104 ,1.1×105 ,3.9×10
5 ,8.6×105 ,2×106 ,4.48×106 の
ものを用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン
試料を用いるのが適当である。検出器にはRI(屈折
率)検出器を用いる。
子量領域を適確に測定するために、市販のポリスチレン
ゲルカラムを複数組合せるのが良く、例えば、Wate
rs社製のμ−styragel 500,103 ,1
04 ,105 の組合せや、昭和電工社製のshodex
KA−801,802,803,804,805,8
06,807の組合せが好ましい。
ーが適用可能な画像形成装置の一例について説明する。
一次帯電器2で静電荷像担持体(感光体)1表面を負極
性又は正極性に帯電し、アナログ露光又はレーザ光によ
る露光5により静電荷像(例えば、イメージスキャニン
グによりデジタル潜像)を形成し、磁性ブレード11
と、磁極N1,N2,S1及びS2を有する磁石23を内包
している現像スリーブ4とを具備する現像器9の磁性ト
ナー13で静電荷像を反転現像又は正規現像により現像
する。現像部において感光体1の導電性基体16と現像
スリーブ4との間で、バイアス印加手段12により交互
バイアス,パルスバイアス及び/又は直流バイアスが印
加されている。磁性トナー像は、中間転写体を介して、
又は、介さずに転写材へ転写される。転写紙Pが搬送さ
れて、転写部にくると転写帯電器3により転写紙Pの背
面(感光体側と反対面)から正極性または負極性の帯電
をすることにより、感光体表面上の負荷電性磁性トナー
像または正荷電性磁性トナー像が転写紙P上へ静電転写
される。除電手段22で除電後、感光体1から分離され
た転写紙Pは、ヒータ21を内包している加熱加圧ロー
ラ定着器7により転写紙P上のトナー画像は、加熱加圧
定着される。
ーは、クリーニングブレード8を有するクリーニング手
段で除去される。クリーニング後の感光体1は、イレー
ス露光6により除電され、再度、一次帯電器2により帯
電工程から始まる工程が繰り返される。
感光層15及び導電性基体16を有し、矢印方向に動
く。現像スリーブ4である非磁性円筒の現像スリーブ4
は、現像部において静電荷像担持体1表面と同方向に進
むように回転する。非磁性の円筒状の現像スリーブ4の
内部には、磁界発生手段である多極永久磁石(マグネッ
トロール)23が回転しないように配されている。現像
器9内の磁性トナー13は現像スリーブ4に塗布され、
かつ現像スリーブ4の表面と磁性トナー粒子との摩擦に
よって、磁性トナー粒子はトリボ電荷が与えられる。さ
らに鉄製の磁性ドクターブレード17を円筒状の現像ス
リーブ4の表面に近接して(間隔50μm〜500μ
m)、多極永久磁石の一つの磁極位置に対向して配置す
ることにより、磁性トナー層の厚さを薄く(30μm〜
300μm)且つ均一に規制して、現像部における感光
体1と現像スリーブ4の間隙と同等又は間隙よりも薄い
磁性トナー層を形成する。現像スリーブ4の回転速度を
調節することにより、現像スリーブ表面速度が感光体1
の表面の速度と実質的に等速、もしくはそれに近い速度
となるようにする。磁性ドクターブレード17として鉄
のかわりに永久磁石を用いて対向磁極を形成してもよ
い。現像部において現像スリーブ4に交流バイアスまた
はパルスバイアスをバイアス手段12により印加しても
よい。この交流バイアスはfが200〜4,000H
z、Vppが500〜3,000Vであれば良い。
し、感光体面の静電的力及び交流バイアスまたはパルス
バイアスの作用によって磁性トナー粒子は静電荷像側に
移行する。
ゴムの如き弾性材料で形成された弾性ブレードを用いて
押圧によって磁性トナー層の層厚を規制し、現像スリー
ブ上に磁性トナーを塗布しても良い。
り生成した石油ワックスをさらに精製した高純度ワック
スを、低融点炭化水素系ワックスとして使用した。さら
に、高融点ワックスに関し、フィッシャートロプシュ法
により生成した合成ワックスを高融点炭化水素系ワック
スとして使用した。
た後、130℃で二軸混練押出機によって溶融混練を行
なった。混練物を放冷後、カッターミルで粗粉砕した
後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、更
に風力分級機を用いて分級し、重量平均粒径6.4μm
の負帯電性絶縁性磁性トナーを得た。この磁性トナー1
00重量部に対し、負帯電性疎水性乾式シリカ(BET
比表面積300m2/g)1.0重量部をヘンシェルミ
キサーにて外添添加して磁性トナー(1)とした。
るためにトナーを加熱,溶融し、直径約8mm,高さ3
mmの円柱状試料を作製し、常法に従って直径7.9m
mのセレイテッド型のパラレルプレート上に固定し、貯
蔵弾性率及び損失弾性率の温度依存性を測定した。弾性
率の温度依存性の測定結果を図1に示す。
性トナーを光学顕微鏡に偏光板をとりつけて低倍率(約
60倍)で一視野中の約300個のトナー粒子を観察し
たところ、遊離したワックスの存在を示す輝点は視野に
7〜8点みられるだけであり良好であった。
(キヤノン製GP−55)を用いて10万枚の連続画出
し耐久を行なった。
mのアルミニウム製シリンダー上にOPC感光層を有す
る感光ドラムに、一次帯電器で−700Vに帯電し、レ
ーザ光によってイメージスキャンニングによりディジタ
ル潜像を形成し、4極の磁極(現像磁極は950ガウ
ス)を有する固定磁石を内包している現像スリーブによ
り摩擦帯電された負帯電性絶縁性磁性トナーで反転現像
した。
V及び交流バイアスVpp800V(1800Hz)を印
加した。感光ドラム上の磁性トナー像を転写手段によっ
て普通紙に静電転写し、普通紙を除電して後に普通紙を
感光ドラムから分離し、普通紙上の磁性トナー像を加熱
ローラ及び加圧ローラを有する加熱加圧手段で定着し
た。
1.33、10万枚耐久終了時点で1.35とほとんど
変化せず、ライン画像の飛散,太り等の画質変化もなく
良好であった。10万枚耐久終了時点でOPC感光ドラ
ム上を詳細に観察したところ、遊離したワックスの付着
もみられずOPC感光ドラム表面にも目立つ損傷はみら
れなかった。画像上にもOPC感光ドラム表面の損傷に
起因すると推定される画像欠陥はなかった。
し、外部駆動装置をとりつけ100mm/秒で定着ロー
ラーを回転させ、温度制御装置をとりつけて、100〜
250℃の範囲で定着ローラーの温度を変えられる様に
改造した。定着テストは温度3〜5℃に制御された恒温
槽内で実施し、定着ローラーが槽内温度と一致したのを
確認後に電源を投入し、上部ローラー(加熱ローラー)
が110℃に達した直後に定着テストを行なった。この
時点で下部ローラー(加圧ローラー)の温度は約70℃
であった。次にヒーターに通電された状態で定着ローラ
ーを20分間回転しつづけ定着テストを行なった。下部
ローラー(加圧ローラー)の温度は約90℃であった。
後で濃度低下率18%あり、20分後で濃度低下率13
%と実用上問題ないレベルであった。50℃に温度制御
された恒温槽内に7日間放置して耐ブロッキング性試験
を行なったところ、軽微な凝集はみられたものの、すぐ
にほぐれ流動性を回復し良好であった。
g)を観察したところ、Tgは62℃とほとんど低下し
なかった。さらにトナーのDSC曲線において低融点ワ
ックス及び高融点ワックスは、それぞれワックス単独で
測定した融点に対応する吸熱ピークを示した。
とを有機溶剤に溶解して均一に混合した後に有機溶剤を
留去して調製した結着樹脂を用いた以外は、実施例1と
同様にして磁性トナー(2)を得た。実施例1と同様に
して画像濃度,定着性及びレオロジー特性を評価した。
結果を表1に示す。
溶融混合して調製した低融点ワックスと高融点ワックス
の均一混合物を使用し、実施例2で用いた結着樹脂混合
物を使用した以外は、実施例1と同様にして磁性トナー
(3)を得た。レオロジー特性を含めた評価結果を表1
に示す。
いた溶融混合したワックスを同時に添加した以外は、実
施例1と同様にして磁性トナー(4)を得た。評価結果
を表1に示す。
は、実施例4と同様の高弾性率結着樹脂,低融点ワック
ス及び高融点ワックスを用い同様にして調製することに
より磁性トナー(5)を得た。
したスチレン・アクリル酸共重合体[ガラス転移温度5
9.3℃,重量平均分子量8,800,Mw/Mn=
2.3,G’100=9.2×102Pa] 実施例1と同様にして評価を行なった。結果を表1に示
す。
は、実施例5と同様の低弾性率結着樹脂,低融点ワック
ス及び高融点ワックスを用い同様にして調製することに
より磁性トナー(6)を得た。
したスチレン・アクリル酸共重合体[ガラス転移温度5
9.4℃,重量平均分子量573,000,Mw/Mn
=1.9,G’100=8.8×104Pa] 実施例1と同様にして評価を行なった。結果を表1に示
す。
は、実施例1と同様にして磁性トナー(7)を得た。
こに低融点ワックス及び高融点ワックスを添加して結着
樹脂とワックスとの均一混合物を調製し、使用した以外
は、実施例7と同様にして磁性トナー(8)を得た。評
価結果を表1に示す。
を溶融混合して均一な組成物とした以外は、同様にして
磁性トナー(9)を得た。評価結果を表1に示す。
は、実施例9と同様にして磁性トナー(10)を得た。
評価結果を表1に示す。
いた高弾性率ポリエステル結着樹脂に変更した以外は、
同様にして磁性トナー(11)を得た。評価結果を表1
に示す。
いた低弾性率ビニル結着樹脂に変更した以外は、同様に
して磁性トナー(12)を得た。評価結果を表1に示
す。
は同様にして磁性トナー(13)を得た。実施例1と同
様に評価したところ、磁性トナー(3)に比較して磁性
体量が増加しているにもかかわらず、定着性その他の評
価項目においてほぼ同等であり、良好な結果が得られ
た。
ン共重合体(融点146℃,重量平均分子量17,70
0,Mw/Mn=3.1)を7重量部用いた以外は、実
施例3と同様にして比較磁性トナー(1)を得た。得ら
れた比較磁性トナー(1)を用いて実施例1と同様にし
て評価した。結果を表1に示す。
レン・アクリル酸ブチル共重合体(重量平均分子量27
8,300,Mw/Mn=2.3,G’100=4.1×
103Pa,ガラス転移温度57.8℃)を用い、高融
点ワックスを使用せずに、低融点ワックスのみ7重量部
使用した以外は、実施例3と同様にして比較磁性トナー
(2)を得た。
を実施したところ、定着器のヒーター電源を投入した直
後では良好な定着性を示したが、ヒーター電源投入20
分後に再度定着性を行なったところ、高温オフセットと
思われるオフセットが生じた。
は同様にして比較磁性トナー(3)を得た。
較磁性トナー(2)に比べても更に定着性は悪化し、耐
オフセット性,耐ブロッキング性ともに悪化した。
洋化成工業(株)製ビスコール550P〕7重量部を使
用することを除いて、実施例1と同様にして比較磁性ト
ナー(4)を調製した。得られた比較磁性トナー(4)
を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
に定着し、定着性は、定着画像を50g/cm2の荷重
をかけシルボン紙〔lenz cleaning pa
per “dasper(R)” (Ozu Pape
r Co.,Ltd.)〕で10回擦り、擦り後の濃度
低下率を測定した。
に定着し、次いで普通紙を定着器に通して加熱ローラ表
面からトナーが普通紙表面に移行しているか否かを評価
した。
50℃で10日間放置した後、目視で評価した。
像濃度)は、Macbeth RD918(マクベス社
製)にて測定した。
50〜100倍)で観察し、トナー粒子300個当りで
トナー粒子から遊離しているワックス粒子の存在を示す
輝点の数を測定した。
及び表3に示す高融点ワックス(1)を用いた。トナー
の構成材料を以下に示す。
た後、130℃で二軸混練押出機によって溶融混練を行
なった。混練物を放冷後、カッターミルで粗粉砕した
後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、更
に風力分級機を用いて分級し、重量平均粒径6.4μm
の負帯電性絶縁性磁性トナーを得た。この磁性トナー1
00重量部に対し、疎水性乾式シリカ(BET300m
2/g)1.0重量部をヘンシェルミキサーにて外添添
加して磁性トナー(14)とした。
光板をとりつけて低倍率で観察したところ、遊離したワ
ックスの存在を示す輝点は視野に数点みられるだけであ
り良好であった。
写機(キヤノン製GP−55)を用いて10万枚の連続
画出し耐久を行なったところ、画像濃度は耐久初期(1
〜10枚目)で1.35、10万枚耐久終了時点で1.
37とほとんど変化せず、ライン画像の飛散,太りの画
質変化もなく良好であった。10万枚耐久終了時点で感
光ドラム上を詳細に観察したところ、遊離したワックス
の付着もみられず感光ドラム表面にも目立つ損傷はみら
れなかった。画像上にも感光ドラム表面の損傷に起因す
ると推定される画像欠陥はなかった。
部駆動装置をとりつけ100mm/秒で回転させ、温度
制御装置をつけ、100℃〜200℃の範囲で定着温度
をかえて定着試験を行なったところ、120℃では摺擦
濃度低下率が約8%と良好であり、200℃でも高温オ
フセットの発生は見られなかった。磁性トナー(14)
約10gを50℃に温度制御された恒温槽内に7日間放
置して耐ブロッキング性試験を行なったところ、軽微な
凝集はみられたもののすぐにほぐれ流動性を回復し良好
であった。
ス転移温度(Tg)測定したところTgは62℃であ
り、結着樹脂のガラス転移点と比較してとほとんど低下
しなかった。低融点ワックス及び高融点ワックスの融点
とほぼ同じ温度に、トナーのDSC曲線において吸熱ピ
ークがあることを確認した。評価結果を表4に示す。
ックス(1)をあらかじめ溶融混合して調製したものを
用いた以外は実施例14と同様にして磁性トナー(1
5)を得た。得られた磁性トナー(15)を実施例14
と同様にして評価した。結果を表4に示す。
を重合反応終了時に低融点ワックス(1)及び高融点ワ
ックス(1)を各々添加し、加熱,撹拌しながら溶媒を
留去することにより製造したワックス及び結着樹脂組成
物を用いた以外は実施例14と同様にして磁性トナー
(16)を得た。得られた磁性トナー(16)の評価結
果を表4に示す。
ックスを用いた以外は実施例16と同様にして磁性トナ
ー(17)を得た。得られた磁性トナー(17)の評価
結果を表4に示す。
スを用いた以外は実施例15と同様にして磁性トナー
(18)乃至(20)を得た。得られた磁性トナーの評
価結果を表4に示す。
量496,500、Mw/Mn=93.1、ガラス転移
温度61℃の非線状ポリエステル樹脂を用意した。
分子量3,000、Mw/Mn=2.3の線状ポリエス
テル樹脂を調製した。
状ポリエステル樹脂30重量部を結着樹脂として用い、
表2に示す低融点ワックス及び表3に示す高融点ワック
スを用い、実施例15と同様の調製法によりワックスを
調製した以外は実施例14と同様にして磁性トナー(2
1)を得た。得られた磁性トナーの評価結果を表4に示
す。
を添加混合することにより結着樹脂とワックスの混合物
を調製した以外は実施例21と同様にして磁性トナー
(22)を得た。得られた磁性トナー(22)の評価結
果を表4に示す。
スを用いた以外は実施例15と同様のワックス調製法に
よりワックスを調製した以外は実施例21と同様にして
磁性トナー(23)乃至(25)を得た。得られた磁性
トナーの評価結果を表4に示す。
と同様にして比較磁性トナー(5)を得た。得られた比
較磁性トナー(5)を実施例(14)と同様にして評価
した。評価結果を表5に示す。
と同様にして比較磁性トナー(6)を得た。比較磁性ト
ナー(6)の評価結果を表5に示す。
レン・プロピレン共重合体)を用いた以外は実施例14
と同様にして比較磁性トナー(7)を得た。比較磁性ト
ナー(7)の評価結果を表5に示す。
が多量に磁性トナー粒子間に存在することが観察され
た。2万枚の連続耐久画出しを行なった時点で遊離した
ワックスが感光ドラム上に付着しており、一部は感光ド
ラム表面を損傷させ、その傷跡が画像上にあらわれてい
た。カブリの発生もみられた。
0℃では定着画像の濃度低下率は約35%程度であっ
た。200℃まで定着温度を上昇させたところ、定着は
するものの一部オフセットがみられた。
(7)のガラス転移温度(Tg)を測定したところ、T
gは59℃に低下していた。トナーのDSC曲線におい
て高融点ワックス成分の融点に相当する吸熱ピークがほ
とんど観察されなかった。結果を表5に示す。
ワックス(9)を用いた以外は比較例7と同様にして比
較磁性トナー(8)を得た。実施例14と同様にして評
価したところ、低温定着性は良好であったものの、耐オ
フセット性,耐ブロッキング性ともに劣っていた。結果
を表5に示す。
点ワックス(10)(エチレン・プロピレン共重合体)
を用いた以外は比較例7と同様に比較磁性トナー(9)
を得、実施例14と同様に評価した。結果を表5に示
す。
定着性,耐オフセット性,耐ブロッキング性及び多数枚
耐久性等に優れているものである。
である。
例を示す説明図である。
す。
Claims (48)
- 【請求項1】 結着樹脂,着色剤及びワックスを含有し
ている静電荷像現像用トナーにおいて、 該トナーは、 (a)温度100℃における貯蔵弾性率(G’100)が
1×104Pa乃至5×104Paであり、 (b)温度60℃における貯蔵弾性率(G’60)と温度
70℃における貯蔵弾性率(G’70)との比(G’60/
G’70)が30以上であることを特徴とする静電荷像現
像用トナー。 - 【請求項2】 トナーは、比(G’60/G’70)が35
〜120である請求項1に記載のトナー。 - 【請求項3】 結着樹脂は、低弾性率結着樹脂成分及び
高弾性率結着樹脂成分を含有している請求項1又は2に
記載のトナー。 - 【請求項4】 低弾性率結着樹脂成分は100℃におけ
る貯蔵弾性率(G’100)が1×102以上乃至1×10
4Pa未満である請求項3に記載のトナー。 - 【請求項5】 高弾性率結着樹脂成分は100℃におけ
る貯蔵弾性率(G’100)が1×104〜1×106Pa
である請求項3に記載のトナー。 - 【請求項6】 低弾性率結着樹脂成分は100℃におけ
る貯蔵弾性率(G’100)が1×102以上乃至1×10
4Pa未満であり、高弾性率結着樹脂成分は100℃に
おける貯蔵弾性率(G’100)が1×104〜1×106
Paである請求項3に記載のトナー。 - 【請求項7】 トナーは、示差走査熱量計で測定される
DSC曲線において、温度60乃至135℃の領域に吸
熱メインピークを有する請求項1乃至6のいずれかに記
載のトナー。 - 【請求項8】 トナーは、示差走査熱量計で測定される
DSC曲線において、温度60乃至100℃の領域に吸
熱メインピークを有する請求項7に記載のトナー。 - 【請求項9】 トナーは、示差走査熱量計で測定される
DSC曲線において、温度60乃至135℃の領域に吸
熱メインピークと吸熱サブピークを有する請求項1乃至
8のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項10】 トナーは、示差走査熱量計で測定され
るDSC曲線において、温度60乃至100℃の領域に
吸熱メインピークを有する請求項9に記載のトナー。 - 【請求項11】 トナーは、示差走査熱量計で測定され
るDSC曲線において、温度60乃至135℃の領域に
吸熱メインピークと吸熱ショルダーを有する請求項1乃
至8のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項12】 トナーは、示差走査熱量計で測定され
るDSC曲線において、温度60乃至100℃の領域に
吸熱メインピークを有する請求項11に記載のトナー。 - 【請求項13】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至135℃の領域
に吸熱メインピークを有する請求項1乃至12のいずれ
かに記載のトナー。 - 【請求項14】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至100℃の領域
に吸熱メインピークを有する請求項1乃至13のいずれ
かに記載のトナー。 - 【請求項15】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至135℃の領域
に吸熱メインピークと吸熱サブピークを有する請求項1
乃至14のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項16】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至100℃の領域
に吸熱メインピークを有する請求項15に記載のトナ
ー。 - 【請求項17】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至135℃の領域
に吸熱メインピークと吸熱ショルダーとを有する請求項
1乃至16のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項18】 ワックスは、示差走査熱量計で測定さ
れるDSC曲線において、温度60乃至100℃の領域
に吸熱メインピークを有する請求項17に記載のトナ
ー。 - 【請求項19】 ワックスは、融点60乃至94℃を有
する低融点ワックス成分と、融点95乃至135℃を有
する高融点ワックス成分とからなる請求項1乃至18の
いずれかに記載のトナー。 - 【請求項20】 ワックスは、融点70乃至90℃を有
する低融点ワックス成分と、融点95乃至130℃を有
する高融点ワックス成分とからなる請求項19に記載の
トナー。 - 【請求項21】 ワックスは、融点70乃至90℃を有
する低融点ワックス成分と、融点100乃至130℃を
有する高融点ワックス成分とからなる請求項20に記載
のトナー。 - 【請求項22】 ワックスは、低融点ワックス成分と高
融点ワックス成分とからなり、低融点ワックス成分及び
高融点ワックス成分は下記条件 【数1】 [式中、TMLは低融点ワックス成分の融点を示し、TMH
は高融点ワックス成分の融点を示す。]を満足している
請求項1乃至21のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項23】 低融点ワックス成分の融点(TML)と
高融点ワックス成分の融点(TMH)との差が20乃至7
5℃である請求項1乃至22のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項24】 トナーは、G’100が1×104乃至
4.5×104Paである請求項1乃至23のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項25】 トナーは、G’100が1.5×104乃
至4×104Paである請求項1乃至24のいずれかに
記載のトナー。 - 【請求項26】 トナーは、比(G’60/G’70)が3
5〜120である請求項1乃至25のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項27】 トナーは、比(G’60/G’70)が4
0〜110である請求項1乃至26のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項28】 トナーは、G’60が7×106Pa以
上である請求項1乃至27のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項29】 トナーは、G’60が1×107乃至5
×108Paである請求項1乃至28のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項30】 トナーは、G’60が2×107乃至4
×108Paである請求項1乃至29のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項31】 トナーは、G’70が7×106Pa以
下である請求項1乃至30のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項32】 トナーは、G’70が6×105乃至6
×106Paである請求項1乃至31のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項33】 トナーは、G’70が8×105乃至5
×106Paである請求項1乃至32のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項34】 トナーは、損失弾性率(G”)が温度
48〜65℃の範囲に極大値を有し、極大値における
G”が8×107乃至5×108Paである請求項1乃至
33のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項35】 トナーは、G”が温度49〜63℃の
範囲に極大値を有し、極大値におけるG”が9×107
乃至4×108Paである請求項1乃至34のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項36】 トナーは、G”が温度50〜60℃の
範囲に極大値を有し、極大値におけるG”が1×108
乃至3×108Paである請求項1乃至35のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項37】 トナーは、損失弾性率(G”)と貯蔵
弾性率(G’)との比(G”/G’=tanδ)が60
〜100℃の温度で0.5以上である請求項1乃至36
のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項38】 トナーは、比(G”/G’=tan
δ)が温度63〜78℃で1.5以上の極大値を有する
請求項1乃至37のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項39】 トナーは、比(G”/G’=tan
δ)が温度64〜75℃に極大値を有する請求項1乃至
38のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項40】 トナーは、比(G”/G’=tan
δ)が温度65〜73℃に極大値を有する請求項1乃至
39のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項41】 着色剤が磁性体である請求項1乃至4
0のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項42】 磁性体は、結着樹脂100重量部に対
して10乃至200重量部含有されている請求項41に
記載のトナー。 - 【請求項43】 磁性体は、結着樹脂100重量部に対
して20乃至150重量部含有されている請求項42に
記載のトナー。 - 【請求項44】 着色剤は、非磁性着色剤である請求項
1乃至40のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項45】 非磁性着色剤は、結着樹脂100重量
部に対して0.1乃至60重量部含有されている請求項
44に記載のトナー。 - 【請求項46】 非磁性着色剤は、結着樹脂100重量
部に対して0.5乃至50重量部含有されている請求項
45に記載のトナー。 - 【請求項47】 トナーは、重量平均粒径3乃至9μm
を有する請求項1乃至46のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項48】 トナーは、重量平均粒径3乃至8μm
を有する請求項46に記載のトナー。
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