JP3240011B2 - L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸の製造法 - Google Patents

L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸の製造法

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JP3240011B2
JP3240011B2 JP28011792A JP28011792A JP3240011B2 JP 3240011 B2 JP3240011 B2 JP 3240011B2 JP 28011792 A JP28011792 A JP 28011792A JP 28011792 A JP28011792 A JP 28011792A JP 3240011 B2 JP3240011 B2 JP 3240011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬や、医薬・農薬等
の中間体として有用なことが知られているL−スレオ−
β−ヒドロキシアミノ酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、L−スレオ−β−ヒドロキシアミ
ノ酸の合成は、以下の方法により行われていた。即ち、
必要に応じて保護基を導入したアルデヒド誘導体とグリ
シンを強アルカリ存在下で縮合させることによりラセミ
−スレオ/エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸誘導体を
得た後、スレオ/エリスロ体の相互分離処理を行う。得
られたラセミ−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸誘導体
の保護基を除去し、アミノ基部分に置換基を導入した
後、キニン、ブルシン等の光学分割剤を用いて光学分割
を行い、最後にアミノ基部分の置換基を除去するという
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】アルデヒド誘導体と
グリシンを縮合してβ−ヒドロキシアミノ酸を合成する
と、反応の立体選択性が低いために、スレオ/エリス
ロ,D/Lの組合せで4種類の異性体が不可避的に生成
する。L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸の合成に当
たっては、これらの異性体を分離するための繁雑な工程
を必要とし、工業的製造法を開発する上で大きな問題と
なっていた。特に、従来のD/L体の光学分割法は、使
用する光学分割剤が高価であるだけでなく、工程及びそ
の制御が複雑で収率も低いという問題があった。さら
に、これらの操作で得られる不要の異性体を再度利用す
るためには、別途ラセミ化したり、分解したりする必要
があり、工程をさらに複雑にする原因となっていた。
【0004】
【問題点を解決するための手段】これを解決する方法と
して、D−スレオニンアルドラーゼとL−アロスレオニ
ンアルドラーゼを用いる酵素的分割法が知られている
(特開昭58−116692号)。即ち、D−スレオニ
ンアルドラーゼによって特異的にD−スレオ/エリスロ
体を分解し、L−アロスレオニンアルドラーゼによって
特異的にL−エリスロ体を分解し、L−スレオ体のみを
得る方法である。しかし、この方法は、β−ヒドロキシ
アミノ酸の中でも唯一L−スレオニンに適用できること
が知られているにすぎない。本発明者らは、L−スレオ
−β−ヒドロキシアミノ酸の合成方法に関し鋭意検討を
行った結果、意外にも、D−スレオニンアルドラーゼが
D−スレオニンとD−アロスレオニンのみでなく種々の
β−ヒドロキシアミノ酸のD−スレオ体とD−エリスロ
体に特異的に作用しグリシンと対応するアルデヒド化合
物に分解することを見出すとともに、L−アロスレオニ
ンアルドラーゼが意外にもL−アロスレオニンのみでな
く、種々のβ−ヒドロキシアミノ酸のL−エリスロ体に
特異的に作用しグリシンと対応するアルデヒド化合物に
分解することを見出し、本発明を完成した。これによ
り、ラセミ−β−ヒドロキシアミノ酸からの効率的なL
−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸の製造が可能になる
のみならず、D−スレオ体、D−エリスロ及びL−エリ
スロ体の分解物は、原料として再度ラセミ体の合成に利
用することができる。さらに、遺伝子操作によってD−
スレオニンアルドラーゼ及びL−アロスレオニンアルド
ラーゼの生産性を大幅に向上せしめた組換え体を用いる
と、目的とするL−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸を
分解する酵素が菌体中に含まれる場合でも、それらの酵
素を除去することなく反応に用いることが出来る。ま
た、このような組換え体を用いると、D−体やL−エリ
スロ体の分解に多量の酵素を必要とするような反応性の
低いβ−ヒドロキシアミノ酸に対しても効率よく反応を
行うことが出来るため、広範囲のL−スレオ−β−ヒド
ロキシアミノ酸の合成が可能である。本発明は、一般式
(I)
【0005】
【化3】 (式中、Rは、置換又は非置換の脂肪族基、脂環式基、
芳香族基又は複素環式基を表す。)で表わされるラセミ
−β−ヒドロキシアミノ酸に、D−スレオ/エリスロ−
β−ヒドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応する
アルデヒドに分解する酵素であるD−スレオニンアルド
ラーゼ、同酵素を産生するアルカリゲネス属、シュード
モナス属、アリスロバクター属、キサントモナス属に属
する微生物よりなる群より選ばれた少なくとも1種の
生物菌体あるいは菌体処理物と、L−エリスロ−β−ヒ
ドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応するアルデ
ヒドに分解する酵素であるL−アロスレオニンアルドラ
ーゼ、同酵素を産生するアルカリゲネス属、シュードモ
ナス属、アリスロバクター属、キサントモナス属、バチ
ルス属、エシェリヒア属に属する微生物よりなる群より
選ばれた少なくとも1種の微生物菌体あるいは菌体処理
物を作用させることを特徴とするL−スレオ−β−ヒド
ロキシアミノ酸の製造法に関する。
【0006】本発明で用いられる原料ラセミ−β−ヒド
ロキシアミノ酸は、上記式(I)におけるRが、置換又
は非置換の脂肪族基、脂環式基、芳香族基又は複素環式
基を表す。具体的には、アルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基又は
複素環式炭化水素基より選ばれた置換基である化合物で
あり、置換基に含まれる水素のうち1個又は複数個が同
一又は相異なるアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アルコキシル基、アルキレン基、脂環式炭化水素
基、芳香族炭化水素基、ヒドロキシル基、ニトロ基、又
はハロゲン基で置換されていてもよい。置換基の炭素数
が、直鎖脂肪族基の場合は好ましくは20以下、特に好
ましくは10以下であり、その他の置換基の場合は好ま
しくは30以下、特に好ましくは20以下である化合物
を用いると良好な結果を得ることができる。
【0007】本発明においては、L−スレオ−β−ヒド
ロキシアミノ酸以外の異性体、すなわち、D−スレオ/
エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸並びにL−エリスロ
−β−ヒドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応す
るアルデヒドに分解することから、こうして得られたグ
リシンと対応するアルデヒドはそれを再度合成に使用で
きる。
【0008】本発明においては、前記したように、D−
スレオ/エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を分解する
酵素を用いることがあげられるが、このような酵素とし
ては、D−スレオ及びエリスロ−β−ヒドロキシアミノ
酸を特異的に分解するものであれば、いずれも使用でき
る。このような酵素として特に好ましいものとしては、
D−スレオ/エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を特異
的にグリシンと対応するアルデヒドに分解する能力を有
するものがあげられる。また特に好ましいものとして
は、D体とL体の立体構造の違いを特異的に認識する
が、スレオ体とエリスロ体の構造上の差異には影響を受
けないものがあげられる。さらにまた一般式(I)に示
すような広範囲のβ−ヒドロキシアミノ酸に作用するも
のがあげられる。
【0009】このような酵素として特に好ましいもの
は、D−スレオニンアルドラーゼがあげられる。D−ス
レオニンアルドラーゼとしては、特公昭64−1127
9号に記載されたものの他、その遺伝子を操作して得ら
れたもの(例えば、特開平3−139283号)などを
あげることができる。これらD−スレオニンアルドラー
ゼは、予想外にも種々のβ−ヒドロキシアミノ酸のD型
の立体異性体に作用し、これをグリシンと対応するアル
デヒドに分解せしめるという優れた特性を有している。
また、D−型の立体配位には非常に高い特異性を有する
にも拘らず、エリスロ/スレオといった立体配位に対し
ては、許容されうる寛容性を有するので、D−スレオ体
とD−エリスロ体の両方に作用してこれを分解するとい
う優れた特性を有している。
【0010】本発明で用いられるD−スレオニンアルド
ラーゼは、D−スレオニンアルドラーゼ生産菌あるいは
その変異株などから得ることが出来る。D−スレオニン
アルドラーゼ生産菌としては、例えば、アルカリゲネス
・ハエカリス(Alcaligenes faecalis)IFO1266
9、シュードモナス(Pseudomonas) DK−2(微工研菌
寄6200号)、アリスロバクター(Arthrobacter)DK
−19(微工研菌寄6201号)、キサントモナス・オ
リゼー(Xanthomonas oryzae)IAM1657などが知ら
れている(特公昭64−11279号及び特開平1−2
73586号)。これらのD−スレオニンアルドラーゼ
生産菌から得られたD−スレオニンアルドラーゼの合成
に関与する遺伝子を担うDNAを、遺伝子組換えの手法
を用いて導入して作成された組換え体は、より好適に本
発明に用いることが出来る。このような遺伝子を導入し
て利用しうる微生物としては、例えばエシェリヒア(Esc
herichia) 属細菌、バチルス(Bacillus)属細菌、キサン
トモナス(Xanthomonas) 属細菌、アセトバクター(Aceto
bacter) 属細菌、シュードモナス(Pseudomonas) 属細
菌、グルコノバクター(Gluconobacter) 属細菌、アゾト
バクター(Azotobacter) 属細菌、リゾビウム(Rhizobiu
m) 属細菌、アルカリゲネス(Alcaligenes) 属細菌、ク
レブシェラ(Klebsiella)属細菌、サルモネラ(Salmonell
a)属細菌、セラチア(Serratia)属細菌などの原核微生物
や酵母などの下等真核生物などを用いることができる。
【0011】このような組換え体のうち、特にD−スレ
オニンアルドラーゼを高度に生産する能力を有している
組換え体の例としては、キサントモナス属細菌に属する
ものがあげられる。微工研菌寄10979号として寄託
されているキサントモナス・シトリー(Xanthomonas cit
ri) IFO3311(pDT648)は、D−スレオニ
ンアルドラーゼを高度に生産する能力を有しており(特
開平3−139283号)、特に好適なものである。
【0012】本発明においては、前記したように、L−
エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を分解する酵素を用
いることがあげられるが、このような酵素としては、L
−エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を特異的に分解す
るものであれば、いずれも使用できる。このような酵素
として特に好ましいものとしては、L−エリスロ−β−
ヒドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応するアル
デヒドに分解する能力を有するものがあげられる。さら
にまた一般式(I)に示すような広範囲のβ−ヒドロキ
シアミノ酸に作用するものがあげられる。このような酵
素として特に好ましいものは、L−アロスレオニンアル
ドラーゼがあげられる。L−アロスレオニンアルドラー
ゼとしては、特公昭63−54359号に記載されたも
のの他、その遺伝子を操作して得られたものなどをあげ
ることができる。これらL−アロスレオニンアルドラー
ゼは、予想外にも種々のβ−ヒドロキシアミノ酸のL−
エリスロ体に特異的に作用し、これをグリシンと対応す
るアルデヒドに分解せしめるという優れた特性を有して
いる。
【0013】本発明で用いられるL−アロスレオニンア
ルドラーゼは、L−アロスレオニンアルドラーゼ生産菌
あるいはその変異株などから得ることができる。L−ア
ロスレオニンアルドラーゼ生産菌としては、例えば、バ
チルスDK−39(微工研菌寄6202号)、アルカリ
ゲネス・ハエカリスIFO12669、シュードモナス
DK−2(微工研菌寄6200号)、アリスロバクター
DK−19(微工研菌寄6201号)、キサントモナス
・オリゼーIAM1657が知られている。これらのL
−アロスレオニンアルドラーゼ生産菌から得られたL−
アロスレオニンアルドラーゼの合成に関与する遺伝子を
担うDNAを、遺伝子組換えの手法を用いて導入して作
成された組換え体は、より好適に本発明に用いることが
出来る。
【0014】この様な組換え体の作成は、特願平4−2
75996号記載の方法で行うことが出来る。すなわ
ち、L−アロスレオニンアルドラーゼ生産菌から染色体
DNAを抽出し、制限酵素でDNAを部分分解し、精製
後、適当なベクターDNAに組み込み、得られた組換え
体DNAを宿主細胞に移入し、遺伝子ライブラリーを作
成する。そこから、L−アロスレオニンアルドラーゼの
合成に関与する遺伝子を保有する株を、培養細胞のL−
アロスレオニンアルドラーゼ活性を調べることにより選
択し、その細胞株から組換えDNAを抽出し、適当な制
限酵素でベクターDNAから目的のDNAを切り出す。
得られたDNA断片の解析を行い、L−アロスレオニン
アルドラーゼの合成に不必要な部分を欠失させ、小型化
し、再度適当なベクターDNAに組み込み、宿主細胞に
導入することにより、目的の株を得ることが出来る。
【0015】このような遺伝子を導入して利用しうる微
生物としては、前記D−スレオニンアルドラーゼのとこ
ろであげたものがあげられる。このような組換え体のう
ち、特にL−アロスレオニンアルドラーゼを高度に産生
する能力を有している組換え体の例としては、キサント
モナス属細菌に属するものがあげられる。キサントモナ
ス・オリゼーIAM1657の染色体DNAから単離し
たL−アロスレオニンアルドラーゼの合成に関与する遺
伝子を担うDNAとプラスミドpBR328を連結した
組換えプラスミドpLA556を、キサントモナス・シ
トリーIFO3311に導入して得られた形質転換体キ
サントモナス・シトリーIFO3311(pLA55
6)は、L−アロスレオニンアルドラーゼを高度に生産
する能力を有しており、特に好適なものである(特願平
4−275996号)。
【0016】また、D−スレオニンアルドラーゼとL−
アロスレオニンアルドラーゼは、同一の菌株由来のもの
であっても、それぞれ異なる菌株由来のものであって
も、同様に用いることが出来るし、さらに前記したよう
に遺伝子操作を行って、一方のみを特異的に生産せしめ
るようにしたものから得られたものも使用できるが、そ
の両者を効率よく生産せしめるようにした組換え体を用
いれば、1種類の菌株で両酵素を効率よく生産出来る。
【0017】本発明に用いる微生物は常法に従って培養
することができる。培養に用いられる培地は微生物の生
育に必要な炭素源、窒素源、無機物質等を含む通常の培
地である。ここで用いられる炭素源としては、グルコー
ス、ガラクトース、可溶性デンプンなどがあげられ、窒
素源としては塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝
酸アンモニウム、ペプトン、肉エキス、イーストエキ
ス、コーンスティプリカー、大豆粉、綿実カスなどがあ
げられる。また、塩化ナトリウム、カリウム塩、カルシ
ウム塩、アンモニウム塩、燐酸塩などの他、亜鉛、マグ
ネシウム、鉄、マンガンなどの無機物も使用できる。更
に、ビタミン、アミノ酸等の有機微量栄養素を添加する
と望ましい結果が得られる場合が多い。培養は、好気的
条件下でpH4から10、温度20から50℃の任意の
範囲に制御して1〜10日間培養を行えばよい。組換え
体を用いる場合、使用する菌株に応じて、アンピシリ
ン、クロラムフェニコール等の抗生物質を培養液に添加
してもよい。
【0018】酵素反応にあたっては、菌体の培養液、培
養液から分離した菌体、凍結乾燥などによる乾燥菌体、
菌体破砕液、粗酵素抽出液、精製酵素、さらには、上記
の処理物および固定化物、その他何れも使用できるが、
使用する酵素液あるいは菌体にL−スレオニンアルドラ
ーゼやL−スレオニンデアミナーゼのような目的とする
L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸を分解するような
活性が含まれている場合には、効率的な合成を行うため
に、その活性を除去してから反応に用いるのが好まし
い。これらの分解活性を除去する方法としては、酵素液
の硫安分画・カラムクロマト分画などによる方法が好ま
しいが、それに限定されることなく、分解活性を選択的
に除去出来る方法であればいずれも用いることが出来
る。また、遺伝子操作によってD−スレオニンアルドラ
ーゼ及びL−アロスレオニンアルドラーゼの生産性を大
幅に向上せしめた組換え体であれば、これらの分解活性
を除去することなく反応に用いることができる。
【0019】酵素反応を実施する方法は、水性媒体中に
て基質であるラセミ−スレオ/エリスロ−β−ヒドロキ
シアミノ酸を、上に記した微生物の培養液、菌体、菌体
処理物、酵素、あるいはこれらを通常の方法で固定化し
たものと接触させれば良い。かかる反応時の水性媒体と
しては、例えば、水、緩衝液、含水有機溶媒等が使用で
きる。反応における酵素、微生物菌体あるいは菌体処理
物等の濃度は、D−スレオ/エリスロ−β−ヒドロキシ
アミノ酸とL−エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を完
全に分解できるならば特に制限はないが、D−スレオニ
ンアルドラーゼ活性(1UはD−スレオニンから1分間
に1μmoleのグリシンを生成するのに必要な酵素量
を表わす)とL−アロスレオニンアルドラーゼ活性(I
UはL−アロスレオニンから1分間に1μmoleのグ
リシンを生成するのに必要な酵素量を表わす)が、とも
に0.1U/ml以上であることが望ましい。特に、と
もに1U/ml以上であれば反応を速やかに終了させる
ことが出来る。反応は、2種類の酵素を同時に作用させ
ても順次作用させても行うことが可能であり、順次作用
させる場合、その順序は問わない。
【0020】基質であるラセミ−スレオ/エリスロ−β
−ヒドロキシアミノ酸の濃度は、反応を著しく阻害しな
い程度であればよく1mMから100mMが好ましく、
基質の供給は、一括、連続、分割の何れの手段でも実施
できる。反応温度は、10から55℃がよく、20から
40℃がより好適である。反応時のpHは5から10、
好ましくは6から8である。ピリドキサール−5’−リ
ン酸を反応系に10nM〜10mM、好ましくは1μM
〜100μMの濃度で添加することにより好ましい結果
が得られる。また、Mg2+、Mn2+、Co2+、Fe2+
の2価金属イオンを塩の形で100μM〜100mM、
好ましくは1mM〜10mMの濃度で添加すると好まし
い結果が得られる。反応形式はバッチ方式、連続方式の
何れでもよいが、かくして、反応は0.5から50時間
程度で終了する。
【0021】反応終了後、反応液は遠心分離や限外濾過
等により除菌・除タンパクし、まず有機溶媒抽出等によ
り生成アルデヒドを分離する。抽出には、アルデヒドの
溶解性が高く、L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸及
びグリシンがほとんど不溶である溶媒であれば使用する
ことができるが、エーテルを使用すると良好な結果が得
られる。
【0022】溶媒相からは減圧濃縮等によりアルデヒド
を回収することが出来る。水相からのL−スレオ−β−
ヒドロキシアミノ酸とグリシンの単離回収は、通常のイ
オン交換樹脂を用いたクロマト分離によって行うことが
出来る。すなわち、水相を陽イオン交換樹脂を充填した
カラムに通液、水洗後、希アンモニア水等により溶出を
行う。
【0023】純度が低い場合には、さらに晶析・水再結
晶を行うことにより精製度を高めることが出来る。上記
反応生成物の単離精製法は、一つの代表的な方法を例示
したものであり、本発明においてはそれに限定されるこ
となく各種の分離精製法が適用できる。このような方法
の例としては、メタノール、エタノール等のアルコール
系溶媒、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶
媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン溶媒、ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド
等のアミド溶媒、アセトニトリルなどのニトリル系溶
媒、エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル系溶媒、メチレンクロライド等のハロゲン
化炭化水素溶媒及びそれらの混合溶媒あるいはそれらの
水性溶媒などを用いた溶媒抽出などの分離法、カラムク
ロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、高速液体
クロマトグラフィー、再結晶化法などの方法をあげるこ
とができる。
【0024】本発明の方法によると、 (1)D−スレオニンアルドラーゼ及びL−アロスレオ
ニンアルドラーゼは、それぞれ、広い範囲のD−β−ヒ
ドロキシアミノ酸及びL−エリスロ−β−ヒドロキシア
ミノ酸に作用してこれを分解することができるので、様
々なラセミ−β−ヒドロキシアミノ酸からのL−β−ヒ
ドロキシアミノ酸の合成が可能である。 (2)D−スレオ/エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸
及びL−エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸は共に合成
原料であるグリシンとアルデヒドに分解されるため、そ
れらは反応液から回収して再度ラセミ−スレオ/エリス
ロ−β−ヒドロキシアミノ酸合成にリサイクル使用する
ことが出来る。 (3)従って、ラセミ化の必要はなく、目的物が高収率
で得られるので、工程が複雑で高価な光学分割剤を用い
る必要がある従来の光学分割法に比べ、大幅に工程を単
純化出来る。 (4)遺伝子組換えによりD−スレオニンアルドラーゼ
及びL−アロスレオニンアルドラーゼの生産性が大幅に
向上した菌株を用いれば、目的とするL−スレオ−β−
ヒドロキシアミノ酸を分解する酵素が菌体中に含まれる
場合でもそれらの酵素を除去することなく反応に用いる
ことが出来、また、D−体及びL−エリスロ体の分解に
多量の酵素を必要とするような反応性の低いβ−ヒドロ
キシアミノ酸に対しても効率よく反応を行うことが出来
るため、L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸類の製造
に幅広く利用することができる。
【0025】
【実施例】次に、実施例により本発明の方法を更に詳し
く説明するが、本発明は実施例により限定されるもので
はない。例中%は重量%を示す。 実施例1 ポリペプトン0.5%、酵母エキス0.5%、塩化ナト
リウム0.5%からなるpH7.5の培地を調製し、5
リットルの培養槽にその3リットルを添加し、120℃
で15分間加熱殺菌した。その培地にアリスロバクター
DK−19(微工研菌寄6201号)を接種し、pH
7.5に保ちながら30℃で20時間通気及び撹拌をし
つつ培養した。培養終了後、培養液から菌体を遠心分離
で集菌、水洗後、0.01mMピリドキサ−ル−5’−
リン酸及び1.0mM塩化マグネシウムを含むpH7.
5の0.2M HEPES(N-2-Hydroxyethylpiperazi
ne-N-2-ethanesulfonic acid) 緩衝液500mlに懸濁
し、この菌体懸濁液を20kHz、3分間の超音波破砕
処理を4回行い、破砕液の懸濁物質を遠心分離で除去し
て粗酵素液を調製した。次に、この粗酵素液の分画を硫
酸アンモニウムを用いて行い、硫酸アンモニウム濃度2
5から60%画分の析出物を分取し、上記緩衝液に溶解
し100mlの硫安分画酵素液を調製した。得られた硫
安分画酵素液のD−スレオニンアルドラーゼ活性(1U
はD−スレオニンから1分間に1μmoleのグリシン
を生成するのに必要な酵素量を表わす)及びL−アロス
レオニンアルドラーゼ活性(IUはL−アロスレオニン
から1分間に1μmoleのグリシンを生成するのに必
要な酵素量を表わす)を測定したところ、それぞれ、
0.34U/ml、0.29U/mlであった。得られ
た硫安分画酵素液100mlにD,L−スレオ/エリス
ロ−フェニルセリン(4種異性体の等量混合物)100
mgを加え、30℃で10時間反応させた。反応終了
後、反応液のフェニルセリン異性体及びグリシンを、o
−フタルアルデヒドとN−アセチル−L−システィンに
より誘導体化し、ODSカラムを用いてHPLCにより
定量した。また、ベンズアルデヒドは、2,4−ジニト
ロフェニルヒドラジンと反応させ、ODSカラムを用い
てHPLCにより定量した。
【0026】 L−スレオ−フェニルセリン : 1.36mM(残存
率97.8%) L−エリスロ−フェニルセリン: 0 mM(残存
率0 %) D−スレオ−フェニルセリン : 0 mM(残存
率0 %) D−エリスロ−フェニルセリン: 0 mM(残存
率0 %) グリシン : 4.00mM ベンズアルデヒド : 3.89mM 反応液に1N塩酸を10ml加えた後、遠心分離で不溶
物を除去した。この遠心上清に200mlのエチルエー
テルを加え、撹拌・静置し、エーテル相を分離、減圧乾
固を行い、40mgのベンズアルデヒドを得た。水相
を、強酸性陽イオン交換樹脂DOWEX 50W×8を
充填したカラム(10mmφ×100mm)に通液、脱
イオン水による十分な洗浄後、0.5Nのアンモニア水
で吸着物質を溶出させ、フェニルセリン画分とグリシン
画分に分けて採取した。両画分を減圧乾固したところ、
それぞれ23mg、29mgの結晶を得た。フェニルセ
リン画分より得られた結晶の異性体分析(o−フタルア
ルデヒドとN−アセチル−L−システィンによる誘導体
化後、ODSカラムでHPLC分析)を行ったところ、
残存フェニルセリンは全てL−スレオ体であった。
【0027】実施例2 実施例1と同様の方法で、シュードモナスDK−2(微
工研菌寄6200号)、アルカリゲネス・ハエカリスI
FO12669及びキサントモナス・オリゼーIAM1
657を培養し、その硫安分画酵素液を調製した。得ら
れた硫安分画酵素液のD−スレオニンアルドラーゼ活性
及びL−アロスレオニンアルドラーゼ活性を測定した結
果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】得られた硫安分画酵素液を用い、実施例1
と同様に反応を行った。反応液の異性体分析により求め
た各異性体の残存率を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】実施例3 キサントモナス・シトリーIFO3311(pDT64
8)とキサントモナス・シトリーIFO3311(pL
A556)を、培地にクロラムフェニコールを50μg
/mlの濃度で添加してそれぞれ培養し、得られた培養
液の60分の1量を破砕・アセトン分画せずにそのまま
洗浄・凍結乾燥して両者を混合し100mlの懸濁液
(D−スレオニンアルドラーゼ活性0.22U/ml,
L−アロスレオニンアルドラーゼ活性0.2U/ml)
として反応に用いる以外は、全て実施例1と同様の方法
で行った。反応終了後、反応液中のフェニルセリン異性
体、グリシン、ベンズアルデヒドを前出の方法で定量
し、次の値を得た。 L−スレオ−フェニルセリン : 1.34mM(残存
率97.1%) L−エリスロ−フェニルセリン: 0 mM(残存
率0 %) D−スレオ−フェニルセリン : 0 mM(残存
率0 %) D−エリスロ−フェニルセリン: 0 mM(残存
率0 %) グリシン : 4.03mM ベンズアルデヒド : 3.98mM 各成分を反応液より分画・精製したところ、ベンズアル
デヒド41mg、フェニルセリンの結晶22mg、グリ
シンの結晶30mgを得た。フェニルセリン画分より得
た結晶の異性体分析を行ったところ、残存フェニルセリ
ンは全てL−スレオ体であった。
【0032】実施例4 実施例1と同様の方法で、バチルスDK−39(微工研
菌寄6202号)を培養し、その硫安分画酵素液を調製
した。得られた硫安分画酵素液のD−スレオニンアルド
ラーゼ活性及びL−アロスレオニンアルドラーゼ活性を
測定したところ、それぞれ0U/ml、0.29U/m
lであった。実施例3の方法で得たキサントモナス・シ
トリーIFO3311(pDT648)の凍結乾燥菌体
をこの硫安分画酵素液に懸濁し、混合酵素液を得た。こ
の混合酵素液のD−スレオニンアルドラーゼ活性及びL
−アロスレオニンアルドラーゼ活性を測定したところ、
それぞれ0.22U/ml、0.29U/mlであっ
た。得られた混合酵素液を用いて実施例1と同様に反応
を行った。反応液の異性体分析を行ったところ、L−ス
レオ体のみが残存しており、その残存率は96.0%で
あった。
【0033】実施例5 一般式(1)におけるRがそれぞれ、エチル基、オクチ
ル基、アリル基、シクロヘキシル基、5−ヒドロキシ−
2−ニトロフェニル基及びイミダゾリル基であるβ−ヒ
ドロキシアミノ酸のD,L−スレオ/エリスロ体(4種
異性体の等量混合物)を基質に用い、実施例1と2で得
た硫安分画酵素液及び実施例3で得た菌体懸濁液を実施
例1と同様の方法で反応させ、反応液の異性体分析によ
り求めた各異性体の残存率をそれぞれ表3、表4及び表
5に示す。
【0034】
【表3】
【表4】
【表5】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、光学分割のための置換
基の導入や除去が不要であり、高価な光学分割剤を用い
る必要もなく、生成するグリシンとアルデヒド誘導体を
原料合成にリサイクル使用することが可能で、繁雑なラ
セミ化を行う必要がないため、従来の方法に比べて極め
て有利な方法である。特に遺伝子組換えによりD−スレ
オニンアルドラーゼ及びL−アロスレオニンアルドラー
ゼの生産性が大幅に向上した菌体を用いることにより、
さらに広範囲のラセミ−β−ヒドロキシアミノ酸から、
L−スレオ−β−ヒドロキシアミノ酸を簡単かつ経済的
に製造することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:05) C12R 1:05) (C12P 41/00 (C12P 41/00 C12R 1:06) C12R 1:06) (C12P 41/00 (C12P 41/00 C12R 1:07) C12R 1:07) (C12P 41/00 (C12P 41/00 C12R 1:38) C12R 1:38)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは、置換又は非置換の脂肪族基、脂環式基、
    芳香族基又は複素環式基を表す。)で表わされるラセミ
    −β−ヒドロキシアミノ酸に、D−スレオ/エリスロ−
    β−ヒドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応する
    アルデヒドに分解する酵素であるD−スレオニンアルド
    ラーゼ、同酵素を産生するアルカリゲネス属、シュード
    モナス属、アリスロバクター属、キサントモナス属に属
    する微生物よりなる群より選ばれた少なくとも1種の
    生物菌体あるいは菌体処理物と、L−エリスロ−β−ヒ
    ドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対応するアルデ
    ヒドに分解する酵素であるL−アロスレオニンアルドラ
    ーゼ、同酵素を産生するアルカリゲネス属、シュードモ
    ナス属、アリスロバクター属、キサントモナス属、バチ
    ルス属、エシェリヒア属に属する微生物よりなる群より
    選ばれた少なくとも1種の微生物菌体あるいは菌体処理
    物を作用させることを特徴とするL−スレオ−β−ヒド
    ロキシアミノ酸の製造法。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 (式中、Rは、置換又は非置換の脂肪族基、脂環式基、
    芳香族基又は複素環式基を表す。)で表わされるラセミ
    −β−ヒドロキシアミノ酸に、(1)遺伝子組換えによ
    り形質転換せしめられた微生物由来のD−スレオ/エリ
    スロ−β−ヒドロキシアミノ酸を特異的にグリシンと対
    応するアルデヒドに分解する能力を有す る酵素が、D−
    スレオニンアルドラーゼの合成に関与する遺伝子を担う
    DNAとベクターDNAとを結合せしめてなる組換え体
    DNAを保有せしめた形質転換体から得られたものと、
    (2)遺伝子組換えにより形質転換せしめらた微生物由
    来のL−エリスロ−β−ヒドロキシアミノ酸を特異的に
    グリシンと対応するアルデヒドに分解する能力を有する
    酵素が、L−アロスレオニンアルドラーゼの合成に関与
    する遺伝子を担うDNAとベクターDNAとを結合せし
    めてなる組換え体DNAを保有せしめた形質転換体から
    得られたものとを作用させることを特徴とするL−スレ
    オ−β−ヒドロキシアミノ酸の製造法。
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