JP3239451B2 - 液封入防振装置 - Google Patents

液封入防振装置

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JP3239451B2 JP19920492A JP19920492A JP3239451B2 JP 3239451 B2 JP3239451 B2 JP 3239451B2 JP 19920492 A JP19920492 A JP 19920492A JP 19920492 A JP19920492 A JP 19920492A JP 3239451 B2 JP3239451 B2 JP 3239451B2
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和俊 三宅
隆 前野
主税 松岡
一宏 堀越
雄一 平田
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  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液封入防振装置に関し、
特に高温下での耐久性に優れた液封入防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液封入防振装置の構造は、密閉液室の室
壁を構成する防振ゴム体が振動体の静荷重をも受けるも
のが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来構造の防振装置を雰囲気温度の高いエンジンルーム
内でエンジンマウントとして使用する場合、防振ゴム体
は静荷重の歪みが加わった状態で振動変形するため疲労
を生じ易いという問題があった。この場合、防振ゴム体
として耐熱性に優れたものを使用することも考えられる
が、必要とされるバネ特性との関係で耐熱ゴムの使用は
困難であった。
【0004】本発明はかかる課題を解決するもので、高
温雰囲気下でも好適に使用できる高性能の液封入防振装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液封入防振装置
は、振動体を載置する上板1と、上方へ開放する容器状
をなす底板2と、上記上板1の外周縁全周と底板2開口
縁の全周間に接合配設された耐熱性の弾性ゴム体3と、
上記底板2の内空間を上下に区画するゴム膜4と、該ゴ
ム膜4と上記ゴム弾性体3で閉鎖された液封入空間を上
下に区画して一対の液室A,Bを形成するとともにこれ
ら液室A,B間を連通する絞り流路52を設けた仕切板
5と、仕切板5と上板1との間に架設されたバネ部材6
とを具備し、上記上板1には、下面中央に厚肉部13を
設けて、これを下方より貫通して上方へ延び、上記振動
体を固定する固定用ボルト8を設けるとともに、上板1
下面外周縁より上記固定用ボルト8外周の厚肉部13
側壁へ至るゴム案内溝12を形成して、該ゴム案内溝1
2を経て導入した上記弾性ゴム体3のゴム材の一部によ
り、少なくとも上記固定用ボルト8の頭部81外周を液
密的に被うシールゴム層31を形成したものである。
【0006】
【作用】上記構成の防振装置において、振動体の静荷重
はバネ部材6により支持され、弾性ゴム体3には殆ど印
加されない。したがって弾性ゴム体3は静荷重による歪
みを生じた状態で変形することがなく、また、装置バネ
特性への寄与も従来に比して小さいことから耐熱ゴムを
使用できるため、高温雰囲気下にあっても劣化すること
がない。そして、エンジン搭載状態において弾性ゴム体
3に歪がないため長期使用によってもゴムにへたりを生
じることはない。
【0007】また、ゴム案内溝12により、弾性ゴム体
3の成形と同時にそのゴム材の一部が固定用ボルト8の
貫通部に至ってシールゴム層31を形成するから、別体
のシール部材を設ける必要がない。
【0008】
【実施例】図1は装置を平面内の90度異なる位置で切
った縦断面図であり、図において、装置は厚肉平板の上
板1と、上方へ開放する浅い容器状の底板2とを有し、
底板2の外周には筒状の側板7の下端開口縁がかしめ固
定されている。
【0009】上板1の下面外周は下方へ突出する規制壁
11となり、該規制壁11の全周と上記側板7の上端開
口内周との間に、断面略J字状の比較的肉厚の薄い弾性
ゴム体3が接合してある。該弾性ゴム体3はEPDM等
の耐熱性ゴム材よりなり、上記断面形状としたことによ
り、上下方向の振動入力に対して自由長が長くバネ定数
が小さくなるとともに、拡張バネ定数は大きい。
【0010】上記上板1には中心の厚肉部13を貫通す
る通孔内に下方より固定用ボルト8が打ち込んであり、
上方へ突出するそのネジ部にナットを結合してエンジン
等の振動体を固定する。上板1の下面には周方向の複数
位置に、規制壁11の基部に接する部分より厚肉部13
の側壁に至るゴム案内溝12が形成されており、これら
ゴム案内溝12を経て弾性ゴム体3のゴム材の一部が固
定用ボルト8の大径頭部81の外周に延びて、頭部81
全体を被うシールゴム層31となっている。
【0011】すなわち、弾性ゴム体3の成形時に、上板
1はその下面と厚肉部13の側壁とに接する金型壁によ
り位置決めされる。この状態で弾性ゴム体3を成形する
上板1と側板7間の主キャビティは、上記ゴム案内溝1
2によりボルト頭部81外周の副キャビティに通じ、主
キャビティにゴム材を注入するとその一部がゴム案内溝
12を経てボルト頭部81外周に至り、シールゴム層3
1となる。
【0012】上板1にはカバー状のストッパ板14が載
せられ、その径方向の対向部が下方へ屈曲して延びて、
上記側板7の上端部に設けたストッパゴム71に上下方
向と水平方向で所定間隔で対向している。
【0013】底板2の開口縁に外周部を密着せしめて仕
切板5とゴム膜4が設けてあり、ゴム膜4と上記弾性ゴ
ム体3により閉鎖された液封入空間内が仕切板5により
上下の液室A,Bに区画されている。この仕切板5には
外周に溝が形成されて、側板により閉鎖される溝内空間
が上記両液室A,Bを連通する一定長の絞り流路52と
なっている。
【0014】上記仕切板5は中心部が全体に上方へ突出
しており、水平ずれ規制部としてのこの突出段付面51
に、L字断面の鉄製リング状シート61を介してコイル
バネ6の下端内周が接している。コイルバネ6の下端面
は上記シート61を介して仕切板5上面に当接し、その
上端は上板1下面に当接して、厚肉部13と規制壁11
により水平ずれが規制されている。
【0015】なお、上記上板1、底板2、仕切板5等は
軽量なアルミ材ないし樹脂材で構成してある。
【0016】上記構造の防振装置において、上板1上に
エンジンを載せて静荷重が印加されると、コイルバネ6
が適宜収縮して荷重を弾性支持し、この状態で弾性ゴム
体3は殆ど変形のない図示の水平姿勢となって歪みを生
じない。
【0017】この状態で振動が入力すると、コイルバネ
6で支持された上板1は入力振動に応じて上下動し、密
封液が絞り流路52を経て上下の液室A,B間に流通し
て効果的な振動減衰作用をなす。この場合、弾性ゴム体
3は初期歪みが殆どないから、振動入力に応じて繰り返
し変形しても耐久性の低下を生じることはない。
【0018】本装置の場合、装置全体のバネ特性はコイ
ルバネ6によって決定され、弾性ゴム体3のバネ特性は
防振性能に殆ど影響しないから、既述の如く弾性ゴム体
3として耐熱ゴム材を使用でき、高温雰囲気下で使用し
ても劣化することがなく、これによっても装置耐久性の
向上が図られる。
【0019】また、ゴム案内溝12により、弾性ゴム体
3の成形と同時にそのゴム材の一部が固定用ボルト8の
頭部81全周に至ってシールゴム層31を形成するか
ら、シールリング等の別体のシール部材を設けることな
く、ボルト貫通部の液密性を保つことができる。
【0020】コイルバネ6の変形時の摩擦による仕切板
5の磨耗は上記シート61により防止される。
【0021】
【発明の効果】以上の如く、本発明の防振装置によれ
ば、高温雰囲気下のエンジンルーム内等での過酷な使用
によっても耐久性の低下を生じないとともに、振動体固
定用ボルトの貫通部の液シールも簡易になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の全体垂直断面図であり、断面の各半部は
水平面内の90度異なる位置で切ったものである。
【符号の説明】
1 上板 12 ゴム案内溝 2 底板 3 ゴム弾性体 31 シールゴム層 4 ゴム膜 5 仕切板 52 絞り流路 6 バネ部材 8 固定用ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀越 一宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 平田 雄一 愛知県名古屋市南区戸部町1−29 (56)参考文献 特開 昭63−43043(JP,A) 特開 昭61−84431(JP,A) 特開 昭60−65927(JP,A) 特開 昭58−5551(JP,A) 特開 平5−10382(JP,A) 特開 平6−17873(JP,A) 実開 平4−46244(JP,U) 実開 昭62−82437(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 13/00 B60K 5/12 F16F 9/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を載置する上板と、上方へ開放す
    る容器状をなす底板と、上記上板の外周縁全周と底板開
    口縁の全周間に接合配設された耐熱性の弾性ゴム体と、
    上記底板の内空間を上下に区画するゴム膜と、該ゴム膜
    と上記ゴム弾性体で閉鎖された液封入空間を上下に区画
    して一対の液室を形成するとともに、これら液室間を連
    通する絞り流路を設けた仕切板と、仕切板と上板との間
    に架設されたバネ部材とを具備し、上記上板には、下面
    中央に厚肉部を設けて、これを下方より貫通して上方へ
    延び上記振動体を固定する固定用ボルトを設けるととも
    に、上板の下面外周縁より上記固定用ボルト外周の厚肉
    部側壁へ至るゴム案内溝を形成して、該ゴム案内溝を経
    て導入した上記弾性ゴム体のゴム材の一部により、少な
    くとも上記固定用ボルトの頭部外周を液密的に被うシー
    ルゴム層を形成したことを特徴とする液封入防振装置。
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