JP3237654B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、電源電圧発生装置のような半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電源電圧発生装置につい
ては、1998 Symposiumon VLSI
Circuits Digest of Techni
cal Papersの第94〜95頁に、Hitos
hi Tanakaらの「APrecise On−C
hip Voltage Generator for
a Giga−Scale DRAM with a
NegativeWord−line Schem
e」と題する論文に記載された技術が知られている。
【0003】特開平10−255469号公報には、外
部から供給される電源電圧よりも高い電圧を発生させる
回路および接地電圧よりも低い負電圧を発生させる回路
についての技術が開示されている。同公報には、外部電
源電圧より高い内部電源電圧を生成し出力するチャージ
ポンプと、そのチャージポンプから出力された内部電源
電圧の大きさを検知する2つのレベルディテクタと、そ
れらの2つのレベルディテクタにそれぞれ対応して接続
され発振周波数を異にする2つのリングオシレータを含
み、チャージポンプから出力される内部電源電圧の大き
さに応じて一方のリングオシレータで生成された信号を
選択的にチャージポンプへ出力する複合リングオシレー
タとを備えた、半導体集積回路が記載されている。
【0004】また、上記公報には、下記事項が開示され
ている。現在のMOS型半導体集積回路は、N型MOS
FETを用いてもハイレベルの信号を低下させること無
く伝播できるように、外部から供給されている電源電圧
よりも高い内部電源電圧を発生させて半導体集積回路内
部に給電する昇圧電源回路系を有する。また、一方、ド
レインノードの接合容量を減少させて高速な動作と小電
力化を図るとともに、しきい値電圧に対する基板効果に
よる変動を少なくして動作マージンの拡大を図るため、
外部から供給されている接地電圧よりも低い内部電圧を
発生させて半導体集積回路内部に給電する電源回路系を
有する。ここで、上記電源回路系は、動作電流とリーク
電流による当該内部電圧の変化を検出して半導体集積回
路の状態が正常に維持される範囲内に内部電圧を維持す
ることが求められる。なお、内部電圧が変化するのは、
待機時における半導体物性と製造時の性能のばらつきに
起因する100nA以下の電流からバイアス電流などの
回路構成に起因する10μAオーダの動作電流までを考
慮すると5桁にもわたる多種多様な電流が生ずることに
よる。
【0005】図41および図42を参照して、従来の電
源電圧発生装置について説明する。
【0006】図41は、負電位を発生させる電源電圧発
生装置の回路構成を示したものである。電源電圧発生装
置10は、VBB電位に接続された1台のチャージポン
プ回路(Charge pump circuit)C
Pと、オシレータOSCと、電圧検知回路(level
detector)Ldとを有するチャージポンプレ
ギュレータHaと、VBB電位およびVNN電位にドレ
イン、ソースがそれぞれ接続されたNチャネルの出力ト
ランジスタNH1と、VNN電位を基準値(VREF
N)と比較してその比較結果を出力トランジスタNH1
のゲートに出力するレギュレータHとを有している。
【0007】VBB電位は、基板(Sub)電位で負電
位である。VNN電位は、回路群(図示せず)に接続さ
れており、その回路群の動作で使用される負電位であ
る。VBB電位とVNN電位とは、VBB<VNNの関
係にある。
【0008】VNN側に接続された前記回路群が動作す
ると、VNN側にノイズが含まれて(発生して)その電
位が変動することがある。このVNN側に含まれるノイ
ズは、例えば、数百mVである。また例えば、VNN側
には数千pFの負荷容量が、VBB側には数十万pFの
負荷容量が付加されている。
【0009】図42を参照して、電源電圧発生装置10
の動作について説明する。まず、前記回路群が動作して
ノイズが発生すると、図42の(a)に示すように、V
NN電位が上昇する。このVNN電位が上昇してから、
ある程度の時間(判定時間;tDET1)が経過してか
ら、レギュレータHが動作して((a)のregula
tor act.)、出力信号H3としてHigh(V
CC)レベル信号が出力される((c))。
【0010】HighレベルのH3信号が出力トランジ
スタNH1のゲートに入力すると、出力トランジスタN
H1が導通し、VNN側からVBB側に電流が流れて、
VBB電位が上昇する((b))。このようにして、V
NN側からVBB側に移動したノイズ(VBBノイズ、
(b)のVBB noise)は、例えば数十mVであ
る。出力トランジスタNH1がONしている間、VNN
側からVBB側に電流が流れるので、その分、VNN側
に含まれるノイズが減り、やがてVNN電位は下降して
元のレベルに戻る((a))。
【0011】VNN側に含まれるノイズが減ってVNN
電位が所定値よりも下降すると、H3信号がLow(V
BB)レベルとなって((c))、出力トランジスタN
H1がOFFする。このとき、VNN電位は安定状態で
ある((a))。
【0012】このとき、VBB側はVBBノイズが含ま
れた状態にある。出力トランジスタNH1がONして
((c))、VBB側にノイズが含まれてから、ある程
度の時間(tDET2)が経過してから、レベルディテ
クタLdの出力信号H1がHighレベルになる
((d))。この信号H1がHighレベルになると、
オシレータOSCの動作が開始される((e))。
【0013】このときのオシレータOSCからの出力信
号H2を受けて、チャージポンプ回路CPが動作して
((e)、charge pump act.)、VB
BノイズをとってVBB電位を下げる((b))。VB
B電位が設定値よりも下がったら、レベルディテクタL
dの出力信号H1がLowレベルになって((d))、
オシレータOSCの動作およびチャージポンプ回路CP
の動作が停止する((e))。
【0014】ところで、VBB側にノイズが含まれて、
基板電位であるVBB電位が所定の値から変動すると、
その基板に形成されたトランジスタのしきい値電圧Vt
が変わったり、そのマージンが無くなったりすることが
ある。
【0015】出力トランジスタNH1が導通したときに
生じるVBBノイズの量が小さいことが望ましい。ま
た、VNN側からVBB側にノイズが移動してから、V
BBノイズが無くなるまでの減衰時間td(図42の
(b))が短いことが望ましい。
【0016】上記の構成では、VNN側にノイズが含ま
れてから、判定時間tDET1およびレベルディテクタ
Ldの検知時間tDET2を経た後に、VBBノイズが
除去され始めるようになっていた。ここで例えば、判定
時間tDET1は、10nsec.であり、検知時間t
DET2は、1μsec.である。
【0017】また、VBB電位のレベルがVNN電位の
レベルに近い場合、VBB側でのレベル変化が遅くな
り、VNN側で発生したノイズがすぐに減衰しない。V
NN側にノイズが発生した場合、VBB側での電位レベ
ルの変化を待ってからチャージポンプ回路CPの動作が
開始されるためである。
【0018】図43は、昇圧電位を発生させる電源電圧
発生装置の回路構成を示したものである。電源電圧発生
装置10Aにおいて、チャージポンプ回路CPは、VP
P電位に接続されている。VPP電位は、昇圧電位で正
電位である。VCH電位は、回路群(図示せず)に接続
され、その回路群の動作で使用される昇圧電位である。
VPP電位とVCH電位とは、VPP>VCHの関係に
ある。
【0019】電源電圧発生装置10Aの構成は、図41
の電源電圧発生装置10に対して、極性が変わるだけで
ある。図44に示すように、電源電圧発生装置10Aの
動作は、電源電圧発生装置10の動作と実質的に同じで
ある。チャージポンプ回路CPは、VCH側で生じたノ
イズが、Pチャネル出力トランジスタPG1を介して、
VPP電位を所定値以上に下げた(VPPノイズ)とき
に、VPP電位を元の昇圧電位まで回復させるように働
く。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ノイズの減衰時間が短
いことが望ましい。VBBノイズやVPPノイズが小さ
いことが望ましい。VBB電位のレベルがVNN電位の
レベルに近い場合や、VPP電位のレベルがVCH電位
のレベルに近い場合であっても、短い時間で変動した電
源電位を元のレベルに回復させることが望ましい。
【0021】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、ノイズの減衰時間が短い、半導体装置を提供する
ことを目的としている。また、本発明は、上記の事情に
鑑みてなされたもので、VNN電位やVCH電位のよう
な第1の電位で生じたノイズの、VBB電位やVPP電
位のような第2の電位への移動が少ない、半導体装置を
提供することを目的としている。さらに、本発明は、上
記の事情に鑑みてなされたもので、ノイズの減衰時間が
短く、かつVNN電位やVCH電位のような第1の電位
で生じたノイズの、VBB電位やVPP電位のような第
2の電位への移動が少ない、半導体装置を提供すること
を目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が請求項に対応して表現される次の記載中に現れ
る()つきの数字は、請求項の記載事項が詳しく後述さ
れる実施の複数の形態のうちの少なくとも1つの形態の
部材、工程、動作に対応することを示すが、本発明の解
決手段がそれらの数字が示す実施の形態の部材に限定し
て解釈されるためのものではなく、その対応関係を明白
にするためのものである。
【0023】本発明の半導体装置(20)は、第1対象
電位部(VBB)および第2対象電位部(VNN)に、
その出力部が接続された電圧発生部(CP)と、前記第
1対象電位部(VBB)の電位を検出する第1電位検出
部(Ld1)と、前記第2対象電位部(VNN)の電位
を検出する第2電位検出部(Ld2)と、前記第1電位
検出部(Ld1)および前記第2電位検出部(Ld2)
のそれぞれの検出結果(B2、B3)に基づいて、前記
第1対象電位部(VBB)および前記第2対象電位部
(VNN)のそれぞれが、設定された第1設定電位(V
BBst)および第2設定電位(VNNst)となるよ
うに前記電圧発生部(CP)を制御する制御部とを備え
ている。
【0024】本発明の半導体装置(20)は、第1対象
電位部(VBB)および第2対象電位部(VNN)に、
その出力部が接続された電圧発生部(CP)と、前記第
1対象電位部(VBB)および前記第2対象電位部(V
NN)のそれぞれが、設定された第1設定電位(VBB
st)および第2設定電位(VNNst)になるように
前記電圧発生部(CP)を制御する制御部とを備えてな
り、前記制御部は、一方側電位部としての前記第1対象
電位部(VBB)および前記第2対象電位部(VNN)
のいずれか(VNN)が、前記一方側電位部(VNN)
に対応する一方側設定電位としての前記第1設定電位
(VBBst)および前記第2設定電位(VNNst)
のいずれか(VNNst)と異なるときに、前記一方側
電位部(VNN)に対して、他方側電位部としての前記
一方側電位部(VNN)以外の前記第1対象電位部(V
BB)および前記第2対象電位部(VNN)のいずれか
(VBB)を介することなく直接的に、電圧を発生する
ように前記電圧発生部(CP)を制御する。
【0025】本発明の半導体装置(20)において、更
に、前記電圧発生部(CP)の前記出力部と前記第2対
象電位部(VNN)との間に設けられ、前記第2電位検
出部(Ld2)の検出結果(B3)に応じて、前記出力
部と前記第2対象電位部(VNN)との間を導通状態お
よび非導通状態のいずれかの状態にするスイッチ部(N
B1)を備えている。
【0026】本発明の半導体装置(20)において、前
記スイッチ部(NB1)は、前記第2対象電位部(VN
N)が前記第2設定電位(VNNst)であるときに、
前記電圧発生部(CP)によって前記第2対象電位部
(VNN)の電位が前記第2設定電位(VNNst)か
ら変動することを阻止するように動作する。
【0027】本発明の半導体装置(20)において、前
記電圧発生部(CP)は、負電位の電圧を発生し、前記
第2設定電位(VNNst)は、前記第1設定電位(V
BBst)よりも高電位に設定されている。
【0028】本発明の半導体装置(20A)において、
前記電圧発生部(CP)は、昇圧電圧を発生し、前記第
2設定電位(VCHst)は、前記第1設定電位(VP
Pst)よりも低電位に設定されている。
【0029】本発明の半導体装置(20)において、更
に、前記電圧発生部(CP)の前記出力部と前記スイッ
チ部(NB1)との間に設けられた、前記第1対象電位
部(VBB)および前記第2対象電位部(VNN)を接
続する接続部(L1)を備えている。
【0030】本発明の半導体装置(40)において、更
に、前記電圧発生部(CP)の前記出力部と前記第1対
象電位部(VBB)との間に設けられ、前記第1電位検
出部(Ld1)の検出結果(F2)に応じて、前記出力
部と前記第1対象電位部(VBB)との間を導通状態お
よび非導通状態のいずれかの状態にする補助スイッチ部
(PF2)を備えている。
【0031】本発明の半導体装置(40)において、前
記補助スイッチ部(PF2)は、前記第2対象電位部
(VNN)の電位が前記第2設定電位(VNNst)と
異なるときに、前記第2対象電位部(VNN)の電位に
より前記第1対象電位部(VBB)の電位が変動するこ
とを阻止するように動作する。
【0032】本発明の半導体装置(20)において、前
記制御部は、少なくとも、一方側電位部としての前記第
1対象電位部(VBB)および前記第2対象電位部(V
NN)のいずれか(VNN)の電位が、前記一方側電位
部(VNN)に対応する前記第1設定電位(VBBs
t)および前記第2設定電位(VNNst)のいずれか
(VNNst)と異なるときに、前記電圧発生部(C
P)が動作するように前記電圧発生部(CP)を制御す
る。
【0033】本発明の半導体装置(20)は、第1対象
電位部(VBB)および第2対象電位部(VNN)に、
その出力部が接続され、制御信号(B1)に応答して前
記出力部に電圧を発生する電圧発生部(CP)と、前記
第1対象電位部(VBB)の電位が、設定された第1設
定電位(VBBst)と異なるときに第1検出信号(B
2)を出力する第1電位検出部(Ld1)と、前記第2
対象電位部(VNN)の電位が、設定された第2設定電
位(VNNst)と異なるときに第2検出信号(B3)
を出力する第2電位検出部(Ld2)と、前記第1検出
信号(B2)および前記第2検出信号(B3)の少なく
ともいずれか一方を入力したときに前記制御信号(B
1)を出力する制御信号出力部(Co)とを備えてい
る。
【0034】本発明の半導体装置(20)において、更
に、前記電圧発生部(CP)の前記出力部の側に設けら
れた、前記第1対象電位部(VBB)と前記第2対象電
位部(VNN)の側とを接続する配線(L1)と、前記
第2対象電位部(VNN)の側において前記配線(L
1)が接続されたノード(La)と前記第2対象電位部
(VNN)との間に設けられた、前記ノード(La)と
前記第2対象電位部(VNN)とを導通状態および非導
通状態のいずれかの状態にするMOSトランジスタ(N
B1)と、前記第2検出信号(B3)に基づいて操作信
号(B4)を生成する操作信号生成部(Lc2)とを備
え、前記MOSトランジスタ(NB1)は、前記MOS
トランジスタ(NB1)のゲートに、前記操作信号(B
4)を入力したときに前記ノード(La)と前記第2対
象電位部(VNN)とを前記導通状態にする。
【0035】本発明の半導体装置(40)において、更
に、前記電圧発生部(CP)の前記出力部の側に設けら
れ、前記出力部と前記第1対象電位部(VBB)とを導
通状態および非導通状態のいずれかの状態にする第1M
OSトランジスタ(PF2)と、前記電圧発生部(C
P)の前記出力部の側に設けられ、前記出力部と前記第
2対象電位部(VNN)とを導通状態および非導通状態
のいずれかの状態にする第2MOSトランジスタ(PF
1)と、前記第1検出信号(F2)に基づいて第1操作
信号(F3)を生成する第1操作信号生成部(Lc4
B)と、前記第2検出信号(F4)に基づいて第2操作
信号(F5)を生成する第2操作信号生成部(Lc4
A)とを備え、前記第1MOSトランジスタ(PF2)
は、前記第1MOSトランジスタ(PF2)のゲート
に、前記第1操作信号(F3)を入力したときに前記出
力部と前記第1対象電位部(VBB)とを前記導通状態
にし、前記第2MOSトランジスタ(PF1)は、前記
第2MOSトランジスタ(PF2)のゲートに、前記第
2操作信号(F5)を入力したときに前記出力部と前記
第2対象電位部(VNN)とを前記導通状態にする。
【0036】本発明の半導体装置は、複数種類の負電位
または昇圧電位を使用する半導体メモリ装置に適用さ
れ、複数の電源電圧に対し共有した電源電圧発生回路
(CP)を有し、複数の電源電圧レベル検知信号(B
2、B3)で電源電圧発生回路(CP)の動作を制御し
て、設定された電源電圧を発生させるように電源電圧発
生回路(CP)を制御する、電源電圧発生装置である。
本発明は、複数種類の異なった電位に対して共用して動
作するチャージポンプセットである。異なった電位が2
種類である場合、それぞれのリファレンス電位が異なる
ことから、電位検出部は2つ必要とされる。1つのチャ
ージポンプ回路は、2種類の電位のいずれが変動しても
それを一定に保つ。しかも、そのとき、チャージポンプ
回路は、迅速に動作する。2つの電位に対してチャージ
ポンプが共有であるため、2つの電位を切り離すための
スイッチ部(NB1)、出力トランジスタ(NB1)が
必要とされる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の半導体装置の実施の形態について説明する。
【0038】図1は、第1の実施形態に係る電源電圧発
生装置の回路構成を示したものである。電源電圧発生装
置20は、負電位を発生させる装置である。電源電圧発
生装置20は、1台のチャージポンプ回路(Charg
e pump circuit)CPと、オシレータO
SCと、OR回路Coと、2台のレベルディテクタLd
1およびLd2と、レベルコンバータLc2と、Nチャ
ネル出力トランジスタNB1とを備えている。
【0039】VBB電位は、メモリセルトランジスタの
基板バイアスに用いられる負電位(基板電位)である。
VNN電位は、メモリセルのワード線の電圧であり、負
電位である。VBB電位とVNN電位は、VBB<VN
Nの関係にある。
【0040】チャージポンプ回路CPは、VBB電位に
直接接続され、かつ配線L1を介してVNN電位に接続
されている。チャージポンプ回路CPは、オシレータO
SCの出力信号B5に応答して動作する。チャージポン
プ回路CPは、VBB側および/またはVNN側から電
流を吸い込んで、VBB電位および/またはVNN電位
を下げるように機能する。
【0041】VNN電位側には、VNN電位とVBB電
位の電位レベルを切り離すためのNチャネル出力トラン
ジスタNB1が接続されている。出力トランジスタNB
1は、そのソースがVNN電位に接続され、そのドレイ
ンがVBB電位(VNN側における配線L1の節点L
a)に接続されている。
【0042】レベルディテクタLd1は、VBB電位を
検出して、そのVBB電位が所定値よりも高いときに、
出力信号B2としてHighレベルの信号を出力する。
レベルディテクタLd2は、VNN電位を検出して、そ
のVNN電位が所定値よりも高いときに、出力信号B3
としてHighレベルの信号を出力する。
【0043】OR回路Coは、出力信号B2およびB3
の少なくとも一方がHighレベルの信号であるとき
に、出力信号B1としてHighレベルの信号を出力す
る。オシレータOSCは、Highレベルの出力信号B
1を入力したときに、前記出力信号B5をチャージポン
プ回路CPに出力する。
【0044】レベルコンバータLc2は、レベルディテ
クタLd2の出力信号B3を入力して、そのレベルを変
換してなる出力信号B4を出力トランジスタNB1のゲ
ートに出力する。
【0045】次に、図2を参照して、電源電圧発生装置
20の動作について説明する。以下、(1)VNN側に
ノイズが発生した場合、(2)VBB側にノイズが発生
した場合、(3)VNN側およびVBB側の双方におい
てノイズが発生した場合、の3つのケースについて説明
する。なお、図2の(a)において、VNNstは、V
NN電位にノイズが含まれていない安定した状態のVN
N電位(VNN電位として設定された電位)を示す。図
2の(b)において、VBBstは、VBB電位にノイ
ズが含まれていない安定した状態のVBB電位(VBB
電位として設定された電位)を示す。
【0046】まず、(1)VNN側にノイズが発生した
場合、について説明する。
【0047】VNN側に回路群からのノイズが含まれて
VNN電位が上昇する((a))。このとき、レベルデ
ィテクタLd2が所定時間tDET1の後、出力信号B
3としてHigh信号を出力する((c))。これによ
り、Highレベルの出力信号B3がレベルコンバータ
Lc2を経て生成される出力信号B4が出力トランジス
タNB1のゲートに入力し、出力トランジスタNB1が
導通する。すると、VNN側に含まれるノイズは、出力
トランジスタNB1および配線L1を介して、VBB側
に移動する(図1の矢印Y1参照、図2の(b)のVB
B noise)。
【0048】一方、前述したように、レベルディテクタ
Ld2からHighレベルの出力信号B3が出力される
と、OR回路Coの出力信号B1がHighレベルとな
って((c))、オシレータOSCが動作を開始する
((d))。これにより、チャージポンプ回路CPが動
作して、VNN側に含まれるノイズが除去される(図1
の矢印Y2参照、図2の(b))。
【0049】前述したように、出力トランジスタNB1
の導通に伴い、矢印Y1に示すようにVNN側からVB
B側に一旦、ノイズが僅かに移動しても(図2の(b)
のVBB noise)、その後すぐに矢印Y2に示す
ように、チャージポンプ回路CPが、VNN側に含まれ
るノイズに加えて、VBB側に(矢印Y1で)移動した
VBBノイズ(VBB noise)をも吸い取る。V
BBノイズは、出力トランジスタNB1の導通時点から
チャージポンプ回路CPの動作開始時点までの、短い間
に、VNN側からVBB側に移動したノイズである。こ
のため、従来例と異なり、出力トランジスタNB1が導
通したときにVBB側に発生するVBBノイズの量は、
微小なものに抑えられる。
【0050】上記のように、電源電圧発生装置20で
は、VNN側に含まれるノイズが、矢印Y1(VBB側
への移動)およびY2(チャージポンプ回路CPによる
吸引)の両方で吸い取られる。そのため、VNN側から
そのノイズを迅速に除去することができる。
【0051】また、従来例では、VNN側に発生したノ
イズは、その発生時点から時間tDET1およびtDE
T2を経た後に、VBBノイズとして取り除かれてい
た。これに対して、電源電圧発生装置20では、VNN
側に発生したノイズは、時間tDET1を経過した直後
から、VNN側に含まれているノイズの除去、およびV
BBノイズとしての除去の双方、が開始される。しかも
この場合、前述したように、VBBノイズの量は少な
い。よって、VBBノイズの減衰時間tdは、従来例に
比べて一層短い。
【0052】次に、(2)VBB側にノイズが発生した
場合について説明する。
【0053】この場合は、レベルディテクタLd1の出
力信号B2およびOR回路Coの出力信号B1がHig
hレベルとなり、オシレータOSCの動作が開始する。
オシレータOSCの動作に伴い、チャージポンプ回路C
Pが動作して、VBB側にて発生したノイズが除去され
る。
【0054】この場合、レベルディテクタLd2の出力
信号B3は、Lowレベルにあり、出力トランジスタN
B1は導通していない。そのため、チャージポンプ回路
CPがVBB電位よりも高電位のVNN側から電流を吸
い込むことは無く、VBB側のノイズ除去がその目的通
りに行われる。
【0055】次に、(3)VNN側およびVBB側の双
方においてノイズが発生した場合、について説明する。
【0056】この場合には、レベルディテクタLd1お
よびLd2の出力信号B2およびB3がHighレベル
となって、OR回路Coの出力信号B1がHighレベ
ルとなり、オシレータOSCがチャージポンプ回路CP
を動作させる。チャージポンプ回路CPは、VBB側の
ノイズを除去すると共に、配線L1を介してVNN側の
ノイズを除去する。
【0057】電源電圧発生装置20によれば、以下の効
果を得ることができる。VNN電位が上昇したときのV
BB電位へのノイズが小さくなる。VBB電位のレベル
がVNN電位のレベルに近い場合でも、変動した電源電
位を元のレベルに回復させる時間を短くすることができ
る。VBB電位またはVNN電位が上昇したとき、独立
してチャージポンプ回路CPを起動させて電源ノイズの
影響を小さくできるためである。
【0058】図3から図10は、電源電圧発生装置20
の各構成要素のそれぞれについての回路構成および動作
を示したものである。
【0059】図3に、チャージポンプ回路CPの内部構
成を示す。図4は、図3の各部位(ノード)G0、H
0、G´、H´、E0、F0、E´F´における信号波
形を示すタイミングチャートである。図3に示すよう
に、チャージポンプ回路CPは、オシレータOSCの出
力信号B5(図1)をVosc信号として入力する。チ
ャージポンプ回路CPに入力された信号は、インバー
タ、NAND回路、NOR回路、コンデンサCPB1、
CPB2、CPB3、CPB4、MOSトランジスタP
C1、PC2、PC3、PD1、PD2、PD3を有す
る回路群を、図3中で左から右に伝播する。図4に示す
ように、各ノードの電位は、VCC、GND、−VCC
のいずれかとなる。こうして、チャージポンプ回路CP
は、VNN電位または/およびVBB電位に対して、上
記のように作用する。
【0060】図5は、OR回路Coを示しており、図1
の入力信号B2、B3および出力信号B1がそれぞれ、
Vdet1、Vdet2信号(図7,図8参照)および
Vdet信号に対応していることを示している。
【0061】図6に示すように、オシレータOSCは、
リングオシレータであり、NAND回路と複数のインバ
ータとが直列に接続された構成とされている。NAND
回路の一方の入力部に図5のVdet信号が入力され、
他方の入力部にはインバータから出力された信号が帰還
されて入力される。オシレータOSCから出力されるV
osc信号は、図3に示すようにチャージポンプ回路C
Pに入力される。
【0062】図7に、レベルディテクタLd1の回路構
成を示す。図8に、レベルディテクタLd2の回路構成
を示す。図7に示すように、入力段の2つのMOSトラ
ンジスタのうちの一方のゲートはグランド(GND)に
接続され、もう一方のゲートは、図1にも示すようにV
BB電位に接続されている。図8に示すように、レベル
ディテクタLd2は、レベルディテクタLd1と同じ構
成である。入力段の2つのMOSトランジスタのうちの
ゲートがグランド(GND)に接続されていない方のゲ
ートは、図1にも示すようにVNN電位に接続されてい
る。図7および図8に示すように、レベルディテクタL
d1、Ld2がそれぞれVBB電位、VNN電位のレベ
ルを検出するときに用いる基準電位VREFN1、VR
EFN2は、異なる値とされる。
【0063】図9に、レベルコンバータLc2の回路構
成を示す。図10は、レベルコンバータLc2の入出力
信号Vdet2、outのそれぞれのレベルを示すタイ
ミングチャートである。図9および図10において、レ
ベルコンバータLc2の入力信号Vdet2は、図1の
B3信号に対応し、出力信号OUTは、図1のB4信号
に対応する。図9および図10に示すように、レベルコ
ンバータLc2は、入力信号Vdet2がLowレベル
であるグランド(GND)レベルにあるときは、出力信
号OUTとしてVBB電位レベルの信号を出力する。入
力信号Vdet2がHighレベルであるVCC電位レ
ベルにあるときは、出力信号OUTとしてそのままVC
C電位レベルの信号を出力する。
【0064】第1実施形態では、負電位を発生させる電
源電圧発生装置について説明した。負電位に代えて昇圧
電位を発生させる場合は、極性が変わるだけで、その構
成・動作は実質的に同じである。図11から図20に、
第1実施形態において昇圧電位を発生させる装置を図示
した。負電位発生装置20を示す図1が、昇圧電位発生
装置20Aを示す図11に対応し、図2が図12に対応
し、図3が図13に対応し、以下同様に、図4が図14
に、図5が図15に、図6が図16に、図7が図17
に、図8が図18に、図9が図19に、図10が図20
に、それぞれ対応する。図11から図20は、図1から
図10の極性を反対にさせるためのものに過ぎないた
め、その詳細な説明は省略する。
【0065】次に、第2の実施形態について説明する。
図21は、第2の実施形態に係る電源電圧発生装置を示
したものである。電源電圧発生装置30は、負電位を発
生させるための装置である。図21の電源電圧発生装置
30が、第1実施形態の電源電圧発生装置20(図1)
と異なる点は、図1の出力トランジスタNB1がNチャ
ネルトランジスタであったのに対して、図21の出力ト
ランジスタPD1がPチャネルトランジスタである点
と、レベルコンバータLc4の内部構成である。
【0066】図21において、図1と同じ符号が付され
ている構成要素は、その内部構成および動作が第1実施
形態のそれ(図3から図10参照)と実質的に同じであ
る。電源電圧発生装置30の動作は、図2に示す通りで
あり、図1の電源電圧発生装置20と実質的に同じであ
る。
【0067】電源電圧発生装置30が適用される場合、
出力トランジスタPD1の基板(Sub)電位は、図2
1に示されるVNN電位か、グランド(GND)か、V
INT電位のいずれかに設定される。
【0068】図22に、レベルコンバータLc4の内部
構成を示す。図23は、レベルコンバータLc4の各ノ
ードA4、B4の信号波形を示すタイミングチャートで
ある。図22および図23に示すように、レベルディテ
クタLd2から入力する信号D3(図21)であるVd
et2信号がHighレベルであるとき、レベルコンバ
ータLc4は、その出力信号D4であるOUT信号とし
て、Lowレベル(−VCC)の信号を、出力トランジ
スタPD1のゲートに入力して、出力トランジスタPD
1を導通させる。
【0069】第2実施形態では、負電位を発生させる電
源電圧発生装置について説明した。負電位に代えて昇圧
電位を発生させる場合は、極性が変わるだけで、その構
成・動作は実質的に同じである。図24から図26に、
第2実施形態において昇圧電位を発生させる装置を図示
した。負電位発生装置30を示す図21が、昇圧電位発
生装置30Aを示す図24に対応し、図22が図25に
対応し、図23が図26に対応する。図24から図26
は、図21から図23の極性を反対にさせるためのもの
に過ぎないため、その詳細な説明は省略する。
【0070】次に、第3の実施形態について説明する。
【0071】図27は、第3の実施形態に係る電源電圧
発生装置を示したものである。電源電圧発生装置40
は、負電位を発生させるための装置である。図27の電
源電圧発生装置40が、第2実施形態の電源電圧発生装
置30(図21)と異なる点は、更にVBB側にVBB
電位レベルとVNN電位レベルとを切り離すためのPチ
ャネルMOSトランジスタPF2およびそれを動作させ
るためのレベルコンバータLc4Bが追加されている点
と、レベルコンバータLc4Aの内部構成である。
【0072】図27において、図1、図21と同じ符号
が付されている構成要素は、その内部構成および動作が
第1、第2実施形態のそれ(図3から図10参照)と実
質的に同じである。電源電圧発生装置40の動作は、図
28に示す通りであり、以下説明するように、第1、第
2の実施形態の動作(図2)と異なっている。
【0073】電源電圧発生装置40が適用される場合、
トランジスタPF1、PF2の基板(Sub)電位は、
図27に示されるVNN電位か、グランド(GND)
か、VINT電位のいずれかに設定される。
【0074】電源電圧発生装置40では、VBB側に
も、VBB電位レベルとVNN電位レベルとを分離する
ための出力トランジスタPF2が設けられている。出力
トランジスタPF2は、そのソースがチャージポンプ回
路CPの出力部に接続され、そのドレインがVBB側
(VBB側におけるノイズ発生源側)に接続されてい
る。出力トランジスタPF2のゲートは、レベルコンバ
ータLc4Bの出力部に接続されている。レベルコンバ
ータLc4Bは、レベルディテクタLd1の出力信号F
2を入力して、出力信号F3を出力する。
【0075】レベルディテクタLd1の入力部は、VB
B側において、出力トランジスタPF2が接続された位
置よりもVBB側ノイズ発生源(図中右側)寄りのノー
ドNbに接続されている。レベルディテクタLd1の入
力部は、VNN側には接続されていない。
【0076】レベルディテクタLd2の入力部は、VN
N側において、出力トランジスタPF1が接続された位
置よりもVNN側ノイズ発生源(図中右側)寄りのノー
ドNnに接続されている。レベルディテクタLd1の入
力部は、VBB側には接続されていない。出力トランジ
スタPF1のソースは、レベルディテクタLd1の入力
部には接続されておらず、出力トランジスタPF2の設
置位置よりもチャージポンプ回路CP寄りのノードNc
に接続されている。
【0077】出力トランジスタPF2は、VNN側にノ
イズが発生してVNN側の出力トランジスタPF1が導
通したときに、VNN側からVBB側に電流が流れるの
を阻止する。これにより、VNN側にノイズが発生して
出力トランジスタPF1が導通したときに、VBB側に
大きなノイズが発生するという問題が無い(図28の
(b))。VBB側にノイズが発生していない場合に、
VBB側がVNN側からのノイズを受けることがない。
上記のように、出力トランジスタPF2があることによ
り、VNN側に発生したノイズがVBB側に逃げないた
め、図28(a)に示されるVNN電位が元の電位に戻
るまでの時間(ノイズの減衰時間)は、図2(a)に比
べて遅くなっている。
【0078】この場合、VBB側にノイズが発生してい
る場合には、レベルディテクタLd1の出力信号F2が
Highレベルとなって、その出力信号F2がレベルコ
ンバータLc4Bを経て生成される信号F3が出力トラ
ンジスタPF2を導通させる。これにより、VBB側の
ノイズは、チャージポンプ回路CPにより吸い取られ
る。
【0079】図29に、レベルコンバータLc4Aの内
部構成を示す。図30は、レベルコンバータLc4Aの
各ノードA4、B4の信号波形を示すタイミングチャー
トである。図29および図30に示すように、レベルデ
ィテクタLd2から入力する信号F4(図27)である
Vdet2信号がHighレベルであるとき、レベルコ
ンバータLc4Aは、その出力信号F5であるOUT信
号として、Lowレベル(−VCC)の信号を、出力ト
ランジスタPF1のゲートに入力して、出力トランジス
タPF1を導通させる。
【0080】図31に、レベルコンバータLc4Bの内
部構成を示す。図32は、レベルコンバータLc4Bの
各ノードA4、B4の信号波形を示すタイミングチャー
トである。図31および図32に示すように、レベルデ
ィテクタLd1から入力する信号F2(図27)である
Vdet1信号がHighレベルであるとき、レベルコ
ンバータLc4Bは、その出力信号F3であるOUT信
号として、Lowレベル(−VCC)の信号を、出力ト
ランジスタPF2のゲートに入力して、出力トランジス
タPF2を導通させる。
【0081】第3実施形態では、負電位を発生させる電
源電圧発生装置について説明した。負電位に代えて昇圧
電位を発生させる場合は、極性が変わるだけで、その構
成・動作は実質的に同じである。図33から図38に、
第3実施形態において昇圧電位を発生させる装置を図示
した。負電位発生装置40を示す図27が、昇圧電位発
生装置40Aを示す図33に対応し、図28が図34に
対応し、図29が図35に対応し、図30が図36に対
応し、図31が図37に対応し、図32が図38に対応
する。図33から図38は、図27から図32の極性を
反対にさせるためのものに過ぎないため、その詳細な説
明は省略する。
【0082】なお、上記第1から第3の実施形態では、
図1、21および27に示すように、VBB電位、VN
N電位という異なる2つの電位を対象とした。これに代
えて、3つ以上の電位(以下、対象電位という)を対象
とすることができる。以下の構成により、3つ以上の対
象電位を対象とする電源電圧発生装置を実現することが
できる。図39に、第3実施形態において対象電位を3
つに設定した、電源電圧発生装置40Bの構成を示す。
【0083】1台のチャージポンプ回路CPおよび1台
のオシレータOSCからなるチャージポンプセットCP
Sが1セット必要である。チャージポンプ回路CPは、
3つ以上の対象電位VBB,VNN,VINT…のそれ
ぞれに接続されて、それらの対象電位VBB,VNN,
VINT…のそれぞれに対して作用可能にする。対象電
位VBB,VNN,VINT…の数(図39では3つ)
に対応した3つ以上のレベルディテクタLdが必要であ
る。それらの3つ以上のレベルディテクタLdのそれぞ
れの出力信号は、1つのOR回路Coに入力され、OR
回路Coの1つの出力信号に応答してオシレータOSC
を動作させる。
【0084】チャージポンプ回路CPを対象電位VB
B,VNN,VINT…のそれぞれに作用可能とすべ
く、対象電位VBB,VNN,VINT…のそれぞれに
接続する場合には、対象電位VBB,VNN,VINT
…のそれぞれの電位レベルを切り離す手段が必要であ
る。その切り離し手段として、それぞれの対象電位VB
B,VNN,VINT…に、MOSトランジスタのよう
な出力トランジスタPJを接続する。
【0085】それらの出力トランジスタPJは、それぞ
れが接続された対象電位レベルに基づいて生成された信
号(レベルディテクタLdの出力信号をレベルコンバー
トしてなるレベルコンバート信号のような信号)に応答
して動作して、その対象電位をチャージポンプ回路CP
に導通させる。なお、図39では、その切り離し手段
は、対象電位VBB,VNN,VINT…のそれぞれに
設けられている。この構成に代えて、第1、第2実施形
態(図1、図21)のように、1つの対象電位VBBを
除くそれ以外の対象電位VNNにのみ、切り離し手段を
設けることができる。
【0086】但し、1つの対象電位を除くそれ以外の対
象電位にのみ切り離し手段を設ける場合、以下の点が重
要である。ここでは、図1の電源電圧発生装置20を例
にとり説明する。
【0087】図1の電源電圧発生装置20では、VNN
側に、出力トランジスタNB1、およびそのVNN電位
の電位検出信号B3に基づいてその出力トランジスタN
B1を動作させるためのレベルコンバータLc2が設け
ている。この構成に代えて、図40に示すように、VB
B側に、出力トランジスタNB7、およびそのVBB電
位の電位検出信号B7に基づいてその出力トランジスタ
NB7を動作させるためのレベルコンバータLc7を設
けた構成について考える。
【0088】VBB側にノイズが発生した場合、VBB
電位検出信号B7により、出力トランジスタNB7が導
通して、チャージポンプ回路CPがVBB側に含まれる
ノイズを吸い取る。ところが、VBB電位とVNN電位
は、前述したようにVBB<VNNの関係にあるため、
チャージポンプ回路CPがVBB側のノイズを吸い取る
ときに、VNN電位を下げてしまう(矢印Y3)。その
結果、VBB電位に含まれるノイズが除去されて元の電
位まで回復したときには、VNN電位は、VBB電位と
同レベルまで落ちてしまう。
【0089】このことから、正常時(ノイズが発生して
いないとき)にチャージポンプ回路CPの作用を及ばさ
せたくない対象電位側に、その作用を遮断すべく前記切
り離し手段(出力トランジスタ)を設けるべきである。
図1、図21のような負電位発生装置20、30では、
より電位の高い対象電位(VNN)側に、前記切り離し
手段を設けるべきである。図11、図24のような昇圧
電位発生装置20A、30Aでは、より電位の低い対象
電位(VCH)側に前記切り離し手段が必要になる。こ
れにより、ノイズが発生していない対象電位が、チャー
ジポンプ回路CPによりその電位を変動させられること
はない。
【0090】また、図1の電源電圧発生装置20を例に
して説明すると、電源電圧発生装置20においては、上
記とは異なる以下の観点からも、図1に示す通りに、出
力トランジスタNB1はVNN側に設けられるべきであ
る。
【0091】前述したように、VNN側には、回路群が
接続されるため、基板電位であるVBB側に比べて、ノ
イズが含まれ易い。よりノイズが含まれ易いVNN側に
ノイズが含まれたときに、すぐに(チャージポンプ回路
CPの動作前に)出力トランジスタNB1が導通して、
VNN側のノイズが、出力トランジスタNB1を介して
(チャージポンプ回路CPによることなく)、VNN電
位より低いVBB側に移動する。よって、より迅速にV
NN側のノイズが除去される。
【0092】
【発明の効果】本発明の半導体装置によれば、ノイズの
減衰時間が短くなる。また、本発明の半導体装置によれ
ば、VNN電位やVCH電位のような第1の電位で生じ
たノイズの、VBB電位やVPP電位のような第2の電
位への移動を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態に係る負電位
を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブロック
図である。
【図2】図2は、第1および第2の実施形態に係る負電
位を発生する電源電圧発生装置の動作を示すタイミング
チャート図である。
【図3】図3は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置のチャージポンプ回路の内部構成を
示す回路図である。
【図4】図4は、図3のチャージポンプ回路の各ノード
における信号波形を示すタイミングチャート図である。
【図5】図5は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置のOR回路を示す回路図である。
【図6】図6は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置のオシレータの構成を示す回路図で
ある。
【図7】図7は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置の第1のレベルディテクタを示す回
路図である。
【図8】図8は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置の第2のレベルディテクタを示す回
路図である。
【図9】図9は、第1の実施形態に係る負電位を発生す
る電源電圧発生装置のレベルコンバータを示す回路図で
ある。
【図10】図10は、図9のレベルコンバータの入出力
信号の信号波形を示すタイミングチャート図である。
【図11】図11は、本発明の第1の実施形態に係る昇
圧電位を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図12】図12は、第1および第2の実施形態に係る
昇圧電位を発生する電源電圧発生装置の動作を示すタイ
ミングチャート図である。
【図13】図13は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置のチャージポンプ回路の内部
構成を示す回路図である。
【図14】図14は、図13のチャージポンプ回路の各
ノードにおける信号波形を示すタイミングチャート図で
ある。
【図15】図15は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置のOR回路を示す回路図であ
る。
【図16】図16は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置のオシレータの構成を示す回
路図である。
【図17】図17は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置の第1のレベルディテクタを
示す回路図である。
【図18】図18は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置の第2のレベルディテクタを
示す回路図である。
【図19】図19は、第1の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置のレベルコンバータを示す回
路図である。
【図20】図20は、図19のレベルコンバータの入出
力信号の信号波形を示すタイミングチャート図である。
【図21】図21は、本発明の第2の実施形態に係る負
電位を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブロ
ック図である。
【図22】図22は、第2の実施形態に係る負電位を発
生する電源電圧発生装置のレベルコンバータの構成を示
す回路図である。
【図23】図23は、図22のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図24】図24は、本発明の第2の実施形態に係る昇
圧電位を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図25】図25は、第2の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置のレベルコンバータの構成を
示す回路図である。
【図26】図26は、図25のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図27】図27は、本発明の第3の実施形態に係る負
電位を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブロ
ック図である。
【図28】図28は、第3の実施形態に係る負電位を発
生する電源電圧発生装置の動作を示すタイミングチャー
ト図である。
【図29】図29は、第3の実施形態に係る負電位を発
生する電源電圧発生装置の第1のレベルコンバータの構
成を示す回路図である。
【図30】図30は、図29のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図31】図31は、第3の実施形態に係る負電位を発
生する電源電圧発生装置の第2のレベルコンバータの構
成を示す回路図である。
【図32】図32は、図31のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図33】図33は、本発明の第3の実施形態に係る昇
圧電位を発生する電源電圧発生装置の構成を示す回路ブ
ロック図である。
【図34】図34は、第3の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置の動作を示すタイミングチャ
ート図である。
【図35】図35は、第3の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置の第1のレベルコンバータの
構成を示す回路図である。
【図36】図36は、図35のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図37】図37は、第3の実施形態に係る昇圧電位を
発生する電源電圧発生装置の第2のレベルコンバータの
構成を示す回路図である。
【図38】図38は、図37のレベルコンバータの各ノ
ードにおける信号波形を示すタイミングチャート図であ
る。
【図39】図39は、本発明の第3の実施形態に係る負
電位を発生する電源電圧発生装置の変形例の構成を示す
回路ブロック図である。
【図40】図40は、本発明の第1、第2の実施形態に
係る負電位を発生する電源電圧発生装置における切り離
し手段の構成を説明するための回路ブロック図である。
【図41】図41は、従来の負電圧を発生する電源電圧
発生装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図42】図42は、図41の電源電圧発生装置の動作
を示すタイミングチャート図である。
【図43】図43は、従来の昇圧電圧を発生する電源電
圧発生装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図44】図44は、図43の電源電圧発生装置の動作
を示すタイミングチャート図である。
【符号の説明】
10 電源電圧発生装置 10A 電源電圧発生装置 20 電源電圧発生装置(半導体装置) 20A 電源電圧発生装置(半導体装置) 30 電源電圧発生装置(半導体装置) 30A 電源電圧発生装置(半導体装置) 40 電源電圧発生装置(半導体装置) 40A 電源電圧発生装置(半導体装置) 40B 電源電圧発生装置(半導体装置) A´ ノード A0 ノード A4 ノード(そのノードに入力される信号) B´ ノード B0 ノード B1 出力信号(制御信号) B2 レベルディテクタの検出結果(出力信号、第1検
出信号、電源電圧レベル検知信号) B3 レベルディテクタの検出結果(出力信号、第2検
出信号、電源電圧レベル検知信号、電位検出信号) B4 出力信号(操作信号、ノード、そのノードに入力
される信号) B5 出力信号 B7 電位検出信号(VBB電位検出信号) C1 出力信号 C2 出力信号 C3 出力信号 C4 出力信号 C5 出力信号 C´ ノード C0 ノード CNB1 コンデンサ CNB2 コンデンサ CNB3 コンデンサ CNB4 コンデンサ Co OR回路(制御信号出力部) CP チャージポンプ回路(電圧発生部、電源電圧発生
回路) CPB1 コンデンサ CPB2 コンデンサ CPB3 コンデンサ CPB4 コンデンサ CPS チャージポンプセット D1 出力信号(制御信号) D2 レベルディテクタの検出結果 D3 レベルディテクタの検出結果 D4 出力信号 D5 出力信号 E0 ノード E´ ノード F0 ノード F2 レベルディテクタの検出結果(出力信号、第1検
出信号) F3 出力信号(第1操作信号) F4 レベルディテクタの検出結果(第2検出信号) F5 出力信号(第2操作信号) F´ ノード G0 ノード G´ ノード H レギュレータ Ha チャージポンプレギュレータ H0 ノード H1 出力信号 H2 出力信号 H3 出力信号 H´ ノード L1 配線(接続部) La 節点(ノード) Lc2 レベルコンバータ(操作信号生成部) Lc4 レベルコンバータ Lc4A レベルコンバータ(第2操作信号生成部) Lc4B レベルコンバータ(第1操作信号生成部) Lc7 レベルコンバータ Ld 電圧検知回路(レベルディテクタ) Ld1 レベルディテクタ(第1電位検出部) Ld2 レベルディテクタ(第2電位検出部) NB1 出力トランジスタ(スイッチ部、MOSトラン
ジスタ) NB7 出力トランジスタ Nc ノード NC1 出力トランジスタ NC1a MOSトランジスタ NC2 MOSトランジスタ NC3 MOSトランジスタ ND1 MOSトランジスタ ND2 MOSトランジスタ ND3 MOSトランジスタ NH1 出力トランジスタ Nn ノード OSC オシレータ PC1 MOSトランジスタ PC2 MOSトランジスタ PC3 MOSトランジスタ PD1 MOSトランジスタ PD2 MOSトランジスタ PD3 MOSトランジスタ PF1 出力トランジスタ(第2MOSトランジスタ) PF2 出力トランジスタ(補助スイッチ部、第1MO
Sトランジスタ) PG1 出力トランジスタ PJ 出力トランジスタ td 減衰時間 tDET1 時間(判定時間) tDET2 時間(検知時間) VBB VBB電位(第1対象電位部) VBBnoise VBBノイズ VBBst 第1設定電位 VCH VCH電位 VCHst 第2設定電位 VINT 対象電位 VNN VNN電位(第2対象電位部) VNNst 第2設定電位 VPP VPP電位 VPPst 第1設定電位 VREFN1 基準電位 VREFN2 基準電位 Y1 矢印 Y2 矢印 Y3 矢印

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1対象電位部および第2対象電位部
    に、その出力部が接続された電圧発生部と、 前記第1対象電位部の電位を検出する第1電位検出部
    と、 前記第2対象電位部の電位を検出する第2電位検出部
    と、 前記第1電位検出部および前記第2電位検出部のそれぞ
    れの検出結果に基づいて、前記第1対象電位部および前
    記第2対象電位部のそれぞれが、設定された第1設定電
    位および第2設定電位となるように前記電圧発生部を制
    御する制御部と 前記電圧発生部の前記出力部と前記第2対象電位部との
    間に設けられ、前記第2電位検出部の検出結果に応じ
    て、前記出力部と前記第2対象電位部との間を導通状態
    および非導通状態のいずれかの状態にするスイッチ部と
    を備え 前記スイッチ部は、前記第2対象電位部の電位が前記第
    2設定電位であるときに、前記電圧発生部によって前記
    第2対象電位部の前記電位が前記第2設定電位から変動
    することを阻止するように動作する 半導体装置。
  2. 【請求項2】 第1対象電位部および第2対象電位部
    に、その出力部が接続された電圧発生部と、 前記第1対象電位部および前記第2対象電位部のそれぞ
    れが、設定された第1設定電位および第2設定電位にな
    るように前記電圧発生部を制御する制御部とを備えてな
    り、 前記制御部は、一方側電位部としての前記第1対象電位
    部および前記第2対象電位部のいずれかの電位が、前記
    一方側電位部に対応する一方側設定電位としての前記第
    1設定電位および前記第2設定電位のいずれかと異なる
    ときに、前記一方側電位部に対して、他方側電位部とし
    ての前記一方側電位部以外の前記第1対象電位部および
    前記第2対象電位部のいずれかを介することなく直接的
    に、電圧を発生するように前記電圧発生部を制御する半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項記載の半導体装置において、 前記電圧発生部は、負電位の電圧を発生し、 前記第2設定電位は、前記第1設定電位よりも高電位に
    設定されている半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項記載の半導体装置において、 前記電圧発生部は、昇圧電圧を発生し、 前記第2設定電位は、前記第1設定電位よりも低電位に
    設定されている半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、3、4のいずれかに記載の半
    導体装置において、 更に、 前記電圧発生部の前記出力部と前記スイッチ部との間に
    設けられた、前記第1対象電位部および前記第2対象電
    位部を接続する接続部を備えた半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、3、4、5のいずれかに記載
    の半導体装置において、 更に、 前記電圧発生部の前記出力部と前記第1対象電位部との
    間に設けられ、前記第1電位検出部の検出結果に応じ
    て、前記出力部と前記第1対象電位部との間を導通状態
    および非導通状態のいずれかの状態にする補助スイッチ
    部を備えた半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項記載の半導体装置において、 前記補助スイッチ部は、前記第2対象電位部の電位が前
    記第2設定電位と異なるときに、前記第2対象電位部の
    前記電位により前記第1対象電位部の電位が変動するこ
    とを阻止するように動作する半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1からのいずれかに記載の半導
    体装置において、 前記制御部は、少なくとも、一方側電位部としての前記
    第1対象電位部および前記第2対象電位部のいずれかの
    電位が、前記一方側電位部に対応する前記第1設定電位
    および前記第2設定電位のいずれかと異なるときに、前
    記電圧発生部が動作するように前記電圧発生部を制御す
    る半導体装置。
  9. 【請求項9】 第1対象電位部および第2対象電位部
    に、その出力部が接続され、制御信号に応答して前記出
    力部に電圧を発生する電圧発生部と、 前記第1対象電位部の電位が、設定された第1設定電位
    と異なるときに第1検出信号を出力する第1電位検出部
    と、 前記第2対象電位部の電位が、設定された第2設定電位
    と異なるときに第2検出信号を出力する第2電位検出部
    と、 前記第1検出信号および前記第2検出信号の少なくとも
    いずれか一方を入力したときに前記制御信号を出力する
    制御信号出力部とを備えた半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項記載の半導体装置において、 更に、 前記電圧発生部の前記出力部の側に設けられた、前記第
    1対象電位部と前記第2対象電位部の側とを接続する配
    線と、 前記第2対象電位部の側において前記配線が接続された
    ノードと前記第2対象電位部との間に設けられた、前記
    ノードと前記第2対象電位部とを導通状態および非導通
    状態のいずれかの状態にするMOSトランジスタと、 前記第2検出信号に基づいて操作信号を生成する操作信
    号生成部とを備え、 前記MOSトランジスタは、前記MOSトランジスタの
    ゲートに、前記操作信号を入力したときに前記ノードと
    前記第2対象電位部とを前記導通状態にする半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項記載の半導体装置において、 更に、 前記電圧発生部の前記出力部の側に設けられ、前記出力
    部と前記第1対象電位部とを導通状態および非導通状態
    のいずれかの状態にする第1MOSトランジスタと、 前記電圧発生部の前記出力部の側に設けられ、前記出力
    部と前記第2対象電位部とを導通状態および非導通状態
    のいずれかの状態にする第2MOSトランジスタと、 前記第1検出信号に基づいて第1操作信号を生成する第
    1操作信号生成部と、 前記第2検出信号に基づいて第2操作信号を生成する第
    2操作信号生成部とを備え、 前記第1MOSトランジスタは、前記第1MOSトラン
    ジスタのゲートに、前記第1操作信号を入力したときに
    前記出力部と前記第1対象電位部とを前記導通状態に
    し、 前記第2MOSトランジスタは、前記第2MOSトラン
    ジスタのゲートに、前記第2操作信号を入力したときに
    前記出力部と前記第2対象電位部とを前記導通状態にす
    る半導体装置。
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